キーワード能力
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キーワード能力/Keyword Abilityは、カードが持つ能力のうち、よく使われるメカニズムなどを短いキーワードでまとめたもの。
インスタント
カードを1枚引く。
フラッシュバック(2)(青)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
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[編集] 解説
キーワード能力はそれ単体でルール上の意味を持つ。例えば飛行は「飛行」とだけ文章欄に書いてあっても意味を持つ。対して、能力語は例えば文章欄に「暴勇」とだけ書いてあっても、それに続くルール文章がなければ何の意味もない。
キーワード能力はそのカード自身が持つもの以外に、他のカードによって付与されることもある。キーワード・カウンター(飛行カウンターなど)は、それが置かれているオブジェクトにキーワード能力を付与する。
複数の能力が一語のキーワードでまとめられたもの(マッドネスなど)もあり、その場合もルールに従って、個別の能力ごとに分けて処理する。この個別の能力それぞれが、起動型能力、誘発型能力、常在型能力、呪文能力のいずれかに分類される。
キーワード能力は、あるルールを短い言葉にしているものだが、「そのルールそのものが文章欄に書かれている」とはみなされない。
- 畏怖はルールの中に「黒」という色を表す言葉が存在しているが、これを幻覚/Mind Bendなどの文章変更効果により書き換えることはできない。
- 強請はルールの中に「白と黒の混成マナ・シンボル」が存在するが、これは固有色の決定には考慮しない。
(キーワード能力に限らず、)ほとんどすべてのセットに収録されうるメカニズム(飛行など)を常磐木、必要に応じていつでも収録されうるメカニズム(搭乗など)を落葉樹と呼ぶ。一部のセットのみに収録されるキーワード能力(忍術など)も多数存在し、環境に変化や彩りをもたらす。詳細は各々の項目を参照のこと。
[編集] 注釈文
キーワード能力は一部の例外を除き、その機能が注釈文により説明されている。
ほぼ常磐木のキーワードしか使用しない基本セットでは常磐木に注釈文がつくが、エキスパンションやサプリメント・セットでは常磐木の注釈文は省略されることが多い。
落葉樹やそれ以下の登場頻度のメカニズムに関しては、初心者の目に触れやすいコモンやアンコモンでは注釈文が書かれるが、レアや神話レアではルール文章が長いカードなどで注釈文を省略して文章欄のスペースを節約することもある。また同じセットの同じカードであっても拡張アートやボーダーレスやショーケース・フレームやコラボカードといった特別版では注釈文が省略される。
- 勘違いされやすいがキーワード能力は「記述スペースの節約」という目的で作られたものではなく、類似カードを一括りにしてメカニズムの理解等を容易にすることが主目的である。能力語が作られたのも同じような理由である[1]。
- ただし実際にはかつての秘匿のように、記述スペースの節約のためという意味合いを含んでしまっていたものもある。詳細は当該記事参照。
[編集] 沿革
キーワード能力はブロックあるいはカード・セットごとに新しく制定される。かつてはそのブロック内でのみ使われることが大半であったが、2008年のアラーラの断片ブロック以降は過去のキーワード能力を再録することが増えてきている。また、二段攻撃や装備のように最初はそのブロック固有の能力として登場したものが、常磐木能力として使われるようになり多くのブロックにおいて使われるようになったものも存在する。
インベイジョン・ブロックの2001年頃までは、1ブロックにつき1~2つ程度の追加であったが、その後は頻繁にキーワード能力が登場していた。一部のクリーチャー・タイプさながらに、ある特定のサイクルのカードのみが有するキーワード能力も存在する(→献身、歴伝など)。しかし新世界秩序も踏まえ、2015年頃からメカニズムが多すぎることによる複雑化が開発部内で問題視されており、キーワード能力の登場も抑えられるようになっていた。
2018年にブロック制が廃止されてからは、新規キーワード能力を半年や1年のあいだ使い続けるということが減った。そのため年間に覚えるべきキーワードが多くなりすぎないよう注意されつつも、どちらかというと楽観的に多くのキーワードがデザインされている。降霊のように連続したセットで使用されるものもある。
- 2006年の時のらせんブロックにはタイムシフトを含め、新規キーワードが16個、再登場のキーワードが17個もある。これにより「第10版+コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック」のスタンダードでは合計58個という過去最大個数のキーワード能力が同時に存在していた。
2025年では、新世界秩序における複雑さの上限拡大や、神河:輝ける世界以降導入されたカメオ・カード、そして年間発売セット数増加、ローテーション制度変更による存続期間延長といった複数の要因が合わさった結果、スタンダードに限っても非常に多くのキーワード能力が扱われている。
