赤緑白ビートダウン
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(→エルドレインの王権~フォーゴトン・レルム探訪期) |
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− | '''赤緑白ビートダウン'''(''RGW Beatdown'')は、[[赤緑白]]の3[[色]]で組まれる[[ | + | '''赤緑白ビートダウン'''(''RGW Beatdown'')は、[[赤緑白]]の3[[色]]で組まれる[[ビートダウンデッキ]]。 |
==概要== | ==概要== | ||
− | [[緑]]・[[白]]の優秀な[[クリーチャー]]、[[赤]]の[[火力]]、白の[[パーマネント]][[コントロール ( | + | [[緑]]・[[白]]の優秀な[[クリーチャー]]、[[赤]]の[[火力]]、白の[[パーマネント]][[コントロール (俗語)|コントロール]]を擁する。高速[[ビートダウンデッキ]]に適した3[[色]]であり、非常に攻撃的でありながら高い柔軟性も併せ持つ。しかし[[対戦相手]]の[[呪文]]や[[手札]]に干渉する術を持たないため、自身を上回る速度を持つ[[コンボデッキ]]に弱い。 |
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期から高い人気を持ち、[[Zoo]]や、[[Three Deuce]]などと総称されることもある[[デッキカラー]]である。 | [[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期から高い人気を持ち、[[Zoo]]や、[[Three Deuce]]などと総称されることもある[[デッキカラー]]である。 | ||
*[[赤緑]]の[[ステロイド]]に[[タッチ]]白、または[[白緑ビートダウン]]にタッチ赤などの形で組まれることもある。 | *[[赤緑]]の[[ステロイド]]に[[タッチ]]白、または[[白緑ビートダウン]]にタッチ赤などの形で組まれることもある。 | ||
+ | ==ゼンディカーの夜明け~ニューカペナの街角期== | ||
+ | [[神河:輝ける世界]]参入後、[[ルーン]]を最大限活用することを目指した'''[[ナヤ・ルーン]]'''(''Naya Runes'')と呼ばれるコンボ・ビートダウンデッキが台頭した。 | ||
+ | {{#card:Runeforge Champion}} | ||
+ | {{#card:Jukai Naturalist}} | ||
+ | [[ルーン鍛えの勇者/Runeforge Champion]]と[[樹海の自然主義者/Jukai Naturalist]]の[[コンボ]]により、0マナで[[唱える|唱え]]られるようになったルーンの[[キャントリップ]]を連鎖させる。 | ||
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+ | ==エルドレインの王権~フォーゴトン・レルム探訪期== | ||
+ | [[カルドハイム]]にて白の優秀な[[アグロ]]向けカードが登場したことで、'''[[ナヤ・アドベンチャー]]'''(''Naya Adventure'')と呼ばれるデッキが頭角を現した。 | ||
+ | {{#card:Showdown of the Skalds}} | ||
+ | {{#card:Shepherd of the Flock}} | ||
+ | [[出来事_(デッキ)|出来事デッキ]]の一種であり、カルドハイム以前から存在していた[[グルール・アドベンチャー]]に[[白]]を[[タッチ]]することで、息切れ防止に大きく貢献してくれる[[スカルドの決戦/Showdown of the Skalds]]を採用できるのが強みである。 | ||
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+ | またナヤ・アドベンチャーの亜種として、[[黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon]]を軸に[[憤激解放/Unleash Fury]]・[[カズールの憤怒/Kazuul's Fury]]で[[1ショットキル|ワンショット]]を狙う'''ナヤ・フューリー'''(''Naya Fury'')や、[[クラリオンのスピリット/Clarion Spirit]]によって横並びの[[展開]]を目指す'''ナヤ・トークン'''(''Naya Tokens'')といったデッキも登場した。 | ||
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+ | ==テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期== | ||
+ | この[[環境]]の[[デッキ]]としては2[[色]]か[[色の組み合わせ#3色の組み合わせ|楔3色]]のものが多いが、[[色の組み合わせ#3色の組み合わせ|弧3色]]のものとして[[赤緑白]]の[[ビートダウンデッキ]]も存在している。主な活躍は[[運命再編]]参入後。 | ||
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+ | {{#card:Shaman of the Great Hunt}} | ||
+ | {{#card:Chained to the Rocks}} | ||
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+ | [[エルフの神秘家/Elvish Mystic]]から[[ゼナゴスの狂信者/Fanatic of Xenagos]]や[[大いなる狩りの巫師/Shaman of the Great Hunt]]などの[[アタッカー]]に繋げる基本的な動きは同環境の[[ステロイド/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|赤緑アグロ]]と同じ。こちらは[[白]]を足したことで、[[岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks]]や[[勇敢な姿勢/Valorous Stance]]といった優秀な[[除去]]を採用できるようになっている。 | ||
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+ | [[タルキール龍紀伝]]参入後は、[[サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite]]や[[恩寵の重装歩兵/Favored Hoplite]]などの[[英雄的]][[能力]]を持つ[[クリーチャー]]を[[タイタンの力/Titan's Strength]]や[[神々の思し召し/Gods Willing]]などの[[対象]]を取る[[呪文]]でサポートする[[英雄的 (デッキ)|英雄的デッキ]]の'''ナヤヒロイック'''(''Naya Heroic'')と呼ばれるデッキも登場した。構造は[[テーロス・ブロック構築]]の[[白赤ビートダウン#テーロス・ブロック構築|赤白英雄的]]によく似ており、[[ドロモカの命令/Dromoka's Command]]などのために[[緑]]を[[タッチ]]した赤白英雄的とも言える。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ(ナヤアグロ)=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリマイアミ15]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmia15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Zan Syed]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2015]]+[[テーロス・ブロック]]+[[タルキール覇王譚]]+[[運命再編]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312623}} | ||
