スライ
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==ウルザ・ブロック構築== | ==ウルザ・ブロック構築== |
2011年6月2日 (木) 18:43時点における版
スライ(Sligh)は、赤を中心とした、マナカーブとダメージ効率を重視した超速攻ウィニーデッキ。または、赤を中心としたビートダウン系デッキの総称。デッキ名はPaul Sligh(ポール・スライ)のラストネームに由来する。
概要
軽量のクリーチャーと数種類の火力が主戦力で、無色のダメージ源として呪われた巻物/Cursed Scrollなども使用される。5ターン以内に決められるかどうかが勝負の分かれ目となる。
もともとのスライはJay Schneiderの唱えた「そのターンに出し得るマナをムダなく使うにはどうしたらいいか?」という理論のもと生み出されたデッキ。特定のマナカーブ(スライカーブ)に基づいて構築されており、元来は土地23枚に対して1マナ13枚、2マナ9枚、3マナ5枚、4マナ3枚を目安にクリーチャーが投入されており、火力呪文などは別途で計算されていた。往年のスライには土地20枚に対して、1マナ20枚、2マナ16枚、3マナ4枚という極限までマナカーブを特化したものも見られた(3マナ4枚とはボール・ライトニング/Ball Lightningのことに相違ない)。
Paul Slighが使用したPTQで2位に入ったことで、以後“スライ”というニックネームがつけられることになった。当時は2位でもPT枠に入れたので、インターネット上における若干の誇大宣伝もあって、この名前が定着してしまった。実際、このデッキ(またの名を“ギーバ”や“オークの司書デッキ”)は、今日においても偉大なデッキビルダーであるJay Schneiderのデザインによるものであるが、スライに比べてその名はここ数年ほとんど表に出てこない。
近年、スライと呼ばれているデッキのほとんどがデッドガイレッド(又はバーン)に近い。エクステンデッドでは土地破壊要素も入り、赤単色の高速デッキ全体がRDW(レッドデックウィンズ)と呼ばれることが多い。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
基本セット2011でも稲妻/Lightning Boltは再録されたため、依然健在である。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
Lvアップ(赤)((赤):この上にLv(level)カウンターを1個置く。Lvアップはソーサリーとしてのみ行う。)
2/2Lv4-7:
飛行
4/4Lv8+:
飛行、トランプル
(赤):カルガの竜王はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)
[+1]:山(Mountain)1つを対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、それは赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-2]:あなたがコントロールする山1つにつき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
[-5]:あなたは「あなたがコントロールする山は『(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この土地はそれに1点のダメージを与える。』を持つ。」を持つ紋章を得る。
カルガの竜王/Kargan Dragonlordなどのウィニークリーチャーを火力でバックアップする基本方針は変わらない。ミラディンの傷跡からは新たに槌のコス/Koth of the Hammerなどが採用されている。
サンプルレシピ
- 備考
- The Finals10 ベスト8 (参考)
- 使用者:河合宏樹
- フォーマット
Mono-Red [1] | |||||||||||||||||||||||
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ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築
優秀なクリーチャーと火力の存在により、ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築でも成立する。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
Lvアップ(赤)((赤):この上にLv(level)カウンターを1個置く。Lvアップはソーサリーとしてのみ行う。)
2/2Lv4-7:
飛行
4/4Lv8+:
飛行、トランプル
(赤):カルガの竜王はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
インスタント
プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体と、そのプレイヤーかプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。焼尽の猛火はそのプレイヤーかプレインズウォーカーに1点、そのクリーチャーに1点のダメージを与える。
上陸 ― このターン、土地があなたのコントロール下で戦場に出ているなら、代わりに焼尽の猛火はそのプレイヤーかプレインズウォーカーに3点、そのクリーチャーに3点のダメージを与える。
フェッチランドを使用して土地の枚数を縛り、板金鎧の土百足/Plated Geopedeなどの上陸持ちカードやカルガの竜王/Kargan Dragonlordなどの優良クリーチャーを展開、火力でサポートする。
