闇の腹心/Dark Confidant

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(36人の利用者による、間の68版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Dark Confidant}}
 
{{#card:Dark Confidant}}
  
機能的には[[ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena]]によく似ている。こちらは[[マナ・コスト]]が1[[マナ]]少ない分、[[ライフロス]]の量が不安定になっている。
+
[[Bob Maher]]がデザインした超強力[[クリーチャー]]([[#インビテーショナルカード]])。追加の[[マナ]]無しで毎[[ターン]]追加で[[手札]]を入手できる破格の[[能力]]を持つ。
  
2[[マナ]]で[[パワー]]2の[[クリーチャー]]なので、[[スーサイドブラック]]など[[ウィニー]]の息切れ防止に良い。ウィニーなら[[デッキ]]の[[カード]]の平均マナ・コストも低く、[[ライフロス]]の期待値を抑えることもできる。
+
2マナで[[パワー]]2というのも[[ウィニー]]として及第点であり、[[コスト・パフォーマンス]]が非常によい。
  
また、[[ライブラリー]]のトップが[[土地]]ならばライフを失うことなく[[カード]]を入手できるので、[[ライブラリー操作]]カードとの相性がよい。[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]あたりが相方として適任か。師範の占い独楽なら、ライブラリーの上から3枚以内に土地がなかったとしても、独楽をライブラリーの一番上に戻すことでライフの損失を1点に抑えられる。
+
かつてあらゆる[[フォーマット]]で使われていた、[[ラヴニカ:ギルドの都]][[トップレア]]である。
  
ただし、実際にはデッキ構成自体をこのクリーチャーに合わせる場合が多いので、独楽とのコンボに頼るような用いられ方はほとんどされず、[[相殺/Counterbalance]]や[[占術の岩床/Scrying Sheets]]と3枚セットとして投入されることが多い。→[[ストラクチャー・アンド・フォース]][[ヤソコン#コールドスナップ後|ヤソコン]]
+
==解説==
 +
言うまでもなく、恒久的な[[カード・アドバンテージ]]を得られるのならば多少の[[ライフ]]など些細な代償。[[失う]]ライフ量が[[マナ総量]]に連動するため、場合によっては手痛い代償となることもあるが、逆に見れば[[軽い]]カードであれば代償は低く抑えられるということでもある。特に[[土地]]や[[0マナカード]]ならば代償なしで[[カード]]を入手できる。[[システムクリーチャー]]でありながら、2[[マナ]][[パワー]]2のクリーチャーなので普通に[[ダメージ]][[クロック]]になるのも大きなポイントである。
  
[[エクステンデッド]]のDark[[CAL]][[スタンダード]]の[[8ヒッピー]][[スノウ・ストンピィ]][[呪師コントロール]][[エターナル]][[Intuition Tendrils]]などを中心に、かなりの活躍を見せている。またエターナルでは「Confidant ○○」という名称のデッキが横行(→[[Confidant Tendrils]])。このカードをアドバンテージの中心に据えたウィニーや、[[スタックス]]等の[[コントロール]][[コンボ]]デッキにこのカードを詰め込んだものを指す。
+
[[ビートダウンデッキ|ビートダウン]]の息切れ防止、[[テンポ]][[パーミッション]]などの[[コントロールデッキ]]の[[アドバンテージ]]獲得源、[[コンボデッキ]][[手札]]補充など、使用可能な[[フォーマット]]では[[デッキタイプ]]を問わず幅広く活躍を見せる。さらに[[黒]]絡みのデッキのみならず、[[CAL|Dark CAL]]のようにこのカードのために黒を[[タッチ]]するものまである。その活躍っぷりは「土地がめくれたら宇宙ですよ」という流行語を生むほど。上記デッキタイプは[[マナカーブ]]の関係から自然とデッキ全体の[[マナ・コスト]]が低く抑えられやすいことから代償が小さくなりやすく、さらにライフロスのリカバリーもできるため相性がよい。
  
ただし、あくまでも[[タフネス]]が1の[[クリーチャー]]であるため、[[除去]]されやすい。強さが知れ渡った今では、ほとんどの場合、序盤に出すと[[アップキープ]]を迎えるまでもなく除去されてしまう。
+
[[カード・プール]]が広くなるほど強力になるカードでもある。これはカード・プールが広がるほど[[軽い|軽く]]て強力な[[呪文]]が増えるため。
  
