青黒赤コントロール
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'''青黒赤コントロール'''(''Blue-Black-Red Control'')は、[[青黒赤]]の3[[色]]で構成される[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。 | '''青黒赤コントロール'''(''Blue-Black-Red Control'')は、[[青黒赤]]の3[[色]]で構成される[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。 | ||
− | 主に、[[青黒コントロール]]に赤を[[タッチ]]して[[火力]] | + | ==概要== |
+ | 主に、[[青黒コントロール]]に赤を[[タッチ]]して[[火力]]を投入する形で組まれる。もっとも、[[黒]]は[[単体除去]]に優れる色であるため無理に火力を足す必要は少ないので、どちらかというとその時期の強力な[[多色カード]]を活かすためにこの[[デッキカラー]]になることも多い。 | ||
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+ | ==エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期== | ||
+ | [[ローテーション]]直後は[[自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath]]のために[[緑]]を足した[[緑青黒コントロール#エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期|スゥルタイ・コントロール]]が主流だったが、ウーロが[[禁止カード|禁止]]されたことで、その代替として[[死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger]]を用いる[[青黒赤]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が[[スタンダード]]環境に姿を現すようになった。 | ||
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+ | {{#card:Neutralize}} | ||
+ | {{#card:Mazemind Tome}} | ||
+ | {{#card:Kroxa, Titan of Death's Hunger}} | ||
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+ | [[中和/Neutralize]]や[[否認/Negate]]などの[[打ち消す|打ち消し]]、[[棘平原の危険/Spikefield Hazard]]や[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant|踏みつけ/Stomp]]などの[[火力]]、[[ハグラの噛み殺し/Hagra Mauling]]や[[絶滅の契機/Extinction Event]]などの[[黒]]の[[除去]]で脅威を対処し、[[精神迷わせの秘本/Mazemind Tome]]で[[手札]]を補充する。[[フィニッシャー]]は[[脱出]]させたクロクサのほか、[[サメ台風/Shark Typhoon]]や[[悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Muse]]など。 | ||
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+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Standard Challenge #12213684 on 10/03/2020 ベスト4([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-showcase-challenge-2020-10-04 参考]) | ||
+ | **使用者:KelMasterP | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[エルドレインの王権]]+[[テーロス還魂記]]+[[イコリア:巨獣の棲処]]+[[基本セット2021]]+[[ゼンディカーの夜明け]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df320245}} | ||
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+ | ==イクサラン・ブロック~基本セット2020期== | ||
+ | [[灯争大戦]]から新たに[[龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-God]]などを獲得し、強化された。'''グリクシス・コントロール'''(''Grixis Control'')のほか、2種類の[[ボーラス]]を中心とする構成から'''グリクシス・ボーラス'''(''Grixis Bolas'')とも呼ばれる。 | ||
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+ | {{#card:Nicol Bolas, the Ravager}} | ||
+ | {{#card:Nicol Bolas, Dragon-God}} | ||
+ | |||
+ | [[思考消去/Thought Erasure]]などの[[手札破壊]]、[[アングラスの暴力/Angrath's Rampage]]などの[[単体除去]]、[[煤の儀式/Ritual of Soot]]などの[[全体除去]]で[[対戦相手]]の脅威を対処し、[[土地]]が伸びたら龍神、ニコル・ボーラスや[[戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General]]などの[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]で[[アドバンテージ]]を稼ぐ。 | ||
+ | |||
+ | [[クリーチャー]]としては主に[[破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager]]が採用される。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====初期型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリ台北19]] ベスト8([http://coverage.channelfireball.com/event/18 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Ruey Jer Yeh]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319250}} | ||
+ | *[[灯争大戦]]参入後の初期型。 | ||
+ | |||
+ | ====基本セット2020後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[日本選手権19]] ベスト8([https://mtg-jp.com/coverage/jpnats19/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[深谷祐太]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]+[[基本セット2020]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319366}} | ||
+ | *[[基本セット2020]]参入後のリスト。 | ||
+ | |||
+ | ==イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期== | ||
+ | [[ラヴニカのギルド]]期にも少数存在していたが大きな活躍はできなかった。[[ラヴニカの献身]]で[[血の墓所/Blood Crypt]]を獲得して[[マナ基盤]]が安定したことで、グリクシスカラーのデッキが[[メタゲーム]]に姿を現すようになった。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Thief of Sanity}} | ||
+ | {{#card:Thought Erasure}} | ||
+ | |||
+ | ;コントロール型 | ||
+ | :コントロール要素を重視したタイプは'''グリクシス・コントロール'''(''Grixis Control'')と呼ばれる。[[手札破壊]]、[[除去]]、[[打ち消す|打ち消し]]で捌きながら相手を消耗させ、[[正気泥棒/Thief of Sanity]]で[[トップデッキ]]を弾いて対抗手段を縛り、最後は[[フィニッシャー]]で[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]するのが主な戦略となる。[[赤]]は主に[[破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager]]や[[炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained]]のために採用されており、それらを除くと全体的な構成は[[ディミーア諜報|ディミーア・ミッドレンジ]]に近い。 | ||
+ | |||
+ | ;ミッドレンジ型 | ||