特に壊滅的な召喚/Devastating Summonsを採用したバージョンはDevastating Redと呼ばれている。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーサンファン10 ベスト8 (ブロック構築7-1-2)(参考)
- 使用者:Andrea Giarola
- フォーマット
Devastating Red [2] | |||||||||||||||||||||||
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アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
古の名火力稲妻/Lightning Bolt、ボール・ライトニング/Ball Lightningが復活。アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期のスタンダードでは、ライフをより高速に削れることから、メタの中心にいるジャンドのアンチデッキとして台頭した。
クリーチャー — 昆虫(Insect)
先制攻撃
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、板金鎧の土百足はターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
動きは赤白上陸に近く、板金鎧の土百足/Plated Geopedeなどの上陸持ちウィニーや、歩く火力を展開し火力で補助して一気に押し切る。
赤白上陸と比較するとスピードはこちらに分があるがイーオスのレインジャー/Ranger of Eosなどのアドバンテージ源を持たないため息切れしやすい。そのため蘇生持ちの歩く火力を採用して息切れを防ぐ場合が多い。
サンプルレシピ
- 備考
- The Finals09 ベスト8 (参考)
- 使用者:後藤祐征
- フォーマット
スライ(ALA+ZEN) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築
ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築では、復讐の亜神/Demigod of Revengeや運命の大立者/Figure of Destinyを主力にしたビートダウンデッキが活躍した。
クリーチャー — スピリット(Spirit) アバター(Avatar)
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたの墓地にある名前が《復讐の亜神/Demigod of Revenge》であるすべてのカードを戦場に戻す。
飛行、速攻
クリーチャー — キスキン(Kithkin)
(赤/白):運命の大立者は基本のパワーとタフネスが2/2であるキスキン(Kithkin)・スピリット(Spirit)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者がスピリットである場合、それは基本のパワーとタフネスが4/4であるキスキン・スピリット・戦士(Warrior)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者が戦士である場合、それは基本のパワーとタフネスが8/8であり飛行と先制攻撃を持つキスキン・スピリット・戦士・アバター(Avatar)になる。
カード・プールの狭さからデッキパワーはスタンダードのそれにはさすがに劣るものの、個々のカードはそれなりに優秀。また、赤の性質からメタゲームの中心にあるフェアリーやヴィヴィッドランドを多用するクイックントーストにも優位に立つことが出来る。
反面キスキンには(特にブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tenderの存在から)分が悪い為、サイドボードに黒を混ぜるなどの対策が必要となる。
- これ以外にも同環境の赤系デッキにはローウィン・ブロック特有の部族シナジーを活かしたシャーマンデッキが存在する。
サンプルレシピ
Rb Aggro [4] | |||||||||||||||||||||||
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- 黒を追加し膿絡み/Festercreepや魂を吹き消すもの/Soul Snuffersを加えてキスキンへの対策を施している。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期のスタンダードにも存在する。
モーニングタイド以降、青黒フェアリーに対抗するために赤単デッキはバーンタイプのものが主流となっていたが、シャドウムーアで復讐の亜神/Demigod of Revengeが登場したことにより、ビートダウンデッキが増加する。
クリーチャー — キスキン(Kithkin)
(赤/白):運命の大立者は基本のパワーとタフネスが2/2であるキスキン(Kithkin)・スピリット(Spirit)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者がスピリットである場合、それは基本のパワーとタフネスが4/4であるキスキン・スピリット・戦士(Warrior)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者が戦士である場合、それは基本のパワーとタフネスが8/8であり飛行と先制攻撃を持つキスキン・スピリット・戦士・アバター(Avatar)になる。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 戦士(Warrior)
アッシェンムーアの抉り出しではブロックできない。
