巨大化/Giant Growth
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[[リミテッド]]では、コンバット・トリック[[呪文]]として一級品の性能。リミテッドはクリーチャー戦が中心となる[[フォーマット]]であるため、言わずもがな数多くの局面で有用。上述した通り戦闘時以外の用途も広く、[[軽い|軽さ]]も相まって、[[腐る]]心配がほとんどない。逆に言えば、緑の[[デッキ]]との[[ゲーム]]では常に警戒しておきたいカードとなる。 | [[リミテッド]]では、コンバット・トリック[[呪文]]として一級品の性能。リミテッドはクリーチャー戦が中心となる[[フォーマット]]であるため、言わずもがな数多くの局面で有用。上述した通り戦闘時以外の用途も広く、[[軽い|軽さ]]も相まって、[[腐る]]心配がほとんどない。逆に言えば、緑の[[デッキ]]との[[ゲーム]]では常に警戒しておきたいカードとなる。 | ||
− | [[構築]]では、収録された時代の[[メタゲーム]]や[[カードプール]]による浮き沈みはあるものの、[[ | + | [[構築]]では、収録された時代の[[メタゲーム]]や[[カードプール]]による浮き沈みはあるものの、[[ビートダウンデッキ]]を中心にしばしば採用される。[[ストンピィ]]、[[ステロイド]]、[[感染 (デッキ)|感染デッキ]]といった、サイズに特化したタイプのデッキで用いられることが多い。 |
− | + | 様々な時代に多様な[[フォーマット]]で使用され、初心者から熟練者まで数多くの[[プレイヤー]]に愛されている1枚である。 | |
*強弱の差が激しい[[#サイクル|ブーンズ]]においてはもっともバランスが取れている[[カード]]。ブーンズの中で最も長く[[基本セット]]に残り続け、亜種と[[上位互換]]・[[下位互換]]の関係を作らずにいることがその証。 | *強弱の差が激しい[[#サイクル|ブーンズ]]においてはもっともバランスが取れている[[カード]]。ブーンズの中で最も長く[[基本セット]]に残り続け、亜種と[[上位互換]]・[[下位互換]]の関係を作らずにいることがその証。 | ||
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亜種の中で[[呪禁]]を同時に与えるものは[[レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile]]を参照。 | 亜種の中で[[呪禁]]を同時に与えるものは[[レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile]]を参照。 | ||
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+ | 亜種の中で[[到達]]を同時に与えるものは[[絹の網/Silk Net]]を参照。 | ||
修整値がクリーチャー数で変動する亜種は[[大群の力/Might of the Masses]]の項を参照。 | 修整値がクリーチャー数で変動する亜種は[[大群の力/Might of the Masses]]の項を参照。 | ||
− | [[ソーサリー]]の亜種は[[超巨大化/Monstrous Growth]]の項を参照。 | + | [[ソーサリー]]の亜種は[[超巨大化/Monstrous Growth]]の項を、強化[[オーラ]]でありながら[[インスタント・タイミング]]で使えるものは[[インスタントメント]]の項を参照。 |
*[[狩りの報奨/Bounty of the Hunt]] - [[+1/+1カウンター]]3つを割り振って置き、次の[[クリンナップ・ステップ]]に取り除く。[[ピッチスペル]]。[[ダブルシンボル]]5マナ。([[アライアンス]]) | *[[狩りの報奨/Bounty of the Hunt]] - [[+1/+1カウンター]]3つを割り振って置き、次の[[クリンナップ・ステップ]]に取り除く。[[ピッチスペル]]。[[ダブルシンボル]]5マナ。([[アライアンス]]) | ||
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*[[共生/Symbiosis]] - 2体を対象に+2/+2修整。ただし対象が1体では唱えられない。2マナ。([[ウルザズ・サーガ]]) | *[[共生/Symbiosis]] - 2体を対象に+2/+2修整。ただし対象が1体では唱えられない。2マナ。([[ウルザズ・サーガ]]) | ||
*[[樫の力/Might of Oaks]] - +7/+7修整の上位種。4マナ。([[ウルザズ・レガシー]]) | *[[樫の力/Might of Oaks]] - +7/+7修整の上位種。4マナ。([[ウルザズ・レガシー]]) | ||
