R&D's Secret Lair
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+ | これがあれば[[ホワイト・ライトニング]]ができたり、[[アンリミテッド]]版[[憂鬱/Gloom]]が[[防御円]]にしか効かなくなったり、[[手札]]から[[捨てる|捨て]]られた[[アラビアンナイト]]版[[ルフ鳥の卵/Rukh Egg]]から[[トークン]]が出たり、日本語版[[擬態の仮面/Mask of the Mimic]]が化け物カードになったりする。 | ||
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+ | その[[効果]]のシンプルさとは裏腹に、解釈が難しい状況を膨大に生み出してしまう、[[アン・カード]]きっての問題児。その難解さはかつての[[謙虚/Humility]]が裸足で逃げ出すほど。 | ||
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+ | ===現在のオラクルとこのカードの挙動について=== | ||
+ | 最新の[[オラクル]]({{Gatherer|id=73967|参考}})では[[マナ能力]]の[[不特定マナ]]・[[マナ・シンボル|シンボル]]が[[無色マナ]]・シンボルに変更されている。が、通常はこのカード自身の[[常在型能力]]によってそれらは無視されてしまう。 | ||
+ | なのでこのカードの効果はテキストに書かれている通りに解決する事になるが、「不特定マナ・シンボルで表されるマナがプレイヤーのマナ・プールに加わる場合、その量の無色マナが加わる」というルールが存在する({{CR|106.10}})ため、(今のところ)マナ能力を起動した場合は本来の機能通りに無色マナ1点が生成される。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
− | + | このカードは、[[エラッタ]]等の[[ルール文章]]変更を無視するだけであって、[[総合ルール|ルール]]そのものには一切影響を及ぼさない。[[アン・ゲーム]]世界とはいえ、そこがこのカードの肝であり面白いポイントでもあるので、気をつけて処理したい。 | |
− | *[[エラーカード]]、[[誤植]] | + | *[[エラーカード]]、[[誤植]]やただの印刷ミスも書かれているよう[[プレイ]]する。 |
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*[[プロキシ]][[カード]]を使っている場合、[[オラクル]]が書かれてあるとして扱うべきである。 | *[[プロキシ]][[カード]]を使っている場合、[[オラクル]]が書かれてあるとして扱うべきである。 | ||
− | ** | + | **プロキシは何の意味もないただの[[紙|紙切れ]]と化す、という解釈も考えられる。ただしこの解釈を採用した場合、R&D's Secret Lair自身がプロキシだと永久ループしてしまう。 |
− | * | + | ***このカードによってプロキシが無視される→このカードが単なる置物となる→プロキシを無視するという能力がなくなる→このカードの効力が発揮される→冒頭に戻る。 |
+ | *書かれている通りにプレイする事が鉄則なのでエラッタがカードに印刷されている[[Ashnod's Coupon]]の訂正は無視できない。 | ||
− | === | + | ===[[カード・タイプ]]、[[特殊タイプ]]、[[サブタイプ]]=== |
*[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]は、特別なルールを持たないただの[[クリーチャー・タイプ]]として扱う。[[レジェンド・ルール]]が関係するのはあくまで[[特殊タイプ]]の[[伝説の]]であって、クリーチャー・タイプのレジェンドではないからである。 | *[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]は、特別なルールを持たないただの[[クリーチャー・タイプ]]として扱う。[[レジェンド・ルール]]が関係するのはあくまで[[特殊タイプ]]の[[伝説の]]であって、クリーチャー・タイプのレジェンドではないからである。 | ||
− | *[[インタラプト]]や[[マナ・ソース]]、[[召喚]](Summon)となっているカードは文字通りの[[カード・タイプ]]になるが、現在のルールにはそんなカード・タイプは存在しないので、[[ | + | *[[インタラプト]]や[[マナ・ソース]]、[[召喚]](Summon)となっているカードは文字通りの[[カード・タイプ]]になるが、現在のルールにはそんなカード・タイプは存在しないので、[[唱える|唱え]]られない。同じく[[埋葬]]や[[生息条件]]にも注意。また[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]でカウントされることも無い。 |
