ドミナリア

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|日本語名=ドミナリア
 
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|シンボル=[[ベナリア/Benalia]]の盾
 
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|発売日=2018年4月27日
 
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[[マジック:ザ・ギャザリング]]初期のストーリーの中心だった[[次元/Plane]]であり、(単一次元を舞台とするセットでは)[[時のらせんブロック]]以来となる[[ドミナリア/Dominaria]]を舞台とする。時代設定は[[大修復/The Mending]]から60年後の4560[[AR]]<ref>[[The Art of Magic: the Gathering|The Art of Magic: the Gathering Dominaria]]</ref>。[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]達は[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]に[[破滅の刻/Hour of Devastation#ストーリー|敗れ]]、[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の集まりは瓦解してしまう。しかしドミナリアでは[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]の最後の標的たる[[ベルゼンロック/Belzenlok]]が[[陰謀団/The Cabal]]を率い、世界を支配しようとしていた。ドミナリアの長い歴史の生き証人[[ジョイラ/Jhoira]]は陰謀団に対抗するため、新古の英雄たちを新生した[[ウェザーライト/Weatherlight (ストーリー)|ウェザーライト/Weatherlight]]へと集結させる。
 
[[マジック:ザ・ギャザリング]]初期のストーリーの中心だった[[次元/Plane]]であり、(単一次元を舞台とするセットでは)[[時のらせんブロック]]以来となる[[ドミナリア/Dominaria]]を舞台とする。時代設定は[[大修復/The Mending]]から60年後の4560[[AR]]<ref>[[The Art of Magic: the Gathering|The Art of Magic: the Gathering Dominaria]]</ref>。[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]達は[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]に[[破滅の刻/Hour of Devastation#ストーリー|敗れ]]、[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の集まりは瓦解してしまう。しかしドミナリアでは[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]の最後の標的たる[[ベルゼンロック/Belzenlok]]が[[陰謀団/The Cabal]]を率い、世界を支配しようとしていた。ドミナリアの長い歴史の生き証人[[ジョイラ/Jhoira]]は陰謀団に対抗するため、新古の英雄たちを新生した[[ウェザーライト/Weatherlight (ストーリー)|ウェザーライト/Weatherlight]]へと集結させる。
  
テーマは「歴史」。波瀾万丈のドミナリア史を構成する要素として、特に「[[伝説の|伝説]]」にスポットライトが当てられている。[[神河ブロック]]以来となる[[アンコモン]]の[[伝説のクリーチャー]]が収録されているほか、[[ブースターパック]]には必ず1枚以上の伝説のクリーチャー・カードが封入されている。(→[[変則的な稀少度]]
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テーマは「歴史」。波瀾万丈のドミナリア史を構成する要素として、特に「[[伝説の|伝説]]」にスポットライトが当てられている。[[神河ブロック]]以来となる[[アンコモン]]の[[伝説のクリーチャー]]が収録されているほか、[[ブースターパック]]には必ず1枚以上の伝説のクリーチャー・カードが封入されている([[変則的な稀少度]])。これは[[タイムシフト]]や[[両面カード]]のようにブースターパック内に特別なスロットが設けられているわけではなく、パック封入の照合技術によるもの<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/172452680178/from-my-understanding-dominaria-booster-packs Blogatog](Mark Rosewaterのblog 2018年3月31日)</ref>。
  
過去のストーリーの決定的瞬間を切り取った[[伝説のソーサリー]]は、伝説のクリーチャーか伝説の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していないと[[唱える|唱え]]られないが、強力無比な[[効果]]を持つ。
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過去のストーリーの決定的瞬間を切り取った[[伝説のソーサリー]]は、伝説のクリーチャーか伝説の[[プレインズウォーカー]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していないと[[唱える|唱え]]られないが、強力無比な[[効果]]を持つ。
  
 
新たな[[エンチャント・タイプ]]として[[英雄譚]]が登場。物語を読み進めるように1[[ターン]]毎に効果が変化する。
 
新たな[[エンチャント・タイプ]]として[[英雄譚]]が登場。物語を読み進めるように1[[ターン]]毎に効果が変化する。
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再録メカニズムとして[[キッカー]]が収録されている。また既存のメカニズムの新しい形として「[性質]からの[[呪禁]]」や「[性質]クリーチャーに[[装備]]」などが登場した。
 