− | **[[剛力化/Titanic Growth]] - +4/+ | + | **[[Supersize]] - [[アン・カード]]。+(3+[[1/2]])/+(3+1/2)修整の上位種。2マナ。([[アンヒンジド]]) |
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*[[激励/Invigorate]] - [[対戦相手]]の3点[[回復]]の[[代替コスト]]を持つピッチスペル。+4/+4修整。3マナ。([[メルカディアン・マスクス]]) | *[[激励/Invigorate]] - [[対戦相手]]の3点[[回復]]の[[代替コスト]]を持つピッチスペル。+4/+4修整。3マナ。([[メルカディアン・マスクス]]) | ||
*[[力の印章/Seal of Strength]] - 巨大化の[[エンチャント]]版。1マナ。([[ネメシス]]) | *[[力の印章/Seal of Strength]] - 巨大化の[[エンチャント]]版。1マナ。([[ネメシス]]) | ||
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**[[デアリガズの魔除け/Darigaaz's Charm]] - +3/+3修整を与えるモードがある。[[黒赤緑]]の[[魔除け]]。([[プレーンシフト]]) | **[[デアリガズの魔除け/Darigaaz's Charm]] - +3/+3修整を与えるモードがある。[[黒赤緑]]の[[魔除け]]。([[プレーンシフト]]) | ||
**[[シミックの魔除け/Simic Charm]] - +3/+3修整を与えるモードがある。[[緑青]]の魔除け。([[ギルド門侵犯]]) | **[[シミックの魔除け/Simic Charm]] - +3/+3修整を与えるモードがある。[[緑青]]の魔除け。([[ギルド門侵犯]]) | ||
+ | **[[盛大な一撃/Flourishing Strike]] - +3/+3修整を与えるモードがある。[[双呪]](2)(緑)の2マナ。([[モダンホライゾン2]]) | ||
*[[ガイアの力/Gaea's Might]] - [[版図]]版。[[基本土地タイプ]]1種類につき+1/+1修整。1マナ。(プレーンシフト) | *[[ガイアの力/Gaea's Might]] - [[版図]]版。[[基本土地タイプ]]1種類につき+1/+1修整。1マナ。(プレーンシフト) | ||
**[[アラーラの力/Might of Alara]] - ガイアの力の[[同型再版]]。([[コンフラックス]]) | **[[アラーラの力/Might of Alara]] - ガイアの力の[[同型再版]]。([[コンフラックス]]) | ||
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**[[成長周期/Growth Cycle]] - 自分の墓地しか参照できない代わりに修整が+2/+2ずつ増えていく筋力急伸。([[基本セット2020]]) | **[[成長周期/Growth Cycle]] - 自分の墓地しか参照できない代わりに修整が+2/+2ずつ増えていく筋力急伸。([[基本セット2020]]) | ||
*[[突然の力/Sudden Strength]] - [[キャントリップ]]付き。4マナ。([[ジャッジメント]]) | *[[突然の力/Sudden Strength]] - [[キャントリップ]]付き。4マナ。([[ジャッジメント]]) | ||
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**[[茨角/Briarhorn]] - 巨大化の[[ETB]][[能力]]を持つ[[想起]](1)(緑)付き[[瞬速]]クリーチャー。4マナ3/3。([[ローウィン]]) | **[[茨角/Briarhorn]] - 巨大化の[[ETB]][[能力]]を持つ[[想起]](1)(緑)付き[[瞬速]]クリーチャー。4マナ3/3。([[ローウィン]]) | ||
**[[殺戮角/Slaughterhorn]] - [[湧血]]版。+3/+2修整。1マナ。[[攻撃クリーチャー]]にしか使えない。クリーチャー側は3マナ。(ギルド門侵犯) | **[[殺戮角/Slaughterhorn]] - [[湧血]]版。+3/+2修整。1マナ。[[攻撃クリーチャー]]にしか使えない。クリーチャー側は3マナ。(ギルド門侵犯) | ||
**[[瘡蓋族の突撃者/Scab-Clan Charger]] - 湧血版。+2/+4修整。2マナ。攻撃クリーチャーにしか使えない。クリーチャー側は4マナ。(ギルド門侵犯) | **[[瘡蓋族の突撃者/Scab-Clan Charger]] - 湧血版。+2/+4修整。2マナ。攻撃クリーチャーにしか使えない。クリーチャー側は4マナ。(ギルド門侵犯) | ||
**[[ギャレンブリグの木工師/Garenbrig Carver]] - [[出来事]]版。+2/+2修整。2マナ。クリーチャー側は4マナ3/2。([[エルドレインの王権]]) | **[[ギャレンブリグの木工師/Garenbrig Carver]] - [[出来事]]版。+2/+2修整。2マナ。クリーチャー側は4マナ3/2。([[エルドレインの王権]]) | ||
+ | **[[剛胆なトリュフ嗅ぎ/Intrepid Trufflesnout]] - クリーチャー側が2マナ3/1になったギャレンブリグの木工師。([[エルドレインの森]]) | ||