− | **例えばSummon Goblinは、謎の特殊タイプ「Summon」を持つ[[ゴブリン]][[呪文]]だが[[クリーチャー]] | + | *[[オオアゴザウルス/Gnathosaur]]などの誤植で存在しないカード・タイプになっているカードも上記と同様である。 |
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− | *「Mono Artifact([[ | + | **[[アルファ版]]の[[赤霊破/Red Elemental Blast]]は、当時のルールではインタラプトでなければならないところ、[[インスタント]]と誤植されているので唱えられる。 |
− | *[[ミラディン・ブロック]]までの[[壁]] | + | *「Mono Artifact([[単発型アーティファクト]])」などは普通に唱えられる。この場合、「Mono」という謎の特殊タイプを持つとして扱われる。 |
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− | *[[第8版]]より前の[[基本土地]] | + | **壁のルールに関する[[注釈文]]があっても、注釈文はルール文章に該当しないため、やはり攻撃できる。 |
− | **[[第6版]]よりも前のものは、基本土地タイプを持っていることによる[[マナ能力]] | + | *[[第8版]]より前の[[基本土地]](基本地形)は、特殊タイプの[[基本]]を持っていないので基本土地ではないし、[[基本土地タイプ]]も持っていないので、[[平地]]や[[島]]や[[沼]]や[[山]]や[[森]]ではない。 |
− | **第6版~[[第8版]] | + | **[[第6版]]よりも前のものは、基本土地タイプを持っていることによる[[マナ能力]]を持たない。しかし[[文章欄]]にマナ能力が書かれているか(リバイズド~第5版)、「(M)をマナプールへ加えるためにタップする」という変な[[常在型能力]]を持つ(アルファ~アンリミテッド)ので、それぞれの[[色マナ]]を出す事が出来る。 |
− | **もちろん、基本土地でなくなることによって[[4枚制限ルール]] | + | **第6版~[[第8版]]以前のものや[[アングルード]]のフルアート基本土地は、基本土地タイプを持っていない上に文章欄に何も書かれていないため、マナ能力を持たない、ただの[[置物]]になる。 |
− | *古い書式の[[オーラ]] | + | **[[アンヒンジド]]や[[Unstable]]のフルアート基本土地は、カード・タイプが書かれてないので土地ではない。 |
− | ** | + | **もちろん、基本土地でなくなることによって[[4枚制限ルール]]に引っかかるとかいうことは起こらない。[[ゲーム]]をはじめる前はR&D's Secret Lairが出ていないし、そもそも4枚制限は[[デッキ]]に関するルールなので、ゲームが始まれば全く問題はない。 |
− | **日本語版の「エンチャントされているクリーチャー」は、[[静寂の歌/Song of Serenity]]や[[ラースの風/Winds of Rath]] | + | *古い書式の[[オーラ]]、例えば「[[エンチャント(クリーチャー)]]」は、謎の[[サブタイプ]]・「(クリーチャー)」を持つただの[[エンチャント]]になる。[[戦場に出る]]ことはできるが、オーラでもなければ[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]能力も持っていないので、クリーチャーにエンチャントすることは無い。 |
− | **英語版では「Enchanted creature」と「Enchanted creatures」の意味が異なるので、何も影響しないことになる。[[静寂の歌/Song of Serenity]] | + | **英語版ならば「Enchant Creature」となっているため謎の特殊タイプ「Enchant」を持つ[[クリーチャー]]になる(Enchant"ment" Creatureではないので[[クリーチャー・エンチャント]]にはならない)。もちろんパワー・タフネスが定義されていないため即座に[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。ただし、[[栄光の頌歌/Glorious Anthem]]などが出ている場合、それの[[修整]]を受けるので[[戦場]]に残る事ができる。 |
+ | **日本語版の「エンチャントされているクリーチャー」は、[[静寂の歌/Song of Serenity]]や[[ラースの風/Winds of Rath]]のように、「何らかのエンチャントにエンチャントされているクリーチャー」という意味で読むことになる。 | ||