再録メカニズムとして[[キッカー]]が収録されている。また既存のメカニズムの新しい形として「[性質]からの[[呪禁]]」や「[性質]クリーチャーに[[装備]]」などが登場した。
  
新たな[[クリーチャー・タイプ]]は登場しないが、[[ファンガス]]、[[ホマリッド]]、[[ジン]]、[[スラル]]などドミナリア特有のクリーチャーの新規カードが登場している。また[[ゴブリン]]、ファンガスと[[苗木]]、[[ウィザード]]は[[部族カード]]が目立って収録されている。
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新たな[[クリーチャー・タイプ]]は登場しないが、[[ファンガス]]、[[ホマリッド]]、[[ジン]]、[[スラル]]などドミナリア特有のクリーチャーの新規カードが登場している。また[[ゴブリン]]、ファンガスと[[苗木]]、[[ウィザード]]は[[タイプ的カード]]が目立って収録されている。
  
*[[陰謀団の聖騎士/Cabal Paladin]]や[[闇の取り引き/Dark Bargain]]など、これまでは[[ライフロス]]で扱われてきた[[黒]]の[[ライフ]]のやり取りが[[ダメージ]]を与える形にデザインされている。これはフレーバーと、ルール上ほぼ同じ挙動を示すものに異なる表現を用いる必要があるかというバランスに関する実験的変更であり<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/178099830023/i-really-hope-wizards-goes-back-to-life-loss Blogatog](Mark RosewaterのBlog 2018年9月15日)</ref>、これ以降のカード・セット(~[[ラヴニカの献身]])でも行われている。
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*[[陰謀団の聖騎士/Cabal Paladin]]や[[闇の取り引き/Dark Bargain]]など、これまでは[[ライフロス]]で扱われてきた[[黒]]の[[ライフ]]のやり取りが[[ダメージ]]を与える形にデザインされている。これはフレーバーと、ルール上ほぼ同じ挙動を示すものに異なる表現を用いる必要があるかというバランスに関する実験的変更であり<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/178099830023/i-really-hope-wizards-goes-back-to-life-loss Blogatog](Mark RosewaterのBlog 2018年9月15日)</ref>[[基本セット2019]]を挟んで[[ラヴニカのギルド]]以降のカードセットでも行われている。
 
*当初はこのセットとともに「ドミナリア・ブロック」を構成する小型セットが発売される予定であったが、基本セット2019に置き換わる形で開発中止になった。詳細は[[Salad]]を参照。
 
*当初はこのセットとともに「ドミナリア・ブロック」を構成する小型セットが発売される予定であったが、基本セット2019に置き換わる形で開発中止になった。詳細は[[Salad]]を参照。
  
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*製品パッケージなどを用いるブランド・ロゴが大幅に変更された<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019775/ 新たな旗のもとで](News 2017年10月8日 [[Matt Cavotta]]著)</ref>。
 
*製品パッケージなどを用いるブランド・ロゴが大幅に変更された<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019775/ 新たな旗のもとで](News 2017年10月8日 [[Matt Cavotta]]著)</ref>。
 
**印刷されたカード[[裏面]]のデザインは変更されていないが、[[Magic Online]]など[[コンピューターゲーム]]はドミナリア発売に先駆け新ブランド・ロゴに基づいた新デザインに変更された。
 
**印刷されたカード[[裏面]]のデザインは変更されていないが、[[Magic Online]]など[[コンピューターゲーム]]はドミナリア発売に先駆け新ブランド・ロゴに基づいた新デザインに変更された。
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]への[[ダメージ]]移し替えルールが廃止された。詳細は[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の項を参照。
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*[[プレインズウォーカー]]への[[ダメージ]]移し替えルールが廃止された。詳細は[[プレインズウォーカー]]の項を参照。
 