+ | *運命再編参入後のナヤアグロと呼ばれるタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ(ナヤヒロイック)=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリトロント15]] 第38位、初日全勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptor15 参考]) | ||
+ | **使用者:[[James Wray]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2015]]+[[テーロス・ブロック]]+[[タルキール覇王譚ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312952}} | ||
+ | *タルキール龍紀伝参入後のナヤヒロイックと呼ばれるタイプ。 | ||
==テーロス・ブロック構築== | ==テーロス・ブロック構築== | ||
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{{#card:Elspeth, Sun's Champion}} | {{#card:Elspeth, Sun's Champion}} | ||
− | 基本的な動きは同時期の[[スタンダード]]に存在する[[ステロイド/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|グルールモンスター]]と同じ。[[森の女人像/Sylvan Caryatid]]や[[旅するサテュロス/Voyaging Satyr]]から[[マナ加速]]し、[[都市国家の破壊者/Polis Crusher]]や[[嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon]]などの[[クリーチャー]]と、[[歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler]]や[[太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion]]などの[[ | + | 基本的な動きは同時期の[[スタンダード]]に存在する[[ステロイド/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|グルールモンスター]]と同じ。[[森の女人像/Sylvan Caryatid]]や[[旅するサテュロス/Voyaging Satyr]]から[[マナ加速]]し、[[都市国家の破壊者/Polis Crusher]]や[[嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon]]などの[[クリーチャー]]と、[[歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler]]や[[太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion]]などの[[プレインズウォーカー]]を連打する。 |
− | [[環境]]初期は赤緑2[[色]]のタイプが優勢だったが、後にエルズペスや[[岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks]]のために白を足したこちらのタイプが主流になった。[[神々の軍勢]]参入直前には環境を支配するデッキとなり、[[Magic Online]]のDaily Eventの上位をほぼ独占([http:// | + | [[環境]]初期は赤緑2[[色]]のタイプが優勢だったが、後にエルズペスや[[岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks]]のために白を足したこちらのタイプが主流になった。[[神々の軍勢]]参入直前には環境を支配するデッキとなり、[[Magic Online]]のDaily Eventの上位をほぼ独占([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-online/ths-block-constructed-daily-665416914-2014-01-28 参考])。[[メインデッキ]]から[[峰の噴火/Peak Eruption]]などの同系対策を入れたものまで現れるようになった。 |
神々の軍勢からは[[クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix]]と[[豊潤の神殿/Temple of Plenty]]を獲得。他のデッキも強化されたため[[トップメタ]]の地位からは退いたものの、[[メタゲーム|メタ]]の一角として活躍を続けた。 | 神々の軍勢からは[[クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix]]と[[豊潤の神殿/Temple of Plenty]]を獲得。他のデッキも強化されたため[[トップメタ]]の地位からは退いたものの、[[メタゲーム|メタ]]の一角として活躍を続けた。 | ||
− | [[ニクスへの旅]]からも[[払拭の光/Banishing Light]]などを獲得し、強化される。[[プロツアー「ニクスへの旅」]]では使用率2位([http:// | + | [[ニクスへの旅]]からも[[払拭の光/Banishing Light]]などを獲得し、強化される。[[プロツアー「ニクスへの旅」]]では使用率2位([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/day-2-theros-block-constructed-metagame-breakdown-2014-05-17 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptjou14/article/010679/# 翻訳])となり、Top8に2人を送り込んだ。 |
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアー「ニクスへの旅」]] ベスト4 ([http:// | + | **[[プロツアー「ニクスへの旅」]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptjou14 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptjou14/# 参考]) |
**使用者:[[市川佑樹]] | **使用者:[[市川佑樹]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[テーロス・ブロック構築]]([[テーロス]]+[[神々の軍勢]]+[[ニクスへの旅]]) | **[[テーロス・ブロック構築]]([[テーロス]]+[[神々の軍勢]]+[[ニクスへの旅]]) | ||
− | {{# | + | {{#MagicFactory:df311853}} |