+ | **英語版では「Enchanted creature」と「Enchanted creatures」の意味が異なるので、何も影響しないことになる。[[静寂の歌/Song of Serenity]]の項も参照。 | ||
+ | *[[聖遺の騎士/Knight of the Reliquary]]等によってR&D's Secret Lairが[[インスタント・タイミング]]で戦場に出た場合、[[スタック]]上の[[呪文]]が現在の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]に存在する[[カード・タイプ]]をすべて失ってしまうことがあり得る。こうなると、通常の[[解決]]の手順ではそれを[[パーマネント呪文]]として戦場に出すことも、[[インスタント]]や[[ソーサリー]]呪文として墓地に置くこともかなわなくなってしまう。 | ||
+ | *[[イクサラン]]より前の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]は「伝説の」プレインズウォーカーでは無くなるため、同じカードを何枚でも並べる事が出来る。 | ||
− | === | + | ===[[ルール文章]]=== |
− | *大昔の[[オーラ]]は、「[[エンチャント]] | + | *大昔の[[オーラ]]は、「[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]されている([[オブジェクト]])」ではなく「[[対象]]の(オブジェクト)」と書かれている。これらは1つ上の理由により何にもエンチャントできないが、この手のエンチャントはエンチャントする事とは全く関係なく[[唱える]]時に対象を取り、それに影響を及ぼすことができる。 |
− | ** | + | **さらに、[[リミテッド・エディション]]や[[第4版]]の[[祝福/Blessing]]のような[[起動型能力]]の場合は[[起動]]のたびに対象を選ぶ。 |
− | *同じく大昔の[[カード]] | + | *同じく大昔の[[カード]]には起動型能力の書式が「<nowiki>[</nowiki>[[コスト]]<nowiki>]</nowiki>:<nowiki>[</nowiki>[[効果]]<nowiki>]</nowiki>」ではなく「[コスト] to [効果]」となっているものがある。これは文面によっては「特殊な処理を伴う[[常在型能力]]」として扱うことができるものがあるが、難しいところであり、多くの場合、能力を使用できなくなる。 |
*[[第5版]]以前のカードの中で[[フェイズ]]や[[ステップ]]に関する記述があるカードも、書かれている通りに扱う。 | *[[第5版]]以前のカードの中で[[フェイズ]]や[[ステップ]]に関する記述があるカードも、書かれている通りに扱う。 | ||
− | **例えば[[ネクロポーテンス/Necropotence]] | + | **例えば[[ネクロポーテンス/Necropotence]]は「ドロー・フェイズ」を[[飛ばす]]が、[[ドロー・ステップ]]は普通にやってくるのでカードが引ける。また、「[[ディスカード・フェイズ]]」に[[追放]]されたカードを[[手札に加える]]が、そんなフェイズは存在しないのでカードを手札に加えられない。[[捨てる]]カードが自動的に追放される、ただの[[ライブラリー]][[削る|削り]]機と化す。 |
− | *[[ポータル]]のカードの中で「[[迎撃]]」「[[デッキ]]」「[[捨て札置き場]] | + | *[[ポータル]]のカードの中で「[[迎撃]]」「[[デッキ]]」「[[捨て札置き場]]」「(対象を意味する)好きな~」など独特の用語が書いてあるカードはすべて無視する。 |
− | **例えば[[臆病な騎士/Craven Knight]] | + | **例えば[[臆病な騎士/Craven Knight]]が迎撃ができないが、「[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]できない」と書いていないためブロックできたり、[[死せざる魔獣/Undying Beast]]の[[誘発型能力]]が誘発できる領域が[[墓地]]ではなく「捨て札置き場」なので誘発せずほとんど[[バニラ]]同然になったりなどする。 |
*他言語で読めない場合も、書いてある意味は変わらないので普通に使用できる。ただし、[[ゴチ]]などの言葉には注意。 | *他言語で読めない場合も、書いてある意味は変わらないので普通に使用できる。ただし、[[ゴチ]]などの言葉には注意。 | ||
− | *[[ウルザ・ブロック]]の[[エコー]]を持つ[[カード]] | + | *[[ウルザ・ブロック]]の[[エコー]]を持つ[[カード]]はエコー・コストを持たない。ゆえに「存在しないコストは支払えない」のルールにより、エコー・コストを支払うことができず、[[アップキープ]]に[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]られてしまう。 |
