白青黒ビートダウン
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この色には[[ハンド・アドバンテージ]]や柔軟なコントロール要素を持つウィニーが複数存在するため([[闇の腹心/Dark Confidant]]や[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]はその代表例)、特に[[エターナル]]ではそれらを活用するためにこのデッキカラーを選ぶ場合も多い。 | この色には[[ハンド・アドバンテージ]]や柔軟なコントロール要素を持つウィニーが複数存在するため([[闇の腹心/Dark Confidant]]や[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]はその代表例)、特に[[エターナル]]ではそれらを活用するためにこのデッキカラーを選ぶ場合も多い。 | ||
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+ | *ニューカペナの街角参入直後は[[メタゲーム]]上の立ち位置が良く[[ニューカペナ・チャンピオンシップ]]や[[日本選手権22]]といった大型大会でも活躍した。しかし上記の3マナパーマネント群はクリーチャーの攻撃を参照するため、「2マナのクリーチャーを処理されると動きが大きく鈍る」という弱点を突かれ立場が悪化。[[Magic Online]]などでは除去も[[打ち消す|打ち消し]]も多い[[ジェスカイ日向]]などに押され数を減らしている。 | ||
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+ | *Simon Nielsen本人による解説動画も参照<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=3NgDdESoCs8 My New Capenna Championship decks! Esper in standard and GW Humans in Historic](Youtube 英語 [[ヒストリック]]の[[人間 (デッキ)#ヒストリック|セレズニア人間]]の解説も付属)</ref>。 | ||
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*クリーチャーの[[ETB]]能力、[[明滅]]能力による[[シナジー]]が重視されている。翻弄する魔道士や[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]も明滅によって柔軟に指定し直すことができる。 | *クリーチャーの[[ETB]]能力、[[明滅]]能力による[[シナジー]]が重視されている。翻弄する魔道士や[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]も明滅によって柔軟に指定し直すことができる。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[白青黒]] | *[[白青黒]] |
2022年6月9日 (木) 00:31時点における版
白青黒ビートダウン(White-Blue-Black Aggro)は、その名の通り白青黒3色で構成されるビートダウンの総称。
目次 |
概要
コントロール色の強いデッキカラーであり(→青白黒コントロールも参照)、ビートダウンとして組まれることは稀な部類に入る。白・黒のウィニー・クリーチャーに青のカウンターや黒の手札破壊などを織り交ぜたビート・コントロールないしクロック・パーミッションの形態をとるのが普通である。
この色にはハンド・アドバンテージや柔軟なコントロール要素を持つウィニーが複数存在するため(闇の腹心/Dark Confidantや翻弄する魔道士/Meddling Mageはその代表例)、特にエターナルではそれらを活用するためにこのデッキカラーを選ぶ場合も多い。
ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期
神河:輝ける世界期からエスパー・ミッドレンジが存在していたが(→青白黒コントロール#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期)、ニューカペナの街角でビートダウン寄りの新戦力を入手するとより攻撃的な構成に変わっていった。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
奇襲 ― (2)(黒)(黒),2点のライフを支払う(あなたがこの呪文を奇襲コストで唱えたなら、これは速攻と「このクリーチャーが死亡したとき、カード1枚を引く。」を得る。次の終了ステップの開始時に、これを生け贄に捧げる。)
あなたは、あなたの墓地にあるしつこい負け犬をこれの奇襲能力で唱えてもよい。
伝説のクリーチャー — スフィンクス(Sphinx) デーモン(Demon)
飛行、護法(1)
あなたが攻撃するたび、攻撃クリーチャー1体を対象とする。それは謀議Xを行う。Xは攻撃クリーチャーの数に等しい。(カードX枚を引き、その後カードX枚を捨てる。この方法で捨てて土地でないカード1枚につき、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。)
光輝王の野心家/Luminarch Aspirant、しつこい負け犬/Tenacious Underdogといった軽いクロックを設置し、それらの攻撃を起点に策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seerなどの優秀な3マナパーマネントでアドバンテージを取っていく。しつこい負け犬の奇襲や各種プレインズウォーカーの存在により、長期戦にも対応可能。
特徴として、核となる3マナ域がラフィーン(クリーチャー)、婚礼の発表/Wedding Announcement(エンチャント)、漆月魁渡/Kaito Shizuki(プレインズウォーカー)とカード・タイプがばらけており、多角的な攻めが可能になっている点が挙げられる。これらは除去耐性持ちであったりトークンを生成できたりと除去1枚では対処が難しいのもポイント。
- 攻撃をもとにアドバンテージを取るという性質から、先攻・後攻で強さが変動しやすい。特にミラーマッチにおいて顕著であり、レイ・オヴ・エンフィーブルメント/Ray of Enfeeblementなど先攻後攻の関係をひっくり返せる対応札が重要視される。
