ショック/Shock
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(登場当時から世界選手権レベルで使用されているし、亜種と併用される場合も多い) |
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[[赤]]の「基本的な」[[火力]][[呪文]]。創成期において基本火力として生まれた[[稲妻/Lightning Bolt]]の調整版。他の1[[マナ]]、2点[[ダメージ]]の火力呪文はこれを基準に調整されている。 | [[赤]]の「基本的な」[[火力]][[呪文]]。創成期において基本火力として生まれた[[稲妻/Lightning Bolt]]の調整版。他の1[[マナ]]、2点[[ダメージ]]の火力呪文はこれを基準に調整されている。 | ||
− | 1マナの[[インスタント]]であり、[[テンポ]]を崩さず[[クリーチャー]][[除去]]から[[プレイヤー]]の[[ライフ]]詰めまで任せられる万能火力。だがあくまで2点。1マナ増えれば[[稲妻の一撃/Lightning Strike]]となり、除去できる範囲や[[ダメージ]]効率が大きく変わる。自分の[[デッキ]]の[[マナカーブ]]や[[環境]]に存在するクリーチャーの[[タフネス]]によって採用する枚数を調整しよう。[[サイドボード]]でも相手のデッキに合わせて入れ替える[[カード]]の候補となる。 | + | 1マナの[[インスタント]]であり、[[テンポ]]を崩さず[[クリーチャー]][[除去]]から[[プレイヤー]]の[[ライフ]]詰めまで任せられる万能火力。だがあくまで2点。1マナ増えれば[[火葬/Incinerate]]や[[稲妻の一撃/Lightning Strike]]となり、除去できる範囲や[[ダメージ]]効率が大きく変わる。自分の[[デッキ]]の[[マナカーブ]]や[[環境]]に存在するクリーチャーの[[タフネス]]によって採用する枚数を調整しよう。[[サイドボード]]でも相手のデッキに合わせて入れ替える[[カード]]の候補となる。 |
[[リミテッド]]ではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。[[除去]]そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える[[軽い]]インスタントであるということが重要なため。 | [[リミテッド]]ではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。[[除去]]そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える[[軽い]]インスタントであるということが重要なため。 | ||
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収録初期の[[スタンダード]]では[[World Championship Decks 1998#Ben Rubinのデッドガイレッド|デッドガイレッド]]、[[World Championship Decks 1999#Mark Le Pineのポンザ|ポンザ]]などで採用された。[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[炎の稲妻/Firebolt]]など他に優良な1マナ火力があれば[[スロット]]を取られることもあったが、[[スライ]]などの速攻デッキでは併用された。 | 収録初期の[[スタンダード]]では[[World Championship Decks 1998#Ben Rubinのデッドガイレッド|デッドガイレッド]]、[[World Championship Decks 1999#Mark Le Pineのポンザ|ポンザ]]などで採用された。[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[炎の稲妻/Firebolt]]など他に優良な1マナ火力があれば[[スロット]]を取られることもあったが、[[スライ]]などの速攻デッキでは併用された。 | ||
− | [[第6版]]から[[第10版]]まで[[基本セット]]における火力の基準として収録され続けたが、[[基本セット2010]] | + | [[第6版]]から[[第10版]]まで[[基本セット]]における火力の基準として収録され続けたが、[[基本セット2010]]では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、[[開発部]]は「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており([[稲妻/Lightning Bolt#基本セット収録とカードパワー|稲妻のページ]]を参照)、2つ後の[[基本セット2012]]では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。 |
