フェイジング
出典: MTG Wiki
| 種別 | 常在型能力 |
| 登場セット | ミラージュ・ブロック |
| CR | CR:502.2 |
フェイジング/Phasingは主にミラージュ・ブロックに登場したキーワード能力。アンタップ・ステップのルールを変更する常在型能力である。
[編集] 定義
それぞれのプレイヤーのアンタップ・ステップの、パーマネントをアンタップする前に、以下の2つが同時に行われる。
- そのプレイヤーのコントロールするパーマネントのうち、フェイジングを持つもの全てがフェイズ・アウトする。
- フェイズ・アウトしているオブジェクトのうち、フェイズ・アウト直前にそのプレイヤーがコントロールしていたもの全てがフェイズ・インする(フェイジングを持っていなくてもフェイズ・インする)。
[編集] 解説
[編集] ルール
簡単に言うと、毎ターン消えたり現れたりする能力である。結果的にそのパーマネントは2ターンに1回しか機能しないため、フェイジング自体はデメリットとして扱われており、この能力を持っているカードは額面的に1,2マナ程度割安になっていることが多い。
- フェイズ・インするとき、場に出るときの置換効果や場に出たことによる誘発型能力は無視する。フェイズ・アウトしたときも同様に、場を離れたことによる誘発型能力は無視する。ただし、その能力が特にフェイジングについて言及している場合は例外である。
- 2005年10月の総合ルール変更前は、場を離れたときの誘発型能力だけは通常通り処理されていた。
- フェイズ・インするパーマネントは、フェイズ・アウトした時の位相やコントローラーなどの状態を「覚えている」。フェイズ・アウト前のタイムスタンプも維持する。これは、領域を移動したオブジェクトは新しいオブジェクトとして扱われるルールの例外である。
- フェイズ・アウトしたパーマネントについていたオーラや装備品は、そのパーマネントと同時にフェイズ・アウトする。フェイズ・インに関しても、同様である。
- フェイズ・アウトしたパーマネントがトークンであった場合、そのトークンについていたオーラや装備品は永遠にフェイズ・インできない。なぜなら、フェイズ・アウトした時点でトークンが消滅しているからである。
- フェイズ・インするパーマネントはいわゆる召喚酔いルールの影響を受けない。たとえ、そのパーマネントが場に出たターンにフェイズ・アウトし、そのターン中にフェイズ・インしていてもである。
- フェイズ・インしたパーマネントがエコーを持っている場合、次のアップキープにコストを支払わなくてはならない。なぜなら、フェイズ・アウト中は継続してコントロールしているわけでないうえ、フェイズ・インはエコーの支払いを免除しないからである(→コントローラー)。
- アンタップ・ステップが飛ばされた場合、その時起きるはずだったフェイズ・アウトとフェイズ・インも起きない。
[編集] その他
- 上記のように、召喚酔い、誘発、タイムスタンプなどの基本的ルールに対する例外処理が非常に多い。その面倒さからルール関係者からは基本的に嫌われており、今後この能力を使った新しいカードが出る可能性は低いだろう。
- ミラージュ・ブロックが初出であるが、それ以前に作られていた類似能力を持つ数枚のカードが一時エラッタによってフェイジングに関係するテキストを得たことがあった。アラビアンナイトのOublietteやアンティキティーのTawnos's Coffinなどが該当例。現在の最新オラクルでは、これらのカードのいずれもがフェイジングに関係しないテキストに改められている。
[編集] 参考
[編集] 引用:総合ルール 5.5.2.0
- 5 その他のルール
- 502 キーワード能力
- 502.15 フェイジング
- 502.15a 「フェイジング/Phasing」は、アンタップ・ステップのルールを変更する常在型能力である。
- 502.15b それぞれのプレイヤーのアンタップ・ステップに、そのアクティブプレイヤーがコントロールするパーマネントをアンタップする前に、そのプレイヤーのコントロールするオブジェクトのうちでフェイジングを持つもの全てがフェイズ・アウトする。同時に、フェイズ・アウトしたときにそのプレイヤーがコントロールしていた全てのパーマネントがフェイズ・インする。rule 217.8〔フェイズ・アウト〕、および rule 302.1 参照。
