両面カード

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両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の[[特性]]を持つ。[[呪文]]、[[能力]]、[[効果]]、あるいはルールが両面[[パーマネント]]の情報を必要とする場合、それは現在有効になっている面が与える情報のみを見る。
 
両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の[[特性]]を持つ。[[呪文]]、[[能力]]、[[効果]]、あるいはルールが両面[[パーマネント]]の情報を必要とする場合、それは現在有効になっている面が与える情報のみを見る。
  
[[戦場]]と[[スタック]]を除く各[[領域]]と[[ゲームの外部]]において、両面カードは原則として第1面の特性を持つ。[[統率者戦]]における[[固有色]]についてのみ例外で、双方の面を考慮して決定する({{CR|903.4d}})。ただし、[[合体カード]]の第2面は[[合体]]したパーマネントである場合以外はいかなるルールや効果でも参照できないため、固有色にも影響しない。
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[[戦場]]と[[スタック]]を除く各[[領域]]と[[ゲームの外部]]において、両面カードは原則として第1面の特性を持つ(例外は後述)。
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*例:[[アクームの戦士/Akoum Warrior]]は、戦場とスタックを除く各領域とゲームの外部においては、常に[[]][[マナ総量]]6の[[クリーチャー]]・[[カード]]である。[[無色]]のマナ総量0の[[土地]]・カードではない。[[古きものの活性/Ancient Stirrings]]で[[手札に加える]]ことはできず、[[成長のらせん/Growth Spiral]]で戦場に出すことはできず、[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]の[[相棒]]条件を満たさない。
  
第1面と第2面のカードはそれぞれ別の[[カード名]]を持つため、カード名を参照する効果はそれぞれ片一方のみに発揮される。
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上記のルールにおける例外として、[[統率者戦]]における[[固有色]]についてのみ、双方の面を考慮して決定する({{CR|903.4d}})。ただし、[[合体カード]]の第2面は[[合体]]したパーマネントである場合以外はいかなるルールや効果でも参照できないため、固有色にも影響しない。
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[[プレイ]]されることなく戦場に出る両面カードは、「変身した状態で戦場に出す」などの指示がない限り、第1面で戦場に出る。
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*例1:[[エストワルドの吠え群れ/Howlpack of Estwald]]を[[ちらつき/Flicker]]で[[明滅]]させた。それは第1面の[[エストワルドの村人/Villagers of Estwald]]として戦場に出る。
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*例2:[[絶え間ない悪夢/Persistent Nightmare]]をちらつきで明滅させた。第1面の[[驚恐の目覚め/Startled Awake]]は[[ソーサリー]]でありパーマネントでないため、戦場に出ることができず、(第1面の状態で)追放されたままになる({{CR|304.4}}、{{CR|307.4}})。
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*例3:[[成長のらせん/Growth Spiral]]で[[枝重なる小道/Branchloft Pathway]]を戦場に出すなら、第1面の枝重なる小道として戦場に出る。第2面の[[石重なる小道/Boulderloft Pathway]]として戦場に出す事はできない。
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第1面と第2面のカードはそれぞれ別の[[名前]]を持つため、名前を参照する効果はそれぞれ片一方のみに発揮される。
 
*例:[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy]]を指定した[[真髄の針/Pithing Needle]]は[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy|束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound]]の能力の[[起動]]を禁止できず、逆も同じである。
 
*例:[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy]]を指定した[[真髄の針/Pithing Needle]]は[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy|束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound]]の能力の[[起動]]を禁止できず、逆も同じである。
  
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*[[イクシドロン/Ixidron]]の[[ETB]][[能力]]は、両面の[[クリーチャー]]には何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
 
*[[イクシドロン/Ixidron]]の[[ETB]][[能力]]は、両面の[[クリーチャー]]には何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
 
*[[予示]]などで裏向きの状態で[[戦場に出す]]場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。第1面がクリーチャーである両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで[[位相]]を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。
 
*[[予示]]などで裏向きの状態で[[戦場に出す]]場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。第1面がクリーチャーである両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで[[位相]]を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。
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*登場当初のルールでは裏向きになる事はできなかったが、[[予示]]の登場に伴い[[2015年]]1月23日の[[総合ルール]]更新で特定の条件下でのみ裏向きの位相になれるようになった。
  