- ニューカペナの街角参入直後はメタゲーム上の立ち位置が良くニューカペナ・チャンピオンシップや日本選手権22といった大型大会でも活躍した。しかし上記の3マナパーマネント群はクリーチャーの攻撃を参照するため、「2マナのクリーチャーを処理されると動きが大きく鈍る」という弱点を突かれ立場が悪化。Magic Onlineなどでは除去も打ち消しも多いジェスカイ日向などに押され数を減らしている。
サンプルレシピ
- 備考
- Simon Nielsen本人による解説動画も参照[1]。
イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期
ラヴニカの献身で神聖なる泉/Hallowed Fountainと神無き祭殿/Godless Shrine、および多数の戦力を獲得したことでエスパー・ミッドレンジ(Esper Midrange)が登場した。第1管区の勇士/Hero of Precinct Oneをキーカードとしたものはエスパー・ヒーロー(Esper Hero)あるいはエスパー・マルチカラー(Esper Multicolor)などと呼称される。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
あなたが多色の呪文を唱えるたび、白の1/1の人間(Human)クリーチャー・トークンを1体生成する。
2/2クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
正気泥棒がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリーの一番上からカードを3枚見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りをそのプレイヤーの墓地に置く。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれを見てもよく、あなたはそれを唱えてもよく、あなたはその呪文を唱えるために任意のタイプのマナを支払ってもよい。
登場当初はあまり大きな結果を残せなかったものの、灯争大戦参入後は大幅に強化され、メタの一角となった。
詳細はエスパー・ヒーローを参照。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
同環境のマルドゥ機体・ジェスカイ機体や白青フラッシュの派生として、エスパー機体(Esper Vehicles)と呼ばれる白青タッチ黒のクロック・パーミッションデッキが登場した。
クリーチャー — ドワーフ(Dwarf) 工匠(Artificer)
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがアーティファクトをコントロールしている場合、ターン終了時まで、模範的な造り手は+2/+1の修整を受ける。あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、ターン終了時まで、これは先制攻撃も得る。
1/1アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
屑鉄場のたかり屋ではブロックできない。
(1)(黒),あなたの墓地から他のクリーチャー・カード1枚を追放する:あなたの墓地から屑鉄場のたかり屋を戦場に戻す。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
瞬速
飛行
呪文捕らえが戦場に出たとき、マナ総量が4以下の呪文1つを対象とし、それを追放する。
呪文捕らえが戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーはそのカードをそれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
模範的な造り手/Toolcraft Exemplarや栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiateなどの軽量クリーチャー、キランの真意号/Heart of Kiranなどの機体、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarでビートダウンを行い、対戦相手の行動は呪文捕らえ/Spell Quellerや金属の叱責/Metallic Rebukeで妨害する。
黒をタッチする最大の目的は屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger。このカードを含む多数のアーティファクトにより、模範的な造り手の自己強化能力や金属の叱責の即席を活かしやすい構成になっている。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリマニラ17 準優勝 (参考)
- 使用者:Qi Wentao
- フォーマット
Esper Vehicles [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
エスパーミッドレンジ(Esper Midrange)などの名で呼ばれる白青黒のミッドレンジデッキが存在する。
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
飛行
リーヴの空騎士が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールする土地でないパーマネント1つを対象とし、それを留置する。(あなたの次のターンまで、そのパーマネントでは攻撃もブロックもできず、その起動型能力を起動できない。)
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) アドバイザー(Advisor)
幽霊議員オブゼダートが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたは幽霊議員オブゼダートを追放してもよい。そうした場合、あなたの次のアップキープの開始時に、これをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。これは速攻を得る。