+ | :クリーチャーを多く採用したタイプは'''グリクシス・ミッドレンジ'''(''Grixis Midrange'')と呼ばれる。全体的な構成は[[黒赤ビートダウン#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期|ラクドス・ミッドレンジ]]とディミーア・ミッドレンジを足し合わせたような形を取り、赤のクリーチャーで打点を確保しつつ、青黒の[[人質取り/Hostage Taker]]、[[思考消去/Thought Erasure]]、サイドボードからの打ち消しでサポートしていく。正気泥棒と[[凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil]]で相手のカードを最大限に利用できるのも特徴。 | ||
+ | |||
+ | ====コントロール型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Competitive Standard League 2019-02-28 5勝0敗([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-standard-constructed-league-2019-02-28 参考]) | ||
+ | **使用者:Tedpanic | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319103}} | ||
+ | |||
+ | ====ミッドレンジ型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Standard Premier #11818995 2019/03/10 6勝3敗([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-event-2019-03-11 参考]) | ||
+ | **使用者:Violent_Outburst | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319120}} | ||
+ | |||
+ | ==カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期== | ||
+ | [[基本セット2019]]参入後、[[破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager]]を中心に据えた[[ミッドレンジ]][[デッキ]]が登場した。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Nicol Bolas, the Ravager}} | ||
+ | {{#card:Vraska's Contempt}} | ||
+ | |||
+ | [[機知の勇者/Champion of Wits]]やニコル・ボーラスなどの[[クリーチャー]]で[[アドバンテージ]]を取りつつ盤面を支え、[[ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt]]などの[[除去]][[呪文]]や[[打ち消す|打ち消し]]呪文で[[対戦相手]]の行動を対処し、最後は[[スカラベの神/The Scarab God]]や[[変身]]したボーラスで勝負を決める。 | ||
+ | |||
+ | 基本的な構成は同[[メタゲーム|環境]]の[[青黒コントロール/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期|青黒ミッドレンジ]]や前環境の[[グリクシス・エネルギー]]によく似ており、それらの流れを汲むデッキと言える。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリオーランド18]] ベスト4([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gporl18 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Adam Fox]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318744}} | ||
+ | |||
+ | ==カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期== | ||
+ | 同[[環境]]の[[青黒コントロール/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|青黒コントロール]]の亜種として、[[赤]]を[[タッチ]]して[[火力]]などを採用したタイプが存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:The Scarab God}} | ||
+ | {{#card:Harnessed Lightning}} | ||
+ | |||
+ | またこれとは別に、'''グリクシス・エネルギー'''(''Grixis Energy'')と呼ばれる[[ビート・コントロール]][[デッキ]]も存在する。主な活躍は[[イクサランの相克]]参入後。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Glint-Sleeve Siphoner}} | ||
+ | {{#card:Whirler Virtuoso}} | ||
+ | |||
+ | 詳細は[[グリクシス・エネルギー]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | ===初期型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「イクサラン」]] 第40位、スタンダード部門7勝3敗([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptxln 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptxln17/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Shaheen Soorani]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318219}} | ||
+ | *環境初期のコントロール型。 | ||
+ | |||
+ | ===イクサランの相克後=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリメンフィス18]] 第9位([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmem18 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Jonathan Penick]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318393}} | ||
+ | *[[イクサランの相克]]参入後のコントロール型。 | ||
+ | |||
+ | ==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期== | ||
+ | [[プロツアー「カラデシュ」]]で[[八十岡翔太]]が独自の[[青黒赤]][[コントロール (デッキ)|コントロール]]を使用し、優勝という結果を挙げた。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Painful Truths}} | ||
+ | {{#card:Thing in the Ice}} | ||
+ | |||
+ | [[流電砲撃/Galvanic Bombardment]]や[[光輝の炎/Radiant Flames]]などの[[火力]][[呪文]]、[[否認/Negate]]や[[虚空の粉砕/Void Shatter]]などの[[打ち消す|打ち消し]]呪文で[[ゲーム]]を[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]しつつ、[[苦い真理/Painful Truths]]や[[天才の片鱗/Glimmer of Genius]]などの[[引く|ドロー]]呪文で[[手札]]を補充する。[[黒]]の[[クリーチャー]][[除去]]や[[手札破壊]]も少数採用される。 | ||
+ | |||
+ | [[フィニッシャー]]は序盤の[[ブロッカー]]を兼ねる[[氷の中の存在/Thing in the Ice]]、各種[[インスタント]]呪文を再利用できる[[奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk]]など。 | ||
+ | |||
+ | *八十岡の活躍から「スタンダードで青系のコントロールが流行るのではないか?」と予想されることもあったが、結局その後の同スタンダードで流行することはなかった<ref>『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.76 ISBN 9784798615776</ref>。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「カラデシュ」]] 優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptkld 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptkld16/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[八十岡翔太]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影ブロック]]+[[カラデシュ]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df317453}} | ||