*カード枠に変更が加えられた。詳細は[[新枠#ドミナリア以降のカード枠]]を参照。
 
*カード枠に変更が加えられた。詳細は[[新枠#ドミナリア以降のカード枠]]を参照。
 
*いくつかの[[ルール文章]]の[[テンプレート]]が変更された。詳細は[[テンプレート]]および[[マナ・プール]]の項を参照。
 
*いくつかの[[ルール文章]]の[[テンプレート]]が変更された。詳細は[[テンプレート]]および[[マナ・プール]]の項を参照。
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==エキスパンション・シンボル==
 
==エキスパンション・シンボル==
ドミナリアでは[[コモン]]のシンボルカラーが従来の黒塗りでなく白塗りで印刷されており、[[アンコモン]](銀色)と非常に見分けがつきにくいという声が多数寄せられた。特に、25周年という区切りに合わせて多くの変更点(上記参照)が生じたタイミングであった事もあり、「これがコモンカラーの新たなデフォルトになるのでは」との危惧・批判も少なからず見られた。変更の理由は、ドミナリアと同じく盾をモチーフとした[[ダークスティール]]の[[エキスパンション・シンボル]]が相似しており、カードサイズに縮小すると余計に判別が付きにくくなるのを考慮し、片方(ドミナリア)を別の色にする事で解決を図ったというもの<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-dominaria-part-1-2018-05-14/ ODDS & ENDS: DOMINARIA, PART 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030568/ こぼれ話:『ドミナリア』 その1]( Making Magic [[2018年]]5月14日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。実際、直後の[[バトルボンド]]や[[基本セット2019]]以降は元の黒塗りへと戻されている。
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ドミナリアでは[[コモン]]のシンボルカラーが従来の黒塗りでなく{{Gatherer|id=444401|白塗り}}で印刷されており、[[アンコモン]](銀色)と非常に見分けがつきにくいという声が多数寄せられた。特に、25周年という区切りに合わせて多くの変更点(上記参照)が生じたタイミングであった事もあり、「これがコモンカラーの新たなデフォルトになるのでは」との危惧・批判も少なからず見られた。変更の理由は、ドミナリアと同じく盾をモチーフとした[[ダークスティール]]の[[エキスパンション・シンボル]]が{{Gatherer|id=76291|相似しており}}、カードサイズに縮小すると余計に判別が付きにくくなるのを考慮し、片方(ドミナリア)を別の色にする事で解決を図ったというもの<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-dominaria-part-1-2018-05-14/ ODDS & ENDS: DOMINARIA, PART 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030568/ こぼれ話:『ドミナリア』 その1]( Making Magic [[2018年]]5月14日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。実際、[[基本セット2019]]以降は元の黒塗りへと戻されている。
 
*「白色と銀色の区別がつきにくい」という点で、かつての[[エクソダス]]や、[[新枠]]変更の際にアーティファクト・カードと[[白]]のカードの間で生じた要望を思い起こさせる事例である。(→[[アーティファクト#その他|参照]])
 
*「白色と銀色の区別がつきにくい」という点で、かつての[[エクソダス]]や、[[新枠]]変更の際にアーティファクト・カードと[[白]]のカードの間で生じた要望を思い起こさせる事例である。(→[[アーティファクト#その他|参照]])
  
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|rowspan="4"|'''[[リミテッド・エディション]]・[[アルファ]]&[[ベータ]]'''<br/>[[ケルドの略奪者/Keldon Raider]]<br/>[[救出/Rescue]]<br>[[胞子冠サリッド/Sporecrown Thallid]]<br/>[[パーディック山の放浪者/Pardic Wanderer]]||''Keldon raiders' spoils are '''limited''' to what their colos can carry. No matter the value, the rest goes up in smoke.''
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ドミナリアのプレビュー開始前の2018年3月8日([[マスターズ25th]]のリリース・ノート正式公開日)に、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]の簡体中国語版公式サイトで、ドミナリアの繁体中国語版リリース・ノートが誤ってアップロードされてしまうという事件が起こってしまった。
 
ドミナリアのプレビュー開始前の2018年3月8日([[マスターズ25th]]のリリース・ノート正式公開日)に、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]の簡体中国語版公式サイトで、ドミナリアの繁体中国語版リリース・ノートが誤ってアップロードされてしまうという事件が起こってしまった。
  