− | [[基本セット2014]]を最後にしばらく[[スタンダード]]落ちしていたが、[[霊気紛争]]で[[再録]] | + | [[基本セット2014]]を最後にしばらく[[スタンダード]]落ちしていたが、[[霊気紛争]]で[[再録]]され2年半ぶりに復帰。この時のスタンダードではプレイヤー/クリーチャー両方に対応した火力が少ないこともあって、相対的に評価は高い。1マナで[[サヒーリコンボ]]に対処できることもあり多くの赤入り[[デッキ]]の[[メインデッキ]]、[[サイドボード]]に散らされて採用されたが、[[アモンケット]]期にはサヒーリコンボが消滅したことで1マナ除去としては[[マグマのしぶき/Magma Spray]]の方が優先されることが多い。その後成立した[[ラムナプ・レッド]]では、プレイヤーを対象にできる火力としてこちらが3~4枚入れられている。[[禁止カード]]発効によるラムナプ・レッド消滅後も[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|赤単アグロ]]などで活躍した。 |
[[基本セット2019]]でも再録され、再びスタンダードの常連となっている。 | [[基本セット2019]]でも再録され、再びスタンダードの常連となっている。 |
2018年8月14日 (火) 21:04時点における版
赤の「基本的な」火力呪文。創成期において基本火力として生まれた稲妻/Lightning Boltの調整版。他の1マナ、2点ダメージの火力呪文はこれを基準に調整されている。
1マナのインスタントであり、テンポを崩さずクリーチャー除去からプレイヤーのライフ詰めまで任せられる万能火力。だがあくまで2点。1マナ増えれば火葬/Incinerateや稲妻の一撃/Lightning Strikeとなり、除去できる範囲やダメージ効率が大きく変わる。自分のデッキのマナカーブや環境に存在するクリーチャーのタフネスによって採用する枚数を調整しよう。サイドボードでも相手のデッキに合わせて入れ替えるカードの候補となる。
リミテッドではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。除去そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える軽いインスタントであるということが重要なため。
収録状況と構築での活躍
収録初期のスタンダードではデッドガイレッド、ポンザなどで採用された。炎の印章/Seal of Fireや炎の稲妻/Fireboltなど他に優良な1マナ火力があればスロットを取られることもあったが、スライなどの速攻デッキでは併用された。
第6版から第10版まで基本セットにおける火力の基準として収録され続けたが、基本セット2010では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、開発部は「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており(稲妻のページを参照)、2つ後の基本セット2012では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。
基本セット2014を最後にしばらくスタンダード落ちしていたが、霊気紛争で再録され2年半ぶりに復帰。この時のスタンダードではプレイヤー/クリーチャー両方に対応した火力が少ないこともあって、相対的に評価は高い。1マナでサヒーリコンボに対処できることもあり多くの赤入りデッキのメインデッキ、サイドボードに散らされて採用されたが、アモンケット期にはサヒーリコンボが消滅したことで1マナ除去としてはマグマのしぶき/Magma Sprayの方が優先されることが多い。その後成立したラムナプ・レッドでは、プレイヤーを対象にできる火力としてこちらが3~4枚入れられている。禁止カード発効によるラムナプ・レッド消滅後も赤単アグロなどで活躍した。
基本セット2019でも再録され、再びスタンダードの常連となっている。
その他
- インスタントであるための役割の多さ、非常にわかりやすいルール文章、そしてコモンである手軽さからマジック初心者がルールへ馴染む際によくお世話になる。
- 基本セットやビデオにおける初心者へのスタックルールの説明において、巨大化/Giant Growth、灰色熊/Grizzly Bearsと共によく使われていた。
- 「2点ダメージ」の俗称としてもしばしば使われる。特にショックランドが有名。
- このカードで惑乱の死霊/Hypnotic Specterやマナ・クリーチャーなどの最序盤で重要なクリーチャーが焼かれるのはお約束。
- フライデー・ナイト・マジックの2000年7月のプロモーション・カードとして配布された。
- オンスロートで再録された際のイラストで焼かれているのが、普通のダメージではまず死なないサイカトグ/Psychatog。一種の皮肉であろう。
- 霊気紛争での日本語版フレイバー・テキストは、韻訳となっている。
発明の賜物が革命の業物になった。
The tools of invention became the weapons of revolution.
