黒赤緑ビートダウン
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黒赤緑ビートダウン(Black-Red-Green Beatdown)は、黒赤緑3色で構成されるビートダウンデッキの総称。
[編集] 概要
緑のクリーチャー、赤の火力、黒のクリーチャー除去・手札破壊を合わせたグッドスタッフ的なデッキになることが多い。
赤緑ステロイドにタッチ黒の構成で組まれることが多め(→ダークステロイド)。純正のステロイドと比較すると除去を火力に頼りきらずにすむため大型クリーチャーに手を焼かずにすみ、手札破壊などのコントロール要素が加わるため柔軟性が増す。しかし、緑絡みとは言え3色と、マナ基盤はタイトになりやすく、安定性は損なわれることが多い。
[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期
ジャンド・ミッドレンジ(Jund Midrange)が引き続き環境に存在している。
ほぼ型が決まったエスパー・ミッドレンジやグリクシス・ミッドレンジと異なり、フィニッシャー担当がウィンドグレイスの魂/Soul of Windgraceか黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseなどバリエーションがある。
ファイレクシア:完全なる統一では硬化した屑鉄喰らい/Armored Scrapgorgerやグリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayerといった多角的な活躍が出来るクリーチャーが追加され強化された。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- 備考
ジャンド・ミッドレンジ [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] サンプルレシピ(ファイレクシア:完全なる統一後)
- 備考
- MOスタンダードチャレンジ2023/2/18 1位(参考)
- 使用者:maximusdee
- スタンダード(イニストラード:真夜中の狩り+イニストラード:真紅の契り+神河:輝ける世界+ニューカペナの街角+団結のドミナリア+兄弟戦争+ファイレクシア:完全なる統一)
ジャンド・ミッドレンジ [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期
ニューカペナの街角で3色デッキのマナ基盤が整ったことにより、ジャンド・ミッドレンジ(Jund Midrange)と呼ばれるデッキが環境に登場した。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
Jund Midrange [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期
ジャンド戦士(Jund Warriors)、ジャンド・デスチェイン(Jund Deathwhirler)などと呼ばれるデッキが引き続き存在する。
灯争大戦からは新たにボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolasなどのプレインズウォーカーを獲得した。
[編集] サンプルレシピ
Jund Warriors [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期
ラヴニカの献身から血の墓所/Blood Cryptと踏み鳴らされる地/Stomping Groundを獲得したことで、黒赤緑のミッドレンジデッキが登場した。ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirlerと接死/Deathtouchからジャンド・デスチェイン(Jund Deathwhirler)と呼ばれる。
基本的な構成は前環境のビッグ・レッドや同環境のグルール・ミッドレンジに近い。特徴的なのが席次+石像/Status+Statueの採用で、ゴブリンの鎖回しのETB能力に対応して接死を付与することで、対戦相手のクリーチャーを一掃することができる。
[編集] サンプルレシピ
Jund Deathwhirler [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
同環境のグルールモンスターに黒をタッチした、ジャンドモンスター(Jund Monsters)と呼ばれるデッキが存在する。
マナ・クリーチャーからマナ加速してクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixやドムリ・ラーデ/Domri Radeでアドバンテージを稼ぎ、世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eaterや嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonなどの「怪物」で勝負を決める基本方針はグルールモンスターと同じ。黒を足したことで荒野の収穫者/Reaper of the Wildsと各種単体除去に加え、ゴルガリの魔除け/Golgari Charmやラクドスの復活/Rakdos's Returnなどの優秀なサイドカードを採用できるようになっている。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリブエノスアイレス14 優勝 (参考)
- 使用者:Philippe Monlevade
- フォーマット
