カード名百科事典

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:サハラ砂漠に発し、アフリカ北岸から地中海周辺に吹く熱風。
 
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;<span id="蒼穹">蒼穹(そうきゅう)</span>
 
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:青空。大空。
 
:青空。大空。

2024年11月6日 (水) 03:47時点における最新版

このページでは「物(架空の存在を含む)の名前」を解説します。概念・状態・行動などの場合はカード名国語辞典を参照。

  • まだ一部、分類が曖昧な場合があります。ご了承ください。特に、分類の異なる複数の意味を持つ用語の扱いは確定していません。

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[編集] 生物

アイベックス(あいべっくす)
鯨偶蹄目ウシ科ヤギ属に分類される野生のヤギ数種の総称で、特にアルプスアイベックスを指す。いずれも山地に棲息し、後方に向かって湾曲した長い角を持つ。
アスプ(あすぷ)
1. アスプコブラ。コブラ科の毒蛇で、エジプトコブラともいう。アフリカ大陸およびアラビア半島南部に生息。全長150〜200cmで、危険を感じると首の部分を広げ、立ち上がって威嚇する。
2. アスプクサリヘビ。クサリヘビ科の毒蛇。ヨーロッパ南西部に生息。全長60〜85cm。毒が強く、ヨーロッパでも特に危険な蛇と言われる。
アナコンダ(あなこんだ)
有鱗目ボア科アナコンダ属のヘビの総称で、特にオオアナコンダを指す。世界最大級のヘビであり、大きいものは全長9mに達する。体は暗緑色で背側に黒色円形の斑紋がある。無毒。卵胎生。獣や鳥を捕食する。中南米の水辺に棲む。
アビ(あび)
アビ目アビ科の水鳥。全長60cmほど。冬羽の背はまだらのある黒褐色、顔から腹は白色。夏羽の背は灰黒色、顔は青灰色。潜水・遊泳が巧み。夏、北極近くで繁殖。日本では冬期に各地の湾・河口で見られる。魚群の上に集まるので、漁船が目じるしとする。
アルマジロ(あるまじろ)
貧歯目アルマジロ科の哺乳類の総称。体長20〜100cm。体は真皮からできた骨質の小角板でおおわれ、前肢には丈夫な爪があり、土を掘るのに適する。歯はエナメル質を欠く。ミツオビアルマジロは完全な球状に体を丸めて、外敵から身を守る。夜行性で小動物や植物質、死肉を食べる。北アメリカ南部から南アメリカに分布。
アロサウルス(あろさうるす)
絶滅した大型肉食恐竜。全長は最大9〜12m。時速30km程で走り、発達した鋭い鉤爪で獲物を押さえつけ、顎を斧のように振り下ろして肉を抉り取っていたのではないかと考えられている。日本では国内初の全身骨格の化石が展示された恐竜でもあり、恐竜の中では有名な部類。ジュラ紀後期(約1億5000万〜1億6000万年前)の北アメリカに生息していた。マジックの世界では氷河期にその姿が描かれている。
アンテロープ(あんてろーぷ)
鯨偶蹄(くじらぐうてい)目ウシ科の哺乳(ほにゅう)類のうちシカに似た優美な形態をもつものの総称。多く草原や森林にすみ、草食性。一般に胴が細く、足が長く、走行に適する。角は雌雄あるいは雄にだけあり、形状はさまざま。多くはアフリカに分布するが、インド・中央アジアにすむ種類もある。エランド・インパラ・トムソンガゼルなど種類が多い。
イカ(いか)
頭足綱十腕目の軟体動物の総称。体は円筒状で10本の細長い腕をもつ。2本の触腕は長くて、先端だけに吸盤を備え、えさを捕らえたりする。他の8本は短く、内側に吸盤が並ぶ。胴の左右にひれ、外套(がいとう)膜背部に甲がある。口にはキチン質のあごがあり、俗に「からすとんび」という。敵にあうと腹部の墨ぶくろから墨を出して逃げる。体長25mmのヒメイカから、触腕を含めて15mを超えるダイオウイカまで種類が多い。食用。干したものは「するめ」と呼ぶ。日本近海には百数十種がすむ。
イカも参照。
イチイ(いちい)
イチイ科イチイ属に分類される針葉樹の総称。植木や材木として使われるほか、果実は食用になり、タキシンなどの有毒アルカロイドを含むことから薬の原料にもなる。標準和名でイチイといった場合は日本に分布する種を指すが、西洋文学でイチイといった場合は基本的にヨーロッパイチイのことである。別名アララギ、オンコなど。漢字表記は「一位」「櫟」。
イトグモ(いとぐも)
クモ目イトグモ科イトグモ属のクモの総称。細長い足を持つ。薄暗いところや物陰、石の下などで生活する。南北アメリカ大陸の熱帯〜温帯地域を中心に分布する。
英語ではrecluse spider、あるいは単にrecluseという。この語はマジックでは当初「出家蜘蛛」と訳されていた(詳細は青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluseを参照)。
イモリ(いもり)
有尾目イモリ科に分類される両生類の総称。北半球に広く分布する。皮膚は粘液に包まれており、多くの種は皮膚に毒を持つ。水棲の種も陸棲の種も存在する。漢字では「井守」などと書き、これはアカハライモリが井戸を守る(一説には田を守るとも)とされたことに由来する。ヤモリとは名前が似ているが、こちらは両生類、あちらは爬虫類であり類縁関係は遠い。
イラクサ(いらくさ)
イラクサ目イラクサ科イラクサ属に分類される植物の総称。狭義にはそのうちの1種。葉や茎に毒を含んだ刺毛があり、触れると刺さって痛みなどを起こさせる。漢字で書くと「刺草」もしくは「蕁麻」で、蕁麻疹(じんましん)の名の由来。
インコ(いんこ)
オウム目インコ科に分類される鳥の総称。世界中に約330種が分布する。主に種子食で、殻を割るための湾曲した強靭な嘴を持つ。羽毛は鮮やかでカラフルなことが多い。ペットとしての人気も高く、特にセキセイインコなどの種はヒトの言葉を真似する鳥として知られる。漢字表記は「鸚哥」。
ウェルク(うぇるく)
軟体動物門腹足綱吸腔目エゾバイ科の巻貝の総称。殻高数mmの小型種から数十cmになる巨大な種まで多くの種類を含み、ほとんどが海産。大型の種は食用とされ、重要な水産資源。それ以外のあまり近縁でない貝類もこの名で呼ばれる場合がある。
ウツボ(うつぼ)
ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科の魚類の総称。ウナギ同様、細長い円筒形の体を持つ。大きく裂けた口と鋭い歯を持つ肉食魚。温暖な地域の浅海に棲息し、約200種が知られる。
エイ(えい)
軟骨魚類のエイ目の総称。体形は扁平でほぼ菱形に近いものが多い。胸びれは側方に大きく広がり、目は背面に、口と鰓孔(えらあな)は腹面にある。尾はきわめて細長く、基部に毒針をもつものもいる。アカエイ・イトマキエイ・ガンギエイ・シビレエイなど世界に約350種、日本近海に約50種がいる。多くは熱帯から温帯の海域に分布。
エランド(えらんど)
鯨偶蹄目ウシ科の哺乳類であり、アンテロープの一種。イランド、オオカモシカとも。コモンエランドとジャイアントエランドの2種の総称として用いられる場合もある。ジャイアントエランドはアンテロープの中で最も大きい。
オウム(おうむ)
オウム目オウム科に分類される鳥の総称。オーストラリア周辺に分布する。湾曲した強靭な嘴などは同じオウム目のインコと共通するが、概ねインコより大型で、インコほどカラフルでなく、冠羽を持つ。漢字表記は「鸚鵡」。
オオヤマネコ(おおやまねこ)
ネコ科の哺乳類。頭胴長約1m、尾は短い。全身が灰褐色ないし赤褐色で、暗色の斑点がある。耳は大きく三角形で、先端に黒色の長毛がある。敏捷(びんしよう)で性質が荒く、木登りや泳ぎがうまい。平原や森林にすみ、夜行性でウサギ、小形のシカなどを捕食する。毛皮は優良。ヨーロッパ・シベリア・朝鮮・サハリンなどに分布。
オカピ(おかぴ)
鯨偶蹄目キリン科オカピ属に分類される哺乳類。体形はウマに近く、四肢にシマウマのような横縞模様があるが、キリンの仲間である。コンゴ民主共和国に棲息。20世紀になってから初めてその存在が確認された。
オサムシ(おさむし)
甲虫目オサムシ科オサムシ亜科に分類される昆虫の総称。カタツムリを食べるマイマイカブリなど、肉食ないし雑食性のものが多い。一部を除き後翅が退化しており、飛ぶことができない。世界中に約25,000種が分布する。
オランウータン(おらんうーたん)
ショウジョウ科の哺乳類。大形の類人猿で、雄は背の高さ1.4mほどになる。上肢は長く、直立しても地に届く。全身赤褐色の長い毛で覆われるが顔は無毛。小さな群れで樹上生活をし、果実・芽などを食べる。ボルネオ・スマトラの熱帯雨林にすむ。
海綿(かいめん)
動物分類上の一門。外形は、単体のものは壺状、群体のものは火山群状で、下端で着生生活をする。筋肉・神経・感覚細胞はもたず、多細胞動物の中では最も下等。大部分が海産。
スポンジも参照。
カササギ(かささぎ)
スズメ目カラス科の鳥。全長約45cm。腹・肩・翼の先が白く他は黒く、尾は長くて緑黒色。樹上に小枝で大きな丸い巣を作る。日本へは16世紀末頃朝鮮から持ち込まれたとされ、筑紫平野で繁殖し、天然記念物に指定されている。
カブトガニ(かぶとがに)
剣尾目の節足動物。成体は全長60cm内外。半円形の頭胸甲と、五角形に近い腹甲、剣状の尾から成り、腹甲の縁には長く鋭いとげがある。脚は胸部に六対、うち第二対以下は先端がはさみ状。腹部には付属肢が六対ある。世界で4種現存、日本には瀬戸内海・博多湾に1種が分布。系統的にはカニよりもクモ類・サソリ類に近く、中生代に栄えた種属の生き残りで「生きている化石」といわれる。
カミツキガメ(かみつきがめ)
カメ目カミツキガメ科カミツキガメ属に分類されるカメの総称。甲長は最大約50cm。主に北中米に棲息し、日本でも外来種として目撃例がある。雑食性。その名の通り噛む力が強い上、首の伸びが素早く、気性も荒いためたいへん危険。
カメレオン(かめれおん)
有鱗目カメレオン科のトカゲの総称。全長30〜60cm、尾はその半分ほど。大きな眼球はドーム状のまぶたでおおわれ、左右の目は別々に動かせる。舌は螺旋(らせん)状で体長より長く伸び、先端から出る粘液で餌(えさ)の昆虫を捕らえる。樹上で生活し、周囲の状況や感情によりすばやく体色を変える。アフリカ・スペイン南部・セイロン島などに分布。
氈鹿(かもしか)
鯨偶蹄目ウシ科カモシカ属の哺乳類の総称。ヤギに似た姿で、体色は変異に富み、頭胴長1.1〜1.8m程。急峻な岩場で生活し、植物の葉や芽を食べる。ヒマラヤから東南アジア、台湾、日本にかけて分布。
カラカル(からかる)
ネコ科の肉食獣。アフリカ大陸からアラビア半島、インド西部にかけて分布。体長55-90cm、体重8-23kgほど。四肢は長く細め。耳は大きく、先端に特徴的な房毛がある。地域によっては人間に飼育され、狩猟のために使われることもある。
ガリアル(がりある)
ワニの一種。インド産。体長4m〜6m、体重160〜180㎏。左右の上顎骨が鼻骨で隔てられず互いに接し、口先が極端に細い。「ガビアル」とも言う。
カリブー(かりぶー)
シカ科の哺乳類。頭胴長1.3〜2.2m、肩高0.8〜1.5m。雌雄とも枝のある大きな角をもつ。体毛は密で褐色。草やコケを主食とする。ヨーロッパ・アジア・北アメリカの寒帯に分布し、北欧では古くから家畜化されている。
カワセミ(かわせみ)
ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。全長17cm内外。飛ぶと瑠璃(るり)色の背が光り、腹面は栗色で美しい。嘴(くちばし)が大きい。水辺にすみ、川魚・カエル・昆虫などを食べる。ユーラシア・アフリカに分布。日本では全国で見られる。
クーズー(くーずー)
鯨偶蹄目ウシ科の哺乳類。体長1.9〜2.5m、肩高1.2〜1.5m。オスは2回ねじれた一対の角を持つ。アフリカの主に丘陵や山地にある石が多い藪地、疎林に生息する。
