ジャンドコントロール

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'''ジャンドコントロール'''(''Jund Control'')は、[[黒赤緑]]([[ジャンド/Jund|ジャンドカラー]])の3[[色]]で構成される[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。主に[[アラーラの断片ブロック構築]]で活躍する。
+
'''ジャンドコントロール'''(''Jund Control'')は、[[黒赤緑]]([[ジャンド/Jund|ジャンドカラー]])の3[[色]]で構成される[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]][[アラーラの断片ブロック構築]]や、[[ゼンディカー]]参入後の[[スタンダード]]で活躍した。現在の主戦場は[[モダン]]で、環境を代表するデッキとなっていた。
  
 
==概要==
 
==概要==
{{#card:Broodmate Dragon}}
 
 
{{#card:Bloodbraid Elf}}
 
{{#card:Bloodbraid Elf}}
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{{#card:Terminate}}
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[[黒赤緑]]の優秀な[[クリーチャー]]や[[除去]]などからなる[[グッドスタッフ]]的なデッキである。クリーチャーとその他の[[呪文]]がほぼ半々である[[ビート・コントロール]]タイプが最も一般的だが、除去を多く積みクリーチャーを一桁まで抑えたものから、[[朽ちゆくヒル/Putrid Leech]]などの軽量クリーチャーによる[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に傾けたものまで、幅広い構成が存在する。[[黒赤緑ビートダウン]]との境界はかなり曖昧。
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特に[[アラーラ再誕]]以降は[[続唱 (デッキ)|続唱]]の[[ギミック]]を活用したものが主流である。
  
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==アラーラの断片ブロック構築==
 
高性能な[[カード]]に強力な[[フィニッシャー]]を有し、[[ブロック構築]]では[[環境]]初期から人気が高い。
 
高性能な[[カード]]に強力な[[フィニッシャー]]を有し、[[ブロック構築]]では[[環境]]初期から人気が高い。
  
[[アラーラ再誕]]以前は、[[ジャンド/Jund]]の[[パワーカード]]と[[エンドカード]]の[[若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon]]を使用したタイプが存在し、[[The Finals08]]で活躍した。
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{{#card:Broodmate Dragon}}
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{{#card:Maelstrom Pulse}}
  
アラーラ再誕で[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]や[[終止/Terminate]]といった強力な[[除去]][[呪文]]を獲得し、また、[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]をはじめとする[[続唱]][[カード]]によって[[カード・アドバンテージ]]を稼ぐタイプが登場した。[[徴兵されたワーム/Enlisted Wurm]]などのために[[白]]を追加した'''ナヤジャンドコントロール'''(''Naya-Jund Control'')と呼ばれるタイプも存在する。
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[[アラーラ再誕]]以前は、[[ジャンド/Jund]]の[[パワーカード]]と[[フィニッシャー]]の[[若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon]]を使用したタイプが存在し、[[The Finals08]]で活躍した。
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アラーラ再誕で[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]や[[終止/Terminate]]といった強力な[[除去]][[呪文]]を獲得し、また、[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]をはじめとする[[続唱]][[カード]]によって[[カード・アドバンテージ]]を稼ぐタイプが登場した。[[徴兵されたワーム/Enlisted Wurm]]などのために[[白]]を追加した'''ナヤジャンドコントロール'''(''Naya-Jund Control'')、[[セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter]]などのために[[青]]をタッチしたタイプも存在する。
  
 
[[プロツアーホノルル09]]では、この[[続唱 (デッキ)|続唱]]型([[タッチ]]白含む)が[[メタゲーム]]の上位となり、ベスト8に3人を輩出している。
 
[[プロツアーホノルル09]]では、この[[続唱 (デッキ)|続唱]]型([[タッチ]]白含む)が[[メタゲーム]]の上位となり、ベスト8に3人を輩出している。
  
==サンプルレシピ==
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===サンプルレシピ(続唱型)===
===続唱型===
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*備考
 
*備考
 
**[[プロツアーホノルル09]] ベスト8 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
 
**[[プロツアーホノルル09]] ベスト8 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
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{{#MagicFactory:df301760}}
 
{{#MagicFactory:df301760}}
===ナヤジャンドコントロール===
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===サンプルレシピ(ナヤジャンドコントロール)===
 
*備考
 
*備考
 
**[[プロツアーホノルル09]] 優勝 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
 
**[[プロツアーホノルル09]] 優勝 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
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{{#MagicFactory:df301759}}
 
