衝動的ドロー

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
1行: 1行:
 
{{Otheruses|[[開発部]]語|[[衝動/Impulse]]風の[[効果]]|濾過}}
 
{{Otheruses|[[開発部]]語|[[衝動/Impulse]]風の[[効果]]|濾過}}
'''衝動的ドロー'''/''Impulsive draw''は、「[[あなた]]の[[ライブラリーの一番上]]の[[カード]]をN枚[[追放]]し、[[ターン終了時まで]]それを[[プレイ]]してもよい」という[[能力]]を指す[[開発部]]<ref name="mm161107">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/few-more-words-rd-2016-11-07 A Few More Words from R&D]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0017925/ 開発部語辞典2016]([[Making Magic]] [[2016年]]11月7日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
+
'''衝動的ドロー'''/''Impulsive draw''は、「[[あなた]]の[[ライブラリーの一番上]]の[[カード]]をN枚[[追放]]し、一定期間それを[[プレイ]]してもよい」という[[能力]]を指す[[開発部]]用語<ref name="mm161107">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/few-more-words-rd-2016-11-07 A Few More Words from R&D]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0017925/ 開発部語辞典2016]([[Making Magic]] [[2016年]]11月7日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
 
{{#card:Abbot of Keral Keep}}
 
{{#card:Abbot of Keral Keep}}
9行: 9行:
 
2021年現在では赤は衝動的ドローの1種色とされ<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2021-10-18 Mechanical Color Pie 2021]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035515/ メカニズム的カラー・パイ 2021年版](Making Magic [[2021年]]10月18日 Mark Rosewater著)</ref>、この能力を持った赤のカードが継続的に作られている。
 
2021年現在では赤は衝動的ドローの1種色とされ<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2021-10-18 Mechanical Color Pie 2021]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035515/ メカニズム的カラー・パイ 2021年版](Making Magic [[2021年]]10月18日 Mark Rosewater著)</ref>、この能力を持った赤のカードが継続的に作られている。
  
追放したカードをプレイできる期限は「ターン終了時まで」が基本だが、[[溶岩との融和/Commune with Lava]]では「次のあなたのターンの終了時まで」続く他、[[反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance]]の1つ目の+1忠誠度能力では能力の[[解決中に呪文を唱える]]必要がある。いずれの能力でも、衝動的ドローの一種として扱われている<ref name="mm161107" /><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/hooked-draconics-part-1-2015-03-16 Hooked on Draconics, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0014511/ 龍詞に魅せられて その1](Making Magic [[2015年]]3月16日 Mark Rosewater著)</ref>。また、カードによっては、[[呪文]]は[[唱える|唱えられる]]が[[土地]]はプレイできないものもある(→[[#ルール]])。
+
追放したカードをプレイできる期限は「[[ターン終了時まで]]」が基本だが、[[溶岩との融和/Commune with Lava]]などのように「次のあなたのターンの終了時まで」続くものや、[[反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance]]の1つ目の+1忠誠度能力など能力の[[解決中に呪文を唱える]]必要があるものもある。また、カードによっては、[[呪文]]は[[唱える|唱えられる]]が[[土地]]はプレイできないものもある(→[[#ルール]])。いずれの能力でも、衝動的ドローの一種として扱われている<ref name="mm161107" /><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/hooked-draconics-part-1-2015-03-16 Hooked on Draconics, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0014511/ 龍詞に魅せられて その1](Making Magic [[2015年]]3月16日 Mark Rosewater著)</ref>
  
 
*語感から誤解があるかもしれないが、[[衝動/Impulse]]風のドローではない。衝動/Impulseと似た[[効果]]は'''[[濾過]]'''と呼ばれる。
 
*語感から誤解があるかもしれないが、[[衝動/Impulse]]風のドローではない。衝動/Impulseと似た[[効果]]は'''[[濾過]]'''と呼ばれる。
77行: 77行:
 
*[[幽体の兵長、ベル・ボルカ/Bell Borca, Spectral Sergeant]] - [[白赤]]4マナクリーチャー。アップキープに誘発。これのパワーはこのターン追放されたカード中最大のマナ総量に等しい。(統率者レジェンズ)
 
*[[幽体の兵長、ベル・ボルカ/Bell Borca, Spectral Sergeant]] - [[白赤]]4マナクリーチャー。アップキープに誘発。これのパワーはこのターン追放されたカード中最大のマナ総量に等しい。(統率者レジェンズ)
 
*[[豊潤の角杯、ハーンフェル/Harnfel, Horn of Bounty]] - 5マナの[[有色]][[伝説のアーティファクト]]。起動コストとして手札1枚を捨て、2枚を追放。(カルドハイム)
 