クサリヘビ(くさりへび)
バイパーを参照。
葛(くず)
マメ科の大形つる性多年草。山野・荒地に自生。葉は卵円形の小葉三個からなる複葉で、裏は白っぽい。秋、葉腋(ようえき)に紅紫色の蝶形花を総状につける。肥大した根から葛粉をとるほか、漢方で葛根(かつこん)といい発汗・解熱剤とする。茎の繊維で葛布(くずふ)を織る。秋の七草の一。
クズリ(くずり)
イタチ科の哺乳類。イタチ類中最大で体長85cmほどになる。背面は光沢がある褐色、腹面と顔は黒色。体は頑丈で耳が小さく、クマの子に似る。性質が荒く、種々の動物を襲う。北ヨーロッパ・シベリア・アメリカ北部の平原や森林にすむ。
クズリも参照。
クロコダイル(くろこだいる)
ワニ目クロコダイル科に属する爬虫類の総称。アリゲーター科のワニにくらべ、口先は先端にいくにつれて幅が狭くなり、口を閉じた時、下顎の第四歯が外から見える。性質は荒い。ナイルワニ・イリエワニ・アメリカワニなど17種がある。クロコダイルも参照。
ケラトプス(けらとぷす)
鳥盤目周飾頭亜目角竜下目に分類される恐竜の総称。角竜(つのりゅう)。オウムのような嘴を持つ草食恐竜。一部を除き、四足歩行のサイのような体形で、頭部後方に広がるフリルを持つ。特にケラトプス科のものは目と鼻の上に角を持ち、これがケラトプス(角のある顔)という名前の由来となっている。最も有名な種はトリケラトプス。
剣歯虎(けんしこ)
ネコ科の哺乳類。8,000年くらい前に絶滅し、化石で発見される。現生のライオンほどの大きさで、上顎の犬歯が牙状に長く発達している。サーベル・タイガー。スミロドン。
鯉(こい)
コイ目コイ科に属する雑食性の淡水魚。体長は60cmほどだが大きなものでは1mを超える。口のまわりに2対のひげがある。食用のほか、改良品種のニシキゴイが観賞用に飼育される。
ゴキブリ(ごきぶり)
ゴキブリ目に属する昆虫の総称。体は扁平で幅広く、光沢がある。触角は糸状で長い。前ばねは革質、後ろばねは膜状で、通常は腹部の上にたたまれる。夜行性ですばやく走り、狭いすき間に好んでもぐる。人家にすむ種と野外にすむ種があり、前者は食品を汚染し、各種の病原菌や寄生虫を媒介する。日本にはクロゴキブリ・チャバネゴキブリなど約40種がいる。
黒檀(こくたん)
カキノキ科の常緑大高木。インド原産。葉は長楕円形で、革質。雌雄異花を同株につける。花は白色でカキの花に似る。心材は黒色で堅く、光沢があり、唐木の一種として家具・装飾材・細工物などにする。
極楽鳥(ごくらくちょう)
スズメ目フウチョウ科の鳥の総称。43種がある。雄は色彩がきわめて美しく、変化に富む飾り羽を持つ。繁殖期には飾り羽を広げ、さまざまなポーズで求愛のダンスをする。ニューギニアとその周辺の諸島、およびオーストラリア北部に分布。比翼の鳥。
後家蜘蛛(ごけぐも)
クモ目ヒメグモ科ゴケグモ属のクモの総称。強力な神経毒を持つことで知られ、人間の死亡例もある。メスはオスよりもずっと大きく、黒色〜黒褐色で腹面に赤い砂時計型の模様を持つものが多い。クロゴケグモ・セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモなど約30種が知られている。熱帯地方を中心に世界中に分布する。
英語ではwidow spider、あるいは単にwidowという。widowとその和訳である「後家」は夫に死別した女性のことで、交尾後にメスがオスを共食いすることがあるためについた名である。
コブラ(こぶら)
有鱗目コブラ科のヘビの総称。特に、威嚇する時に前半身を立て、えりの部分を平らに広げる種類をいう。毒は主に神経毒で、上顎の前方にある毒牙から流し込まれる。メガネヘビ・タイガースネーク・マンバなど種類が多く、最大種はキングコブラで長さ4.5mに達する。熱帯・亜熱帯に広く分布。
ゴリラ(ごりら)
ショウジョウ科の哺乳類。類人猿中最大。身長約2m、体重は300kg近くまで達する。全身黒褐色。成長した雄は背中の毛が白くなり、シルバーバックと呼ばれる。鼻は横に広く、雄の頭頂部は大きく突き出す。西アフリカ中部の森林に小群ですみ、タケノコ・バナナなど植物質のものを食べる。3亜種に大別される。
コンドル(こんどる)
タカ目コンドル科の鳥。全長1.1m以上、両翼を広げると3m以上もある巨鳥。羽色は黒色で、翼に大きな白色部がある。頭・頸(くび)には羽毛がなく、襟に襟巻状の白い綿羽がある。南米アンデスの高山に生息する。
サーバル(さーばる)
食肉目ネコ科サーバル属に分類されるネコの一種。頭胴長60〜100cm。アフリカ大陸に分布。黄褐色で黒い斑点がある。大きな耳を持ち、聴力に優れる。発達した後肢を用いた高い跳躍力が特徴で、狩りの際にはジャンプして上からネズミなどに襲いかかるほか、空中で鳥を捕らえることもある。
ジャガー(じゃがー)
食肉目ネコ科の哺乳類。体長175cm、肩高84cmほど。斑紋はヒョウに似るが大きく、中に小さい黒点がある。木登りと泳ぎが巧み。カピバラ・ペッカリーやワニ・カメなどを食べる。北米南部からアルゼンチン北部に分布。
ジャスミン(じゃすみん)
モクセイ科オウバイ属の植物の総称。熱帯・亜熱帯に分布し、200種以上ある。葉は単葉または羽状複葉。花は高坏(たかつき)形の花冠をもち、多くは香気が高い。観賞用に植え、また花から香油をとる。
ジャッカル(じゃっかる)
イヌ科の哺乳類。狼に似るが小形で、体長77cm、肩高47cmほど。毛は厚く黄色がかった灰色。小動物を捕食するほか、果実や死肉を食べる。アフリカ北部からヨーロッパ南東部・中央アジア・インドの草原に分布。ジャッカルも参照。
シュモクザメ(しゅもくざめ)
ネズミザメ目シュモクザメ科の海魚の総称。全長4mに達する種類もある。頭部がシャベル形や丁字形に左右に長くのび、その両端に目がある。性質は獰猛(どうもう)。アカシュモクザメなど日本近海にも3種が分布。
水鹿(すいろく)
鯨偶蹄目シカ科シカ属に分類されるシカの一種。南アジアや東南アジア、中国南部に分布する。主に湿地帯の森林に棲息し、水浴び・泥浴びを好む。オスは3本に枝分かれした角を持つ。サンバー。
スカラベ(すからべ)
タマオシコガネ(フンコロガシ)と呼ばれる一群の黄金虫(こがねむし)の称。古代エジプトでは太陽神ケペリを表し、生成・創造・再生のシンボルとして神聖視され、彫刻・印章・護符・装身具などにその意匠が彫られた。
スズメバチ(すずめばち)
ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科に属する昆虫の総称。ハチの中では比較的大型。ミツバチやアリと並ぶ社会性昆虫の代表格であり、女王蜂・働き蜂・雄蜂から成る大きな群れを作る。強力な毒を持ち攻撃性も高いものが多く、日本でも毎年死亡事故が発生している。
英語のhornetとwaspの違いについてはカード名英語辞典を参照。
センザンコウ(せんざんこう)
有鱗目の哺乳類の総称。歯がなく、細長い舌で、アリを捕食する。体の表面に堅い松かさ状の鱗(うろこ)があり、敵に襲われるとボールのように丸くなる。前後肢とも指は五本で、前肢の爪は大きい。アジア・アフリカに分布。
中国の伝説では「人間の顔と手をもつ魚の体をした怪物」のことをいい、穿山甲または魚へんに夌(「綾」のつくりの部分)と書く漢字があてられる。
象亀(ぞうがめ)
陸産のカメ。陸ガメの中では最大で、甲長1mを超す。草食性。ガラパゴス諸島とインド洋のアルダブラ諸島にすむ。食用として乱獲されたため激減し、現在は捕獲禁止。
タラバガニ(たらばがに)
海産のヤドカリの一種。カニに似た体をしているが歩脚は三対でカニより一対少ない。甲は25cm内外、脚を伸ばすと1m以上になる。雌は小さく、甲は10cm内外。肉は美味。主に缶詰にする。北海道以北に分布。タラの漁場でとれるのでこの名がある。
ダンゴムシ(だんごむし)
ワラジムシ目のうち、陸生で体を丸める習性を持つものの総称。主にオカダンゴムシを指す。刺激を受けると腹面を内側に丸まり、その名の通り団子のような球形になる。落ち葉や動物の死骸などを食べ、有機物を土壌に返す分解者。昆虫ではなく、フナムシに近縁な動物。
チドリ(ちどり)
チドリ目チドリ科の鳥の総称。全長15〜40cm。ほとんどの種が足の指は3本で後ろ指を欠く。海岸や平野の水辺にすみ、親鳥は外敵が近づくと擬傷動作をする。北方で繁殖し、日本では春秋に通過する旅鳥が多いが、周年とどまるものもある。
ツグミ(つぐみ)
スズメ目ツグミ科の鳥。ムクドリほどの大きさで、背面は黒褐色、腹面は白地に多数の黒斑がある。日本には冬鳥として各地の低山地および平地に渡来する。
蔦(つた)
ブドウ科のつる性落葉木本。日本・朝鮮・中国に分布。巻きひげには吸盤があり、山野の岩や樹に着生する。葉は円心形で浅く三裂し、光沢がある。夏、葉腋に黄緑色の小花をつけ、液果は小球形で紫黒色に熟す。秋の紅葉が美しいので、家屋の外壁や石垣にはわせたり、盆栽にして観賞する。
ディロフォサウルス(でぃろふぉさうるす)
絶滅した獣脚類恐竜の一種。ジュラ紀前期の北米に棲息していた。頭部に1対の半月状の鶏冠(とさか)を持ち、これが「2つの隆起を持つトカゲ」という名の由来となっている。かつては腐肉食であるとする説もあったが、現在では生きた獲物を捕らえていたと考えられている。小説・映画『ジュラシック・パーク』に登場したことで知名度が上がったが、「毒の唾液を吐く」「襟飾りを持つ」といった設定はこの作品独自の味付けであり、実際の姿とは異なる。
テナガザル(てながざる)
霊長目テナガザル科の哺乳類の総称。類人猿に属する進化の進んだサルである。顔面は無毛で黒い。体は細く、前肢が非常に長い。尾はなく、尻だこがある。頭胴長50cm内外で、体は灰色ないし灰褐色・黒色など。樹上にすみ、昆虫や果実を食べる。シロテテナガザル・フクロテナガザルなど。東南アジアの森林に分布。
トビ(とび)
タカ目タカ科の鳥。全長約60cmで暗褐色。尾の形がタカの尾としては珍しく凹形。全国の低山や海岸などに生息し、動物や魚の死骸などを食べる。ピーヒョロロと鳴きながら輪を描いて滑翔。
トビネズミ(とびねずみ)
齧歯目トビネズミ科に分類されるネズミの総称。体長4〜26cm。北アフリカや西南アジアなどの乾燥地帯に棲息している。夜行性で、暑い昼間は地中の巣穴で休み、涼しい夜間に外に出て種子や昆虫などを食べる。長く発達した後肢を用いて二本足で立ち、飛び跳ねて移動する。一跳びで3mほどジャンプする例もある。
トリュフ(とりゅふ)
セイヨウショウロ科セイヨウショウロ属に分類されるキノコの総称。セイヨウショウロ(西洋松露)。子実体は笠や柄のない、歪んだ球状ないし塊状を成す。高級食材であり、キャビア、フォアグラとともに世界三大珍味として知られる。特有の芳香を発するため、探索には嗅覚に優れるブタが伝統的に用いられてきたが、現代では主にイヌが使われる。
ナナカマド(ななかまど)
バラ科ナナカマド属に属する植物で、日本各地に自生する落葉の小高木。夏に白い花を咲かせ、秋には紅葉し赤い実をつける。「材が堅く大変燃えにくいので、7回かまどに入れても燃え尽きない」という言い伝えに由来する。
ニシキヘビ(にしきへび)
有鱗目ニシキヘビ科のヘビの総称。パイソン。世界最大のヘビであるアミメニシキヘビ(最大全長9.9m)が属する。無毒。獲物を噛みつきで捕らえた後、素早く体を巻きつけ、締め上げて窒息死させる。卵生。アフリカ・アジア・オーストラリアに分布。ボアとは近縁で、こちらを亜科としてボア科に含める説もある。
ノスリ(のすり)
タカ目タカ科の鳥。全長約55cm。全身褐色で下面は淡色。全国の山地で繁殖、冬期は平地にくだる。小形の哺乳類や昆虫・カエルなどを捕食する。ユーラシアとアフリカの一部に分布。
ハイエナ(はいえな)
食肉目ハイエナ科の哺乳類の総称。体長50〜160cm。外見は犬に似るが、分類上はジャコウネコに近縁。全身が褐色の体毛におおわれる。死肉をあさるが、大形動物を襲うこともある。夜行性。ブチハイエナ・シマハイエナなど4種がある。アフリカからインドに分布。
バイパー(ばいぱー)
