バーン

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(リンク切れだったので、差し替え)
(パウパーについて加筆、サンプルリストを変更)
 
(14人の利用者による、間の46版が非表示)
4行: 4行:
 
{{#card:Lightning Bolt}}
 
{{#card:Lightning Bolt}}
 
{{#card:Fireball}}
 
{{#card:Fireball}}
[[ライフ]]20点を削りきることを基準としているため[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]などの[[軽減]]やライフ[[回復]]に非常に弱いが、一度突っ走ると圧倒的な攻撃力を発揮する魅力的なデッキである。[[山]]2枚から10点ダメージが飛び出したり、1[[ターン]]目からライフをそこそこ削ることができたりする。
 
  
火力を使うため、クリーチャーなどと違い対応策が少ないことが最大の利点である。クリーチャーは[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]をされたり[[攻撃]]することを阻害される、[[除去]]されるなど対応策が豊富であるが、火力は「[[軽減]]、[[打ち消す|打ち消し]]、[[手札]]や[[土地]][[破壊]]などによる[[プレイ]]の阻害」以外では対応がしにくい。なお、この火力の対応策はクリーチャーにも使えるため、それだけ火力の“通りやすさ”がわかると思われる。
+
赤のダメージ呪文を最速で効率よく対戦相手に叩き込み、[[ライフ]]20点を[[削る|削り]]きるという戦術のデッキ。そのため[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]などの[[軽減]]やライフ[[回復]]に非常に弱いが、一度突っ走ると圧倒的な攻撃力を発揮する魅力的なデッキである。[[]]2枚から10点ダメージが飛び出したり、1[[ターン]]目からライフをそこそこ削ることができたりする。
  
また、[[召喚酔い]]がないことや、同[[コスト]]のクリーチャーのパワーよりダメージが大きいことによるスピードも大きな利点である。そのため、クリーチャーでも[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]のような、いわゆる[[歩く火力]]は使われたりする。
+
火力を中心とするため、[[クリーチャー]]などと違い対応手段が少ないことが最大の利点である。クリーチャーは[[ブロック (ルール用語)|ブロック]][[攻撃制限]][[除去]]など対応手段が豊富であるが、火力は[[解決]]された時点で直接ダメージが与えられるため、その前に軽減、[[打ち消す|打ち消し]]、[[手札破壊]]や[[マナ拘束]]などで対応するしかない。
  
ただし、一点突破主義的なデッキのためにいろいろな対策カード1枚であっさり完封されてしまうなどといった欠点も併せ持つ。対策が容易なのが難点であるが、[[メタる|メタら]]れなければそれなりに強い。わりと昔から存在しており、[[白ウィニー]]などと同じく愛好者は多い。
+
また、[[召喚酔い]]がないことや、同[[コスト]]のクリーチャーの[[パワー]]よりダメージが大きいことによるスピードも大きな利点である。そのため、クリーチャーでも[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]のような、いわゆる[[歩く火力]]は使われる場合もある。
  
また、バーンというと超速攻デッキに始終するという認識もあるが、必ずしもそうではない。[[アドバンテージ]]を得ながら確実にライフを削っていくタイプもあるし、黎明期には[[石の壁/Wall of Stone]][[踊る円月刀/Dancing Scimitar]]といった[[ブロッカー]]を投入して防御に気を配ったものもあった。
+
ただし、一点突破主義的なデッキのためにいろいろな対策カード1枚であっさり完封されてしまうなどといった欠点も併せ持つ。また序盤を凌がれると息切れしやすいため、何らかの[[カード・アドバンテージ]]源を搭載することもしばしば。
 +
 
 +
様々な欠点を持つが、[[メタる|メタら]]れなければそれなりに強い。メタられればそれまで。黎明期より存在しており、[[白ウィニー]]などと同じく愛好者は多い。
 +
 
 +
*ある程度バーン要素が強めの[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]であってもバーンの一種とみなされる場合もある。区別のために、歩く火力以外のクリーチャーを使用しない特化したバーンデッキを[[フルバーン]]と呼ぶ場合もある。
  
 
==デッキ構築==
 
==デッキ構築==
[[ショック/Shock]]などに代表される優良な[[火力]]系[[呪文]]は、[[コモン]]・[[アンコモン]]に設定されていることが多く、初心者[[プレイヤー]]でも手を出しやすい[[デッキ]]であり、それなりに強い。[[#ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ~テンペスト期]]のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。
+
[[ショック/Shock]]などに代表される優良な[[火力]]系[[呪文]]は、[[コモン]]・[[アンコモン]]に設定されていることが多く、初心者[[プレイヤー]]でも手を出しやすい[[デッキ]]であり、それなりに強い。[[バーン/スタンダード/ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ~テンペスト期]]のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。
  
ただし、デッキ[[構築]]や[[プレイング]]は相当難しい。ただ「[[土地]]と火力でデッキを組んで全部[[対戦相手]]に撃ち込めばいい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手の[[ライフ]]を削り切る前に[[クリーチャー]]に[[殴る|殴り]]殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体[[除去]]していたら、[[対戦相手]]に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか[[焼く|焼き]]落とすか、その判断を常に計算しなければならないが、クリーチャー同士の殴り合いと違い、目に見える状況は相手だけなので、読み切る力の難しさは[[パーミッション]]をも遥かにしのぐ。
+
ただし、デッキ[[構築]]や[[プレイング]]は相当難しい。ただ「[[土地]]と火力でデッキを組んで全部[[対戦相手]]に撃ち込めばよい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手の[[ライフ]]を削り切る前に[[クリーチャー]]に[[殴る|殴り]]殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体[[除去]]していたら、[[対戦相手]]に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか[[焼く|焼き]]落とすか、その判断を常に計算しなければならない。
  
さらに、単純に焼けばいいという話ではなく、1ターンにどれだけ大きなダメージを与えられるか、ということを数ターンを見越して考えなくてはならない。[[コンボ]]デッキほどではなくとも結構頭を使うデッキタイプである。
+
1ターンにどれだけ大きなダメージを与えられるか、ということを数ターンを見越して考える力が必要になる。
  
 
===火力===
 
===火力===
1・2[[マナ]]の扱いやすい[[カード]]が主力だが、効率的な[[ダメージ]]を念頭に置くなら、[[火炎破/Fireblast]]や[[音波の炸裂/Sonic Burst]]のように使いどころが難しいが強力なカードを使う必要が出てくる。柔軟なプレイを考えるならば、[[インスタント]]と[[ソーサリー]]の比率も考えなくてはならない。
+
1~2[[マナ]]の扱いやすい[[カード]]が主力だが、効率的な[[ダメージ]]を念頭に置くなら、[[火炎破/Fireblast]]や[[音波の炸裂/Sonic Burst]]のように使いどころが難しいが強力なカードを使う必要が出てくる。柔軟なプレイを考えるならば、[[インスタント]]と[[ソーサリー]]の比率も考えなくてはならない。
  
 
[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]などの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。
 
[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]などの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。
29行: 32行:
 
いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。
 
いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。
  
火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めると[[スライ]]に分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次に[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの火力内蔵クリーチャーである。前者は同じマナ域の呪文としてダメージ効率が高いことが多く、ソーサリーによる干渉が無い。後者は除去の損失を最低限に抑えつつ本体への直接ダメージ能力もあり、火力とクリーチャーの長所を併せ持つ。
+
火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めると[[スライ]]に分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次に[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの火力[[内蔵]]クリーチャーである。前者は同じマナ域の呪文としてダメージ効率が高いことが多く、ソーサリーによる干渉が無い。後者は除去の損失を最低限に抑えつつ本体への直接ダメージ能力もあり、火力とクリーチャーの長所を併せ持つ。
  
 
特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えて[[ミシュラランド]]を投入することがある。
 
特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えて[[ミシュラランド]]を投入することがある。
38行: 41行:
 
効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード([[等時の王笏/Isochron Scepter]]や[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]など)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。
 
効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード([[等時の王笏/Isochron Scepter]]や[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]など)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。
  