 
===その他のルール===
 
===その他のルール===
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何らかの効果がプレイヤーにモードを持つ両面カードをプレイさせるなら、どちらの面をプレイすることを選んだかに応じて、それを呪文として唱えても土地としてプレイしてもよい。効果がモードを持つ両面カードを(「プレイする」のではなく)唱えさせるなら、それを土地として唱えることはできない。  
 
何らかの効果がプレイヤーにモードを持つ両面カードをプレイさせるなら、どちらの面をプレイすることを選んだかに応じて、それを呪文として唱えても土地としてプレイしてもよい。効果がモードを持つ両面カードを(「プレイする」のではなく)唱えさせるなら、それを土地として唱えることはできない。  
  
*第1面/第2面を選択できるのはプレイする際だけで、それ以外では両面カード共通のルールである「普段の特性は第1面」「単に戦場に出る際は第1面」に従うことに注意。
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*第1面/第2面を選択できるのはプレイする際だけで、それ以外では両面カードの共通ルールである「普段の特性は第1面」「単に戦場に出る際は第1面」に従うことに注意。詳細は[[#共通ルール]]を参照。
**例1:[[自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath]]などの「土地カードを戦場に出す」とする効果では、第1面がクリーチャー、第2面が土地である[[スカイクレイブの僧侶/Skyclave Cleric]]/[[スカイクレイブの列柱廟/Skyclave Basilica]]は戦場に出すことはできない。また両方の面が土地である[[枝重なる小道/Branchloft Pathway]]/[[石重なる小道/Boulderloft Pathway]]も、第1面で戦場に出すことしかできず、第2面で出すことはできない。
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**例2:[[戦場]]に出ている第2面の[[石重なる小道/Boulderloft Pathway]]を[[一時的に追放するカード]]で[[追放]]した場合、第1面の[[枝重なる小道/Branchloft Pathway]]として戦場に戻る。戦場に出ている第2面の[[セジーリの氷河/Sejiri Glacier]]を同様に追放した場合、第1面は[[パーマネント]]でない[[セジーリの防護/Sejiri Shelter]]であるため、戦場に戻ることができず追放されたままになる({{CR|304.4}}、{{CR|307.4}})。
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モードを持つ両面カードのマナ総量は、考慮している面の特性に基づいて決まる。スタックと戦場では、表向きの面を考慮する。他のすべての領域では、第1面のみを考慮する。変身する両面カードとは第2面のマナ総量の決定方法が異なるので要注意。
 
モードを持つ両面カードのマナ総量は、考慮している面の特性に基づいて決まる。スタックと戦場では、表向きの面を考慮する。他のすべての領域では、第1面のみを考慮する。変身する両面カードとは第2面のマナ総量の決定方法が異なるので要注意。
  
 
変身させたり変身させた状態で戦場に出したりできるのは、[[変身する両面カード]]のみである。モードを持つ両面カードを変身させたり変身させた状態で戦場に出したりするという指示は無視する。
 
変身させたり変身させた状態で戦場に出したりできるのは、[[変身する両面カード]]のみである。モードを持つ両面カードを変身させたり変身させた状態で戦場に出したりするという指示は無視する。
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==リバーシブル・カード==
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カードの裏面が、表面と同じカードの[[イラスト]]違いになっているカードが存在する([[Heads I Win, Tails You Lose]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Transformers: Optimus Prime vs. Megatron|Transformers: Optimus Prime vs. Megatron]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Just Add Milk|Just Add Milk]]など)。これらは'''リバーシブル・カード'''/''Reversible Card''と呼ばれる。これらはルール上は通常のカードと同じ扱いであり、'''両面カードではない'''。
  
 
==その他==
 
==その他==
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**結局これは[[イニストラード:真夜中の狩り]]で[[日暮]]/[[夜明]]メカニズムとして(変身条件を一部調整して)実装された。
 
**結局これは[[イニストラード:真夜中の狩り]]で[[日暮]]/[[夜明]]メカニズムとして(変身条件を一部調整して)実装された。
 
*当然ながら、[[エラーカード]]ではない。
 
*当然ながら、[[エラーカード]]ではない。
*登場当初のルールでは裏向きになる事はできなかったが、[[予示]]の登場に伴い[[2015年]]1月23日の[[総合ルール]]更新で特定の条件下でのみ裏向きの位相になれるようになった。
 