+ | *公式記事Daily Deckの[http://mtg-jp.com/reading/dailydeck/0011238/# 解説]も参照。 | ||
==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ||
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;ミッドレンジ型 | ;ミッドレンジ型 | ||
− | :[[マナ・クリーチャー]]から中マナ域のクリーチャーや[[ | + | :[[マナ・クリーチャー]]から中マナ域のクリーチャーや[[プレインズウォーカー]]に繋げる[[ミッドレンジ]]タイプ。コンセプトは同[[環境]]の[[ステロイド/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|グルールモンスター]]や[[黒赤緑ビートダウン#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドモンスター]]に近い。 |
− | :[[ヴィトゥ=ガジーの末裔/Scion of Vitu-Ghazi]]などの[[トークン]]生成[[カード]]と[[鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge]]を採用した、'''Naya Tokens'' | + | :[[ヴィトゥ=ガジーの末裔/Scion of Vitu-Ghazi]]などの[[トークン]]生成[[カード]]と[[鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge]]を採用した、'''ナヤトークン'''(''Naya Tokens'')と呼ばれるタイプも存在する。詳細は[[赤緑白トークン#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|赤緑白トークン]]を参照。 |
;オーラ型 | ;オーラ型 | ||
:[[呪禁]]クリーチャーと[[オーラ]]の[[シナジー]]を中心とした'''ナヤオーラ'''(''Naya Auras'')と呼ばれるタイプ。詳細は[[ナヤオーラ]]を参照。 | :[[呪禁]]クリーチャーと[[オーラ]]の[[シナジー]]を中心とした'''ナヤオーラ'''(''Naya Auras'')と呼ばれるタイプ。詳細は[[ナヤオーラ]]を参照。 | ||
− | === | + | ===サンプルレシピ=== |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアー「マジック2015」]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptm15 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptm15/ 参考]) | + | **[[プロツアー「マジック2015」]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptm15 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptm15/# 参考]) |
**使用者:[[Pat Cox]] | **使用者:[[Pat Cox]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[基本セット2015]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス・ブロック]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[基本セット2015]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス・ブロック]]) | ||
− | {{# | + | {{#MagicFactory:df311983}} |
− | + | ||
*Brave Nayaと呼ばれるタイプ。 | *Brave Nayaと呼ばれるタイプ。 | ||
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==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期== | ==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期== | ||
1[[マナ]]域12枚の超[[軽い|軽量]][[ウィニー]]から7マナの[[フィニッシャー]]を用いる[[ランプ]]寄りの[[ミッドレンジ]]まで、多種多様な構成の[[デッキ]]が存在する。 | 1[[マナ]]域12枚の超[[軽い|軽量]][[ウィニー]]から7マナの[[フィニッシャー]]を用いる[[ランプ]]寄りの[[ミッドレンジ]]まで、多種多様な構成の[[デッキ]]が存在する。 | ||
− | [[ローテーション]]直後は[[ | + | [[ローテーション]]直後は[[多色土地]]の選択肢がやや乏しく、[[遥か見/Farseek]]によって[[マナ加速]]と同時に[[色マナ]]の安定を図る、4~7マナ域中心のタイプが主流だった。このタイプは'''ナヤミッドレンジ'''(''Naya Midrange'')あるいは'''ナヤランプ'''(''Naya Ramp'')と呼ばれる。 |
{{#card:Restoration Angel}} | {{#card:Restoration Angel}} | ||
{{#card:Thragtusk}} | {{#card:Thragtusk}} | ||
− | [[#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|スタンダード前環境]]や[[#イニストラード・ブロック構築|イニストラード・ブロック構築]]の[[赤緑白]]デッキの流れを汲む、[[ | + | [[#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|スタンダード前環境]]や[[#イニストラード・ブロック構築|イニストラード・ブロック構築]]の[[赤緑白]]デッキの流れを汲む、[[ETB]][[能力]]と[[修復の天使/Restoration Angel]]の[[シナジー]]を中心とした構成を取る。採用される[[クリーチャー]]は[[高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells]]や[[スラーグ牙/Thragtusk]]など防御的な性格を帯びたものになっており、マナ加速から突撃する[[アタッカー]]、[[静穏の天使/Angel of Serenity]]までの時間を稼ぐ[[ブロッカー]]という2つの役割を状況に応じて使い分けながら戦う。 |
[[ギルド門侵犯]]参入後は、[[踏み鳴らされる地/Stomping Ground]]と[[聖なる鋳造所/Sacred Foundry]]の追加により[[マナ基盤]]が安定したこと、[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]や[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]などの優秀な低マナ域のクリーチャーが登場したことを受け、遥か見に依存しない[[アグロ]]寄りのデッキも増加した。 | [[ギルド門侵犯]]参入後は、[[踏み鳴らされる地/Stomping Ground]]と[[聖なる鋳造所/Sacred Foundry]]の追加により[[マナ基盤]]が安定したこと、[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]や[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]などの優秀な低マナ域のクリーチャーが登場したことを受け、遥か見に依存しない[[アグロ]]寄りのデッキも増加した。 | ||
