5色デッキ

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すべての[[色]]を使うので、各色の[[パワーカード]]を使うことができる。さらに、各色の[[色の役割]]を扱えるため、あらゆることに対応が可能である。
 
すべての[[色]]を使うので、各色の[[パワーカード]]を使うことができる。さらに、各色の[[色の役割]]を扱えるため、あらゆることに対応が可能である。
  
当然ながら色配分が最も難しく、ちょっとしたことで[[色事故]]に陥ってしまう。そのため、[[砕土/Harrow]]などの[[土地]]を揃える[[呪文]]や強力な[[多色地形]]が存在するような[[環境]]でなければ構築は難しい。
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当然ながら色配分が最も難しく、ちょっとしたことで[[色事故]]に陥ってしまう。そのため、[[砕土/Harrow]]などの[[土地]]を揃える[[呪文]]や強力な[[多色土地]]が存在するような[[環境]]でなければ構築は難しい。
  
5色デッキが活躍した時期としては、[[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]、[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]などの優れた[[5色地形]]が多数存在した[[ミラージュ・ブロック]]期や、強力な[[所有地カード]]と[[多色カード]]が多数存在した[[インベイジョン・ブロック]]期が有名である。
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5色デッキが活躍した時期としては、[[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]、[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]などの優れた[[5色土地]]が多数存在した[[ミラージュ・ブロック]]期や、強力な[[所有地カード]]と[[多色カード]]が多数存在した[[インベイジョン・ブロック]]期、[[ヴィヴィッドランド]]擁する[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]期から[[多色]]推奨の[[アラーラの断片ブロック]]期が特に有名である。
  
 
近年では[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]・[[デュアルランド]]の組み合わせにより、[[エクステンデッド]]や[[エターナル]]でも見られるようになってきた。
 
近年では[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]・[[デュアルランド]]の組み合わせにより、[[エクステンデッド]]や[[エターナル]]でも見られるようになってきた。
  
==アラーラの断片ブロック構築==
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==ラヴニカのギルド~基本セット2021期==
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[[風景の変容/Scapeshift]]の[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]により[[スケープシフト#イクサラン・ブロック~基本セット2020期|スケープシフト]]は消滅したものの、[[不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim]]と[[死者の原野/Field of the Dead]]の組み合わせは依然として強力であり、これを中心に据えた[[白青黒赤緑|5色]]の[[ランプ]][[デッキ]]、'''ゴロス・ランプ'''(''Golos Ramp'')が引き続き環境に存在している。
  