 
*[[機械兵団の進軍]]では両面カードそのものを参照するカードが初登場した。
 
*[[機械兵団の進軍]]では両面カードそのものを参照するカードが初登場した。
 
*[[イニストラード・ブロック]]では{{Gatherer|id=274531|両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していた}}ため、[[闇の隆盛]]発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。[[マジック・オリジン]]の両面カードは{{Gatherer|id=400104|プレインズウォーカー・シンボルが用いられている}}ため、現在の訳語に変更された。  
 
*[[イニストラード・ブロック]]では{{Gatherer|id=274531|両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していた}}ため、[[闇の隆盛]]発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。[[マジック・オリジン]]の両面カードは{{Gatherer|id=400104|プレインズウォーカー・シンボルが用いられている}}ため、現在の訳語に変更された。  
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*機械兵団の進軍の伝説のクリーチャー/[[英雄譚]]・カードは、月霧などで変身させる場合、[[伝承カウンター]]は置かれない。そのため、変身した次のあなたの戦闘前メイン・フェイズ開始時に第I章が誘発する。
 
*機械兵団の進軍の伝説のクリーチャー/[[英雄譚]]・カードは、月霧などで変身させる場合、[[伝承カウンター]]は置かれない。そのため、変身した次のあなたの戦闘前メイン・フェイズ開始時に第I章が誘発する。
 
*[[絵|イラスト]]が両面にある[[トークン・カード]]もある。詳細は[[トークン・カード]]の項を参照。
 
*[[絵|イラスト]]が両面にある[[トークン・カード]]もある。詳細は[[トークン・カード]]の項を参照。
*カードの裏面が表面と同じカードのイラスト違いになっているリバーシブル・カード([[Heads I Win, Tails You Lose]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Transformers: Optimus Prime vs. Megatron|Transformers: Optimus Prime vs. Megatron]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Just Add Milk|Just Add Milk]])が存在するが、ルール上は両面カードではない。
 
  
 
==関連項目==
 
==関連項目==

2024年12月17日 (火) 18:54時点における最新版

両面カード/Double-Faced Cardとは、表裏両面に表面を持つカード群の総称。


Villagers of Estwald / エストワルドの村人 (2)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)

各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、エストワルドの村人を変身させる。

2/3
Howlpack of Estwald / エストワルドの吠え群れ
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)

各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、エストワルドの吠え群れを変身させる。

4/6


Akoum Warrior / アクームの戦士 (5)(赤)
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) 戦士(Warrior)

トランプル

4/5
Akoum Teeth / アクームの歯
土地

アクームの歯はタップ状態で戦場に出る。
(T):(赤)を加える。


目次

[編集] 解説

1枚のカードの表と裏、両方にマジックのカードの表面があるカードであり、定型のマジックのカードで初の裏が「デッキマスター」デザインになっていないカードである。イニストラード・ブロックで初登場して以降、いくつものカード・セットで登場しているメカニズムである。

「裏面では区別できない」というトレーディングカードゲームの基本原理に反する仕様である。当然、裸のままで通常のカードと混ぜて使うと不都合が生じるため、スリーブ差し替えカードの使用が必須となる。フレイバーとしては単純明快で美しいが、ゲームにおける扱いはかなり特殊。

両面カードには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ変身する両面カード(TDFC)モードを持つ両面カード(MDFC)合体カードと呼ばれる。

[編集] 共通ルール

両面カードの2つの面は対等ではなく、第1面第2面として明確に区別されている。カードの両面の左上にはそのカードの第1面/第2面を表すシンボルが描かれている。このシンボルは、変身する両面カードにおいてはカード・セットやカードごとに異なる。モードを持つ両面カードにおいてはカード・セットによらず共通である。詳細は第1面、および第2面の項を参照。

[編集] デッキに入れるに際して

両面カードがライブラリー手札といった非公開領域にあるとき、同じ領域にある他のカードと区別が付かないようにしなければならない。それゆえ両面カードをデッキに入れる場合、完全に不透明なスリーブを用いるか、差し替えカードを使わなければならない。

