ウルザトロン

出典: MTG Wiki

ウルザトロン(Urzatron)は、3種類のウルザランドとよばれるウルザの鉱山/Urza's Mineウルザの魔力炉/Urza's Power Plantウルザの塔/Urza's Towerからの大量の無色マナを背景に、重いカードをふんだんに使用するデッキの総称。


Urza's Tower / ウルザの塔
土地 — ウルザの(Urza's) 塔(Tower)

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・魔力炉(Power-Plant)をコントロールしている場合、代わりにあなたのマナ・プールに(3)を加える。

目次

[編集] 概要

第8版でウルザランドが復活し、ミラディンの参入でトーナメントレベルにまで成長したコンボ寄りのコントロール型が活躍の始まり。特にミラディン・ブロックを含むスタンダードでは、親和とともに常に一大勢力を誇った。

デッキとしてはウルザランドが出た頃から存在したが、実戦レベルになったのはミラディン・ブロックになってから。これはミラディン・ブロックで森の占術/Sylvan Scrying刈り取りと種まき/Reap and Sowというどんな土地でもサーチできるカードが登場したためである。

また、ミラディン・ブロック後期からはキャントリップなどドローカードでウルザランドを揃えるバージョンも登場。特にミラディン退場後はこちらが主流となった。この時期から活躍できるようになった要因としては、ハルマゲドン/Armageddonの退場も大きいだろう。

  • ちなみに、「トロン(tron)」というのは英語の接尾辞で「真空管」や「粒子操作装置」を意味する用語である。これが転じて現在では「実験装置・実験室」といった意味でも使われるようになっており(Phytotron/植物育成実験室、Zootron/動物生理学用環境制御室など)、このことから、ウルザの塔/Urza's Towerウルザの魔力炉/Urza's Power Plantウルザの鉱山/Urza's Mineの3つのウルザランドはウルザの実験室になぞらえて俗に「Urzatron」と呼ばれている。

[編集] ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期

ラヴニカ・ブロック時のらせんブロック期のスタンダードでは、神河ブロック退場で曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorなどの強力なフィニッシャーを失ったが、あらたにボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteなどを得たためイゼットロンは健在。

また、新たに青白というカラーパターンを採用する青白トロンも登場した。


Remand / 差し戻し (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。そうした場合、それをオーナーの墓地に置く代わりに、そのプレイヤーの手札に加える。
カードを1枚引く。


Wrath of God / 神の怒り (2)(白)(白)
ソーサリー

すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。

次元の混乱参入後はさらにデッキの幅が広まり、塩水の精霊/Brine Elementalを組み込んだピクルス青緑セル滅び/Damnationを活用する青黒トロンなども登場した。

[編集] 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期

神河ブロックラヴニカ・ブロック期のスタンダードにおいて、第9版でもウルザランドは再録され、ローテーションによる解体の危機は脱する。だが、ミラディン・ブロックが退場したことによって、土地サーチや占術呪文などデッキのエンジン部分に加え、アーティファクト群や歯と爪/Tooth and Nailといった巨大パワーカードをも失い、勢力は一時大きく衰退した。

しかしそんな状況でもなお青単トロンを混ぜた服部半蔵トロン世界選手権05において好成績を残し、青赤という新たなカラーベースでの復活を遂げた。


Tidings / 連絡 (3)(青)(青)
ソーサリー

カードを4枚引く。


Blaze / 猛火 (X)(赤)
ソーサリー

クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。猛火はそれにX点のダメージを与える。

ギルドパクト後はイゼットロンとなり、よりデッキとしての安定性を増した。またディセンションシミックの空呑み/Simic Sky Swallowerが登場すると、を足したシゼットロンも見られるようになった。詳しくは服部半蔵トロンイゼットロンシゼットロンそれぞれを参照。

ラヴニカ・ブロックでの隆盛はショックランド印鑑の存在が大きい。特に印鑑によって色マナ2つを確保できるため、ウルザランドと抜群の相性を誇り、土地サーチがなくても安定した運用ができるようになった。