*[[ディセンション]]で再登場した[[分割カード]]とは相性が悪い。それぞれの点数で見たマナ・コスト分ずつ参照されるので、結果的に両方の合計コスト分ライフを失ってしまう。
+
ただし、あくまでも[[タフネス]]が1のクリーチャーであるため、[[除去]]されやすい。強さが知れ渡った今では、ほとんどの場合、序盤に出すと[[アップキープ]]を迎えるまでもなく除去されてしまう。特に、同じ[[ラヴニカ:ギルドの都]]に収録された[[暗黒破/Darkblast]]は天敵である。一方で、「除去されやすい」という欠点は同時に「不要になったときに始末しやすい」という利点とも言え、[[地上クリーチャー|地上]][[アグロ]]相手の際は「適当なところで相打ち[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]する」、コントロールなどが相手の際は「[[腐る|腐って]]いるクリーチャー除去で除去する」と言った[[プレイング]]もしばしば行われる。
**それでも[[隆盛+下落/Rise+Fall]]は比較的一緒に入っている場合がある。
+
*無論[[陰謀団の呪い/Curse of the Cabal]]なんかを一緒に入れるのはおすすめしない。10ライフを失うのはいくらなんでも痛すぎる。
+
**だが、これと[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]を4枚ずつ投入したデッキが[[アメリカ選手権07]]でトップ8入りしてしまった。このカードのポテンシャルを伺わせる結果である。→[[ラクドス・アグロ]]
+
  
==ルーリング(ドロー忘れ)==
+
*愛称はデザイナーの名にちなんで「'''ボブ'''」。ライフロスで自滅してしまうことを「[[ボブ死]]」と呼ぶなど、派生語も数多い。
*2007年改正前のルールでは公開せずに手札に加えた場合、ジャッジが手札の中で最もマナ・コストの大きいカードを1枚公開しその点数のライフを失っていた。
+
*[[モミール・ベーシック]]ではデッキが[[基本土地]]のみで構成されるため、ライブラリー操作に頼らずともライフロスする確率がゼロとなる。
**現在は闇の腹心の能力を忘れた場合、(ほかに考えるべき状況がなければ)それはドローステップのドローと考えることができる。忘れてしまった能力は[[ターンサイクル]]内で気づいたときにスタックに置かれる。その上でドローステップのドローをしてしまった場合過剰なカードを引いたものとする。
+
*ラヴニカ:ギルドの都初出時は[[レア]]だったが、[[Modern Masters]][[再録]]時に[[神話レア]]に変更された。この際、{{Gatherer|id=370413|新規イラスト}}が用意された。
**腹心が既に[[除去]]されているのを忘れて、ついライブラリーをめくってしまうというミスにも気をつけたい。[[アップキープ・ステップ]]は落ち着いてプレイするようにしたい。
+
*スタンダードからエターナルまでの[[構築]]環境の使用率の高さから[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]、[[ 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]と合わせて「[[壊れ]]た」2マナのクリーチャーサイクルと呼ばれていた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0016174/ マジック的一問一答]([[Latest Developments]] [[2015年]]12月11日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016593/ おしえてあなたの望むこと]([[Making Magic]] [[2016年]]3月7日)</ref>。
***これと似たような現象は[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]の使用者にも多く見られる(いわゆる「空独楽」。詳しくは[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]の個別評価を参照)。
+
*{{Gatherer|id=112562|ラヴニカ:ギルドの都版イラスト}}で隣にいる異形の生物は死した後、[[オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova|幽霊議員]]に加入待ちの状態にある[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ組]]の重鎮である<ref>[https://article.hareruyamtg.com/article/article_217/ あなたの隣のプレインズウォーカー ~第11回 ギルドの都へおかえりなさい~]([[晴れる屋]] [[2012年]]8月31日)</ref>。
**[[ライブラリー]]の上に何らかのマーカーを置くことが許されているので、心配なら目印を置いておこう。
+
*[[2022年]]7月9日~17日に開催された[[ストアチャンピオンシップ]]の優勝賞品としてテキストレス([[プレイヤー褒賞プログラムプロモ]]と同仕様)の[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/your-sneak-peek-double-masters-2022-dominaria-united-and-beyond-2022-05-12 Your Sneak Peek at Double Masters 2022, Dominaria United, and Beyond]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036003/ 『ダブルマスターズ2022』および『団結のドミナリア』の最新情報とその他の発表](News [[2022年]]5月12日 [[Wizards of the Coast]]著)</ref>。
 +
**こちらでは[[ニューカペナ/New Capenna]][[常夜会一家/The Obscura]]に属する[[ウィザード]]を描いており<ref>[https://www.instagram.com/p/Cdfug-dh_Ki/ dopaprime](担当アーティスト[[Livia Prima]]のInstagram [[2022年]]5月13日)</ref>、[[イラスト]]では[[ラフィーンの導き/Raffine's Guidance]]({{Gatherer|id=556531}})を受けている。
 +
 