+ | |||
+ | ==タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期== | ||
+ | [[#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|前環境]]の'''グリクシスコントロール'''(''Grixis Control'')が引き続き存在している。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Jace, Vryn's Prodigy}} | ||
+ | {{#card:Goblin Dark-Dwellers}} | ||
+ | |||
+ | [[焦熱の衝動/Fiery Impulse]]、[[闇の掌握/Grasp of Darkness]]、[[破滅の道/Ruinous Path]]などで[[対戦相手]]の[[クリーチャー]]を[[除去]]しつつ、[[ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet]]の[[トークン]]生成[[能力]]によって盤面を制圧していく。さらに[[骨読み/Read the Bones]]で[[手札]]を補充し、[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy|束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound]]や[[ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers]]で[[墓地]]の[[呪文]]を使い回して[[アドバンテージ]]を稼ぐ。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリ東京16]] 準優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptok16 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/gptok16/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[鈴木和茂]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[タルキール龍紀伝]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df316939}} | ||
+ | |||
+ | ==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期== | ||
+ | この[[環境]]の[[青]]系[[コントロール (デッキ)|コントロール]]としては[[白青黒]]の[[青白黒コントロール#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|エスパードラゴン]]が主流だったが、[[ゲートウォッチの誓い]]で[[ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet]]や[[炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller]]などが登場したことにより、[[青黒赤]]3[[色]]のコントロールデッキが環境に姿を現すようになった。 | ||
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+ | {{#card:Kalitas, Traitor of Ghet}} | ||
+ | {{#card:Chandra, Flamecaller}} | ||
+ | |||
+ | [[手札破壊]]や[[打ち消す|打ち消し]]に加え、[[焦熱の衝動/Fiery Impulse]]、[[焙り焼き/Roast]]、チャンドラなどの[[火力]]、[[闇の掌握/Grasp of Darkness]]や[[残忍な切断/Murderous Cut]]などの[[クリーチャー]][[除去]]で[[対戦相手]]の行動を妨害しつつ、カリタスの[[トークン]]生成[[能力]]によって盤面を制圧していく。減った[[手札]]は[[苦い真理/Painful Truths]]や[[時を越えた探索/Dig Through Time]]で補充する。 | ||
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+ | [[フィニッシャー]]はカリタス、チャンドラ、[[さまよう噴気孔/Wandering Fumarole]]など。 | ||
+ | |||
+ | *採用される[[カード]]は同環境の[[トリコロール#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|ダークジェスカイ]]によく似ている。比較すると、[[カマキリの乗り手/Mantis Rider]]や[[はじける破滅/Crackling Doom]]などの[[白]]を含むカードを採用できない点ではあちらに劣るが、[[色事故]]のリスクはこちらの方が低い。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリパリ16]] 優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppar16 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Petr Sochůrek]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df316821}} | ||
==ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期== | ==ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期== | ||
13行: | 204行: | ||
[[土地]]や[[清純のタリスマン/Pristine Talisman]]で[[マナ基盤]]を整えつつ、[[禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy]]・[[捨て身の狂乱/Desperate Ravings]]といった[[引く|ドロー]]呪文や[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]で[[カード・アドバンテージ]]を稼ぐ。[[フィニッシャー]]には[[業火のタイタン/Inferno Titan]]などが採用される。 | [[土地]]や[[清純のタリスマン/Pristine Talisman]]で[[マナ基盤]]を整えつつ、[[禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy]]・[[捨て身の狂乱/Desperate Ravings]]といった[[引く|ドロー]]呪文や[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]で[[カード・アドバンテージ]]を稼ぐ。[[フィニッシャー]]には[[業火のタイタン/Inferno Titan]]などが採用される。 | ||
− | === | + | ===サンプルリスト=== |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[グランプリオーランド12]] | + | **[[グランプリオーランド12]] 準優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gporl12 参考]) |
**使用者:[[Patrick Chapin]] | **使用者:[[Patrick Chapin]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
23行: | 214行: | ||
==ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期== | ==ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期== | ||
− | [[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]]の[[スタンダード]]では、[[青黒テゼレット]]に[[赤]]を[[タッチ]]する形で組まれていた。 | + | [[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]]の[[スタンダード]]では、[[青黒テゼレット#スタンダード|青黒テゼレット]]に[[赤]]を[[タッチ]]する形で組まれていた。 |
{{#card:Tezzeret, Agent of Bolas}} | {{#card:Tezzeret, Agent of Bolas}} | ||
39行: | 230行: | ||
==時のらせんブロック構築== | ==時のらせんブロック構築== | ||
− | 同じ[[環境]]の[[時のらせんブロック構築]]に存在する[[青黒コントロール | + | 同じ[[環境]]の[[時のらせんブロック構築]]に存在する[[青黒コントロール/ブロック構築/時のらせん|青黒コントロール]]に、[[虚空/Void]]のため[[赤]]を足した[[Void#時のらせんブロック構築|虚空デッキ]]が登場。 |