  • 差し替えカードに関する基本的なルールは差し替えカード#ルールを参照。
    • 特定の両面カードを差し替えカードで表す場合、その特定のカードについてデッキ内のすべての両面カードを差し替えカードで表さなければならない[1]
    • デッキに4枚の差し替えカードを入れて1枚しか所持していない両面カードを使いまわすような水増しはできない。差し替えカード1枚が両面カード1枚の代用品である。
    • チェックリストカードのチェックや差し替えカードのカード名ははっきりと誰にでもわかる形で書かなければならない。
  • トーナメントでは、スリーブが透けていて区別がつく状態になっていると、故意の違反として失格処分となる可能性があるので注意[2]

[編集] 特性

両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の特性を持つ。呪文能力効果、あるいはルールが両面パーマネントの情報を必要とする場合、それは現在有効になっている面が与える情報のみを見る。

戦場スタックを除く各領域ゲームの外部において、両面カードは原則として第1面の特性を持つ(例外は後述)。

上記のルールにおける例外として、統率者戦における固有色についてのみ、双方の面を考慮して決定する(CR:903.4d)。ただし、合体カードの第2面は合体したパーマネントである場合以外はいかなるルールや効果でも参照できないため、固有色にも影響しない。

プレイされることなく戦場に出る両面カードは、「変身した状態で戦場に出す」などの指示がない限り、第1面で戦場に出る。

第1面と第2面のカードはそれぞれ別の名前を持つため、名前を参照する効果はそれぞれ片一方のみに発揮される。

[編集] 両面カードのコピー

原則として、両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。ただし、変身する両面カードのコピーとして作られたトークンはこの例外となる。詳細は下記の変身する両面カードに関するルールを参照。

[編集] 裏向きの両面カード

第1面か第2面かということと、表向き裏向きかということは別のものである。両面カードは裏向きになる事は有り得る。ただし、既に表向きになっている両面パーマネントは裏向きにする事はできない。効果やルールがそうするよう指示した場合、それを無視する。また裏向きである間は両面カードは変身する事は無い。

  • イクシドロン/IxidronETB能力は、両面のクリーチャーには何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
  • 予示などで裏向きの状態で戦場に出す場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。第1面がクリーチャーである両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで位相を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。
  • 登場当初のルールでは裏向きになる事はできなかったが、予示の登場に伴い2015年1月23日の総合ルール更新で特定の条件下でのみ裏向きの位相になれるようになった。

[編集] その他のルール

[編集] 変身する両面カードに関するルール

両面カードのうち、第1面第2面のどちらか、あるいは両方に、そのカードを「変身/transform」または「トランスフォーム/convert」させる、あるいはそのカードを「変身した状態で/transformed」または「トランスフォームした状態で/converted」 唱えたり戦場に出す能力を持つものを、変身する両面カードと呼ぶ。

変身する両面カードを唱える場合、通常それは第1面でスタックに置かれる。戦場に出る場合、通常第1面で戦場に出る。

  • 降霊包囲戦は変身した状態で唱えることを許可するため、呪文は第2面でスタックに置かれる。また能力効果によって「変身させた状態で戦場に出す」とき、パーマネントは第2面で戦場に出る。
  • のときに日暮/夜明を持つパーマネント・カードが戦場に出る場合、夜明面(第2面)で戦場に出る。ただし唱える時点やスタック上ではか夜かに関係なく常に第1面である。
  • 変身した両面カードが墓地に置かれたら、それは第1面で墓地に置かれる。ただし誘発型能力によっては戦場にあった時の特性を参照する事もあるので注意(領域変更誘発)。

変身する両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)が、第2面のマナ総量を参照する場合のみ、第1面のマナ・コストに基づいた値を参照する。ただしオブジェクトが第2面のコピーとなった場合は、(それが変身する両面カードだったとしても)そのマナ総量は0である。変身するトークンとしてコピーされた場合は第1面の情報も持つため、第1面を基にマナ総量を算出する。

原則として、変身する両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。また上述の通り、第2面のコピーとなった場合はコピーになっているパーマネント自身が変身する両面カードだったとしても、そのマナ総量は0である。