手札と土地、自分のライフのみ[[リソース]]とする([[パーマネント]]を[[展開]]しない)ことから、息切れを防ぐためにカード[[引く|ドロー]]も重要。赤[[単色]]では[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や[[生体融合帽/Grafted Skullcap]]が一般的だが、他の[[色]]を混ぜて[[嘘か真か/Fact or Fiction]]や[[夜の囁き/Night's Whisper]]、[[闇の腹心/Dark Confidant]]などを採用するケースも見られる。
+
手札と土地、自分のライフのみ[[リソース]]とする([[パーマネント]]を[[展開]]しない)ことから、息切れを防ぐためにカード[[引く|ドロー]]も重要。[[赤単色デッキ|赤単色]]では[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や[[生体融合帽/Grafted Skullcap]]が一般的だが、他の[[色]]を混ぜて[[嘘か真か/Fact or Fiction]]や[[夜の囁き/Night's Whisper]]、[[闇の腹心/Dark Confidant]]などを採用するケースも見られる。
  
 
また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他の[[パーマネント]][[除去]]などを採用する場合もある。
 
また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他の[[パーマネント]][[除去]]などを採用する場合もある。
  
 
===マナカーブ===
 
===マナカーブ===
[[マナカーブ]]も非常に重視される。基本的に1〜3マナ圏のカードのみにしたいが、[[スタンダード]]程度の[[カード・プール]]ではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードの[[マナ・コスト]]にも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。
+
[[マナカーブ]]も非常に重視される。基本的に1~3マナ圏のカードのみにしたいが、[[スタンダード]]程度の[[カード・プール]]ではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードの[[マナ・コスト]]にも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。
  
==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期==
+
==スタンダード==
 +
下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。
 +
*[[バーン/スタンダード/タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期|タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期]]
 +
*ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
 +
**[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を中心とするバーン系[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]の'''[[タルモバーン]]'''が存在した。
 +
*神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
 +
**[[白]]を[[タッチ]]して[[神の怒り/Wrath of God]]を搭載した[[赤白]]の'''[[ボロスバーン]]'''が存在した。
 +
**[[黒]]をタッチして[[闇の腹心/Dark Confidant]]で息切れを防ぐ[[黒赤]]の'''[[ラクドスバーン]]'''が存在した。
 +
*ミラディン・ブロック期
 +
**[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの赤単バーンの'''[[ビッグ・レッド]]'''が存在した。
 +
*インベイジョン・ブロック期
 +
**[[罠の橋/Ensnaring Bridge]]を妨害手段として搭載した'''[[バーニングブリッジ]]'''が存在した。
 +
*[[バーン/スタンダード/ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期|ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/黎明期|黎明期]]
  
[[稲妻/Lightning Bolt]]を筆頭とする優秀な[[火力]]に恵まれた[[環境]]であり、実戦レベルのバーンも[[構築]]可能となった。
+
==ブロック構築==
 +
下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。
 +
*ミラディン・ブロック構築
 +
**[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの赤単バーンの'''[[ビッグ・レッド]]'''が存在した。
 +
*ウルザ・ブロック構築
 +
**バーン要素を含む[[ゴブリン (デッキ)|ゴブリンデッキ]]の'''[[ゴブリン・バーン]]'''が存在した。
  
{{#card:Lightning Bolt}}  
+
==エクステンデッド(デュアルランド期)==
{{#card:Searing Blaze}}
+
初期の[[エクステンデッド]]では、[[ネクロ]]や[[シュナイダーポックス|Pox]]に対抗しやすい[[フルバーン]][[デッキ]]が存在した。
{{#card:Ball Lightning}}  
+
 
 +
{{#card:Scent of Cinder}}
 +
 
 +
特に、[[燃えがらの匂い/Scent of Cinder]]まで投入したタイプは[[匂いバーン]]と呼ばれる。
 +
 
 +
==パイオニア==
 +
[[パイオニア]]環境でも成立する。[[モダン]]のバーンと比較すると、[[稲妻/Lightning Bolt]]などの優良[[火力]]が使えないため、やや[[クリーチャー]]に寄った構成となる。[[ボロスの魔除け/Boros Charm]]などのために[[白]]が[[タッチ]]される。
 +
 
 +
{{#card:Soul-Scar Mage}}
 +
{{#card:Wizard's Lightning}}
 +
 
 +
[[クリーチャー]]と火力[[呪文]]で[[ライフ]]を[[削る|削り]]、[[批判家刺殺/Skewer the Critics]]や[[舞台照らし/Light Up the Stage]]を[[絢爛]]で[[唱える]]。クリーチャーは[[魔術師の稲妻/Wizard's Lightning]]との[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]のため、[[損魂魔道士/Soul-Scar Mage]]などの[[ウィザード]]が中心となる。
 +
 
 +
[[イコリア:巨獣の棲処]]からは、強力な[[相棒]]である[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を獲得した。
  
[[板金鎧の土百足/Plated Geopede]]や[[カルガの竜王/Kargan Dragonlord]]などの優秀[[ウィニー]][[クリーチャー]]を主力とした[[スライ#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|スライ]]の方が優勢であるが、それらを外し[[歩く火力]]をメインにしたバーンよりのデッキも存在している。
+
{{#card:Lurrus of the Dream-Den}}
  
===サンプルレシピ===
+
===サンプルリスト===
 +
====初期型====
 
*備考
 
*備考
**[[アメリカ選手権10]] 準優勝([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/usnat10/welcome 参考])
+
**Pioneer Challenge #12049245 on 12/22/2019 優勝 ([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-challenge-2019-12-23 参考])
**使用者:[[Anthony Eason]]
+
**使用者:D00mwake
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]][[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー・ブロック]])
+
**[[パイオニア]](~[[エルドレインの王権]])
  
{{#MagicFactory:df303322}}
+
{{#MagicFactory:df319574}}
 +
*初期のリスト。
  
==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
+
====イコリア:巨獣の棲処後====
[[火葬/Incinerate]][[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]をはじめとした優良[[火力]][[呪文]]と、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの高性能な[[歩く火力]]の存在、それに[[ミシュラランド]]が加わったことで[[]][[単色|単]]バーンが復権を果たす。
+
*備考
 +
**Pioneer Super Qualifier #12138020 on 04/17/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-super-qualifier-2020-04-18 参考]
 +
**使用者:LalauWBA
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パイオニア]](~[[イコリア:巨獣の棲処]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df319812}}
 +
*[[イコリア:巨獣の棲処]]参入後のリスト。[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]][[相棒]]に据えられている。
 +
 
 +
==モダン==
 +
[[モダン]]でも、[[稲妻/Lightning Bolt]][[溶岩の撃ち込み/Lava Spike]][[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]の1[[マナ]]3点[[火力]]3種を軸にした[[デッキ]]が存在している。
 +
 
 +
{{#card:Rift Bolt}}
 +
{{#card:Skullcrack}}
  
{{#card:Mogg Fanatic}}
+
[[フルバーン]]の構成は少なく、[[苛立たしい小悪魔/Vexing Devil]]や[[ゴブリンの先達/Goblin Guide]]などの[[クリーチャー]]も採用する場合が多い。
{{#card:Mutavault}}
+
  
特に[[モーニングタイド]][[変わり谷/Mutavault]]が加わったことでデッキの完成度が高まった。これと[[ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment]][[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]しつつ火力でサポートする。
+
基本的には他の[[環境]]と同様に[[赤単色デッキ|赤単色]]の構成を取るが、[[黒]]を[[タッチ]]して[[夜の衝突/Bump in the Night]][[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]][[白]]をタッチして[[ボロスの魔除け/Boros Charm]]や[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]、[[緑]]をタッチして[[破壊的な享楽/Destructive Revelry]]や[[アタルカの命令/Atarka's Command]]などが加えられる場合もある。
  
