契約
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契約(Pact)とは未来予知で登場したインスタントのサイクル。
Slaughter Pact / 殺戮の契約 (0)
〔黒〕 インスタント
〔黒〕 インスタント
黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
あなたの次のアップキープの開始時に(2)(黒)を支払う。そうしない場合、あなたはこのゲームに敗北する。
いずれもマナ・コストが(0)だが、次のアップキープに定められたマナを支払わないとゲームに敗北する。言うならば「コスト後払い式」であり、土地がフルタップしてしまった状態などで重宝する。
また、そのアップキープの前に勝負を決めてしまえば当然ながら支払いの必要がない。そのため、「決めれば勝利」のコンボのサポートに用いられることも多い。
[編集] ルール
- このサイクルのカードはマナ・コストに色マナ・シンボルを含まないが、色指標によって色が与えられている。
- 初出時のルール文章では特性定義能力により色が与えられていた(Kobolds of Kher Keepなどと同様)。
- このサイクルのカードが打ち消された場合、次のアップキープのマナ支払いも発生せず、このカードによって敗北することもない。
- アップキープにマナを支払うことは呪文により生成された遅延誘発型能力である。マナの支払いを忘れてゲームを進行してしまうケースに注意(誘発忘れ)。
- 登場当時のルールでは、マナを払い忘れてカードを引いてしまうと、「支払わないことを選んだ」として即座に敗北していた。
- 現在のルールでは気づいた時点でマナを支払うことができるが、その時にマナを払えない状況になるとやはり敗北してしまう。
- 「次のターンのアップキープ」ではなく「次のアップキープ」なので、逆説のもや/Paradox Hazeや永劫の中軸/Eon Hubとの関係に注意。
- もみ消し/Stifleなどで遅延誘発型能力を打ち消したり、ターンを終了する効果などでスタック上の能力を追放することでマナの支払いを踏み倒すことができる。
- 天使の嗜み/Angel's Graceや白金の天使/Platinum Angelなどを併用すると、ゲームに敗北する効果を防ぐことができる。特に後者は、戦場に出ていればこのサイクルを使い放題となる。
[編集] その他
- 対戦相手に契約呪文を強制的に使用させ敗北させる、という使われ方をすることもある。(→集団意識)
- このサイクル以外にも、墓穴までの契約/Grave Pactや汚れた契約/Tainted Pactなどカード名に「契約」とつくカードは存在するが、サイクルとの関係はない。
- 未来を扱うセットで未来のターンに関わるカードをデザインするにあたって、Paul SottosantiがアンヒンジドのRocket-Powered Turbo Slugに触発されて思いついたものである[1]。
- 開発段階ではエコーを用い、エコー・コストを支払わなかった場合に罰則が発生するデザインであった。
- このサイクルの登場後、それまでの「ライブラリーの上にマーカーを置いてはいけない」というルールが変更され、ライブラリーの上にマーカーを置けるようになった。
- 『デュエル・マスターズ』のメカニズム「逆転撃」の元になっている[2]。
[編集] 一覧
- 仲裁の契約/Intervention Pact
- 否定の契約/Pact of Negation
- 殺戮の契約/Slaughter Pact
- タイタンの契約/Pact of the Titan
- 召喚士の契約/Summoner's Pact
[編集] 参考
- ↑ The Judge, the Zombie, and the Giant(Internet Archive)(Latest Developments 2007年4月27日 Aaron Forsythe著)
- ↑ @syaba3(X/Twitter 2024年8月2日 射場本正巳)