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はこの事件を認めた上で、予定より早い3月8日(日本時間3月9日)に全言語のリリース・ノートを正式公開し、プレビュー・シーズンの内容を一部変更することが発表された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/dominaria-leak-2018-03-08 Dominaria Leak]/[http://mtg-jp.com/publicity/0030350/ 『ドミナリア』のリークについてのお知らせ](News 2018年3月8日 [[Blake Rasmussen]]著)</ref>。
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ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はこの事件を認めた上で、予定より早い3月8日(日本時間3月9日)に全言語のリリース・ノートを正式公開し、プレビュー・シーズンの内容を一部変更することを発表した<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/dominaria-leak-2018-03-08 Dominaria Leak]/[http://mtg-jp.com/publicity/0030350/ 『ドミナリア』のリークについてのお知らせ](News 2018年3月8日 [[Blake Rasmussen]]著)</ref>。さらにこの発表に対する反応を受けて、再度の変更を発表している。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/dominaria-previews-and-moving-forward-2018-03-12 On Dominaria Previews and Moving Forward]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0030355/ 『ドミナリア』のプレビュー予定についてのお知らせ](News 2018年3月12日 [[Aaron Forsythe]]著)</ref>。
  
*この時にリークしたのは新[[カード]]128種類の[[ルール文章]]と14種類の[[再録]]カード([[M10ランド|対抗色チェックランド]]含む)、[[基本土地]]20種類とカード名のみ判明の[[最後の別れ/Final Parting]]に関する情報であり、全269+11種類([[プレインズウォーカーデッキ]]と[[BOX特典カード]]含む)のルール文章が全てリークしたわけではない。
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*この時にリークしたのは新[[カード]]128種類の[[ルール文章]]と14種類の[[再録]]カード([[対抗色]][[チェックランド]]含む)、[[基本土地]]20種類とカード名のみ判明の[[最後の別れ/Final Parting]]に関する情報であり、全269+11種類([[プレインズウォーカーデッキ]]と[[BOX特典カード]]含む)のルール文章が全てリークしたわけではない。
 
*正式な[[スポイラーリスト|フルスポイラー]]は例年通りの時期に公開されている。
 
*正式な[[スポイラーリスト|フルスポイラー]]は例年通りの時期に公開されている。
  
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*[[プロツアー「ドミナリア」]]
 
*[[プロツアー「ドミナリア」]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
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**[[カラデシュ・ブロック]]([[カラデシュ]] - [[霊気紛争]]) - [[アモンケット・ブロック]]([[アモンケット]] - [[破滅の刻]])
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**[[ラヴニカのギルド]] - [[ラヴニカの献身]] - [[灯争大戦]] - [[基本セット2020]]
**[[ドミナリア]]
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**[[基本セット2019]]
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**[[ラヴニカのギルド]]
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**[[ラヴニカの献身]]
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[[Category:エキスパンション|とみなりあ]]
 
[[Category:エキスパンション|とみなりあ]]

2024年7月11日 (木) 10:43時点における最新版

ドミナリア/Dominaria
シンボル ベナリア/Benaliaの盾
略号 DOM(MTGアリーナではDAR)
コードネーム Soup
発売日 2018年4月27日
セット枚数 全269+11種類

ドミナリア/Dominariaは、スタンダードフォーマット用のエキスパンション2018年4月27日発売。キャッチコピーは「伝説の結集/Gather Legends」。

目次

[編集] 概要

マジック:ザ・ギャザリング初期のストーリーの中心だった次元/Planeであり、(単一次元を舞台とするセットでは)時のらせんブロック以来となるドミナリア/Dominariaを舞台とする。時代設定は大修復/The Mendingから60年後の4560AR[1]ゲートウォッチ/The Gatewatch達はニコル・ボーラス/Nicol Bolas敗れプレインズウォーカー/Planeswalkerの集まりは瓦解してしまう。しかしドミナリアではリリアナ・ヴェス/Liliana Vessの最後の標的たるベルゼンロック/Belzenlok陰謀団/The Cabalを率い、世界を支配しようとしていた。ドミナリアの長い歴史の生き証人ジョイラ/Jhoiraは陰謀団に対抗するため、新古の英雄たちを新生したウェザーライト/Weatherlightへと集結させる。