*[[かき集める勇気/Gather Courage]] - [[召集]]付き。+2/+2修整。1マナ。(ラヴニカ:ギルドの都) | *[[かき集める勇気/Gather Courage]] - [[召集]]付き。+2/+2修整。1マナ。(ラヴニカ:ギルドの都) | ||
**[[群れの好意/Pack's Favor]] - 召集付き。+3/+3修整のかき集める勇気の上位種。3マナ。(ラヴニカのギルド) | **[[群れの好意/Pack's Favor]] - 召集付き。+3/+3修整のかき集める勇気の上位種。3マナ。(ラヴニカのギルド) | ||
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*[[腐敗する渇き/Cankerous Thirst]] - 緑マナで唱えると+3/+3。黒マナで唱えると-3/-3。黒と緑のマナで唱えると両方。黒と緑の混成4マナ。([[イーブンタイド]]) | *[[腐敗する渇き/Cankerous Thirst]] - 緑マナで唱えると+3/+3。黒マナで唱えると-3/-3。黒と緑のマナで唱えると両方。黒と緑の混成4マナ。([[イーブンタイド]]) | ||
*[[圧倒する咆哮/Resounding Roar]] - [[サイクリング]](5)(赤)(緑)(白)付き。[[サイクリング誘発型能力]]で+6/+6修整。2マナ。([[アラーラの断片]]) | *[[圧倒する咆哮/Resounding Roar]] - [[サイクリング]](5)(赤)(緑)(白)付き。[[サイクリング誘発型能力]]で+6/+6修整。2マナ。([[アラーラの断片]]) | ||
− | *[[印章の祝福/Sigil Blessing]] - 他のクリーチャーも+1/+ | + | *[[印章の祝福/Sigil Blessing]] - 他のクリーチャーも+1/+1修整を与える緑白の多色呪文。2マナ。(アラーラの断片) |
*[[原初の怒声/Primal Bellow]] - コントロールする[[森]]1つにつき+1/+1修整。1マナ。([[ゼンディカー]]) | *[[原初の怒声/Primal Bellow]] - コントロールする[[森]]1つにつき+1/+1修整。1マナ。([[ゼンディカー]]) | ||
*[[地うねり/Groundswell]] - 通常時+2/+2、[[上陸]]していると+4/+4修整。1マナ。([[ワールドウェイク]]) | *[[地うねり/Groundswell]] - 通常時+2/+2、[[上陸]]していると+4/+4修整。1マナ。([[ワールドウェイク]]) | ||
*[[餌食の復讐/Prey's Vengeance]] - +2/+2修整。[[反復]]付き。1マナ。([[エルドラージ覚醒]]) | *[[餌食の復讐/Prey's Vengeance]] - +2/+2修整。[[反復]]付き。1マナ。([[エルドラージ覚醒]]) | ||
+ | *[[荒々しき力/Untamed Might]] - +X/+X修整。Xマナ。(ミラディンの傷跡) | ||
+ | **[[豪勢な献酒/Luxurious Libation]] - 荒々しき力に1/1[[トークン]][[生成]]が付属した[[上位互換]]。ただしそのトークンに修整する事は出来ない。([[ニューカペナの街角]]) | ||
+ | **この種のXマナ[[パンプアップ]]呪文の[[黒]]版は[[彼方からの雄叫び/Howl from Beyond]]の項を、赤版は[[怒髪天/Enrage]]の項をそれぞれ参照。 | ||
*[[ミラディンの血気/Mirran Mettle]] - 通常時+2/+2、[[金属術]]を達成していると+4/+4修整。1マナ。([[ミラディン包囲戦]]) | *[[ミラディンの血気/Mirran Mettle]] - 通常時+2/+2、[[金属術]]を達成していると+4/+4修整。1マナ。([[ミラディン包囲戦]]) | ||
*[[変異原性の成長/Mutagenic Growth]] - +2/+2修整。1マナ([[ファイレクシア・マナ]]なのでライフ2点支払うことでも唱えられる)。([[新たなるファイレクシア]]) | *[[変異原性の成長/Mutagenic Growth]] - +2/+2修整。1マナ([[ファイレクシア・マナ]]なのでライフ2点支払うことでも唱えられる)。([[新たなるファイレクシア]]) | ||
