バーン

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**[[グランプリカンザスシティ13]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkc13/welcome 参考])
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**使用者:[[Greg Ocreenc]]
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2013年7月9日 (火) 19:34時点における版

バーン(Burn)とは、の直接ダメージ呪文火力)を主体に構成されたデッキクリーチャーをいっさい投入しないノンクリーチャー・タイプも珍しくない。

目次

概要

ライフ20点を削りきることを基準としているため赤の防御円/Circle of Protection: Redなどの軽減やライフ回復に非常に弱いが、一度突っ走ると圧倒的な攻撃力を発揮する魅力的なデッキである。2枚から10点ダメージが飛び出したり、1ターン目からライフをそこそこ削ることができたりする。

火力を中心とするため、クリーチャーなどと違い対応策が少ないことが最大の利点である。クリーチャーはブロック攻撃制限除去など対応策が豊富であるが、火力は軽減、打ち消し手札破壊土地破壊などによる唱えることの阻害以外では対応がしにくい。なお、この火力の対応策はクリーチャーにも使えるため、それだけ火力の“通りやすさ”がわかると思われる。

また、召喚酔いがないことや、同コストのクリーチャーのパワーよりダメージが大きいことによるスピードも大きな利点である。そのため、クリーチャーでもボール・ライトニング/Ball Lightningのような、いわゆる歩く火力は使われる場合もある。

ただし、一点突破主義的なデッキのためにいろいろな対策カード1枚であっさり完封されてしまうなどといった欠点も併せ持つ。また序盤を凌がれると息切れしやすいため、何らかのアドバンテージ源を搭載することもしばしば。

様々な欠点を持つが、メタられなければそれなりに強い。黎明期より存在しており、白ウィニーなどと同じく愛好者は多い。

  • ある程度バーン要素が強めのビートダウンデッキであってもバーンの一種とみなされる場合もある。区別のために、歩く火力以外のクリーチャーを使用しない特化したバーンデッキをフルバーンと呼ぶ場合もある。

デッキ構築

ショック/Shockなどに代表される優良な火力呪文は、コモンアンコモンに設定されていることが多く、初心者プレイヤーでも手を出しやすいデッキであり、それなりに強い。ミラージュ~テンペスト期のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。

ただし、デッキ構築プレイングは相当難しい。ただ「土地と火力でデッキを組んで全部対戦相手に撃ち込めばいい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手のライフを削り切る前にクリーチャー殴り殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体除去していたら、対戦相手に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか焼き落とすか、その判断を常に計算しなければならないが、クリーチャー同士の殴り合いと違い、目に見える状況は相手だけなので、読み切る力の難しさはパーミッションをも遥かにしのぐ。

さらに、単純に焼けばいいという話ではなく、1ターンにどれだけ大きなダメージを与えられるか、ということを数ターンを見越して考えなくてはならない。コンボデッキほどではなくとも結構頭を使うデッキタイプである。

火力

1・2マナの扱いやすいカードが主力だが、効率的なダメージを念頭に置くなら、火炎破/Fireblast音波の炸裂/Sonic Burstのように使いどころが難しいが強力なカードを使う必要が出てくる。柔軟なプレイを考えるならば、インスタントソーサリーの比率も考えなくてはならない。

呪われた巻物/Cursed Scrollなどの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。

クリーチャー

いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。

火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めるとスライに分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次にモグの狂信者/Mogg Fanaticなどの火力内蔵クリーチャーである。前者は同じマナ域の呪文としてダメージ効率が高いことが多く、ソーサリーによる干渉が無い。後者は除去の損失を最低限に抑えつつ本体への直接ダメージ能力もあり、火力とクリーチャーの長所を併せ持つ。

特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えてミシュラランドを投入することがある。

また、黎明期ではオーグ/Orggなどのデメリット持ちファッティも採用されている。

補助

効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード(等時の王笏/Isochron Scepter吠えたける鉱山/Howling Mineなど)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。

手札と土地、自分のライフのみリソースとする(パーマネント展開しない)ことから、息切れを防ぐためにカードドローも重要。赤単色では怒鳴りつけ/Browbeat生体融合帽/Grafted Skullcapが一般的だが、他のを混ぜて嘘か真か/Fact or Fiction夜の囁き/Night's Whisper闇の腹心/Dark Confidantなどを採用するケースも見られる。

