シンドバッド/Sindbad
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世が世であれば伝説のクリーチャーとして作られていたであろう、有名人(をモデルにしたラバイア/Rabiahの人物)のカード。運がよければ土地が引けるクリーチャー。
2マナのクリーチャーとしては抜群のアドバンテージ獲得力で、エターナルやクラシックではコントロール系のデッキに投入される場合がある。青ならばライブラリー操作が容易な上、タルモゴイフ/Tarmogoyfをはじめとした墓地を参照したり利用するカード郡とも相性が良い。当時は森の知恵/Sylvan Libraryとよいコンボになったほか、ジェイラム秘本/Jalum Tomeなどで余剰の土地カードを呪文カードに換えるのも有効だった。
単なるアドバンテージ源以上に、その特殊な挙動に注目され利用されることも多い。「ライブラリーの一番上を公開して、土地なら手札に加える。そうでなければ墓地に置く」ではなく、「引いて、公開し、土地以外なら捨てる」という独特の挙動をする。おかげで単なる墓地肥やしだけでなくマッドネスとも相性がよく、またドローを置換してしまえば、残りの効果(公開したり捨てたりする部分)を行なう必要もなくなる。発掘とは、ドロー置換・墓地肥やしという二重の面で相性がいい。
非常に古い時期のデザインゆえ、「伝説」関連や独特の挙動も含めて、後世からみるといろいろ変な点が多い。特に現状の色の役割では、「呪文は手に入らず、土地だけが手に入る」という能力は青ではなく緑に割り当てられている。それもあってか、後年にはタイムシフト版のファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seerや、緑探しのドライアド/Dryad Greenseekerといったシンプルかつ適切な色のリメイクが登場している。
- 「ハズレ」だった場合に有効なカードが墓地に落ちてしまうのが、実際の性能に比べ評価が低かった理由とされる[1]。しかし実際は心理的なものに過ぎない。→デモコン理論
- 第5版では「収録する枠が足りない」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- 時のらせんでタイムシフトカードとして再録。これに伴い、クリーチャー・タイプがシンドバッド(Sindbad)から人間に変更された(シンドバッドは絶滅)。
- モミール・ベーシックではデッキが基本土地のみで構成されるため、強力なドローエンジンとなる。
[編集] 参考
- ↑ Milling, About(Feature 2010年1月11日 Mark Rosewater著)