4/4クリーチャー — スピリット(Spirit) アバター(Avatar)
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたの墓地にある名前が《復讐の亜神/Demigod of Revenge》であるすべてのカードを戦場に戻す。
飛行、速攻
その勢いは運命の大立者/Figure of Destinyの登場によって絶対的なものになり、環境のビートダウンデッキ最右翼としてメタゲームの頂点に君臨することになる。
ビートダウン型の赤としては珍しいマナカーブを描いているのが特徴で、前半戦の打点を稼ぎつつパワー、タフネスや能力によって中~後半においても無駄にならないカードが多数選択されている。主力となる運命の大立者や血騎士/Blood Knight、アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gougerは同マナ域の緑のクリーチャーにも劣らないサイズであり、ビートダウンの天敵である台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finksを踏み越えていくパワフルなアタッカーとして対戦相手のライフを速やかに削り取る。そして最終的には復讐の亜神のカードパワーで一気にフィニッシュする。
特にこの環境のスタンダードはカードプールの広さから異様なまでのカードパワーの高まりを見せ、後期型では最強の1マナ・クリーチャーとも謳われたモグの狂信者/Mogg Fanaticすらデッキに入らない場合がある。
また火力にも特色が出ており、環境に多数存在するカメレオンの巨像/Chameleon Colossusや霧縛りの徒党/Mistbind Clique、また同系の「タフネス4」に対応するために、プレイヤーにはダメージが入らない雪崩し/Skredを採用している。
ボードコントロールに弱いのはビートダウンの宿命だが、そのようなデッキは多色地形を多用するため、隙を突いて月の大魔術師/Magus of the Moonを通すとあっという間に手詰まりになることが多い。しかし、このカードは同系に対して非常に弱いため、メタゲームが赤単に寄り過ぎている場合はサイドボードに回すこともある。
非常に色拘束が強いデッキであるため、神の怒り/Wrath of Godに強いアタッカーこと変わり谷/Mutavaultは不採用。しかし、1枚1枚のカードパワーがかつてないほどに高く、全体除去後も脅威を連発するためそこまで大きなデメリットではないとされる。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリコペンハーゲン08 準優勝 (参考)
- 使用者:斎藤友晴
- フォーマット
スライ(TSP+LRW) [5] | |||||||||||||||||||||||
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- 1マナ域8枚、2マナ域4枚、3マナ域8枚、5マナ域4枚というマナカーブだが、これでも最もスタンダードなレシピである。
- ちなみに月の大魔術師/Magus of the Moonをサイドに回す形だと、その枠にはボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gangが入っている。マナ域変わらず。
- 土地が24枚であるが、これだと復讐の亜神/Demigod of Revengeが5ターン目に出せることは少ない。それでも惜しげもなく4枚採用という辺りにこのカードのパワーが窺える。
時のらせんブロック構築
時のらせんブロック構築では、血騎士/Blood Knightや裂け目の稲妻/Rift Boltなどの優秀カードの登場で注目を集める。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
瞬速
刹那(この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは呪文を唱えられず、マナ能力でない起動型能力を起動できない。)
白のクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
ソーサリー
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。裂け目の稲妻はそれに3点のダメージを与える。
待機1 ― (赤)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(赤)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが1個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
赤のビートダウンとしては珍しく土地が24枚程度のものが多い。
緑をタッチして嵐の束縛/Stormbindを足し息切れしにくくしたものや、青をタッチして優良火力心霊破/Psionic Blast・デッキの対応力を増させるヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifterを投入したものも存在する。
未来予知以降は月の大魔術師/Magus of the Moonを得たことで、コントロールに対する耐性を増した。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー横浜07 ベスト6 (参考)
- 使用者:Raphael Levy
- フォーマット
スライ(TSP) [6] | |||||||||||||||||||||
