硬化した鱗
提供:MTG Wiki
硬化した鱗 (Hardened Scales) は、硬化した鱗/Hardened Scalesと+1/+1カウンターに関するカードのシナジーを中心に据えたビートダウンデッキの総称。単に鱗 (Scales) とも。マジック・オリジン参入後のスタンダードと、パイオニア、モダンに存在する。
目次 |
[編集] 概要
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーの上に+1/+1カウンターが1個以上置かれるなら、代わりにその数に1を足した数の+1/+1カウンターをそれの上に置く。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
搭載歩行機械は、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
搭載歩行機械が死亡したとき、これの上に置かれている+1/+1カウンター1個につき、飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(1),(T):搭載歩行機械の上に+1/+1カウンターを1個置く。
硬化した鱗/Hardened Scalesを設置し、搭載歩行機械/Hangarback Walkerなどの+1/+1カウンターを置く能力の効率を引き上げるのが基本戦略。
[編集] スタンダード
タルキール覇王譚で硬化した鱗/Hardened Scalesが登場した直後はほとんど活躍できなかったが、マジック・オリジンから搭載歩行機械/Hangarback Walkerとマナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydraを獲得したことで、少数ながらもスタンダード環境に姿を見せるようになった。
クリーチャー — ハイドラ(Hydra)
トランプル
プレイヤーが呪文を1つ唱えるたび、マナ喰らいのハイドラの上に+1/+1カウンターを1個置く。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とする。このターン、それが与えるすべてのダメージを軽減する。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはエンチャントを1つ生け贄に捧げる。
・クリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
・あなたがコントロールするクリーチャー1体とあなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。
硬化した鱗により、自分自身に+1/+1カウンターを置く能力を持つ毅然さの化身/Avatar of the Resolute、搭載歩行機械、マナ喰らいのハイドラなどのサイズを引き上げることを狙う。+1/+1カウンターを置きながらビートダウンをサポートできるドロモカの命令/Dromoka's Command、回避能力を付与するアブザンの鷹匠/Abzan Falconerもよく使われる。
戦乱のゼンディカー参入後はローテーションにより不動のアジャニ/Ajani Steadfastなどを失うも、引き続き環境に存在している。特にゲートウォッチの誓い参入後はゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikarの獲得により、大きく強化されている。
伝説のプレインズウォーカー — ニッサ(Nissa)
[+1]:緑の0/1の植物(Plant)クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-2]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
[-7]:あなたはX点のライフを得てX枚のカードを引く。Xは、あなたがコントロールする土地の総数に等しい。
主に緑白2色で組まれるが、戦乱のゼンディカー参入後はフェッチランド+バトルランドの組み合わせにより色を増やすのが容易になったため、他の色をタッチしたものも登場している。
[編集] サンプルリスト
[編集] マジック・オリジン後
- 備考
- ワールド・マジック・カップ15大阪予選 準優勝(参考)
- 使用者:山田拓也
- フォーマット
- マジック・オリジン参入後のリスト。
[編集] 戦乱のゼンディカー後
- 備考
- グランプリインディアナポリス15 ベスト8(参考)
- 使用者:David Phelps
- フォーマット
Bant Hardened Scales [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 戦乱のゼンディカー参入後(ローテーション直後)のリスト。頑固な否認/Stubborn Denialのために青がタッチされている。
[編集] ゲートウォッチの誓い後
- 備考
- グランプリヒューストン16 ベスト4(参考)
- 使用者:Mark Jacobson
- フォーマット
GW Scales [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- ゲートウォッチの誓い参入後のリスト。
[編集] パイオニア
パイオニアでは、主に黒緑巻きつき蛇とのハイブリッドデッキとして組まれる。
クリーチャー — 蛇(Snake)
あなたがコントロールする、アーティファクトやクリーチャーの上にカウンターが1個以上置かれるなら、代わりにその数に1を足した数のその種類のカウンターをそのパーマネントの上に置く。
あなたがカウンターを1個以上得るなら、代わりにあなたはその数に1を足した数のその種類のカウンターを得る。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
(T):あなたがコントロールする各アーティファクト・クリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1硬化した鱗/Hardened Scalesか巻きつき蛇/Winding Constrictorの存在下で搭載歩行機械/Hangarback Walkerや歩行バリスタ/Walking Ballistaを並べ、鋼の監視者/Steel Overseerで全体強化して戦う。
イコリア:巨獣の棲処からはオゾリス/The Ozolithや夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを獲得し、強化された。
[編集] サンプルリスト
Hardened Constrictor [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- イコリア:巨獣の棲処参入後のリスト。夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denが相棒に据えられている。
[編集] モダン
モダンでは親和とのハイブリッドデッキが存在する。鱗親和 (Hardened Scales Affinity) とも呼ばれる。
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)
アーティファクト1つを生け贄に捧げる:電結の荒廃者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
接合1(このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
アーティファクト
あなたがコントロールするパーマネント1つの上に+1/+1カウンターが1個以上置かれるたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、無色の1/1の霊気装置(Servo)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(3),(T):パーマネント1つかプレイヤー1人を対象とし、そのパーマネントの上に置かれているかそのプレイヤーが持つカウンター1個を選ぶ。それと同じ種類のカウンターを1個、そのパーマネントの上に置くか、そのプレイヤーに与える。
硬化した鱗/Hardened Scalesを設置し、搭載歩行機械/Hangarback Walkerや鋼の監視者/Steel Overseerなどの+1/+1カウンターを置く能力を活用して戦う。特に硬化した鱗と電結の荒廃者/Arcbound Ravagerとのシナジーが強烈で、これを利用して歩行バリスタ/Walking Ballistaか墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusに大量の+1/+1カウンターを置くのが最も基本的な勝ち筋となる。
2018年夏頃に頭角を現すと、グランプリプラハ18の優勝を皮切りに次々と結果を残し、メタの一角を占めるようになる。2020年1月にオパールのモックス/Mox Opalが禁止カードに指定され一時弱体化するも、3ヶ月後に発売されたイコリア:巨獣の棲処からオゾリス/The Ozolithや夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを獲得し、復権した。
伝説のアーティファクト
あなたがコントロールしているクリーチャーが1体戦場を離れるたび、それの上にカウンターが置かれていた場合、オゾリスの上にそれらのカウンターを置く。
あなたのターンの戦闘の開始時に、オゾリスの上にカウンターが置かれていた場合、クリーチャー1体を対象とする。あなたはオゾリスの上からすべてのカウンターをそれの上に移動してもよい。
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。
[編集] サンプルリスト
[編集] 初期型
- 備考
- グランプリプラハ18 優勝(参考)
- 使用者:Lauri Pispa
- フォーマット
Hardened Scales Affinity [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 初期のリスト。
[編集] イコリア:巨獣の棲処後
- 備考
- フォーマット
Selesnya Hardened Scales [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- イコリア:巨獣の棲処参入後のリスト。夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denが相棒に据えられている。