色の役割
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また、各色の特徴を表すのは機能の分担だけではない。その背景にはフレイバー的な思想・哲学の違いがある。公式記事などにおいて「[[カラーパイ]]」と呼ぶのは、これらフレイバー面も含めたその色らしさを指している。 | また、各色の特徴を表すのは機能の分担だけではない。その背景にはフレイバー的な思想・哲学の違いがある。公式記事などにおいて「[[カラーパイ]]」と呼ぶのは、これらフレイバー面も含めたその色らしさを指している。 | ||
− | 開発部ではそれぞれの機能について、最も頻繁に低い[[レアリティ]]で使う色を''' | + | 開発部ではそれぞれの機能について、最も頻繁に低い[[レアリティ]]で使う色を'''1種色'''/''Primary''、ある程度の頻度で使う色を'''2種色'''/''Secondly''、まれに使うことがある色を'''3種色'''/''Tertiary''と分類している。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2017-2017-06-05 Mechanical Color Pie 2017]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019007/ メカニズム的カラー・パイ 2017年版](Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著)- その時点でのすべてのメカニズムと色の役割の優先度を列挙</ref> |
==色の役割・特徴のまとめ== | ==色の役割・特徴のまとめ== |
2019年7月22日 (月) 00:21時点における版
色の役割とは、マジックに存在する5つの色それぞれ割り当てられた特徴のこと。カラーパイ(Color Pie/Color Wheel)とも呼ばれる(厳密には異なる。後述)。
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解説
各色には設定された特徴を基にして得意とする機能と不得意とする機能が割り当てられている。これに沿ってカードはデザインされ、色ごとの違いが生まれている。
一方で、フレイバーなどを理由にして意図的にこの割り当てから外れたカードを作ることもある。カード単位やサイクル単位で作成することもあるが、次元の混乱ではエキスパンション全体で色の役割を崩している。
機能の割り当ては不変ではなく、特に第8版やオンスロート以降とそれより前とでは大きく変更されている。それ以外の時期にも少しずつ役割の移動や変更は行われており、試行錯誤が繰り返されている。
色の役割はカードデザインの基礎を成す重要なものであり、開発部でもその取り扱いには注意を払う必要があると認識している。例えばMark Rosewaterはまざまなコラムでそのことについて述べている[2] [3]。
また、各色の特徴を表すのは機能の分担だけではない。その背景にはフレイバー的な思想・哲学の違いがある。公式記事などにおいて「カラーパイ」と呼ぶのは、これらフレイバー面も含めたその色らしさを指している。
開発部ではそれぞれの機能について、最も頻繁に低いレアリティで使う色を1種色/Primary、ある程度の頻度で使う色を2種色/Secondly、まれに使うことがある色を3種色/Tertiaryと分類している。[4]
色の役割・特徴のまとめ
- このまとめはあくまで現在の色の役割であって、過去の役割とは異なることが多い。また、例外も存在する。
- ブロック固有のテーマやサイクルの一環において、本来その色が得意でない機能を持つことがあるが、それらは基本的に無視する。(時のらせんブロックなど)
各機能を得意とする色
機能 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|---|
クリーチャー除去 | 黒&白 | 赤 | 青 | 緑 | 白は条件付きが多い。赤は火力、青はバウンス、疑似除去、奪取。緑は格闘や飛行限定 | |
アーティファクト除去 | 赤&緑 | 白 | 青 | - | 青はバウンス、奪取。緑と白はエンチャント除去兼用が多く汎用性が高い | |
エンチャント除去 | 白 | 緑 | 青 | - | - | 青はバウンス、奪取 |
土地破壊 | 赤 | 緑&黒 | 青 | 白 | 青はバウンス、奪取。白はハルマゲドン/Armageddonや天秤/Balance | |
墓地からの回収 | 緑 | 黒 | 白 | 青&赤 | 黒はクリーチャー限定、青赤はインスタント・ソーサリー限定 白はアーティファクト、エンチャント、小型クリーチャー | |
ライフ回復 | 白&緑 | 黒 | - | - | 黒はドレインによる回復 | |
リセット | 白 | 赤 | 青&黒 | 緑 | 白・赤は破壊または追放、青はバウンス。 | |
プレイヤーへダメージ | 赤 | 黒 | - | - | - | 赤は火力、黒はドレイン・ライフロス |
クリーチャーへダメージ | 赤 | 黒 | 白 | 緑 | - | 白はレンジストライク、緑は対飛行限定、もしくは格闘 |
ドロー・ライブラリー操作 | 青 | 黒 | 緑 | 赤 | 白 | 黒は追加コスト(ライフや生け贄)を要求する 緑はクリーチャーに関連することが多い 赤はルーターか衝動的ドロー。白は装備品関連など限定的 |
対戦相手の手札への干渉 | 黒 | 青 | 白 | - | - | 黒は数々の手札破壊、青は見るだけ。 白は大規模リセットのついで。 |
コントロール奪取 | 青 | 赤 | 黒 | - | - | 赤はほぼクリーチャー限定かつ一時的 |
打ち消されない | 緑&赤 | 青 | - | - | 緑はクリーチャー、赤は呪文 | |
マナ加速 | 緑 | 赤 | 黒 | 青 | - | 赤は一時的、青は用途が限定されたものが多い |
タップ | 白 | 青 | - | - | - | 白はほぼクリーチャー限定だが、カード数で青に勝る |
アンタップ | 青 | 緑 | 白 | 赤 | - | 緑は土地かクリーチャー。赤はコントロール奪取時 |