[編集] キーワード能力の整理
かつては通常の文章として書かれていた能力がキーワード化されたものや、防衛のように壁のルールから移されてきたものもある。これらは該当する能力を持っていた過去のカードもオラクルでその能力を持つように変更されている。
- 具体的には速攻(第6版)、畏怖(オンスロート)、警戒、防衛(2つとも神河物語)、エンチャント(第9版)、瞬速(時のらせん)、到達、被覆(2つとも未来予知)、呪禁(統率者)、破壊不能(基本セット2014)、威迫(マジック・オリジン)が該当する。
- その一方で、キーワード能力でなくなったものも存在している。通常の文章になった生息条件や実存、能力語になったスレッショルドや刻印、特殊タイプになった雪かぶり(現在は氷雪)、キーワード処理になった再生や占術など。
制定後にルール(定義や書式など)が変更されたものも多い。例としては上述の絆魂や接死のほか、エコー、マッドネス、献身、相棒、秘匿など。印刷時のルール文章や注釈文通りに働かないものもあるので注意。特に相棒は大幅なルール変更が行われた。
[編集] 備考
- 能力語と混同(キーワード能力を能力語と呼んだり、能力語をキーワード能力と呼んだり)されることもあるが、別物である。
- 一見キーワードに見える単語でも、ただのカードの俗称であることもある。またキーワード能力であるにもかかわらず、能力語と見間違えやすい書式の能力も存在している(予見等)。本項の#キーワード能力一覧にあるものだけがキーワード能力なので注意したい。
- 「キーワード」とは言うものの、Lvシンボルや章シンボルのような一部のシンボルもキーワード能力である。
- 2002年のオンスロート以降、新規キーワード能力はその多くが二字熟語で訳されている。
- 文章欄にキーワード能力を1つのみ持つクリーチャーは、バニラより豪華という意味でフレンチ・バニラと呼ばれている。
- 本流のセットにおいては長らく、キーワード能力を再登場させる際は複数枚での収録が前提であり、1枚のために再登場させることは避けられてきたが、現在では頻繁に見られるようになった。詳細はカメオ・カードを参照。また、完成化や∞のように新規キーワード能力であっても1枚のみの登場という例も現れた。
- 機能面やフレイバー面において難点があった箇所を改善したリメイクが作られることも多い。例としては消散→消失、有毒→毒性、マッドネス→大混乱など。
- キーワード能力のみを比較したとき、下位互換/上位互換の関係になるものも多い。例としては到達/飛行、先制攻撃/二段攻撃、速攻/暴動、変異/変装、フラッシュバック/調和など。
[編集] キーワード能力一覧
[編集] 起動型能力
- 戦場で起動 - 装備 / 城砦化 / オーラ交換 / 変形 / Lvアップ / 長久 / 搭乗 / 誇示 / クラス・レベル棒 / 換装 / 作製 / 騎乗 / 消尽 / 配備
- 手札で起動 - サイクリング(タイプ・サイクリング) / 忍術(上忍術) / 変成 / 予見 / 補強
- 墓地で起動 - 蘇生 / 活用 / 不朽 / 永遠 / 再演
- その他 - 上忍術
[編集] 誘発型能力
- 戦闘時 - 側面攻撃 / ランページ / 挑発 / 武士道 / 激情 / 有毒 / 賛美 / 滅殺 / 喊声 / 廃位 / 高名 / 嚥下 / 無尽 / 会戦 / 加虐 / 教導 / 腐乱 / 訓練 / 後援 / 応召 / 火の技
- アップキープ開始時 - 累加アップキープ / エコー / 消散 / 歴伝 / 消失
- スタック上の呪文 - ストーム / 墓地ストーム / 複製 / 波及 / 共謀 / 続唱 / 犠牲
- 戦場に出たとき - 移植 / 覇権 / 想起 / 秘匿 / 生体武器 / 結魂 / 進化 / 濫用 / 製造 / 貪欲 / 分隊 / ミラディンのために! / 賛助 / 贈呈 / 新生 / ジョブ選択
- 墓地に置かれたとき - 接合 / 転生 / 憑依 / 復活 / 頑強 / 不死 / 死後
- 呪文を唱えたとき - 強請 / 果敢 / 増分
- 遅延誘発型能力を生成 - 歴伝 / 蘇生 / 反復 / 無尽 / 範例
- その他 - マッドネス / 待機 / 覇権 / 奇跡 / 章シンボル / 実演 / 観覧 / 解明条件 / 兆候
[編集] 常在型能力
- 除去耐性 - 破壊不能 / 被覆 / 呪禁 / プロテクション
- 回避能力 - 飛行 / 威嚇 / 畏怖 / 土地渡り / シャドー / 馬術 / 威迫 / 潜伏 / (プロテクション)
- 戦闘関連 - (接死) / 防衛 / 先制攻撃 / 二段攻撃 / 到達 / トランプル(プレインズウォーカー越えトランプル) / 警戒 / バンド / 解鎖 / 腐乱 / 後援
- ダメージ関連 - 接死 / (破壊不能) / 絆魂 / (プロテクション) / 吸収 / 萎縮 / 感染 / 毒性
- 呪文の唱え方を変更する
- マナ・コストの支払いを変更 - 親和 / 召集 / 探査 / 即席 / 不抜/ 助力
- 追加コストで唱える - バイバック / キッカー(多重キッカー、ステッカー・キッカー)/ 双呪 / 複製 / 共謀 / 増呪 / 犠牲 / 放題 / 分隊 / 贈呈 / 新生 / 段階