変身する両面カードではないカードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は無視される(CR:701.28c)。変身する両面カードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は実際にそのカードを変身させるが、その特性はコピーされた特性のままである。モードを持つ両面カードは変身しないことに注意。

変身する両面カードの各面の能力は関連している能力になりうる。ただし双方の能力は元々そのカードが持っている能力でなくてはならない。

  • 例:薄暮薔薇の墓所/Tomb of the Dusk Roseは「このパーマネントにより追放されたクリーチャー・カードを戦場に出す」能力を持っている。これは第1面の「クリーチャー1体を追放する」起動型能力と関連しており、この方法で追放されたカードを参照できる。

その他変身に関する詳細なルールは変身の項も参照のこと。

[編集] 旧ルール

両面カードがフィーチャーされた一部のセットにおいて、いくつかの重要なルールの変更が行われた。以下、変更前のルールを記す。

[編集] 機械兵団の進軍登場前

  • 変身する両面カードのコピーとして戦場に出たトークンは、現在有効になっている面の特性のみをコピーしていた。(変身するトークンのルールがなかったため)
  • 合体カードのCR番号は713であり、ルール上両面カードとは別扱いであった。旧CR713には合体カードは両面カードではない。と明記されていた。

[編集] イニストラードを覆う影登場前

[編集] モードを持つ両面カードに関するルール

両面カードのうち、そのカードを「変身」または「トランスフォーム」させる、あるいはそのカードを「変身した状態で」または「トランスフォームした状態で」唱えたり戦場に出す能力を持たないもの(=変身する両面カードでないもの)を、モードを持つ両面カードと呼ぶ。

モードを持つ両面カードは両面ともに土地またはマナ・コストを持つ呪文である。(通常は手札から)プレイする際には、唱え始める時にどちらかを選んでプレイする。

モードを持つ両面カードをプレイすることが適正であるかどうかを判定するには、あなたがプレイしようとしている面の特性のみを考慮し、他の面の特性は無視する。

何らかの効果がプレイヤーにモードを持つ両面カードをプレイさせるなら、どちらの面をプレイすることを選んだかに応じて、それを呪文として唱えても土地としてプレイしてもよい。効果がモードを持つ両面カードを(「プレイする」のではなく)唱えさせるなら、それを土地として唱えることはできない。

  • 第1面/第2面を選択できるのはプレイする際だけで、それ以外では両面カードの共通ルールである「普段の特性は第1面」「単に戦場に出る際は第1面」に従うことに注意。詳細は#共通ルールを参照。

モードを持つ両面カードのマナ総量は、考慮している面の特性に基づいて決まる。スタックと戦場では、表向きの面を考慮する。他のすべての領域では、第1面のみを考慮する。変身する両面カードとは第2面のマナ総量の決定方法が異なるので要注意。

変身させたり変身させた状態で戦場に出したりできるのは、変身する両面カードのみである。モードを持つ両面カードを変身させたり変身させた状態で戦場に出したりするという指示は無視する。

[編集] リバーシブル・カード

カードの裏面が、表面と同じカードのイラスト違いになっているカードが存在する(Heads I Win, Tails You LoseTransformers: Optimus Prime vs. MegatronJust Add Milkなど)。これらはリバーシブル・カード/Reversible Cardと呼ばれる。これらはルール上は通常のカードと同じ扱いであり、両面カードではない

[編集] その他

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. マジックイベント規定
  2. Feature: ジャッジ、世界の舞台で(Event Coverage)
  3. Update to Pro Tour Shadows over Innistrad Draft(GatheringMagic.com)
  4. Double-Faced Cards Procedure for Professional REL Drafts(News 2016年5月25日 WotC著)
  5. Storm Scale: Innistrad and Shadows over Innistrad/ストーム値:『イニストラード』『イニストラードを覆う影』(Making Magic 2017年3月27日 Mark Rosewater著)
  6. Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1(Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)
  7. Odds & Ends: Ixalan, Part 2/こぼれ話:『イクサラン』 その2(Making Magic 2017年10月16日 Mark Rosewater著)
  8. 『マナバーン2022』(ホビージャパン、2021年12月23日初版)p.92 ISBN 9784798626918

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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