[[グランプリ静岡08]]の直前に話題になり、実際に[[グランプリ]]本戦で初日全勝者を輩出している。
+
[[ニクスへの旅]]参入後は[[大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel]]の採用により大きく強化され[[トップメタ]]の一角に定着、[[グランプリ神戸14]]では優勝者含めトップ8に2名を送り込んだ(→[[#サンプルレシピ2|*1]])。
  
だが、[[シャドウムーア]]、[[イーブンタイド]]では[[復讐の亜神/Demigod of Revenge]]などのビートダウン向け[[カード]]が増え、赤単[[デッキ]][[スライ#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]のほうが主流になった。
+
その後[[神聖の力線/Leyline of Sanctity]]などバーン対策を取られることが多くなったため、[[破壊的な享楽/Destructive Revelry]]をサイドに採用した[[赤緑白]]のタイプが主流となっている。
  
*同時期にはバーンと[[背骨岩の小山/Spinerock Knoll]]の相性を生かしたバーン系[[ストーム (デッキ)|ストーム]][[コンボ]]デッキも存在した。(→[[ドラゴンストーム#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|ドラゴンストーム]]、[[刈り痕ストーム#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|刈り痕ストーム]]
+
[[イコリア:巨獣の棲処]]からは、強力な[[相棒]]である[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を獲得した。
  
===サンプルレシピ===
+
{{#card:Lurrus of the Dream-Den}}
 +
{{#card:Mishra's Bauble}}
  
 +
===サンプルリスト===
 +
====4色====
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリ静岡08]] 初日全勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpshi08/welcome-ja 参考])
+
**[[グランプリカンザスシティ13]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkc13/welcome 参考])
**使用者:[[今川浩匡]]
+
**使用者:[[Greg Ocreenc]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]][[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]])
+
**[[モダン]](~[[ドラゴンの迷路]])
  
{{#MagicFactory:df300913}}
+
{{#MagicFactory:df310601}}
 +
*[[白]]・[[黒]]・[[緑]]の3[[色]]が[[タッチ]]されている。
  
==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期==
+
====赤単====
同時期にバーンの天敵[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]が存在する逆境の時代。そんな中、[[ラヴニカ・ブロック]][[多色]]推奨の流れに沿い他の[[]]を加えて生き残りを図るデッキが存在した。
+
*備考
 +
**[[グランプリブリスベン13]] ベスト16 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpbri13/welcome 参考]
 +
**使用者:[[Sam Sedgman]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[テーロス]]
  
{{#card:Seal of Fire}}
+
{{#MagicFactory:df311083}}
{{#card:Char}}
+
*[[赤単色デッキ|赤単色]]のタイプ。
  
[[]]を加え[[神の怒り/Wrath of God]]を搭載した[[赤白]][[ボロスバーン]]、[[黒]]を[[タッチ]]し[[闇の腹心/Dark Confidant]]で息切れを防ぐ[[黒赤]][[ラクドスバーン]]などが代表例。
+
====赤白====
 +
*備考
 +
**[[グランプリ神戸14]] 優勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/ 参考]
 +
**使用者:[[覚前輝也]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[基本セット2015]]
  
[[火力]]には[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[黒焦げ/Char]]などが用いられた。
+
{{#MagicFactory:df312072}}
 +
*[[赤白]]のバージョン。
  
==ミラディン・ブロック期==
+
====赤緑白====
 +
*備考
 +
**[[グランプリポルトアレグレ15]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppoa15 参考])
 +
**使用者:[[Vagner William Casatti]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[戦乱のゼンディカー]])
  
[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの[[]][[単色|単]]バーン、[[ビッグ・レッド]]が存在した。
+
{{#MagicFactory:df315142}}
 +
*[[赤緑白]]のバージョン。[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]を採用し[[クロック]]を重視したタイプ。
  
{{#card:Arc-Slogger}}
+
====赤白黒====
{{#card:Pulse of the Forge}}
+
*備考
 +
**[[グランプリピッツバーグ15]] 第11位 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppit15 参考])
 +
**使用者:[[Brendan Reginbald]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[戦乱のゼンディカー]])
  
もとは[[ミラディン・ブロック構築]][[親和 (デッキ)|親和]]対策の[[アーティファクト]][[破壊]]を投入しやすい赤に注目が集まったのが始まり。[[デッキパワー]]が高く、同時期の[[スタンダード]]でも活躍している。
+
{{#MagicFactory:df315559}}
 +
*[[赤白黒]]のバージョン。4種類目の1マナ3点火力として[[夜の衝突/Bump in the Night]]が採用されている。
  
[[弧炎撒き/Arc-Slogger]][[溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge]]など単体の[[カードパワー]]が高いのも特徴。
+
====イコリア:巨獣の棲処後====
 +
*備考
 +
**Modern Challenge #12148182 on 05/03/2020 ベスト4([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-challenge-2020-05-04 参考]
 +
**使用者:ColletClow
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[イコリア:巨獣の棲処]]
  
==ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期==
+
{{#MagicFactory:df319916}}
 +
*[[イコリア:巨獣の棲処]]参入後の[[赤白]]のリスト。[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]が[[相棒]]に据えられており、これと相性の良い[[ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble]]と[[炎の印章/Seal of Fire]]が採用されている。
  
超強力な[[テンペスト・ブロック]]が抜け、[[火力]]では対処のしづらい[[マスティコア/Masticore]]などが跋扈する逆境の時代。しかし、[[メタゲーム]]の中心にある[[トリニティ]][[デッキ]]に対抗するべく火力を搭載したバーン[[デッキ]]が存在した。
+
==レガシー==
 +
過去の優良[[火力]]が自由に使える[[レガシー]]ではそれなりの勢力を誇る。主力火力に[[禁止カード|禁止]][[制限カード|制限]]がかけられていないのも重要。
  
{{#card:Earthquake}}
+
{{#card:Lava Spike}}
{{#card:Pillage}}
+
{{#card:Fireblast}}
  
[[クリーチャー]]の枚数を削り、[[マナ・クリーチャー]]を殺しやすい[[弧状の稲妻/Arc Lightning]][[地震/Earthquake]]を採用。[[略奪/Pillage]]を入れてマスティコアに対抗する。[[単色デッキ]]のため[[リシャーダの港/Rishadan Port]]ももちろんフル投入する。
+
[[稲妻/Lightning Bolt]][[稲妻の連鎖/Chain Lightning]][[溶岩の撃ち込み/Lava Spike]][[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]による1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]の存在によりフル投入しないデッキも存在する。他には[[火炎の裂け目/Flame Rift]][[火炎破/Fireblast]]などがメインで、[[マグマの噴流/Magma Jet]]も安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていては[[エターナル]]では生き残れないということである。
  
===サンプルレシピ===
+
[[デュアルランド]]の蔓延するレガシーを強烈に[[メタる]][[発展の代価/Price of Progress]]をためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの[[単色デッキ]]として一定の地位を獲得せしめているといえる。
  
*備考
+
デュアルランド同様に、[[フェッチランド]]の蔓延する[[環境]]をメタる[[ミシュラのアンク/Ankh of Mishra]]が採用される場合があり、'''アンク・バーン'''とも呼ばれる。このような[[アーティファクト]]を多めに投入し、[[爆片破/Shrapnel Blast]]を使えるようにする場合もある。
**[[アジア太平洋選手権00]] 第11位 ([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=APAC00/welcome 参考])
+
**使用者:[[藤田剛史]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]][[第6版]]+[[ウルザ・ブロック]]+[[マスクス・ブロック]]
+
  
{{#MagicFactory:df300914}}
+
息切れ対策としては、[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や、[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]や[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]など恒久火力を投入している事が多い。
  
==ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期==
+
また、軽くて強力な[[呪文]]が横行するエターナル環境に対する[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対しての[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]など、[[エンチャント]]からの[[ダメージソース]]が採用されることも多い。
  
優秀な[[]]の[[カード]]がこの時期に結集し、バーンは黄金期を迎える。
+
レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「[[貧乏デッキ]]」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。
  