有鱗目クサリヘビ科のヘビの総称。クサリヘビ。三角形の大きな頭部が特徴。毒は主に出血毒。上顎の前方にある長い毒牙は、口を開くと連動して直立し、口を閉じると折り畳まれる。世界全土に分布し、日本にもマムシやハブが棲息する。
禿鷹(はげたか)
ハゲワシ・コンドル類の俗称。頭部と頸部には羽毛がない。動物の死肉を主食とする。
鳩(はと)
ハト目ハト科に属する鳥の総称。翼長9〜40cm。頭部が小さく胸から腹にかけてやや膨らむ。家禽(かきん)として飼育されるドバトはカワラバトを改良したもので、伝書用・観賞用・食用などの用途別に多くの品種がある。日本の野生種としてはキジバトが多い。世界に約320種が知られる。平和の象徴とされる。
羽虫(はむし)
食毛目の昆虫の総称。体長は1〜2mmのものが多い。シラミに似る。鳥や獣の体表に寄生し、羽毛・毛・皮膚などを食べる。
隼(はやぶさ)
ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される鳥。猛禽類の一種。飛行速度は鳥の中でもトップクラスで、特に獲物を捕らえる際の急降下の速度は時速390kmにも達する。英語ではハヤブサ属全体をfalcon、ハヤブサをperegrine falconあるいは単にperegrineと呼ぶ。
隼/Falcon
大隼/Peregrine
バラクーダ(ばらくーだ)
スズキ目カマス科に分類される魚の総称。カマス。海水魚で、世界中の熱帯・亜熱帯域に広く分布する。体形は細長い円筒形で、大きな口と鋭い歯を持つ。他の魚を食べる肉食性。ヒトに対しても攻撃的で、サメより危険な存在とされる地域もある。
ヒッコリー(ひっこりー)
ブナ目クルミ科ペカン属に分類される樹木の総称。北アメリカ原産。家具や建築に使われるほか、スキー用材として有名。
ヒヒ(ひひ)
霊長目オナガザル科ヒヒ属に属するサルの総称。主にアフリカに分布する。地上性。オスとメスの性差が大きい。代表的な種としてはマントヒヒがある。
ピラニア(ぴらにあ)
コイ目カラシン類のうち、南米産で肉食の淡水魚の総称。全長は最大で約45cm。一般に体は卵円形で強く側扁する。数種は性質が凶暴で、三角形の鋭い歯をもち、川を渡る牛や羊に群れをなして襲いかかり肉を食い尽くすことがある。アマゾン川・オリノコ川などに分布。
フクロウ(ふくろう)
フクロウ目フクロウ科に属する鳥の総称。全長15〜70cm。体幅・顔面が広く、眼が大きく、脚は太く短い。すべて肉食性で、多くは夜行性。世界に約130種が知られる。耳のように見える羽角(うかく)のない種をフクロウ、羽角のある種をミミズクと呼ぶが、分類学上の区別はない。
ぶどう(ぶどう)
ブドウ科のつる性落葉木本。西アジア原産。果樹として古く中国を経て渡来。葉は掌状。巻きひげは葉と対生。雌雄異株または同株。五、六月、開花。八〜十月、球形の液果が房状になる。果皮は黒紫色・黄緑色・紅紫色など。果実は多汁で甘く生食のほか、ジュース・ジャムなどに加工、また葡萄酒を作る。
プロングホーン(ぷろんぐほーん)
鯨偶蹄目の哺乳類。1種でプロングホーン科プロングホーン属を成す。体高80〜100㎝、体重35〜65㎏。北米大陸西部に分布。枝分かれした角を持ちエダヅノレイヨウともよばれる。
ベラドンナ(べらどんな)
ナス科の多年草。ヨーロッパに分布。アルカロイドを含む有毒植物。根と葉を散瞳薬や鎮痙・鎮痛薬に利用。名前はイタリア語で「美女」の意。ちなみに"nightshade"はナス科の植物全般をさし、特にベラドンナ(belladonna, deadly nightshade)だけでなくイヌホオズキ(black nightshade)を指す可能性もある。イヌホオズキは全草を乾燥させたものが漢方薬の「龍葵」であり、解熱・利尿効果がある。
ボア(ぼあ)
有鱗目ボア科のヘビの総称。大半は中・小型のヘビだが、最大9mに達するアナコンダのような大型種も含まれる。無毒。肉食性で、獲物に体を巻きつけ、締め上げて窒息死させる。ほとんどが卵胎生。多くは南米アメリカ大陸に分布。ニシキヘビは近縁。
ホタル(ほたる)
ホタル科の甲虫の総称。体長5〜20mmほど。体は長楕円形で、甲虫としては軟弱。体色は黒・赤・黄などが組み合わさる。日本には二十数種が知られ、約10種は腹部が発光・明滅する。ゲンジボタル・ヘイケボタルは特に有名で、幼虫は清流にすみ、六月頃羽化する。古来文学によく登場し、またホタルを死者の霊魂とする伝説が多い。
マーモセット(まーもせっと)
霊長目オマキザル科に分類される(諸説ある)、複数のサルの総称。南米に分布する。樹上棲で鉤爪を持つ。切歯で木を削って樹液や樹脂などを食べるほか、昆虫も食べる雑食性。ピグミーマーモセットは、頭胴長12〜16cmの極めて小さなサルとして知られる。
マストドン(ますとどん)
長鼻目マムート科マムート属に属するゾウの総称。約1万年前に絶滅した。
マングース(まんぐーす)
食肉目ジャコウネコ科のうち、特にインド産の汎存種を指す。頭胴長45cmほどで、尾も同じくらいの長さ。毛は柔らかく、暗赤褐色の霜降り状。ヘビ・ネズミ・トカゲ・小鳥などを食う。アラビアからインド・アッサムに分布。毒蛇・鼠駆除の目的で沖縄島などに移入された。
マングースも参照。
マンタ(まんた)
トビエイ目トビエイ科オニイトマキエイ属のエイの総称。オニイトマキエイやナンヨウマンタなど。魚類の中でも特に大きく、最大で横幅8m、体重3tにも達する。尾部は鞭状。体の前方に耳のようにみえる鰭(ひれ)が一対あり、これを動かして腹面にある口に餌を運ぶ。南日本以南から中国および熱帯海域にかけて広く分布。
マンドリル(まんどりる)
霊長目オナガザル科マンドリル属に分類されるサルの一種。アフリカ大陸赤道付近の熱帯雨林に分布する。成獣、特にオスの成獣は赤い鼻、青い頬、黄色の髭から成る色鮮やかな顔を持つ。
マンバ(まんば)
有鱗目コブラ科マンバ属に分類されるヘビの総称。アフリカ大陸に分布する。毒は強い神経毒。主に樹上棲だが、ブラックマンバは地表でも活動する。ブラックマンバは最大4.5mにもなり、毒蛇の中でも特に大きい。
マンモス(まんもす)
長鼻目ゾウ科マンモス属の化石獣の総称。6種ほどが知られる。肩高4mほど。体毛は赤褐色で長く、牙は長大。更新世にヨーロッパ・アジア・北アメリカ・アフリカで栄えた。シベリアなどで凍土から発見されている。
ミサゴ(みさご)
タカ目ミサゴ科ミサゴ属の鳥。猛禽類の一種。背部は黒褐色で、腹部は白色。「魚鷹(うおたか)」の異名にもあるように魚食性で、海岸や湖沼の近くに棲息し、水面に急降下して獲物を捕らえる。極地を除く世界全土に分布し、日本でも見られる。
ミーアキャット(みーあきゃっと)
ジャコウネコ科マングース亜科の哺乳類の一種。体重0.6〜1kg。雑食性。後肢で立って周囲を見回す独特の警戒姿勢をとる。南アフリカやナミビアなどに分布。
ムカデ(むかで)
唇脚綱に分類される節足動物の総称。世界各地に分布する。多くは全長1〜10cm。体は細長く、頭部と、体節の連なった胴部から成る。1つの体節に1対の歩脚を持つ。胴部第1節には顎肢と呼ばれる毒牙があり、これを用いて獲物を狩る。漢字では「百足」などと書き、英名のcentipedeも「百の足」を意味する。
メガロドン(めがろどん)
絶滅したサメの一種。ムカシオオホホジロザメ。約2300万年前から約150万年前までの海に棲息していた。その名は「大きな歯」を意味する。全長は10m程度と推定されており、現生のサメと比較しても大きい。かつては20mにも及ぶ史上最大のサメとする説もあったが、現在では否定されている。
猛禽(もうきん)
肉食で性質の荒々しい鳥のこと。ワシ・タカ・ハヤブサフクロウなどがこれに当たる。鋭い爪と鉤型の嘴を持つなど共通の特徴を有するが、これは収斂進化の結果であり、分類学上の類縁関係が近いわけではない。
以下のカードは誤訳(英語のraptorは小型の肉食恐竜を指す言葉でもある)。
モウセンゴケ(もうせんごけ)
ナデシコ目モウセンゴケ科モウセンゴケ属に分類される多年草。食虫植物の一種。葉にある腺毛から粘液を分泌しており、虫が付着すると、腺毛と葉がそれを包むように曲がり、消化・吸収する。日本を含む北半球の高山・寒地に広く分布。毛氈苔の名は、一面に生えると赤い粘液のために毛氈(フェルト)を敷いたように見えることから。
モズ(もず)
スズメ目モズ科に分類される鳥の総称。狭義にはそのうちの1種。肉食性で、昆虫のほか小型の鳥類・爬虫類・哺乳類なども食する。多くの種が捕らえた獲物を木の枝などに突き刺す習性を持ち、「モズの速贄(はやにえ)」と呼ばれる。
モロク(もろく)
有鱗目アガマ科に分類されるトカゲの一種、モロクトカゲのこと。体長15cmほど。オーストラリアの砂漠に棲息する。全身に円錐形の棘が並ぶ。皮膚には口に繋がる細い溝が走っており、体が少しでも濡れると毛細管現象で水分を摂取できるようになっている。主食はアリ。その名は古代中東の神モロクに由来する。
ヤスデ(やすで)
倍脚綱に分類される節足動物の総称。多くは全長1〜5cm。体は細長く、頭部と、体節の連なった胴部から成る。円筒形か扁平で、ムカデに似るが、1つの体節に2対の歩脚を持つ点などで異なる。腐植質の多い湿った場所に棲む。全世界に約1万種、日本では約200種が知られる。円座虫。古名は雨彦(あまびこ)、あるいは筬虫(おさむし)。
ヤツガシラ(やつがしら)
サイチョウ目ヤツガシラ科の鳥。全長約28cm。頭には広げると扇状になる冠羽があり、くちばしは細長く下に曲がっている。アフリカ南部からヨーロッパ南部、東アジアに至る広い地域に分布し、日本にも少数が冬鳥または旅鳥として飛来する。
ヤツメウナギ(やつめうなぎ)
ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科の脊椎動物で、円口類(古い分類では無顎類)の一種。漢字では「八目鰻」と書き、一対の目と七対の鰓孔(えらあな)とがすべて目のように見えることから「ヤツメ」の名がある。体型はウナギに似るが、顎を持たない原始的な脊椎動物であり、ウナギを含むほとんどの魚とは異なるグループに属する。
ヤモリ(やもり)
有隣目ヤモリ下目に分類されるトカゲの総称。世界各地に分布する。主に夜行性で、昆虫などを食べる種が多い。一部の種は四肢に趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官を持ち、垂直なガラス面も登ることができる。漢字表記は「守宮」「家守」で、これはニホンヤモリが人家に棲み、害虫を捕食することに由来する。イモリとは名前が似ているが、こちらは爬虫類、あちらは両生類であり類縁関係は遠い。
翼竜(よくりゅう)
翼竜目に分類される中生代の爬虫類の総称。初めて空を飛んだ脊椎動物。近縁ではあるが、恐竜には含まれない。翼となった前肢はコウモリに似ているが、複数の指で飛膜を支えるコウモリと違い、一本の指と後肢の間だけに膜を張っている。代表的な種はランフォリンクス、プテラノドン、ケツァルコアトルスなど。白亜紀末、恐竜などとともに絶滅した。
ライガー(らいがー)
ライオンの雄とトラの雌の間に生まれた交雑種。すべて人工飼育下で生まれた個体である。個体差はあるが、淡い縞模様を有し、雄は少量のたてがみを持つ。疾患に罹りやすく短命に終わる場合が多いため、倫理的な問題から現在では一般には作られていない。
レイザーバック(れいざーばっく)
『背中がかみそりのように鋭く尖った』という形容詞で、主にそのような特徴を持つ野生の豚のことを指す。また、ナガスクジラの仲間で小さく尖った背びれを持ったものを指す場合もある。
レッドウッド(れっどうっど)
セコイアの別名。セコイアはスギ科セコイア属に属する唯一の植物で、世界有数の大高木。アメリカ合衆国西海岸の海岸山脈に自生する。アメリカ杉、セコイヤメスギ、イチイモドキともいわれる。厚さ30cmに及ぶ樹皮や心材の色からレッドウッドと呼ばれる。
ワタリガラス(わたりがらす)
スズメ目カラス科の鳥。最も大形のカラスで、体長70cmに及ぶ。全身黒色で、くちばしが強大。雑食性。北半球に広く分布。日本では北海道に冬鳥として少数が渡来。