*[[豊潤の角杯、ハーンフェル/Harnfel, Horn of Bounty]] - 5マナの[[有色]][[伝説のアーティファクト]]。起動コストとして手札1枚を捨て、2枚を追放。(カルドハイム)
*'''[[スカルドの決戦/Showdown of the Skalds]]''' - 白赤4マナの[[英雄譚]]エンチャント。第Ⅰ章で4枚追放。(カルドハイム)
+
*'''[[スカルドの決戦/Showdown of the Skalds]]''' - 白赤4マナの[[英雄譚]]エンチャント。第I章で4枚追放。(カルドハイム)
 
*'''[[炎巨人の憤怒/Fire Giant's Fury]]''' - 2マナソーサリー。対象の[[巨人]]に+2/+2[[修整]]と[[トランプル]]に加え、与えたダメージ枚数分追放するサボタージュ能力を付与。(カルドハイム)
 
*'''[[炎巨人の憤怒/Fire Giant's Fury]]''' - 2マナソーサリー。対象の[[巨人]]に+2/+2[[修整]]と[[トランプル]]に加え、与えたダメージ枚数分追放するサボタージュ能力を付与。(カルドハイム)
 
*[[表現の反復/Expressive Iteration]] - [[青赤]]2マナのソーサリー。ライブラリーの上3枚から1枚を追放、さらに1枚は手札、1枚をライブラリーの下に送る。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
 
*[[表現の反復/Expressive Iteration]] - [[青赤]]2マナのソーサリー。ライブラリーの上3枚から1枚を追放、さらに1枚は手札、1枚をライブラリーの下に送る。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)

2022年11月16日 (水) 09:45時点における版

衝動的ドロー/Impulsive drawは、「あなたライブラリーの一番上カードをN枚追放し、一定期間それをプレイしてもよい」という能力を指す開発部用語[1]


Abbot of Keral Keep / ケラル砦の修道院長 (1)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) モンク(Monk)

果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
ケラル砦の修道院長が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをプレイしてもよい。

2/1

目次

解説

初めて登場したのはアイスエイジエルキンの壷/Elkin Bottleの能力。その後それを元ネタとして基本セット2014紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromasterの±0忠誠度能力が作られた。当時の役割の少なさを補うために赤に移行された能力で、本来は赤の役割ではないドローを期間を区切って一時的なものにすることで赤らしさを保ち、他のの邪魔をすることもなく赤のカラーパイが広げられた[2][3]紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster#開発秘話も参照。

2021年現在では赤は衝動的ドローの1種色とされ[4]、この能力を持った赤のカードが継続的に作られている。

追放したカードをプレイできる期限は「ターン終了時まで」が基本だが、溶岩との融和/Commune with Lavaなどのように「次のあなたのターンの終了時まで」続くものや、反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceの1つ目の+1忠誠度能力など能力の解決中に呪文を唱える必要があるものもある。また、カードによっては、呪文唱えられる土地はプレイできないものもある(→#ルール)。いずれの能力でも、衝動的ドローの一種として扱われている[1][5]

ルール

  • 「そのカードをプレイしてもよい。」とは、そのカードが土地であればプレイしてもよく、呪文であれば唱えてもよいという意味である。「そのカードを唱えてもよい。」という効果の場合、追放された土地カードをプレイすることはできない。
  • 手札からではなく追放領域からプレイできる以外の、土地のプレイと呪文を唱えることに関する手順や制限はすべて従わなければならない。
  • 唱えた呪文は、解決されれば通常通りパーマネント呪文戦場に出て、インスタントかソーサリーならば墓地に置かれる。
  • 示された期間が終わってもプレイされていないカードは、追放されたままになる。

主なカード

ウォーハンマー40,000統率者デッキまで対応。特記しない限り1枚追放で、使用期限はそのターン終了時まで。太字は使用期限が「次のあなたのターン終了時まで」持続する。マナ・コストを支払うことなく唱えるものは野生の呼び声/Call of the Wildの項を参照。

脚注

  1. 1.0 1.1 A Few More Words from R&D/開発部語辞典2016Making Magic 2016年11月7日 Mark Rosewater著)
  2. Working Your Core/『基本』的な働き(Making Magic 2013年7月8日 Mark Rosewater著)
  3. Every Fire Begins with a Spark/どんな大火も灯から(Making Magic 2013年7月11日 Dave Guskin著)
  4. Mechanical Color Pie 2021/メカニズム的カラー・パイ 2021年版(Making Magic 2021年10月18日 Mark Rosewater著)
  5. Hooked on Draconics, Part 1/龍詞に魅せられて その1(Making Magic 2015年3月16日 Mark Rosewater著)
  6. If red is supposed to be the impulsive color why...Blogatog 2015年4月12日 Mark Rosewaterのブログ)

参考

QR Code.gif