{{#MagicFactory:df301759}}
*白を追加した'''ナヤジャンドコントロール'''と呼ばれるタイプ。
+
 
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*白を追加した'''ナヤジャンドコントロール'''(''Naya-Jund Control'')と呼ばれるタイプ。
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==スタンダード==
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===アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期===
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[[ゼンディカー]]参入後の[[スタンダード]]でも、[[メタゲーム]]の中心として活躍している。
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{{#card:Lightning Bolt}}
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{{#card:Garruk Wildspeaker}}
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動きは[[#アラーラの断片ブロック構築|ブロック構築のもの]]から変化がなく、[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]などが加わる程度。
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[[世界選手権09]]では、使用者数3割、初日全勝半数、そしてベスト8中3名を占めた。→[[#初期型|*1]]
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[[ワールドウェイク]]では、[[怒り狂う山峡/Raging Ravine]]などの[[ミシュラランド]]が加わり、[[マナ基盤]]の安定性向上や[[マナフラッド]]の緩和に貢献して俄然メタゲームの中心となった。[[プロツアーサンディエゴ10]]でも優勝・準優勝共にジャンドが占めている。→[[#ワールドウェイク後|*2]]
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しかし、[[エルドラージ覚醒]]・[[基本セット2011]]で得たカードが少なく、一大勢力だがNo.1とも言い切れない立ち位置となった。[[ローテーション]]により[[アラーラの断片ブロック]]がスタンダードで使用不能になると、基本パーツのほとんどを失いこの色構成のデッキは姿を消した。
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====ワールドウェイク後====
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*備考
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**[[プロツアーサンディエゴ10]] 優勝
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**使用者:[[Simon Görtzen]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー]]+[[ワールドウェイク]])
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{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
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|-
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!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
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|-
 +
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (18)
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|-
 +
|4||[[朽ちゆくヒル/Putrid Leech]]
 +
|-
 +
|4||[[芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax]]
 +
|-
 +
|4||[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]
 +
|-
 +
|3||[[包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander]]
 +
|-
 +
|3||[[若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon]]
 +
|-
 +
!colspan="2" style="background-color:#ffeedd"|呪文 (15)
 +
|-
 +
|4||[[稲妻/Lightning Bolt]]
 +
|-
 +
|2||[[不屈の自然/Rampant Growth]]
 +
|-
 +
|2||[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]
 +
|-
 +
|4||[[荒廃稲妻/Blightning]]
 +
|-
 +
|3||[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]
 +
|-
 +
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (27)
 +
|-
 +
|4||[[野蛮な地/Savage Lands]]
 +
|-
 +
|1||[[根縛りの岩山/Rootbound Crag]]
 +
|-
 +
|2||[[竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit]]
 +
|-
 +
|4||[[新緑の地下墓地/Verdant Catacombs]]
 +
|-
 +
|2||[[溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches]]
 +
|-
 +
|4||[[怒り狂う山峡/Raging Ravine]]
 +
|-
 +
|3||[[山/Mountain]]
 +
|-
 +
|4||[[森/Forest]]
 +
|-
 +
|3||[[沼/Swamp]]
 +
|-
 +
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
 +
|-
 +
|4||[[死の印/Deathmark]]
 +
|-
 +
|4||[[大貂皮鹿/Great Sable Stag]]
 +
|-
 +
|3||[[野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt]]
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|-
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|1||[[真髄の針/Pithing Needle]]
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|-
 +
|2||[[終止/Terminate]]
 +
|-
 +
|1||[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]
 +
|-
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|}
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 +
*2[[マナ]]域に[[小型クリーチャー]]の[[朽ちゆくヒル/Putrid Leech]]と[[マナ加速]]の[[不屈の自然/Rampant Growth]]の双方を採用する珍しい型。また、[[瀝青破/Bituminous Blast]]が採用されていないのも特徴的な点だと言える。
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 +
====初期型====
 +
*備考
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**[[世界選手権09]] 準優勝・初日全勝([http://mtg-jp.com/eventc/worlds09/ 参考])
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**使用者:[[David Reitbauer]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df302433}}
 +
 
 +
===ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期===
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[[マナ加速]]から[[大型クリーチャー]]や[[重い]][[呪文]]につなぐ[[ビッグ・マナ#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|ビッグ・マナ]]が主流。
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 +
{{#card:Fertile Ground}}
 +
{{#card:Violent Ultimatum}}
 +
 
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詳細は[[ビッグ・マナ#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|ビッグ・マナ]]を参照のこと。
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 +
====サンプルレシピ====
 +
*備考
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**[[フィンランド選手権09]] ベスト8
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**使用者:[[Max Sjoblom]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
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{{#MagicFactory:df302740}}
 +
 
 +
*こちらは[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]や[[徴兵されたワーム/Enlisted Wurm]]などの[[続唱]][[ギミック]]が搭載されたタイプで、[[アラーラの断片ブロック構築]]の[[#サンプルレシピ(ナヤジャンドコントロール)|ナヤジャンドコントロール]]に動きが近い。
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==エクステンデッド==
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[[時のらせん]]期の[[エクステンデッド]]でも活躍している。
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{{#card:Tarmogoyf}}
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{{#card:Punishing Fire}}
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動きは[[スタンダード]]のものと同じで、[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]・[[瀝青破/Bituminous Blast]]の[[続唱]]から[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]などの優秀[[クリーチャー]]や[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]などの[[呪文]]につないでゆく。
 +
 
 +
同時に同エクステンデッド[[環境]]のトレンドである[[罰する火/Punishing Fire]]+[[燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows]]の[[シナジー]]も搭載される。
 +
 