テーマは「歴史」。波瀾万丈のドミナリア史を構成する要素として、特に「伝説」にスポットライトが当てられている。神河ブロック以来となるアンコモン伝説のクリーチャーが収録されているほか、ブースターパックには必ず1枚以上の伝説のクリーチャー・カードが封入されている(変則的な稀少度)。これはタイムシフト両面カードのようにブースターパック内に特別なスロットが設けられているわけではなく、パック封入の照合技術によるもの[2]

過去のストーリーの決定的瞬間を切り取った伝説のソーサリーは、伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーコントロールしていないと唱えられないが、強力無比な効果を持つ。

新たなエンチャント・タイプとして英雄譚が登場。物語を読み進めるように1ターン毎に効果が変化する。

特性として伝説、アーティファクト、英雄譚をまとめて参照するルール用語、歴史的が登場した。

再録メカニズムとしてキッカーが収録されている。また既存のメカニズムの新しい形として「[性質]からの呪禁」や「[性質]クリーチャーに装備」などが登場した。

新たなクリーチャー・タイプは登場しないが、ファンガスホマリッドジンスラルなどドミナリア特有のクリーチャーの新規カードが登場している。またゴブリン、ファンガスと苗木ウィザードタイプ的カードが目立って収録されている。

[編集] ドミナリアでの変更点

ドミナリア発売に合わせて、セットのリリース形態、総合ルールルール文章テンプレート、ロゴやカードの枠のデザイン、プロモーション・カードの仕様、新公式フォーマットの設立など、非常に多岐にわたる変更が行われた。なお、新カード枠や新テンプレートはドミナリア発売に先駆けエルフvs発明者から使われている。

[編集] エキスパンション・シンボル

ドミナリアではコモンのシンボルカラーが従来の黒塗りでなく白塗りで印刷されており、アンコモン(銀色)と非常に見分けがつきにくいという声が多数寄せられた。特に、25周年という区切りに合わせて多くの変更点(上記参照)が生じたタイミングであった事もあり、「これがコモンカラーの新たなデフォルトになるのでは」との危惧・批判も少なからず見られた。変更の理由は、ドミナリアと同じく盾をモチーフとしたダークスティールエキスパンション・シンボル相似しており、カードサイズに縮小すると余計に判別が付きにくくなるのを考慮し、片方(ドミナリア)を別の色にする事で解決を図ったというもの[7]。実際、基本セット2019以降は元の黒塗りへと戻されている。

  • 「白色と銀色の区別がつきにくい」という点で、かつてのエクソダスや、新枠変更の際にアーティファクト・カードとのカードの間で生じた要望を思い起こさせる事例である。(→参照