 +
==他のカードとの相性==
 +
[[失う]][[ライフ]]の値は[[マナ総量]]を参照するため、端的に[[カード]]単体・[[デッキ]]傾向ともに[[軽い]]ものほど相性がよく、[[重い]]ものほど悪い。ただしカードのマナ総量と「実用上の軽さ」は必ずしも一致しないため、「(実用上)重いカードであっても相性がよい」もの、またその逆も存在する。
 +
 
 +
具体的には、[[分割カード]](左右の合計分のライフを失う)、[[ピッチスペル]]・[[待機]]・[[想起]]など、軽めの[[代替コスト]]で使用することが多いカード、[[召集]]・[[探査]]などコスト軽減を前提にデザインされているカードなどは、実際の使用感が軽いものであってもマナ総量は大きくなりがちであり、相性が悪い。逆に、[[X]]呪文、[[複製]]や[[キッカー]]などの[[追加コスト]]、あるいは[[契約]][[サイクル]]などのように[[効果]]としてマナを要求するカードなどは、マナ総量が小さくなるため相性がよい。
 +
 
 +
いくら[[カード・アドバンテージ]]を得ても毎[[ターン]]大量のライフを失っていると先に[[あなた|自分]]が[[敗北|死ん]]でしまうので、カード選択はデッキ構築の段階で気にする必要がある。逆に、[[墓忍び/Tombstalker]]を使って素早く攻めることを考えた[[Team America]]のように、闇の腹心の方が抜けていくこともある。
 +
 
 +
ただし、時には上記のようなセオリーを無視して、リスクを承知で併用することも多い。実際、デッキ全体で数枚程度であれば当たってしまう確率もさほど高くはないため、案外なんとかなる(もちろん当たるときは当たるものだが)。
 +
*分割カードでも[[隆盛+下落/Rise+Fall]]あたりはカードパワー重視で採用されていることがあった。
 +
*[[スタンダード]]の[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]と共に4枚ずつフル投入したデッキが[[アメリカ選手権07]]でトップ8入りしてしまったこともある。→[[ラクドス・アグロ]]
 +
*[[エターナル]]の[[意志の力/Force of Will]]や[[目くらまし/Daze]]はピッチスペルだが頻繁に併用される。多少割高なライフを失う[[ディスシナジー]]よりも、返しの除去に弱い闇の腹心とその隙を守れるピッチ[[打ち消す|カウンター]]、意志の力の激しい手札消費を補う闇の腹心の[[シナジー]]の方が大きい。
 +
 
 +
ライブラリーの一番上を操作できる[[ライブラリー操作]]カードを使って、積極的にライフロスを減らすことも考えられる。特に[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]は優秀な相棒で、ライブラリーの上から3枚以内に土地がなかったとしても、独楽をライブラリーの一番上に戻すことでライフの損失を1点に抑えられる。ただし、実際は上記の通りデッキ構成自体をこのクリーチャーに合わせる場合が多いので、[[相殺/Counterbalance]]や[[占術の岩床/Scrying Sheets]]などと併用する場合を除けば独楽まで投入されることは少ない(→[[相殺コントロール]]、[[氷雪コントロール]])。一方で[[ヴィンテージ]]では、このカードと共に[[ティンカー戦略]]や[[意志の力/Force of Will]]等の重いカードが入ることも珍しくなく、師範の占い独楽が挿されているケースが散見される。
 +
 
