統率者戦
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統率者戦/Commanderはカジュアル変種ルールの1つ。「エルダー・ドラゴン・ハイランダー/Elder Dragon Highlander」「EDH」「司令官戦」と称されていたが、統率者セットの発表とともに、現在の名称に変更された。
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解説
統率者と呼ばれるカードをキーとするフォーマットである。統率者はデッキの色を決定し、ゲームのルール上でも優遇された非常に重要な存在である。
ハイランダーのルールに準拠するため、サーチカードの重要性が高い。そのため、果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Heroなどのサーチ能力を持ったカードを統率者とすると非常に有効に働く。故にコンボデッキが優勢になりやすい。また、単色の統率者を選ぶと使用できるカードが狭まりデッキのカードパワーが下がる恐れがあり、一方で多色の統率者を選ぶと多色地形を1枚ずつしか入れられないためにデッキの安定性を損なう可能性もある。統率者とデッキの方向性は密接に関係しているため、熟慮して選ぶ必要がある。
ルール
構築ルール
まず、統率者と呼ばれる伝説のクリーチャー・カードを1枚選ぶ。統率者の固有色(マナ・コストやルール文章に含まれるマナ・シンボルの色と、色指標、特性定義能力によって定義された色)は、デッキ内に入れられるカードの固有色を指定し、統率者の固有色に含まれない固有色を持ったカードをデッキに入れることはできない。デッキ内のカードはその色のマナしか生み出せず、不適正な色マナを生み出す場合は代わりに無色マナを生み出す。
- 例えば、Phelddagrifを統率者として選んだならば、黒や赤のマナ・シンボルを持つカードはデッキに入れられない。すなわち、通常の赤や黒のカードに加え、生+死/Life+Death、威圧のタリスマン/Talisman of Dominance、ボロスのギルド魔道士/Boros Guildmageなども認められない。
デッキ内には、通常のハイランダーと同様、基本土地カード以外は同じカード名のカードを1枚ずつしか入れることができない。枚数は、統率者と合わせてちょうど100枚である。
使用カード
ヴィンテージで認められている全てのカードを使用でき、禁止カード・制限カードも基本的にそれに準拠する。ただし、以下の特例が存在する。
- 追加として以下のカードを禁止カードとする。
- Ancestral Recall
- 天秤/Balance
- 生命の律動/Biorhythm
- Black Lotus
- チャネル/Channel
- 合同勝利/Coalition Victory
- 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
- Fastbond
- けちな贈り物/Gifts Ungiven
- グリセルブランド/Griselbrand
- Karakas
- Library of Alexandria
- 限りある資源/Limited Resources
- 金属細工師/Metalworker
- Mox Emerald
- Mox Jet
- Mox Pearl
- Mox Ruby
- Mox Sapphire
- 一望の鏡/Panoptic Mirror
- 絵描きの召使い/Painter's Servant
- 原始のタイタン/Primeval Titan
- 変幻の大男/Protean Hulk
- 繰り返す悪夢/Recurring Nightmare
- 威圧の杖/Staff of Domination
- 隔離するタイタン/Sundering Titan
- 星の揺らぎ/Sway of the Stars
- Time Vault
- Time Walk
- 修繕/Tinker
- トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
- 激動/Upheaval
- 世界火/Worldfire
- ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain
- 以下のカードは、統率者に指定できない。
- 以前はヴィンテージで禁止されているShahrazadが特例として使用を許可されていたが、2011年9月20日よりこれは撤廃され、禁止されている。
