内にいる獣/Beast Within

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Beast Within / 内にいる獣 (2)(緑)
インスタント

パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークン1体を生成する。


どんなパーマネントでもビーストクリーチャートークンに置き換えることのできるインスタント

万能除去として見た場合、デメリットが付いた代わりに軽くなった砂漠の竜巻/Desert Twisterとも言えるが、使用感は同じ3マナ名誉回復/Vindicate等に近いだろう。テラストドン/TerastodonETB能力にもよく似ている。緑にしては貴重なクリーチャーやプレインズウォーカー対策であり、また3マナ土地破壊にもなるなど、用途は広い。

しかし、使うとアドバンテージ自体は失い、代わりに与えられるトークンも無視できるサイズではないため、始末するカードや使い所はそれに見合ったものを選ぶ必要がある。出てきたトークンに殴り倒されては笑い話にもならない。一方、出てくるのは3/3とはいえ所詮バニラという緑単色でも対処方法自体はいくらでもあるものであり、その対価として緑で対処困難なカードを始末できるなら安いもの、とも取れる。

自分の除去されそうなパーマネントや不要な土地等に撃って、トークン生成呪文として役立てるのも一手。破壊不能再生持ちに撃ってもトークンは生成される。

総じて、何も考えずにデッキに入れるのは危険だが、使い所さえ選べば構築でも採用出来る強力な除去といえる。リミテッドでもフィニッシャーを除去できるなら3/3も許容範囲内で、状況によっては土地事故を誘発させることもでき、最低限自分の3/3クリーチャーとしても使える優秀な呪文。

モダンではかつて死せる生に投入されていた。続唱の邪魔になる2マナ以下のカードをデッキに投入できない、破壊したい対策カードのカード・タイプが散らばっている、死せる生/Living Endさえ通ってしまえばトークンを消してしまえる、など様々な点で噛み合っていた。しかし、同アーキタイプの主流が悲嘆/Grief否定の力/Force of Negationを用いたクロック・パーミッション的構築となってからは採用されなくなった。

2023年現在のモダンでは、ほぼ緑単色に近いアミュレット・タイタンサイドボードに採用される。

統率者戦では固有色ルールの都合上他の除去タッチできないため、緑単色でも使える万能除去として需要が高い。無差別戦ゆえにトークンが必ずしも自分へ牙を剥くとも限らず、デメリットも相対的に小さくなっている。

[編集] 脚注

  1. Modern Times/モダン・タイムスMaking Magic 2019年6月11日 Mark Rosewater著)
  2. 英雄 vs. 怪物Daily MTG 2013年8月19日 Trick Jarrett著)
  3. Where and How to Play March of the Machine/『機械兵団の進軍』シーズンのイベント一覧(magic.gg 2023年3月31日)

[編集] 参考

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