 +
いくら気を遣っても時には自滅に追い込まれる、それもこのカードの一側面であり、醍醐味でもある。
 +
 
 +
==ルーリング(誘発忘れ)==
 +
*2007年改正前のルールでは[[公開する|公開せ]]ずに[[手札に加える|手札に加え]]た場合、[[ジャッジ]]が手札の中で最も大きい[[マナ総量]]を持つカード1枚を公開させ、その点数のライフを失わせていた。現在は闇の腹心の能力を忘れた場合、(ほかに考えるべき状況がなければ)それは[[ドロー・ステップ]]の[[引く|ドロー]]と考えることができる。忘れてしまった能力は[[ターンサイクル]]内で気づいたときに[[スタック]]に置かれる。その上でドロー・ステップのドローをしてしまった場合過剰なカードを引いたものとする。
 +
**腹心が既に[[除去]]されているのを忘れて、つい[[ライブラリー]]をめくってしまうというミスにも気をつけたい。[[アップキープ・ステップ]]は落ち着いて[[プレイ]]するように。これと似たような現象は[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]においても多く見られる。
 +
**ライブラリーの上に何らかのマーカーを置くことが許されているので、心配なら目印を置いておこう。
  
 
==インビテーショナルカード==
 
==インビテーショナルカード==
このカードは[[インビテーショナル04]]優勝者、[[Bob Maher]]によってデザインされた[[インビテーショナルカード]]である。そのため、愛称として「ボブ」の名前で呼ばれている。
+
このカードは[[インビテーショナル04]]優勝者、[[Bob Maher]]によってデザインされた[[インビテーショナルカード]]である。
  
 
Bob Maherの最初のデザイン案は以下のような感じであった。
 
Bob Maherの最初のデザイン案は以下のような感じであった。
40行: 60行:
  
 
[[毒カウンター]]は当時お払い箱扱いだったし、それでなくても[[1ターンキル]]の確率が非常に高いため当然却下。もちろんこれは、自分が優勝するとは思っていなかったため、適当に作って提出しただけであった。
 
[[毒カウンター]]は当時お払い箱扱いだったし、それでなくても[[1ターンキル]]の確率が非常に高いため当然却下。もちろんこれは、自分が優勝するとは思っていなかったため、適当に作って提出しただけであった。
 +
 +
==関連カード==
 +
*[[コルフェノールの若木/Sapling of Colfenor]] - 3(B/G)(B/G)。2/5[[破壊不能]]で、[[攻撃]]時に[[誘発]]。クリーチャーしか加えられないがマナ・コストでなく[[パワー]]分ライフロスし、[[タフネス]]分回復。([[イーブンタイド]])
 +
*[[むかつき/Ad Nauseam]] - 3BB。闇の腹心の能力を望むだけ繰り返せる[[インスタント]]。([[アラーラの断片]])
 +
 +
===主な亜種===
 +
毎[[ターン]]ライブラリーの一番上のカードを手札に加え、それのマナ総量に等しい点数のライフを失う効果を持つ[[パーマネント]]。特筆無ければ[[クリーチャー]]で[[アップキープ]]に[[誘発]]する。[[ライフロス]]が1点固定のタイプは[[ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena]]を、何度でも[[起動]]できるタイプは[[ネクロポーテンス/Necropotence]]を参照。逆に、あなたのライブラリーの一番上に応じたライフロスを相手が受けるものは[[うつろう爆発/Erratic Explosion]]を参照。
 +
*[[狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad]] - 3BRの[[プレインズウォーカー]]の±0[[忠誠度能力]]。プレイヤーでなくこれ自身が[[ダメージ]]を受ける。([[エルドラージ覚醒]])
 +
*[[闇の後見/Dark Tutelage]] - 2B。全く同じ能力の[[エンチャント]]。([[基本セット2011]])
 +
*[[ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer]] - 2UB。4/4飛行。相手にも同じ能力が誘発する。([[ギルド門侵犯]])
 +
*[[苦痛の予見者/Pain Seer]] - 1B。2/2。[[神啓]]で同じ能力が誘発する。([[神々の軍勢]])
 +
*[[遺跡の略奪者/Ruin Raider]] - 2B。3/2。[[強襲]]達成で[[終了ステップ]]の開始時に同じ能力が誘発する。([[イクサラン]])
 +
*[[鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mage]] - 1UUの[[プレインズウォーカー]]の±0[[忠誠度能力]]。ライフでなくこれ自身の[[忠誠カウンター]]を失う。([[ゼンディカーの夜明け]])
 +
*[[不笑のソリン/Sorin the Mirthless]] - 2BBの[[プレインズウォーカー]]の+1忠誠度能力。事前に見て手札に加えないことを選ぶこともできる。([[イニストラード:真紅の契り]])
 +
*[[契約武器/Pact Weapon]] - 3Bの[[装備品]]。これを[[装備]]したクリーチャーが[[攻撃]]するたびに誘発し、そのマナ総量分のプラス[[修整]]を受ける。([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
 +
*[[腐食の荒馬/Caustic Bronco]] - 1B。2/2。[[攻撃]]で同じ能力が誘発する。[[騎乗]]3した場合は自分ではなく対戦相手がライフを失う。([[サンダー・ジャンクションの無法者]])
 +
*[[暗黒星の占い師/Darkstar Augur]] - 2B。2/3飛行。全く同じ能力を持つ。[[新生]]も持つ。([[ブルームバロウ]])
 +
 +
*[[ずるいスパイ/Sly Spy]] - 2B。2/2。[[アン・カード]]。[[サボタージュ能力]]で相手のライブラリーから手札に加える。([[Unstable]])
 +
*[[思考糸の分析者/Thought-String Analyst]] - UB。2/2。[[MTGアリーナ]]限定カード。相手のライブラリーから[[追放]]しプレイ可能にする。([[アルケミー:カルロフ邸]])
 +
 +
===手札に加えるのではなく、[[マナ総量]]分の[[ライフ]]を[[代替コスト]]にしてプレイできる亜種===
 +
*[[ボーラスの城塞/Bolas's Citadel]] - 3BBB。ライブラリーの一番上をプレイできる[[アーティファクト]]。([[灯争大戦]])
 +
*[[月の賢者の養子、ナシ/Nashi, Moon Sage's Scion]] - 1BB、[[忍術]]3B。3/2。[[サボタージュ能力]]で全員の[[ライブラリーの一番上]]を追放し、そのうち1枚をこのターンプレイできる。([[神河:輝ける世界]])
 +
*[[ザンダーの契約/Xander's Pact]] -  4BB。各対戦相手のライブラリーの一番上を追放しこのターンプレイできる。[[犠牲]]2。([[ニューカペナの街角統率者デッキ]])
 +
==脚注==
 +
<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/wallpaper-week-dark-confidant-2013-06-05 壁紙 (Modern Masters)] ([[Daily MTG]] [[2013年::6月5日)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/dark-confidant-2013-05-20 Dark Confidant]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004056/ 闇の腹心]([[Daily MTG]] [[2013年]]5月20日 文:[[Bob Maher]])
 