{{#card:Aeon Chronicler}} | {{#card:Aeon Chronicler}} | ||
54行: | 245行: | ||
動きは同[[環境]]の[[太陽拳]]や[[トリコロール#ラヴニカ・ブロック期|トリコロール]]に近く、[[印鑑]]などの[[マナ加速]]から[[滅び/Damnation]]などの[[重い]][[パワーカード]]を連発する。 | 動きは同[[環境]]の[[太陽拳]]や[[トリコロール#ラヴニカ・ブロック期|トリコロール]]に近く、[[印鑑]]などの[[マナ加速]]から[[滅び/Damnation]]などの[[重い]][[パワーカード]]を連発する。 | ||
− | 赤からの採用は、[[フィニッシャー]]の[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]・[[ | + | 赤からの採用は、[[フィニッシャー]]の[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]・[[基本でない土地]]対策の[[砕岩を食うもの/Detritivore]]など。印鑑や[[ショックランド]]、[[バウンスランド]]などの存在により[[マナ基盤]]の安定性も高い。 |
− | === | + | ===サンプルリスト=== |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[オーストラリア選手権07]] | + | **[[オーストラリア選手権07]] ベスト4([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/aunat07/welcome 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Craig Chapman]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]) | **[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]) | ||
163行: | 354行: | ||
赤を足す利点は[[火+氷/Fire+Ice]]、[[終止/Terminate]]などの強力な[[多色]][[カード]]を採用できる点である。全10種類の[[ペインランド]]が揃っていたことにより[[マナ基盤]]の安定性も高い。 | 赤を足す利点は[[火+氷/Fire+Ice]]、[[終止/Terminate]]などの強力な[[多色]][[カード]]を採用できる点である。全10種類の[[ペインランド]]が揃っていたことにより[[マナ基盤]]の安定性も高い。 | ||
+ | |||
+ | ==モダン== | ||
+ | [[モダン]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]としては長く[[トリコロール#モダン|青白赤コントロール]]が主流であったが、[[運命再編]]から[[黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang]]、[[タルキール龍紀伝]]から[[コラガンの命令/Kolaghan's Command]]を獲得したことで、[[青黒赤]]3[[色]]のコントロールデッキも[[環境]]に姿を表すようになった。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Snapcaster Mage}} | ||
+ | {{#card:Kolaghan's Command}} | ||
+ | |||
+ | [[稲妻/Lightning Bolt]]などの[[火力]]、[[終止/Terminate]]などの[[単体除去]]、[[マナ漏出/Mana Leak]]などの[[打ち消す|カウンター]]で序盤を凌ぎ、中盤以降は[[謎めいた命令/Cryptic Command]]&コラガンの命令の2大[[命令]]、[[墓地]]の[[カード]]を再利用できる[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]やタシグルで[[アドバンテージ]]を稼ぐのが基本戦略。最後はそれらの火力や[[クリーチャー]]、[[忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit]]で[[ライフ]]を[[削る|削り]]切る。 | ||
+ | |||
+ | [[探査]]および瞬唱の魔道士との[[シナジー]]を持つ[[血清の幻視/Serum Visions]]や[[思考掃き/Thought Scour]]が使われることもあり、採用されるカードは同じ[[デッキカラー]]の[[Delver-Go#モダン|グリクシスデルバー]]によく似ている。比較すると、あちらが高速でライフを詰める[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]色の強い[[デッキ]]であるのに対し、こちらはより長期戦を意識したデッキであり、4[[マナ]]以上の[[重い]]カードも用いられる傾向にある。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリコペンハーゲン15]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcop15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Thiago Rodrigues]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[タルキール龍紀伝]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df313596}} | ||
+ | |||
+ | ==レガシー== | ||
+ | [[レガシー]]にも、歴代の優秀な[[除去]]や[[手札破壊]]を集めた'''グリクシスコントロール'''/''Grixis Control''が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Force of Will}} | ||
+ | {{#card:Baleful Strix}} | ||
+ | {{#card:Hymn to Tourach}} | ||
+ | |||
+ | [[悪意の大梟/Baleful Strix]]や[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]、[[コラガンの命令/Kolaghan's Command]]などでアドバンテージをとりながらコントロールし、フィニッシャーの[[グルマグのアンコウ/Gurmag Angler]]へとつなぐ。最強の[[打ち消す|打ち消し]]呪文、[[意志の力/Force of Will]]がコントロール要素の根幹を担う。 | ||
+ | |||
+ | [[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]の[[禁止カード]]指定後に、[[青黒赤緑コントロール|4色レオヴォルド]]の後を継ぐようにして登場した。 | ||
+ | |||
+ | *構成も4色レオヴォルドから[[緑]]を抜いたようなものとなっている。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリ静岡18レガシー]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpshi18-legacy 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/gpshz18legacy/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[津村健志]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[レガシー]](~[[ラヴニカのギルド]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318906}} | ||
+ | *ほとんど同じリストを使用した[[廣澤遊太]]もベスト8に入賞している。 | ||
+ | |||
+ | ==ヴィンテージ== | ||
+ | [[環境]]に多数存在する[[青]]系[[コントロール (デッキ)|コントロール]]の一種として、[[青黒赤]]のものが存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Dack Fayden}} | ||
+ | {{#card:Notion Thief}} | ||
+ | |||
+ | [[赤]]を足すことで[[ダク・フェイデン/Dack Fayden]]や[[紅蓮破/Pyroblast]]などが、[[黒]]を足すことで[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]や[[概念泥棒/Notion Thief]]などが採用できるようになっている。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[ヴィンテージ選手権15]] 準優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/vintagechamp15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Robert Greene]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヴィンテージ]](~[[マジック・オリジン]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df314370}} | ||