- パワー9が全て名を連ねている錯覚を受けるが、Timetwisterは使用可能である。誤解している人が多いので注意。
- マジック大会規定に記述されているフォーマットではないため、禁止カードも公式な規定ではなく、あくまで「禁止カードとすることが推奨されている」という扱いである。
- 以下のカードはかつて禁止であったが、いずれも禁止解除されている。
ゲームルール
ゲームを開始する前に、各プレイヤーは自分のデッキの統率者を宣言し、それを統率領域に置く。統率者であることは特性ではなくそのカードの持つ性質である。「統率者であること」はコピーされず、継続的効果によって上書きされず、コントロール変更効果により失われない。
プレイヤーのライフ総量の初期値は40点である。
統率者によってプレイヤーに与えられた戦闘ダメージを統率者ダメージと呼ぶ。いずれかのプレイヤーが同一の統率者から21点以上の統率者ダメージを与えられた場合、そのプレイヤーはゲームに敗北する。これは状況起因処理である。詳細は統率者ダメージを参照。
統率者が統率領域にある限り、そのオーナーは統率者を唱えることができる。ただし、この方法でそれまでに統率者を唱えた回数1回につき、追加コストとして(2)支払う必要がある。
- Phelddagrifならば、1回目は(1)(緑)(白)(青)、2回目は(3)(緑)(白)(青)、3回目は(5)(緑)(白)(青)と増えていく。
- 手札など、統率領域以外の領域から統率者を唱える場合はこれにカウントされず、通常の呪文コストで唱える。
統率者がいずれかの領域から墓地または追放領域に置かれる場合、そのオーナーは代わりに統率者を統率領域に置くことを選んでもよい。これは置換効果である。
カードがいずれかの領域から裏向きで追放領域に置かれる場合、その追放されたカードを見ることができるプレイヤーはすぐにそれを見なければいけない。それが他のプレイヤーがオーナーの統率者ならば、その統率者のオーナーはそのカードを見て、表向きにして統率領域に置く。
- これは統率者を永久的に取り除く手段を封じるために、2011年6月17日の総合ルール更新で追加されたルールである。(EDH公式サイトにはまだ追加されていない。)
- 統率者はレジェンド・ルールの影響を受け、同名の伝説のクリーチャーが戦場にいると両方とも墓地に置かれる。
- 以前は選択したルールによっては墓地に置かれない場合もあった。詳細は#その他の「オープンルール」参照。
- 1対1でゲームを行ってもよいが、多人数戦で行うのが一般的である。
Partial Paris Mulligan
個々のカードを引ける確率を上げることなく土地事故を和らげるため、特殊なマリガンルールとしてPartial Paris Mulliganが設けられている。
ゲームを始めるときに各プレイヤーが手札を引いた後、通常のマリガンの代わりに以下の手順を行う。
- 各プレイヤーは先攻プレイヤーからターン順に自分の手札にあるカードを望む枚数だけ裏向きで追放してもよい。
- 全プレイヤーが追放するかどうか選んだ後、カードを追放したプレイヤーはその追放したカードの枚数に1を引いた枚数のカードを引く。
- 少なくとも1枚のカードを追放したプレイヤーは、1に戻ってこの手順を繰り返してもよい。
- どのプレイヤーも追放しないことを選んだ場合、各プレイヤーは追放したカードを自分のライブラリーに戻して切り直す。
選択ルール
EDH Sideboards(デッキ入れ替え枠)
この選択ルールを採用する場合、各プレイヤーは1枚の統率者と99枚のカードの他に10枚のカード用意することができる。
統率者が選ばれた後、各プレイヤーはデッキのカードと1対1で入れ替えるための3分が与えられる。
- デッキに入らなかったカードは願いなどで回収できる。
Victory Points(代替勝利条件)
いわゆる「最後まで残っていたプレイヤー」という勝利条件の代わりに、追加または代替の勝利方法を用意する選択ルール。
統率者戦公式サイトでは「1ターンに最大の戦闘ダメージを与えたプレイヤー」「マナ・プールに最も多くのマナを貯めたプレイヤー」「統率者ダメージによる勝利」「統率者に最も多くのマナを費やしたプレイヤー」といった勝利方法が挙げられている。
Democratic Victory(民主的勝利)
勝利と社交的プレイングのバランスがとれたプレイヤーに報奨を与える手段として用意された選択ルール。
ゲームが終了したとき、各プレイヤーは最も楽しませた対戦相手1人に投票する。プレイヤーは最後まで残っていた場合は2点、1票につき1点を獲得し、その点数に対して賞品を提供する。
