ブリンク
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2023年10月15日 (日) 21:53時点における版
ブリンク(Blink)とは、時のらせんブロック以降に組まれるコントロールデッキ。有用なETB能力を持つクリーチャーを明滅させてアドバンテージを獲得することを重視する。デッキ名の由来は一瞬の瞬き/Momentary Blinkから。
目次 |
概要
序盤はマナ・クリーチャーやマナ・アーティファクトでマナを伸ばし、軽い呪文で耐える。その後187クリーチャーを戦場に出し、一瞬の瞬きでETB能力を何度も使いまわして戦場をコントロールする。
採用される187クリーチャーは、汎用性の高い裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskateや造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savantによるバウンスなど。そのほかの部分は時期と環境により様々である。
- 時のらせんブロック構築でもメタゲームの一角を担った。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
ローウィン参入後は影を潜めていたが、モーニングタイドで目覚ましヒバリ/Reveillarkを獲得する。
影武者/Body Doubleによるコピーと鏡の精体/Mirror Entityなどの自爆手段による無限コンボが可能となった。
詳細はヒバリブリンクを参照のこと。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
序盤印鑑などからマナ加速してマナ基盤を整え、一瞬の瞬き/Momentary BlinkでETB能力を使いまわす。
中核は白青で組まれ、その他に3色目が入ることが多い。3色目は基本的に採用するクリーチャーの色であり、4色の場合もある。
以下に各色の特徴を記載する。
- 青白赤
- 土地破壊になだれ乗り/Avalanche Riders、フィニッシャーのボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteあたりがよく採用される。憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Furyも変異経由で高速召喚できるため投入されることが多い。他にも稲妻の天使/Lightning Angelなどトリコロールの強力カードを投入できるため、このカラーパターンは特に人気が高い。
- 青白緑
- ロクソドンの教主/Loxodon Hierarchのライフ回復、カウンター用の神秘の蛇/Mystic Snakeがメイン。マナ加速には緑らしく根の壁/Wall of Rootsなどが採用される。召喚の調べ/Chord of Callingによる187クリーチャーのサーチを搭載する場合もある。フィニッシャーには定番のタルモゴイフ/Tarmogoyfがよく用いられる。
- 青白黒
- 動きは太陽拳などに近く、フィニッシャーに絶望の天使/Angel of Despairを採用できるのが最大の利点である。
素出しするには重過ぎるクリーチャーは霊気魔道士の接触/Aethermage's Touchで戦場に出した後、一瞬の瞬きで戦場に「固定」しつつETB能力を2度使う。特にボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteがめくれるとゲームが終わるほど。
他の要素としてアウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IVが使われる場合もある。
サンプルリスト
緑白青
- 白青緑のタイプ。
- フィニッシャーはロクソドンの教主/Loxodon Hierarchの他にタルモゴイフ/Tarmogoyfが採用されている。
青白赤
青白黒
- 備考
- オーストラリア選手権07 第3位 (参考)
- 使用者:James Zhang
- フォーマット
パウパー
一瞬の瞬き/Momentary Blinkはコモンであるため、パウパーでも成立する。
こちらも白青を中心に、3色目が入ることも多い。熟考漂い/Mulldrifterやエイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcherなどが定番のクリーチャー。どちらもパウパー環境では優秀な飛行クロックであることも大きい。また、深き刻の忍者/Ninja of the Deep HoursのようなETB能力を使い回す別の方法も併用されることがある。
環境の変化やカードプール拡大に伴う環境の高速化などによって衰退していき、あまり見かけられなくなった。ETB能力を使い回すデッキとしては現実の酸などのデッキも少数存在するものの、幽霊のゆらめき/Ghostly Flickerを使ったストーム(テンポラル・ストーム)や、ストーム禁止後に登場した無限コンボ(Familiar Combo)といったコンボデッキが主流となっていった。
その後しばらくの間は目立つことがなかったが、モダンホライゾンにて強力な明滅カードである儚い存在/Ephemerateが登場。
2回目の明滅タイミングに融通が利かないものの、一瞬の瞬きが2回で6マナ掛かっていたところを1マナで済むという圧倒的な軽さを誇り、2回の使用後に記憶の壁/Mnemonic Wallや古術師/Archaeomancerによって回収までできてしまう。この時期には熟考漂いとのコンビで、同時に登場したアーカムの天測儀/Arcum's Astrolabeにより成立したジェスカイ氷雪を構成するギミックの一つとなった。
アーカムの天測儀が禁止された後も「儚い存在+熟考漂い+古術師(記憶の壁)」のパッケージは優秀で、フリッカー・トロンや現実の酸、Familiar Comboなどのコントロールデッキに定着している。それら以外で明滅ギミックを主体としたデッキとしては青赤白のカラーリングが再び主流になっており、英語圏ではキーカードからJeskai Ephemerate(ジェスカイ儚い存在)とデッキ分類されることが多い。
モダンホライゾン2発売後は、蘇生の天使/Angelic Renewalや儚い存在と、渡る魂/Soul of Migrationら各種想起クリーチャーのシナジーを活かしたデッキが登場した。
ダブルマスターズ2022後は、ゴライアスのパラディン/Goliath Paladinやペガサスの守護者/Pegasus Guardian、吸血鬼の君主/Vampire Sovereignを使用した白黒の構成が登場した。
サンプルリスト
白青
UW Blink(Pauper) [1] | |
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- 深き刻の忍者に加えて飛行クロックや除去耐性持ちが入ったクロック・パーミッションタイプ。
白青黒
- 騒がしいネズミ/Chittering Ratsやファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian RagerといったETB持ちに加え、レベルを多く採用したタイプ。
白青赤
UWR Blink(Pauper) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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白青黒赤
4C Control(Pauper) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Jeskai Ephemerate
Jeskai Ephemerate [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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白青(モダンホライゾン2後)
White-Blue Evoke [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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白黒
Orzhov Blink [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白黒の構成。