*[[基本セット2010]]で大幅なルール変更があったため、多くのカードが影響を受ける。 | *[[基本セット2010]]で大幅なルール変更があったため、多くのカードが影響を受ける。 | ||
− | **「呪文のプレイ」が「呪文を唱える」になったため、[[休眠エンチャント]] | + | **「呪文のプレイ」が「呪文を唱える」になったため、[[休眠エンチャント]]などの'''呪文をプレイしたとき/するたび'''に誘発する能力は誘発しなくなる。 |
**「起動型能力のプレイ」が「起動型能力を起動する」になったため、[[オールプレイ能力]]は[[コントローラー]]しか起動できなくなる。[[呪われたトーテム像/Cursed Totem]]等もなにもしない置物になる。 | **「起動型能力のプレイ」が「起動型能力を起動する」になったため、[[オールプレイ能力]]は[[コントローラー]]しか起動できなくなる。[[呪われたトーテム像/Cursed Totem]]等もなにもしない置物になる。 | ||
− | **「[[ターン終了時に]] | + | **「[[ターン終了時に]]」は「[[終了ステップ]]の開始時に」に変更され、「ターン終了時に」が誘発するタイミングがなくなったため、ターン終了時に誘発する誘発型能力は永遠に誘発されない。 |
− | **{{CR|403.5}} | + | **{{CR|403.5}}より、「場」と書かれていたカードは「[[戦場]]」を参照することになっているため、「場に出たとき」「場に出す」といった能力は変更前と同様に機能する。また、{{CR|406.7}}より、「[パーマネント]をゲームから取り除く」「[カード]を脇に置く」と書かれたカードは、その[パーマネント]または[カード]を追放する。 |
+ | *上述のように、このカード自身を含め、[[無色マナ]]を加える[[マナ能力]]が不特定マナ・シンボルを用いて表記されている場合でも無色マナは生み出せる。 | ||
===誤植により、大きく効果の変わる主なカード=== | ===誤植により、大きく効果の変わる主なカード=== | ||
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|日本語版初版の[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]||[[能力]]の[[起動コスト]]が(2)に減っている。 | |日本語版初版の[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]||[[能力]]の[[起動コスト]]が(2)に減っている。 | ||
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|ドイツ語版の[[ラースの果て/Rath's Edge]]||[[マナ能力]]で2[[マナ]]出るようになっている。 | |ドイツ語版の[[ラースの果て/Rath's Edge]]||[[マナ能力]]で2[[マナ]]出るようになっている。 | ||
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|日本語版の[[生き写し/Dead Ringers]]||「[[対象]]の2体の[[クリーチャー]]の[[色]]がまったく異なるならば[[破壊]]する」というまったく逆の効果になっている。 | |日本語版の[[生き写し/Dead Ringers]]||「[[対象]]の2体の[[クリーチャー]]の[[色]]がまったく異なるならば[[破壊]]する」というまったく逆の効果になっている。 | ||
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− | |日本語版初版の[[衝動のタリスマン/Talisman of Impulse]]||出る[[マナ]]が(緑)と(白)になっている。また、[[ | + | |日本語版初版の[[衝動のタリスマン/Talisman of Impulse]]||出る[[マナ]]が([[緑マナ|緑]])と([[白マナ|白]])になっている。また、[[ルール文章]]中の[[カード名]]が「共同のタリスマン」になってしまっているので[[ダメージ]]を受けない。 |
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|日本語版の[[火と氷の剣/Sword of Fire and Ice]]||[[プレイヤー]]を[[対象]]にとれなくなっている。 | |日本語版の[[火と氷の剣/Sword of Fire and Ice]]||[[プレイヤー]]を[[対象]]にとれなくなっている。 | ||