 +
[[ローウィン]]期以降はタルモゴイフや燃え柳の木立ちなどを失ったが、新たに[[獣相のシャーマン/Fauna Shaman]]+[[復讐の亜神/Demigod of Revenge]]の[[ギミック]]を搭載して生き延びている(→[[#後期型|*1]])。しかし、[[ミラディン包囲戦]]以降は苦手な[[饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine]]や[[ミラディンの十字軍/Mirran Crusader]]などが台頭してきたため、やや勢いを落とした。
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 +
===後期型===
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*概要
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**[[グランプリアトランタ11]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpatl11/welcome 参考])
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**使用者:[[Charles Gindy]]
 +
*[[フォーマット]]
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**[[エクステンデッド]]([[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]、[[ローウィン・ブロック]]~[[ミラディンの傷跡]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df304505}}
 +
*[[ミラディンの傷跡ブロック]]参入後の後期型。
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 +
===初期型===
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*概要
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**[[プロツアーアムステルダム10]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptams10/welcome 参考])
 +
**使用者:[[Thomas Ma]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[エクステンデッド]]([[第10版]]~[[基本セット2011]]、[[時のらせんブロック]]~[[ゼンディカー・ブロック]])
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 +
{{#MagicFactory:df303315}}
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*[[時のらせん]]期のデッキ。
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==モダン==
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[[モダン]][[環境]]でも成立する[[アーキタイプ]]である。この[[フォーマット]]においてはあまりにメジャーなデッキであるため、単に'''ジャンド'''と呼ばれることが多い。
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{{#card:Inquisition of Kozilek}}
 +
{{#card:Tarmogoyf}}
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 +
[[コジレックの審問/Inquisition of Kozilek]]で相手の[[手札]]から除去呪文等を[[落とす|落と]]し、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]で[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]するのが主な動きで、[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]の[[続唱]]による[[アドバンテージ]][[ギミック]]を核とする。
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 +
[[フェッチランド]]+[[ショックランド]]のおかげで[[マナ基盤]]の安定性も高く、他の環境と異なり[[タップイン]]の[[多色土地]]に頼らずに済むのも利点の一つ。そのため、環境の速さに合わせて続唱の効果にこだわらずに低[[マナ]]域の[[カード]]も多く採用される。
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2012/1/1発効の[[禁止カード]]更新により[[エクステンデッド]]時代からの相棒である[[罰する火/Punishing Fire]]を失うも、同時に[[Zoo#モダン|Zoo]]が衰退し、[[トップメタ]]の地位に躍り出た。
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それからしばらくの間、使用率1位ながらも環境を支配するほどではないという地位を守り続けてきたが、[[ラヴニカへの回帰]]で[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]を獲得したことで速度と安定度が向上し、頭一つ抜けた真のトップメタとなる。この頃より、[[ミラーマッチ]]を意識して、[[未練ある魂/Lingering Souls]]などのために[[白]]を[[タッチ]]した4色の亜種も登場した。
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{{#card:Deathrite Shaman}}
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{{#card:Lingering Souls}}
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その後[[プロツアー]]準優勝、[[グランプリ]]3連続優勝、続くグランプリも準優勝と怒涛の快進撃を記録。環境を支配する[[デッキ]]と判断され、2013/2/1付けで血編み髪のエルフが禁止カードに指定されることとなった。禁止カード施行後の[[グランプリサンディエゴ13]]にて、前述の未練ある魂の他、血編み髪のエルフの代わりに[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]]を採用した白を含む4色型の'''AjaniMaw'''/'''Ajundi'''が登場した。
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2014年2月7日より死儀礼のシャーマンが禁止カードに指定された。これにより3色の[[マナ基盤|マナベース]]を維持するのが困難になり、血編み髪のエルフの禁止から[[赤]]を入れるメリットも薄くなった事から、赤を抜いたタイプが開発される事になる。これらの亜種は、元祖であるジャンドを含めて'''[[黒緑系]]'''(''BGx'')と呼ばれている。
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{{#card:Assassin's Trophy}}
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{{#card:Wrenn and Six}}
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2018年2月19日、血編み髪のエルフが禁止解除され、ジャンドは再びメジャーなデッキとして復活した。さらに、[[ラヴニカのギルド]]で血編み髪のエルフと相性の良い[[暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy]]を、[[モダンホライゾン]]で懸案だったマナベースを強化する[[レンと六番/Wrenn and Six]]を獲得した。
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{{#card:Lurrus of the Dream-Den}}
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{{#card:Mishra's Bauble}}
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[[イコリア:巨獣の棲処]]からは[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を獲得。[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]や血編み髪のエルフといった従来の中心戦力を抜いてまでこれを[[相棒]]に据えたタイプが登場した。しかし、相棒のルール変更以降は[[自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath]]を初めとして、環境に消耗戦に持ち込むことを拒否するカード・デッキが溢れたため、環境から一時消滅した。
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その後、2021年2月15日の禁止カード施行により消耗戦に持ち込むことを拒否するカードが軒並み禁止になったため、再び環境に姿を表すようになったものの、今度はこれらのカードにより抑えられていた速度が大幅に上がった環境に付いてこれず、消耗戦に持ち込む前にゲームが終了する機会が増えたことから、往年ほどの勢いはないのが実情である。
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{{#card:Urza's Saga}}
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[[モダンホライゾン2]]以降は[[ウルザの物語/Urza's Saga]]を主軸にした'''[[ジャンド・サーガ]]'''と呼ばれるタイプが主流となっている。詳しくは当該項目参照。
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===サンプルレシピ===
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====罰する火禁止後====
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*備考
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**[[グランプリリンカーン12]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gplin12/welcome 参考])
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**使用者:[[Derrick Rutledge]]
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[闇の隆盛]])
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{{#MagicFactory:df306577}}
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*[[闇の隆盛]]が加入し[[罰する火/Punishing Fire]]が[[禁止カード]]となった後のデッキ。
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====ラヴニカへの回帰後====
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*備考
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**[[グランプリサンディエゴ13]] ベスト4 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsd13/welcome 参考])
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**使用者:[[Eric Froehlich]]
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[ギルド門侵犯]])
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{{#MagicFactory:df311661}}
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*苦手な[[親和 (デッキ)#モダン|親和デッキ]]に有効な[[飛行]][[ブロッカー]]を量産できる[[未練ある魂/Lingering Souls]]と攻防に渡り活躍できる[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]]が採用されている。また[[流刑への道/Path to Exile]]も採用しており、高い[[除去]]能力がさらに向上している。このような構築が出来るのも、[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]の力によるものであり、死儀礼のシャーマン禁止後は成立が困難になっている。
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====死儀礼のシャーマン禁止後====
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*備考
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**[[グランプリミネアポリス14]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpmin14/welcome Park's Great Scape in Minneapolis 参考])
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**使用者:[[Andrew Huska]]
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[ニクスへの旅]])
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 +
{{#MagicFactory:df312776}}
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*死儀礼のシャーマン禁止後のデッキ。
 +
 
