黒緑白ビートダウン
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− | 動きは[[グッドスタッフ]]に近く、主に[[コントロール ( | + | 動きは[[グッドスタッフ]]に近く、主に[[コントロール (俗語)|コントロール]]色の強い[[ビート・コントロール]]の形をとることが多い。 |
− | *[[PT Junk]]と総称されることも多い。もとは旧[[エクステンデッド]]で活躍した同色の[[ | + | *[[PT Junk]]と総称されることも多い。もとは旧[[エクステンデッド]]で活躍した同色の[[ジャンクデッキ]]の名前であった。 |
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+ | *[[タルキール覇王譚ブロック]]後は、'''アブザン'''と呼ばれることが多い。 | ||
==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期== | ==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期== | ||
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− | 基本的な動きは前[[環境]]と同じで、[[始まりの木の管理人/Warden of the First Tree]]、[[先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost]]、[[包囲サイ/Siege Rhino]]などによる[[ビートダウン ( | + | 基本的な動きは前[[環境]]と同じで、[[始まりの木の管理人/Warden of the First Tree]]、[[先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost]]、[[包囲サイ/Siege Rhino]]などによる[[ビートダウン (俗語)|ビートダウン]]を、[[アブザンの魔除け/Abzan Charm]]や[[ドロモカの命令/Dromoka's Command]]でサポートする。[[戦乱のゼンディカー]]からは[[ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar]]や[[乱脈な気孔/Shambling Vent]]を獲得した。 |
− | [[ | + | 当初は2[[マナ]]域として[[搭載歩行機械/Hangarback Walker]](と[[棲み家の防御者/Den Protector]])を採用したものが主流だったが、アブザンアグロ自体の使用率の増加を受け、搭載歩行機械を[[ミラーマッチ]]に強い[[荒野の後継者/Heir of the Wilds]]に差し替えたものが登場。[[ゲートウォッチの誓い]]参入後は[[森の代言者/Sylvan Advocate]]がそれらに取って代わる形となった。 |
− | === | + | また[[フェッチランド]]+[[バトルランド]]の組み合わせにより[[色]]を増やすのが容易になったため、'''ブルーアブザン'''(''Blue Abzan'')と呼ばれる[[タッチ]][[青]]のタイプや、'''レッドアブザン'''(''Red Abzan'')と呼ばれるタッチ[[赤]]のタイプも存在している。 |
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− | [[タルキール覇王譚]]で強力な[[アブザン家/The Abzan Houses]]の[[カード]]群が登場したことにより、'''アブザンアグロ'''(''Abzan Aggro'')と呼ばれる[[黒緑白|白黒緑]]の[[ | + | [[タルキール覇王譚]]で強力な[[アブザン家/The Abzan Houses]]の[[カード]]群が登場したことにより、'''アブザンアグロ'''(''Abzan Aggro'')と呼ばれる[[黒緑白|白黒緑]]の[[ビートダウンデッキ]]が活躍するようになった。 |
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− | [[羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion]]、[[先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost]]、[[包囲サイ/Siege Rhino]]などの強力な[[クリーチャー]]による[[ビートダウン ( | + | [[羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion]]、[[先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost]]、[[包囲サイ/Siege Rhino]]などの強力な[[クリーチャー]]による[[ビートダウン (俗語)|ビートダウン]]を、[[英雄の破滅/Hero's Downfall]]や[[アブザンの魔除け/Abzan Charm]]でサポートする。 |
[[運命再編]]からは[[始まりの木の管理人/Warden of the First Tree]]、[[タルキール龍紀伝]]からは[[ドロモカの命令/Dromoka's Command]]などを獲得。さらに[[マジック・オリジン]]からはアナフェンザやドロモカの命令との[[シナジー]]を持つ[[搭載歩行機械/Hangarback Walker]]を獲得し、[[グランプリロンドン15]]ではワンツーフィニッシュを飾った。 | [[運命再編]]からは[[始まりの木の管理人/Warden of the First Tree]]、[[タルキール龍紀伝]]からは[[ドロモカの命令/Dromoka's Command]]などを獲得。さらに[[マジック・オリジン]]からはアナフェンザやドロモカの命令との[[シナジー]]を持つ[[搭載歩行機械/Hangarback Walker]]を獲得し、[[グランプリロンドン15]]ではワンツーフィニッシュを飾った。 | ||