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{{#card:Golos, Tireless Pilgrim}}
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{{#card:Field of the Dead}}
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詳細は[[ゴロス・ランプ]]を参照。
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死者の原野禁止後は、[[創案の火/Fires of Invention]]で[[マナ・コスト]]を踏み倒すことを前提にしつつ、通常プレイも視野に入れた'''5色ファイアーズ''' (''5C Fires'') が登場した。
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詳細は[[創案の火#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|創案の火]]を参照。
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==イクサラン・ブロック~基本セット2020期==
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[[チェックランド]]+[[ショックランド]]の組み合わせにより[[多色]]化が容易な環境であり、いくつかの5色デッキが存在する。
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[[ラヴニカのギルド]]参入後には、'''レインボーリッチ'''(''Rainbow Lich'')と呼ばれるすべての[[色]]の[[カード]]を使用した[[コンボデッキ]]が登場した。
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{{#card:Lich's Mastery}}
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{{#card:Chance for Glory}}
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{{#card:Nature's Spiral}}
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{{#card:The Mirari Conjecture}}
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詳細は[[レインボーリッチ]]を参照。
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また、ラヴニカのギルドから[[彩色の灯籠/Chromatic Lantern]]を獲得したことで、[[黒単色デッキ]]でありながら5色デッキでもある'''彩色黒単'''(''Chromatic Black'')が登場した。
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{{#card:Chromatic Lantern}}
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{{#card:Mastermind's Acquisition}}
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詳細は[[黒コントロール#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期|黒コントロール]]を参照。
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[[基本セット2020]]参入後には、[[不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim]]のために5色化した'''5色スケープシフト'''(''5C Scapeshift'')が登場した。
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{{#card:Scapeshift}}
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{{#card:Golos, Tireless Pilgrim}}
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詳細は[[スケープシフト#イクサラン・ブロック~基本セット2020期|スケープシフト]]を参照。
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==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期==
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[[フェッチランド]]+[[バトルランド]]の組み合わせにより[[多色]]化が容易になったことで、[[タルキール覇王譚ブロック]]の強力な[[多色カード]]と[[戦乱のゼンディカー]]の[[収斂]]メカニズムを活用する[[白青黒赤緑|5色]]の[[ミッドレンジ]]ないし[[コントロール (デッキ)|コントロール]]系の[[デッキ]]が組まれるようになった。
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{{#card:Bring to Light}}
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{{#card:Siege Rhino}}
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特に[[白日の下に/Bring to Light]]を中心とした'''5色白日'''(''5-Color Bring to Light'')と呼ばれる[[フルタップ|タップアウト]]型の構成が多い。白日の下には[[全体除去]]や[[完全なる終わり/Utter End]]などの[[カード]]を必要に応じて[[シルバーバレット]]できるだけでなく、単純に[[カードパワー]]の高い[[包囲サイ/Siege Rhino]]を[[サーチ]]する手段としても強力である。泣き所である序盤の[[マナスクリュー]]を緩和しつつ、白日の下にや多彩な1枚[[挿す|挿し]]呪文を使い回す[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy]]も[[キーカード]]に挙げられる。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[プロツアー「戦乱のゼンディカー」]] 第127位、スタンダード部門8-2 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptbfz 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptbfz15/ 参考])
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**使用者:[[Scott Lipp]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー]])
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{{#MagicFactory:df314938}}
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*[[赤マナ]]を要求するカードは[[サイドボード]]の[[光輝の炎/Radiant Flames]]のみ(白日の下にの収斂を除く)。
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==テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期==
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[[魂剥ぎ/Soulflayer]]と[[彩色マンティコア/Chromanticore]]の[[コンボ]]を狙う[[墓地]]利用[[デッキ]]、'''彩色剥ぎ'''(''Chromantiflayer'')が存在する。
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{{#card:Mana Confluence}}
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{{#card:Chromanticore}}
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[[マナの合流点/Mana Confluence]]や[[森の女人像/Sylvan Caryatid]]が[[白青黒赤緑|5色]]の[[マナ基盤]]を支えている。詳細は[[魂剥ぎ#スタンダード|魂剥ぎ]]を参照。
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また[[タルキール龍紀伝]]参入後には、[[精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon]]を[[積む]]ことで様々な[[色]]の[[ドラゴン]]をフル活用するデッキが登場した。
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{{#card:Haven of the Spirit Dragon}}
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{{#card:Dragonlord Ojutai}}
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大きく分けて[[青]]を中心とする[[コントロール (デッキ)|コントロール]]タイプと、[[緑]]を中心とする[[ミッドレンジ]]タイプの2種類がある。前者については[[青単ドラゴンコントロール]]、後者については[[ドラゴンメガモーフ]]を参照。
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==ラヴニカへの回帰ブロック構築==
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[[ラヴニカへの回帰ブロック構築]]では、[[迷路の終わり/Maze's End]]を[[キーカード]]とした[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が存在する。
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{{#card:Maze's End}}
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詳細は[[迷路の終わりコントロール]]を参照。
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==イニストラード・ブロック期==
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[[掘葬の儀式/Unburial Rites]]、[[追跡者の本能/Tracker's Instincts]]、[[信仰無き物あさり/Faithless Looting]]といった強力な[[フラッシュバック]][[呪文]]をふんだんに使うべく5色にまで[[色]]を増やした[[リアニメイト]][[デッキ]]、[[Frites]]が登場した。
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{{#card:Unburial Rites}}
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{{#card:Mulch}}
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特段[[多色土地]]や[[土地]][[サーチ]]の優秀な[[環境]]というわけではないが、[[緑]]を中心に他の4色を[[タッチ]]し、[[根囲い/Mulch]]や追跡者の本能で[[ライブラリー]]を掘り下げつつ[[マナ基盤]]を呼び込むという形で5色化を実現している。
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==アラーラの断片ブロック構築==
 
[[残酷な根本原理/Cruel Ultimatum]]を[[エンドカード]]に据えた[[残酷コントロール#アラーラの断片ブロック構築|5色残酷コントロール]]が存在。特に[[続唱]]の[[アドバンテージ]]エンジンを搭載した[[続唱 (デッキ)#アラーラの断片ブロック構築|5色続唱コントロール]]が[[アラーラの断片ブロック構築]]の[[メタゲーム]]の一角をなした。
 