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- 血騎士/Blood Knight・硫黄の精霊/Sulfur Elemental・ワイルドファイアの密使/Wildfire Emissaryを投入してメタゲームの中心にあった白ウィニーを強力にメタっている。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期のスタンダードでは、時のらせんブロックで登場した血騎士/Blood Knightや硫黄の精霊/Sulfur Elementalなどの優秀カードに加え、第10版で火葬/Incinerateとモグの狂信者/Mogg Fanaticが再録され、一躍メタゲームの中心に上りあがる。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
モグの狂信者を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。モグの狂信者はそれに1点のダメージを与える。
1/1インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
純粋なスライのほか、黒を加えて闇の腹心/Dark Confidantを投入したラクドス・アグロや、緑をタッチしタルモゴイフ/Tarmogoyfを加えるタルモバーン、大いなるガルガドン/Greater Gargadonのシナジーを意識したグレーター・ゴイフなど、いくつかの亜種も存在する。
ミラディン・ブロック期
ミラディン・ブロック初期のスタンダードにおける赤単色デッキは、ビッグ・レッドなどの中低速コントロールデッキが主体であった。これは赤が対親和に有利である反面、親和にスピード勝負を挑むのは分が悪いという判断からである。
だが、親和の主要パーツが禁止され、ウルザトロンやヴィダルケンの枷などが台頭してくると、スピードを持ち味にしたスライが登場することとなった。
凍らし/Frostlingなどをはじめとして高速にまとめたものや、ビッグ・レッドのアーティファクト除去や一部火力などの要素をクリーチャーや装備品に置き換えた中速のものなどが存在した。
クリーチャー — スリス(Slith)
速攻
炎歩スリスがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、その上に+1/+1カウンターを1個置く。
メタゲームの中心にあるウルザトロンに対抗するため、サイドボードには土地破壊が投入される場合がほとんど。日本選手権05ではベスト8に2人を送り込んだ。
サンプルレシピ
スライ(MRD+CHK) [7] | |||||||||||||||||||||
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- 火と氷の剣/Sword of Fire and Iceの採用で中長期戦を見据えた仕様。特にミラーマッチではアドバンテージに大きく差を付けることができる。
オンスロート・ブロック期
オンスロート・ブロック期のスタンダードでは、オンスロートの部族のシナジーを活用したゴブリンデッキが登場。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
(T):クリーチャー1体を対象とする。火花鍛冶は、それとあなたにX点のダメージを与える。Xは、戦場に出ているゴブリン(Goblin)の数に等しい。
1/1クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 戦士(Warrior)
プロテクション(青)(このクリーチャーは青のものに対して、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)
ゴブリンの群衆追いが攻撃するたび、それはターン終了時まで他の攻撃しているゴブリン(Goblin)1体につき+2/+0の修整を受ける。
初期は軽いゴブリンを主体にした速攻デッキであったことから、ゴブリンスライの名で呼ばれていた。しかし、火花鍛冶/Sparksmithと宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorの存在が火力の必要性を薄れさせ、次第にゴブリンによる純粋なビートダウンへと変化した。とくにスカージ以降はその傾向が強い。
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期のスタンダードでは、強力なウルザ・ブロックが抜けたことで消滅も囁かれたが、プレーンシフトで火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuを得たことで復活した。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier) レインジャー(Ranger)
(緑),(T):あなたは、あなたの手札から基本土地カードを1枚戦場に出してもよい。
2/1クリーチャー — カヴー(Kavu)
火炎舌のカヴーが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火炎舌のカヴーは、それに4点のダメージを与える。
4/2弱体化された赤のクリーチャーの質を補うため、精力的なレインジャー/Firebrand Rangerなどのバニラ同然の2マナ2/1クリーチャーもが採用される。詳細はスペッド・レッドを参照のこと。
マスクス・ブロック構築
マスクス・ブロック構築では、コントロールメタで土地破壊にシフトしたタイプのデッキが登場した。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
防御プレイヤーがアンタップ状態の土地をコントロールしている場合、老練の喧嘩屋は攻撃できない。
あなたがアンタップ状態の土地をコントロールしている場合、老練の喧嘩屋ではブロックできない。
アーティファクト