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{{#card:Voice of Resurgence}} | {{#card:Voice of Resurgence}} | ||
− | [[未練ある魂/Lingering Souls]]、[[深夜の出没/Midnight Haunting]]、[[高まる献身/Increasing Devotion]]などのトークン生成[[呪文]]と、[[イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad]]、[[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]]などの[[ | + | [[未練ある魂/Lingering Souls]]、[[深夜の出没/Midnight Haunting]]、[[高まる献身/Increasing Devotion]]などのトークン生成[[呪文]]と、[[イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad]]、[[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]]などの[[プレインズウォーカー]]で数を並べ、[[無形の美徳/Intangible Virtue]]や[[集団的祝福/Collective Blessing]]で[[全体強化]]して戦う。 |
[[ドラゴンの迷路]]からは[[復活の声/Voice of Resurgence]]や[[ワームの到来/Advent of the Wurm]]を獲得し、大きく強化された。 | [[ドラゴンの迷路]]からは[[復活の声/Voice of Resurgence]]や[[ワームの到来/Advent of the Wurm]]を獲得し、大きく強化された。 | ||
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+ | [[白緑ビートダウン]]に[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]と[[自我の危機/Identity Crisis]]のために[[黒]]を[[タッチ]]した構成になっている。 | ||
[[エンドカード]]に[[エルドラージの碑/Eldrazi Monument]]を採用したものも多い。詳細は[[エルドラージの碑]]を参照のこと。 | [[エンドカード]]に[[エルドラージの碑/Eldrazi Monument]]を採用したものも多い。詳細は[[エルドラージの碑]]を参照のこと。 | ||
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{{#card:Doran, the Siege Tower}} | {{#card:Doran, the Siege Tower}} | ||
− | 同[[環境]]の[[黒緑ビートダウン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|黒緑ビートダウン]]に[[白]]を[[タッチ]]し、[[ | + | 同[[環境]]の[[黒緑ビートダウン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|黒緑ビートダウン]]に[[白]]を[[タッチ]]し、[[包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower]]を入れるパターンが主流。もともと同[[デッキ]]は[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]や[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]などで[[カードパワー]]は十分に高いが、そこに包囲の塔、ドランまで加えて[[デッキパワー]]を極限まで高めている。 |
− | + | 包囲の塔、ドランを採用するものは'''ドランデッキ'''と呼ばれる場合が多い。初期のドランデッキは、包囲の塔、ドランとの[[シナジー]]を意識して[[オーランのバイパー/Ohran Viper]]のような[[タフネス]]偏重な[[クリーチャー]]が積極的に採用されていた。しかし、包囲の塔、ドランの[[カードパワー]]が単体でも充分に高いため、次第にシナジーを意識しない構成が増えていった。その結果、ドランデッキは、[[黒緑エルフ]]が[[タイプ的]]シナジーを意識した構成になっているのに対し、[[カメレオンの巨像/Chameleon Colossus]]などの[[除去耐性]]が高く[[サイズ]]が大きいクリーチャーの多い構成のものになっていった。 | |
[[スタンダード]]では[[世界選手権07]]で[[Uri Peleg]]が使用し、見事優勝を飾った。→[[#初期型|*1]] | [[スタンダード]]では[[世界選手権07]]で[[Uri Peleg]]が使用し、見事優勝を飾った。→[[#初期型|*1]] | ||
− | * | + | *包囲の塔、ドラン不採用のものは'''ノードラン'''などと呼ばれる。 |
*[[マナ加速]]に[[貴族の教主/Noble Hierarch]]を採用し、[[バントアグロ]]の要素を組み込んだものを'''ダーク・バント'''(''Dark Bant'')と呼ぶ。 | *[[マナ加速]]に[[貴族の教主/Noble Hierarch]]を採用し、[[バントアグロ]]の要素を組み込んだものを'''ダーク・バント'''(''Dark Bant'')と呼ぶ。 | ||
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|4||[[極楽鳥/Birds of Paradise]] | |4||[[極楽鳥/Birds of Paradise]] | ||
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{{#card:Treefolk Harbinger}} | {{#card:Treefolk Harbinger}} | ||