 +
====イコリア:巨獣の棲処後====
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*備考
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**Modern Super Qualifier #12148140 on 05/02/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-super-qualifier-2020-05-03 参考])
 +
**使用者:mansak
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[イコリア:巨獣の棲処]])
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{{#MagicFactory:df319914}}
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*[[イコリア:巨獣の棲処]]参入後の、[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を[[相棒]]に据えたタイプ。[[ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble]]や[[炎の印章/Seal of Fire]]はルールスで使い回すことができ、また[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]との[[シナジー]]もある。[[対戦相手]]のルールス対策として、[[虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb]]が[[メインデッキ]]から採用されている。
 +
 
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==レガシー==
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高速[[環境]]である[[レガシー]]では4[[マナ]]の[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]は[[重い|重く]]、これを軸にした[[デッキ]]を組むのは難しかった。しかし[[ラヴニカへの回帰]]で優秀な[[マナ・クリーチャー]]である[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]が登場したこと、[[メタゲーム]]上に中~低速のデッキが増えてきたことから、この[[デッキタイプ]]も結果を残すようになってきている。
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{{#card:Deathrite Shaman}}
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{{#card:Hymn to Tourach}}
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[[アドバンテージ]]源としての血編み髪のエルフや[[闇の腹心/Dark Confidant]]、[[アタッカー]]の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]など、デッキの主軸となるパーツの多くは[[モダン]]のものと同じ。そこに[[デュアルランド]]や[[不毛の大地/Wasteland]]、[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]などでより質を高めた構成になっている。
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===サンプルレシピ===
 +
*備考
 +
**[[グランプリデンバー13]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpden13/welcome 参考])
 +
**使用者:[[Patrick Cox]]
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*[[フォーマット]]
 +
**[[レガシー]](~[[ラヴニカへの回帰]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df307551}}
 +
 
 +
==パウパー==
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[[続唱ランプ]]や[[赤]]を[[タッチ]]した[[カルニブラック]]の他に、[[黒赤緑]]の[[グッドスタッフ]]的な[[デッキ]]が少数存在する。
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{{#card:Cleansing Wildfire}}
 +
{{#card:Twisted Landscape}}
 +
 
 +
[[パウパー]]環境は[[多色]]の[[マナ基盤]]が貧弱であり、また出るだけで勝負が決まる[[フィニッシャー]]には乏しい環境であるが、[[浄化の野火/Cleansing Wildfire]]と[[橋]]との組み合わせに加えて[[モダンホライゾン3]]で[[屈曲地帯/Twisted Landscape]]を獲得し、また[[刷新された使い魔/Refurbished Familiar]]や[[のたうつ蛹/Writhing Chrysalis]]といった強力な[[クリーチャー]]が登場したことで、このタイプのデッキが成立した。
 +
 
 +
====サンプルレシピ====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge 32 on 11/10/2024 7位([https://www.mtgo.com/decklist/pauper-challenge-32-2024-11-1012704576 参考])
 +
**使用者:iamkrazy1
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[ダスクモーン:戦慄の館]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323961}}
 +
*全体的に[[アーティファクト]][[シナジー]]に寄せているため、[[クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman]]や[[感電破/Galvanic Blast]]、[[命取りの論争/Deadly Dispute]]や[[血の泉/Blood Fountain]]といった[[親和_(デッキ)#パウパー|親和]]でおなじみの[[パワーカード]]が採用される。またクラーク族のシャーマンと[[毒素の分析/Toxin Analysis]]の[[全体除去]][[コンボ]]も仕込まれている。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[黒赤緑コントロール]]
 
*[[黒赤緑コントロール]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
{{Stub}}
+
 
 +
{{DEFAULTSORT:しやんとこんとろおる}}
 +
[[Category:黒赤緑デッキ]]
 +
[[Category:コントロールデッキ]]
 +
[[Category:ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:黒赤緑コントロールデッキ]]
 +
[[Category:黒赤緑ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:アラーラの断片ブロック構築デッキ]]
 +
[[Category:アラーラの断片ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 +
[[Category:時のらせん期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:ローウィン期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:モダンデッキ]]
 +
[[Category:レガシーデッキ]]
 +
[[Category:パウパーデッキ]]

2024年11月19日 (火) 13:49時点における最新版

ジャンドコントロール(Jund Control)は、黒赤緑ジャンドカラー)の3で構成されるコントロールデッキアラーラの断片ブロック構築や、ゼンディカー参入後のスタンダードで活躍した。現在の主戦場はモダンで、環境を代表するデッキとなっていた。

目次

[編集] 概要


Bloodbraid Elf / 血編み髪のエルフ (2)(赤)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) 狂戦士(Berserker)

速攻
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが追放されるまで追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。追放されたカードをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。)

3/2


Terminate / 終止 (黒)(赤)
インスタント

クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。


黒赤緑の優秀なクリーチャー除去などからなるグッドスタッフ的なデッキである。クリーチャーとその他の呪文がほぼ半々であるビート・コントロールタイプが最も一般的だが、除去を多く積みクリーチャーを一桁まで抑えたものから、朽ちゆくヒル/Putrid Leechなどの軽量クリーチャーによるビートダウンに傾けたものまで、幅広い構成が存在する。黒赤緑ビートダウンとの境界はかなり曖昧。

特にアラーラ再誕以降は続唱ギミックを活用したものが主流である。

[編集] アラーラの断片ブロック構築

高性能なカードに強力なフィニッシャーを有し、ブロック構築では環境初期から人気が高い。


Broodmate Dragon / 若き群れのドラゴン (3)(黒)(赤)(緑)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)

飛行
若き群れのドラゴンが戦場に出たとき、飛行を持つ赤の4/4のドラゴン(Dragon)・クリーチャー・トークンを1体生成する。

4/4


Maelstrom Pulse / 大渦の脈動 (1)(黒)(緑)
ソーサリー

土地でないパーマネント1つを対象とする。それと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを破壊する。