また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他のパーマネント除去などを採用する場合もある。

マナカーブ

マナカーブも非常に重視される。基本的に1~3マナ圏のカードのみにしたいが、スタンダード程度のカード・プールではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードのマナ・コストにも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。

アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期

稲妻/Lightning Boltを筆頭とする優秀な火力に恵まれた環境であり、実戦レベルのバーンも構築可能となった。



板金鎧の土百足/Plated Geopedeカルガの竜王/Kargan Dragonlordなどの優秀ウィニークリーチャーを主力としたスライの方が優勢であるが、それらを外し歩く火力をメインにしたバーンよりのデッキも存在している。

サンプルレシピ

Mono-Red [1]
土地 (24)
4 乾燥台地/Arid Mesa
8 山/Mountain
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 くすぶる尖塔/Smoldering Spires
4 ぐらつく峰/Teetering Peaks
クリーチャー (16)
4 ボール・ライトニング/Ball Lightning
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 地獄の雷/Hell's Thunder
4 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental
呪文 (20)
4 噴出の稲妻/Burst Lightning
4 地震/Earthquake
4 稲妻/Lightning Bolt
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
4 よろめきショック/Staggershock
サイドボード (15)
4 壊滅的な召喚/Devastating Summons
2 二股の稲妻/Forked Bolt
4 ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker
2 魔力のとげ/Manabarbs
3 跳ね返りの罠/Ricochet Trap


ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

稲妻/Lightning Boltを筆頭とする優秀な火力に加え、ボール・ライトニング/Ball Lightning地獄火花の精霊/Hellspark Elementalのような歩く火力にも恵まれている。



サンプルレシピ

Rb Burn [2]
土地 (23)
13 山/Mountain
4 偶像の石塚/Graven Cairns
2 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
4 婆のあばら家/Auntie's Hovel
クリーチャー (24)
4 運命の大立者/Figure of Destiny
4 ぼろ布食いの偏執狂/Tattermunge Maniac
4 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental
4 斑点の殴打者/Stigma Lasher
4 ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang
4 ボール・ライトニング/Ball Lightning
呪文 (13)
4 稲妻/Lightning Bolt
2 終止/Terminate
3 穿刺破/Puncture Blast
4 炎の投げ槍/Flame Javelin
サイドボード (15)
4 死の印/Deathmark
3 火山の流弾/Volcanic Fallout
4 呪詛術士/Anathemancer
1 思考の大出血/Thought Hemorrhage
3 混沌とした反発/Chaotic Backlash


時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

火葬/Incinerate裂け目の稲妻/Rift Boltをはじめとした優良火力呪文と、モグの狂信者/Mogg Fanaticなどの高性能な歩く火力の存在、それにミシュラランドが加わったことで赤単バーンが復権を果たす。



特にモーニングタイド変わり谷/Mutavaultが加わったことでデッキの完成度が高まった。これとギトゥの宿営地/Ghitu Encampmentビートダウンしつつ火力でサポートする。

グランプリ静岡08の直前に話題になり、実際にグランプリ本戦で初日全勝者を輩出している。

だが、シャドウムーアイーブンタイドでは復讐の亜神/Demigod of Revengeなどのビートダウン向けカードが増え、赤単デッキスライのほうが主流になった。

サンプルレシピ

Mono-Red Burn [3]
土地 (24)
3 ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment
2 地平線の梢/Horizon Canopy
15 山/Mountain
4 変わり谷/Mutavault
クリーチャー (14)
4 田舎の破壊者/Countryside Crusher
2 大いなるガルガドン/Greater Gargadon
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
4 モグの狂信者/Mogg Fanatic
呪文 (22)
4 火葬/Incinerate
4 つっかかり/Lash Out
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
4 欠片の飛来/Shard Volley
2 ショック/Shock
4 硫黄破/Sulfurous Blast
サイドボード (15)
4 氷結地獄/Cryoclasm
4 ドラゴンの爪/Dragon's Claw
4 月の大魔術師/Magus of the Moon
3 魔力のとげ/Manabarbs


神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期

同時期にバーンの天敵梅澤の十手/Umezawa's Jitteが存在する逆境の時代。そんな中、ラヴニカ・ブロック多色推奨の流れに沿い他のを加えて生き残りを図るデッキが存在した。



