親和 (デッキ)
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これらの強化により再びメタの前線に復帰した。 | これらの強化により再びメタの前線に復帰した。 | ||
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*[[赤緑白青]]の4色バージョン。 | *[[赤緑白青]]の4色バージョン。 | ||
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+ | **Pauper Daily #7998162 on 02/22/2015 4-0 | ||
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==代表的な親和デッキ== | ==代表的な親和デッキ== |
2015年3月6日 (金) 02:36時点における版
親和(Affinity)は、キーワード能力の親和(アーティファクト)を持つカードを多く投入することにより、高速展開を可能にした速攻デッキ。
目次 |
概要
おもに金属ガエル/Frogmite、マイアの処罰者/Myr Enforcer、物読み/Thoughtcastなどの親和(アーティファクト)持ちと、アーティファクト・土地に代表される親和の基盤となる軽量アーティファクト群、そして主力としてこれらの展開を最大限使い倒すカード群で構成される。主力となるカードはデッキタイプによって異なってくる。
ウルザ・ブロック期以来の大量の禁止カード指定の原因となった悪名高いデッキであるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても
- 1枚の対アーティファクト・カードで完封されてしまう可能性
- マナ基盤が攻められやすく、また色事故も起きやすい
- 序盤の展開とシナジーを重視した結果、カードパワーが低いカードが多いため、トップデッキ勝負に弱い
などといったものがある。
それでもその圧倒的な速度と展開力は魅力であり、アーティファクトを主力とするビートダウンデッキとしては古えの5/3やMUDなどと並び、代表格といえる。
ミラディン・ブロック期
ミラディン・ブロック期のスタンダードの当初は、青単で構築されブルードスター/Broodstarを投入するブルード親和が主流だった。
その後グレ神話など多くの亜種が登場し、特にダークスティール以降は電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを主力に据えた、電結親和とその亜種である薬瓶親和がメタゲームの中心となった。
親和の持つ爆発的な展開力に加え、
- 頭蓋骨絞め/Skullclampと電結の荒廃者/Arcbound Ravagerにより除去での対処が困難
- 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultの様な軸をずらした攻め手があるため、攻勢を維持しやすい
- 上記の頭蓋骨絞めや物読み/Thoughtcast、彩色の宝球/Chromatic Sphereなどのドロー手段により息切れもしにくい
といった特徴を持つ、非常に強力なデッキとなった。
間もなくキーカードの1つである頭蓋骨絞めを禁止カード指定により失ったものの、直近のフィフス・ドーンで得た頭蓋囲い/Cranial Platingが後釜としてそのスロットに入り込む。これにより多少の安定性は失ったものの、代わりに圧倒的な爆発力を手に入れ、依然として凶悪なままメタゲームの頂点に君臨し続けた。
あまりにも強力だったため徹底的にメタられ、いくつかのアンチデッキも生み出されたほど。カード・プールの狭いブロック構築ではよりそれが顕著であった。
誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常にスタンダードを支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。
2005年3月20日をもって、スタンダードでミラディン・ブロックに含まれる全てのアーティファクト・土地群と、主力である電結の荒廃者/Arcbound Ravager、大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultが禁止カードになる。これにより、親和はキーパーツをことごとく失い、スタンダードから退場することになった。
- さらに2006年3月20日、これら8枚と霊気の薬瓶/AEther Vialはミラディン・ブロック構築でも禁止される。最新ブロックでないブロック構築において、禁止カードが出されたのは異例のことである。
エクステンデッド
エクステンデッドでの親和は、スタンダード初期のそれと本質的に変わっていない。彩色の星/Chromatic Starやテラリオン/Terrarionなどの優秀なマナフィルターが採用される。
ローテーション以前のテンペスト期は非常にメタが多様であり、またよく巡回・変遷していたため、安定性と応用を効かせ易い薬瓶親和型が好まれた。
当初はそれほど注目されていなかったが、Pierre Canaliがプロツアーコロンバス04をタッチ白の薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。
これにより一躍メタゲームに踊り出たものの、スタンダードと違い溶融/Meltdownや破滅的な行為/Pernicious Deed、魔力流出/Energy Fluxなどの即投了級なカードも多かったため、それ以降はメタを読みながらの戦いであった。
ローテーション後の新エクステンデッド環境でも、主力であるミラディン・ブロックは残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より霊気の薬瓶/AEther Vialと大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultが禁止となり、薬瓶型は消滅。そのため、ビートダウン一本で戦うことを余儀なくされた。
この時期はコントロール寄りのメタだったことから、メインデッキから真髄の針/Pithing Needleを採用したものが多い。
神河救済以降は上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantによるソフトロックを掛けるエラヨウ親和も登場した。
ただ神河ブロック以後にも戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなど、いわゆる「対親和カード」が多く登場したこともあって、支配力はいまひとつといったところであった。