(0):あなたがコントロールするすべての土地をタップする。キマイラ像は、ターン終了時まで3/3の海亀(Turtle)アーティファクト・クリーチャーになる。
地盤の亀裂/Tectonic Breakと黄塵地帯/Dust Bowlで互いの土地を封じ、キマイラ像/Chimeric Idolで自分の土地をフルタップすることで老練の喧嘩屋/Veteran Brawlersや岩滓の猫/Scoria Catの能力を活用する。自分はピッチスペルや炎の印章/Seal of Fireなどによりその影響を最小限に抑えることができる。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーシカゴ00 (参考)
- 使用者:Adrian Sullivan
- フォーマット
スライ(MMQ) [8] | |||||||||||||||||
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- 珍しい一芸魔道師の集会/Task Mage Assemblyは、火力だけでなく自分の土地をタップする手段として使われている。
ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期のスタンダードでは、強力なテンペスト・ブロックの退場で大きく弱体化したが、それでもなんとかネメシスで炎の印章/Seal of Fireを得て命脈を保つ。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
ゴブリンの士官候補生がブロックするかブロックされた状態になるたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、ゴブリンの士官候補生のコントロールを得る。(これはゴブリンの士官候補生を戦闘から取り除く。)
2/1メタゲームの中心にあるトリニティ系デッキのマナ・クリーチャーを殺しやすい火力の価値が上がったことも幸いした。
サンプルレシピ
- 備考
- インビテーショナル00春 出場(参考)
- 使用者:David Price
- フォーマット
Sligh [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ウルザ・ブロック構築
ウルザ・ブロック構築では、ラッキースライの一種、ゴブリン・バーンが組まれた。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
ゴブリンの従僕がプレイヤーにダメージを与えるたび、あなたはあなたの手札にあるゴブリン(Goblin)・パーマネント・カードを1枚、戦場に出してもよい。
1/1デッキを超軽量ゴブリンと火力で仕上げ、倒壊/Razeで土地を縛る。
テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期のスタンダードでは、基本セットが第5版から第6版に移行したことで多くの火力を失い、大幅に弱体化。非常に強力なマスティコア/Masticoreなどの存在も逆風となる。
また、ゴブリンの従僕/Goblin Lackeyを使用したラッキースライも登場したが、本格的な始動はエクステンデッドでオンスロートが登場してからである。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
ゴブリンの従僕がプレイヤーにダメージを与えるたび、あなたはあなたの手札にあるゴブリン(Goblin)・パーマネント・カードを1枚、戦場に出してもよい。
1/1サンプルレシピ
テンペスト・ブロック期
テンペスト・ブロック期のスタンダードで、スライの黄金時代とも言われる比類なき強力なデッキとなる。
クリーチャー — ジャッカル(Jackal)
ジャッカルの仔にダメージが与えられるたび、それはあなたにそのダメージに等しい点数のダメージを与える。
2/1アーティファクト
(3),(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。カード名を1つ選ぶ。その後、あなたの手札からカードを1枚、無作為に公開する。そのカードが選ばれた名前を持つ場合、呪われた巻物はそれに2点のダメージを与える。
白や緑に匹敵するほどにコスト・パフォーマンスの高いウィニークリーチャー、高効率の火力、無色のダメージ源であり息切れ防止にも役立つ呪われた巻物/Cursed Scrollまでも存在する。赤が群を抜いて強い当時の環境を表したデッキであり、後の環境で再現することは難しい。
チーム・「デッドガイ」の構築したデッドガイレッドはテンペスト・ブロック構築、スタンダードともに大きな成果を上げた。
だが、あまりにも強力すぎたため、テンペスト・ブロック構築では呪われた巻物は禁止カードに指定されてしまった。
ミラージュ・ブロック期
ミラージュ・ブロック期のスタンダードでは、火葬/Incinerateや火炎破/Fireblastなどのトーナメント・レベルのカードが数多く収録されていたため、一躍人気デッキに。同時期のスタンダードやミラージュ・ブロック構築で活躍した。
クリーチャー — トカゲ(Lizard) 戦士(Warrior)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ヴィーアシーノの砂漠の狩人をオーナーの手札に戻す。(それが戦場に出ているときのみ戻す。)
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、山(Mountain)を2つ生け贄に捧げることを選んでもよい。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火炎破はそれに4点のダメージを与える。