− | 動きは[[ビート・コントロール]]で、[[ | + | 動きは[[ビート・コントロール]]で、[[包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower]]や[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]などの優秀な[[クロック]]を序盤に用意しつつ[[手札破壊]]・[[パーマネント]][[除去]]などの要素を織り交ぜて[[対戦相手]]を[[殴る|殴り]]殺す。 |
− | + | 包囲の塔、ドランの[[サーチ]]手段として[[ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger]]が採用され、追加のサーチ対象として[[名も無き転置/Nameless Inversion]]・[[カメレオンの巨像/Chameleon Colossus]]も採用される。 | |
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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==エクステンデッド(ローウィン後)== | ==エクステンデッド(ローウィン後)== | ||
− | しばらくなりを潜めていたが、[[ショックランド]]+[[フェッチランド]]で[[マナ基盤]]の安定性が高まり、[[ローウィン]]で[[ | + | しばらくなりを潜めていたが、[[ショックランド]]+[[フェッチランド]]で[[マナ基盤]]の安定性が高まり、[[ローウィン]]で[[包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower]]が加わったこともあって[[PT Junk#新エクステンデッド(ローウィン後)|PT Junk]]が復活を果たす。 |
{{#card:Doran, the Siege Tower}} | {{#card:Doran, the Siege Tower}} | ||
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[[モダン]]にも様々なタイプの[[デッキ]]が存在する。特に大きな活躍を見せているのは以下の3つ。 | [[モダン]]にも様々なタイプの[[デッキ]]が存在する。特に大きな活躍を見せているのは以下の3つ。 | ||
− | 1つ目は''' | + | 1つ目は'''[[黒緑系]]'''(''BGx'')と呼ばれる、黒緑タッチ白の[[グッドスタッフ]]。後述のデッキと区別する必要がある場合はアブザンジャンク、アブザンミッドレンジ等と呼んでも構わないが、この[[フォーマット]]においてはメジャーなデッキであるため、単に'''アブザン'''と言えばこのデッキを指す。 |
+ | {{#card:Inquisition of Kozilek}} | ||
+ | {{#card:Collective Brutality}} | ||
{{#card:Tarmogoyf}} | {{#card:Tarmogoyf}} | ||
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− | + | 基本的な動きは[[黒緑コントロール#モダン|黒緑]]とほぼ同じで、[[手札破壊]]や[[単体除去]]で[[対戦相手]]の[[リソース]]を削り、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]などの少数精鋭の[[クリーチャー]]でとどめを刺す。 | |
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+ | {{#card:Grim Flayer}} | ||
+ | {{#card:Lingering Souls}} | ||
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+ | 2マナ域に[[残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer]]を採用しているのが特徴で、[[引く|ドロー]]の質を高めつつ、中盤以降は[[フィニッシャー]]として運用できる。また、白をタッチした事により、残忍な剥ぎ取りと相性が良く、大量の[[アドバンテージ]]を獲得できる[[未練ある魂/Lingering Souls]]、[[サイドボード]]に環境最高の除去の一つである[[流刑への道/Path to Exile]]を採用できる様になった事も大きい。 | ||
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+ | 度重なる[[禁止カード|禁止]]改定によって[[ジャンドコントロール#モダン|ジャンド]]が弱体化していったのに伴い、黒緑系の主流デッキとしての地位を確立した。しかし、後に[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]が解禁された事により、主流の座は再びジャンドに移った。 | ||
2つ目は[[頑強]]クリーチャーによる[[無限コンボ]]を搭載した[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。当初は[[出産の殻/Birthing Pod]]を中心に据えた'''メリーラ・ポッド'''(''Melira Pod'')と呼ばれるものが主流だったが、無限コンボに頼らないものなど様々な派生デッキがある。後に出産の殻が[[禁止カード|禁止]]され衰退したものの、[[タルキール龍紀伝]]参入後は'''アブザンカンパニー'''(''Abzan Company'')として復活を果たしている。 | 2つ目は[[頑強]]クリーチャーによる[[無限コンボ]]を搭載した[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。当初は[[出産の殻/Birthing Pod]]を中心に据えた'''メリーラ・ポッド'''(''Melira Pod'')と呼ばれるものが主流だったが、無限コンボに頼らないものなど様々な派生デッキがある。後に出産の殻が[[禁止カード|禁止]]され衰退したものの、[[タルキール龍紀伝]]参入後は'''アブザンカンパニー'''(''Abzan Company'')として復活を果たしている。 |