88行: | 120行: | ||
{{#card:Domri Rade}} | {{#card:Domri Rade}} | ||
− | 採用されるクリーチャーはボロスの反攻者、[[ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter]]、[[雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite]]など。[[アドバンテージ]]の獲得に長け、ボロスの反攻者との[[シナジー]]もある[[ドムリ・ラーデ/Domri Rade]]もよく使われる。また[[円環の賢者/Gyre Sage]]を用いるタイプは、Twitter上で[[デッキリスト]]を公開した([ | + | 採用されるクリーチャーはボロスの反攻者、[[ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter]]、[[雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite]]など。[[アドバンテージ]]の獲得に長け、ボロスの反攻者との[[シナジー]]もある[[ドムリ・ラーデ/Domri Rade]]もよく使われる。また[[円環の賢者/Gyre Sage]]を用いるタイプは、Twitter上で[[デッキリスト]]を公開した([http://twitter.com/TomoharuSaito/status/300192605239660544 参考])[[齋藤友晴]]の名前を取って'''Saito Zoo'''などと呼ばれる。 |
もう1つは1~3マナ域を中心とする[[人間 (デッキ)#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|人間デッキ]]の一種、'''Naya Blitz'''。 | もう1つは1~3マナ域を中心とする[[人間 (デッキ)#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|人間デッキ]]の一種、'''Naya Blitz'''。 | ||
95行: | 127行: | ||
{{#card:Burning-Tree Emissary}} | {{#card:Burning-Tree Emissary}} | ||
− | 詳細は[[Naya Blitz]]を参照。 | + | 詳細は[[Naya Blitz#スタンダード|Naya Blitz]]を参照。 |
*上記のように、この[[環境]]でナヤミッドレンジと言った場合、該当する[[デッキタイプ]]は2つあるので注意。 | *上記のように、この[[環境]]でナヤミッドレンジと言った場合、該当する[[デッキタイプ]]は2つあるので注意。 | ||
101行: | 133行: | ||
===サンプルレシピ1=== | ===サンプルレシピ1=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[グランプリオークランド12]] 準優勝 ([http:// | + | **[[グランプリオークランド12]] 準優勝 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpauc12/welcome 参考]) |
**使用者:[[Adam Witton]] | **使用者:[[Adam Witton]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰]]) | ||
− | {{# | + | {{#MagicFactory:df307397}} |
− | + | ||
*遥か見を採用したミッドレンジタイプ。 | *遥か見を採用したミッドレンジタイプ。 | ||
===サンプルレシピ2=== | ===サンプルレシピ2=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアー「ギルド門侵犯」]] ベスト4 ([http:// | + | **[[プロツアー「ギルド門侵犯」]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptgc13 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptgtc/# 参考]) |
**使用者:[[Eric Froehlich]] | **使用者:[[Eric Froehlich]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰]]+[[ギルド門侵犯]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰]]+[[ギルド門侵犯]]) | ||
− | {{# | + | {{#MagicFactory:df310026}} |
− | + | ||
*ギルド門侵犯参入後のSaito Zooと呼ばれるタイプ。 | *ギルド門侵犯参入後のSaito Zooと呼ばれるタイプ。 | ||
135行: | 165行: | ||
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアー「アヴァシンの帰還」]] ベスト4 ([http:// | + | **[[プロツアー「アヴァシンの帰還」]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/eventcoverage/ptar12 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptavr/# 参考]) |
**使用者:[[Joshua Cho]] | **使用者:[[Joshua Cho]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[イニストラード・ブロック構築]]([[イニストラード]]+[[闇の隆盛]]+[[アヴァシンの帰還]]) | **[[イニストラード・ブロック構築]]([[イニストラード]]+[[闇の隆盛]]+[[アヴァシンの帰還]]) | ||
− | {{# | + | {{#MagicFactory:df306939}} |
==ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期== | ==ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期== | ||
159行: | 189行: | ||
{{#card:Naya Charm}} | {{#card:Naya Charm}} | ||
− | [[貴族の教主/Noble Hierarch]]や[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]から[[大型クリーチャー]]や[[ | + | [[貴族の教主/Noble Hierarch]]や[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]から[[大型クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]につなぎ、[[ナヤの魔除け/Naya Charm]]などの[[パーマネント]][[コントロール (俗語)|コントロール]]でサポートする。 |