Jund Monsters [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
この環境の黒赤緑のデッキとしてはコントロール要素の強いジャンドミッドレンジが主流だが、これとは別にアグロ寄りのものも活躍している。
大きく分けて2つのタイプがある。1つはジャンドゾンビ(Jund Zombies)と呼ばれるタイプで、ゾンビを中心とした部族デッキの形を取る。詳細はゾンビ (デッキ)を参照。
もう1つはギルド門侵犯参入後に登場したグッドスタッフタイプで、炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary+火打ち蹄の猪/Flinthoof Boarコンビや、優秀な速攻アタッカーの屑肉の刻み獣/Dreg Mangler・ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocratなどが採用される。前述のデッキがジャンドミッドレンジ(Jund Midrange)と呼ばれるのに対して、こちらはジャンドアグロ(Jund Aggro)と呼ばれることが多い。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリリオデジャネイロ13 準優勝 (参考)
- 使用者:Arthur Villela
- フォーマット
Jund Aggro [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ジャンドアグロと呼ばれるタイプ。
[編集] イニストラード・ブロック構築
イニストラード・ブロック構築では、同環境の赤緑ビートダウンのバリエーションのひとつとして組まれる。かつてスタンダードで活躍したビート・コントロールになぞらえ、ジャンド/Jundの名で呼ばれることも。
高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsなどの中堅クリーチャーを主力にウルフィーの銀心/Wolfir Silverheartをフィニッシャーに据え忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedなどの火力でサポートする基本方針は変わらない。黒を加える利点は、アタッカーとしてファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocratを採用できる点と、悲劇的な過ち/Tragic Slipなどの追加除去の存在である。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリアナハイム12 ベスト8 (参考)
- 使用者:Brian Kibler
- フォーマット
Jund [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
大型のタイタン・クリーチャーを主力にしたビート・コントロールが登場した。
デッキの動きは、永遠溢れの杯/Everflowing Chaliceや真面目な身代わり/Solemn Simulacrumからマナ加速して墓所のタイタン/Grave Titanや原始のタイタン/Primeval Titanといった重量級アタッカーで殴る、というシンプルなもの。2ターン目2マナ域ブースト→3ターン目4マナ域ブースト→4ターン目タイタン召喚という動きを安定させている。
紅蓮地獄/Pyroclasmや四肢切断/Dismemberなどの除去でブロッカーを排除しタイタンの攻撃誘発型能力を確実に誘発させる。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- カナダ選手権11 ベスト8 (参考)
- 使用者:Jeremie Ross-Latour
- フォーマット
Turn 4 Titan [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] アラーラの断片ブロック期
アラーラ再誕で加わった続唱の要素を組み入れた黒赤緑ジャンドカラーのビート・コントロールデッキが登場。ジャンド・アグロ(Jund Aggro)と呼ばれ同時期のスタンダードやアラーラの断片ブロック構築で活躍する。
血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfを主力に、朽ちゆくヒル/Putrid Leechなどのクリーチャー、稲妻/Lightning Bolt・荒廃稲妻/Blightningなどの火力、終止/Terminateなどの除去へとつないでアドバンテージを稼ぐ。
5色残酷コントロール対策に呪詛術士/Anathemancer、フェアリー対策に火山の流弾/Volcanic Falloutや大貂皮鹿/Great Sable Stagを積めるのが強みであり、それらが続唱で唱えられるのも大きな利点と言えるだろう。→*1
ゼンディカー・ブロック参入後はよりコントロール力を増したジャンドコントロールのほうが主流になってゆくが、クリーチャーを多めに積んでビートダウンにシフトしたデッキも存在した。→*2
[編集] スタンダード版
[編集] 後期型
- 備考
- カナダ選手権10 ベスト4 (参考)
- 使用者:Kyle Duncan
- フォーマット
Jund Eldrazi [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゼンディカー・ブロック参入後の後期型。
- エルドラージの碑/Eldrazi Monumentをエンドカードに採用、エルドラージの碑に近いデッキ構成をとっている。
[編集] 初期型
- 備考
- アメリカ選手権09 ベスト8 (参考)