アラーラ再誕以前は、ジャンド/Jundパワーカードフィニッシャー若き群れのドラゴン/Broodmate Dragonを使用したタイプが存在し、The Finals08で活躍した。

アラーラ再誕で大渦の脈動/Maelstrom Pulse終止/Terminateといった強力な除去呪文を獲得し、また、血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfをはじめとする続唱カードによってカード・アドバンテージを稼ぐタイプが登場した。徴兵されたワーム/Enlisted Wurmなどのためにを追加したナヤジャンドコントロール(Naya-Jund Control)、セドラクシスの死霊/Sedraxis Specterなどのためにをタッチしたタイプも存在する。

プロツアーホノルル09では、この続唱型(タッチ白含む)がメタゲームの上位となり、ベスト8に3人を輩出している。

[編集] サンプルレシピ(続唱型)

ジャンドコントロール [1]
土地 (25)
2 崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis
4 風変わりな果樹園/Exotic Orchard
4 森/Forest
3 ジャンドの全景/Jund Panorama
2 ジャングルの祭殿/Jungle Shrine
2 山/Mountain
4 野蛮な地/Savage Lands
4 沼/Swamp
クリーチャー (20)
1 呪詛術士/Anathemancer
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
3 エルフの幻想家/Elvish Visionary
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
呪文 (15)
4 瀝青破/Bituminous Blast
4 荒廃稲妻/Blightning
1 ジャンドの魔除け/Jund Charm
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 終止/Terminate
サイドボード (15)
3 呪詛術士/Anathemancer
2 肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
2 ジャンドの魔除け/Jund Charm
1 溶岩崩れ/Lavalanche
2 サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol
1 ボーラスの奴隷/Slave of Bolas
2 思考の大出血/Thought Hemorrhage
2 ヴィティアの背教者/Vithian Renegades


[編集] サンプルレシピ(ナヤジャンドコントロール)

ナヤジャンドコントロール [2]
土地 (26)
1 秘儀の聖域/Arcane Sanctum
4 風変わりな果樹園/Exotic Orchard
2 森/Forest
4 ジャングルの祭殿/Jungle Shrine
4 山/Mountain
2 断ち割る尖塔/Rupture Spire
4 野蛮な地/Savage Lands
5 沼/Swamp
クリーチャー (17)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
2 徴兵されたワーム/Enlisted Wurm
3 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
呪文 (17)
1 復讐のアジャニ/Ajani Vengeant
4 瀝青破/Bituminous Blast
4 荒廃稲妻/Blightning
4 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
4 終止/Terminate
サイドボード (15)
4 呪詛術士/Anathemancer
4 天界の粛清/Celestial Purge
3 蔓延/Infest
2 マグマのしぶき/Magma Spray
2 流刑への道/Path to Exile


  • 白を追加したナヤジャンドコントロール(Naya-Jund Control)と呼ばれるタイプ。

[編集] スタンダード

[編集] アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期

ゼンディカー参入後のスタンダードでも、メタゲームの中心として活躍している。


Lightning Bolt / 稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。



Garruk Wildspeaker / 野生語りのガラク (2)(緑)(緑)
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)

[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。

3

動きはブロック構築のものから変化がなく、稲妻/Lightning Bolt野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどが加わる程度。

世界選手権09では、使用者数3割、初日全勝半数、そしてベスト8中3名を占めた。→*1

ワールドウェイクでは、怒り狂う山峡/Raging Ravineなどのミシュラランドが加わり、マナ基盤の安定性向上やマナフラッドの緩和に貢献して俄然メタゲームの中心となった。プロツアーサンディエゴ10でも優勝・準優勝共にジャンドが占めている。→*2

しかし、エルドラージ覚醒基本セット2011で得たカードが少なく、一大勢力だがNo.1とも言い切れない立ち位置となった。ローテーションによりアラーラの断片ブロックがスタンダードで使用不能になると、基本パーツのほとんどを失いこの色構成のデッキは姿を消した。

[編集] ワールドウェイク後

メインデッキ (60)
クリーチャー (18)
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
3 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
3 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
呪文 (15)
4 稲妻/Lightning Bolt
2 不屈の自然/Rampant Growth
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
4 荒廃稲妻/Blightning
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
土地 (27)
4 野蛮な地/Savage Lands
1 根縛りの岩山/Rootbound Crag
2 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
2 溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches
4 怒り狂う山峡/Raging Ravine
3 山/Mountain
4 森/Forest
3 沼/Swamp
サイドボード
4 死の印/Deathmark
4 大貂皮鹿/Great Sable Stag
3 野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt
1 真髄の針/Pithing Needle
2 終止/Terminate
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse

[編集] 初期型

Jund [3]
土地 (25)
3 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
2 森/Forest
3 山/Mountain
2 巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood
4 根縛りの岩山/Rootbound Crag
4 野蛮な地/Savage Lands
3 沼/Swamp
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (16)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
2 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
2 野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
呪文 (19)
3 瀝青破/Bituminous Blast
4 荒廃稲妻/Blightning
1 噴出の稲妻/Burst Lightning
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
4 稲妻/Lightning Bolt
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 終止/Terminate
サイドボード (15)
3 強迫/Duress
4 ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster
3 大貂皮鹿/Great Sable Stag
2 ジャンドの魔除け/Jund Charm
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 思考の大出血/Thought Hemorrhage


[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

マナ加速から大型クリーチャー重い呪文につなぐビッグ・マナが主流。


Fertile Ground / 肥沃な大地 (1)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(土地)
エンチャントされている土地がマナを引き出す目的でタップされるたび、その土地のコントローラーは好きな色1色のマナ1点を追加で加える。