を加え神の怒り/Wrath of Godを搭載した赤白ボロスバーンタッチ闇の腹心/Dark Confidantで息切れを防ぐ黒赤ラクドスバーンなどが代表例。

火力には炎の印章/Seal of Fire黒焦げ/Charなどが用いられた。

ミラディン・ブロック期

コントロール寄りの赤単バーン、ビッグ・レッドが存在した。



もとはミラディン・ブロック構築親和対策のアーティファクト破壊を投入しやすい赤に注目が集まったのが始まり。デッキパワーが高く、同時期のスタンダードでも活躍している。

弧炎撒き/Arc-Slogger溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forgeなど単体のカードパワーが高いのも特徴。

ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期

超強力なテンペスト・ブロックが抜け、火力では対処のしづらいマスティコア/Masticoreなどが跋扈する逆境の時代。しかし、メタゲームの中心にあるトリニティデッキに対抗するべく火力を搭載したバーンデッキが存在した。



クリーチャーの枚数を削り、マナ・クリーチャーを殺しやすい弧状の稲妻/Arc Lightning地震/Earthquakeを採用。略奪/Pillageを入れてマスティコアに対抗する。単色デッキのためリシャーダの港/Rishadan Portももちろんフル投入する。

サンプルレシピ

MonoRed Burn [4]
土地 (23)
3 ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment
16 山/Mountain
4 リシャーダの港/Rishadan Port
クリーチャー (12)
4 ゴブリンの士官候補生/Goblin Cadets
4 ゴブリン巡視部隊/Goblin Patrol
2 ケルドのチャンピオン/Keldon Champion
2 老練の喧嘩屋/Veteran Brawlers
呪文 (25)
3 弧状の稲妻/Arc Lightning
4 地震/Earthquake
4 ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan
2 略奪/Pillage
1 命知らず/Reckless Abandon
3 リスティックの稲妻/Rhystic Lightning
4 炎の印章/Seal of Fire
4 ショック/Shock
サイドボード (15)
2 火口の乱暴者/Crater Hellion
1 呪われたトーテム像/Cursed Totem
3 弱者の石/Meekstone
2 湯焼/Scald
2 からみつく鉄線/Tangle Wire
3 スランの鋳造所/Thran Foundry
2 スランのレンズ/Thran Lens


ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期

優秀なカードがこの時期に結集し、バーンは黄金期を迎える。



火葬/Incinerate火炎破/Fireblast音波の炸裂/Sonic Burstなどの粒揃いの火力クリーチャーには、歩く火力モグの狂信者/Mogg Fanaticボール・ライトニング/Ball Lightning。それに再利用可能な無色ダメージ源である呪われた巻物/Cursed Scrollまで加わり、バーンは一大勢力を築くに至った。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (14)
3 モグの狂信者/Mogg Fanatic
4 スークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancer
2 ヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalker
3 タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur
2 オーグ/Orgg
呪文 (23)
4 火葬/Incinerate
4 焚きつけ/Kindle
4 火炎破/Fireblast
2 ケアヴェクの火吹き/Kaervek's Torch
2 地震/Earthquake
4 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
3 ルビーの大メダル/Ruby Medallion
土地 (23)
19 山/Mountain
3 流砂/Quicksand
1 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
3 解呪/Disenchant
2 孤独の都/City of Solitude
3 上天の閃光/AEther Flash
3 紅蓮破/Pyroblast
4 真鍮の都/City of Brass

黎明期

稲妻/Lightning Bolt火の玉/Fireball火葬/Incinerate火力三枚看板を擁し、バーンは黎明期から人気が高かった。



驚異的なダメージ効率を誇る黒の万力/Black Viseも大きい。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (11)
2 オークのスパイ/Orcish Spy
4 ウスデン・トロール/Uthden Troll
2 ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade
1 ゴブリンの突然変異/Goblin Mutant
2 オーグ/Orgg
呪文 (27)
4 稲妻/Lightning Bolt
4 石の雨/Stone Rain
1 石臼/Millstone
1 道化の帽子/Jester's Cap
1 氷の干渉器/Icy Manipulator
3 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
1 ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome
4 火葬/Incinerate
1 爆破/Detonate
1 火の玉/Fireball
2 分解/Disintegrate
4 黒の万力/Black Vise
土地 (22)
17 山/Mountain
4 露天鉱床/Strip Mine
1 ドワーフ都市の廃墟/Dwarven Ruins
サイドボード
1 ドワーフの砦/Dwarven Hold
1 Zuran Orb
2 鉄の星/Iron Star
1 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 Anarchy
2 野火/Flashfires
2 粉砕/Shatter
4 赤霊破/Red Elemental Blast