[編集] 職業・人物・団体

アスカーリ(あすかーり)
東アフリカにおいて、植民地政府に雇用された現地警察官。
アスカーリ/Askariも参照。
大入道(おおにゅうどう)
大柄な僧、あるいは坊主頭の大男。転じて、日本各地に伝わる大男の妖怪を指す。
御曹子(おんぞうし)
名門の子弟。
宦官(かんがん)
皇帝に侍るため、あるいは腐刑という処罰によって去勢した男子。
間者(かんじゃ)
敵方の様子を探る者。スパイ。
儀仗兵(ぎじょうへい)
儀礼および護衛のために、元首や高官などの高位者に付けられる兵員。儀仗とは実戦用の武器を指す兵仗に対し、儀礼用の武器のことを言う。
木戸番(きどばん)
芝居・相撲・見世物小屋の木戸口の番人。
吟遊詩人(ぎんゆうしじん)
各地を旅しながら詩曲を歌う芸人。またファンタジー作品に登場する、歌や演奏によって魔法的な力を発揮する職業「bard」にもこの訳語が当てられることがある。バードも参照。
ゲリラ(げりら)
敵の後方や敵中を奇襲して混乱させる小部隊。
コンシェルジュ(こんしぇるじゅ)
サービス業の一つ。原義は「集合住宅の管理人」だが、ホテルなどの施設においては、客のあらゆる要望に応え、案内や代行を担う「総合世話係」を意味する。
サディスト(さでぃすと)
相手に肉体的・精神的苦痛を与えることで、性的満足を得る異常性欲者。
司書(ししょ)
図書館に勤務し、書籍の管理などを行う専門職員。
十字軍(じゅうじぐん)
11世紀末から13世紀にかけて、ヨーロッパのキリスト教徒が結成した聖地エルサレム奪還のための遠征軍。広義には、それに加えて中世キリスト教徒が行なった対外遠征すべてのこと。
転じて、宗教的イデオロギーを行動原理とし、宗教的一体感によって結束した軍隊および軍事行動のこと。場合によってはキリスト教以外の宗教によるものにも用いる。
重装歩兵(じゅうそうほへい)
読んで字の如く、重装備で固めた歩兵のこと。
特に古代ギリシアにおける重装歩兵はHopliteと呼ばれ、ファランクスという密集陣形を組んで戦ったことで有名。
酋長(しゅうちょう)
集団の指導者。主に未開の部族の長を指す。現在では差別的な語であるとして、使用が忌避される傾向にある。
守銭奴(しゅせんど)
金銭をためることに異常な執着をもつ人。貪欲(どんよく)でけちな人。
准将(じゅんしょう)
軍隊の階級の一。少将の下で、大佐の上。主に陸軍と空軍で用いられる呼称で、海軍で同格とされるcommodoreは代将と訳されることが多い。
助祭(じょさい)
ローマ-カトリック教会における聖職位の一。ミサの際などに司祭を補助する者。
随員(ずいいん)
地位や身分の高い人につき従う人。特に、外交使節などに随行する人。
前哨(ぜんしょう)
敵陣近くに軍隊が陣を張る場合、敵状を偵察したり敵の奇襲を防ぐために前方に配置する部隊。
ソリスト(そりすと)
単独で歌唱あるいは演奏する人。独唱者・独奏者。
隊商(たいしょう)
砂漠などで隊列を組んで旅をする商人の一団。キャラバン。運搬にはラクダなどの動物が用いられる。
鷹匠(たかじょう)
訓練したタカやハヤブサを用いて狩猟を行う者。日本を含む世界各地に存在する。
チャンピオン(ちゃんぴおん)
日本語一般には「優勝者」の意で使われるが、ラテン語で「闘士」の意であり、英語でもこちら。
聴罪司祭(ちょうざいしさい)
カトリックの「ゆるしの秘跡」において、罪の告白を聴き、指導を行い、赦しを与える司祭。
寵児(ちょうじ)
特別に可愛がられている子供。転じて、世間で持て囃されている人物。
腸卜師(ちょうぼくし)
古代ローマにおいて、生け贄の動物の内臓を用いて占いを行っていた祭司。腸卜者、腸卜僧、ハルスペックスなどとも言う。
廷臣(ていしん)
朝廷に仕えている臣。
提督(ていとく)
艦隊の総司令官、もしくは海軍における将官(元帥・大将・中将など)の総称。陸軍・空軍における「将軍」に相当する。
都督(ととく)
統率し監督すること。全軍を統率する人。総大将。
人足(にんそく)
土木工事や荷運びなどの力仕事に従事する労働者。
野伏(のぶし)
山伏や放浪の民など、野外で生活する者。中世日本の、山野に隠れて落武者狩りなどを行う武装農民集団を指す言葉でもある。またrangerの日本語訳として使われることもある(レインジャーを参照)。「のぶせ」「のぶせり」とも読み、また「野武士」と書かれることもある。
幕僚(ばくりょう)
将軍・君主などの参謀。軍隊で、司令部に直属し参謀事務に関与する将校。
旗本(はたもと)
武士・侍のうち、大将直属の配下として、本陣を護衛する者。
ハッカー(はっかー)
原義は「(斧などで)叩き切る人」で、「斧1本で家具などを作る人」すなわち「手近なもので創意工夫する人」の意。
現在は主に、高度な知識とひらめきで成果を出すコンピュータ技術者のこと。特にコンピュータネットワークのセキュリティを突破して情報を盗んだり破壊工作をしたりと言った犯罪を行う者を指して使われる(が、この用途ではクラッカーという呼称を用いるべきだという意見もある)。
バナレット(ばなれっと)
中世の爵位・称号の一つ。ナイト・バナレットとも。騎士のうち、他の騎士を家臣として動員する能力・資格を持つ階級。身分は、騎士の上、男爵の下に相当。
後に成立した準男爵(バロネット)階級とは、似てはいるが別物。旗本の英訳として使われることもある。
匪賊(ひぞく)
集団で略奪・殺人・強盗などを行う賊。
ファランクス(ふぁらんくす)
古代ギリシアなど東地中海文明でよく用いられた、重装歩兵による密集方陣のこと。
転じて密集陣形全般や密集軍のことも指す。ときおり重装歩兵を指して使われることもあるが、それは誤用。
腹心(ふくしん)
深く信頼すること。また、そのような人。
懐刀(ふところがたな)
知謀に長け、重要な計画や相談にあずかる信頼の厚い部下。元は懐に入れて携帯する護身用の小刀の意。類義語に右腕、腹心など。
偏執狂(へんしゅうきょう)
一つのことに異常な執着をもち、常軌を逸した行動をする人。
末裔(まつえい)
末の血筋。子孫。
名代(みょうだい)
人の代理をつとめること。それをする人。
民兵(みんぺい)
民間人で編成された武装組織。平時はそれぞれの職業に就いている民間人が、有事の際に召集されたもの。国軍や常備軍とは分けて考えられる。予め定期的に軍事訓練を受けているものや、緊急的に作られまともな訓練を受けていないものなど、実態は国や時代によって様々。
山伏(やまぶし)
山野に起き伏しして仏道修行に励む僧。
竜騎兵(りゅうきへい)
射撃武器(主にマスケット銃)を主要武器とした騎兵。中世ヨーロッパ当時は花形兵種であり、転じて「強い男」「精鋭の兵士」などの意でも使われる。
創作ファンタジーではドラゴンに騎乗した騎兵のことを指すことがあるが、日本独自の誤用。ただし近年は海外でも(特に日本製ゲームの英訳版で)用いられることもある。
レインジャー(れいんじゃー)
レンジャー、レーンジャーとも。森林や自然公園の警備・管理を行う者(フォレストレンジャー、パークレンジャーなどという)、遊撃や偵察を行う軍隊の特殊部隊など、様々な職業を指す。
特にファンタジー作品やロールプレイングゲームでは、野外活動に長ける戦闘員を指すことが多い。指輪物語においてrangerが「野伏」と訳されたことから、日本では野伏と呼ばれることもある。