Violent Ultimatum / 暴力的な根本原理 (黒)(黒)(赤)(赤)(赤)(緑)(緑)
ソーサリー

パーマネント3つを対象とし、それらを破壊する。


詳細はビッグ・マナを参照のこと。

[編集] サンプルレシピ

Naya-Jund [4]
土地 (27)
4 鮮烈な林/Vivid Grove
3 鮮烈な草地/Vivid Meadow
3 鮮烈な岩山/Vivid Crag
2 鮮烈な湿地/Vivid Marsh
4 反射池/Reflecting Pool
2 平地/Plains
2 森/Forest
1 山/Mountain
1 沼/Swamp
2 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
1 火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket
1 樹木茂る砦/Wooded Bastion
1 偶像の石塚/Graven Cairns
クリーチャー (13)
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 徴兵されたワーム/Enlisted Wurm
1 悪斬の天使/Baneslayer Angel
呪文 (20)
3 捕らえられた陽光/Captured Sunlight
3 ジャンドの魔除け/Jund Charm
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 神聖なる埋葬/Hallowed Burial
3 原初の命令/Primal Command
2 瀝青破/Bituminous Blast
2 復讐のアジャニ/Ajani Vengeant
1 焼夷の命令/Incendiary Command
サイドボード (15)
3 大爆発の魔道士/Fulminator Mage
4 大貂皮鹿/Great Sable Stag
3 蔓延/Infest
3 思考の大出血/Thought Hemorrhage
1 消えないこだま/Haunting Echoes
1 悪斬の天使/Baneslayer Angel


[編集] エクステンデッド

時のらせん期のエクステンデッドでも活躍している。


Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*


Punishing Fire / 罰する火 (1)(赤)
インスタント

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。罰する火はそれに2点のダメージを与える。
対戦相手1人がライフを得るたび、あなたは(赤)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたの墓地にある罰する火をあなたの手札に戻す。


動きはスタンダードのものと同じで、血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf瀝青破/Bituminous Blast続唱からタルモゴイフ/Tarmogoyfなどの優秀クリーチャー大渦の脈動/Maelstrom Pulseなどの呪文につないでゆく。

同時に同エクステンデッド環境のトレンドである罰する火/Punishing Fire燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillowsシナジーも搭載される。

ローウィン期以降はタルモゴイフや燃え柳の木立ちなどを失ったが、新たに獣相のシャーマン/Fauna Shaman復讐の亜神/Demigod of Revengeギミックを搭載して生き延びている(→*1)。しかし、ミラディン包囲戦以降は苦手な饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineミラディンの十字軍/Mirran Crusaderなどが台頭してきたため、やや勢いを落とした。

[編集] 後期型

Jund [5]
土地 (26)
3 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
3 銅線の地溝/Copperline Gorge
2 火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket
1 森/Forest
3 溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches
1 山/Mountain
4 怒り狂う山峡/Raging Ravine
3 野蛮な地/Savage Lands
2 沼/Swamp
4 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
クリーチャー (22)
3 呪詛術士/Anathemancer
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 復讐の亜神/Demigod of Revenge
3 獣相のシャーマン/Fauna Shaman
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
呪文 (12)
3 荒廃稲妻/Blightning
4 稲妻/Lightning Bolt
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 終止/Terminate
サイドボード (15)
3 幻触落とし/Deglamer
2 強情なベイロス/Obstinate Baloth
2 叫び大口/Shriekmaw
1 終止/Terminate
4 思考囲い/Thoughtseize
3 火山の流弾/Volcanic Fallout

[編集] 初期型

Jund [6]
土地 (26)
1 火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket
3 森/Forest
1 偶像の石塚/Graven Cairns
3 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
2 溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches
2 山/Mountain
3 怒り狂う山峡/Raging Ravine
1 反射池/Reflecting Pool
4 野蛮な地/Savage Lands
2 沼/Swamp
1 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
3 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (18)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
3 大貂皮鹿/Great Sable Stag
3 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (16)
2 瀝青破/Bituminous Blast
4 荒廃稲妻/Blightning
4 稲妻/Lightning Bolt
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 罰する火/Punishing Fire
サイドボード (15)
1 大貂皮鹿/Great Sable Stag
4 ジャンドの魔除け/Jund Charm
1 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 燻し/Smother
2 思考の大出血/Thought Hemorrhage
3 思考囲い/Thoughtseize

[編集] モダン

モダン環境でも成立するアーキタイプである。このフォーマットにおいてはあまりにメジャーなデッキであるため、単にジャンドと呼ばれることが多い。


Inquisition of Kozilek / コジレックの審問 (黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からマナ総量が3以下の土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。



Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*

コジレックの審問/Inquisition of Kozilekで相手の手札から除去呪文等を落とし、タルモゴイフ/Tarmogoyfビートダウンするのが主な動きで、血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf続唱によるアドバンテージギミックを核とする。

フェッチランドショックランドのおかげでマナ基盤の安定性も高く、他の環境と異なりタップイン多色土地に頼らずに済むのも利点の一つ。そのため、環境の速さに合わせて続唱の効果にこだわらずに低マナ域のカードも多く採用される。

2012/1/1発効の禁止カード更新によりエクステンデッド時代からの相棒である罰する火/Punishing Fireを失うも、同時にZooが衰退し、トップメタの地位に躍り出た。

それからしばらくの間、使用率1位ながらも環境を支配するほどではないという地位を守り続けてきたが、ラヴニカへの回帰死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanを獲得したことで速度と安定度が向上し、頭一つ抜けた真のトップメタとなる。この頃より、ミラーマッチを意識して、未練ある魂/Lingering Soulsなどのためにタッチした4色の亜種も登場した。


Deathrite Shaman / 死儀礼のシャーマン (黒/緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)

(T):いずれかの墓地にある土地カード1枚を対象とし、それを追放する。好きな色1色のマナ1点を加える。
(黒),(T):いずれかの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
(緑),(T):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。