{{#card:Ball Lightning}}
+
===サンプルレシピ1===
{{#card:Cursed Scroll}}
+
*備考
 +
**[[レガシー選手権10]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/104 参考])
 +
**使用者:[[Peter Franke]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[レガシー]](~[[基本セット2011]])
  
[[火葬/Incinerate]]、[[火炎破/Fireblast]]、[[音波の炸裂/Sonic Burst]]などの粒揃いの[[火力]]。[[クリーチャー]]には、[[歩く火力]]の[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]と[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]。それに再利用可能な[[無色]][[ダメージ]]源である[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]まで加わり、バーンは一大勢力を築くに至った。
+
{{#MagicFactory:df303270}}
  
===サンプルレシピ===
+
===サンプルレシピ2===
 
*備考
 
*備考
**[[The Finals97]] ベスト4
+
**[[グランプリシアトルタコマ15]] 第26位 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15 参考])
**使用者:[[松元篤志]]
+
**使用者:[[Kian Dre]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]][[第5版]]+[[ミラージュ・ブロック]]+[[テンペスト]])
+
**[[レガシー]](~[[戦乱のゼンディカー]])
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#MagicFactory:df315299}}
|-
+
  
|-
+
*[[ニクスへの旅]][[大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel]][[タルキール覇王譚]][[僧院の速槍/Monastery Swiftspear]][[マジック・オリジン]][[極上の炎技/Exquisite Firecraft]]を獲得した後のリスト。
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ffddee"|クリーチャー (14)
+
|-
+
|3||[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]
+
|-
+
|4||[[スークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancer]]
+
|-
+
|2||[[ヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalker]]
+
|-
+
|3||[[タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur]]
+
|-
+
|2||[[オーグ/Orgg]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ffeedd"|呪文 (23)
+
|-
+
|4||[[火葬/Incinerate]]
+
|-
+
|4||[[焚きつけ/Kindle]]
+
|-
+
|4||[[火炎破/Fireblast]]
+
|-
+
|2||[[ケアヴェクの火吹き/Kaervek's Torch]]
+
|-
+
|2||[[地震/Earthquake]]
+
|-
+
|4||[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]
+
|-
+
|3||[[ルビーの大メダル/Ruby Medallion]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ddffee"|土地 (23)
+
|-
+
|19||[[山/Mountain]]
+
|-
+
|3||[[流砂/Quicksand]]
+
|-
+
|1||[[不毛の大地/Wasteland]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|3||[[解呪/Disenchant]]
+
|-
+
|2||[[孤独の都/City of Solitude]]
+
|-
+
|3||[[上天の閃光/AEther Flash]]
+
|-
+
|3||[[紅蓮破/Pyroblast]]
+
|-
+
|4||[[真鍮の都/City of Brass]]
+
|}
+
  
*[[スークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancer]]や[[タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur]]などの[[速攻]]持ちを主力にした、ややクリーチャーが多いタイプである。また、[[サイドボード]]に[[解呪/Disenchant]]と[[孤独の都/City of Solitude]]を[[タッチ]]した構成になっている。
+
==パウパー==
 +
[[パウパー]]でも有力なアーキタイプとして成立している。
  
==黎明期==
+
{{#card:Lightning Bolt}}
 +
{{#card:Keldon Marauders}}
  
[[稲妻/Lightning Bolt]][[火の玉/Fireball]][[火葬/Incinerate]][[火力]]三枚看板を擁し、バーンは黎明期から人気が高かった。
+
[[稲妻/Lightning Bolt]]に代表される優良火力はほとんどがコモンであるため、レガシー版とほぼ変わらない質のバーンデッキを組むことが可能である。一方でバーン向けのクリーチャーは充実しているとは言い難いため、クリーチャーは1~2種類程度か全く入れない構成を取る事が多い。パウパーではクリーチャーをほとんど入れないデッキは少ないため、[[黒単信心#パウパー|黒単コントロール]]などの除去コンとは非常に相性が良くなる。[[異界月]]では[[熱錬金術師/Thermo-Alchemist]]を、[[破滅の刻]]では[[火付け射手/Firebrand Archer]]を獲得し、爆発力は高くなったものの、クリーチャーへの依存性もやや上がった。
  
{{#card:Incinerate}}
+
また、[[紅蓮破/Pyroblast]]や[[電謀/Electrickery]]といった強力な対策カードや[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]などを突破する[[鋭い痛み/Flaring Pain]]、相手の動きを遅らせつつダメージを与えられる[[溶鉄の雨/Molten Rain]]や[[粉々/Smash to Smithereens]]など[[サイドボード]]向けにも優秀なカードが多い。
{{#card:Black Vise}}
+
  
驚異的な[[ダメージ]]効率を誇る[[黒の万力/Black Vise]]も大きい。
+
ただし、レガシーにおける[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]][[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]などの相手に対するメタカードや全体火力のほとんどがアンコモン以上であり、相手のデッキに対しての対策をほとんど講じることができないという点では脆さもあるといえる。
  
===サンプルレシピ===
+
相手によって得意不得意が出やすいデッキではあるが、メタゲームの状況次第ではトップメタに食い込めるほどの地力があるデッキでもある。
*備考
+
**[[世界選手権95]] ベスト8
+
**使用者:[[Andrea Redi]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第4版]]+[[フォールン・エンパイア]]+[[アイスエイジ]])
+
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#card:Monastery Swiftspear}}
|-
+
  
|-
+
[[ダブルマスターズ2022]]では[[僧院の速槍/Monastery Swiftspear]]を獲得し、大幅に強化された。
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ffddee"|クリーチャー (11)
+
|-
+
|2||[[オークのスパイ/Orcish Spy]]
+
|-
+
|4||[[ウスデン・トロール/Uthden Troll]]
+
|-
+
|2||[[ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade]]
+
|-
+
|1||[[ゴブリンの突然変異/Goblin Mutant]]
+
|-
+
|2||[[オーグ/Orgg]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ffeedd"|呪文 (27)
+
|-
+
|4||[[稲妻/Lightning Bolt]]
+
|-
+
|4||[[石の雨/Stone Rain]]
+
|-
+
|1||[[石臼/Millstone]]
+
|-
+
|1||[[道化の帽子/Jester's Cap]]
+
|-
+
|1||[[氷の干渉器/Icy Manipulator]]
+
|-
+
|3||[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]
+
|-
+
|1||[[ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome]]
+
|-
+
|4||[[火葬/Incinerate]]
+
|-
+
|1||[[爆破/Detonate]]
+
|-
+
|1||[[火の玉/Fireball]]
+
|-
+
|2||[[分解/Disintegrate]]
+
|-
+
|4||[[黒の万力/Black Vise]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ddffee"|土地 (22)
+
|-
+
|17||[[山/Mountain]]
+
|-
+
|4||[[露天鉱床/Strip Mine]]
+
|-
+
|1||[[ドワーフ都市の廃墟/Dwarven Ruins]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|1||[[ドワーフの砦/Dwarven Hold]]
+
|-
+
|1||[[Zuran Orb]]
+
|-
+
|2||[[鉄の星/Iron Star]]
+
|-
+
|1||[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]
+
|-
+
|2||[[Anarchy]]
+
|-
+
|2||[[野火/Flashfires]]
+
|-
+
|2||[[粉砕/Shatter]]
+
|-
+
|4||[[赤霊破/Red Elemental Blast]]
+
|}
+
  
==エクステンデッド(デュアルランド期)==
+
{{#card:Kuldotha Rebirth}}
  
初期の[[エクステンデッド]]では、[[ネクロ]]や[[シュナイダーポックス|Pox]]に対抗しやすいフルバーン[[デッキ]]が存在した。
+
[[カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth]]を採用した構成は、'''[[赤単カルドーサ]]'''と呼ばれる。
  
{{#card:Scent of Cinder}}
+
{{#card:Vampire's Kiss}}
  
特に、[[燃えがらの匂い/Scent of Cinder]]まで投入したタイプは[[匂いバーン]]と呼ばれる。
+
また、[[吸血鬼の口づけ/Vampire's Kiss]]などを採用した[[黒赤]]の[[マッドネス]]要素を含むバーンデッキも存在し、'''[[ブラッドバーン]]'''と呼ばれる。
  