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*[[高峰の注入/Highspire Infusion]] - [[エネルギー・カウンター]]が2つ付いてくる。2マナ。([[霊気紛争]]) | *[[高峰の注入/Highspire Infusion]] - [[エネルギー・カウンター]]が2つ付いてくる。2マナ。([[霊気紛争]]) | ||
*[[弱さからの脱皮/Shed Weakness]] - +2/+2修整。[[-1/-1カウンター]]が乗っていれば1つ取り除いてよい。1マナ。([[アモンケット]]) | *[[弱さからの脱皮/Shed Weakness]] - +2/+2修整。[[-1/-1カウンター]]が乗っていれば1つ取り除いてよい。1マナ。([[アモンケット]]) | ||
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*[[限りない食欲/Insatiable Appetite]] - 通常時+3/+3、[[食物]]を[[生け贄に捧げる]]と+5/+5修整。2マナ。(エルドレインの王権) | *[[限りない食欲/Insatiable Appetite]] - 通常時+3/+3、[[食物]]を[[生け贄に捧げる]]と+5/+5修整。2マナ。(エルドレインの王権) | ||
+ | **[[ピピンの武勇/Pippin's Bravery]] - +2/+2修整か+4/+4修整になった、限りない食欲の[[下位種]]。1マナ。([[指輪物語:中つ国の伝承]]) | ||
*[[ムラーサの力/Might of Murasa]] - キッカー(2)(緑)で+5/+5修整。2マナ。([[ゼンディカーの夜明け]]) | *[[ムラーサの力/Might of Murasa]] - キッカー(2)(緑)で+5/+5修整。2マナ。([[ゼンディカーの夜明け]]) | ||
+ | *[[マンモス化/Mammoth Growth]] - +4/+4修整。[[予顕]](緑)付きで3マナ。([[カルドハイム]]) | ||
+ | *[[籠城用投薬/Fortifying Draught]] - 2点ライフ[[回復]]してから、このターンに得たライフ数だけ+X/+X修整。(ストリクスヘイヴン:魔法学院) | ||
+ | *[[旧き道の力/Might of the Old Ways]] - +2/+2修整。[[集会]]を達成していれば1ドロー。2マナ。([[イニストラード:真夜中の狩り]]) | ||
+ | *[[連合の力/Strength of the Coalition]] - +2/+2修整。キッカーで自軍全体に+1/+1カウンターを1個置く。([[団結のドミナリア]]) | ||
+ | *[[壮大な成長/Colossal Growth]] - +3/+3修整に加え、キッカーでさらに+1/+1修整と[[速攻]]と[[トランプル]]付与。(団結のドミナリア) | ||
+ | *[[でっかく/Embiggen]] - 対象に含まれる[[特殊タイプ]]、[[カード・タイプ]]、[[サブタイプ]]数だけ+X/+X修整。ただし[[ブラッシュワグ]]は対象にできない。1マナ。([[Unfinity]]) | ||
==その他== | ==その他== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[単体強化]] | *[[単体強化]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ブルームバロウ]] - [[コモン]]([[ブルームバロウ スターターキット]]) | ||
+ | *[[カード個別評価:兄弟戦争]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:ラヴニカへの回帰]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:ラヴニカへの回帰]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:アイスエイジ]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:アイスエイジ]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ファウンデーションズ]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2014]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:基本セット2014]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[コモン]] |
2024年11月4日 (月) 17:51時点における最新版
ブーンズの1つで、緑のこれは1ターン限りのクリーチャー強化。緑の強化インスタントの元祖。