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[神話レア]]
 +
*[[カード個別評価:ダブルマスターズ]] - [[神話レア]]
 +
*[[カード個別評価:モダンマスターズ2015]] - [[神話レア]]
 +
*[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[神話レア]]
 +
 +
[[Category:俗称のあるカード|やみのふくしん]]

2024年8月24日 (土) 12:46時点における最新版


Dark Confidant / 闇の腹心 (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。

2/1

Bob Maherがデザインした超強力クリーチャー#インビテーショナルカード)。追加のマナ無しで毎ターン追加で手札を入手できる破格の能力を持つ。

2マナでパワー2というのもウィニーとして及第点であり、コスト・パフォーマンスが非常によい。

かつてあらゆるフォーマットで使われていた、ラヴニカ:ギルドの都トップレアである。

目次

[編集] 解説

言うまでもなく、恒久的なカード・アドバンテージを得られるのならば多少のライフなど些細な代償。失うライフ量がマナ総量に連動するため、場合によっては手痛い代償となることもあるが、逆に見れば軽いカードであれば代償は低く抑えられるということでもある。特に土地0マナカードならば代償なしでカードを入手できる。システムクリーチャーでありながら、2マナパワー2のクリーチャーなので普通にダメージクロックになるのも大きなポイントである。

ビートダウンの息切れ防止、テンポパーミッションなどのコントロールデッキアドバンテージ獲得源、コンボデッキ手札補充など、使用可能なフォーマットではデッキタイプを問わず幅広く活躍を見せる。さらに絡みのデッキのみならず、Dark CALのようにこのカードのために黒をタッチするものまである。その活躍っぷりは「土地がめくれたら宇宙ですよ」という流行語を生むほど。上記デッキタイプはマナカーブの関係から自然とデッキ全体のマナ・コストが低く抑えられやすいことから代償が小さくなりやすく、さらにライフロスのリカバリーもできるため相性がよい。

カード・プールが広くなるほど強力になるカードでもある。これはカード・プールが広がるほど軽くて強力な呪文が増えるため。

ただし、あくまでもタフネスが1のクリーチャーであるため、除去されやすい。強さが知れ渡った今では、ほとんどの場合、序盤に出すとアップキープを迎えるまでもなく除去されてしまう。特に、同じラヴニカ:ギルドの都に収録された暗黒破/Darkblastは天敵である。一方で、「除去されやすい」という欠点は同時に「不要になったときに始末しやすい」という利点とも言え、地上アグロ相手の際は「適当なところで相打ちブロックする」、コントロールなどが相手の際は「腐っているクリーチャー除去で除去する」と言ったプレイングもしばしば行われる。