==レガシー==
+
*[[稲妻の連鎖/Chain Lightning]]を4枚積みするため、紙のカードで組む場合はお金がかかるパウパーデッキの筆頭であった。現在は稲妻の連鎖の再録により他のデッキとそれほど変わらない値段で組むことができる。
  
過去の優良[[火力]]が自由に使える[[レガシー]]ではそれなりの勢力を誇る。主力火力に[[禁止カード|禁止]][[制限カード|制限]]がかけられていないのも重要。
+
===初期型===
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #687676 on 11/14/2009 3rd Place ([http://archive.wizards.com/Magic/digital/magiconlinetourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/687676 参考])
 +
**使用者:yaya3 ([[八十岡翔太]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[ゼンディカー]]
  
{{#card:Lava Spike}}
+
{{#MagicFactory:df313228}}
{{#card:Fireblast}}
+
*合計8枚の[[クリーチャー]]が入ったバージョン。
  
[[稲妻/Lightning Bolt]]、[[Chain Lightning]]、[[溶岩の撃ち込み/Lava Spike]]、[[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]による1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]の存在によりフル投入しないデッキも存在する。この他に、往年の名火力である[[火葬/Incinerate]]、[[火炎破/Fireblast]]などがメインで、[[マグマの噴流/Magma Jet]]も安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていては[[エターナル]]では生き残れないということである。
+
===ラヴニカへの回帰後===
 +
*備考
 +
**Pauper Daily #7446383 on 09/07/2014 4-0 ([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2014-09-08 参考]
 +
**使用者:Kohanalily
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[基本セット2015]]
  
[[デュアルランド]]の蔓延するレガシーを強烈に[[メタる]][[発展の代価/Price of Progress]]をためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの単色デッキとして一定の地位を獲得せしめているといえる。
+
{{#MagicFactory:df312249}}
 +
*基本的な構成は変わっていないものの、[[焼尽の猛火/Searing Blaze]][[貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart]][[電謀/Electrickery]]などが加わっている。
  
デュアルランド同様に、[[フェッチランド]]の蔓延する環境をメタる[[ミシュラのアンク/Ankh of Mishra]]が採用される場合があり、'''アンク・バーン'''とも呼ばれる。このような[[アーティファクト]]を多めに投入し、[[爆片破/Shrapnel Blast]]を使えるようにする場合もある。
+
===フルバーン===
 +
*備考
 +
**Pauper Daily #7515446 on 10/06/2014 4-0 ([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2014-10-07 参考]
 +
**使用者:Abaris
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[タルキール覇王譚]]
  
息切れ対策としては、[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や、[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]や[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]など恒久火力を投入している事が多い。
+
{{#MagicFactory:df312246}}
 +
*クリーチャー0枚のフルバーンバージョン。
  
また、軽くて強力な[[呪文]]が横行するエターナル環境に対する[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]、[[コントロールデッキ]]に対しての[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]など、[[エンチャント]]からのダメージ源が採用されることも多い。
+
===破滅の刻後===
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #10985229 on 11/12/2017 ベスト8([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-11-13 参考]
 +
**使用者:ACtuallyMeAmKing
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[イクサラン]]
  
レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「[[貧乏デッキ]]」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。
+
{{#MagicFactory:df318259}}
 +
*[[熱錬金術師/Thermo-Alchemist]]と[[火付け射手/Firebrand Archer]]を両方採用したバージョン。
 +
*[[モダンマスターズ2017]]からは[[マグマの噴流/Magma Jet]]を獲得している。
  
===サンプルレシピ===
+
===ドミナリア後===
 
*備考
 
*備考
**[[レガシー選手権10]] ベスト8([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/104 参考])
+
**Pauper Challenge #11460914 on 07/01/2018 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2018-07-02 参考])
**使用者:[[Peter Franke]]
+
**使用者: TabaDonk
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[レガシー]](~[[基本セット2011]])
+
**[[パウパー]](~[[ドミナリア]])
  
{{#MagicFactory:df303270}}
+
{{#MagicFactory: df318664}}
 +
*[[ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner]]を採用したバージョン。[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]まで採用し、序盤からギトゥの溶岩走りに+1/+0[[修整]]と[[速攻]]を付与させることを目指した構成。
  
==Pauper==
+
===ラヴニカの献身後===
Pauperでも有力なアーキタイプとして成立している。
+
*備考
 +
**Pauper Challenge #12285843 on 04/17/2021 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2021-04-18 参考])
 +
**使用者: murilobds
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
  
{{#card:Lightning Bolt}}
+
{{#MagicFactory: df320499}}
 +
*ギタクシア派の調査[[禁止カード|禁止]]後のリスト。クリーチャーはこの2種を採用したタイプが主流となっている。
 +
*[[ラヴニカの献身]]では[[批判家刺殺/Skewer the Critics]]を獲得している。
  
[[稲妻/Lightning Bolt]]に代表される優良火力はほとんどがコモンであるため、レガシー版とほぼ変わらない質のバーンデッキを組むことが可能である。
+
===ダブルマスターズ2022後===
 +
*備考
 +
**PAUPER SHOWCASE CHALLENGE 6/10/2023 準優勝([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pauper-showcase-challenge-2023-06-1012556855 参考])
 +
**使用者:IXIDOR29
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[機械兵団の進軍]]
  
ただし、レガシーにおける[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]や[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]などの相手に対するメタカードや全体火力のほとんどがアンコモン以上であり、相手のデッキに対しての対策をほとんど講じることができないという点では脆さもあるといえる。
+
{{#MagicFactory: df322175}}
 +
*[[ダブルマスターズ2022]]で[[僧院の速槍/Monastery Swiftspear]]を獲得後のリスト。
 +
*[[ケッシグの炎吹き/Kessig Flamebreather]]や[[熱錬金術師/Thermo-Alchemist]]を並べ、[[無謀なる衝動/Reckless Impulse]]と[[レンの決意/Wrenn's Resolve]]を連打し、[[リソース]]を獲得しながら[[対戦相手]]に[[ダメージ]]を与える構成となっている。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[Premium Deck Series: Fire & Lightning]]
 
*[[Premium Deck Series: Fire & Lightning]]
 +
*[https://web.archive.org/web/20130306112141/http://archive.mtg-jp.com/reading/010092/ デッキタイムトラベル!:赤単編 (Internet Archive)]([[浅原晃]]著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/reconstructed/surprise-take-3-2012-10-16 Surprise! Take 3!](ReConstructed [[2012年]]10月16日 [[Gavin Verhey]]著)
 +
*[[フルバーン]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
  
*[http://archive.mtg-jp.com/reading/010092/ デッキタイムトラベル!:赤単編](文:[[浅原晃]]
+
{{DEFAULTSORT:はあん}}
 +
[[Category:赤単色デッキ|*]]
 +
[[Category:バーンデッキ|*]]
 +
[[Category:ブロック構築デッキ]]
 +
[[Category:スタンダードデッキ]]
 +
[[Category:エクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:パイオニアデッキ]]
 +
[[Category:モダンデッキ]]
 +
[[Category:レガシーデッキ]]
 +
[[Category:パウパーデッキ]]

2023年10月2日 (月) 23:49時点における最新版

バーン(Burn)とは、の直接ダメージ呪文火力)を主体に構成されたデッキクリーチャーをいっさい投入しないノンクリーチャー・タイプも珍しくない。

目次

[編集] 概要


Lightning Bolt / 稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。



Fireball / 火の玉 (X)(赤)
ソーサリー

この呪文を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(1)多くなる。
クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち望む数を対象とする。火の玉はそれらにそれぞれ、X点を端数を切り捨てて均等に割った点数のダメージを与える。