エクステンデッド(デュアルランド期)

初期のエクステンデッドでは、ネクロPoxに対抗しやすいフルバーンデッキが存在した。


特に、燃えがらの匂い/Scent of Cinderまで投入したタイプは匂いバーンと呼ばれる。

モダン

モダンでも、稲妻/Lightning Bolt溶岩の撃ち込み/Lava Spike裂け目の稲妻/Rift Boltの1マナ3点火力3種を軸にしたデッキが存在している。



フルバーンの構成は少なく、苛立たしい小悪魔/Vexing Devilゴブリンの先達/Goblin Guideなどのクリーチャーも採用する場合が多い。

基本的には他の環境と同様に赤単色の構成を取るが、タッチして夜の衝突/Bump in the Night死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanをタッチしてボロスの魔除け/Boros Charm稲妻のらせん/Lightning Helixなどが加えられる場合もある。

サンプルレシピ

Modern burn [5]
土地 (20)
4 乾燥台地/Arid Mesa
4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
2 血の墓所/Blood Crypt
1 湿地の干潟/Marsh Flats
2 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
クリーチャー (13)
3 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 苛立たしい小悪魔/Vexing Devil
呪文 (27)
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
4 夜の衝突/Bump in the Night
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
1 火柱/Pillar of Flame
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
1 欠片の飛来/Shard Volley
3 頭蓋割り/Skullcrack
サイドボード (15)
1 火炎崩れ/Flamebreak
1 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
2 隠匿+探求/Hide+Seek
3 ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
1 頭蓋割り/Skullcrack
1 呪文滑り/Spellskite
1 倦怠の宝珠/Torpor Orb
2 火山の流弾/Volcanic Fallout
1 摩耗+損耗/Wear+Tear

レガシー

過去の優良火力が自由に使えるレガシーではそれなりの勢力を誇る。主力火力に禁止制限がかけられていないのも重要。



稲妻/Lightning BoltChain Lightning溶岩の撃ち込み/Lava Spike裂け目の稲妻/Rift Boltによる1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、虚空の杯/Chalice of the Voidの存在によりフル投入しないデッキも存在する。他には火炎の裂け目/Flame Rift火炎破/Fireblastなどがメインで、マグマの噴流/Magma Jetも安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていてはエターナルでは生き残れないということである。

デュアルランドの蔓延するレガシーを強烈にメタる発展の代価/Price of Progressをためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの単色デッキとして一定の地位を獲得せしめているといえる。

デュアルランド同様に、フェッチランドの蔓延する環境をメタるミシュラのアンク/Ankh of Mishraが採用される場合があり、アンク・バーンとも呼ばれる。このようなアーティファクトを多めに投入し、爆片破/Shrapnel Blastを使えるようにする場合もある。

息切れ対策としては、怒鳴りつけ/Browbeatや、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer呪われた巻物/Cursed Scrollなど恒久火力を投入している事が多い。

また、軽くて強力な呪文が横行するエターナル環境に対する紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillarコントロールデッキに対しての硫黄の渦/Sulfuric Vortexなど、エンチャントからのダメージ源が採用されることも多い。

レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「貧乏デッキ」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。

サンプルレシピ

Burn [6]
土地 (19)
19 山/Mountain
クリーチャー (12)
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
呪文 (29)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 火炎破/Fireblast
3 火炎崩れ/Flamebreak
4 稲妻/Lightning Bolt
4 マグマの噴流/Magma Jet
4 発展の代価/Price of Progress
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 硫黄の渦/Sulfuric Vortex
サイドボード (15)
4 無のロッド/Null Rod
3 真髄の針/Pithing Needle
2 紅蓮破/Pyroblast
2 赤霊破/Red Elemental Blast
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus


Pauper

Pauperでも有力なアーキタイプとして成立している。


稲妻/Lightning Boltに代表される優良火力はほとんどがコモンであるため、レガシー版とほぼ変わらない質のバーンデッキを組むことが可能である。

ただし、レガシーにおける紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar硫黄の渦/Sulfuric Vortexなどの相手に対するメタカードや全体火力のほとんどがアンコモン以上であり、相手のデッキに対しての対策をほとんど講じることができないという点では脆さもあるといえる。

参考

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