最も基本的なコンバット・トリックの1つ。対戦相手やプレインズウォーカーやバトルへの戦闘ダメージの上乗せに使えるだけでなく、パワーとタフネスに3点分の修整が入れば大概クリーチャーのサイズの差は埋まるため、クリーチャー同士の戦闘の勝敗を覆す力を有する。また火力やマイナス修整に対する防御に使われる事も多く、その用途は幅広い。
リミテッドでは、コンバット・トリック呪文として一級品の性能。リミテッドはクリーチャー戦が中心となるフォーマットであるため、言わずもがな数多くの局面で有用。上述した通り戦闘時以外の用途も広く、軽さも相まって、腐る心配がほとんどない。逆に言えば、緑のデッキとのゲームでは常に警戒しておきたいカードとなる。
構築では、収録された時代のメタゲームやカードプールによる浮き沈みはあるものの、ビートダウンデッキを中心にしばしば採用される。ストンピィ、ステロイド、感染デッキといった、サイズに特化したタイプのデッキで用いられることが多い。
様々な時代に多様なフォーマットで使用され、初心者から熟練者まで数多くのプレイヤーに愛されている1枚である。
- 強弱の差が激しいブーンズにおいてはもっともバランスが取れているカード。ブーンズの中で最も長く基本セットに残り続け、亜種と上位互換・下位互換の関係を作らずにいることがその証。
- 基本セット2011まで皆勤賞だったためスタンダードに長らく存在していたカードだったが、基本セット2012では剛力化/Titanic Growthと入れ替わって再録されず、この時初めてスタンダード落ちした。
[編集] 関連カード
- 次元の混乱にて、赤の粗暴な力/Brute Forceとしてタイムシフト。
[編集] サイクル
ブーンズ。マジック黎明期の基本セットに収録されたサイクルであり、すべて1マナで3つ分の何かを発生させる。
- 治癒の軟膏/Healing Salve
- Ancestral Recall
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 稲妻/Lightning Bolt
- 巨大化/Giant Growth
それぞれ各色の特徴をよく表しているが、そのカードパワーには大きなばらつきがある。
[編集] 主な亜種
緑の強化インスタントは全てこれの亜種と言えるのだが、ここではコストや修整値が近いものを中心に挙げる。1マナで+2/+2や、2マナで+3/+3のものが多い。
修整値が特に明記されていないものは、+3/+3の修整を与える。
亜種の中でトランプルを同時に与えるものは捕食者の一撃/Predator's Strikeを参照。
亜種の中で呪禁を同時に与えるものはレインジャーの悪知恵/Ranger's Guileを参照。
亜種の中で到達を同時に与えるものは絹の網/Silk Netを参照。
修整値がクリーチャー数で変動する亜種は大群の力/Might of the Massesの項を参照。
ソーサリーの亜種は超巨大化/Monstrous Growthの項を、強化オーラでありながらインスタント・タイミングで使えるものはインスタントメントの項を参照。
- 狩りの報奨/Bounty of the Hunt - +1/+1カウンター3つを割り振って置き、次のクリンナップ・ステップに取り除く。ピッチスペル。ダブルシンボル5マナ。(アライアンス)
- 力の種/Seeds of Strength - +1/+1修整を3回与える緑白の多色呪文。2マナ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 力の報奨/Bounty of Might - +3/+3修整を3回与える力の種の上位種。緑ダブルシンボル6マナ。(ラヴニカのギルド)
- エルフの憤激/Elvish Fury - バイバック(4)付き。+2/+2修整。1マナ。(テンペスト)
- 共生/Symbiosis - 2体を対象に+2/+2修整。ただし対象が1体では唱えられない。2マナ。(ウルザズ・サーガ)
- 樫の力/Might of Oaks - +7/+7修整の上位種。4マナ。(ウルザズ・レガシー)
- 激励/Invigorate - 対戦相手の3点回復の代替コストを持つピッチスペル。+4/+4修整。3マナ。(メルカディアン・マスクス)
- 力の印章/Seal of Strength - 巨大化のエンチャント版。1マナ。(ネメシス)
- 野生の力/Wild Might - リスティック版。(2)を支払われなければ+5/+5、支払われれば+1/+1修整。2マナ。(プロフェシー)
- 爆発的成長/Explosive Growth - +2/+2修整だが、キッカー(5)すると+5/+5修整になる。1マナ。(インベイジョン)
- 増進/Wax - +2/+2修整で、分割カードの片方。1マナ。(インベイジョン)
- デアリガズの魔除け/Darigaaz's Charm - +3/+3修整を与えるモードがある。黒赤緑の魔除け。(プレーンシフト)