[編集] ミラディン・ブロック+神河ブロック期

ミラディン・ブロック神河ブロック期のスタンダードでは、神河物語師範の占い独楽/Sensei's Divining Topを得たことにより、ミラディン時より高速で歯と爪/Tooth and Nailを撃てるようになった。このためコントロール要素を強める必要が薄れ、デッキの安定性を高めるために単色のものが主体となった(→緑単トロン)。

また鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerの登場により、更なる爆発力とコントロール力を得た。


Eternal Witness / 永遠の証人 (1)(緑)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)

永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。

2/1

Kiki-Jiki, Mirror Breaker / 鏡割りのキキジキ (2)(赤)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)

速攻
(T):あなたがコントロールする、伝説でないクリーチャー1体を対象とする。それのコピーであるトークンを1体戦場に出す。そのクリーチャー・トークンは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それを生け贄に捧げる。

2/2

多数新登場した伝説の土地もサーチカードとの相性が良く、多用された。

しかし、緑単では塩まき/Sowing Saltなどの極端な対策カードに対応することが出来ず、また第9版ペインランドが再録されたこともあって他の色をタッチしやすくなったことから、再び多色化の傾向を見せ始めた。日本選手権05を制したバージョンはレイザートロン(緑タッチ)であった(→下記サンプルレシピ参照)。特にアーティファクト・土地禁止カード指定による「親和退場」の後は、メタの中心勢力として活躍した。

また同じウルザランドを使用したデッキでも、土地サーチは使用せず、ドローによりウルザランドを揃えた上で重量級アーティファクト戦場を制圧する青単トロンも登場した。


Triskelion / トリスケリオン (6)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)

トリスケリオンはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
トリスケリオンから+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。トリスケリオンは、それに1点のダメージを与える。

1/1

Condescend / 卑下 (X)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(X)を支払わない限り、打ち消す。
占術2を行う。(占術2を行うには、あなたのライブラリーのカードを上から2枚見る。それらのうち、望む枚数のカードをそのライブラリーの一番下に望む順番で置き、残りをそのライブラリーの一番上に望む順番で置く。)

こちらも型に負けず劣らず、日本選手権05等で大きな戦果を挙げている。これと区別するため、「ウルザトロン」とだけ言うと緑入りのものを指す場合が増えた模様。詳しくは青単トロンの項目を参照。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)サイドボード
クリーチャー (11)1平地/Plains
4桜族の長老/Sakura-Tribe Elder3赤の防御円/Circle of Protection: Red
2永遠の証人/Eternal Witness2落葉の道三/Dosan the Falling Leaf
1ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman1映し身人形/Duplicant
1ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus1真髄の針/Pithing Needle
1隔離するタイタン/Sundering Titan1テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice
1トリスケリオン/Triskelion2帰化/Naturalize
1鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker1防御の光網/Defense Grid
呪文 (26)2変容する境界/Shifting Borders
4師範の占い独楽/Sensei's Divining Top1精神隷属器/Mindslaver
3団結のタリスマン/Talisman of Unity
4森の占術/Sylvan Scrying
4刈り取りと種まき/Reap and Sow
4歯と爪/Tooth and Nail
3卑下/Condescend
2忘却石/Oblivion Stone
2精神隷属器/Mindslaver
土地 (23)
4森/Forest
1島/Island
4ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4ウルザの鉱山/Urza's Mine
4ウルザの塔/Urza's Tower
4ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast
1先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers
1すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All
  • 俗に「レイザートロン」と呼ばれるタイプ。
  • レイザートロンの「レイザー」の由来は三原槙仁のニックネーム「レイザーラモハルHG」から。そのため、「レーザートロン」の表記は誤りである。

[編集] オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期

オンスロート・ブロックミラディン・ブロック期のスタンダードでは、ミラディン当初は赤緑の構成が多く、火の玉/Fireball十二の瞳/One Dozen Eyesなどの重マナ呪文をふんだんに使い、物量で相手を圧倒する大味なデッキであった(→#初期型)。

