文章欄
提供:MTG Wiki
文章欄/Text Boxは、カードの下半分にある、タイプ行のすぐ下の欄。そのカードの能力を定義するルール・テキストや、注釈文、フレイバー・テキストなどが印刷される。
目次 |
[編集] ルール
- 基本土地タイプを持つ土地は、文章欄に何も書かれていないことがある(カード画像)が、「(T):(基本土地タイプに対応したマナ・シンボル)を加える」というマナ能力が書かれているものとして扱う。
- 文章欄の背景に透かし状のシンボルが描かれていることがある(カード画像)。このシンボルはゲームに影響しない。詳細は透かしを参照。
- 文章欄がなく、カード全面にイラストが印刷されたもの(通称フルアート)も存在する。これもゲームには影響しない。
[編集] 文章欄のテキストの順番
時代などにより前後するが、現在はおおむね以下の順番に沿ってテキストが書かれている。
- 注釈文(マナ・コストの説明、何から変身するかなど)
- 特性定義能力(多相や欠色など)
- 唱えることに関連した常在型能力
- インスタントやソーサリーとしての能力
- Lvアップ
- 戦場で機能する常在型能力
- 誘発型能力
- キーワード能力
- キーワードでない能力
- 起動型能力
- マナ能力
- キーワードでない能力
- キーワード能力
- デッキの構築に関する能力(共闘など)
- 注釈文(何と合体するかなど)
- フレイバー・テキスト
- 融合
また両面カードには、右下または左下にもう一方の面のP/Tやヒントバーが注釈文として書かれている。
[編集] プレインズウォーカー
プレインズウォーカーの忠誠度能力は、基本的に増加忠誠度の高い順(消費忠誠度の低い順)で上から順に並べられている。消費忠誠度-Xの忠誠度能力は、-Nの忠誠度能力より上に配置される(カード画像)。しかし、ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(カード画像)や目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno(カード画像)など、この慣例にそぐわない配列のカードもある。これらを見るに、変則的かつ重要な忠誠度能力や、いわゆる「奥義」として設定されている忠誠度能力が最下部に置かれるようである。
忠誠度能力以外の能力については、上記の一般的なカードにおける順番が反映され、その内容が起動型能力よりも上に位置するなら一番上に、下に位置するなら一番下に記述される(カード画像1、カード画像2)。
[編集] その他
- 反転カードは、文章欄を2つ持つ(カード画像)。反転前は上半分、反転後は下半分の文章欄のみが存在するものとして扱う。
- Lv系カードは特殊な文章欄を1つだけ持つ(カード画像)。
- 当事者カードは、文章欄が見開きの本のように2分割されている(カード画像)。本来の特性は右側であり、左側は出来事の特性となっている。
- 試作カードは、文章欄を2つ持つ(カード画像)。試作型呪文として唱えた場合はマナ・コストとパワー/タフネスが上半分の文章欄に描かれたものになる。
- 宿主は、文章欄のうち拡張した際に消える部分がメモ書きになっている(カード画像)。
- 連繋は、指定された性質の呪文にその連繋を持つカードの文章欄をコピーし追加する。
- アンヒンジドまでのアン・カードでは、カードの雰囲気に合わせ変形していることが多い(参考)。もっとも、文章欄だけに限らず全体のレイアウトがおかしなことになっているカードも多数あるが。
- フレイバー・テキストが無く文章欄が1つの単文のみのカードは、良くも悪くも壊れたものが多い。その中でも「すべて」と書かれたカードの多くは、それが収録された時代のいずれかのフォーマットのトーナメントで記録を残している。神の怒り/Wrath of Godなどもかつては、「すべてのクリーチャーを埋葬する。」というシンプルな一文だった。(→俗説#「すべて」と書かれたカードは強い)
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 207 文章欄
- 207.1 文章欄は、カードの下半分にある。多くの場合、ここにはそのカードの能力を定義するルール・テキストが書かれている。
- 207.2 文章欄には、ゲーム上意味を持たないイタリック体の(日本語版では文字サイズが小さいまたは教科書体である)文章が書かれていることがある。
- 207.2a 注釈文は、カッコにくくられたイタリック体(日本語版では文字サイズが一段小さい)の文章であり、そのカードに適用されるルールの要約である。これはそれが対応する能力と同じ行に書かれていることが多いが、その能力でなくカード全体の注釈の場合、独立した行に書かれていることもある。