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+ | *[[概念泥棒/Notion Thief]]や[[ダク・フェイデン/Dack Fayden]](背景ストーリーで盗賊)を投入しているため、'''グリクシス・シーフ'''(''Grixis Thieves'')と呼ばれるタイプ。 | ||
+ | *公式記事Daily Deckの[https://mtg-jp.com/reading/dd/0015670/ 解説]も参照。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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2021年3月28日 (日) 00:46時点における最新版
青黒赤コントロール(Blue-Black-Red Control)は、青黒赤の3色で構成されるコントロールデッキ。
[編集] 概要
主に、青黒コントロールに赤をタッチして火力を投入する形で組まれる。もっとも、黒は単体除去に優れる色であるため無理に火力を足す必要は少ないので、どちらかというとその時期の強力な多色カードを活かすためにこのデッキカラーになることも多い。
[編集] エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期
ローテーション直後は自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathのために緑を足したスゥルタイ・コントロールが主流だったが、ウーロが禁止されたことで、その代替として死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hungerを用いる青黒赤のコントロールデッキがスタンダード環境に姿を現すようになった。
アーティファクト
(T),精神迷わせの秘本の上にページ(page)・カウンターを1個置く:占術1を行う。
(2),(T),精神迷わせの秘本の上にページ・カウンターを1個置く:カードを1枚引く。
精神迷わせの秘本の上にページ・カウンターが4個以上置かれているとき、これを追放する。そうしたなら、あなたは4点のライフを得る。
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 巨人(Giant)
死の飢えのタイタン、クロクサが戦場に出たとき、これが脱出していないかぎり、これを生け贄に捧げる。
死の飢えのタイタン、クロクサが戦場に出るか攻撃するたび、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。その後、これにより土地でないカードを捨てなかった各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失う。
脱出 ― (黒)(黒)(赤)(赤),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)
中和/Neutralizeや否認/Negateなどの打ち消し、棘平原の危険/Spikefield Hazardや踏みつけ/Stompなどの火力、ハグラの噛み殺し/Hagra Maulingや絶滅の契機/Extinction Eventなどの黒の除去で脅威を対処し、精神迷わせの秘本/Mazemind Tomeで手札を補充する。フィニッシャーは脱出させたクロクサのほか、サメ台風/Shark Typhoonや悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Museなど。
[編集] サンプルリスト
[編集] イクサラン・ブロック~基本セット2020期
灯争大戦から新たに龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-Godなどを獲得し、強化された。グリクシス・コントロール(Grixis Control)のほか、2種類のボーラスを中心とする構成からグリクシス・ボーラス(Grixis Bolas)とも呼ばれる。
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行
破滅の龍、ニコル・ボーラスが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
(4)(青)(黒)(赤):破滅の龍、ニコル・ボーラスを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行う。
Nicol Bolas, the Arisen / 覚醒の龍、ニコル・ボーラス
〔青/黒/赤〕 伝説のプレインズウォーカー — ボーラス(Bolas)
[+2]:カードを2枚引く。
[-3]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。覚醒の龍、ニコル・ボーラスはそれに10点のダメージを与える。
[-4]:墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーのライブラリーの一番下以外のカードをすべて追放する。
伝説のプレインズウォーカー — ボーラス(Bolas)
龍神、ニコル・ボーラスは、戦場にある他のプレインズウォーカーすべての忠誠度能力をすべて持つ。
[+1]:あなたはカードを1枚引く。各対戦相手はそれぞれ、自分の手札からカード1枚か、自分がコントロールしているパーマネント1つを追放する。
[-3]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
[-8]:伝説のクリーチャーもプレインズウォーカーもコントロールしていない各対戦相手はそれぞれこのゲームに敗北する。
思考消去/Thought Erasureなどの手札破壊、アングラスの暴力/Angrath's Rampageなどの単体除去、煤の儀式/Ritual of Sootなどの全体除去で対戦相手の脅威を対処し、土地が伸びたら龍神、ニコル・ボーラスや戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde Generalなどのプレインズウォーカーでアドバンテージを稼ぐ。
クリーチャーとしては主に破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerが採用される。
[編集] サンプルリスト
[編集] 初期型
- 備考
- グランプリ台北19 ベスト8(参考)
- 使用者:Ruey Jer Yeh
- フォーマット
Grixis Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 灯争大戦参入後の初期型。
[編集] 基本セット2020後
- 備考
- フォーマット
Grixis Control [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本セット2020参入後のリスト。
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期
ラヴニカのギルド期にも少数存在していたが大きな活躍はできなかった。ラヴニカの献身で血の墓所/Blood Cryptを獲得してマナ基盤が安定したことで、グリクシスカラーのデッキがメタゲームに姿を現すようになった。
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
正気泥棒がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリーの一番上からカードを3枚見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りをそのプレイヤーの墓地に置く。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれを見てもよく、あなたはそれを唱えてもよく、あなたはその呪文を唱えるために任意のタイプのマナを支払ってもよい。
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中から土地でないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)
- コントロール型
- コントロール要素を重視したタイプはグリクシス・コントロール(Grixis Control)と呼ばれる。手札破壊、除去、打ち消しで捌きながら相手を消耗させ、正気泥棒/Thief of Sanityでトップデッキを弾いて対抗手段を縛り、最後はフィニッシャーでビートダウンするのが主な戦略となる。赤は主に破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerや炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chainedのために採用されており、それらを除くと全体的な構成はディミーア・ミッドレンジに近い。
- ミッドレンジ型
- クリーチャーを多く採用したタイプはグリクシス・ミッドレンジ(Grixis Midrange)と呼ばれる。全体的な構成はラクドス・ミッドレンジとディミーア・ミッドレンジを足し合わせたような形を取り、赤のクリーチャーで打点を確保しつつ、青黒の人質取り/Hostage Taker、思考消去/Thought Erasure、サイドボードからの打ち消しでサポートしていく。正気泥棒と凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevilで相手のカードを最大限に利用できるのも特徴。
[編集] コントロール型
Grixis Control [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ミッドレンジ型
Grixis Midrange [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期