[[残酷な根本原理/Cruel Ultimatum]]を[[エンドカード]]に据えた[[残酷コントロール#アラーラの断片ブロック構築|5色残酷コントロール]]が存在。特に[[続唱]]の[[アドバンテージ]]エンジンを搭載した[[続唱 (デッキ)#アラーラの断片ブロック構築|5色続唱コントロール]]が[[アラーラの断片ブロック構築]]の[[メタゲーム]]の一角をなした。
  
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===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
**[[プロツアーホノルル09]] ベスト4([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
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**[[プロツアーホノルル09]] ベスト4 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
 
**使用者:[[Conley Woods]]
 
**使用者:[[Conley Woods]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[アラーラの断片ブロック構築]]([[アラーラの断片]]+[[コンフラックス]]+[[アラーラの再誕]])
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**[[アラーラの断片ブロック構築]]([[アラーラの断片]]+[[コンフラックス]]+[[アラーラ再誕]])
  
 
{{#MagicFactory:df301999}}
 
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==ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
 
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
 
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[[反射池/Reflecting Pool]]と[[ヴィヴィッドランド]]などの[[多色土地]]を多用した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]である[[クイックントースト]]が登場。
[[反射池/Reflecting Pool]]と[[ヴィヴィッドランド]]などの[[多色地形]]を多用した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]である[[クイックントースト]]が登場。
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{{#card:Vivid Creek}}
 
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{{#card:Reflecting Pool}}
 
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多色地形によって構成された[[マナ基盤]]から[[パワーカード]]を繰り出す。
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多色土地によって構成された[[マナ基盤]]から[[パワーカード]]を繰り出す。
  
 
[[アラーラの断片ブロック]]参入後は[[残酷な根本原理/Cruel Ultimatum]]を活かした[[残酷コントロール#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|5色残酷コントロール]]と呼ばれるものが主流になった。
 
[[アラーラの断片ブロック]]参入後は[[残酷な根本原理/Cruel Ultimatum]]を活かした[[残酷コントロール#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|5色残酷コントロール]]と呼ばれるものが主流になった。
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==インベイジョン・ブロック期==
 
==インベイジョン・ブロック期==
 
 
[[インベイジョン・ブロック]]の[[所有地カード]]をメインとした[[ドメイン]]が登場。
 
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==テンペスト・ブロック期==
 
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[[nWo]]と呼ばれるタイプの[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が活躍した。
 
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==ミラージュ・ブロック期==
 
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[[ビジョンズ]]で[[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]、[[ウェザーライト]]で[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]という強力な[[5色土地]]を獲得。
[[ビジョンズ]]で[[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]、[[ウェザーライト]]で[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]という強力な[[5色地形]]を獲得。
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{{#card:Undiscovered Paradise}}
 
{{#card:Undiscovered Paradise}}
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[[5CG]]や[[5CB]]など、多種多彩な[[デッキ]]が活躍した。
 
[[5CG]]や[[5CB]]など、多種多彩な[[デッキ]]が活躍した。
  
==エクステンデッド(ラヴニカ・ブロック参入後)==
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==エクステンデッド(時のらせん期)==
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[[時のらせん]]期以降の[[エクステンデッド]]でも[[残酷コントロール#エクステンデッド|残酷コントロール]]の形で活躍している。
  
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詳細は[[残酷コントロール#エクステンデッド|残酷コントロール]]を参照のこと。
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==エクステンデッド(ラヴニカ・ブロック参入後)==
 
[[ラヴニカ・ブロック]]参入後の[[エクステンデッド]]でも、[[ショックランド]]と[[フェッチランド]]を組み合わせた[[デッキ]]がいくつも生み出された。
 
[[ラヴニカ・ブロック]]参入後の[[エクステンデッド]]でも、[[ショックランド]]と[[フェッチランド]]を組み合わせた[[デッキ]]がいくつも生み出された。
  
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==エクステンデッド(デュアルランド期)==
 
==エクステンデッド(デュアルランド期)==
 
 
古い[[エクステンデッド]]では[[デュアルランド]]が使用可能だったため、容易に5色デッキを組むことができた。
 
古い[[エクステンデッド]]では[[デュアルランド]]が使用可能だったため、容易に5色デッキを組むことができた。
  
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ほかにも[[青]]を中心とした[[パーミッション]]デッキ([[D5C#エクステンデッド|5CU]])なども存在した。
 