The League Rule(リーグルール)
デッキ構築に制限を加える選択ルール。複数のプレイヤーが同じ統率者を選ぶことができず、他のプレイヤーが統率者として選んだカードをデッキに入れることができない。
Stranglehold Cage Commander
統率者戦特有のコンボデッキ有利を是正しようとAdam Styborskiが“Two Cards To Bring Them All (And In Fairness Bind Them)”で提唱した選択ルール。
統率領域に締め付け/Strangleholdと墓掘りの檻/Grafdigger's Cageがおかれた状態でプレイする。これらを唱える必要はなく、統率者領域から効果を発揮している状態で戦う。
Magic Online
Magic Onlineでも認定フォーマットとしてCommanderの名称で実装されている。
ルールは実際の統率者戦とほぼ同様であるが、マリガンはPartial Paris Mulliganではなく、最初の1回だけ枚数を減らさずに引き直せる方式が採用されている。
制定当初はルール文章のマナ・シンボルによる構築制限は設けられていない(例えば、メムナーク/Memnarchは無色の統率者として使用できた)点が異なっていたが、2011年6月28日のMagic Onlineのアップデートで固有色を用いるように変更された(参考)。
統率者に指定不可なカードや禁止カードは実際の統率者戦に則する。以前はMagic Online独自のリスト(内容は司令官戦を参照)で管理されていたが、先述のアップデートに際し、実際と共通のリストを用いるように変更された。
その他
- 以前は統率者戦に関する規定として「リーグルール」と「オープンルール」の2種類がありどちらかを選ぶ必要があったが、2009年9月20日のEDHルール改正で選択制は廃止され、標準のルールではいずれも適用されないようになった(リーグルールに関しては#The League Rule(リーグルール)を参照)。
- 2009年9月20日のEDHルール改正で変更されるまでは、統率者を置く領域は統率領域の代わりに追放(ゲーム外)領域を用い、マリガンはPartial Paris Mulliganではなく通常の多人数戦用マリガンが用いられていた。
- 統率者以外にも伝説のクリーチャー・カードを入れても構わない。
- 基本的に多人数戦で行われ、ライフだけでなく統率者ダメージも記録する必要があるため、メモ帳は必須と言える。
参考
- Elder Dragon Highlander (EDH) / Commander Rules
- 統率者戦(旧エルダードラゴン・ハイランダー) 公式ルール (進藤欣也氏による上記の和訳)
- Word of Commander/ワード・オブ・統率者(WotC、文:Mark Rosewater)
- MTG統率者戦Wiki
- P.P.M.7 -PartialParisMulligan 7-
- フォーマット
- トーナメント用語
引用:総合ルール 20231117.0
- 9 カジュアル変種ルール
- 903 統率者戦
- 903.1 統率者戦 変種ルールでは、デッキは、そのデッキの統率者として指定された伝説の クリーチャーによって率いられる。統率者戦 変種ルールは、ファンによって作られ、一般化してきたものである。独立したルール委員会が追加のリソースを [[1]] において管理している。統率者戦 変種ルールでは、通常のマジックのルールすべてに加えて、以下の追加ルールを用いる。
- 903.2 統率者戦は2人戦でも多人数戦でも良い。多人数戦は通常、無差別戦 変種ルールに「複数への攻撃」選択ルールを用い、「影響範囲限定」選択ルールは用いない。rule 806〔「無差別戦」変種ルール〕参照。
- 903.3 各デッキには統率者として指定される伝説の クリーチャー・カードが1枚含まれる。この指定はそのカードで示されたオブジェクトの特性ではなく、そのカードそのものの持つ属性である。領域を変更したとしても、そのカードはこの指定を受け続ける。
- 903.3a 統率者として使用できる、という能力を持つカードが存在する。この能力はデッキ 構築のルールを変更するものであり、ゲームの開始前に機能する。rule 113.6n 参照。
- 903.3b プレイヤーの統率者が合体カードで、その合体する組の他方と合体していたなら、その合体したパーマネントはそのプレイヤーの統率者である。