2024年6月20日 (木) 20:43時点における最新版
黒緑白ビートダウン(BGW Beatdown)は、黒緑白3色で構成されるビートダウンデッキ。
黒とその対抗色で構成されたこのデッキカラーは古くはあまり人気がなかったが、アポカリプス以降は強力な対抗色多色カードが増え、人気のデッキタイプとなった。
動きはグッドスタッフに近く、主にコントロール色の強いビート・コントロールの形をとることが多い。
- PT Junkと総称されることも多い。もとは旧エクステンデッドで活躍した同色のジャンクデッキの名前であった。
- ローウィンで加わった超強力クリーチャー、包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerにかけてドランデッキなどと呼ばれた時期もある。
- タルキール覇王譚ブロック後は、アブザンと呼ばれることが多い。
目次 |
[編集] タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
前環境のアブザンアグロ(Abzan Aggro)が引き続き活躍している。
クリーチャー — サイ(Rhino)
トランプル
包囲サイが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon)
[+1]:ターン終了時まで、ゼンディカーの同盟者、ギデオンは破壊不能を持つ5/5の人間(Human)・兵士(Soldier)・同盟者(Ally)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。
[0]:白の2/2の騎士(Knight)・同盟者クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。
基本的な動きは前環境と同じで、始まりの木の管理人/Warden of the First Tree、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost、包囲サイ/Siege Rhinoなどによるビートダウンを、アブザンの魔除け/Abzan Charmやドロモカの命令/Dromoka's Commandでサポートする。戦乱のゼンディカーからはゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarや乱脈な気孔/Shambling Ventを獲得した。
当初は2マナ域として搭載歩行機械/Hangarback Walker(と棲み家の防御者/Den Protector)を採用したものが主流だったが、アブザンアグロ自体の使用率の増加を受け、搭載歩行機械をミラーマッチに強い荒野の後継者/Heir of the Wildsに差し替えたものが登場。ゲートウォッチの誓い参入後は森の代言者/Sylvan Advocateがそれらに取って代わる形となった。
またフェッチランド+バトルランドの組み合わせにより色を増やすのが容易になったため、ブルーアブザン(Blue Abzan)と呼ばれるタッチ青のタイプや、レッドアブザン(Red Abzan)と呼ばれるタッチ赤のタイプも存在している。
[編集] 白黒緑、初期型
- 備考
- プロツアー「戦乱のゼンディカー」 優勝 (参考/参考)
- 使用者:瀧村和幸
- フォーマット
[編集] 白黒緑、ゲートウォッチの誓い後
- 備考
- グランプリパリ16 ベスト4 (参考)
- 使用者:Martin Jůza
- フォーマット
Abzan [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゲートウォッチの誓い参入後の白黒緑3色のタイプ。
[編集] タッチ青
- 備考
- グランプリインディアナポリス15 ベスト4 (参考)
- 使用者:Daniel Chan
- フォーマット
Blue Abzan [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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- タッチ青のタイプ。
[編集] タッチ赤
- 備考
- StarCityGames.com Standard Open on 11/21/2015 優勝 (参考)
- 使用者:Matt Carlson
- フォーマット
Red Abzan [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タッチ赤のタイプ。
[編集] テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
タルキール覇王譚で強力なアブザン家/The Abzan Housesのカード群が登場したことにより、アブザンアグロ(Abzan Aggro)と呼ばれる白黒緑のビートダウンデッキが活躍するようになった。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先頭に立つもの、アナフェンザが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
いずれかの対戦相手がオーナーであるトークンでないクリーチャーが死亡するか、戦場にないクリーチャー・カードがいずれかの対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
クリーチャー — サイ(Rhino)
トランプル
包囲サイが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost、包囲サイ/Siege Rhinoなどの強力なクリーチャーによるビートダウンを、英雄の破滅/Hero's Downfallやアブザンの魔除け/Abzan Charmでサポートする。