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|スペイン語版の[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]||[[トークン]]が1/1でなく2/2になっている。 | |スペイン語版の[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]||[[トークン]]が1/1でなく2/2になっている。 | ||
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− | |日本語版の[[脂火玉/Tallowisp]]||二重の誤植。「[[エンチャント(クリーチャー)]][[呪文]]」となっているため何も持って来られない([[ライブラリー]]の中にあるのは呪文ではなく[[カード]])が、ライブラリーを[[ | + | |日本語版の[[脂火玉/Tallowisp]]||二重の誤植。「[[エンチャント(クリーチャー)]][[呪文]]」となっているため何も持って来られない([[ライブラリー]]の中にあるのは呪文ではなく[[カード]])が、ライブラリーを[[切り直す|切り直さ]]なくてよく(というか切り直せなく)なっている。 |
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− | | | + | |日本語版[[第9版]]の[[翡翠像/Jade Statue]]||「この能力は、[[戦闘]]中にのみ[[プレイ]]できない。」というまったく逆の効果になっている。 |
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− | |日本語版の[[真実か詐話か/Truth or Tale]]||選んだ束の中から1枚ではなく、すべてを[[ | + | |日本語版の[[真実か詐話か/Truth or Tale]]||選んだ束の中から1枚ではなく、すべてを[[手札に加える]]ことになっている。 |
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− | | | + | |日本語版[[時のらせん]][[タイムシフト]]の[[闘技場/Arena]]||[[対象]]の[[クリーチャー]]が[[タップ]]しなくなる。 |
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− | |フランス語版[[第10版]]の[[破滅のロッド/Rod of Ruin]]||与える[[ダメージ]]が3点になっている。 | + | |フランス語版[[第10版]]の[[破滅のロッド/Rod of Ruin]]||[[与える]][[ダメージ]]が3点になっている。 |
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− | |日本語版の[[刈り取りの王/Reaper King]]||[[ | + | |日本語版の[[刈り取りの王/Reaper King]]||[[伝説のクリーチャー]]ではなくなっている。 |
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|日本語版の[[侵入の追い返し/Repel Intruders]]||[[クリーチャー]][[呪文]]以外の呪文も[[打ち消す|打ち消せる]]ようになっている。 | |日本語版の[[侵入の追い返し/Repel Intruders]]||[[クリーチャー]][[呪文]]以外の呪文も[[打ち消す|打ち消せる]]ようになっている。 | ||
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+ | |日本語版の[[エルドラージ覚醒]]の[[抑え難い餌食/Irresistible Prey]]||[[抑え難い餌食/Irresistible Prey]]の項を参照。 | ||
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+ | |日本語版[[基本セット2011]]の[[聖句札の死者/Phylactery Lich]]||[[聖句札の死者/Phylactery Lich]]の項を参照。 | ||
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+ | |日本語版の[[スランの戦争機械/Thran War Machine]]||「スランの戦争機械は、毎ターン、可能ならば攻撃に参加する。」の能力が[[フレイバー・テキスト]]のフォントで印刷されているため、[[ルール文章]]ではないとして無視される。 | ||
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+ | |日本語版の[[肉貪り/Devour Flesh]]||[[対象の変更]]によって自分が被害を受けることがなくなる一方、自分に向けて唱えてライフゲインに使うプレイングも不可能。 | ||