ほかにも[[青]]を中心とした[[パーミッション]]デッキ([[D5C#エクステンデッド|5CU]])なども存在した。
  
==レガシー==
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==モダン==
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フォーマット制定時から、[[グリセルシュート]]に[[太陽の拳/Fist of Suns]]を採用した'''Tin Fists'''が存在する。
  
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[[イクサラン]]参入後は、[[タイプ的デッキ]]専用の[[5色土地]]を使った[[人間 (デッキ)#モダン|5色人間]]が頭角を現した。
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==レガシー==
 
[[フェッチランド]]と[[デュアルランド]]の組み合わせで[[レガシー]]でも活躍している。
 
[[フェッチランド]]と[[デュアルランド]]の組み合わせで[[レガシー]]でも活躍している。
  
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==ヴィンテージ==
 
==ヴィンテージ==
 
 
[[ヴィンテージ]]には[[4CC]]とよばれる[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が存在する。
 
[[ヴィンテージ]]には[[4CC]]とよばれる[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が存在する。
  
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==参考==
 
==参考==
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*[https://mtg-jp.com/reading/variety/0004515/ 浅原晃の「デッキタイムトラベル!」 Part7 -5色デッキ]([[WotC]]、文:[[浅原晃]])
 
*[[単色デッキ]]
 
*[[単色デッキ]]
 
*[[多色デッキ]]
 
*[[多色デッキ]]
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*[[デッキカラー]]
 
*[[デッキカラー]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
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[[Category:5色ビートダウンデッキ|*]]
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[[Category:ラヴニカへの回帰ブロック構築デッキ|5しよくてつき]]
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[[Category:スタンダードデッキ|5しよくてつき]]
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[[Category:エクステンデッドデッキ|5しよくてつき]]
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[[Category:レガシーデッキ|5しよくてつき]]

2024年6月20日 (木) 20:15時点における最新版

5色デッキ(5-Colored Decks)とは、5全てのカードを使って構築されたデッキのこと。

目次

[編集] 概要

すべてのを使うので、各色のパワーカードを使うことができる。さらに、各色の色の役割を扱えるため、あらゆることに対応が可能である。

当然ながら色配分が最も難しく、ちょっとしたことで色事故に陥ってしまう。そのため、砕土/Harrowなどの土地を揃える呪文や強力な多色土地が存在するような環境でなければ構築は難しい。

5色デッキが活躍した時期としては、知られざる楽園/Undiscovered Paradise宝石鉱山/Gemstone Mineなどの優れた5色土地が多数存在したミラージュ・ブロック期や、強力な所有地カード多色カードが多数存在したインベイジョン・ブロック期、ヴィヴィッドランド擁するローウィン=シャドウムーア・ブロック期から多色推奨のアラーラの断片ブロック期が特に有名である。

近年ではフェッチランドショックランドデュアルランドの組み合わせにより、エクステンデッドエターナルでも見られるようになってきた。

[編集] ラヴニカのギルド~基本セット2021期

風景の変容/Scapeshiftローテーション落ちによりスケープシフトは消滅したものの、不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim死者の原野/Field of the Deadの組み合わせは依然として強力であり、これを中心に据えた5色ランプデッキゴロス・ランプ(Golos Ramp)が引き続き環境に存在している。



詳細はゴロス・ランプを参照。

死者の原野禁止後は、創案の火/Fires of Inventionマナ・コストを踏み倒すことを前提にしつつ、通常プレイも視野に入れた5色ファイアーズ (5C Fires) が登場した。

詳細は創案の火を参照。

[編集] イクサラン・ブロック~基本セット2020期

チェックランドショックランドの組み合わせにより多色化が容易な環境であり、いくつかの5色デッキが存在する。

ラヴニカのギルド参入後には、レインボーリッチ(Rainbow Lich)と呼ばれるすべてのカードを使用したコンボデッキが登場した。




詳細はレインボーリッチを参照。

また、ラヴニカのギルドから彩色の灯籠/Chromatic Lanternを獲得したことで、黒単色デッキでありながら5色デッキでもある彩色黒単(Chromatic Black)が登場した。



詳細は黒コントロールを参照。

基本セット2020参入後には、不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrimのために5色化した5色スケープシフト(5C Scapeshift)が登場した。