基本セット2019参入後、破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerを中心に据えたミッドレンジデッキが登場した。
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行
破滅の龍、ニコル・ボーラスが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
(4)(青)(黒)(赤):破滅の龍、ニコル・ボーラスを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行う。
Nicol Bolas, the Arisen / 覚醒の龍、ニコル・ボーラス
〔青/黒/赤〕 伝説のプレインズウォーカー — ボーラス(Bolas)
[+2]:カードを2枚引く。
[-3]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。覚醒の龍、ニコル・ボーラスはそれに10点のダメージを与える。
[-4]:墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーのライブラリーの一番下以外のカードをすべて追放する。
機知の勇者/Champion of Witsやニコル・ボーラスなどのクリーチャーでアドバンテージを取りつつ盤面を支え、ヴラスカの侮辱/Vraska's Contemptなどの除去呪文や打ち消し呪文で対戦相手の行動を対処し、最後はスカラベの神/The Scarab Godや変身したボーラスで勝負を決める。
基本的な構成は同環境の青黒ミッドレンジや前環境のグリクシス・エネルギーによく似ており、それらの流れを汲むデッキと言える。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリオーランド18 ベスト4(参考)
- 使用者:Adam Fox
- フォーマット
Grixis Midrange [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期
同環境の青黒コントロールの亜種として、赤をタッチして火力などを採用したタイプが存在する。
伝説のクリーチャー — 神(God)
あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失い、あなたは占術Xを行う。Xはあなたがコントロールするゾンビ(Zombie)の総数に等しい。
(2)(青)(黒):墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。黒の4/4のゾンビであることを除きそれのコピーであるトークンを1体生成する。
スカラベの神が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、これをオーナーの手札に戻す。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。あなたは(E)(E)(E)(エネルギー・カウンター3個)を得る。その後、あなたは望む数の(E)を支払ってもよい。蓄霊稲妻はそのクリーチャーに、その支払った数に等しい点数のダメージを与える。
またこれとは別に、グリクシス・エネルギー(Grixis Energy)と呼ばれるビート・コントロールデッキも存在する。主な活躍はイクサランの相克参入後。
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
威迫
光袖会の収集者が戦場に出るか攻撃するたび、あなたは(E)(エネルギー・カウンター1個)を得る。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは(E)(E)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたはカードを1枚引き、あなたは1点のライフを失う。
クリーチャー — ヴィダルケン(Vedalken) 工匠(Artificer)
つむじ風の巨匠が戦場に出たとき、あなたは(E)(E)(E)(エネルギー・カウンター3個)を得る。
(E)(E)(E)を支払う:飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
詳細はグリクシス・エネルギーを参照。
[編集] 初期型
- 備考
- プロツアー「イクサラン」 第40位、スタンダード部門7勝3敗(参考/参考)
- 使用者:Shaheen Soorani
- フォーマット
Grixis Control [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 環境初期のコントロール型。
[編集] イクサランの相克後
- 備考
- グランプリメンフィス18 第9位(参考)
- 使用者:Jonathan Penick
- フォーマット
Grixis Control [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イクサランの相克参入後のコントロール型。
[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
プロツアー「カラデシュ」で八十岡翔太が独自の青黒赤コントロールを使用し、優勝という結果を挙げた。
クリーチャー — ホラー(Horror)
防衛
氷の中の存在は氷(ice)カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
あなたがインスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを唱えるたび、氷の中の存在の上から氷カウンターを1個取り除く。その後、氷の中の存在の上に氷カウンターがないなら、これを変身させる。
Awoken Horror / 目覚めた恐怖
〔青〕 クリーチャー — クラーケン(Kraken) ホラー(Horror)
このクリーチャーが目覚めた恐怖に変身したとき、ホラー(Horror)でないすべてのクリーチャーをオーナーの手札に戻す。
7/8流電砲撃/Galvanic Bombardmentや光輝の炎/Radiant Flamesなどの火力呪文、否認/Negateや虚空の粉砕/Void Shatterなどの打ち消し呪文でゲームをコントロールしつつ、苦い真理/Painful Truthsや天才の片鱗/Glimmer of Geniusなどのドロー呪文で手札を補充する。黒のクリーチャー除去や手札破壊も少数採用される。
フィニッシャーは序盤のブロッカーを兼ねる氷の中の存在/Thing in the Ice、各種インスタント呪文を再利用できる奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkなど。
- 八十岡の活躍から「スタンダードで青系のコントロールが流行るのではないか?」と予想されることもあったが、結局その後の同スタンダードで流行することはなかった[1]。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- プロツアー「カラデシュ」 優勝(参考/参考)
- 使用者:八十岡翔太
- フォーマット
青黒赤コントロール [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
前環境のグリクシスコントロール(Grixis Control)が引き続き存在している。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。あなたの墓地にカードが5枚以上あるなら、ヴリンの神童、ジェイスを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
0/2Jace, Telepath Unbound / 束縛なきテレパス、ジェイス
〔青〕 伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+1]:クリーチャーを最大1体まで対象とする。あなたの次のターンまで、それは-2/-0の修整を受ける。
[-3]:あなたの墓地にある、インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそれを唱えてもよい。その呪文があなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
[-9]:あなたは「あなたが呪文を1つ唱えるたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを5枚切削する。」を持つ紋章を得る。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
威迫
ゴブリンの闇住まいが戦場に出たとき、あなたの墓地からマナ総量が3以下の、インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文があなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
焦熱の衝動/Fiery Impulse、闇の掌握/Grasp of Darkness、破滅の道/Ruinous Pathなどで対戦相手のクリーチャーを除去しつつ、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetのトークン生成能力によって盤面を制圧していく。さらに骨読み/Read the Bonesで手札を補充し、束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unboundやゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellersで墓地の呪文を使い回してアドバンテージを稼ぐ。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- フォーマット