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+ | |日本語版[[基本セット2013]]の[[不快な再誕/Vile Rebirth]]||[[クリーチャー]]以外のカードも追放できるようになる。 | ||
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+ | |日本語版[[ギルド門侵犯]]の[[軍勢の忠節者/Legion Loyalist]]||「軍の忠義者」という架空のカード名になっているため、[[大隊]]の能力は使えない。 | ||
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+ | |全言語の[[カルドハイム]]の[[星界の神、アールンド/Alrund, God of the Cosmos]]||手札に加えるのが「これにより[[公開]]された」カードに限定されていないので、選んだ[[カード・タイプ]]のカードを好きなだけ手札に加えられる。 | ||
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+ | |日本語版[[モダンホライゾン2]]の[[弓持つ侍祭/Arcus Acolyte]]||[[長久]]を与える条件が「+1/+1カウンターが置かれていない」→「置かれている」と真逆になる。 | ||
+ | |- | ||
+ | |日本語版[[イニストラード:真夜中の狩り]]の[[監視の呪い/Curse of Surveillance]]||カードを[[引く]]枚数がこれをつけられたプレイヤーについている[[呪い]]の数ではなく、引くプレイヤーにつけられた呪いの枚数を参照するようになる。 | ||
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+ | |日本語版[[イクサラン:失われし洞窟]]の[[帝王マイコイドの触手/Tendril of the Mycotyrant]]||能力の[[起動コスト]]が5マナ少ない。 | ||
|} | |} | ||
− | *[[アンソロジー]][[ギフトボックス]]の[[カード]]については、[[アンソロジー]]の項目を参照。 | + | *[[アンソロジー]][[構築済みギフトボックス|ギフトボックス]]の[[カード]]については、[[アンソロジー]]の項目を参照。 |
+ | |||
+ | ==その他== | ||
+ | *もしこのカードの[[常在型能力]]に誤植があった場合、これ自身の[[効果]]でエラッタを受け付けなくなる。もしそれによって能力が無効になると、再びエラッタを受け付けるようになり、[[無限ループ]]を形成してしまう。ある意味最高レベルに気を遣う能力といえる。 | ||
+ | *期間限定でアン・カードも使用できる[[統率者戦]]では禁止カードに指定された。もしたくさんのカードが並ぶ[[多人数戦]]でこんなカードを使おうものならプレイヤー全員が頭を痛めることになるのは想像に難くないし、基本土地すら置物と化してしまう場合があるのは理不尽というほかないだろう。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[http://mjmj.info/data/obsolete/oldbbs/C7I7UT5E.html MJMJサポートでの回答] | *[http://mjmj.info/data/obsolete/oldbbs/C7I7UT5E.html MJMJサポートでの回答] | ||
+ | *[[R&D]] | ||
+ | *[[誤訳/名訳]] | ||
*[[エラッタ]] | *[[エラッタ]] | ||
*[[カード個別評価:アンヒンジド]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:アンヒンジド]] - [[レア]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2024年9月19日 (木) 15:42時点における最新版
これがあればホワイト・ライトニングができたり、アンリミテッド版憂鬱/Gloomが防御円にしか効かなくなったり、手札から捨てられたアラビアンナイト版ルフ鳥の卵/Rukh Eggからトークンが出たり、日本語版擬態の仮面/Mask of the Mimicが化け物カードになったりする。
その効果のシンプルさとは裏腹に、解釈が難しい状況を膨大に生み出してしまう、アン・カードきっての問題児。その難解さはかつての謙虚/Humilityが裸足で逃げ出すほど。
[編集] 現在のオラクルとこのカードの挙動について