詳細はスケープシフトを参照。

[編集] タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期

フェッチランドバトルランドの組み合わせにより多色化が容易になったことで、タルキール覇王譚ブロックの強力な多色カード戦乱のゼンディカー収斂メカニズムを活用する5色ミッドレンジないしコントロール系のデッキが組まれるようになった。



特に白日の下に/Bring to Lightを中心とした5色白日(5-Color Bring to Light)と呼ばれるタップアウト型の構成が多い。白日の下には全体除去完全なる終わり/Utter Endなどのカードを必要に応じてシルバーバレットできるだけでなく、単純にカードパワーの高い包囲サイ/Siege Rhinoサーチする手段としても強力である。泣き所である序盤のマナスクリューを緩和しつつ、白日の下にや多彩な1枚挿し呪文を使い回すヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyキーカードに挙げられる。

[編集] サンプルレシピ

5C Bring to Light [1]
土地 (27)
1 平地/Plains
3 森/Forest
1 沼/Swamp
4 汚染された三角州/Polluted Delta
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 島/Island
3 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
1 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1 窪み渓谷/Sunken Hollow
1 乱脈な気孔/Shambling Vent
1 燃えがらの林間地/Cinder Glade
1 伐採地の滝/Lumbering Falls
1 燻る湿地/Smoldering Marsh
1 梢の眺望/Canopy Vista
1 大草原の川/Prairie Stream
クリーチャー (13)
4 包囲サイ/Siege Rhino
2 巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer
4 ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy
1 黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang
1 龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai
1 囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental
呪文 (20)
4 白日の下に/Bring to Light
1 衰滅/Languish
1 命運の核心/Crux of Fate
4 アブザンの魔除け/Abzan Charm
2 完全無視/Complete Disregard
2 残忍な切断/Murderous Cut
1 邪悪な復活/Foul Renewal
1 シルムガルの命令/Silumgar's Command
1 払拭/Dispel
1 完全なる終わり/Utter End
2 絹包み/Silkwrap
サイドボード (15)
1 囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental
1 払拭/Dispel
1 部族養い/Feed the Clan
4 光輝の炎/Radiant Flames
2 強迫/Duress
2 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
2 正義のうねり/Surge of Righteousness
1 無限の抹消/Infinite Obliteration
1 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon


[編集] テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期

魂剥ぎ/Soulflayer彩色マンティコア/Chromanticoreコンボを狙う墓地利用デッキ彩色剥ぎ(Chromantiflayer)が存在する。



マナの合流点/Mana Confluence森の女人像/Sylvan Caryatid5色マナ基盤を支えている。詳細は魂剥ぎを参照。

またタルキール龍紀伝参入後には、精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon積むことで様々なドラゴンをフル活用するデッキが登場した。



大きく分けてを中心とするコントロールタイプと、を中心とするミッドレンジタイプの2種類がある。前者については青単ドラゴンコントロール、後者についてはドラゴンメガモーフを参照。

[編集] ラヴニカへの回帰ブロック構築

ラヴニカへの回帰ブロック構築では、迷路の終わり/Maze's Endキーカードとしたコントロールデッキが存在する。


詳細は迷路の終わりコントロールを参照。

[編集] イニストラード・ブロック期

掘葬の儀式/Unburial Rites追跡者の本能/Tracker's Instincts信仰無き物あさり/Faithless Lootingといった強力なフラッシュバック呪文をふんだんに使うべく5色にまでを増やしたリアニメイトデッキFritesが登場した。



特段多色土地土地サーチの優秀な環境というわけではないが、を中心に他の4色をタッチし、根囲い/Mulchや追跡者の本能でライブラリーを掘り下げつつマナ基盤を呼び込むという形で5色化を実現している。

[編集] アラーラの断片ブロック構築

残酷な根本原理/Cruel Ultimatumエンドカードに据えた5色残酷コントロールが存在。特に続唱アドバンテージエンジンを搭載した5色続唱コントロールアラーラの断片ブロック構築メタゲームの一角をなした。



また、ビートダウンに寄せた形の5色デッキも存在する。



環境ジャンドアグロをベースにナヤ/Nayaグリクシス/Grixisパワーカードを詰め込んだグッドスタッフデッキで、血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfの続唱から長毛のソクター/Woolly Thoctarセドラクシスの死霊/Sedraxis Specterなどにつないでゆく。