次のテンペスト・ブロックでも優秀カードが数多く採用されたため、スライは黄金時代を迎える。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーパリ97 ベスト8
- 使用者:Paul Ferker
- フォーマット
スライ(MIR) [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アイスエイジ・ブロック期
アイスエイジ・ブロック期のスタンダードでは、Jay Schneiderの考案したデッキがPaul SlighによりPTQを抜けたことで一躍有名になる。
オークの司書/Orcish Librarianによるデッキ圧縮が特徴のため「オークの司書」デッキの名で呼ばれる。詳しくは下記のデッキリストを参照のこと。
サンプルレシピ
- 備考
- 使用者:Paul Sligh
- デザイン:Jay Schneider
- フォーマット
スライ(初期型) [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- オークの司書/Orcish Librarianによるデッキ圧縮が特徴のため、「オークの司書デッキ」の名で呼ばれる。
- レシピを見て解るとおり、クリーチャーの質はものすごく高いわけでもないし、明らかにアンチシナジーのカード(フラーグのゴブリン/Goblins of the Flargとドワーフ)が入っている。これはそれぞれのエキスパンションから最低5枚ずつデッキに使用しなければならないという特殊なフォーマットのせいでもある。赤のクリーチャーの質がピークを迎えるのはもっと後のことであり、このデッキの強さはその安定性、構築理論の正確さであると言える。
エクステンデッド(オンスロート後)
ローテーション後のエクステンデッドにおけるスライは、土地破壊の要素を組み込み、特にRDWの名で呼ばれることが多い。
クリーチャー — ジャッカル(Jackal)
ジャッカルの仔にダメージが与えられるたび、それはあなたにそのダメージに等しい点数のダメージを与える。
2/1優秀なウィニークリーチャーと火力に加え、リシャーダの港/Rishadan Portや不毛の大地/Wastelandでマナを縛り、対戦相手の動きを封じる。また、オンスロートのフェッチランドがライブラリーを圧縮しつつ、終盤の無駄な土地ドローを減らしてくれる。
要となるテンペスト・ブロックはローテーションで退場してしまったが、速攻+土地破壊という動きはBDWにも受け継がれている。
オンスロート以降は強力なゴブリンの登場を受けてラッキースライも強化されたが、ゴブヴァンテージに取って代わられてしまい、その後のゴブリンもスライとは動きが異なる。
エクステンデッド(デュアルランド期)
スライはテンペスト・ブロック以降エクステンデッドでも有力なアーキタイプになった。
基本的にはテンペスト期のものと同じで、軽量クリーチャーと火力で対戦相手のライフを削る。ただし、デュアルランドなど凶悪な特殊地形が蔓延する環境であるため、定番の不毛の大地/Wastelandに加えて発展の代価/Price of Progressも多く採用される。
デッキの性質上遅いコントロールやネクロなどには強いが、メタゲームの中心にあったドネイトにはIllusions of Grandeurから苦戦を強いられる。そのため、活躍の度合いはメタによるところが大きい。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリフェニックス00 ベスト8 (参考)
- 使用者:Robert Swarowski
- フォーマット
Sligh [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レガシー
クリーチャー — キスキン(Kithkin)
(赤/白):運命の大立者は基本のパワーとタフネスが2/2であるキスキン(Kithkin)・スピリット(Spirit)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者がスピリットである場合、それは基本のパワーとタフネスが4/4であるキスキン・スピリット・戦士(Warrior)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者が戦士である場合、それは基本のパワーとタフネスが8/8であり飛行と先制攻撃を持つキスキン・スピリット・戦士・アバター(Avatar)になる。
レガシーの赤単といえば、ゴブリンデッキが主流であるが、純粋なスライタイプも少なくない。
構成としては、旧エクステンデッドのものを基盤とし、加えて、中盤以降の活躍が期待できる渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerや運命の大立者/Figure of Destinyなどが採用される。
強力な特殊地形が蔓延する環境であるため、火力は発展の代価/Price of Progressが標準装備である。また、別な特殊地形対策として破滅/Ruinationを使用することもある。
最近では、黒をタッチして闇の腹心/Dark Confidantを採用したり、緑をタッチしてタルモゴイフ/Tarmogoyfを採用する等の構成も多く見られる。色が増えるとZooに近い構成をとることが多い。
また、火力が十分に充実している環境である為、モグの狂信者/Mogg Fanatic以外のクリーチャーを外し、完全なフルバーンの構成を取るタイプも多い。
サンプルレシピ
- 備考
- レガシー選手権05 準優勝 (参考)
- 使用者:Peter Franke
- レガシー(~ラヴニカ:ギルドの都)
スライ(レガシー) [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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