[編集] 鉱物・合金

あられ石(あられいし)
炭酸カルシウムを主成分とした鉱物。透明または半透明で、色の付いたものもある。彫刻などに使われる「雪花石膏」の代用品として使われることがある。
黄鉄(おうてつ)
鉄と硫黄の化合物。淡黄色で金属光沢がある。各種岩石・鉱床中に広く分布し、かつて硫酸の製造や製鉄の原料にした。黄鉄鉱。パイライト。
花崗岩(かこうがん)
マグマが地下深くで冷えてできた深成岩の一種。石英、正長石、斜長石、雲母などを主成分とする。結晶の粒は大きく均質。色は白色から淡灰色、淡紅色。土木・建築用石材として使われる。
岩滓(がんさい)
火山砕屑物(さいせつぶつ)の一。暗褐色で多孔質。形の不規則な破片。マグネシウム・鉄に富むマグマから生ずるものが多い。
輝石(きせき)
鉄・マグネシウム・カルシウムなどのケイ酸塩鉱物。斜方晶系と単斜晶系とがある。火成岩・変成岩を構成する主要鉱物。ただし、輝石の英語名は「Pyroxene」であること、通常赤いものは存在しないことなどを考えれば、これは文字通り、単なる「輝く石」なのかもしれない。
血石(けっせき)
緑石英または緑玉髄の中に赤色または赤褐色の酸化鉄が点々と入っているもの。飾り石として用いられる。
玄武岩(げんぶがん)
火成岩の一種。火山岩(マグマが急速に冷えて固まってできた火成岩)のうち、二酸化ケイ素の重量比が45〜52%のもの。輝石やカンラン石などの有色鉱物を多く含む苦鉄質岩で、黒っぽい色のものが多い。
黒曜石(こくようせき)
ガラス質の火山岩。黒色または暗灰色、時に赤褐色。割れ目は貝殻状を示す。流紋岩質や安山岩質のマグマが冷えて固まったもの。先史時代には石器に使用された。近年は焼いて粉末にし、断熱材に利用する。
琥珀(こはく)
樹脂が地中で長い年月をかけて化石になったもの。黄褐色ないし黄色のものが多く、透明ないし半透明。虫や植物を内容するものもある。飾り石として用いられる。
コバルト(こばると)
鉄族に属する遷移元素の一。元素記号Co。原子番号27。原子量58.93。灰白色の金属。展性・延性があり強磁性を示す。高速度鋼などの合金製造のほか、ガラス・陶磁器などの顔料に利用される。
ざくろ石(ざくろいし)
珪酸塩鉱物の一種。ガーネット。濃い赤のものが有名だが、無色、黄、褐、緑、黒など様々な色がある。一月の誕生石。
サファイア(さふぁいあ)
コランダム(鋼玉)の一種。宝石としての価値があるコランダムのうち、赤いものをルビー、赤以外のものをサファイアと呼ぶ。特に青色のものが有名で、主成分は酸化アルミニウムだが、微量に含まれる鉄やチタンによって青色を呈する。九月の誕生石。人工的にも合成される。
縞瑪瑙(しまめのう)
オパールや石英からなる玉髄のうち並行する縞模様を持つもの。中でも漆黒のブラックオニキスが有名。
松脂(しょうし)
天然樹脂の一。松などの針葉樹から分泌される粘りけのある液体。独特の芳香がある。固化すると黄褐色のもろいガラス状となる。
真鍮(しんちゅう)
銅と亜鉛との合金。黄色。加工しやすく錆びないので工業材料などとして広く用いられる。五円硬貨の材料でもある。
水銀(すいぎん)
亜鉛族元素の一。元素記号Hg。原子番号80。原子量200.6。主鉱物は辰砂(しんしゃ)。常温で液体である唯一の金属。有毒。金・銀・スズなど多くの金属とアマルガムをつくる。鉄はアマルガムをつくらないため水銀の貯蔵容器に用いる。比重13.546(摂氏20度)。融点は摂氏マイナス38.842度。朱・アマルガムの製造、温度計・圧力計・水銀灯・理化学実験用などに用いられる。
青銅(せいどう)
銅を主成分としてスズを含む合金。ブロンズ。色は添加するスズの量によって様々だが、年月を経て錆びるとくすんだ青緑色(青銅色)になる。鉄の普及以前に最も広く利用されていた金属で、青銅器時代と呼ばれる一時代を築いた。日本でも銅鐸などが出土する。十円硬貨の原料であり、オリンピックの銅メダルも主にこれで作られる。
雪花石(せっかせき)
雪花石膏のこと。厳密にはalabasterは石膏と方解石それぞれの変種である。
転じて、"alabaster skin" (白く滑らかな肌)という表現が存在する。
タール(たーる)
有機物を熱分解して得る粘性のある褐色または黒色の油状液体。主成分は芳香族系の炭化水素とその誘導体。
大理石(だいりせき)
石灰岩の一種で、石灰岩がマグマの熱の作用で再結晶したもの。変成岩に分類される。岩石学上の正式名は「結晶質石灰岩」であり、大理石は主に石材としての呼び名である。建築・彫刻・装飾などに用いられる。
白金(はっきん)
白金族に属する遷移元素の一。プラチナ。元素記号Pt。原子番号78。原子量195.1。比重21.4(摂氏20度)。銀白色の固体金属。化学的に安定で王水以外の酸に不溶。酸素・水素を吸収して活性化するので酸化還元触媒として用いられる。また抵抗温度計・坩堝(るつぼ)・電気炉・電極・装飾用貴金属として用いられる。
玻璃(はり)
水晶または透明なガラスの古い言い方。仏教用語では七宝の一つとされる。
翡翠(ひすい)
珪酸塩鉱物の一種。深緑のものが有名だが、白、桃、薄紫、青など様々な色がある。また、化学成分により硬玉と軟玉に分かれ、狭義ではそのうち硬玉の方のみを指す。なお、鳥のカワセミの別名でもある。
ピューター(ぴゅーたー)
スズに鉛を少し混ぜた合金。スズの細工物の接合剤、銅容器のさび止めなどに用いた。
ブリキ(ぶりき)
スズをめっきした薄い鉄板。建材や缶詰の材料とする。
ヘマタイト(へまたいと)
鉄の酸化物からなる鉱物。六方晶系。結晶したものでは青鉄黒色、塊状のものでは赤ないし暗赤色を示す。堆積岩・変成岩・熱水鉱床中などに産し、鉄の重要な鉱石鉱物。
斑岩(まだらいわ)
完晶質で細粒の石基中に多くの斑晶を含む斑状の火成岩。石英斑岩・花崗(かこう)斑岩など。本来の読みは「はんがん」。
マラカイト(まらかいと)
別名・孔雀石。塩基性炭酸銅からなる鉱物。単斜晶系に属し、孔雀の羽のような緑色の絹糸状の光沢がある。銅鉱床の酸化帯に産し、飾り石となる。日本では、岩緑青と称し、顔料として古くから用いられた。
ルビー(るびー)
コランダム(鋼玉)の一種。宝石としての価値があるコランダムのうち、赤いものをルビー、赤以外のものをサファイアと呼ぶ。主成分は酸化アルミニウムだが、微量に含まれるクロムによって赤色を呈する。七月の誕生石。ミャンマーのマンダレー地方産が有名。
瀝青(れきせい)
歴青とも。別名・ビチューメン、またはチャン。アスファルト・タール・ピッチなど炭化水素の化合物または混合物の一般的総称。黒色で弾性・粘性・耐水性に優れ、二硫化水素に溶ける。瀝青を主成分とする瀝青材料は、道路舗装用材料・防水剤・防腐剤・接着剤などに用いられる。