- シミックの魔除け/Simic Charm - +3/+3修整を与えるモードがある。緑青の魔除け。(ギルド門侵犯)
- 盛大な一撃/Flourishing Strike - +3/+3修整を与えるモードがある。双呪(2)(緑)の2マナ。(モダンホライゾン2)
- ガイアの力/Gaea's Might - 版図版。基本土地タイプ1種類につき+1/+1修整。1マナ。(プレーンシフト)
- アラーラの力/Might of Alara - ガイアの力の同型再版。(コンフラックス)
- 筋力急伸/Muscle Burst - 単体では+3/+3修整だが、墓地の同名カードの数だけさらに+1/+1修整を与える。2マナ。(オデッセイ)
- 成長周期/Growth Cycle - 自分の墓地しか参照できない代わりに修整が+2/+2ずつ増えていく筋力急伸。(基本セット2020)
- 突然の力/Sudden Strength - キャントリップ付き。4マナ。(ジャッジメント)
- ワイアウッドの誇り/Wirewood Pride - タイプ的カード版。エルフ1体につき+1/+1修整。1マナ。(オンスロート)
- 木霊の力/Kodama's Might - 秘儀版。+2/+2修整。(緑)で連繋することができる。1マナ。(神河物語)
- 霊光の養育者/Ghost-Lit Nourisher - 魂力版。+4/+4修整。4マナ。本体は3マナ2/1クリーチャーのタップ能力で+2/+2。(神河救済)
- 茨角/Briarhorn - 巨大化のETB能力を持つ想起(1)(緑)付き瞬速クリーチャー。4マナ3/3。(ローウィン)
- 殺戮角/Slaughterhorn - 湧血版。+3/+2修整。1マナ。攻撃クリーチャーにしか使えない。クリーチャー側は3マナ。(ギルド門侵犯)
- 瘡蓋族の突撃者/Scab-Clan Charger - 湧血版。+2/+4修整。2マナ。攻撃クリーチャーにしか使えない。クリーチャー側は4マナ。(ギルド門侵犯)
- ギャレンブリグの木工師/Garenbrig Carver - 出来事版。+2/+2修整。2マナ。クリーチャー側は4マナ3/2。(エルドレインの王権)
- 剛胆なトリュフ嗅ぎ/Intrepid Trufflesnout - クリーチャー側が2マナ3/1になったギャレンブリグの木工師。(エルドレインの森)
- かき集める勇気/Gather Courage - 召集付き。+2/+2修整。1マナ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 群れの好意/Pack's Favor - 召集付き。+3/+3修整のかき集める勇気の上位種。3マナ。(ラヴニカのギルド)
- 寸法変更/Resize - 復活(1)(緑)付き。2マナ。(コールドスナップ)
- 古きクローサの力/Might of Old Krosa - インスタ=ソーサリー版。通常時+2/+2、自分のメイン・フェイズに唱えると+4/+4修整になる。1マナ。(時のらせん)
- 一握りの力/Fistful of Force - +2/+2修整。激突に勝つと、さらに+2/+2修整とトランプルを与える。2マナ。(ローウィン)
- 大地力/Earthbrawn - (1)(緑)の補強1付き。2マナ。(モーニングタイド)
- 樹皮殻の祝福/Barkshell Blessing - 共謀付き。+2/+2修整。緑と白の混成1マナ。(シャドウムーア)
- 腐敗する渇き/Cankerous Thirst - 緑マナで唱えると+3/+3。黒マナで唱えると-3/-3。黒と緑のマナで唱えると両方。黒と緑の混成4マナ。(イーブンタイド)
- 圧倒する咆哮/Resounding Roar - サイクリング(5)(赤)(緑)(白)付き。サイクリング誘発型能力で+6/+6修整。2マナ。(アラーラの断片)
- 印章の祝福/Sigil Blessing - 他のクリーチャーも+1/+1修整を与える緑白の多色呪文。2マナ。(アラーラの断片)
- 原初の怒声/Primal Bellow - コントロールする森1つにつき+1/+1修整。1マナ。(ゼンディカー)
- 地うねり/Groundswell - 通常時+2/+2、上陸していると+4/+4修整。1マナ。(ワールドウェイク)
- 餌食の復讐/Prey's Vengeance - +2/+2修整。反復付き。1マナ。(エルドラージ覚醒)
- 荒々しき力/Untamed Might - +X/+X修整。Xマナ。(ミラディンの傷跡)
- 豪勢な献酒/Luxurious Libation - 荒々しき力に1/1トークン生成が付属した上位互換。ただしそのトークンに修整する事は出来ない。(ニューカペナの街角)
- この種のXマナパンプアップ呪文の黒版は彼方からの雄叫び/Howl from Beyondの項を、赤版は怒髪天/Enrageの項をそれぞれ参照。
- ミラディンの血気/Mirran Mettle - 通常時+2/+2、金属術を達成していると+4/+4修整。1マナ。(ミラディン包囲戦)