- 代替コストで唱える - 想起 / 徘徊 / 超過 / 疾駆 / 覚醒 / 怒濤 / 現出 / 絢爛 / 奇襲 / 切除 / 試作 / 見た目以上のもの / フリーランニング / 兆候 / ワープ / ウェブスリング(糸投げ) / 隠密
- 裏向きで唱える - 変異(大変異) / 変装
- 墓地から唱える - フラッシュバック / 回顧 / 余波 / 再活 / 脱出 / 降霊/ 調和 / 大混乱
- 追放して後で唱える - 待機 /暗号/ 反復 / 予顕 / 計画 / ワープ
- 特殊なプレイ - マッドネス / 連繋 / 献身 / 融合 / 授与 / 変容
- その他 - 瞬速 / 刹那
- 戦場に出る際 - 消散 / 増幅 / 接合 / 烈日 / 狂喜 / 移植 / 消失 / 秘匿 / 貪食 / 解鎖 / 貢納 / 暴動 / 完成化 / 先読 / 貪欲
- 特性を変更する - 授与 / 多相 / 欠色 / 試作 / 金属生命体 / 最高速度 / 配備シンボル / ∞(始原)
- エンチャント・カードの特殊な性質 - エンチャント(オーラ) / 陰影鎧 / 授与 / クラス・レベル棒 / 先読 / 解明完了
- ゲームに情報を追加する - 昇殿 / 日暮・夜明 / エンジン始動!
- 共闘とその変種 - 共闘(背景選択 / ドクターのコンパニオン)
- その他 - 速攻 / フェイジング / 発掘 / Lvシンボル / 秘策 / 相棒 / 宇宙を刻む者
[編集] 呪文能力
[編集] CR順一覧
CR702.2~702.20は基本セット2014時点での常磐木キーワードをアルファベット順に並べたもの、CR702.21以降はブロック固有のキーワード能力や、かつての常磐木キーワードを登場順に並べたものとなっている。
[編集] アン・ゲーム
以下はアン・ゲームのみに存在するキーワード能力。
- 画迫 (Art menace)
- 拡張 (Augment)
- ぼやけ (Blurry)
- ちょっと待った (Just a second)
- 後制攻撃 (Last strike)
- 絆リス (Squirrellink)
- 三段攻撃 (Triple strike)
- 接不死 (Undeathtouch)
[編集] Magic: The Gathering Arena
以下はMTGアリーナにのみ存在するキーワード能力。
[編集] 参考
- ↑ The Great Designer Search Multiple Choice Test Answers(2013年12月3日) #16参照。
- ↑ Color Pie 2021 Changes/メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点(Making Magic 2021年10月18日 Mark Rosewater著)
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.1 ほとんどの能力は、カードのルール・テキストに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力や定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力が存在するので、オブジェクトにはその能力の名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 702.1a 効果が「[[[キーワード能力]]]コスト/[keyword ability] cost」に言及している場合、そのキーワードの可変のコストだけを示す。
- 702.1b オブジェクトに、そのオブジェクトの特性その他ゲームの局面に関する情報に基づいてその能力内に含まれる変数を定義できるキーワード能力を得させる効果が存在する。それらの能力において、その変数の値は常時再評価する。
- 702.1c キーワード能力などを列記し、「についても同様である/the same is true for」とする効果が存在する。それらのキーワード能力に変種があってその効果がそのキーワードやそれに対応するキーワード・カウンターをオブジェクトやプレイヤーに与えている場合、その効果はそのキーワードの該当する変種を与える。
- 702.1d 「[[[キーワード能力]]]を持つ/with [keyword ability]」「that has [keyword ability]」オブジェクトに言及する効果が存在する。これは、「[[[キーワード能力]]]能力を持つ」オブジェクト、と同義である。
- 702.1 ほとんどの能力は、カードのルール・テキストに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力や定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力が存在するので、オブジェクトにはその能力の名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 702 キーワード能力