[編集] 加工品

アウトリガー(あうとりがー)
カヌーなどで、舷側(げんそく)から張り出した腕木。先端に浮き木を付ける。
青写真(あおじゃしん)
鉄塩類の感光性を利用した複写印画。転じて、完成の予想図、未来の構想。
カタパルト
大岩などを投出する兵器。攻城戦などに用いられる。
カットラス(かっとらす)
湾曲した刃が特徴の刀剣。カトラス、舶刀(はくとう)とも。刀身が短く小回りが利くため、船のような狭い場所での戦闘に向く。大航海時代、船乗りや海賊に重用された。
鉄梃(かなてこ)
鉄製のてこ。バール。先が曲がった棒状の道具で、釘抜きなどの用途で使われる。
カメオ(かめお)
瑪瑙や貝殻などを素材とした浮き彫り。ブローチなどとする。
ガリオン船(がりおんせん)
15〜17世紀頃のスペインの大帆船。ガレオン船。
カルフ(かるふ)
ヴァイキング船の一種。カーヴ。小型のロングシップで、戦と、人や貨物の輸送の両方に使われた。底が浅く、沿岸部の浅い海を航行することができた。
九輪(きゅうりん)
寺院の塔の頂上を飾る相輪の部分の名。露盤上の請花(うけばな)と水煙との間にある九つの金属製の輪。青銅製・鉄製・石製などがある。
玉璽(ぎょくじ)
天子の印。
切子(きりこ)
ガラスの表面を切削する加工。およびその加工品。
傀儡、くぐつ(くぐつ)
操り人形、木偶。転じて、他者の思いのままに利用されている人物や組織。
鎖鎌(くさりがま)
鎌に2、3mの長さの鉄の鎖をつけ、その端に鉄分銅をつけた武器。分銅で敵を打ち倒し、鎌でとどめを刺す。
苦無(くない)
両刃に柄の付いた道具。柄尻は輪になっており、紐を通すことができる。かつてナイフやスコップのように使われたが、フィクションにおいては専ら忍者の武器とされ、手裏剣のように投擲されることが多い。
軛(くびき)
車や犂(すき)に繋ぐため、牛や馬などの首にはめる木製の器具。転じて、自由を束縛するもののこと。衡、頸木とも書く。
クラリオン(くらりおん)
金管楽器の一種。中世に登場した、高音域の巻管のラッパ。
コイル(こいる)
線を円形または円筒形に巻いたもの。
篭手(こて)
手や腕を保護するための防具。革や金属などで作られる。籠手、小手、甲手とも表記する。
英語のgauntletは西洋の甲冑の一部で、手と前腕を覆う防具を指す。bracerは前腕を覆う防具で、本来は自分の弓の弦から腕を保護するためのものを指す言葉だが、ロールプレイングゲームなどでは敵の攻撃に対する防具として扱われることも多い。gloveは手袋や野球のグローブなど、手と手首を覆うもののこと。
Gauntlet
Bracer
Glove
御幣(ごへい)
裂いた麻や畳んだ紙を細長い木にはさんだ祭具。おはらいをするのに用いる。
コペシュ(こぺしゅ)
古代エジプトで使われていた50〜60cm程度の長さの鎌形の剣。ケペシュともいう。その形状から盾を引っ掛けて剥がし、切りつけることができた。
ファラオが使っていた描写があり、王の墓から見つかっている。儀礼用として刃の研がれていないものも多く存在した。
独楽(こま)
玩具の一。円板または円錐形の胴を心棒や軸を中心に回転させて遊ぶもの。心棒をひねったり、軸に紐を巻きつけて引き、回転を与える。
細工箱(さいくばこ)
特定の操作を行わないと開かない箱。盗難防止等の目的で使用される。
輜重(しちょう)
前線に輸送・補給する食糧・被服・武器・弾薬などの軍需品の総称。
十手(じって)
捕り物道具の一。鉄・真鍮・木などの棒の手元に鈎(かぎ)などをつけ、柄の末端に緒をつけたもの。長さ30cmから1mほどのものまである。相手の攻撃を防ぎ、また打ったり突いたりして攻める。
手甲(しゅこう)
手の甲を覆うもの。武具は多く革製、旅行・労働用には多く紺の木綿が用いられた。本来の読みは「てっこう」
手裏剣(しゅりけん)
相手に投げつける鉄製の小武器。一方または両方をとがらせた小棒と、十字形・卍形(まんじがた)などの鉄板に刃をつけた車剣(くるまけん)とがある。
鍬(すき)
幅の広い刃に柄をつけた櫂(かい)状の農具。手と足で土を掘り起こすのに用いる。
スクーナー(すくーなー)
帆船の一種。マストの数が2本以上で、それらすべてに縦帆(船の向きに平行な帆)が張られているものがこれに分類される。16〜17世紀のオランダで初めて用いられ、その後北米で広く使われた。
スリング(すりんぐ)
投石のための道具。紐の端の輪に石を入れて振り回し、遠心力を利用して石を飛ばす。
セメント(せめんと)
広義には様々な接合剤の総称だが、狭義には水と反応して硬化する粉末状の物質を指す。最も一般的なセメントはポルトランドセメントで、石灰石や粘土などを焼成して得られたものに石膏を添加して作られる。セメントに水と砂(細骨材)を混ぜることでモルタルとなり、水と砂と砂利(粗骨材)を混ぜることでコンクリートとなる。
戦車(せんしゃ)
1. 旋回砲塔と装甲と無限軌道を備えた近現代の戦闘車両(英:tank)。
2. 古代の戦闘用馬車(英:chariot)。チャリオットとも。古代の戦争における主力兵器であったが、後に騎兵に取って代わられた。マジックでは基本的にこちらの意味で使われる。
タービン(たーびん)
流体のエネルギーを回転運動に変換して、動力を得る機械。
大小(だいしょう)
大刀と小刀(脇差(わきざし))。
蝶番(ちょうつがい)
開き戸・開き蓋(ぶた)などを支え、自由に開閉できるように取りつける金具。
鎚鉾(つちほこ)
重量のある頭部(柄頭)と柄から成る殴打用の武器で、合成棍棒の一種。鎚矛、戦棍(せんこん)、メイスとも。
鶴嘴(つるはし)
両端あるいは片端を尖らせた金属製の頭部に、柄を直角に連結した工具。主に、硬い土や岩やアスファルトを掘り起こしたり砕いたりするために用いる。ツルのくちばしに似ていることから鶴嘴の名がある。
擲弾(てきだん)
手で投げたり、小銃で発射したりする近接戦闘用の小型爆弾。擲弾兵を意味する「grenadier」は勇猛な兵士とされ、転じて「精鋭兵」「近衛兵」等の意味でも用いられる。
投網(とあみ)
漁網の一種。魚のいる水域に投げ広げ、被せて引き上げることで魚を獲る。円錐形の袋状になっており、裾の部分に多数のおもりが付いている。
灯籠(とうろう)
1. 日本古来の照明器具。灯火が風などで消えないよう囲いをしたもので、通常、神仏に灯火を献ずるために用いられるものを指す。特に寺社の屋外に設置される石灯籠や金属灯籠を指すことが多いが、紙などでできた移動可能なものもあり、祭礼に用いられる。燈籠、燈篭、灯篭とも表記する。
2. ランタン(Lantern)の訳語。
遠眼鏡(とおめがね)
望遠鏡の古い言い方。
弩弓(どきゅう)
古代中国で用いた武器の一。引き金を操作して矢や小石などを発射する機構の手持ち弓のこと。弓よりも少ない訓練で同等以上の威力・命中精度を得られる利点があるが、装填に時間がかかるという弱点があった。数人で扱うような大型のものもあった。
西洋の類似した武器をクロスボウという。日本ではしばしば「ボウガン」とも言うが、商品名である。より大型のものをアーバレスト、さらに大型のものをバリスタと言う。
帷(とばり)
室内に垂れ下げて隔てとする布。または、そのようなものの喩え。
薙刀(なぎなた)
幅広で反りの強い刀身に、長い柄をつけた武器。平安時代から主に歩卒や僧兵が用い、南北朝時代以後は上級武士も使用したが、槍の発達で戦国時代以後は戦いの主要武器ではなくなった。江戸時代には婦人も用いた。
鉈(なた)
刃物の一種。形状や用途は様々だが、概ね刀身は厚く、林業やアウトドアなどで、薪割り、枝打ち、木の皮剥きなどの目的で使われる。また、映画『13日の金曜日』の影響により、ホラー作品において凶器として描かれることもある。
根付(ねつけ)
印籠(いんろう)・タバコ入れ・巾着(きんちやく)などの、ひもの先端に付ける小さな細工物。帯にはさんで下げた際のすべりどめを兼ねた一種の装飾品。
野太刀(のだち)
平安時代、衛府(えふ)の官人や公家が用いた兵仗の太刀。野剣。野外出行にも用いるところからいう。
バギー(ばぎー)
砂地などの悪路の走行に適した軽量の自動車。タイヤが太い。
バリスタ(ばりすた)
据え置き型の巨大なクロスボウ(弩砲)。主に数人で扱う。てこによって弦を引き、丸く整形した石や専用の大型の矢、火矢などを撃ち出す。
バルディッシュ(ばるでぃっしゅ)
長柄の先端に三日月状の斧頭を取り付けたポールウェポンの一種である戦斧。
火打ち石(ひうちいし)
発火具として用いられる硬質の石。火打ち金(ひうちがね)と呼ばれる鋼鉄片に火打ち石を打ち付けて火花を出し、火口(ほくち)に点火する。
英語のflintは本来燧石(フリント)という岩石の一種を指す言葉だが、燧石が西ヨーロッパで火打ち石として利用されていたことから、火打ち石の意味で使われることもある。
浮嚢(ふのう)
うきぶくろ。空気の入った袋状の水泳具。または、魚の体内にある器官。
フリゲート艦(ふりげーとかん)
18世紀から19世紀半ば頃まで用いられた大型木造帆船ならびに蒸気帆船で、近代海軍の巡洋艦的役割をもったもの。
フレイル(ふれいる)
柄の先に鎖などで打撃部を接合した打撃武器。打撃部が棒状のものをフレイル、球状のものをモーニングスターと呼び区別する場合もある。脱穀用の農具、唐棹が起源とされる。連接棍、連接棍棒。
ペナント(ぺなんと)
旗の一種。二等辺三角形のものが多いが、長方形などの場合もあり、いずれも細長い形状をしている。日本では、高度経済成長期に観光名所などをあしらった土産品として流行したが、現在では廃れている。野球などにおける「ペナントレース」は、優勝旗がペナントであることに由来する。
紡績(ぼうせき)
短い繊維を平行に並べ、引き伸ばしてよりをかけ、一本の糸にすること。またはその加工品の糸。
ボーラ(ぼーら)
両端に石や鉄の玉のついた投げなわ。
ボット(ぼっと)
ロボット(自律的に作業を行う機械)の略称。転じて、オンラインゲームにおけるAIプレイヤーなど、自動化プログラムの一種を指す。
マクアフィトル(まくあふぃとる)
木の板に黒曜石の刃を挟んで作られた剣。主に中米で用いられていた。
マスケット銃(ますけっとじゅう)
旧型小銃。銃身に螺旋の溝がないため、射程距離が短い。
モーニングスター(もーにんぐすたー)
打撃用の武器の一種。鎚鉾(メイス)の一種で、球に複数の棘を付けた星型の柄頭が特徴。名前の由来は「明けの明星(明け方に見える金星のこと)」。棘付き球と柄を鎖で繋いだフレイルの一種をこの名で呼ぶ場合もある。
ランタン(らんたん)
ランプ(照明器具)の一種で、屋外で用いる手提げ式のものを指すことが多い。
リムジン(りむじん)
運転席と後部座席との間に仕切りを有する、大型の高級乗用車。
糧秣(りょうまつ)
兵員の食糧と軍馬のまぐさ。
るつぼ(るつぼ)
化学実験などで、物質を溶融し、または焙焼する場合に用いる耐熱性容器。石英製・陶磁製・金属製などがある。このことから種々のものが混ざっている状態のたとえを表す。
霊柩車(れいきゅうしゃ)
遺体を運ぶための車両。日本では、遺体を葬儀場から火葬場へ送るための車を指す。
レイピア(れいぴあ)
刀剣の一種。刺突用の片手剣で、刀身は細身、先端は鋭く尖っている。16〜17世紀頃のヨーロッパで、護身用あるいは決闘用に使われた。
六分儀(ろくぶんぎ)
60度(円周の六分の一)の円弧と小望遠鏡・二個の平面鏡からなり、天体の高度を測るのに使う器械。船の位置を測定するのに用いる。六分儀の誕生した16世紀まで、航海ではアストロラーベ(Astrolabe)が主に用いられていた。
ロッド(ろっど)
杖や釣り竿などの棒状の道具。マジック等のファンタジーでは基本的に魔法の杖の意味で使われる。
ロティサリー(ろてぃさりー)
肉を串に刺して回転させながら焼く調理器具。この調理法自体をロティサリーと呼ぶ場合もある。
ワンド(わんど)
魔法の杖。魔法使いなどが振るう棒状の道具。一般にロッドと比較して小型のものを指す。