ローウィン以降はバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを採用し、最序盤の展開力を重視するようになる(→太鼓親和)。また、アラーラの断片では強力なアタッカーとなるエーテリウムの達人/Master of Etheriumを獲得し、再びメタゲームの前線に現れた。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (23) | |
4 | 電結の荒廃者/Arcbound Ravager |
4 | 電結の働き手/Arcbound Worker |
4 | マイアの処罰者/Myr Enforcer |
4 | 金属ガエル/Frogmite |
4 | 羽ばたき飛行機械/Ornithopter |
3 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
呪文 (18) | |
4 | 物読み/Thoughtcast |
4 | 彩色の星/Chromatic Star |
4 | 頭蓋囲い/Cranial Plating |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
3 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
土地 (19) | |
4 | ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus |
1 | ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel |
2 | 空僻地/Glimmervoid |
4 | 教議会の座席/Seat of the Synod |
4 | 伝承の樹/Tree of Tales |
4 | 囁きの大霊堂/Vault of Whispers |
サイドボード | |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy |
3 | 原基の印章/Seal of Primordium |
3 | 燻し/Smother |
3 | 呪文嵌め/Spell Snare |
1 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
1 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
- 未来予知参入後のもの。アタッカーにタルモゴイフ/Tarmogoyfが採用されている。アーティファクトを生け贄に捧げる手段が豊富なため巨大化しやすく、戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなどの「対親和カード」の影響も受けずにすむ。
モダン
モダンでは、設立当初からダークスティールの城塞/Darksteel Citadelを除くアーティファクト・土地の禁止という厳しい規制を受けているが、それでもなお高いデッキパワーを誇る。
アーティファクト数の不足は、メムナイト/Memniteと羽ばたき飛行機械/Ornithopter、オパールのモックス/Mox Opalといった0マナのアーティファクトで補っている。
空いた土地のスロットをカバーするのは、ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus、墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus、空僻地/Glimmervoidと、他の環境ではアーティファクト・土地が優先されるため枚数を割きにくかった次点候補たち。多色地形が必要な場合は速度を殺さないアンタップインのものを使うのが基本。
その他のパーツはレガシーや旧エクステンデッドの親和とほぼ同じ。ただしコストを軽減しづらいマイアの処罰者/Myr Enforcerは不採用になりがちである。
タルモゴイフ/Tarmogoyfを加えたタルモ親和や、アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifactを加えたハサミ親和などの派生デッキもある。
- 近年は親和要員が物読みくらい、場合によっては0枚という構成も見られる。公式サイトなどではRobotsというデッキ名で呼ばれることも多くなった。
サンプルレシピ1
親和 [1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 最序盤の爆発力を重視した赤単色のバージョン。
サンプルレシピ2
No Affinity [2] | |||||||||||||||||||||
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- 「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりもバーンに近い戦術を取り、対戦相手のライフを削ることを強く意識している。
- デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り親和を持つカードが1枚もない。
- メインデッキだけで4色、サイドボードも含めれば5色の構成。
- 使用者へのインタビュー記事も参照(→参考1/参考2)。
レガシー
レガシーにもフォーマット制定当初から存在している。
頭蓋骨絞め/Skullclampがないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。フィフス・ドーン以降標準搭載されるようになった頭蓋囲い/Cranial Platingはもちろんのこと、爆片破/Shrapnel Blastをはじめ、エイトグ/Atogや投げ飛ばし/Flingを投入して爆発力を高める構成のものが多い。
また少数ながら、青のカードを多く採用してForce of Willを使用可能にした、俗にAfFOWnityなどと表記されるタイプも存在する。Force of Will以外は、追加のドローに知識の渇望/Thirst for Knowledge、ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtともみ消し/Stifleや幻視の魔除け/Vision Charmとのコンボ、青い親和持ちである厳粛な空護り/Somber Hoverguardなどが採用される。
レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかしローウィンでバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを獲得し展開力と色マナの安定度を高めた太鼓親和が登場し、レガシーにおいての親和の基本形となる。