貴族の教主や野生のナカティルは[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]]から[[サーチ]]され、この[[カード]]により[[カード・アドバンテージ]]も稼ぐことができる。 | 貴族の教主や野生のナカティルは[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]]から[[サーチ]]され、この[[カード]]により[[カード・アドバンテージ]]も稼ぐことができる。 | ||
− | [[アラーラの断片ブロック構築]]のほか、[[ゼンディカー]]参入後の[[スタンダード]]でも活躍しており、こちらは特に[[フィニッシャー]]に[[悪斬の天使/Baneslayer Angel]]が採用されている。[[世界選手権09]]で[[Andre Coimbra]] | + | [[アラーラの断片ブロック構築]]のほか、[[ゼンディカー]]参入後の[[スタンダード]]でも活躍しており、こちらは特に[[フィニッシャー]]に[[悪斬の天使/Baneslayer Angel]]が採用されている。[[世界選手権09]]で[[Andre Coimbra]]が使用し、優勝している。 |
[[エルドラージ覚醒]]で[[復讐蔦/Vengevine]]が登場して以降は、イーオスのレインジャーや[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]などとの相性から[[能力]]の条件を満たしやすく、よく採用されている。血髪編みのエルフの[[続唱]]で確実に復讐蔦の条件を満たすため、デッキ内のクリーチャー比率を高めている場合が多い。さらに[[基本セット2011]]で復讐蔦と相性のよい[[獣相のシャーマン/Fauna Shaman]]が登場、このカードによる[[シルバーバレット]]戦略も組み込まれている。 | [[エルドラージ覚醒]]で[[復讐蔦/Vengevine]]が登場して以降は、イーオスのレインジャーや[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]などとの相性から[[能力]]の条件を満たしやすく、よく採用されている。血髪編みのエルフの[[続唱]]で確実に復讐蔦の条件を満たすため、デッキ内のクリーチャー比率を高めている場合が多い。さらに[[基本セット2011]]で復讐蔦と相性のよい[[獣相のシャーマン/Fauna Shaman]]が登場、このカードによる[[シルバーバレット]]戦略も組み込まれている。 | ||
169行: | 199行: | ||
===スタンダード(ゼンディカー期)=== | ===スタンダード(ゼンディカー期)=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[世界選手権09]] 優勝 ([http://mtg-jp.com/eventc/worlds09/ 参考]) | + | **[[世界選手権09]] 優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/2009wc 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/worlds09/# 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Andre Coimbra]] |
− | ** | + | **デザイン:[[Mike Flores]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー]]) | ||
{{#MagicFactory:df302547}} | {{#MagicFactory:df302547}} | ||
− | |||
*「'''ナヤ・ライトセーバー'''(''Naya Lightsaber'')」と呼ばれるタイプで、優勝を飾った。 | *「'''ナヤ・ライトセーバー'''(''Naya Lightsaber'')」と呼ばれるタイプで、優勝を飾った。 | ||
*[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]の[[続唱]]から[[クリーチャー]]や[[火力]]につなぐ[[ギミック]]が搭載されている。 | *[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]の[[続唱]]から[[クリーチャー]]や[[火力]]につなぐ[[ギミック]]が搭載されている。 | ||
182行: | 211行: | ||
===スタンダード(ワールドウェイク期)=== | ===スタンダード(ワールドウェイク期)=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアーサンディエゴ10]] | + | **[[プロツアーサンディエゴ10]] ベスト4、予選ラウンド全勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptsad10 参考]/[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptsandiego10/# 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Luis Scott-Vargas]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー]]+[[ワールドウェイク]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー]]+[[ワールドウェイク]]) | ||
193行: | 222行: | ||
===アラーラの断片ブロック構築版=== | ===アラーラの断片ブロック構築版=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアーホノルル09]] ベスト8 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考]) | + | **[[プロツアーホノルル09]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/eventcoverage/pthon09 参考]/[http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考]) |
**使用者:[[Tom Ross]] | **使用者:[[Tom Ross]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[アラーラの断片ブロック構築]]([[アラーラの断片]]+[[コンフラックス]]+[[ | + | **[[アラーラの断片ブロック構築]]([[アラーラの断片]]+[[コンフラックス]]+[[アラーラ再誕]]) |
{{#MagicFactory:df301989}} | {{#MagicFactory:df301989}} | ||
− | + | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/event-coverage/video-deck-tech-naya-aggro-tom-ross-2009-06-06 Video Deck Tech: Naya Aggro with Tom Ross]も参照のこと。 | |
− | *[http:// | + | |