[編集] 地形・人工設備

東屋(あずまや)
眺望や休憩のために設けられた簡素な建屋。屋根と柱だけで構成され、壁面をほとんど持たないものが多い。四阿(あずまや、しあ)、亭(ちん)とも。
ただし、下記2枚のカードにはいずれも東屋が描かれていないため、原義である「(休憩できる)木陰」の意で捉えたほうがわかりやすい。
暗渠(あんきょ)
覆いをしたり地下に設けたりして、外から見えないようになっている水路。
オベリスク(おべりすく)
古代エジプトの太陽の神を象徴する石柱。上方に向かって細くなり、先端がピラミッド形の巨大な一個の石の四角柱。各面に象形文字の碑文や図像が刻まれている。寺院・宮殿の入り口の両脇に建てられた。またそれに似せた記念碑。
かさぶた地区(かさぶたちく)
地がやせ、植物のほとんど育たない凸凹した火山溶岩地。スカブランド(かさぶたの土地)。
カルー(かるー)
アフリカ南部、ナミビアから南アフリカにかけて広がる半砂漠地帯。
カルデラ(かるでら)
火口周辺の崩壊・陥没によってできた大規模な円形または馬蹄形の窪地。直径2km以上で、数十kmに及ぶものがある。
間欠泉(かんけつせん)
定期的に熱湯や水蒸気を噴出する温泉。
岩礁(がんしょう)
水面下に隠れている岩。または、わずかに水面上に出ている岩。
橋頭堡(きょうとうほ)
狭義では、渡河作戦において、補給の要となる橋を守るために対岸に築かれる拠点のこと。広義では、上陸作戦において海岸に築かれる海岸堡など、敵地内の部隊を防衛し、その後の攻撃の足場とするための前進拠点を指す。
拱門(きょうもん)
アーチ形に造られた門。
岐路(きろ)
分かれ道。転じて、将来が決まるような重大な場面。「人生の岐路に立つ」などの形で使われる。
玄室(げんしつ)
横穴式石室の古墳において、死者を安置する墓室。
工廠(こうしょう)
軍直属の軍需工場。
サイロ(さいろ)
青刈り作物や生の牧草を詰めサイレージを作るための、石・れんが・コンクリートなどで作った貯蔵庫。
砂州(さす)
海岸や湖岸にできた砂堤。砂嘴(さし)のさらに発達したもの。潮流・風や河川の運んだ土砂がたまってできる。
サバンナ(さばんな)
熱帯・亜熱帯地方にみられる乾性の草原。明瞭な乾季と雨季がある。年降雨量200〜1000mmで、丈の高いイネ科植物が密生し、低木が点在する。アフリカのスーダン地方・南アメリカのリャノスやカンポなどがこれに属する。サバナ。
三角州(さんかくす)
河川の運搬する土砂が河口付近に堆積して形成され、上流に頂点をもつ三角形の低く平らな地形。
酸性土(さんせいど)
酸性を示す土壌。酸を遊離する腐植物質が集積したり、アルカリが流失・欠乏したりしてでき、湿潤な気候のもとで生じやすい。
銃眼(じゅうがん)
敵の様子をうかがったり銃で射撃したりするため、防壁などに作った小さな穴。
壌土(じょうど)
粘土が30パーセントほど混じった土壌。水分や養分の吸収・通気性にすぐれており、作物栽培に適する。
震央(しんおう)
震源の真上の地図上の位置。緯度・経度で示される。
ステップ(すてっぷ)
内陸部の半乾燥地帯に分布する、丈の短い草だけが生えた草原。砂漠よりは湿潤だが、森林やサバンナよりは乾燥した地域に成立する。
堰(せき)
取水のため、また流量や水位を調節するため、川の途中や湖・池の出口などに流れを遮って作った構造物。
僧院(そういん)
僧が住む建物。
堆石堤(たいせきてい)
氷河が運搬して堆積した岩塊や土砂からなる堤防状の地形。
ツンドラ(つんどら)
タイガの北に位置し、夏の間だけ永久凍土層の表面が融解して、わずかに蘚苔類・地衣類などが生育する荒原。ロシア連邦の北極海沿岸地方・カナダ北部・アラスカ地方にわたる。
島嶼(とうしょ)
島。島々。「嶼」は「島」よりも小さいしまを意味する。
ピラミッド(ぴらみっど)
エジプトなどにある四角錐状の巨石建造物の総称。金字塔と訳されることもある。
転じて、角錐そのものや似た形状のものを指す言葉としても使われる。
フィヨルド(ふぃよるど)
氷河による浸食で形成された湾や入り江。峡湾、峡江とも。氷河に浸食されたU字谷が、海面上昇により沈水することで生まれる。湾の入口から奥まで湾の幅があまり変わらず、細長い形状となる。寒帯で見られ、特にノルウェーのものが有名。
ベースキャンプ(べーすきゃんぷ)
登山や探検をする際の基地として、必要物資を蓄えておく野営地、あるいは施設。
濠(ほり)
敵などの侵入を防ぐために掘られた溝。水をたたえたりすることもある。
幕屋(まくや)
幕を張りめぐらした小屋。聖書に登場する移動式の神殿。
モルグ(もるぐ)
遺体安置所。mortuaryとも呼ばれる。→霊安室/Mortuary
矢来(やらい)
竹や丸太を粗く組んで作った臨時の囲い。
淀み・澱み(よどみ)
河川の中で、水の流れが緩やかな場所。英語の「bayou」は「ゆっくり流れる小川」であり若干意味が違う。
ラグーン(らぐーん)
外海から隔てられた水深の浅い水域。湾が砂州によって隔てられ湖沼化したものと、海の一部がサンゴ礁によって隔てられたものの両方を含む。前者は潟(かた)、潟湖(せきこ)、後者は礁湖(しょうこ)、リーフラグーンとも呼ばれる。
稜堡(りょうほ)
要塞や城壁における、外側に突き出した三角形の部分。要塞全体は星形となり、星形要塞、稜堡式城郭などと呼ばれる。15世紀半ばのイタリアにて、火砲による攻撃の死角をなくすため、従来の円形の要塞に代わって造られるようになった。日本では五稜郭が有名。
塁壁(るいへき)
とりでの壁。城壁。
霊廟(れいびょう)
先祖など、人の霊をまつってある建物。

[編集] 気象・自然現象

オーロラ(おーろら)
地球やその他の天体の、北極・南極近辺で見られる大気の発光現象。極光。色は青、緑、赤など様々で、形はよくカーテンにたとえられる。太陽風のプラズマがその天体の磁力線に沿って高速で降下し、大気粒子を励起することによって起きると考えられているが、詳細については未だ謎が多い。
海嘯(かいしょう)
満潮時、水が壁のようになって海から川の上流に逆流する現象。アマゾン川などで発生する。
黄塵(こうじん)
黄色の土けむり。
サイムーン(さいむーん)
シムーム/シムーン。(アラビア・アフリカの)春から夏にかけて吹く、砂まじりの熱風。simoomとも書く。
曙光(しょこう)
夜明けに東の空から差す太陽の光。転じて、暗い状況の中に見えた希望の兆しを表すこともある。
シロッコ(しろっこ)
サハラ砂漠に発し、アフリカ北岸から地中海周辺に吹く熱風。
砂嵐(すなあらし)
風により舞い上がった砂。及びそれを含む強風。
蒼穹(そうきゅう)
青空。大空。
タンブルウィード
枯れ草が風の影響で転がって球状になったもの。アメリカの乾燥地帯で多く見られる。
津波(つなみ)
海底地震の際の地殻変動によって広範囲に海底が急激に上下運動し、それに応じて起こる周期の長い水波。
冬月(とうげつ)
冬の夜の月。
波濤(はとう)
大きな波。
ハリケーン(はりけーん)
大西洋西部・カリブ海・メキシコ湾や、北太平洋東部に発生する強い熱帯低気圧。

[編集] 架空物

アトランティス(あとらんてぃす)
プラトンの「クリティアス」などに描かれる伝説上の王国。ジブラルタル海峡の西方の大西洋にあって、強勢を誇ったが、地震のために一夜で海中に没したとされる。
アラジン(あらじん)
「千夜一夜物語」中の一編「アラジンと不思議なランプ」の主人公。中国生まれの貧しい少年で、魔法のランプの中に住む大男の力を得て幸福になる。
アリ・ババ(あり・ばば)
「千夜一夜物語」中の一編「アリババと四十人の盗賊」の主人公。盗賊の洞窟(どうくつ)から宝を奪い、仕返しにきた盗賊を全滅させる。
イエティ(いえてぃ)
ヒマラヤに棲んでいるといわれている雪男。
イエティも参照。
河童(かっぱ)
水界にすむと考えられている動物。くちばしがとがり、甲羅や鱗があり、頭の頂に水をたたえた皿がある。人間に相撲を挑んだとか、人馬を水中に引き入れたとか、田植えを手伝ってくれたとか、人間界との交渉を説く話が多い。水神もしくはそのお使いの零落したものかといわれている。
キマイラ(きまいら)
「キメラ」とも呼ばれるギリシャ神話上の生物。テュポーンとエキドナの子とされ、ケルベロスやスフィンクスとは兄弟となる。その姿は、竜・牡山羊・獅子の三つの頭を持ち、尻尾は蛇というものが一般的。
キマイラも参照。
クラーケン(くらーけん)
北欧神話の巨大な海の怪物。
クラーケンも参照。
コアトル(こあとる)
「コアトル」とは古代ナワトル語で「蛇」を意味する。アステカ神話の神「ケツァルコアトル」は「羽毛ある(ケツァル)蛇(コアトル)」の意味である。マジックのコアトルは蛇の姿をとっており、中には翼の生えたものもいる。
業火(ごうか)
罪人を焼く地獄の火。
木霊(こだま)
木に宿っている霊。
御霊(ごりょう)
怨みを残して死んだ人の霊や疫神など、人々に災厄をもたらす怨霊(おんりょう)。
ゴルゴン(ごるごん)
ギリシャ神話に登場する、ステンノ・エウリュアレ・メドゥーサの三人姉妹の怪物。特にメドゥーサを指す。頭髪は無数の蛇、歯はイノシシの牙。黄金の翼をもち、目は人を石に化す力をもつという。メドゥーサのみ可死で他の二人は不死であった。
ゴルゴンも参照。
獅子(しし)
古来、百獣の王とされ、権威・王権などの象徴ともされた獣。仏教では文殊(もんじゆ)菩薩の乗物とする。
熾天使(してんし)
天使の階級の一。偽ディオニシウスが定めた九位階においては最高位とされる。
シンドバッド(しんどばっど)
千夜一夜物語に登場する冒険好きな船乗りの名。
スフィンクス(すふぃんくす)
エジプト・アッシリアなどにおける神殿・王宮・墳墓などを守護する人頭獅子(しし)身の巨大な石像。ギリシャ神話では女性化され、翼をもつ姿に変化。テーベの岩山に現れて「朝は四脚、昼は二脚、夜は三脚で歩く動物は何か」という謎をかけ、答えられない通行者を殺していた。オイディプスが「それは人間である」と答えると、海中に身を投じて死んだという。
スフィンクスも参照。
セイレーン(せいれーん)
ギリシャ神話に登場する海の怪物。二人あるいは三人。乙女の顔、鳥の姿をし、美しい声で近くを通る船乗りをひき寄せ、殺したという。のちに、音楽との関連が強調され、女神ムーサの娘ともされた。
セイレーンも参照。
チュパカブラ(ちゅぱかぶら)
主に南米で目撃される未確認動物(UMA)。家畜の血を吸うとされ、その名前はスペイン語で「ヤギの血を吸う者」を意味する。背中にトゲの生えた二足歩行の宇宙人のような姿とも、四足歩行の犬のような姿とも言われる。
ドッペルゲンガー(どっぺるげんがー)
自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種。自己像幻視。転じて、オカルトやファンタジーでは「自分と同じ姿をした不可思議な存在」を指す。
ドレカヴァク(どれかヴぁく)
スラヴ神話に出てくる怪物。洗礼を受けていない子供の魂が夜に叫ぶ。
ネフィリム(ねふぃりむ)
旧約聖書の「創世記」に登場する、神族と人類の間に生まれた巨人族。
ネフィリムも参照。
バンシー(ばんしー)
スコットランド・アイルランドに現れるといわれる家族の死を予告する妖精。
伏魔殿(ふくまでん)
見た目は壮麗であるが内部には魔物が潜む殿堂。
伏竜(ふくりゅう)
水中深く隠れていて、昇天の機をうかがっている竜。転じて、世間に知られていない俊傑・大人物。
ビヒモス(びひもす)
ベヒモス/ベヒーモス。旧約聖書のヨブ記などに記された水陸両用の巨大な動物。
鳳雛(ほうすう)
鳳凰の雛(ひな)の意、転じて将来大人物となることが期待される優秀な少年。
ホムンクルス(ほむんくるす)
精子中にいると考えられていた超小人。
ホムンクルスも参照。
明神(みょうじん)
神を尊んでいう語。特に霊験あらたかな神をいうこともある。
明神も参照。
メドゥーサ(めどぅーさ)
ギリシャ神話中の怪物ゴルゴン三姉妹の一人。三人のうち彼女だけが不死ではなかった。頭髪は蛇で、黄金の翼をもち、見るものを石に化す。ペルセウスに首を切られたとき、有翼の天馬ペガサスを生じた。
ユートピア(ゆーとぴあ)
理想郷。理想の国。空想上の理想的社会。語源は「どこにもない場所」。
雪女(ゆきおんな)
雪国の伝説で、白い着物を着て女の姿で現れるという雪の精。
黄泉(よみ)
死後、霊魂が行くとされる所。死者の国。
雷獣(らいじゅう)
落雷と共に現れるとされる、日本の妖怪。その姿については地方により異なる伝承があるが、いずれも何らかの獣に似ている。
リバイアサン(りばいあさん)
旧約聖書のヨブ記などにしるされた水にすむ巨大な幻獣。悪の象徴とされる。
リバイアサンも参照。
ルサルカ(るさるか)
ロシアの民話に登場する、一種の精霊。ルサールカと書かれることも多い。溺死した少女は死後にルサルカと化し、美しい男性の旅人を水中に引き込むとされた。
ワイト(わいと)
不死の怪物の一種。wightは本来「人間」を意味する言葉だが、『指輪物語』の塚人(Barrow-wight)をきっかけに、ダンジョンズ&ドラゴンズなどのファンタジー作品でアンデッド系モンスターの名称として用いられるようになった。