[編集] カードに隠された歴史

収録されたカードのテキストには、ドミナリアを舞台としたカード・セットのセット名が散りばめられている。

セット名とカード名 フレイバー・テキストまたはカード名の該当箇所
リミテッド・エディションアルファベータ
ケルドの略奪者/Keldon Raider
救出/Rescue
胞子冠サリッド/Sporecrown Thallid
パーディック山の放浪者/Pardic Wanderer
Keldon raiders' spoils are limited to what their colos can carry. No matter the value, the rest goes up in smoke.
With just a few seconds to escape, Deryan saved Hurkyl's editions on restoring physical objects from ash.
"The identifying ornamental growths of alpha thallids may be hereditary, or catalyzed by some chemical signal."
"To the head of Archaeological Findings: The excavation schedule at dig site 93-beta must be revised. Part of the site has walked off."
—Tolarian field dispatch
アンリミテッド
ネズミの群棲/Rat Colony
Wreckage from the Phyrexian Invasion provided the rats with a seemingly unlimited number of breeding grounds.
リバイズド
パーディック山の放浪者/Pardic Wanderer
"To the head of Archaeological Findings: The excavation schedule at dig site 93-beta must be revised. Part of the site has walked off."
—Tolarian field dispatch
アンティキティー
アンティキティー戦争/The Antiquities War
The Antiquities War
レジェンド
白熱の一撃/Fervent Strike
"The flame paints a bright wheel on the sky, then shifts into a stabbing spark. The enemy falls; the smoke of victory rises."
—"Legends of the Firedancer"
ザ・ダーク
臓腑抜き/Eviscerate
"Fear the dark if you must, but don't mistake sunlight for safety."
—Josu Vess
フォールン・エンパイア
抜去/Divest
Flittersprites collect unusually valuable things: coins of fallen empires, baby teeth, and memories of treasured names.
クロニクル
永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal
"Chronicles across the ages describe Jodah. They likely refer not to one mage, but to a family or an arcane title."
—Arkol, Argivian scholar
アイスエイジ
氷結/Deep Freeze
For cryomancers, studying the Ice Age isn't just an academic exercise.
アライアンス
マンモスグモ/Mammoth Spider
Most spiders of Llanowar disdain elvish alliances. No elf has as many beautiful eyes or as many strong arms.
ミラージュ
ハルシオンの目撃者、エヴラ/Evra, Halcyon Witness
"Light from the Null Moon took form—a mirage made real, alone in grandeur, isolated in a world that once had been its own."
—Fall of the Thran
ビジョンズ
モックス・アンバー/Mox Amber
A moment in time made tangible, it has the power to realize epic visions.
ウェザーライト
ウェザーライト/Weatherlight
Weatherlight
テンペスト
大嵐のジン/Tempest Djinn
Tempest Djinn
ストロングホールド
要塞の聴罪司祭/Stronghold Confessor
Stronghold Confessor
エクソダス
エイヴンの歩哨/Aven Sentry
"My flock flew from a distant continent ruined by cataclysm and war. Benalia gave us shelter to end our exodus."
ポータル・セカンドエイジ
スランの経時門/Thran Temporal Gateway
魔術師の反駁/Wizard's Retort
The portal opens not to the past, but from it. Those who step through discover an unimaginable future.
"The second mage learned to dissipate blasts of lightning. Threat and response: thus did the study of magic progress."
—Naban, dean of iteration
ウルザズ・サーガ
ウルザの殲滅破/Urza's Ruinous Blast
英雄譚
Urza's Ruinous Blast
Saga
ウルザズ・レガシー
シッセイの後裔、シャナ/Shanna, Sisay's Legacy
Shanna, Sisay's Legacy
ウルザズ・デスティニー
呪われし者、アルヴァード/Arvad the Cursed
"I won't abandon the Weatherlight. My destiny is to serve at Jhoira's side. This ‘illness' means I must trust my faith more and myself less."
ネメシス
封じ込め/Seal Away
An ancient nemesis rendered harmless long ago.
プロフェシー
猛り狂い/Run Amok
Keld faced an apocalypse to fulfill a dire prophecy. Now Keldons have nothing left to believe in except themselves.
インベイジョン
ネズミの群棲/Rat Colony
Wreckage from the Phyrexian Invasion provided the rats with a seemingly unlimited number of breeding grounds.
プレーンシフト
航海士のコンパス/Navigator's Compass
The Weatherlight can no longer planeshift, but it can traverse Dominaria with ease.
アポカリプス
猛り狂い/Run Amok
Keld faced an apocalypse to fulfill a dire prophecy. Now Keldons have nothing left to believe in except themselves.
オデッセイ
冒険の衝動/Adventurous Impulse
Every odyssey begins with a single step.
トーメント
チェイナーの苦悩/Chainer's Torment
Chainer's Torment
ジャッジメント
胞子の大群/Spore Swarm
As the irrepressible power of a dormant Multani courses through Yavimaya, the forest passes judgment on travelers and natives alike. Only the fungus prospers.
オンスロート
野生の猛攻/Wild Onslaught
Wild Onslaught
レギオン
放射稲妻/Radiating Lightning
As the Cabal legions pushed into Shiv, they learned not to stand so close together.
スカージ
クルーグの災い魔、トラクソス/Traxos, Scourge of Kroog
Traxos, Scourge of Kroog
コールドスナップ
冷水カミツキガメ/Cold-Water Snapper
Cold-Water Snapper
時のらせん
カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering
Centuries ago, a quest to harness time became a spiral into chaos.
次元の混乱
パワーストーンの破片/Powerstone Shard
カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering
"Light passing through a powerstone is refracted by eternity and colored by planar energy. I wonder how the world appeared through Urza's eyes?"
—Teferi
Centuries ago, a quest to harness time became a spiral into chaos.
未来予知
総将軍ラーダ/Grand Warlord Radha
燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind
"The future is my gift to Keld."
The passionate intensity of the Ghitu tempered by the cool insight of Tolarian training.
マジック・オリジン
ラト=ナムの賢人/Sage of Lat-Nam
Though it was laid to waste by the brothers, many schools of magic trace their origins to the College of Lat-Nam, including the first Tolarian Academy.

