貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
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ビーストを生け贄に捧げることでライフを得る能力を持つビースト。
4マナ4/4と非常に優秀な性能に加え、ライフ回復能力でダメージレースに貢献しつつ除去などに対してアドバンテージの損失を抑える役目も担う。ビーストを多用するデッキでなくとも、自分自身がビーストであるため、ボトルのノーム/Bottle Gnomesのような運用が可能で無駄になることがない。
オンスロートが使用可能だった時期のスタンダードやオンスロート・ブロック構築において、白緑ビートダウン(ビーストデッキ)やステロイドなどの中堅クリーチャーとして奮迅の活躍をした。
またアストログライドやエンドレスリアニメイトなどのコントロール・デッキにおいて、起源/Genesisや定員過剰の墓地/Oversold Cemeteryなどで繰り返し利用する目的で投入されることもあった。対戦相手にブロッカーがいなければ攻撃し、いるならライフ回復に専念する、という二段構えの戦法が可能。この場合、生ける願い/Living Wishからシルバーバレットする構成にすることが多い。
ライフ20点を削ろうとすることが信条のバーンデッキや、ドラコ爆発、ドネイトなどに対しても効果が高いため、それらが一定勢力を誇っている環境でも有力な選択肢。旧エクステンデッドではThe Rockなどで、それらのデッキへの牽制として採用された。同デッキでは全体除去の破滅的な行為/Pernicious Deedとの相性のよさも利点である。
- 史上初のデメリットのない単色4マナ4/4クリーチャー。
- 以前はいわゆる当て逃げができる強みもあったが、基本セット2010での戦闘ダメージのルール変更により当て逃げができなくなったことで弱体化したといえる。
- 第10版を選ぼうに出場し、アーナム・ジン/Erhnam Djinn、トロールの苦行者/Troll Asceticとハイレベルな争いを展開したが敗北。再録の機会を逃した。
- Todd Lockwoodによる新イラストのプレミアム・カードが、2007年のジャッジ褒賞として配布された。統率者2013に収録された際にもそのイラストが使われている。
- このカードを意識したデザインとして、ライフ回復がETBになり手札破壊対策効果を持った強情なベイロス/Obstinate Balothが存在する。
[編集] 開発秘話
初期のデザインは3/4で生け贄に捧げることができるのは自身のみであった。現在のステータスに上方修正されたのはデベロップ段階であった[1][2]。
[編集] 参考
- ↑ Card of the Day 2002/10/09(Daily MTG 2002年10月)
- ↑ Card of the Day (2002/10)(個人サイト「Abominable Empire」 上記記事の邦訳)