Grixis Control [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
この環境の青系コントロールとしては白青黒のエスパードラゴンが主流だったが、ゲートウォッチの誓いでゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetや炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecallerなどが登場したことにより、青黒赤3色のコントロールデッキが環境に姿を現すようになった。
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 戦士(Warrior)
絆魂
対戦相手がコントロールするトークンでないクリーチャーが1体死亡するなら、代わりにそのカードを追放し、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(2)(黒),他の吸血鬼(Vampire)かゾンビを1体生け贄に捧げる:ゲトの裏切り者、カリタスの上に+1/+1カウンターを2個置く。
伝説のプレインズウォーカー — チャンドラ(Chandra)
[+1]:速攻を持つ赤の3/1のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを2体生成する。次の終了ステップの開始時に、それらを追放する。
[0]:あなたの手札からカードをすべて捨て、その後その枚数に1を足した枚数のカードを引く。
[-X]:炎呼び、チャンドラは各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
手札破壊や打ち消しに加え、焦熱の衝動/Fiery Impulse、焙り焼き/Roast、チャンドラなどの火力、闇の掌握/Grasp of Darknessや残忍な切断/Murderous Cutなどのクリーチャー除去で対戦相手の行動を妨害しつつ、カリタスのトークン生成能力によって盤面を制圧していく。減った手札は苦い真理/Painful Truthsや時を越えた探索/Dig Through Timeで補充する。
フィニッシャーはカリタス、チャンドラ、さまよう噴気孔/Wandering Fumaroleなど。
- 採用されるカードは同環境のダークジェスカイによく似ている。比較すると、カマキリの乗り手/Mantis Riderやはじける破滅/Crackling Doomなどの白を含むカードを採用できない点ではあちらに劣るが、色事故のリスクはこちらの方が低い。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリパリ16 優勝(参考)
- 使用者:Petr Sochůrek
- フォーマット
Grixis Control [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロックのスタンダードでは、イニストラードで復活したフラッシュバック呪文を活用したコントロールデッキが存在する。
インスタント
あなたのライブラリーの一番上から4枚のカードを見る。それらの1枚をあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。
フラッシュバック(6)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
基本は、大量の除去と打ち消し呪文で対戦相手をコントロールするオーソドックスなコントロールデッキである。
土地や清純のタリスマン/Pristine Talismanでマナ基盤を整えつつ、禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy・捨て身の狂乱/Desperate Ravingsといったドロー呪文や瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageでカード・アドバンテージを稼ぐ。フィニッシャーには業火のタイタン/Inferno Titanなどが採用される。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリオーランド12 準優勝(参考)
- 使用者:Patrick Chapin
- フォーマット
UBR Control [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロックのスタンダードでは、青黒テゼレットに赤をタッチする形で組まれていた。
伝説のプレインズウォーカー — テゼレット(Tezzeret)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見る。あなたはその中からアーティファクト・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-1]:アーティファクト1つを対象とする。それは基本のパワーとタフネスが5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。
[-4]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはX点のライフを失い、あなたはX点のライフを得る。Xはあなたがコントロールするアーティファクトの数の2倍である。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。感電破はそれに2点のダメージを与える。
金属術 ― あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、感電破は代わりに4点のダメージを与える。
火力を採用することで小回りが利くだけでなく、天敵のCaw-Bladeにもサイドボードのアーティファクト破壊により優位に立つことができる。
[編集] アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期のスタンダードでは、グリクシス/Grixisになぞらえて、グリクシスコントロールと呼ばれる青黒赤のコントロールデッキが存在する。
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、カードを3枚捨て、その後5点のライフを失う。あなたはあなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚あなたの手札に戻し、カードを3枚引き、その後5点のライフを得る。
残酷な根本原理/Cruel Ultimatumをエンドカードにした残酷コントロールの形で組まれることも多い。詳細は残酷コントロールのページを参照のこと。
[編集] 時のらせんブロック構築
同じ環境の時のらせんブロック構築に存在する青黒コントロールに、虚空/Voidのため赤を足した虚空デッキが登場。
クリーチャー — アバター(Avatar)
永劫の年代史家のパワーとタフネスはそれぞれ、あなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
待機X ― (X)(3)(青)、Xは0にはできない。
永劫の年代史家が追放されている間にそれから時間(time)カウンターが1つ取り除かれるたび、カードを1枚引く。
ソーサリー
数字を1つ選ぶ。マナ総量が選ばれた数字に等しい、すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーを破壊する。その後、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開し、土地でないカードのうち、マナ総量が選ばれた数字に等しいカードをすべて捨てる。
虚空/Void・滅び/Damnationなどのクリーチャー除去をベースに相手をコントロールするのが基本。未来予知で連合の秘宝/Coalition Relicが加わったことによりマナ基盤の安定性も高まった。
[編集] ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期のスタンダードでの青黒赤コントロールは、青黒赤3色のグッドスタッフ系コントロールデッキ。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
瞬速
飛行
ボガーダンのヘルカイトが戦場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーとプレインズウォーカーの組み合わせを対象とする。ボガーダンのヘルカイトはそれらに、5点のダメージを望むように割り振って与える。
動きは同環境の太陽拳やトリコロールに近く、印鑑などのマナ加速から滅び/Damnationなどの重いパワーカードを連発する。
赤からの採用は、フィニッシャーのボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite・基本でない土地対策の砕岩を食うもの/Detritivoreなど。印鑑やショックランド、バウンスランドなどの存在によりマナ基盤の安定性も高い。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- オーストラリア選手権07 ベスト4(参考)
- 使用者:Craig Chapman
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (9) | |
4 | 永劫の年代史家/Aeon Chronicler |
2 | ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite |
2 | 砕岩を食うもの/Detritivore |
1 | ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir |
呪文 (27) | |