運命再編からは始まりの木の管理人/Warden of the First Tree、タルキール龍紀伝からはドロモカの命令/Dromoka's Commandなどを獲得。さらにマジック・オリジンからはアナフェンザやドロモカの命令とのシナジーを持つ搭載歩行機械/Hangarback Walkerを獲得し、グランプリロンドン15ではワンツーフィニッシュを飾った。
- 動物とデーモンの多い構成からZooに因んでDemonic Zooと呼ばれることもあったが、責め苦の伝令/Herald of Tormentの採用率が落ちてからはこの名前で呼ばれることは少なくなった。搭載歩行機械の登場後は、それまで必須カードであったラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealerを採用しないものも多くなっている。
- 同環境のアブザンミッドレンジ(Abzan Midrange)やアブザン大変異(Abzan Megamorph)と呼ばれるデッキの中にはビートダウン色の強いものもあるが、それらについては黒緑白コントロールで扱う。またエレボスの鞭/Whip of Erebosによるリアニメイトギミックを搭載したアブザンリアニメイト(Abzan Reanimator)についてはリアニメイト/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期を、先祖の結集/Rally the Ancestorsをキーカードとするアブザンラリー(Abzan Rally)については先祖の結集を、悪魔の契約/Demonic Pactを採用したアブザンパクト(Abzan Pact)については悪魔の契約をそれぞれ参照。
[編集] 初期型
- 備考
- プロツアー「タルキール覇王譚」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Mike Sigrist
- フォーマット
Abzan Aggro [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 環境初期のタイプ。
[編集] マジック・オリジン後
- 備考
- グランプリロンドン15 優勝 (参考)
- 使用者:Fabrizio Anteri
- フォーマット
Abzan Aggro [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- マジック・オリジン参入後のタイプ。
[編集] テーロス・ブロック構築
この環境の黒緑白デッキは星座シナジーを中心としたもの(星座 (デッキ)参照)やリアニメイトギミックを組み込んだもの(リアニメイト参照)など様々だが、グッドスタッフ系のものも存在している。
クリーチャー エンチャント — ケンタウルス(Centaur)
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。
あなたのライブラリーの一番上から土地をプレイしてもよい。
上陸 ― 土地1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
伝説のプレインズウォーカー — エルズペス(Elspeth)
[+1]:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを3体生成する。
[-3]:パワーが4以上のクリーチャーをすべて破壊する。
[-7]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに飛行を持つ。」を持つ紋章を得る。
同環境に多数存在する、森の女人像/Sylvan Caryatidとクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixを用いた緑系ミッドレンジの1つ。これは2・3色目を黒と白にしたことで、黒の優良除去や思考囲い/Thoughtseize、環境最強カードとも称えられる太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championを採用できるようになっている。
プロツアー「ニクスへの旅」においてPatrick Chapinが使用し、見事優勝を飾った。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「ニクスへの旅」 優勝 (参考/参考)
- 使用者:Patrick Chapin
- フォーマット
Junk Midrange [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
前環境の白黒トークンの流れを汲む、緑白タッチ黒のトークンデッキが存在する。日本ではドラントークン、英語圏ではJunk Tokensと呼ばれることが多い。
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
対戦相手1人があなたのターンに呪文1つを唱えるたびと、復活の声が死亡したとき、「このクリーチャーのパワーとタフネスは、あなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。」を持つ緑であり白であるエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
2/2未練ある魂/Lingering Souls、深夜の出没/Midnight Haunting、高まる献身/Increasing Devotionなどのトークン生成呪文と、イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad、情け知らずのガラク/Garruk Relentlessなどのプレインズウォーカーで数を並べ、無形の美徳/Intangible Virtueや集団的祝福/Collective Blessingで全体強化して戦う。
ドラゴンの迷路からは復活の声/Voice of Resurgenceやワームの到来/Advent of the Wurmを獲得し、大きく強化された。
また同エキスパンション参入後には、同環境のThe Aristocratsの黒緑白バージョンであるJunk Aristocratsも登場した。詳細はJunk Aristocratsを参照。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリチャールストン12 準優勝 (参考)