1/2


Lingering Souls / 未練ある魂 (2)(白)
ソーサリー

飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)


その後プロツアー準優勝、グランプリ3連続優勝、続くグランプリも準優勝と怒涛の快進撃を記録。環境を支配するデッキと判断され、2013/2/1付けで血編み髪のエルフが禁止カードに指定されることとなった。禁止カード施行後のグランプリサンディエゴ13にて、前述の未練ある魂の他、血編み髪のエルフの代わりに復讐のアジャニ/Ajani Vengeantを採用した白を含む4色型のAjaniMaw/Ajundiが登場した。

2014年2月7日より死儀礼のシャーマンが禁止カードに指定された。これにより3色のマナベースを維持するのが困難になり、血編み髪のエルフの禁止からを入れるメリットも薄くなった事から、赤を抜いたタイプが開発される事になる。これらの亜種は、元祖であるジャンドを含めて黒緑系(BGx)と呼ばれている。


Assassin's Trophy / 暗殺者の戦利品 (黒)(緑)
インスタント

対戦相手がコントロールしているパーマネント1つを対象とする。それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。



Wrenn and Six / レンと六番 (赤)(緑)
伝説のプレインズウォーカー — レン(Wrenn)

[+1]:あなたの墓地から土地カード最大1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
[-1]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。レンと六番はそれに1点のダメージを与える。
[-7]:あなたは「あなたの墓地にありインスタントかソーサリーであるカードは回顧を持つ。」を持つ紋章を得る。

3

2018年2月19日、血編み髪のエルフが禁止解除され、ジャンドは再びメジャーなデッキとして復活した。さらに、ラヴニカのギルドで血編み髪のエルフと相性の良い暗殺者の戦利品/Assassin's Trophyを、モダンホライゾンで懸案だったマナベースを強化するレンと六番/Wrenn and Sixを獲得した。


Lurrus of the Dream-Den / 夢の巣のルールス (1)(白/黒)(白/黒)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。

3/2


Mishra's Bauble / ミシュラのガラクタ (0)
アーティファクト

(T),ミシュラのガラクタを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを1枚見る。次のターンのアップキープの開始時にカードを1枚引く。


イコリア:巨獣の棲処からは夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを獲得。ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilや血編み髪のエルフといった従来の中心戦力を抜いてまでこれを相棒に据えたタイプが登場した。しかし、相棒のルール変更以降は自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathを初めとして、環境に消耗戦に持ち込むことを拒否するカード・デッキが溢れたため、環境から一時消滅した。

その後、2021年2月15日の禁止カード施行により消耗戦に持ち込むことを拒否するカードが軒並み禁止になったため、再び環境に姿を表すようになったものの、今度はこれらのカードにより抑えられていた速度が大幅に上がった環境に付いてこれず、消耗戦に持ち込む前にゲームが終了する機会が増えたことから、往年ほどの勢いはないのが実情である。


Urza's Saga / ウルザの物語
エンチャント 土地 — (Urza’s) 英雄譚(Saga)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― ウルザの物語は「(T):(◇)を加える。」を得る。
II ― ウルザの物語は「(2),(T):『このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。』を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。
III ― あなたのライブラリーからマナ・コストが(0)か(1)のアーティファクト・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。


モダンホライゾン2以降はウルザの物語/Urza's Sagaを主軸にしたジャンド・サーガと呼ばれるタイプが主流となっている。詳しくは当該項目参照。

[編集] サンプルレシピ

[編集] 罰する火禁止後

Jund (Modern) [7]
土地 (24)
4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
1 血の墓所/Blood Crypt
2 銅線の地溝/Copperline Gorge
2 森/Forest
2 草むした墓/Overgrown Tomb
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2 沼/Swamp
4 樹上の村/Treetop Village
2 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (17)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
1 オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (19)
4 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
4 稲妻/Lightning Bolt
2 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 終止/Terminate
2 思考囲い/Thoughtseize
4 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
サイドボード (15)
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
1 強迫/Duress
2 永遠の証人/Eternal Witness
3 マグマのしぶき/Magma Spray
2 自然の要求/Nature's Claim
3 アメジストのとげ/Thorn of Amethyst
1 思考囲い/Thoughtseize

[編集] ラヴニカへの回帰後

Ajundi [8]
土地 (24)
4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
4 湿地の干潟/Marsh Flats
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
2 怒り狂う山峡/Raging Ravine
2 活発な野生林/Stirring Wildwood
1 乾燥台地/Arid Mesa
1 血の墓所/Blood Crypt
1 神無き祭殿/Godless Shrine
1 草むした墓/Overgrown Tomb
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 平地/Plains
1 沼/Swamp
1 森/Forest
クリーチャー (14)
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
2 雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite
呪文 (22)
4 稲妻/Lightning Bolt
4 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
3 未練ある魂/Lingering Souls
3 思考囲い/Thoughtseize
3 復讐のアジャニ/Ajani Vengeant
2 流刑への道/Path to Exile
2 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
1 突然の衰微/Abrupt Decay
サイドボード (15)
4 大爆発の魔道士/Fulminator Mage
3 石のような静寂/Stony Silence
3 機を見た援軍/Timely Reinforcements
2 エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor
1 殴打頭蓋/Batterskull
1 オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren
1 ラクドスの魔除け/Rakdos Charm