だが、12postの活躍で歯と爪/Tooth and Nailの爆発力が知られるようになると、歯と爪/Tooth and Nailを最速で撃つことを目的とした歯と爪型が主流になった(→#後期型)。


Tooth and Nail / 歯と爪 (5)(緑)(緑)
ソーサリー

以下の2つから1つを選ぶ。「あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。」「あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。」
双呪(2)


Darksteel Colossus / ダークスティールの巨像 (11)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)

トランプル
ダークスティールの巨像は破壊されない。
ダークスティールの巨像がいずれの領域からでも墓地に置かれる場合、代わりにダークスティールの巨像を公開し、それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。

11/11

当時は電結親和全盛の頃であったため、アーティファクト破壊を入れやすい緑の人気が高まり、また神の怒り/Wrath of Godなどの大量除去を入れるため白緑のものが多かった。

[編集] 後期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (10)
1ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus
3永遠の証人/Eternal Witness
1メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire
3真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
1隔離するタイタン/Sundering Titan
1トリスケリオン/Triskelion
呪文 (26)
3精神隷属器/Mindslaver
4忘却石/Oblivion Stone
3紅蓮地獄/Pyroclasm
4刈り取りと種まき/Reap and Sow
4森の占術/Sylvan Scrying
4衝動のタリスマン/Talisman of Impulse
4歯と爪/Tooth and Nail
土地 (24)
6森/Forest
1山/Mountain
1平穏な茂み/Tranquil Thicket
4ウルザの塔/Urza's Tower
4ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4ウルザの鉱山/Urza's Mine
4樹木茂る山麓/Wooded Foothills
サイドボード
1映し身人形/Duplicant
4ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer
1精神隷属器/Mindslaver
1山/Mountain
4酸化/Oxidize
1隔離するタイタン/Sundering Titan
3ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman

[編集] 初期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (16)
2激情の共感者/Fierce Empath
4貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
3クローサの大牙獣/Krosan Tusker
2真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
2トリスケリオン/Triskelion
1映し身人形/Duplicant
1機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon
1鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem
呪文 (17)
4忘却石/Oblivion Stone
3精神隷属器/Mindslaver
3黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb
3森の占術/Sylvan Scrying
4猛火/Blaze
土地 (27)
4森/Forest
2山/Mountain
4ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4ウルザの鉱山/Urza's Mine
4ウルザの塔/Urza's Tower
4シヴのオアシス/Shivan Oasis
2樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2平穏な茂み/Tranquil Thicket
1隠れ石/Stalking Stones

[編集] エクステンデッド

近年はエクステンデッドでも活躍している。天敵の不毛の大地/Wastelandハルマゲドン/Armageddonローテーションで消え去ったことも大きい。

初期にはミラディン・ブロック以来の歯と爪型が活躍。また、ディセンション青白アゾリウスギルドが登場して以降は、青単トロンの流れを組む青白トロンも登場した。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)サイドボード
クリーチャー (11)1平地/Plains
4桜族の長老/Sakura-Tribe Elder1映し身人形/Duplicant
1ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus3戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage
1鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker1レオニンの高僧/Leonin Abunas
1トリスケリオン/Triskelion1精神隷属器/Mindslaver
1メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire1一瞬の平和/Moment's Peace
1隔離するタイタン/Sundering Titan2帰化/Naturalize
2永遠の証人/Eternal Witness3オアリムの詠唱/Orim's Chant
呪文 (26)1隔離するタイタン/Sundering Titan
4歯と爪/Tooth and Nail1白金の天使/Platinum Angel
4森の占術/Sylvan Scrying
4刈り取りと種まき/Reap and Sow
2団結のタリスマン/Talisman of Unity
2精神隷属器/Mindslaver
4師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
3一瞬の平和/Moment's Peace
3忘却石/Oblivion Stone
土地 (23)
4吹きさらしの荒野/Windswept Heath
5森/Forest
1すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All
4ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4ウルザの鉱山/Urza's Mine
4ウルザの塔/Urza's Tower
1平穏な茂み/Tranquil Thicket

[編集] 主なデッキ

[編集] 参考