序盤は万神殿の兵士/Soldier of the Pantheonなどの軽量クリーチャーと各種除去呪文で盤面を支え、最後は幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Councilでゲームを決める。ベースは白黒だが、青を足したことで優秀なクリーチャーであるリーヴの空騎士/Lyev Skyknightや、テーロス・ブロックの神や群れネズミ/Pack Ratなどの厄介なパーマネントを対処できる拘留の宝球/Detention Sphereを使えるようになっている。
元は高尾翔太がデザインしたオリジナルデッキで、グランプリ静岡13においてメタ外から準優勝という成果を上げたことでその強さが知れ渡り、環境の一角となった。この頃は人間クリーチャーとのシナジーを持つザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerが採用されており、エスパー人間(Esper Humans)の名で呼ばれることも多かった。
その後神々の軍勢からはオレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskosや都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polisを獲得し、強化された。
サンプルレシピ(初期型)
Esper Midrange [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サンプルレシピ(神々の軍勢後)
Esper Midrange [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
闇の隆盛参入後のスタンダードで、青白のDelver-Bladeに未練ある魂/Lingering Soulsのために黒を足しスピリットの部族シナジーを加えた白青黒スピリットが登場した。
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
クリーチャー — スピリット(Spirit) 兵士(Soldier)
飛行
あなたがコントロールする他のスピリット(Spirit)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに呪禁を持つ。(それらは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
アラーラの断片ブロック構築
アラーラの断片ブロック構築では、白青黒エスパーカラーのアーティファクト系ビートダウンデッキ、エスパービートダウンが登場した。
アーティファクト クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
飛行
あなたのコントロール下で他のアーティファクトが戦場に出るたび、霞の悪鬼はターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
アーティファクト
(1),トークンでないアーティファクト1つを生け贄に捧げる:飛行を持つ青の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは1点のライフを得る。
ジャンドコントロールに強いとされ、プロツアーホノルル09でもベスト8に二人を輩出している。詳細はエスパービートダウンを参照。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ:ギルドの都参入後のスタンダードでは、白・黒のウィニー・クリーチャーを青のカウンターで守るクロック・パーミッションの一種、スノウ・ストンピィが登場した。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりにオーナーの手札に加える。
カードを1枚引く。
紅蓮地獄/Pyroclasmなどの軽量除去に弱いという欠点があったため、ギルドパクト参入後は青赤緑のシー・ストンピィへと変化していく。
エターナル
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(白),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。
(黒),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは1点のライフを失う。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
闇の腹心/Dark Confidantなどのアドバンテージ・ウィニーや嵐景学院の弟子/Stormscape Apprenticeなどのボードコントロールを持つものを利用するためにこのデッキカラーになることが多い。
時は流れ、2020年頃からレガシーで霊気の薬瓶/Aether Vialを利用して妨害クリーチャーを展開するビート・コントロールデッキが登場している。デッキ名はこの重要なアーティファクトからエスパーバイアル/Esper Vialと呼ばれる。
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
「霊気の薬瓶から妨害クリーチャーを展開する攪乱的アグロ」というコンセプトはDeath & Taxesに近く、かつて青をタッチしたDeath & Taxesも存在したが、エスパーバイアルは更にこれを推し進めている。青と黒が足されたことで悪意の大梟/Baleful Strixや翻弄する魔道士/Meddling Mageといった優秀な妨害・アドバンテージクリーチャーを採用することが可能になっており、また打ち消しや各フォーマットで存在感を示す時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerも投入することから、白いアグロでよく見られるスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenは採用されない。
サンプルリスト
Esper Vial [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- クリーチャーのETB能力、明滅能力によるシナジーが重視されている。翻弄する魔道士や疫病を仕組むもの/Plague Engineerも明滅によって柔軟に指定し直すことができる。
脚注
- ↑ My New Capenna Championship decks! Esper in standard and GW Humans in Historic(Youtube 英語 ヒストリックのセレズニア人間の解説も付属)