- 903.3c プレイヤーの統率者が合同パーマネントの部品である場合、その結果としての合同パーマネントはそのプレイヤーの統率者である。
- 903.3d 効果が統率者をコントロールしていることに言及している場合、戦場にあって統率者であるパーマネントに言及している。統率者を唱えることに言及している場合、統率者である呪文に言及している。特定の領域にある統率者に言及している場合、その領域にあって統率者であるカードに言及している。
- 903.3e 効果が「あなたの 統率者/your commander」の特性に言及している場合、そのプレイヤーのライブラリーや手札を含むあらゆる領域から該当するプレイヤーの統率者を見つけて、継続的効果やルールによって修整されているその現在の特性を見る。
- 903.4 統率者戦 変種ルールにおいては、ある統率者を使うデッキに入れることができるカードを決定するために固有色を用いる。カードの固有色とは、そのカードのマナ・コストやルール・テキストに含まれるマナ・シンボルの色と、その特性定義能力(rule 604.3 参照)や色指標(rule 204 参照)によって定義される色のことである。
- 903.4a 固有色は、ゲームの開始前に確定する。
- 903.4b 統率者が、ゲーム開始前にプレイヤーにそれの色を選ばせる常在型能力を持っている場合、その選択はデッキ 構築中もゲーム中も、その統率者が領域を変更したとしても適用される。その選択はその統率者の固有色に影響する。そのプレイヤーはゲーム開始前に統率者を統率領域に置くに際してその選択を公開する。rule 103.2c、rule 607.2p 参照。
- 903.4c カードの固有色を決定するに際し、注釈文は無視する。rule 207.2 参照。
- 903.4d カードの固有色を決定するに際しては、両面カードの第2面(rule 712 参照)も考慮する。これはrule 712.8a の例外である。
- 903.4e カードが当事者カード(rule 715〔当事者カード〕参照)の持つような代替の特性を持つ場合、そのカードの固有色を決定するに際して、その特性を考慮する。
- 903.4f 能力が統率者の固有色の色や色の種類数に言及する場合、そのプレイヤーが統率者を持っていなければその値は未定義となる。その能力のその部分は何もしない。その値を参照するコストは支払えない。
- 903.5 統率者戦 デッキは以下のデッキ 構築ルールに従う。
- 903.6 ゲームの開始時に、各プレイヤーは自分の統率者をデッキから取り出し、統率領域にオモテ向きで置く。各プレイヤーは残りのカードからなるデッキを切り直し、それをライブラリーとしてゲームを始める。
- 903.7 開始プレイヤーが決定したら、各プレイヤーは自分のライフの総量を40点にし、7枚のカードを引く。
- 903.8 プレイヤーは、統率領域にある自分の統率者を唱えることができる。統率者を統率領域から唱えるには、それ以前にそのゲームの間に 統率領域からそれを唱えた回数ごとに{2}を追加コストとして支払う。この追加コストは俗に「統率者税」と呼ばれる。
- 903.9 統率者戦のゲーム中に、統率者が統率領域に戻ることがある。
- 903.9a 統率者が墓地や追放 領域にあり、そのオブジェクトがその領域に置かれたのが直前の状況起因処理のチェックよりも後であれば、オーナーはそれを統率領域に置いてもよい。これは状況起因処理である。rule 704 参照。
- 903.9b 統率者がいずこかからオーナーの手札やライブラリーに置かれる場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置いてもよい。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。これは rule 614.5 の例外である。
- 903.9c 統率者が合体 パーマネントや合同パーマネントでオーナーがrule 903.9b の置換効果を用いてそれを統率領域に置くことを選んだなら、そのパーマネントと、それの統率者でない部品は該当する領域に置かれ、それを表すカードのうち統率者であるものは統率領域に置かれる。
- 903.10 統率者戦 変種ルールでは、ゲームの勝敗に関して次のルールが適用される。それ以外のゲームの終了に関するルールはすべて適用される(rule 104 参照)。
- 903.11 プレイヤーがゲームの外部から統率者戦にカードを持ってくることができる場合、そのプレイヤーは自分の開始時のデッキに含まれていたカードと同名であったり、そのプレイヤーがそのゲームでオーナーであるカードと同じ名前であったり、そのプレイヤーの統率者の固有色に含まれない色が固有色に含まれたりするカードを持ってくることはできない。
