変装

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変装/Disguise
種別 常在型能力
登場セット カルロフ邸殺人事件
カルロフ邸殺人事件統率者デッキ
アサシンクリード
CR CR:702.168

変装/Disguiseは、カルロフ邸殺人事件で制定されたキーワード能力。それを持つカードプレイできるときに機能する常在型能力であり、そのカードを本来の特性を隠して裏向きクリーチャーとして唱えることを許可する。


Defenestrated Phantom / 窓外放出の幻影 (4)(白)(白)
クリーチャー — スピリット(Spirit)

飛行
変装(4)(白)(このカードを、(3)で護法(2)を持つ2/2のクリーチャーとして裏向きで唱えてもよい。変装コストで、いつでもこれを表向きにしてよい。)

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目次

[編集] 定義

変装 [コスト]/Disguise [コスト]は、「あなたはこのカードを、本来のマナ・コストではなく()を支払うことで、裏向き護法(2)を持つ、2/2の、文章カード名クリーチャー・タイプやマナ・コストを持たないクリーチャーとして唱えられる。」を意味する。

また、あなたが優先権を持っているとき(インスタント・タイミング)ならいつでも、その(表向きの時点での)変装コストを支払うことで表向きにすることができる。この処理は特別な処理であり、スタックを使用しない。

[編集] 解説

変異同様、パーマネントの正体を隠して唱えることができ、後でいつでも正体を現すことができるメカニズム。変異と違い護法を持つため場持ちが良くなっている。

カルロフ邸殺人事件ではミステリーの定番である「正体を隠す」というフレイバーを表している。全に存在し、クリーチャーでない変装持ちパーマネントも少数存在する。また、当メカニズムの予示版と言える偽装も存在している。赤緑緑白リミテッドアーキタイプになっているほか、パワー2以下を参照する白黒ともシナジーがある。タルキール覇王譚ブロックの変異・大変異と同様、変装コストが4マナ以下のカードは2/2クリーチャーを一方的に倒せないようになっている。

変装を参照するカードとして、犯人暴き/Expose the Culpritが存在する。

  • カルロフ邸殺人事件のブースターパックには、裏向きのクリーチャーを表す補助カード「謎のクリーチャー/A Mysterious Creature」が封入されることがある[1]
    • MTGアリーナで変装中のカードにはこの補助カードのイラストが使われる。ただし、表示は「謎のクリーチャー」ではなく単に「裏向きのカード/Face Down Card」となる。

[編集] ルール

基本的なルールは変異#ルールを参照。

以下は変装そのもののルールではないが、関係が深いので当項目で紹介する。

  • 護法は対象になった時にのみ機能する誘発型能力である。したがって、変装/偽装で裏向きになったクリーチャーの護法が誘発した後にそれを表向きにした場合、表面が護法を持っていなかったとしても既にスタックに置かれた護法は働く(CR:113.7a)。
    • 逆に表面が護法を持っていた場合でも、表面の分と裏面の分で護法が2回誘発したりはしない。対象になった時点の面が持つ護法だけが誘発する。

[編集] 開発秘話

カルロフ邸殺人事件先行デザインは、殺人ミステリーにふさわしいものをリストアップする中で「秘匿された情報」という概念に着目した。マジックには手札などの非公開情報が元々存在するが、それは存在が当たり前すぎて「何か謎がある」とプレイヤーに感じさせることはできない。そこで彼らが目を付けたのは変異だった。

タルキール覇王譚の時と同様、3マナ2/2はカードパワーの上昇に取り残されていると判断されたため、裏向きのクリーチャーの質を上げる必要があった。最初に挙がったのは3/2とする案だったが、ダメージ効率が良すぎ、クリーチャー同士の交換にも強すぎたため、表向きにする前に死亡しがちであった。そこで戦闘面の相互作用を損なわずに場持ちを上げる手段として護法が採用された。数字が揃っているからという理由で護法(2)から試され、うまく機能したためそのまま決定稿となった。

  • 当初はこのメカニズムが偽装/Cloakと呼ばれていた。セット・デザインが当メカニズムの予示バージョンを導入した時、そちらに名前が移った[3]

[編集] 脚注

  1. The Tokens of Murders at Karlov Manor/『カルロフ邸殺人事件』のトークンDaily MTG 2024年1月26日)
  2. Guild to Order, Part 2/支配するギルド その2Making Magic 2018年9月17日 Mark Rosewater著)
  3. Getting Away with Murders at Karlov Manor, Part 1/『カルロフ邸殺人事件』をやり遂げる その1(Making Magic 2024年1月16日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

[編集] 引用:総合ルール 20240412.0

総合ルールビューアが未対応のため、日本公式サイトより引用

702.168. 変装/Disguise
702.168a 変装は、その能力を持つカードをプレイできるすべての領域で機能する常在型能力であり、その効果は、そのカードが裏向きであるならいつでも機能する。「変装 [コスト]/Disguise [cost]」は、「あなたはこのカードを、本来のマナ・コストではなく{3}を支払うことで、裏向きで2/2の、護法{2}を持ち名前やサブタイプやマナ・コストを持たないクリーチャーとして唱えられる。」を意味する。(708〔裏向きの呪文やパーマネント〕参照。)
702.168b 変装能力を使ってカードを唱えるには、それを裏向きにし、変装能力を使用することを宣言する。それは、護法{2}を持ち、名前やサブタイプやマナ・コストを持たない、2/2の裏向きのクリーチャー・カードとなる。(そのカードのオモテ向きの時の特性ではなく)それらの特性を持つカードを唱えることに適用される効果や禁止が、このカードを唱える際に適用される。これらの値はオブジェクトの特性のコピー可能な値である。(613〔継続的効果の相互作用〕、707〔オブジェクトのコピー〕参照。)それを(同じ特性を持つ裏向きの呪文として)スタックに積み、本来のマナ・コストではなく{3}を支払う。これは、代替コストのルールに則って処理される。通常そのカードを唱えることができる領域ならどの領域からでも、変装能力を使ってそのカードを唱えることができる。その呪文が解決されたとき、それは呪文のときと同じ特性を持って戦場に出る。変装の効果は、その裏向きのオブジェクトがどこにあっても適用され、そのパーマネントがオモテ向きになったときに終わる。
702.168c 通常、カードを裏向きに唱えることはできない。変装能力があれば可能である。
702.168d あなたが優先権を持つときならいつでも、あなたは変装能力を持つ裏向きのパーマネントをオモテ向きにしてよい。これは特別な処理であり、スタックを用いない(116 参照)。そうするには、そのパーマネントがオモテ向きになった場合の変装コストが何であるかをすべてのプレイヤーに示し、それを支払い、そのパーマネントをオモテ向きにする。(そのパーマネントがオモテ向きになった場合に変装コストを持たない場合、この方法でオモテ向きにすることはできない。)変装の効果は終了し、そのパーマネントは通常の特性を取り戻す。そのパーマネントが戦場に出たときに誘発する能力は、オモテ向きになったときには誘発せず、効果を発揮しない。そのパーマネントはすでに戦場に出ているからである。
702.168e パーマネントの変装コストがXを含み、そのパーマネントの他の能力もXを参照していることがある。それらの能力のXは、変装の特別な処理を行なった際に選ばれた値と等しい。
702.168f 変装能力を持つカードを唱えることに関する詳細は、708〔裏向きの呪文やパーマネント〕参照。
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