クリーチャー | 緑 | 赤 | 黒 | 白 | 青 | マナレシオ(コスト対P/T比)による単純比較 |
大型クリーチャー | 緑 | 赤 | 黒 | 青 | 白 | デメリットも考慮した順位 |
小型クリーチャー | 白 | 緑 | 赤 | 黒 | 青 | |
P/T 強化(パンプアップ) | 緑 | 白&赤 | 黒 | - | 赤はパワー偏重、白はタフネス・全体強化 | |
接死 | 黒 | 緑 | - | - | - | |
先制攻撃 | 白 | 赤 | 黒 | - | - | 白と赤は二段攻撃も持つ |
飛行 | 白&青 | 黒&赤 | 緑 | 緑は飛行を嫌う、赤はドラゴンやフェニックスなどに限られる | ||
瞬速 | 青 | 黒&緑 | 赤&白 | |||
速攻 | 赤 | 黒&緑 | - | - | ||
呪禁 | 青 | 緑 | 白 | - | - | 白は自分以外や非クリーチャー、プレイヤーに与える |
破壊不能 | 白 | 黒&緑 | - | - | 黒・緑は再生の代用という面もある | |
絆魂 | 白 | 黒 | - | - | - | |
到達 | 緑 | 白 | 赤 | - | - | |
トランプル | 緑 | 赤 | 黒 | 青 | 白 | |
警戒 | 白 | 緑 | - | - | - | |
威迫 | 黒 | 赤 | - | - | - |
各色の得意とする機能
白
- 防衛、飛行、先制攻撃、二段攻撃、絆魂、警戒、破壊不能、プロテクション
- 全体除去
- 大型クリーチャーの除去
- タップ状態のクリーチャーの除去
- 攻撃クリーチャーまたはブロック・クリーチャーの除去、ダメージ(レンジストライク)
- 擬似除去(放逐する僧侶/Banisher Priest系)
- 擬似除去(平和な心/Pacifism系)
- エンチャント除去
- 全体強化(+2/+2以下)
- 追加ブロック
- ライフ回復
- ダメージの軽減、移し変え効果
- 墓地のカードの追放
- 明滅
- エンチャント支援、プレインズウォーカー支援
- クリーチャーのタップ
- クリーチャー・トークンの生成
- 攻撃制限
- コスト増加
- 呪文を唱えることや能力の起動の制限
- アーティファクト除去
- 自分のパーマネントのバウンス
- アーティファクト支援
- リアニメイト
- クリーチャーのアンタップ
青
- 飛行、瞬速、呪禁
- 条件なしアンブロッカブル
- 対象になると生け贄に捧げる(ペナルティ能力)
- アーティファクト支援
- インスタント・ソーサリー支援
- パワー(のみ)を下げる
- P/Tの入れ替え
- バウンス
- タップ・アンタップ
- 恒久的なコントロールの奪取
- アンタップ制限
- 打ち消し
- ドロー、ライブラリー操作
- ルーター能力(引いてから捨てる)
- マナ加速(無色マナ、マナの用途に制限)
- パーマネント、インスタント、ソーサリーのコピー
- 文章変更効果(色やサブタイプ等の変更)
- ライブラリー破壊
- 追加のターンを得る(または飛ばす)
黒
- ディスカード、クリーチャーの生け贄、ライフなどのリソースを要求する能力
- 接死、絆魂、威迫
- シェイド能力
- 「ブロックに参加できない」(ペナルティ能力)
- クリーチャー破壊
- -X/-X修整
- 土地破壊
- 手札破壊
- 記憶殺し/Memoricide能力(カード名を指定して戦場以外から追放する)
- 墓地からのクリーチャー回収、リアニメイト
- ライフを失わせる・ドレイン能力
- リソースを失ってドロー
- ライブラリーからの特定カードサーチ
- 墓地のカードを追放
- マナ加速
- 他のプレイヤーをコントロールする
赤
- 速攻、先制攻撃、二段攻撃、トランプル、威迫
- 「可能ならば毎ターン攻撃に参加する」(ペナルティ能力)
- パワー強化
- P/Tの入れ替え
- トークン生成(戦場に長く留まらない一時的なトークン)
- 打ち消されない
- 火力、全体火力、ティム能力
- 攻撃強制、ブロック制限
- 一時的なコントロールの奪取
- 土地破壊、アーティファクト破壊
- 壁(防衛クリーチャー)破壊
- ルーター能力(捨ててから引く)
- 衝動的ドロー(期限付きでライブラリーの一番上のカードのプレイを許可)
- 手札の総入れ替え
- 「ドローやディスカード時のランダム性」(ペナルティ能力)
- インスタント・ソーサリー呪文のコピー
- 一時的なマナ加速
- 対象の変更
- コイン投げ
- 追加の戦闘フェイズを得る
緑
- 接死、トランプル、到達、呪禁
- 樹上能力
- ブロック強制(寄せ餌/Lure)
- クリーチャー強化
- トークン生成
- 打ち消されない
- 格闘
- 飛行を持つクリーチャーの除去
- クリーチャー以外のパーマネント除去
- 土地のクリーチャー化
- 恒久的なマナ加速・色マナの調達・土地サーチ(土地強化、マナ・クリーチャー)
- アンタップ
- パーマネントを利用・参照してのドロー
- 墓地のカードの回収
- ライフ回復
参考
- ↑ Bleeding Cool/クールな染み出しかた(Making Magic 2015年4月6日 Mark Rosewater著)
- ↑ The Bleed Story/混交の話(Making Magic 2011年6月13日 Mark Rosewater著)
- ↑ State of Design 2011/デザイン演説2011(Making Magic 2011年8月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Mechanical Color Pie 2017/メカニズム的カラー・パイ 2017年版(Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著)- その時点でのすべてのメカニズムと色の役割の優先度を列挙
- Keyword Play(WoCのコラム、英語)
- Can I Help You?/「お電話ありがとうございます」(Making Magic 2016年12月12日 Mark Rosewater著)
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |