吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk

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Vampire Nighthawk / 吸血鬼の夜鷲 (1)(黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) シャーマン(Shaman)

飛行、接死、絆魂

2/3

色拘束がきつい代わりに複数のキーワード能力を持っている、フライヤー吸血鬼シャーマン

目次

[編集] 解説

ビートダウンデッキに対して強い能力の組み合わせであり、攻撃時は飛行絆魂によりダメージレースで優位に立ち、ブロック時は飛行と接死でほとんどの大型クリーチャーと相打ちを取ることができる。反面、クリーチャーをあまり使わずライフ・アドバンテージ差の影響がほとんどないコントロールデッキ相手には能力が役立つ局面が少なく、単なる3マナ2点のクロックになりがちである。完全に腐るほどではないが、対戦相手デッキメタゲームにより有用性に差が出るカードと言える。

初登場のゼンディカー期のスタンダードではトーナメントシーンでしばしば使用された。でありタフネスが3あるので破滅の刃/Doom Blade紅蓮地獄/Pyroclasmなど当時の環境の有力除去が効きにくかったほか、吸血鬼関連のタイプ的シナジーが多いことも強みだった。このカードを使用した代表的なデッキとしては吸血鬼デッキが挙げられる。ただし必須パーツというほどではなく、展開力を重視した形では採用されないこともあった。その他に、対ビートダウンの性能を買われ、コントロールデッキでも使用された。また、エクステンデッド以下のフォーマットでも、アグロ寄りに傾けたThe Rockなどで活躍した。

基本セット2013での再録時のスタンダードでは、苦手とするパーミッション型のコントロールが環境に存在したことや、3点火力が多く使用されていたことなどから、ゼンディカー時ほどの目立った活躍はなかった。

その後ファウンデーションズでも再録されスタンダードに復帰。しかし再録直後から同マナ域に分派の説教者/Preacher of the Schism止められぬ斬鬼/Unstoppable Slasherといった強力な競合クリーチャーがいたため使用率は低かった。さらに追い打ちをかけるかのごとく、2セット後のタルキール:龍嵐録では上位互換カルシの帰還者/Qarsi Revenantが登場。スタンダードでこのカードを優先して採用する理由はほぼ無くなり、以降はコモンアンコモンのみによる限定構築職工に活躍の場を移した。

クリーチャーを並べて殴り合う戦法が主になるリミテッドでは特に優秀。ゼンディカーでは、色拘束の差こそあるもののコモンの巨大蠍/Giant Scorpionのほぼ上位互換。ファウンデーションズでも評価が高く、日本語公式サイトのリミテッド講座では黒のトップアンコモンの1枚に挙げられている[1]

[編集] 類似カード

特筆のない限り、2/3で飛行、接死、絆魂を持つクリーチャー。

[編集] ストーリー

吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawkゼンディカー/Zendikar吸血鬼/Vampireイラスト)。

「Nighthawk」は「ヨタカ、夜鷹(鳥の1種)」あるいは「習慣的に夜遅くに活動を行う者」のことで、時には「夜盗」などの意味も含む。

鷹(タカ、Hawk)と鷲(ワシ、Eagle)は近種で、主に大きさで区別される(鷹の方が小型)。とはいえ、「Hawk」はあくまで「鷹」であり、混同はあまりしない。「夜鷲(よわし)」と言う造語を充てたのは異例。

  • 翻訳担当の進藤欣也は自身のブログで「『夜鷹』ではなく『夜鷲』と訳したのは『夜鷹』という単語の持つよろしくない意味を避けたかったってのがあるんですが、それなら『夜の鷹』でいいよなーと今更反省しきり。」と語る。このよろしくない意味とは、「江戸時代、夜道で客を引いた私娼」を指すことだが、転じて「夜鷹」には「夜歩きをする者」という意味合いがあって、「Nighthawk」と意味的に重なる部分がある。
  • 中国語版では特に「夜盗」の意で訳している。絆魂をそう解釈したのであろうか。

[編集] 脚注

  1. 第60回:『ファウンデーションズ』ドラフト攻略 (行弘賢のよくわかる!リミテッド講座 2024年11月28日)

[編集] 参考

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