[編集] リリース・ノート流出事件

ドミナリアのプレビュー開始前の2018年3月8日(マスターズ25thのリリース・ノート正式公開日)に、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの簡体中国語版公式サイトで、ドミナリアの繁体中国語版リリース・ノートが誤ってアップロードされてしまうという事件が起こってしまった。

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はこの事件を認めた上で、予定より早い3月8日(日本時間3月9日)に全言語のリリース・ノートを正式公開し、プレビュー・シーズンの内容を一部変更することを発表した[8]。さらにこの発表に対する反応を受けて、再度の変更を発表している。[9]

[編集] イベント

マジック初心者体験会

2018年4月14、15日に開催された。発売に先駆けてラノワールのエルフ/Llanowar Elvesのプロモーション・カードが配布された。

プレリリース

2018年4月21日、22日に開催された。参加した各プレイヤーはプレリリース・パックを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。プレリリース・パックには

が含まれる。

また、プレリリースに参加したプレイヤーのみ、当日に予約した商品とBOX特典カードを受け取れる事ができる(もちろんこれらのカードはプレリリースでは使用できない)。

ドラフト・ウィークエンド

2018年4月28日、29日に行われた。プロモーション・カードとしてランプのジン、ザヒード/Zahid, Djinn of the Lampが配布された。

マジック・リーグ

2018年4月30日より行われる。プロモーション・カードとしてザルファーの虚空/Zhalfirin Voidが配布される。

スタンダード・ショーダウン

2018年5月6日より行われる。

プロツアー

2018年6月1~3日にアメリカ、リッチモンド州で開催。(→プロツアー「ドミナリア」

ストアチャンピオンシップ

2018年6月30日~7月1日の間に開催される。

[編集] 構築済みデッキ

[編集] プレインズウォーカーデッキ

[編集] パッケージ・イラスト

[編集] 注目のストーリー

  1. 壊れた絆/Broken Bond
  2. 最後の別れ/Final Parting
  3. 意趣返し/Settle the Score
  4. ボーラスの手中/In Bolas's Clutches

[編集] 公式特集ページ

[編集] 製品情報

[編集] 開発コラム

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

Play Design - プレイ・デザイン・チームによるコラム。

Dominaria Card of the Day - 背景世界の面からドミナリアのカードをプレビューするコラム。

その他。

[編集] 背景設定

Kelly DiggesEthan Fleischerによるドミナリアの設定に関するPodcast。

[編集] 広報

[編集] 動画

マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル

[編集] 脚注

  1. The Art of Magic: the Gathering Dominaria
  2. Blogatog(Mark Rosewaterのblog 2018年3月31日)
  3. Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2018年9月15日)
  4. 変身2.0(Making Magic 2016年6月12日)
  5. 新たな旗のもとで(News 2017年10月8日 Matt Cavotta著)
  6. 『ドミナリア』にてトークンでないFNMプロモが戻ってきます(News 2018年2月5日)
  7. ODDS & ENDS: DOMINARIA, PART 1/こぼれ話:『ドミナリア』 その1( Making Magic 2018年5月14日 Mark Rosewater著)
  8. Dominaria Leak/『ドミナリア』のリークについてのお知らせ(News 2018年3月8日 Blake Rasmussen著)
  9. On Dominaria Previews and Moving Forward/『ドミナリア』のプレビュー予定についてのお知らせ(News 2018年3月12日 Aaron Forsythe著)

[編集] 参考

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