- 使用者:Brian Eason
- フォーマット
BGW Tokens [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ドラントークンと呼ばれるタイプ。
[編集] アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
賛美(あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
(T):(緑)か(白)か(青)を加える。
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行、先制攻撃、絆魂、プロテクション(デーモン(Demon))、プロテクション(ドラゴン(Dragon))
5/5白緑ビートダウンに大渦の脈動/Maelstrom Pulseと自我の危機/Identity Crisisのために黒をタッチした構成になっている。 エンドカードにエルドラージの碑/Eldrazi Monumentを採用したものも多い。詳細はエルドラージの碑を参照のこと。
アーティファクト
あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに飛行と破壊不能を持つ。
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。それができない場合、エルドラージの碑を生け贄に捧げる。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーサンディエゴ10 ベスト8 (参考)
- 使用者:Daniel Grafensteiner
- フォーマット
Doran [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ワールドウェイク参入後のもの。エルドラージの碑/Eldrazi Monumentは採用されていない。
[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
同時期のスタンダードやローウィン=シャドウムーア・ブロック構築でも活躍している。
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5同環境の黒緑ビートダウンに白をタッチし、包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerを入れるパターンが主流。もともと同デッキはタルモゴイフ/Tarmogoyfや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどでカードパワーは十分に高いが、そこに包囲の塔、ドランまで加えてデッキパワーを極限まで高めている。
包囲の塔、ドランを採用するものはドランデッキと呼ばれる場合が多い。初期のドランデッキは、包囲の塔、ドランとのシナジーを意識してオーランのバイパー/Ohran Viperのようなタフネス偏重なクリーチャーが積極的に採用されていた。しかし、包囲の塔、ドランのカードパワーが単体でも充分に高いため、次第にシナジーを意識しない構成が増えていった。その結果、ドランデッキは、黒緑エルフがタイプ的シナジーを意識した構成になっているのに対し、カメレオンの巨像/Chameleon Colossusなどの除去耐性が高くサイズが大きいクリーチャーの多い構成のものになっていった。
スタンダードでは世界選手権07でUri Pelegが使用し、見事優勝を飾った。→*1
- 包囲の塔、ドラン不採用のものはノードランなどと呼ばれる。
- マナ加速に貴族の教主/Noble Hierarchを採用し、バントアグロの要素を組み込んだものをダーク・バント(Dark Bant)と呼ぶ。
[編集] スタンダード版
[編集] 後期型
- 備考
- グランプリシアトルタコマ09 優勝(参考)
- 使用者:Yann Massicard
- フォーマット
Doran [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- アラーラの断片ブロック参入後の後期型。
[編集] 初期型
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (23) | |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise |
4 | 包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower |
1 | 惑乱の死霊/Hypnotic Specter |
3 | ラノワールのエルフ/Llanowar Elves |
4 | オーランのバイパー/Ohran Viper |
3 | 叫び大口/Shriekmaw |
4 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
呪文 (14) | |
2 | 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending |
3 | 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker |
1 | リリアナ・ヴェス/Liliana Vess |
2 | 名も無き転置/Nameless Inversion |
2 | 不敬の命令/Profane Command |
4 | 思考囲い/Thoughtseize |
土地 (23) | |
1 | 低木林地/Brushland |
3 | コイロスの洞窟/Caves of Koilos |
2 | 森/Forest |
1 | 宝石鉱山/Gemstone Mine |
4 | 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace |
1 | 地平線の梢/Horizon Canopy |
4 | ラノワールの荒原/Llanowar Wastes |
1 | ペンデルヘイヴン/Pendelhaven |
4 | 樹上の村/Treetop Village |