- 使用者:Brian Robinson
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (18) | |
4 | 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf |
4 | ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang |
4 | 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks |
4 | 朽ちゆくヒル/Putrid Leech |
2 | 川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat |
呪文 (17) | |
4 | 瀝青破/Bituminous Blast |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
2 | 大渦の脈動/Maelstrom Pulse |
3 | 血の署名/Sign in Blood |
4 | 火山の流弾/Volcanic Fallout |
土地 (25) | |
1 | 火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket |
4 | 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire |
1 | 森/Forest |
3 | 偶像の石塚/Graven Cairns |
1 | 山/Mountain |
4 | 反射池/Reflecting Pool |
4 | 野蛮な地/Savage Lands |
1 | 沼/Swamp |
3 | 鮮烈な林/Vivid Grove |
3 | 鮮烈な湿地/Vivid Marsh |
サイドボード | |
3 | 呪詛術士/Anathemancer |
3 | 荒廃稲妻/Blightning |
4 | 大貂皮鹿/Great Sable Stag |
2 | 蔓延/Infest |
1 | 大渦の脈動/Maelstrom Pulse |
2 | 蛇変化/Snakeform |
- ローウィン=シャドウムーア・ブロック期のデッキ。
[編集] アラーラの断片ブロック構築版
- 備考
- プロツアーホノルル09 第9位 (参考)
- 使用者:Brad Nelson
- フォーマット
Sedraxis Aggro [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらはアラーラの断片ブロック構築のデッキ。
- セドラクシスの死霊/Sedraxis Specterなどのために青がタッチされており、セドラクシス・アグロ(Sedraxis Aggro)などと呼ばれる。
[編集] ラヴニカ・ブロック期
グルール・ビートに黒をタッチして闇の腹心/Dark Confidantを投入、息切れを防ぐタイプが登場した。
[編集] インベイジョン・ブロック期
特にファイアーズに、インベイジョン・ブロックの強力な多色のパワーカードを詰め込んだ亜種はダークファイアーズと呼ばれた。
マスクス・ブロックの退場でファイアーズ戦略がなくなった後も、しばらくはダークステロイドとして生き残っていたが、トーメント参入後はマッドステロが主流となり、安定性に劣るこのデッキは見られなくなった。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリミルウォーキー02 ベスト8 (参考)
- 使用者:David Petersen
- フォーマット
4-Color-Braids [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらはステロイドではなく陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minionを主力としたノワールのバリエーション。黒赤緑のパワーカードを詰め込んだ、グッドスタッフ的なデッキになっている。
- WotCの解説記事「Deck Tech: David Petersen」も参照のこと。
[編集] エクステンデッド(インベイジョン~)
強力な基本でない土地への対策カードである破壊的な流動/Destructive Flowを採用した黒赤緑のデッキがいくつか存在した。
特に、京都迷宮案内に破壊的な流動を組み込んだ亜種はFlow Rockと呼ばれる。
[編集] モダン
モダンにおいては、ジャンドコントロールが大きな活躍を見せている。
詳細はジャンドコントロールを参照。
[編集] レガシー
モダンにおいても、環境の変化によってジャンドコントロールが姿を見せた。
詳細はジャンドコントロールを参照。
[編集] 黎明期
黒赤のグッドスタッフを緑のマナ加速でサポートするビート・コントロールデッキが存在した。
極楽鳥/Birds of ParadiseからSedge Trollや惑乱の死霊/Hypnotic Specterなどのクリーチャーを展開する。
それぞれの色が石の雨/Stone Rain、Ice Storm、陥没孔/Sinkholeという3マナ以下の土地破壊を擁しており、メガランデスに近い構成を取ることも可能。基本的には、枚数は抑えられることが多かったようだ。
マナがタイトであり、デュアルランドに加えて真鍮の都/City of Brassまで使う場合が多い。さらにハスランの女オーガ/Hasran Ogressなどからスーサイド気味に動くことも多かった。そのため、火力で極楽鳥を焼かれたり、直接ライフを攻められることを苦手とする。