[編集] 他のカードとの相性

失うライフの値はマナ総量を参照するため、端的にカード単体・デッキ傾向ともに軽いものほど相性がよく、重いものほど悪い。ただしカードのマナ総量と「実用上の軽さ」は必ずしも一致しないため、「(実用上)重いカードであっても相性がよい」もの、またその逆も存在する。

具体的には、分割カード(左右の合計分のライフを失う)、ピッチスペル待機想起など、軽めの代替コストで使用することが多いカード、召集探査などコスト軽減を前提にデザインされているカードなどは、実際の使用感が軽いものであってもマナ総量は大きくなりがちであり、相性が悪い。逆に、X呪文、複製キッカーなどの追加コスト、あるいは契約サイクルなどのように効果としてマナを要求するカードなどは、マナ総量が小さくなるため相性がよい。

いくらカード・アドバンテージを得ても毎ターン大量のライフを失っていると先に自分死んでしまうので、カード選択はデッキ構築の段階で気にする必要がある。逆に、墓忍び/Tombstalkerを使って素早く攻めることを考えたTeam Americaのように、闇の腹心の方が抜けていくこともある。

ただし、時には上記のようなセオリーを無視して、リスクを承知で併用することも多い。実際、デッキ全体で数枚程度であれば当たってしまう確率もさほど高くはないため、案外なんとかなる(もちろん当たるときは当たるものだが)。

ライブラリーの一番上を操作できるライブラリー操作カードを使って、積極的にライフロスを減らすことも考えられる。特に師範の占い独楽/Sensei's Divining Topは優秀な相棒で、ライブラリーの上から3枚以内に土地がなかったとしても、独楽をライブラリーの一番上に戻すことでライフの損失を1点に抑えられる。ただし、実際は上記の通りデッキ構成自体をこのクリーチャーに合わせる場合が多いので、相殺/Counterbalance占術の岩床/Scrying Sheetsなどと併用する場合を除けば独楽まで投入されることは少ない(→相殺コントロール氷雪コントロール)。一方でヴィンテージでは、このカードと共にティンカー戦略意志の力/Force of Will等の重いカードが入ることも珍しくなく、師範の占い独楽が挿されているケースが散見される。

いくら気を遣っても時には自滅に追い込まれる、それもこのカードの一側面であり、醍醐味でもある。

[編集] ルーリング(誘発忘れ)

[編集] インビテーショナルカード

このカードはインビテーショナル04優勝者、Bob Maherによってデザインされたインビテーショナルカードである。

Bob Maherの最初のデザイン案は以下のような感じであった。


非公式/非実在カード

Asp's Grasp (緑)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは毒カウンターを9個得る。


毒カウンターは当時お払い箱扱いだったし、それでなくても1ターンキルの確率が非常に高いため当然却下。もちろんこれは、自分が優勝するとは思っていなかったため、適当に作って提出しただけであった。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

ターンライブラリーの一番上のカードを手札に加え、それのマナ総量に等しい点数のライフを失う効果を持つパーマネント。特筆無ければクリーチャーアップキープ誘発する。ライフロスが1点固定のタイプはファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaを、何度でも起動できるタイプはネクロポーテンス/Necropotenceを参照。逆に、あなたのライブラリーの一番上に応じたライフロスを相手が受けるものはうつろう爆発/Erratic Explosionを参照。

[編集] 手札に加えるのではなく、マナ総量分のライフ代替コストにしてプレイできる亜種

[編集] 脚注

  1. マジック的一問一答(Latest Developments 2015年12月11日)
  2. おしえてあなたの望むこと(Making Magic 2016年3月7日)
  3. あなたの隣のプレインズウォーカー ~第11回 ギルドの都へおかえりなさい~(晴れる屋 2012年8月31日)
  4. Your Sneak Peek at Double Masters 2022, Dominaria United, and Beyond/『ダブルマスターズ2022』および『団結のドミナリア』の最新情報とその他の発表(News 2022年5月12日 Wizards of the Coast著)
  5. dopaprime(担当アーティストLivia PrimaのInstagram 2022年5月13日)

[編集] 参考

QR Code.gif