2 | ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth |
サイドボード | |
2 | 雲打ち/Cloudthresher |
2 | ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer |
2 | 光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf |
1 | 忘却の輪/Oblivion Ring |
3 | 裂け目掃き/Riftsweeper |
2 | 鋸刃の矢/Serrated Arrows |
1 | 叫び大口/Shriekmaw |
2 | 呆然/Stupor |
[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築版
Doran [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤がタッチされ炎渦竜巻/Firespoutなどが入れられている。
[編集] ラヴニカ・ブロック期
多色重視のラヴニカ・ブロックの登場で再び一線級に返り咲く。同時期のオルゾフ・アグロに緑白と黒緑のパワーカードをつめこんだグッドスタッフデッキ、ロクソドン・ヒエラルキーが登場した。
クリーチャー — 象(Elephant) クレリック(Cleric)
ロクソドンの教主が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
(緑)(白),ロクソドンの教主を生け贄に捧げる:あなたがコントロールする各クリーチャーを再生する。
時のらせん参入後はサッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotterと墓所の勇者/Crypt Championの無限コンボを搭載したプロジェクトXと呼ばれるものが主流になった。詳細はプロジェクトXを参照のこと。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
サッフィー・エリクスドッターを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。このターン、それがあなたの墓地に置かれたとき、そのカードを戦場に戻す。
2/2クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
二段攻撃
墓所の勇者が戦場に出たとき、各プレイヤーは自分の墓地にあるマナ総量が3以下のクリーチャー・カード1枚を戦場に出す。
墓所の勇者が戦場に出たとき、それを唱えるために(赤)が使われていないかぎり、それを生け贄に捧げる。
[編集] エクステンデッド(時のらせん期)
時のらせん期のエクステンデッドでも『Doran Rock』として活躍している。
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5クリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) ドルイド(Druid)
ツリーフォークの先触れが戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからツリーフォーク(Treefolk)・カード1枚か森(Forest)カード1枚を探し、それを公開する。その後、ライブラリーを切り直し、そのカードを一番上に置く。」を選んでもよい。
0/3動きはビート・コントロールで、包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerやタルモゴイフ/Tarmogoyfなどの優秀なクロックを序盤に用意しつつ手札破壊・パーマネント除去などの要素を織り交ぜて対戦相手を殴り殺す。
包囲の塔、ドランのサーチ手段としてツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbingerが採用され、追加のサーチ対象として名も無き転置/Nameless Inversion・カメレオンの巨像/Chameleon Colossusも採用される。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーアムステルダム10 準優勝 (参考)
- 使用者:Brad Nelson
- フォーマット
Doran [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 壌土のライオン/Loam Lionが特徴的。このカードを含めて全体がタフネス3以上となっており、エクステンデッドのトレンドである罰する火/Punishing Fire+燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillowsのコンボの影響を極力受けないようにしている。
[編集] エクステンデッド(ローウィン後)
しばらくなりを潜めていたが、ショックランド+フェッチランドでマナ基盤の安定性が高まり、ローウィンで包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerが加わったこともあってPT Junkが復活を果たす。
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。あなたは2点のライフを失う。
[編集] エクステンデッド(デュアルランド期)
アポカリプスで加わった強力な対抗色の多色カードを活かすべく黒緑白のPT Junkが組まれた。
ソーサリー
緑の3/3の象(Elephant)クリーチャー・トークンを1体生成する。
フラッシュバック(3)(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
[編集] モダン
モダンにも様々なタイプのデッキが存在する。特に大きな活躍を見せているのは以下の3つ。
