神 (テーロス・ブロック)
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神(God)は、テーロス・ブロックで初登場し、テーロス還魂記で再登場した伝説のクリーチャー・エンチャントのサイクル。
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの白への信心が5未満であるかぎり、太陽の神、ヘリオッドはクリーチャーではない。(あなたの白への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(白)の数に等しい。)
あなたがコントロールする他のクリーチャーは警戒を持つ。
(2)(白)(白):白の2/1のクレリック(Cleric)・クリーチャー・エンチャント・トークンを1体生成する。
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの赤と緑への信心が7未満であるかぎり、歓楽の神、ゼナゴスはクリーチャーではない。
あなたのターン中の戦闘の開始時に、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで速攻を得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはそのクリーチャーのパワーである。
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[編集] 解説
いずれも神のクリーチャー・タイプを持つ伝説のクリーチャー・エンチャントで、破壊不能を持ち、信心が指定された値未満のときはクリーチャーではなくなる「顕現」を表したペナルティ能力を持つ。共通して、単色のものは5、多色のものは7の信心を要する。
いずれも高いカードパワーを持つが、自身の色のマナ・シンボルを1つずつしか持たない。色拘束が強いと自身を含めた少数のパーマネントで信心を満たしてしまい、「その色への忠誠の度合い」を表す信心のフレイバーを損なう事への配慮と思われる。
テーロス・ブロックでは単色のサイクルと2色の組み合わせのサイクル、計15枚が登場した。テーロス還魂記では同一のデザインで再登場し、新たに7枚が作られた。
- ニクスへの旅のブースターパックには、極低確率ながらテーロス・ブロックの神15枚すべてが封入されているパックが存在する[1](→変則的な稀少度)。
- テーロス・ブロックの神15枚が特別仕様で印刷されたセット、Secret Lair Drop Series: Theros Stargazingが受注販売された。カードのイラストやレイアウトはテーロス還魂記の星座ショーケース・フレームと同じデザインとなっている。
- デュエル・マスターズのタマシード/クリーチャーのデザインに影響を与えている[2]。
[編集] ルール
- 信心に関する基本的なルールは信心を参照。
- 特に2色の神が要求する「[色1]と[色2]への信心」の数え方はやや複雑なので数え間違えに注意。
- 「信心がN未満であるかぎり、[カード名]はクリーチャーではない。」の能力は、戦場で表向きである場合のみ機能する。信心が指定された値を下回っても、戦場以外の領域では常にクリーチャー・エンチャント・カード/クリーチャー・エンチャント・呪文である。
- 信心の値に依らず、手札の神を強迫/Duressで捨てさせることはできず、スタック上の神を否認/Negateの対象に取ることはできず、ライブラリーの神を俗世の教示者/Worldly Tutorや召喚の調べ/Chord of Callingなどで探すことができ、墓地の神をゾンビ化/Zombifyでリアニメイトできる。
- 神が、オパール色の輝き/Opalescenceなどのクリーチャー化効果を受ける場合、タイムスタンプを考慮する必要がある。
- 神の後でオパール色の輝きが戦場に出た場合、神は信心の値に依らずクリーチャー・エンチャントである。
- オパール色の輝きの後で神が戦場に出た場合、神は信心が指定された値以上ならばクリーチャー・エンチャントになり、信心が指定された値未満であればクリーチャーではないエンチャントになる。
- 上記のいずれの場合においても、もしクリーチャーなのであれば、P/Tは元のP/Tが無視され、オパール色の輝きによって定められる「マナ総量に等しいP/T」となる(種類別のルールによる)。
- 統率者戦において、統率者に指定することができる。
- 神が予示や偽装で裏向きになっている場合、信心の値に依らず、そのマナ・コストを支払って表向きにできる。
- 戦場に出る際、どの置換効果が適用されるかは、パーマネントが戦場に出た時点で取るであろう特性を見る。これにはパーマネント自身の常在型能力を考慮に入れる(CR:614.12)。例えば太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sunを例に挙げると、白への信心が5未満の時にヘリオッドが戦場に出る場合、ヘリオッドは威圧する君主/Imposing Sovereignや練達の生術師/Master Biomancerの置換効果の適用を受けない。ヘリオッドが戦場に出ることによって信心が5以上になるとしても、置換効果の適用時には信心は5未満なのでクリーチャーではないものとして扱う[3]。
- 戦場に出たとき、信心が指定された値未満ならば神はクリーチャーではないエンチャントとして戦場に出る。クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力は誘発しない。
- 神自身が戦場に出ることによって信心が指定された値以上となる場合、それはクリーチャー・エンチャントとして戦場に出る。クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力は誘発する。
- クリーチャーでなくなった場合、神などのクリーチャー・タイプも失う。