その後はアラーラの断片からエーテリウムの達人/Master of Etheriumとエーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonistを加えた程度だったが、アーティファクトをテーマにしたミラディンの傷跡ブロックでオパールのモックス/Mox Opal、刻まれた勇者/Etched Champion、メムナイト/Memniteと、金属術系のものを始めとした有用なカードを次々に獲得する。
これらによって安定性と速度を同時に高めることに成功し、中には往年の主力だった電結の荒廃者/Arcbound Ravagerが削られるタイプすら出てきた。
レガシーはコンボを除きクリーチャー主体のデッキが多いため、ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarchが用いられることが多い。他にも感電破/Galvanic Blastで最後の数点を削れるようにしたり、石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticで頭蓋囲い/Cranial Platingを水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。
メタが混沌としているレガシーの性質上、かつてのエクステンデッドほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより容易であるため、その点で風当たりは強い。
ヴィンテージ
ヴィンテージでは、頭蓋骨絞め/Skullclampを最大限に生かした構成が特長。必ずと言って良いほどマイアの苦役者/Myr Servitorが4枚採用されている。また、エラヨウ親和が主流であると言って良い。
メタゲームにより頭蓋骨絞めがサイドアウトされているものも少数だが存在し、そちらは電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを最大限に生かす構成で、羽ばたき飛行機械/Ornithopterと電結のとげ刺し/Arcbound Stingerが4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいてはMoxがアーティファクト・土地の上位互換のように機能し、Mox他軽いマナ・アーティファクトとの相性は抜群である。
また、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesを多数搭載し、速度を稼ぐと共にコントロール力を高めたものも多い。この環境には親和にとって致命的なパーマネントが多いため、それへの対策も兼ねられている。
それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少傾向にある。
Pauper
親和持ちのカードはコモンにも多いため、Pauperでも充分に成立する。なお頭蓋囲い/Cranial Platingは禁止カードである。
太鼓親和と同じように、バネ葉の太鼓/Springleaf Drumや彩色の星/Chromatic Starを並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして厳粛な空護り/Somber Hoverguardが採用され、また、クリーチャーのサイズが直接アドバンテージに繋がりやすいことから水銀のビヒモス/Quicksilver Behemothまで投入された。
特筆すべき点としては、Pauperに存在する数少ない全体除去であるクラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shamanを採用することができ、さらにクラーク族のシャーマン自身が大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultとのギミックでフィニッシャーにもなれることが挙げられる。
その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い流れ込む知識/Rush of Knowledge、展開力を更に高める水蓮の花びら/Lotus Petal、親和に貢献できる除去黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb、追加のアタッカーとして霞の悪鬼/Glaze Fiendなどが選択され採用された。また、多色デッキである上にマナフィルターを多く採用することから、各色の対策カードをサイドボードに積むことができる。
開始当初はメタゲームの一角を担い、その後も常に一定数存在してきた。
しばらくはそれ以上強化されることがなかったが、2010年の末頃、ミラディンの傷跡で金属術カードを、Masters Edition 4でエイトグ/Atogを得たことで強化された。
親和デッキではアーティファクト・土地により金属術の達成が容易であり、甲殻の鍛冶工/Carapace Forgerは実質2マナ4/4のファッティ、感電破/Galvanic Blastは実質1マナ4点火力として機能する。金属術カードの中でもこの2枚の影響が特に強く、ほとんどのデッキに採用されている。また、これまでMagic Onlineではアンコモンでしか収録されていなかったエイトグがMasters Edition 4でコモンで収録されたことで、大霊堂の信奉者と組み合わせたグレ神話の動きが可能になり、攻撃力が一気に高まった。
その他ミラディンの傷跡ブロックで、ファッティと相性の良い飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb、追加のアタッカーとしてオーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaserなどの選択肢を得た(ただしミラディンの傷跡ブロックには、鋼の妨害/Steel Sabotage、ファングレンの匪賊/Fangren Marauderなどのアンチアーティファクトカードも同時に収録されているため、対策もされやすくなっている)。
これらの強化により再びメタの前線に復帰した。
サンプルレシピ1
- 備考
- Pauper Daily #7570571 on 10/19/2014 4-0
- 使用者:Hmmmpf
- フォーマット
4c Affinity(Pauper) [3] | |||||||||||||||||||||||
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- 赤緑白青の4色バージョン。
サンプルレシピ2
Cyborg(Pauper) [4] | |||||||||||||||||||||||
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- 白単色バージョン。