1つ目は黒緑系(BGx)と呼ばれる、黒緑タッチ白のグッドスタッフ。後述のデッキと区別する必要がある場合はアブザンジャンク、アブザンミッドレンジ等と呼んでも構わないが、このフォーマットにおいてはメジャーなデッキであるため、単にアブザンと言えばこのデッキを指す。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からマナ総量が3以下の土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
ソーサリー
増呪 ― カードを1枚捨てる。(2つ目以降に選ぶモード1つにつき、このコストを1回支払う。)
以下から1つ以上を選ぶ。
・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-2/-2の修整を受ける。
・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*基本的な動きは黒緑とほぼ同じで、手札破壊や単体除去で対戦相手のリソースを削り、タルモゴイフ/Tarmogoyfなどの少数精鋭のクリーチャーでとどめを刺す。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
トランプル
残忍な剥ぎ取りがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、諜報3を行う。(あなたのライブラリーの一番上からカードを3枚見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。)
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれるかぎり、残忍な剥ぎ取りは+2/+2の修整を受ける。
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2マナ域に残忍な剥ぎ取り/Grim Flayerを採用しているのが特徴で、ドローの質を高めつつ、中盤以降はフィニッシャーとして運用できる。また、白をタッチした事により、残忍な剥ぎ取りと相性が良く、大量のアドバンテージを獲得できる未練ある魂/Lingering Souls、サイドボードに環境最高の除去の一つである流刑への道/Path to Exileを採用できる様になった事も大きい。
度重なる禁止改定によってジャンドが弱体化していったのに伴い、黒緑系の主流デッキとしての地位を確立した。しかし、後に血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfが解禁された事により、主流の座は再びジャンドに移った。
2つ目は頑強クリーチャーによる無限コンボを搭載したビートダウンデッキ。当初は出産の殻/Birthing Podを中心に据えたメリーラ・ポッド(Melira Pod)と呼ばれるものが主流だったが、無限コンボに頼らないものなど様々な派生デッキがある。後に出産の殻が禁止され衰退したものの、タルキール龍紀伝参入後はアブザンカンパニー(Abzan Company)として復活を果たしている。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
あなたは毒(poison)カウンターを得られない。
あなたがコントロールするクリーチャーは、その上に-1/-1カウンターを置くことができない。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは感染を失う。
クリーチャー — アウフ(Ouphe)
台所の嫌がらせ屋が戦場に出たとき、あなたは2点のライフを得る。
頑強(このクリーチャーが死亡したとき、その上に-1/-1カウンターが置かれていなかった場合、それを-1/-1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
3つ目は萎れ葉アブザン(Wilted Abzan)、リトルキッドジャンク(Little Kid Junk)などと呼ばれる緑白タッチ黒のビートダウンデッキ。
クリーチャー — エルフ(Elf) 騎士(Knight)
あなたがコントロールする他の緑のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする他の白のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
対戦相手1人がコントロールする呪文や能力が萎れ葉のしもべを捨てさせる場合、それをあなたの墓地に置く代わりに戦場に出す。
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
マナ・クリーチャーからマナ加速して復活の声/Voice of Resurgenceやロクソドンの強打者/Loxodon Smiterなどの緑白クリーチャーを並べ、萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liegeやガヴォニーの居住区/Gavony Townshipによる全体強化で勝負を決める。黒をタッチしたことで包囲サイ/Siege Rhinoや未練ある魂/Lingering Soulsといった強力なカードを採用できるようになっている。
除去、打ち消し、手札破壊に対するアンチカードが多く、対戦相手の妨害手段(特にヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil)に強い。一方でこちらも妨害手段にあまりスロットを割くことができないため、コンボデッキなどは苦手。
- リトルキッドジャンクの名はローウィン=シャドウムーア・ブロック構築の緑白ビートダウン、Little Kid(参考)に由来する。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「運命再編」 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Jacob Wilson
- フォーマット
Abzan(Modern) [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] レガシー
現行のレガシーでもPT Junkは有力なアーキタイプである。デュアルランド+フェッチランドで多色化が進んでいるのが大きい。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1