赤のダメージ呪文を最速で効率よく対戦相手に叩き込み、ライフ20点を削りきるという戦術のデッキ。そのため赤の防御円/Circle of Protection: Redなどの軽減やライフ回復に非常に弱いが、一度突っ走ると圧倒的な攻撃力を発揮する魅力的なデッキである。2枚から10点ダメージが飛び出したり、1ターン目からライフをそこそこ削ることができたりする。

火力を中心とするため、クリーチャーなどと違い対応手段が少ないことが最大の利点である。クリーチャーはブロック攻撃制限除去など対応手段が豊富であるが、火力は解決された時点で直接ダメージが与えられるため、その前に軽減、打ち消し手札破壊マナ拘束などで対応するしかない。

また、召喚酔いがないことや、同コストのクリーチャーのパワーよりダメージが大きいことによるスピードも大きな利点である。そのため、クリーチャーでもボール・ライトニング/Ball Lightningのような、いわゆる歩く火力は使われる場合もある。

ただし、一点突破主義的なデッキのためにいろいろな対策カード1枚であっさり完封されてしまうなどといった欠点も併せ持つ。また序盤を凌がれると息切れしやすいため、何らかのカード・アドバンテージ源を搭載することもしばしば。

様々な欠点を持つが、メタられなければそれなりに強い。メタられればそれまで。黎明期より存在しており、白ウィニーなどと同じく愛好者は多い。

  • ある程度バーン要素が強めのビートダウンデッキであってもバーンの一種とみなされる場合もある。区別のために、歩く火力以外のクリーチャーを使用しない特化したバーンデッキをフルバーンと呼ぶ場合もある。

[編集] デッキ構築

ショック/Shockなどに代表される優良な火力呪文は、コモンアンコモンに設定されていることが多く、初心者プレイヤーでも手を出しやすいデッキであり、それなりに強い。ミラージュ~テンペスト期のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。

ただし、デッキ構築プレイングは相当難しい。ただ「土地と火力でデッキを組んで全部対戦相手に撃ち込めばよい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手のライフを削り切る前にクリーチャー殴り殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体除去していたら、対戦相手に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか焼き落とすか、その判断を常に計算しなければならない。

1ターンにどれだけ大きなダメージを与えられるか、ということを数ターンを見越して考える力が必要になる。

[編集] 火力

1~2マナの扱いやすいカードが主力だが、効率的なダメージを念頭に置くなら、火炎破/Fireblast音波の炸裂/Sonic Burstのように使いどころが難しいが強力なカードを使う必要が出てくる。柔軟なプレイを考えるならば、インスタントソーサリーの比率も考えなくてはならない。

呪われた巻物/Cursed Scrollなどの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。

[編集] クリーチャー

いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。

火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めるとスライに分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次にモグの狂信者/Mogg Fanaticなどの火力内蔵クリーチャーである。前者は同じマナ域の呪文としてダメージ効率が高いことが多く、ソーサリーによる干渉が無い。後者は除去の損失を最低限に抑えつつ本体への直接ダメージ能力もあり、火力とクリーチャーの長所を併せ持つ。

特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えてミシュラランドを投入することがある。

また、黎明期ではオーグ/Orggなどのデメリット持ちファッティも採用されている。

[編集] 補助

効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード(等時の王笏/Isochron Scepter吠えたける鉱山/Howling Mineなど)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。

手札と土地、自分のライフのみリソースとする(パーマネント展開しない)ことから、息切れを防ぐためにカードドローも重要。赤単色では怒鳴りつけ/Browbeat生体融合帽/Grafted Skullcapが一般的だが、他のを混ぜて嘘か真か/Fact or Fiction夜の囁き/Night's Whisper闇の腹心/Dark Confidantなどを採用するケースも見られる。

また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他のパーマネント除去などを採用する場合もある。

[編集] マナカーブ

マナカーブも非常に重視される。基本的に1~3マナ圏のカードのみにしたいが、スタンダード程度のカード・プールではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードのマナ・コストにも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。

[編集] スタンダード

下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。

[編集] ブロック構築

下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。

[編集] エクステンデッド(デュアルランド期)

初期のエクステンデッドでは、ネクロPoxに対抗しやすいフルバーンデッキが存在した。


Scent of Cinder / 燃えがらの匂い (1)(赤)
ソーサリー

あなたの手札にある赤のカードを望む枚数だけ公開する。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。燃えがらの匂いはそれにX点のダメージを与える。Xは、これにより公開されたカードの数に等しい。


特に、燃えがらの匂い/Scent of Cinderまで投入したタイプは匂いバーンと呼ばれる。

[編集] パイオニア

パイオニア環境でも成立する。モダンのバーンと比較すると、稲妻/Lightning Boltなどの優良火力が使えないため、ややクリーチャーに寄った構成となる。ボロスの魔除け/Boros Charmなどのためにタッチされる。


Soul-Scar Mage / 損魂魔道士 (赤)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

果敢
あなたがコントロールする発生源が対戦相手がコントロールするクリーチャーに戦闘ダメージでないダメージを与えるなら、代わりにその点数に等しい数の-1/-1カウンターをそのクリーチャーの上に置く。

1/2


Wizard's Lightning / 魔術師の稲妻 (2)(赤)
インスタント

あなたがウィザード(Wizard)をコントロールしているなら、この呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。魔術師の稲妻はそれに3点のダメージを与える。


クリーチャーと火力呪文ライフ削り批判家刺殺/Skewer the Critics舞台照らし/Light Up the Stage絢爛唱える。クリーチャーは魔術師の稲妻/Wizard's Lightningとの部族シナジーのため、損魂魔道士/Soul-Scar Mageなどのウィザードが中心となる。

イコリア:巨獣の棲処からは、強力な相棒である夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを獲得した。


Lurrus of the Dream-Den / 夢の巣のルールス (1)(白/黒)(白/黒)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。

3/2

[編集] サンプルリスト

[編集] 初期型

Boros Burn [1]
土地 (19)
4 戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
4 感動的な眺望所/Inspiring Vantage
7 山/Mountain
4 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
クリーチャー (18)
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
2 ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
4 損魂魔道士/Soul-Scar Mage
4 ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer
呪文 (23)
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
1 巻き添え被害/Collateral Damage
3 舞台照らし/Light Up the Stage
2 稲妻の一撃/Lightning Strike
1 ショック/Shock
4 批判家刺殺/Skewer the Critics
4 乱撃斬/Wild Slash
4 魔術師の稲妻/Wizard's Lightning
サイドボード (15)
3 岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks
3 暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
3 サテュロスの火踊り/Satyr Firedancer
3 灼熱の血/Searing Blood
  • 初期のリスト。

[編集] イコリア:巨獣の棲処後

Boros Burn [2]
土地 (19)
4 戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
4 感動的な眺望所/Inspiring Vantage
7 山/Mountain
4 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
クリーチャー (19)
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
4 ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
4 損魂魔道士/Soul-Scar Mage
3 ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer
呪文 (22)
4 舞台照らし/Light Up the Stage
3 批判家刺殺/Skewer the Critics
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
3 稲妻の一撃/Lightning Strike
4 乱撃斬/Wild Slash
4 魔術師の稲妻/Wizard's Lightning
サイドボード (15)
2 灰の盲信者/Ash Zealot
4 岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks
1 跳ね返す掌/Deflecting Palm
1 カーリ・ゼヴの巧技/Kari Zev's Expertise
1 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
3 灼熱の血/Searing Blood
1 頭蓋割り/Skullcrack
2 摩耗+損耗/Wear+Tear

[編集] モダン

モダンでも、稲妻/Lightning Bolt溶岩の撃ち込み/Lava Spike裂け目の稲妻/Rift Boltの1マナ3点火力3種を軸にしたデッキが存在している。


Rift Bolt / 裂け目の稲妻 (2)(赤)
ソーサリー

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。裂け目の稲妻はそれに3点のダメージを与える。
待機1 ― (赤)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(赤)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが1個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)



Skullcrack / 頭蓋割り (1)(赤)
インスタント

このターン、プレイヤーはライフを得られない。このターン、ダメージは軽減できない。プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。頭蓋割りはそれに3点のダメージを与える。