4 | 地底街の手中/Clutch of the Undercity |
4 | 滅び/Damnation |
1 | 悪魔火/Demonfire |
2 | 根絶/Extirpate |
2 | 神秘の指導/Mystical Teachings |
4 | 差し戻し/Remand |
1 | 殺戮の契約/Slaughter Pact |
4 | 堕落の触手/Tendrils of Corruption |
3 | ディミーアの印鑑/Dimir Signet |
2 | イゼットの印鑑/Izzet Signet |
土地 (24) | |
3 | ディミーアの水路/Dimir Aqueduct |
4 | 偶像の石塚/Graven Cairns |
1 | ロノムの口/Mouth of Ronom |
1 | 冠雪の島/Snow-Covered Island |
1 | 冠雪の山/Snow-Covered Mountain |
2 | 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp |
4 | トレイリア西部/Tolaria West |
3 | ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth |
1 | ウルザの工廠/Urza's Factory |
4 | 湿った墓/Watery Grave |
サイドボード | |
1 | 砕岩を食うもの/Detritivore |
4 | 十二足獣/Dodecapod |
2 | 根絶/Extirpate |
1 | 詩神の器/Muse Vessel |
3 | 殺戮の契約/Slaughter Pact |
3 | 突然の死/Sudden Death |
1 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
[編集] インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期
インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期のスタンダードでは、サイカトグに赤を加えたパイロトグが存在した。
クリーチャー — エイトグ(Atog)
カードを1枚捨てる:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
赤を加えたことでクリーチャーへの対応力が上がるのが利点。ただし安定性で青黒の激動サイカトグに劣り、本家ほどの活躍はできなかった。
[編集] インベイジョン・ブロック構築
インベイジョン・ブロック構築では、Voidに青を加えたクローシスコントロールが存在した。
インスタント
1つか2つのクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。火は、それらに2点のダメージを望むように割り振って与える。
Ice / 氷 (1)(青)インスタント
パーマネント1つを対象とし、それをタップする。
カードを1枚引く。
ソーサリー
数字を1つ選ぶ。マナ総量が選ばれた数字に等しい、すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーを破壊する。その後、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開し、土地でないカードのうち、マナ総量が選ばれた数字に等しいカードをすべて捨てる。
詳細はクローシスコントロールを参照のこと。
[編集] マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期のスタンダードでは、同時期の青黒コントロール(ネザーゴー・Probe-Goなど)に赤を加えたタイプが存在した。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
あなたのアップキープの開始時に、冥界のスピリットがあなたの墓地にある唯一のクリーチャー・カードである場合、あなたは冥界のスピリットを戦場に戻してもよい。
2/2インスタント
1つか2つのクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。火は、それらに2点のダメージを望むように割り振って与える。
Ice / 氷 (1)(青)インスタント
パーマネント1つを対象とし、それをタップする。
カードを1枚引く。
赤を足す利点は火+氷/Fire+Ice、終止/Terminateなどの強力な多色カードを採用できる点である。全10種類のペインランドが揃っていたことによりマナ基盤の安定性も高い。
[編集] モダン
モダンのコントロールデッキとしては長く青白赤コントロールが主流であったが、運命再編から黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang、タルキール龍紀伝からコラガンの命令/Kolaghan's Commandを獲得したことで、青黒赤3色のコントロールデッキも環境に姿を表すようになった。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。コラガンの命令はそれに2点のダメージを与える。
稲妻/Lightning Boltなどの火力、終止/Terminateなどの単体除去、マナ漏出/Mana Leakなどのカウンターで序盤を凌ぎ、中盤以降は謎めいた命令/Cryptic Command&コラガンの命令の2大命令、墓地のカードを再利用できる瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageやタシグルでアドバンテージを稼ぐのが基本戦略。最後はそれらの火力やクリーチャー、忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pitでライフを削り切る。
探査および瞬唱の魔道士とのシナジーを持つ血清の幻視/Serum Visionsや思考掃き/Thought Scourが使われることもあり、採用されるカードは同じデッキカラーのグリクシスデルバーによく似ている。比較すると、あちらが高速でライフを詰めるビートダウン色の強いデッキであるのに対し、こちらはより長期戦を意識したデッキであり、4マナ以上の重いカードも用いられる傾向にある。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリコペンハーゲン15 ベスト8(参考)
- 使用者:Thiago Rodrigues
- フォーマット
Grixis Control [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] レガシー
レガシーにも、歴代の優秀な除去や手札破壊を集めたグリクシスコントロール/Grixis Controlが存在する。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
悪意の大梟/Baleful Strixやトーラックへの賛歌/Hymn to Tourach、コラガンの命令/Kolaghan's Commandなどでアドバンテージをとりながらコントロールし、フィニッシャーのグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerへとつなぐ。最強の打ち消し呪文、意志の力/Force of Willがコントロール要素の根幹を担う。
死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanの禁止カード指定後に、4色レオヴォルドの後を継ぐようにして登場した。
- 構成も4色レオヴォルドから緑を抜いたようなものとなっている。
[編集] サンプルリスト
Grixis Control [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ほとんど同じリストを使用した廣澤遊太もベスト8に入賞している。
[編集] ヴィンテージ
環境に多数存在する青系コントロールの一種として、青黒赤のものが存在する。
伝説のプレインズウォーカー — ダク(Dack)
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。
[-2]:アーティファクト1つを対象とし、それのコントロールを得る。
[-6]:あなたは「あなたがパーマネント1つ以上対象とする呪文を1つ唱えるたび、それらのパーマネントのコントロールを得る。」を持つ紋章を得る。
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
瞬速
対戦相手1人が自分の各ドロー・ステップで引く1枚目のカード以外にカードを1枚引く場合、代わりにそのプレイヤーはそのドローを飛ばし、あなたはカードを1枚引く。
赤を足すことでダク・フェイデン/Dack Faydenや紅蓮破/Pyroblastなどが、黒を足すことでヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willや概念泥棒/Notion Thiefなどが採用できるようになっている。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- ヴィンテージ選手権15 準優勝(参考)
- 使用者:Robert Greene
- フォーマット
Grixis Thieves(Vintage) [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 概念泥棒/Notion Thiefやダク・フェイデン/Dack Fayden(背景ストーリーで盗賊)を投入しているため、グリクシス・シーフ(Grixis Thieves)と呼ばれるタイプ。
- 公式記事Daily Deckの解説も参照。
[編集] 脚注
- ↑ 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.76 ISBN 9784798615776