5色のマナ基盤タップイントライランドにより補うことができる。

[編集] サンプルレシピ

5-Color-Aggro [2]
土地 (24)
4 古代の聖塔/Ancient Ziggurat
1 秘儀の聖域/Arcane Sanctum
4 風変わりな果樹園/Exotic Orchard
1 森/Forest
1 島/Island
4 ジャングルの祭殿/Jungle Shrine
1 山/Mountain
1 平地/Plains
3 野蛮な地/Savage Lands
3 海辺の城塞/Seaside Citadel
1 沼/Swamp
クリーチャー (29)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
3 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
2 戦争のアスラ、ジェナーラ/Jenara, Asura of War
4 貴族の教主/Noble Hierarch
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk
4 セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter
4 長毛のソクター/Woolly Thoctar
呪文 (7)
3 ナヤの魔除け/Naya Charm
4 流刑への道/Path to Exile
サイドボード (15)
2 呪詛術士/Anathemancer
2 戦誉の天使/Battlegrace Angel
4 天界の粛清/Celestial Purge
3 妨げる光/Hindering Light
2 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
2 領土を滅ぼすもの/Realm Razer


[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

反射池/Reflecting Poolヴィヴィッドランドなどの多色土地を多用したコントロールデッキであるクイックントーストが登場。



多色土地によって構成されたマナ基盤からパワーカードを繰り出す。

アラーラの断片ブロック参入後は残酷な根本原理/Cruel Ultimatumを活かした5色残酷コントロールと呼ばれるものが主流になった。


[編集] インベイジョン・ブロック期

インベイジョン・ブロック所有地カードをメインとしたドメインが登場。



不屈の自然/Rampant Growth砕土/Harrowで各種基本土地を集めて所有地カードを使用する。

詳細はドメインのページを参照のこと。

[編集] テンペスト・ブロック期

nWoと呼ばれるタイプのコントロールデッキが活躍した。

初期のものは自然の秩序/Natural Order生ける屍/Living Deathを核としたナチュラルデスと呼ばれるタイプだった。


エクソダスで超強力エンチャント適者生存/Survival of the Fittest繰り返す悪夢/Recurring Nightmareが登場すると、この2枚を組み合わせたナイトメア・サバイバルが登場、世界選手権98を制した。



繰り返す悪夢が禁止された後は、生ける屍/Living Deathで代用したサバイバル・デスとして生き延びた。


[編集] ミラージュ・ブロック期

ビジョンズ知られざる楽園/Undiscovered Paradiseウェザーライト宝石鉱山/Gemstone Mineという強力な5色土地を獲得。



5CG5CBなど、多種多彩なデッキが活躍した。

[編集] エクステンデッド(時のらせん期)

時のらせん期以降のエクステンデッドでも残酷コントロールの形で活躍している。



詳細は残酷コントロールを参照のこと。

[編集] エクステンデッド(ラヴニカ・ブロック参入後)

ラヴニカ・ブロック参入後のエクステンデッドでも、ショックランドフェッチランドを組み合わせたデッキがいくつも生み出された。

初期には、ドメインけちな贈り物/Gifts Ungivenサーチアドバンテージ用に採用したけちドメインが登場。


また、部族の炎/Tribal Flamesガイアの力/Gaea's Mightを使用した高速ビートダウンアグロドメインも登場した。



[編集] エクステンデッド(デュアルランド期)

古いエクステンデッドではデュアルランドが使用可能だったため、容易に5色デッキを組むことができた。



適者生存/Survival of the Fittestキーカードとしたサバイバルデッキが主流。ナイトメア・サバイバルトレードウィンド・サバイバルなどが活躍した。後に適者生存/Survival of the Fittest禁止カードに指定され、これらのデッキは消滅した。

ほかにもを中心としたパーミッションデッキ(5CU)なども存在した。

[編集] モダン

フォーマット制定時から、グリセルシュート太陽の拳/Fist of Sunsを採用したTin Fistsが存在する。


イクサラン参入後は、タイプ的デッキ専用の5色土地を使った5色人間が頭角を現した。



[編集] レガシー

フェッチランドデュアルランドの組み合わせでレガシーでも活躍している。

エクステンデッドと同様ATSナイトメア・サバイバルなどのサバイバルデッキが主流。しかし神河救済真髄の針/Pithing Needleが登場した後は、これらのデッキは若干押され気味になっている。

[編集] ヴィンテージ

ヴィンテージには4CCとよばれるコントロールデッキが存在する。



詳細は4CCを参照のこと。

[編集] 代表的なデッキ

[編集] 参考

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