最新のオラクル(参考)ではマナ能力の不特定マナ・シンボルが無色マナ・シンボルに変更されている。が、通常はこのカード自身の常在型能力によってそれらは無視されてしまう。 なのでこのカードの効果はテキストに書かれている通りに解決する事になるが、「不特定マナ・シンボルで表されるマナがプレイヤーのマナ・プールに加わる場合、その量の無色マナが加わる」というルールが存在する(CR:106.10)ため、(今のところ)マナ能力を起動した場合は本来の機能通りに無色マナ1点が生成される。
[編集] ルール
このカードは、エラッタ等のルール文章変更を無視するだけであって、ルールそのものには一切影響を及ぼさない。アン・ゲーム世界とはいえ、そこがこのカードの肝であり面白いポイントでもあるので、気をつけて処理したい。
- エラーカード、誤植やただの印刷ミスも書かれているようプレイする。
- 例えば悪忌の溶岩走り/Akki Lavarunnerは本来速攻を持つが、日本語版は印刷ミスにより「速効」となってしまっているため速攻を持たない。
- Rocket-Powered Turbo Slugは超速攻を持つが、そんなキーワード能力は総合ルールに書かれていない(注釈文はルールではない)ので、ただのナメクジとなってしまう。
- プロキシカードを使っている場合、オラクルが書かれてあるとして扱うべきである。
- プロキシは何の意味もないただの紙切れと化す、という解釈も考えられる。ただしこの解釈を採用した場合、R&D's Secret Lair自身がプロキシだと永久ループしてしまう。
- このカードによってプロキシが無視される→このカードが単なる置物となる→プロキシを無視するという能力がなくなる→このカードの効力が発揮される→冒頭に戻る。
- プロキシは何の意味もないただの紙切れと化す、という解釈も考えられる。ただしこの解釈を採用した場合、R&D's Secret Lair自身がプロキシだと永久ループしてしまう。
- 書かれている通りにプレイする事が鉄則なのでエラッタがカードに印刷されているAshnod's Couponの訂正は無視できない。
[編集] カード・タイプ、特殊タイプ、サブタイプ
- レジェンドは、特別なルールを持たないただのクリーチャー・タイプとして扱う。レジェンド・ルールが関係するのはあくまで特殊タイプの伝説のであって、クリーチャー・タイプのレジェンドではないからである。
- インタラプトやマナ・ソース、召喚(Summon)となっているカードは文字通りのカード・タイプになるが、現在のルールにはそんなカード・タイプは存在しないので、唱えられない。同じく埋葬や生息条件にも注意。またタルモゴイフ/Tarmogoyfでカウントされることも無い。
- オオアゴザウルス/Gnathosaurなどの誤植で存在しないカード・タイプになっているカードも上記と同様である。
- 「Mono Artifact(単発型アーティファクト)」などは普通に唱えられる。この場合、「Mono」という謎の特殊タイプを持つとして扱われる。
- ミラディン・ブロックまでの壁はルール文章には防衛と書かれていないので、防衛を持たないものとして攻撃に参加できる。
- 壁のルールに関する注釈文があっても、注釈文はルール文章に該当しないため、やはり攻撃できる。
- 第8版より前の基本土地(基本地形)は、特殊タイプの基本を持っていないので基本土地ではないし、基本土地タイプも持っていないので、平地や島や沼や山や森ではない。
- 第6版よりも前のものは、基本土地タイプを持っていることによるマナ能力を持たない。しかし文章欄にマナ能力が書かれているか(リバイズド~第5版)、「(M)をマナプールへ加えるためにタップする」という変な常在型能力を持つ(アルファ~アンリミテッド)ので、それぞれの色マナを出す事が出来る。
- 第6版~第8版以前のものやアングルードのフルアート基本土地は、基本土地タイプを持っていない上に文章欄に何も書かれていないため、マナ能力を持たない、ただの置物になる。
- アンヒンジドやUnstableのフルアート基本土地は、カード・タイプが書かれてないので土地ではない。
- もちろん、基本土地でなくなることによって4枚制限ルールに引っかかるとかいうことは起こらない。ゲームをはじめる前はR&D's Secret Lairが出ていないし、そもそも4枚制限はデッキに関するルールなので、ゲームが始まれば全く問題はない。
- 古い書式のオーラ、例えば「エンチャント(クリーチャー)」は、謎のサブタイプ・「(クリーチャー)」を持つただのエンチャントになる。戦場に出ることはできるが、オーラでもなければエンチャント能力も持っていないので、クリーチャーにエンチャントすることは無い。
- 英語版ならば「Enchant Creature」となっているため謎の特殊タイプ「Enchant」を持つクリーチャーになる(Enchant"ment" Creatureではないのでクリーチャー・エンチャントにはならない)。もちろんパワー・タフネスが定義されていないため即座に墓地に置かれる。ただし、栄光の頌歌/Glorious Anthemなどが出ている場合、それの修整を受けるので戦場に残る事ができる。