関連カード
主な亜種
ここでは2点ダメージのものを例示する。特記していない限り、1マナのインスタントであり、任意の対象にダメージを与える。太字のものは、特に近い1マナ2点の亜種である。他の例は火力を参照。
- 乾燥/Parch - ショックのモードの他に、青のクリーチャー1体に4点のダメージを与えるモードがある色対策カード。2マナ。(ウルザズ・レガシー)
- 炎の印章/Seal of Fire - エンチャント版。(ネメシス)
- 蛮族のリング/Barbarian Ring - スレッショルドランド。スレッショルドを満たしていれば、(赤)、タップ、自身の生け贄でショックの効果。(オデッセイ)
- 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb - アーティファクト。呪文爆弾サイクルの赤版。(赤)と自身の生け贄でショックの効果。(ミラディン)
- 荒廃した山峡/Blighted Gorge - 土地。(4)(赤)、タップ、自身の生け贄でショックの効果。(戦乱のゼンディカー)
- 焦熱の溶岩/Scorching Lava - キッカー(赤)すると、ダメージを与えられたクリーチャーはそのターン再生禁止と、墓地に置かれる場合代わりに追放するようになる。2マナ。(インベイジョン)
- マグマのしぶき/Magma Spray - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。(アラーラの断片)
- 火柱/Pillar of Flame - ソーサリー。追放効果つき。(アヴァシンの帰還)
- 暴行+殴打/Assault+Battery - 分割カード。暴行はショックのソーサリー版。(インベイジョン)
- 火+氷/Fire+Ice - 分割カード。火は2マナで割り振り火力。(アポカリプス)
- 二股の稲妻/Forked Bolt - ソーサリー。ダメージを割り振ることができる。(エルドラージ覚醒)
- 双雷弾/Twin Bolt - ダメージを割り振ることができる。2マナ。(タルキール龍紀伝)
- チャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelix - 双雷弾の同型再版。(カラデシュ)
- アヴァシンの裁き/Avacyn's Judgment - 2マナのソーサリー。ダメージを割り振ることができる。マッドネス時にはX点を割り振る。(イニストラードを覆う影)
- 炎の稲妻/Firebolt - フラッシュバック(4)(赤)付きのソーサリー。(オデッセイ)
- 不死の火/Fires of Undeath - フラッシュバック(5)(黒)付き。3マナ。(闇の隆盛)
- マグマの噴流/Magma Jet - 占術2付き。2マナ。(フィフス・ドーン)
- 氷河の光線/Glacial Ray - 連繋(1)(赤)付きの秘儀。2マナ。(神河物語)
- うねる炎/Surging Flame - 波及4付き。2マナ。(コールドスナップ)
- 突然のショック/Sudden Shock - 刹那付き。2マナ。(時のらせん)
- タール火/Tarfire - ショックのゴブリン(部族)版。(ローウィン)
- 噴出の稲妻/Burst Lightning - キッカー(4)すると4点ダメージになる。ショックの上位互換。(ゼンディカー)
- シヴの火/Shivan Fire - クリーチャー限定になった噴出の稲妻の下位互換。(ドミナリア)
- 罰する火/Punishing Fire - いずれかの対戦相手がライフを得たときに(赤)を支払うと墓地から手札に戻る。2マナ。(ゼンディカー)
- よろめきショック/Staggershock - 反復付き。3マナ。(エルドラージ覚醒)
- 感電破/Galvanic Blast - 金属術の条件を達成すると、4点ダメージになる。ショックの上位互換。(ミラディンの傷跡)
- イゼットの魔除け/Izzet Charm - 青赤の多色カード。対クリーチャー限定のショックのモードがある。(ラヴニカへの回帰)
- 乱撃斬/Wild Slash - 獰猛の条件を達成すると、唱えたターンの間はダメージを軽減できなくなる。ショックの上位互換。(運命再編)
- コラガンの命令/Kolaghan's Command - モードの一つにショックの効果を含む命令。(1)(黒)(赤)。(タルキール龍紀伝)
- 焦熱の衝動/Fiery Impulse - 対クリーチャー限定。魔巧を達成すると代わりに3点ダメージを与える。(マジック・オリジン)
- 現実の流出/Reality Hemorrhage - 欠色を持つ。2マナ。(ゲートウォッチの誓い)
- 霊魂破/Geistblast - 墓地から(2)(青)を支払って追放することで自分の呪文をコピー出来る。3マナ。(イニストラードを覆う影)
- Breath of Fire - 対クリーチャー限定かつ2マナ。ショックの下位互換。(Global Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling)
参考
- カード個別評価:霊気紛争 - コモン
- カード個別評価:オンスロート - コモン
- カード個別評価:ストロングホールド - コモン
- カード個別評価:基本セット2019 - コモン
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2012 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:バトルボンド - コモン