- 903.12 ブロール 選択ルール
- 903.12a ブロールとは、統率者戦の変わった形式となる選択ルールである。ブロールのゲームでは、統率者戦 変種ルールの通常のルールに以下の変更を加えて用いる。
- 903.12b ブロールのデッキは通常、スタンダード・フォーマット内のカードを用いて構築される。
- 903.12c プレイヤーは自分の統率者として、伝説の プレインズウォーカー1体か伝説の クリーチャー1体を指定する。
- 903.12d プレイヤーのデッキは統率者をあわせてちょうど60枚でなければならない。
- 903.12e プレイヤーの統率者の固有色が無色であるなら、そのプレイヤーのデッキには、そのプレイヤーの選んだ色1色の基本 土地を望む枚数入れることができる。これは rule 903.5d の例外である。
- 903.12f 2人ブロール戦では、各プレイヤーの初期ライフ総量は25点である。多人数ブロール戦では、各プレイヤーの初期ライフ総量は30点である。
- 903.12g ブロールのゲームでは、そのプレイヤーがライブラリーの一番下に置く枚数やマリガンできる回数を決める上で、1回目のマリガンは計算に入れない。以降のマリガンは、通常通り数える。
- 903.12h ブロール戦では、rule 704.6cに定められている、ゲーム中を通して単一の統率者から合計21点以上の戦闘ダメージを受けたプレイヤーは、負けとなるという状況起因処理は用いない。
- 903.13 統率者ドラフト
- 903.13a 統率者ドラフトは、統率者戦の新しいやり方のための選択ルールである。ドラフト(プレイヤーが未開封のブースター・パックからカードを選び、自分のデッキを作るリミテッドのやり方)のあとに多人数戦を行う。統率者ドラフト 選択ルールでは、通常、『統率者レジェンズ』のブースター・パックを用いる。
- 903.13b 1回のドラフトは、通例、ドラフト・ラウンド3つからなる。各ドラフト・ラウンドでは、各プレイヤーはブースター・パック1個を開封し、カード2枚をドラフトして自分の前の裏向きの束に置き、残ったカードを次のプレイヤーに渡す。その後、各プレイヤーは渡されてきたブースター・パックから2枚をドラフトして残りを次のプレイヤーに渡す。この手順を、そのドラフト・ラウンドのすべてのカードがドラフトされるまで続ける。
- 903.13c 第1および第3ドラフト・ラウンドでは、ブースター・パックは左隣に渡す。第2ドラフト・ラウンドでは、ブースター・パックは右隣に渡す。
- 903.13d ドラフトの進行中、プレイヤーは現在ドラフトしているブースター・パックに入っているカードと、それまでにドラフトしたカードしか見ることはできない。プレイヤーは、能力によって指示されたのでない限り、自分がドラフトしたカードを他のプレイヤーに公開してはならない。
- 903.13e ドラフトの完了後、プレイヤーがドラフトしたカードはそのプレイヤーのカードプールとなる。そのドラフトに『統率者レジェンズ』や『統率者マスターズ』のドラフト・ブースターが使われていたなら、各プレイヤーはそれぞれ自分のカードプールに、《虹色の笛吹き》という名前のカード最大2枚を追加してもよいが、その場合それらのカードを統率者として使わなければならない。そのドラフトに『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』のドラフト・ブースターが使われていたなら、各プレイヤーはそれぞれ自分のカードプールに、《正体を隠した者》という名前のカード最大2枚を追加してもよいが、その場合それらのカードを統率者として使わなければならない。
- 903.13f 統率者ドラフトのデッキ作成は、プレイヤーのデッキは最低60枚必要でデッキ枚数に上限はないことと、自分のカードプールにある同名のカードを何枚でも使っていいことと、ドラフトに『統率者マスターズ』のドラフト・ブースターが含まれていた場合、固有色が1色以下でありそれ単体でプレイヤーの統率者となりえるカードは、デッキ作成において共闘 能力を持つものとして扱う(rule 702.124〔共闘〕参照)ことを除き、統率者戦のデッキ 構築と同じ規則に従う。(rule 903.5 参照)
- 903.13g 統率者ドラフトのゲームは、統率者戦のゲームと同じ規則に従う。rule 903.6 ~rule 903.11 参照。
- 903 統率者戦