[編集] 死儀礼のシャーマン禁止後

Jund(Modern) [9]
土地 (24)
4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
1 血の墓所/Blood Crypt
1 森/Forest
2 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
2 湿地の干潟/Marsh Flats
1 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 草むした墓/Overgrown Tomb
4 怒り狂う山峡/Raging Ravine
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2 沼/Swamp
1 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (13)
2 クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
4 闇の腹心/Dark Confidant
3 漁る軟泥/Scavenging Ooze
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (23)
3 突然の衰微/Abrupt Decay
2 神々の憤怒/Anger of the Gods
3 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
4 稲妻/Lightning Bolt
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 殺戮の契約/Slaughter Pact
1 終止/Terminate
3 思考囲い/Thoughtseize
1 紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster
3 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
サイドボード (15)
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
1 殴打頭蓋/Batterskull
2 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
3 大爆発の魔道士/Fulminator Mage
1 ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
1 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
1 ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
1 漁る軟泥/Scavenging Ooze
1 思考囲い/Thoughtseize
2 最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll
  • 死儀礼のシャーマン禁止後のデッキ。

[編集] イコリア:巨獣の棲処後

Lurrus Jund [10]
土地 (22)
1 やせた原野/Barren Moor
3 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
1 血の墓所/Blood Crypt
3 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1 森/Forest
1 山/Mountain
2 育成泥炭地/Nurturing Peatland
2 草むした墓/Overgrown Tomb
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2 沼/Swamp
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
1 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
クリーチャー (11)
3 闇の腹心/Dark Confidant
2 死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger
2 漁る軟泥/Scavenging Ooze
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (27)
2 レンと六番/Wrenn and Six
4 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
2 思考囲い/Thoughtseize
1 発掘/Unearth
3 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy
3 致命的な一押し/Fatal Push
3 コラガンの命令/Kolaghan's Command
2 稲妻/Lightning Bolt
4 ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble
1 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
2 炎の印章/Seal of Fire
サイドボード (15)
2 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
1 思考囲い/Thoughtseize
3 集団的蛮行/Collective Brutality
1 減衰球/Damping Sphere
2 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
1 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
2 略奪/Pillage
2 夏の帳/Veil of Summer
1 嵐の乗り切り/Weather the Storm

[編集] レガシー

高速環境であるレガシーでは4マナ血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf重く、これを軸にしたデッキを組むのは難しかった。しかしラヴニカへの回帰で優秀なマナ・クリーチャーである死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが登場したこと、メタゲーム上に中~低速のデッキが増えてきたことから、このデッキタイプも結果を残すようになってきている。


Deathrite Shaman / 死儀礼のシャーマン (黒/緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)

(T):いずれかの墓地にある土地カード1枚を対象とし、それを追放する。好きな色1色のマナ1点を加える。
(黒),(T):いずれかの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
(緑),(T):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。

1/2


Hymn to Tourach / トーラックへの賛歌 (黒)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードを2枚無作為に選んで捨てる。


アドバンテージ源としての血編み髪のエルフや闇の腹心/Dark Confidantアタッカータルモゴイフ/Tarmogoyfなど、デッキの主軸となるパーツの多くはモダンのものと同じ。そこにデュアルランド不毛の大地/Wastelandトーラックへの賛歌/Hymn to Tourachなどでより質を高めた構成になっている。

[編集] サンプルレシピ

Jund [11]
土地 (24)
3 Badlands
2 Bayou
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1 森/Forest
1 山/Mountain
1 沼/Swamp
1 Taiga
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 不毛の大地/Wasteland
3 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
クリーチャー (17)
3 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (19)
3 突然の衰微/Abrupt Decay
3 トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
4 稲妻/Lightning Bolt
1 森の知恵/Sylvan Library
4 思考囲い/Thoughtseize
4 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
サイドボード (15)
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 強迫/Duress
3 仕組まれた疫病/Engineered Plague
1 トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
1 壌土からの生命/Life from the Loam
1 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
3 紅蓮破/Pyroblast
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte


[編集] パウパー

続唱ランプタッチしたカルニブラックの他に、黒赤緑グッドスタッフ的なデッキが少数存在する。


Cleansing Wildfire / 浄化の野火 (1)(赤)
ソーサリー

土地1つを対象とする。それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
カードを1枚引く。



Twisted Landscape / 屈曲地帯
土地

(T):(◇)を加える。
(T),屈曲地帯を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本であり沼(Swamp)や山(Mountain)や森(Forest)であるカード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
サイクリング(黒)(赤)(緑)((黒)(赤)(緑),このカードを捨てる:カード1枚を引く。)


パウパー環境は多色マナ基盤が貧弱であり、また出るだけで勝負が決まるフィニッシャーには乏しい環境であるが、浄化の野火/Cleansing Wildfireとの組み合わせに加えてモダンホライゾン3屈曲地帯/Twisted Landscapeを獲得し、また刷新された使い魔/Refurbished Familiarのたうつ蛹/Writhing Chrysalisといった強力なクリーチャーが登場したことで、このタイプのデッキが成立した。

[編集] サンプルレシピ

Jund(Pauper) [12]
土地 (20)
4 鉱滓造の橋/Drossforge Bridge
2 森/Forest
1 山/Mountain
4 熔融林の橋/Slagwoods Bridge
3 沼/Swamp
4 屈曲地帯/Twisted Landscape
2 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
クリーチャー (14)
3 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
3 ニクス生まれのハイドラ/Nyxborn Hydra
4 刷新された使い魔/Refurbished Familiar
4 のたうつ蛹/Writhing Chrysalis
呪文 (26)
2 血の泉/Blood Fountain
2 喪心/Cast Down
4 浄化の野火/Cleansing Wildfire
4 命取りの論争/Deadly Dispute
2 腸抜きの洞察/Eviscerator's Insight
3 感電破/Galvanic Blast
4 胆液の水源/Ichor Wellspring
1 レンバス/Lembas
2 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
2 毒素の分析/Toxin Analysis
サイドボード (15)
3 ブレス攻撃/Breath Weapon
4 強迫/Duress
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
1 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
3 紅蓮破/Pyroblast
2 毒素の分析/Toxin Analysis

[編集] 参考

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