==時のらせんブロック構築== | ==時のらせんブロック構築== | ||
243行: | 271行: | ||
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[グランプリ神戸11]] ベスト4、初日全勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob11/ 参考]) | + | **[[グランプリ神戸11]] ベスト4、初日全勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob11/# 参考]) |
**使用者:[[大森健一朗]] | **使用者:[[大森健一朗]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
268行: | 296行: | ||
==エターナル== | ==エターナル== | ||
− | [[エターナル]]でも、[[#ラヴニカ・ブロック期|ラヴニカ・ブロック時代]]と同様'''[[Zoo | + | [[エターナル]]でも、[[#ラヴニカ・ブロック期|ラヴニカ・ブロック時代]]と同様'''[[Zoo/レガシー|Zoo]]'''が活躍している。 |
{{#card:Wild Nacatl}} | {{#card:Wild Nacatl}} | ||
278行: | 306行: | ||
==黎明期== | ==黎明期== | ||
− | ;[[Zoo]]タイプ | + | ;[[Zoo#黎明期|Zoo]]タイプ |
{{#card:Kird Ape}} | {{#card:Kird Ape}} | ||
{{#card:Lightning Bolt}} | {{#card:Lightning Bolt}} | ||
− | 黎明期から[[密林の猿人/Kird Ape]]、[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]] | + | 黎明期から[[密林の猿人/Kird Ape]]、[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]]など、1[[マナ]]で[[パワー]]が2の[[クリーチャー]]は存在したため、Zooに近い[[デッキ]]を組むことができた。個々の性能は後の時代の方が高いものの、高[[マナレシオ]]の[[ウィニー]]+[[軽い|軽量]][[火力]]という根本的な構成はほとんど変わっていない。 |
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2025年1月28日 (火) 20:21時点における最新版
赤緑白ビートダウン(RGW Beatdown)は、赤緑白の3色で組まれるビートダウンデッキ。
[編集] 概要
緑・白の優秀なクリーチャー、赤の火力、白のパーマネントコントロールを擁する。高速ビートダウンデッキに適した3色であり、非常に攻撃的でありながら高い柔軟性も併せ持つ。しかし対戦相手の呪文や手札に干渉する術を持たないため、自身を上回る速度を持つコンボデッキに弱い。
マジック黎明期から高い人気を持ち、Zooや、Three Deuceなどと総称されることもあるデッキカラーである。
[編集] ゼンディカーの夜明け~ニューカペナの街角期
神河:輝ける世界参入後、ルーンを最大限活用することを目指したナヤ・ルーン(Naya Runes)と呼ばれるコンボ・ビートダウンデッキが台頭した。
ルーン鍛えの勇者/Runeforge Championと樹海の自然主義者/Jukai Naturalistのコンボにより、0マナで唱えられるようになったルーンのキャントリップを連鎖させる。
[編集] エルドレインの王権~フォーゴトン・レルム探訪期
カルドハイムにて白の優秀なアグロ向けカードが登場したことで、ナヤ・アドベンチャー(Naya Adventure)と呼ばれるデッキが頭角を現した。
出来事デッキの一種であり、カルドハイム以前から存在していたグルール・アドベンチャーに白をタッチすることで、息切れ防止に大きく貢献してくれるスカルドの決戦/Showdown of the Skaldsを採用できるのが強みである。
またナヤ・アドベンチャーの亜種として、黄金架のドラゴン/Goldspan Dragonを軸に憤激解放/Unleash Fury・カズールの憤怒/Kazuul's Furyでワンショットを狙うナヤ・フューリー(Naya Fury)や、クラリオンのスピリット/Clarion Spiritによって横並びの展開を目指すナヤ・トークン(Naya Tokens)といったデッキも登場した。
[編集] テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
この環境のデッキとしては2色か楔3色のものが多いが、弧3色のものとして赤緑白のビートダウンデッキも存在している。主な活躍は運命再編参入後。
エルフの神秘家/Elvish Mysticからゼナゴスの狂信者/Fanatic of Xenagosや大いなる狩りの巫師/Shaman of the Great Huntなどのアタッカーに繋げる基本的な動きは同環境の赤緑アグロと同じ。こちらは白を足したことで、岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocksや勇敢な姿勢/Valorous Stanceといった優秀な除去を採用できるようになっている。
タルキール龍紀伝参入後は、サテュロスの重装歩兵/Satyr Hopliteや恩寵の重装歩兵/Favored Hopliteなどの英雄的能力を持つクリーチャーをタイタンの力/Titan's Strengthや神々の思し召し/Gods Willingなどの対象を取る呪文でサポートする英雄的デッキのナヤヒロイック(Naya Heroic)と呼ばれるデッキも登場した。構造はテーロス・ブロック構築の赤白英雄的によく似ており、ドロモカの命令/Dromoka's Commandなどのために緑をタッチした赤白英雄的とも言える。
[編集] サンプルレシピ(ナヤアグロ)
- 運命再編参入後のナヤアグロと呼ばれるタイプ。
[編集] サンプルレシピ(ナヤヒロイック)
- 備考
- グランプリトロント15 第38位、初日全勝 (参考)
- 使用者:James Wray
- フォーマット
Naya Heroic [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール龍紀伝参入後のナヤヒロイックと呼ばれるタイプ。
[編集] テーロス・ブロック構築
基本的な動きは同時期のスタンダードに存在するグルールモンスターと同じ。森の女人像/Sylvan Caryatidや旅するサテュロス/Voyaging Satyrからマナ加速し、都市国家の破壊者/Polis Crusherや嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonなどのクリーチャーと、歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Revelerや太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championなどのプレインズウォーカーを連打する。
環境初期は赤緑2色のタイプが優勢だったが、後にエルズペスや岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocksのために白を足したこちらのタイプが主流になった。神々の軍勢参入直前には環境を支配するデッキとなり、Magic OnlineのDaily Eventの上位をほぼ独占(参考)。メインデッキから峰の噴火/Peak Eruptionなどの同系対策を入れたものまで現れるようになった。
