緑白青ビートダウン
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緑白青ビートダウン(Green-White-Blue Beatdown)は緑白青3色で組まれたビートダウン・デッキの総称。
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概要
白と緑のコスト・パフォーマンスに優れるクリーチャーを青のカウンターで守るクロック・パーミッションが基本。
主に青緑ビートダウンに白をタッチする形で組まれる。白のパーマネントコントロールにより柔軟性が高まる。また、白を足すことでクリーチャーのサイズが底上げされるのも利点である。
タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
フェッチランドのローテーション落ちによりマナ基盤こそ弱体化したものの、緑白青の優秀なクリーチャーはほぼ健在であり、バントカンパニー(Bant Company)が引き続きメタの一角を占めている。
基本的な動きは前環境と同じ。イニストラードを覆う影からは薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiterや不屈の追跡者/Tireless Trackerなどを獲得した。
プロツアー「イニストラードを覆う影」では使用率1位となった(参考/翻訳)。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「イニストラードを覆う影」 準優勝 (参考/参考)
- 使用者:Andrea Mengucci
- フォーマット
タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
ローテーション直後は緑白大変異や緑白硬化した鱗に青をタッチしたものが少数存在する程度だったが、ゲートウォッチの誓いにて森の代言者/Sylvan Advocateや反射魔道士/Reflector Mageといった優秀なクリーチャーが登場したことにより、緑白青のビートダウンデッキが本格的な活躍を見せるようになった。キーカードの集合した中隊/Collected Companyからバントカンパニー(Bant Company)、Bant Cocoなどと呼ばれる。
森の代言者や反射魔道士などの2~3マナ域のクリーチャーを、集合した中隊も絡めて次々と展開し、ドロモカの命令/Dromoka's Commandでサポートしながらビートダウンする。棲み家の防御者/Den Protector&死霧の猛禽/Deathmist Raptorの大変異コンビや、死霧の猛禽とのシナジーがあり、変身後は集合した中隊を使い回せるヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyもよく採用される。
当初は跳ねる混成体/Bounding Krasisなどが採用されていたが、ミラーマッチや対4色ラリーで地上が膠着しやすいことから、やがて飛行を持つ空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawnerや風番いのロック/Wingmate Rocを採用したものが主流になった。
サンプルレシピ
- 備考
- フォーマット
Bant Company [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
タルキール龍紀伝の参入により、オジュタイバント(Ojutai Bant)やバント大変異(Bant Megamorph)と呼ばれる緑白タッチ青のビートダウンないしミッドレンジ系のデッキが登場した。
マナ・クリーチャーやクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixからマナを伸ばして龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutaiや狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Callerといった中マナ域のクリーチャーに繋げる。怪物化能力を持つ羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lionや棲み家の防御者/Den Protector+死霧の猛禽/Deathmist Raptorコンボなど、序盤から終盤まで活躍するカードが選択されているのが特徴。
メインデッキで青マナを要求するのは龍王オジュタイのみ、もしくはそれに加えて少数のカードだけだが、2ゲーム目以降はカウンターをサイドインしクロック・パーミッションのように立ち回ることもできる。
デザイナーはCraig Wescoe(参考/翻訳)。彼がプロツアー「タルキール龍紀伝」に持ち込みスタンダード部門8-2(全体10位)の成績を残したことで、環境の一角となった。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリクラクフ15 ベスト8 (参考)
- 使用者:Samuel Pardee
- フォーマット
Ojutai Bant [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
呪禁バント(Bant Hexproof)またはバント・オーラ(Bant Auras)と呼ばれる、呪禁とオーラのシナジーを活かしたデッキが存在する。
詳細は呪禁バントを参照。
イニストラード・ブロック構築
スピリット(Spirits)あるいはGeistsと呼ばれる、単体強化を軸とした緑青タッチ白のデッキが存在する。
詳細は呪禁バントを参照。
アラーラの断片ブロック期
バントカラーのビートダウン・デッキ、バントアグロが存在し、スタンダードやアラーラの断片ブロック構築で活躍した。
コンフラックスで貴族の教主/Noble Hierarchが加わったことも大きい。バントの魔除け/Bant Charmや忘却の輪/Oblivion Ringなどのサポートを受けつつ殴り殺す。
神河ブロック構築
神河ブロック構築では、強力な伝説のクリーチャーを主体にしたビート・コントロールデッキ。緑と青のクリーチャーによるビートダウンに白のサポートを足した構成をとる。
桜族の長老/Sakura-Tribe Elderと木霊の手の内/Kodama's Reachからマナ加速し、曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorなどのファッティを高速召喚して殴るのが基本的な動き。
白ウィニーなどの速いウィニーデッキには梅澤の十手/Umezawa's Jitteで除去し、最後の裁き/Final Judgmentで一掃する。
緊急時/Time of Needで状況に応じ必要なクリーチャーをサーチしてくるシルバーバレット戦略も採られる。また、神河物語で改定された当時のレジェンド・ルールを活かして対消滅で対戦相手のクリーチャーを除去する使い方もできる。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーフィラデルフィア05 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Steven Wolfman
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (18) | |
4 | 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder |
4 | 明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star |
3 | 大蛇の支援者/Orochi Sustainer |
2 | 北の樹の木霊/Kodama of the North Tree |
2 | 曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror |
1 | 浄火明神/Myojin of Cleansing Fire |
1 | 塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker |
1 | 狐の守護神/Patron of the Kitsune |
呪文 (20) | |
4 | 木霊の手の内/Kodama's Reach |
4 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
4 | 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top |
3 | 最後の裁き/Final Judgment |
3 | 緊急時/Time of Need |
2 | 香杉の源獣/Genju of the Cedars |
土地 (22) | |
10 | 森/Forest |
7 | 平地/Plains |
2 | 氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge |
1 | 永岩城/Eiganjo Castle |
1 | 先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers |
1 | 島/Island |
サイドボード | |
4 | 廃院の神主/Empty-Shrine Kannushi |
4 | 亡霊の牢獄/Ghostly Prison |
4 | 密の反抗/Hisoka's Defiance |
2 | 摩滅/Wear Away |
1 | 塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker |
オデッセイ・ブロック期
同環境の青緑ビートダウンに白を加えたデッキが登場、青緑白マッドネスなどが活躍した。
エクステンデッド
バント/Bantのクリーチャーをカウンターや除去でサポートするバントアグロが活躍している。
エクステンデッド(デュアルランド期)
ミラクルグロウに白を追加したスーパーグロウが登場、メタゲームの一角を占めた。
モダン
集合した中隊/Collected Companyを活用したバント・カンパニー(Bant Company)が存在する。
同環境のアブザン・カンパニーとは異なり無限コンボは搭載しておらず、純粋なグッドスタッフとして振る舞う。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリボローニャ16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Alessandro Lippi
- フォーマット
Bant Company [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 当時のモダン環境を支配していたエルドラージデッキを強く意識した構成となっており、メインデッキから剛胆な勇士/Intrepid Heroまでもが採用されている。
レガシー
青緑スレッショルドに白をタッチしたデッキが環境初期から活躍した。
コンフラックスの登場で貴族の教主/Noble Hierarchが加わったことでバントアグロが成立、一個のアーキタイプとして確立した。