- 502.15c 効果によってプレイヤーのアンタップ・ステップが飛ばされた場合、フェイジングのイベントはそのターン、単に起こらなくなる。
- 502.15d フェイズ・インあるいはフェイズ・アウトするパーマネントは、場に出るときや場を離れるときの誘発型能力を誘発させず、どうやって場に出るかを変更する効果を無視する。フェイジングについて特別に明記してある能力や効果だけが変更したり誘発したりする(アンタップ・ステップの間には優先権が発生しないので、フェイジングのイベントによって誘発した能力はアップキープ・ステップの開始時までスタックに積まれない)。
- 502.15e パーマネントがフェイズ・アウトしたとき、それが受けていたダメージは取り除かれる。
- 502.15f フェイズ・アウト領域から場に戻ったカードは、場を離れたときのものと同じパーマネントとして扱われる。これは、パーマネントが領域を変更した場合には以前の記憶を「忘れる」という rule 217.1c の例外である。
- 502.15g パーマネントを参照する、持続時間の定められている効果や遅延誘発型能力は、そのパーマネントがフェイズ・アウトした場合には影響を及ぼしつづけることはできない。一方、それ以外で、そのパーマネントを参照する効果(持続時間の定められていない効果を含む)は、場に戻ってきたときにも影響を与え続ける。
- 502.15h フェイズ・アウトしたカードは、以前の状況を「覚えて」いて、同じ状況で場に戻ってくる。上にあったカウンターについて、また最初に場に出たときに行われた選択について、そして場を離れたときに反転していたか、タップ状態であったかどうかも「覚えて」いる。また、フェイズ・アウトしたときに誰がコントロールしていたかも「覚えて」いるけれども、コントロールを奪う効果に持続時間が定められていれば、影響力を失い、異なるプレイヤーのコントロール下で場に出ることになる。
- 502.15i パーマネントがフェイズ・アウトしたとき、そのパーマネントについている全てのオーラ、装備品、城砦は同時にフェイズ・アウトする。このフェイズ・アウトする二つめの方法のことを、「間接的に」フェイズ・アウトしたとも言う。「間接的に」フェイズ・アウトしたオーラ、装備品、城砦は、それ自身ではフェイズ・インしてこないが、それのついているカードがフェイズ・インしてくるときに一緒にフェイズ・インしてくる。
- 502.15j オーラ、装備品、城砦が(エンチャントしているパーマネントと一緒にフェイズ・アウトしたのではなく)直接フェイズ・アウトした場合、それは何についていたかを「覚えて」おり、そのパーマネントについて場に戻る。オーラが場に戻った時点でそのパーマネントが場を離れていたり、あるいはエンチャントすることが不正になっていたならば、そのオーラは場に戻り、そしてその後でオーナーの墓地に置かれる。これは状況起因効果である。rule 420〔状況起因効果〕参照。装備品や城砦が場に戻った時点でそのパーマネントが場を離れていたり、装備することが不正になっていたならば、その装備品や城砦は場に戻り、何にも装備されないで場に残る。これは状況起因効果である。rule 420〔状況起因効果〕参照。
- 502.15k フェイズ・インしたパーマネントはフェイズ・アウトした時持っていたのと同じタイムスタンプを保持する。rule 418.5d、rule 418.5e 参照。しかしパーマネントが同時にフェイズ・インした事実は変更しない。
- 502.15m フェイズ・インしてきたパーマネントは速攻を持っているのと同じように攻撃に参加したり、起動コストにタップ・シンボル({T})やアンタップ・シンボル({Q})を含む能力をプレイするためにタップしたりできる。これは、そのパーマネントが場に出たターンにフェイズ・アウトし、フェイズ・インしてきた場合にも適用される。このパーマネントは、コントローラーが変わるか場を離れるまで、攻撃に参加したり、能力をプレイするためにタップしたりできる。
- 502.15n パーマネントを対象とする呪文や能力は、宣言後に対象のパーマネントがフェイズ・アウトし、解決前にフェイズ・インしてきた場合にも通常通りそのパーマネントを対象に解決される。
- 502.15p 一つのパーマネントに複数のフェイジングがあっても効果は変わらない。
- 502.15 フェイジング
- 502 キーワード能力