- 207.2b フレイバー・テキストは、イタリック体(日本語版では教科書体)で書かれた、絵と同様にゲームに雰囲気を出すための文章である。通常、これはルール・テキストの下に記載される。
- 207.2c 能力語は、能力の最初にイタリック体で書かれている(以前の日本語版ではフォントが区別されておらず、―で区切られていることで区別する必要があった)。能力語は、同様の機能を持ったカードを区別できるようにするために定められたキーワードのようなものであるが、ルール上の意味を持たず、総合ルールに独立した項目を持たない。能力語には、「一徹(いってつ)/Adamant」「附則(ふそく)/Addendum」「団結(だんけつ)/Alliance」「大隊(だいたい)/Battalion」「湧血(ゆうけつ)/Bloodrush」「祝祭(しゅくさい)/Celebration」「魂力(こんりき)/Channel」「彩色(さいしょく)/Chroma」「盟友(めいゆう)/Cohort」「星座(せいざ)/Constellation」「収斂(しゅうれん)/Converge」「動議(どうぎ)/Council's Dilemma」「集会(しゅうかい)/Coven」「昂揚(こうよう)/Delirium」「落魄4(らくはくよん)/Descend 4」「落魄8(らくはくはち)/Descend 8」「版図(はんと)/Domain」「威光(いこう)/Eminence」「激昂(げきこう)/Enrage」「窮地(きゅうち)/Fateful hour」「底なしの落魄(そこなしのらくはく)/Fathomless descent」「獰猛(どうもう)/Ferocious」「圧倒(あっとう)/Formidable」「壮大(そうだい)/Grandeur」「暴勇(ぼうゆう)/Hellbent」「英雄的(えいゆうてき)/Heroic」「刻印(こくいん)/Imprint」「神啓(しんけい)/Inspired」「同調(どうちょう)/Join Forces」「族系(ぞくけい)/Kinship」「上陸(じょうりく)/Landfall」「副官(ふくかん)/Lieutenant」「魔技(まぎ)/Magecraft」「金属術(きんぞくじゅつ)/Metalcraft」「陰鬱(いんうつ)/Morbid」「集団戦術(しゅうだんせんじゅつ)/Pack Tactics」「パラドックス(ぱらどっくす)/Paradox」「協議(きょうぎ)/Parley」「光輝(こうき)/Radiance」「強襲(きょうしゅう)/Raid」「結集(けっしゅう)/Rally」「紛争(ふんそう)/Revolt」「秘密会議(ひみつかいぎ)/secret council」「魔巧(まこう)/Spell Mastery」「奮励(ふんれい)/Strive」「掃引(そういん)/Sweep」「誘引(ゆういん)/Tempting Offer」「スレッショルド(すれっしょるど)/Threshold」「宿根(しゅっこん)/Undergrowth」「議決(ぎけつ)/Will of the council」がある。
- 207.2d 能力語と同様に、フレイバー語も一部の能力の前にイタリック体(日本語版では教科書体)で表記されている。フレイバー語は、能力のフレイバー的説明であるが、ルール上の意味は持たず、総合ルールには列記されない。能力語は類似した機能を持つ複数の能力をまとめるものであるが、フレイバー語はその特定の能力に沿ったものである。
- 207.3 一部のカードには、文章欄の背景に装飾的アイコンが描かれている。例えば、ラヴニカの各ギルドに関するカードの多くで文章欄にギルド・アイコンが含まれており、『ミラディンの傷跡』ブロックではほとんどのカードの文章欄に陣営アイコンが含まれている。また、プロモカードの多くにも装飾的アイコンが描かれている。これらのアイコンはゲームのプレイに影響を及ぼさない。
- 207.4 次元・カードのカオスが起こるたびに誘発する誘発型能力の左側には、カオス・シンボルが記されている。このシンボルそのものはルール上特別な意味を持たない。rule 901〔プレインチェイス戦〕参照。
- 207.5 カード1枚(《謎めいた尖塔群》)は、文章欄の下に各色を表すシンボルがあり、デッキを作成するに際してプレイヤーにそれらの色のうち2つに丸をつけるように指示する能力がある。色に丸をつけるとは、そのプレイヤーがその色のシンボルに丸をつける(あるいは明確にわかるように印をつける)ことである。丸をつけられた色のマナ・シンボルは、そのカードの印刷されたルール・テキストの一部(rule 613.1 参照)として扱い、そのカードの固有色(rule 903.4)に影響する。
- 207 文章欄