フルバーンの構成は少なく、苛立たしい小悪魔/Vexing Devilゴブリンの先達/Goblin Guideなどのクリーチャーも採用する場合が多い。

基本的には他の環境と同様に赤単色の構成を取るが、タッチして夜の衝突/Bump in the Night死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanをタッチしてボロスの魔除け/Boros Charm稲妻のらせん/Lightning Helixをタッチして破壊的な享楽/Destructive Revelryアタルカの命令/Atarka's Commandなどが加えられる場合もある。

ニクスへの旅参入後は大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revelの採用により大きく強化されトップメタの一角に定着、グランプリ神戸14では優勝者含めトップ8に2名を送り込んだ(→*1)。

その後神聖の力線/Leyline of Sanctityなどバーン対策を取られることが多くなったため、破壊的な享楽/Destructive Revelryをサイドに採用した赤緑白のタイプが主流となっている。

イコリア:巨獣の棲処からは、強力な相棒である夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを獲得した。


Lurrus of the Dream-Den / 夢の巣のルールス (1)(白/黒)(白/黒)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。

3/2


Mishra's Bauble / ミシュラのガラクタ (0)
アーティファクト

(T),ミシュラのガラクタを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを1枚見る。次のターンのアップキープの開始時にカードを1枚引く。


[編集] サンプルリスト

[編集] 4色

Modern burn [3]
土地 (20)
4 乾燥台地/Arid Mesa
4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
2 血の墓所/Blood Crypt
1 湿地の干潟/Marsh Flats
2 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
クリーチャー (13)
3 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 苛立たしい小悪魔/Vexing Devil
呪文 (27)
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
4 夜の衝突/Bump in the Night
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
1 火柱/Pillar of Flame
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
1 欠片の飛来/Shard Volley
3 頭蓋割り/Skullcrack
サイドボード (15)
1 火炎崩れ/Flamebreak
1 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
2 隠匿+探求/Hide+Seek
3 ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
1 頭蓋割り/Skullcrack
1 呪文滑り/Spellskite
1 倦怠の宝珠/Torpor Orb
2 火山の流弾/Volcanic Fallout
1 摩耗+損耗/Wear+Tear

[編集] 赤単

Mono Red GP Brisbane 2013 [4]
土地 (19)
4 乾燥台地/Arid Mesa
1 ケルドの巨石/Keldon Megaliths
11 山/Mountain
3 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (8)
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
呪文 (33)
4 血の手の炎/Flames of the Blood Hand
4 稲妻/Lightning Bolt
4 マグマの噴流/Magma Jet
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
2 欠片の飛来/Shard Volley
4 頭蓋割り/Skullcrack
3 火山の流弾/Volcanic Fallout
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
サイドボード (15)
2 ボール・ライトニング/Ball Lightning
4 ゲリラ戦術/Guerrilla Tactics
4 溶鉄の雨/Molten Rain
4 粉々/Smash to Smithereens
1 火山の流弾/Volcanic Fallout

[編集] 赤白

Rw Burn [5]
土地 (20)
8 山/Mountain
4 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 乾燥台地/Arid Mesa
4 戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
クリーチャー (15)
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 苛立たしい小悪魔/Vexing Devil
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
3 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
呪文 (25)
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
4 頭蓋割り/Skullcrack
3 ボロスの魔除け/Boros Charm
3 灼熱の血/Searing Blood
3 欠片の飛来/Shard Volley
サイドボード (15)
4 溶鉄の雨/Molten Rain
4 石のような静寂/Stony Silence
1 粉砕の嵐/Shatterstorm
2 摩耗+損耗/Wear+Tear
4 神聖の力線/Leyline of Sanctity

[編集] 赤緑白

Naya Burn(Modern) [6]
土地 (20)
4 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
3 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2 乾燥台地/Arid Mesa
3 山/Mountain
クリーチャー (18)
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 野生のナカティル/Wild Nacatl
呪文 (22)
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 アタルカの命令/Atarka's Command
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
4 稲妻/Lightning Bolt
サイドボード (15)
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
3 コーの火歩き/Kor Firewalker
4 流刑への道/Path to Exile
4 破壊的な享楽/Destructive Revelry
2 古えの遺恨/Ancient Grudge

[編集] 赤白黒

Mardu Burn(Modern) [7]
土地 (20)
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
3 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
2 山/Mountain
1 断崖の避難所/Clifftop Retreat
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2 血の墓所/Blood Crypt
4 乾燥台地/Arid Mesa
クリーチャー (12)
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
呪文 (28)
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 夜の衝突/Bump in the Night
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 稲妻のらせん/Lightning Helix
4 稲妻/Lightning Bolt
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
サイドボード (15)
4 粉々/Smash to Smithereens
2 流刑への道/Path to Exile
4 コーの火歩き/Kor Firewalker
2 跳ね返す掌/Deflecting Palm
3 はじける破滅/Crackling Doom

[編集] イコリア:巨獣の棲処後

Boros Burn [8]
土地 (20)
2 乾燥台地/Arid Mesa
3 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 感動的な眺望所/Inspiring Vantage
3 山/Mountain
3 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 灼陽大峡谷/Sunbaked Canyon
1 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
クリーチャー (12)
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
呪文 (28)
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
4 稲妻/Lightning Bolt
3 稲妻のらせん/Lightning Helix
3 焼尽の猛火/Searing Blaze
2 頭蓋割り/Skullcrack
2 ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble
2 炎の印章/Seal of Fire
サイドボード (15)
1 頭蓋割り/Skullcrack
4 コーの火歩き/Kor Firewalker
1 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
3 流刑への道/Path to Exile
3 粉々/Smash to Smithereens
3 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt

[編集] レガシー

過去の優良火力が自由に使えるレガシーではそれなりの勢力を誇る。主力火力に禁止制限がかけられていないのも重要。


Lava Spike / 溶岩の撃ち込み (赤)
ソーサリー — 秘儀(Arcane)

プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。溶岩の撃ち込みはそのプレイヤーに3点のダメージを与える。



Fireblast / 火炎破 (4)(赤)(赤)
インスタント

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、山(Mountain)を2つ生け贄に捧げることを選んでもよい。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火炎破はそれに4点のダメージを与える。


稲妻/Lightning Bolt稲妻の連鎖/Chain Lightning溶岩の撃ち込み/Lava Spike裂け目の稲妻/Rift Boltによる1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、虚空の杯/Chalice of the Voidの存在によりフル投入しないデッキも存在する。他には火炎の裂け目/Flame Rift火炎破/Fireblastなどがメインで、マグマの噴流/Magma Jetも安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていてはエターナルでは生き残れないということである。

デュアルランドの蔓延するレガシーを強烈にメタる発展の代価/Price of Progressをためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの単色デッキとして一定の地位を獲得せしめているといえる。

デュアルランド同様に、フェッチランドの蔓延する環境をメタるミシュラのアンク/Ankh of Mishraが採用される場合があり、アンク・バーンとも呼ばれる。このようなアーティファクトを多めに投入し、爆片破/Shrapnel Blastを使えるようにする場合もある。

息切れ対策としては、怒鳴りつけ/Browbeatや、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer呪われた巻物/Cursed Scrollなど恒久火力を投入している事が多い。

また、軽くて強力な呪文が横行するエターナル環境に対する紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillarコントロールデッキに対しての硫黄の渦/Sulfuric Vortexなど、エンチャントからのダメージソースが採用されることも多い。

レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「貧乏デッキ」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。

[編集] サンプルレシピ1

Burn [9]
土地 (19)
19 山/Mountain
クリーチャー (12)
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
呪文 (29)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 火炎破/Fireblast
3 火炎崩れ/Flamebreak
4 稲妻/Lightning Bolt
4 マグマの噴流/Magma Jet
4 発展の代価/Price of Progress
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 硫黄の渦/Sulfuric Vortex
サイドボード (15)
4 無のロッド/Null Rod
3 真髄の針/Pithing Needle
2 紅蓮破/Pyroblast
2 赤霊破/Red Elemental Blast
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus


[編集] サンプルレシピ2

Burn(Legacy) [10]
土地 (19)
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
3 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1 乾燥台地/Arid Mesa
11 山/Mountain
クリーチャー (14)
4 大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
呪文 (27)
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
4 火炎破/Fireblast
1 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 発展の代価/Price of Progress
2 硫黄の渦/Sulfuric Vortex
サイドボード (15)
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
2 紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar
2 罠の橋/Ensnaring Bridge
4 極上の炎技/Exquisite Firecraft
2 粉々/Smash to Smithereens
1 紅蓮破/Pyroblast
1 電謀/Electrickery
1 赤霊破/Red Elemental Blast


[編集] パウパー

パウパーでも有力なアーキタイプとして成立している。


Lightning Bolt / 稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。



Keldon Marauders / ケルドの匪賊 (1)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)

消失2(このクリーチャーは時間(time)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)
ケルドの匪賊が戦場に出るか戦場を離れるかしたとき、プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。ケルドの匪賊はそれに1点のダメージを与える。

3/3

稲妻/Lightning Boltに代表される優良火力はほとんどがコモンであるため、レガシー版とほぼ変わらない質のバーンデッキを組むことが可能である。一方でバーン向けのクリーチャーは充実しているとは言い難いため、クリーチャーは1~2種類程度か全く入れない構成を取る事が多い。パウパーではクリーチャーをほとんど入れないデッキは少ないため、黒単コントロールなどの除去コンとは非常に相性が良くなる。異界月では熱錬金術師/Thermo-Alchemistを、破滅の刻では火付け射手/Firebrand Archerを獲得し、爆発力は高くなったものの、クリーチャーへの依存性もやや上がった。

また、紅蓮破/Pyroblast電謀/Electrickeryといった強力な対策カードや赤の防御円/Circle of Protection: Redなどを突破する鋭い痛み/Flaring Pain、相手の動きを遅らせつつダメージを与えられる溶鉄の雨/Molten Rain粉々/Smash to Smithereensなどサイドボード向けにも優秀なカードが多い。

ただし、レガシーにおける紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar硫黄の渦/Sulfuric Vortexなどの相手に対するメタカードや全体火力のほとんどがアンコモン以上であり、相手のデッキに対しての対策をほとんど講じることができないという点では脆さもあるといえる。

相手によって得意不得意が出やすいデッキではあるが、メタゲームの状況次第ではトップメタに食い込めるほどの地力があるデッキでもある。


Monastery Swiftspear / 僧院の速槍 (赤)
クリーチャー — 人間(Human) モンク(Monk)

速攻
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)

1/2

ダブルマスターズ2022では僧院の速槍/Monastery Swiftspearを獲得し、大幅に強化された。


Kuldotha Rebirth / カルドーサの再誕 (赤)
ソーサリー

この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクトを1つ生け贄に捧げる。
赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを3体生成する。


カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirthを採用した構成は、赤単カルドーサと呼ばれる。


Vampire's Kiss / 吸血鬼の口づけ (1)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。血(Blood)トークン2つを生成する。(それらは「(1),(T),カード1枚を捨てる,このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)


また、吸血鬼の口づけ/Vampire's Kissなどを採用した黒赤マッドネス要素を含むバーンデッキも存在し、ブラッドバーンと呼ばれる。

  • 稲妻の連鎖/Chain Lightningを4枚積みするため、紙のカードで組む場合はお金がかかるパウパーデッキの筆頭であった。現在は稲妻の連鎖の再録により他のデッキとそれほど変わらない値段で組むことができる。

[編集] 初期型

Burn(Pauper) [11]
土地 (20)
20 山/Mountain
クリーチャー (8)
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
4 モグの狂信者/Mogg Fanatic
呪文 (32)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 火炎破/Fireblast
4 炎の稲妻/Firebolt
4 火葬/Incinerate
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
4 針落とし/Needle Drop
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
サイドボード (15)
4 投火師/Fireslinger
4 紅蓮破/Pyroblast
4 粉々/Smash to Smithereens
3 ヴィティアのとげ刺し/Vithian Stinger

[編集] ラヴニカへの回帰後

Burn(Pauper) [12]
土地 (20)
20 山/Mountain
クリーチャー (8)
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
4 火花の精霊/Spark Elemental
呪文 (32)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 火炎の裂け目/Flame Rift
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 火炎破/Fireblast
4 火葬/Incinerate
4 稲妻/Lightning Bolt
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
サイドボード (15)
4 貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart
3 電謀/Electrickery
2 鋭い痛み/Flaring Pain
2 紅蓮破/Pyroblast
4 粉々/Smash to Smithereens

[編集] フルバーン

Burn(Pauper) [13]
土地 (18)
2 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
16 山/Mountain
クリーチャー (0)
呪文 (42)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
3 炎の稲妻/Firebolt
1 火炎の裂け目/Flame Rift
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 火炎破/Fireblast
4 火葬/Incinerate
4 稲妻/Lightning Bolt
4 針落とし/Needle Drop
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
2 欠片の飛来/Shard Volley
4 貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart
サイドボード (15)
2 電謀/Electrickery
2 鋭い痛み/Flaring Pain
2 灰の殉教者/Martyr of Ashes
2 溶鉄の雨/Molten Rain
4 紅蓮破/Pyroblast
3 粉々/Smash to Smithereens
  • クリーチャー0枚のフルバーンバージョン。

[編集] 破滅の刻後

Burn [14]
土地 (18)
2 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
16 山/Mountain
クリーチャー (8)
4 火付け射手/Firebrand Archer
4 熱錬金術師/Thermo-Alchemist
呪文 (34)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 火炎破/Fireblast
4 稲妻/Lightning Bolt
2 マグマの噴流/Magma Jet
4 針落とし/Needle Drop
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart
サイドボード (15)
4 電謀/Electrickery
2 鋭い痛み/Flaring Pain
4 灰の殉教者/Martyr of Ashes
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
4 粉々/Smash to Smithereens

[編集] ドミナリア後

Burn [15]
土地 (17)
17 山/Mountain
クリーチャー (4)
4 ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner
呪文 (39)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
3 火炎の裂け目/Flame Rift
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 火炎破/Fireblast
4 稲妻/Lightning Bolt
4 針落とし/Needle Drop
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart
サイドボード (15)
1 電謀/Electrickery
4 灰の殉教者/Martyr of Ashes
3 溶鉄の雨/Molten Rain
3 炎の印章/Seal of Fire
4 粉々/Smash to Smithereens

[編集] ラヴニカの献身後

Burn [16]
土地 (17)
1 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
16 山/Mountain
クリーチャー (8)
4 ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner
4 熱錬金術師/Thermo-Alchemist
呪文 (35)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart
4 火炎破/Fireblast
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
4 針落とし/Needle Drop
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
3 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 批判家刺殺/Skewer the Critics
サイドボード (15)
3 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
2 灰の殉教者/Martyr of Ashes
2 溶鉄の雨/Molten Rain
3 紅蓮破/Pyroblast
1 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 粉々/Smash to Smithereens

[編集] ダブルマスターズ2022後

Burn [17]
土地 (18)
17 山/Mountain
1 自律焼炉/The Autonomous Furnace
クリーチャー (11)
4 ケッシグの炎吹き/Kessig Flamebreather
4 僧院の速槍/Monastery Swiftspear
3 熱錬金術師/Thermo-Alchemist
呪文 (31)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
2 祭典壊し/End the Festivities
4 実験統合機/Experimental Synthesizer
1 火炎破/Fireblast
3 溶岩の投げ矢/Lava Dart
2 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
4 無謀なる衝動/Reckless Impulse
3 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 レンの決意/Wrenn's Resolve
サイドボード (15)
2 炎の斬りつけ/Flame Slash
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
4 倒壊/Raze
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
4 破壊的一撃/Shattering Blow

[編集] 参考

QR Code.gif