神々の軍勢からはクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixと豊潤の神殿/Temple of Plentyを獲得。他のデッキも強化されたためトップメタの地位からは退いたものの、メタの一角として活躍を続けた。
ニクスへの旅からも払拭の光/Banishing Lightなどを獲得し、強化される。プロツアー「ニクスへの旅」では使用率2位(参考/翻訳)となり、Top8に2人を送り込んだ。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「ニクスへの旅」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:市川佑樹
- フォーマット
Naya Midrange [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 公式記事Daily Deckの解説も参照。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
各色の優秀なクリーチャーを利用するビートダウンデッキが存在する。
デッキのバリエーションは様々で、主に以下のようなものがある。
- アグロ型
- 万神殿の兵士/Soldier of the Pantheonや羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lionなどの低マナ域のクリーチャーを中心とするアグロタイプ。ボロスの反攻者/Boros Reckonerなどの白のクリーチャーを多めに採用して精霊への挑戦/Brave the Elementsを活用する、Brave Nayaと呼ばれるタイプも存在する。
- ミッドレンジ型
- マナ・クリーチャーから中マナ域のクリーチャーやプレインズウォーカーに繋げるミッドレンジタイプ。コンセプトは同環境のグルールモンスターやジャンドモンスターに近い。
- ヴィトゥ=ガジーの末裔/Scion of Vitu-Ghaziなどのトークン生成カードと鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forgeを採用した、ナヤトークン(Naya Tokens)と呼ばれるタイプも存在する。詳細は赤緑白トークンを参照。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「マジック2015」 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Pat Cox
- フォーマット
Brave Naya [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- Brave Nayaと呼ばれるタイプ。
[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
1マナ域12枚の超軽量ウィニーから7マナのフィニッシャーを用いるランプ寄りのミッドレンジまで、多種多様な構成のデッキが存在する。
ローテーション直後は多色土地の選択肢がやや乏しく、遥か見/Farseekによってマナ加速と同時に色マナの安定を図る、4~7マナ域中心のタイプが主流だった。このタイプはナヤミッドレンジ(Naya Midrange)あるいはナヤランプ(Naya Ramp)と呼ばれる。
スタンダード前環境やイニストラード・ブロック構築の赤緑白デッキの流れを汲む、ETB能力と修復の天使/Restoration Angelのシナジーを中心とした構成を取る。採用されるクリーチャーは高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsやスラーグ牙/Thragtuskなど防御的な性格を帯びたものになっており、マナ加速から突撃するアタッカー、静穏の天使/Angel of Serenityまでの時間を稼ぐブロッカーという2つの役割を状況に応じて使い分けながら戦う。
ギルド門侵犯参入後は、踏み鳴らされる地/Stomping Groundと聖なる鋳造所/Sacred Foundryの追加によりマナ基盤が安定したこと、炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryやボロスの反攻者/Boros Reckonerなどの優秀な低マナ域のクリーチャーが登場したことを受け、遥か見に依存しないアグロ寄りのデッキも増加した。
特に大きな活躍を見せているのは2つ。1つは2~5マナ域を主戦力とするタイプで、ナヤアグロ(Naya Aggro)、ナヤミッドレンジ(Naya Midrange)、ドムリナヤ(Domri Naya)、Naya Zooなど様々に呼ばれる。
採用されるクリーチャーはボロスの反攻者、ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter、雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkiteなど。アドバンテージの獲得に長け、ボロスの反攻者とのシナジーもあるドムリ・ラーデ/Domri Radeもよく使われる。また円環の賢者/Gyre Sageを用いるタイプは、Twitter上でデッキリストを公開した(参考)齋藤友晴の名前を取ってSaito Zooなどと呼ばれる。
もう1つは1~3マナ域を中心とする人間デッキの一種、Naya Blitz。
詳細はNaya Blitzを参照。
[編集] サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリオークランド12 準優勝 (参考)
- 使用者:Adam Witton
- フォーマット
Naya Midrange [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 遥か見を採用したミッドレンジタイプ。
[編集] サンプルレシピ2
- 備考
- プロツアー「ギルド門侵犯」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Eric Froehlich
- フォーマット
Zoo [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ギルド門侵犯参入後のSaito Zooと呼ばれるタイプ。
[編集] イニストラード・ブロック構築
アヴァシンの帰還で強力な天使や狼が多数登場したことで、従来の赤緑中速ビートダウンの亜種、ウルフ&エンジェル(Wolves and Angels)が成立した。
アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim・軽蔑された村人/Scorned Villagerの2大マナ・クリーチャーから、高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsなどの優秀な中堅~大型クリーチャーを次々と展開。最後はウルフィーの銀心/Wolfir Silverheartの爆発的な強化や忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedなどの火力によって勝負を決める。
白を濃くして鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Heronsなどを採用したもの、修復の天使/Restoration Angelをタッチする程度にとどめたもの、従来通り白を用いない赤緑2色のもの(Wolves、RG Wolf Runなどと呼ばれる)など、バリエーションは様々。