- 日本語版の「エンチャントされているクリーチャー」は、静寂の歌/Song of Serenityやラースの風/Winds of Rathのように、「何らかのエンチャントにエンチャントされているクリーチャー」という意味で読むことになる。
- 英語版では「Enchanted creature」と「Enchanted creatures」の意味が異なるので、何も影響しないことになる。静寂の歌/Song of Serenityの項も参照。
- 聖遺の騎士/Knight of the Reliquary等によってR&D's Secret Lairがインスタント・タイミングで戦場に出た場合、スタック上の呪文が現在のマジックに存在するカード・タイプをすべて失ってしまうことがあり得る。こうなると、通常の解決の手順ではそれをパーマネント呪文として戦場に出すことも、インスタントやソーサリー呪文として墓地に置くこともかなわなくなってしまう。
- イクサランより前のプレインズウォーカーは「伝説の」プレインズウォーカーでは無くなるため、同じカードを何枚でも並べる事が出来る。
[編集] ルール文章
- 大昔のオーラは、「エンチャントされている(オブジェクト)」ではなく「対象の(オブジェクト)」と書かれている。これらは1つ上の理由により何にもエンチャントできないが、この手のエンチャントはエンチャントする事とは全く関係なく唱える時に対象を取り、それに影響を及ぼすことができる。
- さらに、リミテッド・エディションや第4版の祝福/Blessingのような起動型能力の場合は起動のたびに対象を選ぶ。
- 同じく大昔のカードには起動型能力の書式が「[コスト]:[効果]」ではなく「[コスト] to [効果]」となっているものがある。これは文面によっては「特殊な処理を伴う常在型能力」として扱うことができるものがあるが、難しいところであり、多くの場合、能力を使用できなくなる。
- 第5版以前のカードの中でフェイズやステップに関する記述があるカードも、書かれている通りに扱う。
- 例えばネクロポーテンス/Necropotenceは「ドロー・フェイズ」を飛ばすが、ドロー・ステップは普通にやってくるのでカードが引ける。また、「ディスカード・フェイズ」に追放されたカードを手札に加えるが、そんなフェイズは存在しないのでカードを手札に加えられない。捨てるカードが自動的に追放される、ただのライブラリー削り機と化す。
- ポータルのカードの中で「迎撃」「デッキ」「捨て札置き場」「(対象を意味する)好きな~」など独特の用語が書いてあるカードはすべて無視する。
- 例えば臆病な騎士/Craven Knightが迎撃ができないが、「ブロックできない」と書いていないためブロックできたり、死せざる魔獣/Undying Beastの誘発型能力が誘発できる領域が墓地ではなく「捨て札置き場」なので誘発せずほとんどバニラ同然になったりなどする。
- 他言語で読めない場合も、書いてある意味は変わらないので普通に使用できる。ただし、ゴチなどの言葉には注意。
- ウルザ・ブロックのエコーを持つカードはエコー・コストを持たない。ゆえに「存在しないコストは支払えない」のルールにより、エコー・コストを支払うことができず、アップキープに生け贄に捧げられてしまう。
- 基本セット2010で大幅なルール変更があったため、多くのカードが影響を受ける。
- 「呪文のプレイ」が「呪文を唱える」になったため、休眠エンチャントなどの呪文をプレイしたとき/するたびに誘発する能力は誘発しなくなる。
- 「起動型能力のプレイ」が「起動型能力を起動する」になったため、オールプレイ能力はコントローラーしか起動できなくなる。呪われたトーテム像/Cursed Totem等もなにもしない置物になる。
- 「ターン終了時に」は「終了ステップの開始時に」に変更され、「ターン終了時に」が誘発するタイミングがなくなったため、ターン終了時に誘発する誘発型能力は永遠に誘発されない。
- CR:403.5より、「場」と書かれていたカードは「戦場」を参照することになっているため、「場に出たとき」「場に出す」といった能力は変更前と同様に機能する。また、CR:406.7より、「[パーマネント]をゲームから取り除く」「[カード]を脇に置く」と書かれたカードは、その[パーマネント]または[カード]を追放する。
- 上述のように、このカード自身を含め、無色マナを加えるマナ能力が不特定マナ・シンボルを用いて表記されている場合でも無色マナは生み出せる。
[編集] 誤植により、大きく効果の変わる主なカード
[編集] その他
- もしこのカードの常在型能力に誤植があった場合、これ自身の効果でエラッタを受け付けなくなる。もしそれによって能力が無効になると、再びエラッタを受け付けるようになり、無限ループを形成してしまう。ある意味最高レベルに気を遣う能力といえる。
- 期間限定でアン・カードも使用できる統率者戦では禁止カードに指定された。もしたくさんのカードが並ぶ多人数戦でこんなカードを使おうものならプレイヤー全員が頭を痛めることになるのは想像に難くないし、基本土地すら置物と化してしまう場合があるのは理不尽というほかないだろう。