[編集] 総合科学

硫黄(いおう)
元素の一。元素記号S。原子番号16。原子量32.1。多くの同素体を持つが、天然には通常、淡黄色の結晶として産出する。黒色火薬の原料であり、合成繊維、医薬品など様々な用途に用いられる。歴史的には日本でも採掘が行われていたが、現在の日本で流通している硫黄は全量が石油精製における脱硫の副産物である(石油に含まれる硫黄分は大気汚染の原因となるため取り除く必要がある)。火口や温泉などで俗に「硫黄の匂い」と言われるものは、正確には硫化水素の腐卵臭や二酸化硫黄の刺激臭であり、単体の硫黄自体は無臭である。英名はsulfurだが、古語でbrimstoneとも言う。
イオン(いおん)
電子を外部に放出する、あるいは外部から受け取ることにより、電荷を帯びた原子または原子団のこと。プラスに帯電したものを陽イオン、マイナスに帯電したものを陰イオンと呼ぶ。
陰極(いんきょく)
回路の外部へ電流が流れ出す(外部から電子が流れ込む)側の電極のこと。カソードとも。対義語は陽極(アノード)。
ウイルス(ういるす)
1. 核酸とそれを包むタンパク質から成る微小な構造体。生物に含めるかどうかについては議論があり、一般的な生物と違って細胞を持たず、単独では自己複製することができないが、遺伝子を持ち、他の生物の細胞に寄生することで自己複製を行う。この寄生(感染)により、一部のものはヒトを含む生物の疾病を引き起こす病原体となる。インフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、SARSコロナウイルス2(新型コロナウイルス)などが知られている。
2. コンピュータウイルスの略称。マルウェア(悪意のあるソフトウェアや悪質なコード)の一種。独立して実行可能なプログラムではないが、他のプログラムに「感染」し、そのプログラムが実行されたときに自己のコピーを作らせて増殖する。
瘡蓋(かさぶた)
できもの・傷口が、治るにしたがいできる皮膜。
血清(けっせい)
血液が凝固したときにできる、透明な淡黄色の上澄み液。
なお、ミラディン/Mirrodin関連のカードに用いられている「血清」は背景世界上独自の意味を持つ用語なので注意。詳細はちらつき蛾を参照。
晶洞(しょうどう)
岩石の内部に形成された空洞。内壁にはしばしば自形の鉱物結晶が群生する。
触媒(しょくばい)
特定の化学反応の反応速度を向上させる物質で、自身はその反応の前後で変化しないもの。化学工業などの分野で様々な種類の触媒が使われているほか、人間の体内でも酵素と呼ばれる物質が触媒の役割を果たしている。
電解(でんかい)
電解質の溶液または溶融体に直流電流を通じ、陽イオン・陰イオンをそれぞれ陰極・陽極上で放電させ、電極上またはその近傍に反応生成物を得ること。水や食塩水の電解、電気めっき・電解研磨・電気化学分析などに広く応用される。
統一理論(とういつりろん)
広義には、重力、電磁気力、強い力、弱い力を最終的に1つに統一し、物質世界を記述するただ1つの理論になるであろうとされる理論。狭義には、電磁気力と弱い力を統一したワインバーグ・サラム理論。
脳髄(のうずい)
中枢神経系の主要な部分を占め、多数の神経細胞が集合し、全身の神経を支配している部分。脊椎動物では発生学的には脊髄の前方が発達して、大脳・間脳・小脳・中脳・橋・延髄に分化している。原索動物の一部は脊椎動物に似た脳をもつが、より原始的。他の無脊椎動物では頭部神経節をいう。
バックファイア(ばっくふぁいあ)
内燃機関で、燃焼室から気化器や吸気管に火が吹き返す現象。点火時期や吸入弁の開閉時期の不整によって起こる。
フィードバック(ふぃーどばっく)
入力と出力のあるシステムで、出力に応じて入力を変化させること。増幅器や自動制御などの電気回路に多く使われる。転じて、結果を原因に反映させて自動的に調節していくこと。
プラズマ(ぷらずま)
物質の状態の一つ。狭義には、気体を構成する分子が電離し、陽イオンと電子に分かれて運動している状態を指す。固体、液体、気体のいずれとも異なり、物質の第4の状態とも言われる。宇宙の全質量の99%以上はプラズマで、太陽もプラズマである。地球上では、火や雷が代表的なプラズマである。
ヘリウム(へりうむ)
元素の一。原子番号2、原子量4.00260、元素記号He。希ガスの一種で、常温・常圧では単原子気体として存在する。無色、無臭、無味、無毒。極めて軽く、水素と違って化学反応をほとんど起こさないため、風船や気球などの浮揚用ガスとして用いられる。またヘリウム中では空気中よりも音速が速いため、ヘリウムを吸入してから発声すると甲高い声が出る。
ロボトミー(ろぼとみー)
前頭葉白質を切り離して神経経路を切断する手術。こめかみの側面に穴を開け、そこからワイヤーなどを差し込み、前頭葉の一部を切り取る。昔は精神病の外科治療として行われていたが、危険性から現在は行われていない。
Lobotomyの「lobo-」は前頭葉などの「葉」という意味で、「-tomy」は「切除」を意味する。正式には「prefrontal lobotomy」といい「前部前頭葉切截術」と訳される。また「脳手術」と和訳されることが多い。

[編集] その他

役畜(えきちく)
農耕・運搬などをさせるために飼っている家畜。
役馬(えきば)
労役に使う馬。
鬼火(おにび)
夜間、墓地や沼地などで、青白く燃え上がる不気味な火。人骨などのリンが自然発火したもの。
凱歌(がいか)
戦勝を祝う歌。かちどき。
灰燼(かいじん)
灰と燃えがら。
陥穽(かんせい)
罠。また、罠に落ちること。
禁猟区(きんりょうく)
狩猟が禁止される区域。法律的には、旧狩猟法時代の用語。現行法では鳥獣保護区が設けられている。
三畳紀(さんじょうき)
地質時代の中生代を三分した場合の最初の時代。現在より約2億4700万年前から約2億1200万年前までの期間。爬虫類やアンモナイトが栄えた。
駿馬(しゅんめ)
足の速い、優れた馬。「しゅんば」とも読む。
頌歌(しょうか)
神の栄光や人の功績などをほめたたえる歌。
テラリウム(てらりうむ)
ガラスなどの容器で、陸棲の小動物や植物を飼育すること。これに対し、水棲の動植物を育てることはアクアリウムと言う。
テレパシー(てれぱしー)
超感覚的知覚(ESP)の一種。視覚や聴覚など通常の感覚的手段によることなく、直接、自分の意志や感情を伝えたり、相手のそれを感知したりすること。また、その能力。
テレパス(てれぱす)
テレパシーを使うことのできる者。
怒髪天(どはつてん)
激しく怒って髪の毛が逆立ったすさまじい形相。怒髪天を衝く(どはつてんをつく)。この言葉の基になった「史記−藺相如伝」では「怒髪衝冠」とある。
野火(のび)
春先に野原や土手などの枯れ草を焼く火。野焼きの火。
狼煙(のろし)
情報を伝達するために高く上げる煙。古くから敵の攻撃を知らせる合図などに用いられた。転じて、大きな動きのきっかけとなるような行動を取ることを「狼煙を上げる」という。
八陣(はちじん)
兵法で、八種の陣立て。中国で、孫子・呉子・諸葛孔明などが創案したというが詳細は不明。
ハルマゲドン(はるまげどん)
世界の終末に起こる善と悪との勢力の最後の決戦の場所。転じて、世界の終わり。
挽歌(ばんか)
死者を悼む詩歌。輓歌とも書く。
ブレス(ぶれす)
広義には呼吸を意味する。音楽や水泳における息継ぎの「ブレス」もここに由来する。
ゲームにおいてはドラゴン類が吐く炎などの息を意味する。
マトリックス(まとりっくす)
1.何かを生み出すための母体、土台、基盤、材料、鋳型などのこと。マジックにおけるマトリックスはこちらの意味である。
2.数学の「行列」のこと。
呼び水(よびみず)
ポンプの水が出ない時、上から別の水を注ぎ込んで水が出るようにすること。またはその水。転じて、ある物事を引き出すきっかけ。

[編集] 参考

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