プロツアー「アヴァシンの帰還」ではトップメタとなり、参加者の約27%(赤緑タイプも含めると31%強)がこのデッキを選択。Top8に3人を輩出した。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「アヴァシンの帰還」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Joshua Cho
- フォーマット
Wolves and Angels [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
赤緑白の出産の殻(Birthing Pod)が活躍する。
詳細は出産の殻を参照。
また、刃の接合者/Blade Splicer、高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells、修復の天使/Restoration Angelを中心とする出産の殻と同様の構成でありながら、出産の殻/Birthing Podを用いないタイプの赤緑白ビートダウンも存在する。
[編集] アラーラの断片ブロック期
貴族の教主/Noble Hierarchや野生のナカティル/Wild Nacatlから大型クリーチャーやプレインズウォーカーにつなぎ、ナヤの魔除け/Naya Charmなどのパーマネントコントロールでサポートする。
貴族の教主や野生のナカティルはイーオスのレインジャー/Ranger of Eosからサーチされ、このカードによりカード・アドバンテージも稼ぐことができる。
アラーラの断片ブロック構築のほか、ゼンディカー参入後のスタンダードでも活躍しており、こちらは特にフィニッシャーに悪斬の天使/Baneslayer Angelが採用されている。世界選手権09でAndre Coimbraが使用し、優勝している。
エルドラージ覚醒で復讐蔦/Vengevineが登場して以降は、イーオスのレインジャーや血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfなどとの相性から能力の条件を満たしやすく、よく採用されている。血髪編みのエルフの続唱で確実に復讐蔦の条件を満たすため、デッキ内のクリーチャー比率を高めている場合が多い。さらに基本セット2011で復讐蔦と相性のよい獣相のシャーマン/Fauna Shamanが登場、このカードによるシルバーバレット戦略も組み込まれている。
[編集] スタンダード(ゼンディカー期)
- 備考
- 世界選手権09 優勝 (参考/参考)
- 使用者:Andre Coimbra
- デザイン:Mike Flores
- フォーマット
ナヤライトセイバー [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 「ナヤ・ライトセーバー(Naya Lightsaber)」と呼ばれるタイプで、優勝を飾った。
- 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfの続唱からクリーチャーや火力につなぐギミックが搭載されている。
[編集] スタンダード(ワールドウェイク期)
- 備考
- プロツアーサンディエゴ10 ベスト4、予選ラウンド全勝 (参考/参考)
- 使用者:Luis Scott-Vargas
- フォーマット
LSV Naya [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらは「ボス・ナヤ(Boss Naya)」と呼ばれるタイプ。
- 聖遺の騎士/Knight of the Reliquary+セジーリのステップ/Sejiri Steppeやバジリスクの首輪/Basilisk Collar+狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmageといったコンボギミックが搭載している。
[編集] アラーラの断片ブロック構築版
- 備考
- プロツアーホノルル09 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Tom Ross
- フォーマット
Naya Agrro [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 時のらせんブロック構築
カヴーの捕食者/Kavu Predatorと焦熱の裁き/Fiery Justiceのシナジーを搭載したカヴー・ジャスティスが登場。
詳細はカヴー・ジャスティスを参照のこと。
[編集] ラヴニカ・ブロック期
番狼/Watchwolfなどの動物クリーチャーを火力でサポートする軽量ウィニー、Zooが登場。
ショックランドの恩恵でマナ基盤の安定性も高い。詳細はZooを参照のこと。
[編集] オデッセイ・ブロック期
また、オンスロート参入後は、同環境の白緑ビートダウンに争乱の崖地/Contested Cliffsなどのために赤を足したビーストデッキも登場した。
この時期の活躍の要因としては、ジャッジメントが緑白を優遇していたことも大きい。
[編集] エクステンデッド(ローウィン期)
デッキの動きはアラーラの断片ブロック期のスタンダードのものと同じであり、獣相のシャーマン/Fauna Shamanで復讐蔦/Vengevineを墓地に落とし血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfの続唱で戦場に復帰させる。
ミラディン包囲戦で饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineなどの優秀な装備品が加わり、これらのカードをサーチするため石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticが投入される。同時に狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage+バジリスクの首輪/Basilisk Collarのコンボも盛り込まれる。
[編集] サンプルレシピ
Naya [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] エクステンデッド(アラーラの断片期)
アラーラの断片で野生のナカティル/Wild Nacatlや長毛のソクター/Woolly Thoctarが加わったことで赤緑白のナヤ・ズーが生まれた。
詳細はZooを参照のこと。
[編集] エクステンデッド(デュアルランド期)
デュアルランド時代のエクステンデッドにも同様のデッキは存在した。
デュアルランドやフェッチランド、土地譲渡/Land Grantなどにより色拘束を緩和する。詳細はThree Deuceを参照のこと。
[編集] エターナル
エターナルでも、ラヴニカ・ブロック時代と同様Zooが活躍している。
闇の腹心/Dark Confidantなどのために白でなく黒が採用されることが多かったが、アラーラの断片ブロックで白絡みの強力なクリーチャーを次々に獲得したため、再び白が採用されるようになっている。
近年の急激なクリーチャーのパワーアップの恩恵を受け、デッキパーツが多く入れ替わったため、デュアルランドなどを除けば比較的容易にパーツを集めることが可能になった。
[編集] 黎明期
- Zooタイプ
黎明期から密林の猿人/Kird Ape、サバンナ・ライオン/Savannah Lionsなど、1マナでパワーが2のクリーチャーは存在したため、Zooに近いデッキを組むことができた。個々の性能は後の時代の方が高いものの、高マナレシオのウィニー+軽量火力という根本的な構成はほとんど変わっていない。
- アーニーゲドンタイプ
アーニーゲドンに赤をタッチするのは普通だが、より3色に近い構成を取ったものも存在。火力のほか、序盤の攻防に役立つウスデン・トロール/Uthden Trollなどが採用される。