- 変異原性の成長/Mutagenic Growth - +2/+2修整。1マナ(ファイレクシア・マナなのでライフ2点支払うことでも唱えられる)。(新たなるファイレクシア)
- 連携攻撃/Joint Assault - +2/+2修整。結魂で組になっているクリーチャーにも修整を与える。1マナ。(アヴァシンの帰還)
- ハイドラの血/Aspect of Hydra - 緑への信心の数だけ+1/+1修整。1マナ。(神々の軍勢)
- 強大化/Become Immense - +6/+6修整。探査付きで(5)(緑)。(タルキール覇王譚)
- 高峰の注入/Highspire Infusion - エネルギー・カウンターが2つ付いてくる。2マナ。(霊気紛争)
- 弱さからの脱皮/Shed Weakness - +2/+2修整。-1/-1カウンターが乗っていれば1つ取り除いてよい。1マナ。(アモンケット)
- 限りない食欲/Insatiable Appetite - 通常時+3/+3、食物を生け贄に捧げると+5/+5修整。2マナ。(エルドレインの王権)
- ピピンの武勇/Pippin's Bravery - +2/+2修整か+4/+4修整になった、限りない食欲の下位種。1マナ。(指輪物語:中つ国の伝承)
- ムラーサの力/Might of Murasa - キッカー(2)(緑)で+5/+5修整。2マナ。(ゼンディカーの夜明け)
- マンモス化/Mammoth Growth - +4/+4修整。予顕(緑)付きで3マナ。(カルドハイム)
- 籠城用投薬/Fortifying Draught - 2点ライフ回復してから、このターンに得たライフ数だけ+X/+X修整。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 旧き道の力/Might of the Old Ways - +2/+2修整。集会を達成していれば1ドロー。2マナ。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 連合の力/Strength of the Coalition - +2/+2修整。キッカーで自軍全体に+1/+1カウンターを1個置く。(団結のドミナリア)
- 壮大な成長/Colossal Growth - +3/+3修整に加え、キッカーでさらに+1/+1修整と速攻とトランプル付与。(団結のドミナリア)
- でっかく/Embiggen - 対象に含まれる特殊タイプ、カード・タイプ、サブタイプ数だけ+X/+X修整。ただしブラッシュワグは対象にできない。1マナ。(Unfinity)
[編集] その他
- 2000年8月のフライデー・ナイト・マジックで、プロモーション・カードになった。
- 2006年にはプレイヤー褒賞プログラムプロモとして、テキストレス仕様のプロモーション・カードが配布された。
- 何種類かあるイラストは、どれも「巨大化」している様子を的確に表現している。
- 特に第5版・第6版・第8版のDiTerlizziによるイラストがとても可愛く人気がある。
- 第10版のイラストで巨大化しているのは、スタックルールの解説でお馴染みの相棒、灰色熊/Grizzly Bearsである。
- マスターズ25th版のフレイバー・テキストは「長年収録され続けている基本カード」に相応しい、味わい深いものとなっている。ブーンズ仲間の稲妻/Lightning Boltのフレイバー・テキスト(基本セット2010版)との比較も興味深い。
「最も効果的な戦術のみが、時代を越えて生き残る。」― シタヌールの古老、ガメレン
[編集] 参考
- 単体強化
- カード個別評価:ブルームバロウ - コモン(ブルームバロウ スターターキット)
- カード個別評価:兄弟戦争 - コモン
- カード個別評価:灯争大戦 - コモン
- カード個別評価:ラヴニカへの回帰 - コモン
- カード個別評価:アイスエイジ - コモン
- カード個別評価:ファウンデーションズ - コモン
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2011 - コモン
- カード個別評価:基本セット2010 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:第4版 - コモン
- カード個別評価:リバイズド・エディション - コモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - コモン
- カード個別評価:バトルボンド - コモン
- カード個別評価:マスターズ25th - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 4 - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 3 - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 2 - コモン2