- 神が持つ能力は、それがクリーチャーでなくても機能する。
- 攻撃またはブロックしている神がクリーチャーでなくなった場合、戦闘から取り除く。
- 神がダメージを負った後にクリーチャーではなくなり、そのターン中に再びクリーチャーとなった場合、そのダメージは負ったままである。ただし破壊不能を持つためほとんどの場合は考慮する必要はない。
- 召喚酔いに関するルールは召喚酔い#クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時を参照。
[編集] 該当カード
[編集] テーロス(単色)
- 太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun
- 海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea
- 死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead
- 鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge
- 狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt
[編集] 神々の軍勢(友好色)
- 都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polis
- 欺瞞の神、フィナックス/Phenax, God of Deception
- 殺戮の神、モーギス/Mogis, God of Slaughter
- 歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels
- 収穫の神、ケイラメトラ/Karametra, God of Harvests
[編集] ニクスへの旅(対抗色)
- 通行の神、エイスリオス/Athreos, God of Passage
- 嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms
- 苦悶の神、ファリカ/Pharika, God of Affliction
- 勝利の神、イロアス/Iroas, God of Victory
- 彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons
[編集] テーロス還魂記
- 太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned(白)
- 深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwelling(青)
- 荒涼とした心のエレボス/Erebos, Bleak-Hearted(黒)
- 青銅血のパーフォロス/Purphoros, Bronze-Blooded(赤)
- 鋭い目、ナイレア/Nylea, Keen-Eyed(緑)
- 運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny(赤緑)
- 埋葬布を纏う者、エイスリオス/Athreos, Shroud-Veiled(白黒)
[編集] ストーリー
テーロス/Therosに住まう者達から崇められている大いなる者達。ニクス/Nyxと呼ばれる星空の世界に住まい、それぞれが次元/Planeの根底をなす様々な物事を司っている[4]。多大な信仰を集める強大な存在ではあるが、その大半は移り気で利己的かつ狭量。定命の者に慈悲深く手を差し伸べる事もあれば、気まぐれに理不尽とも言える天罰を下す事もある。神同士の争いに人々を利用し、巻き込む事すら珍しくない。一方、人々の信仰を失えば姿と力を失って消滅することも示唆されている。
- 万神殿/Pantheonの階級において、第1セットのテーロスに登場した単色の5柱の神(ヘリオッド/Heliod、タッサ/Thassa、エレボス/Erebos、パーフォロス/Purphoros、ナイレア/Nylea)が「大神」、神々の軍勢以降に登場した2色の神が「小神」という扱い。各神殿はそれぞれの色に対応した小神を祀った建造物である。
- ヘリオッド/Heliod
- 太陽の神。詳細はヘリオッド/Heliodを参照。
- タッサ/Thassa
- 海の神。詳細はタッサ/Thassaを参照。
- エレボス/Erebos
- 死の国/The Underworldの神。詳細はエレボス/Erebosを参照。
- パーフォロス/Purphoros
- 鍛冶の神。詳細はパーフォロス/Purphorosを参照。
- ナイレア/Nylea
- 狩猟の神。詳細はナイレア/Nyleaを参照。
- エファラ/Ephara
- 都市国家の神。詳細はエファラ/Epharaを参照。
- フィナックス/Phenax
- 欺瞞の神。詳細はフィナックス/Phenaxを参照。
- モーギス/Mogis
- 殺戮の神。詳細はモーギス/Mogisを参照。
- ゼナゴス/Xenagos
- 歓楽の神。定命の身から神となったプレインズウォーカー/Planeswalker。詳細はゼナゴス/Xenagosを参照。
- クローティス/Klothys
- 運命の神。詳細はクローティス/Klothysを参照。
- ケイラメトラ/Karametra
- 収穫の神。詳細はケイラメトラ/Karametraを参照。
- エイスリオス/Athreos
- 通行の神。詳細はエイスリオス/Athreosを参照。
- ケラノス/Keranos
- 嵐の神。詳細はケラノス/Keranosを参照。
- ファリカ/Pharika
- 苦悶の神。詳細はファリカ/Pharikaを参照。
- イロアス/Iroas
- 勝利の神。詳細はイロアス/Iroasを参照。
- クルフィックス/Kruphix
- 彼方の神。詳細はクルフィックス/Kruphixを参照。
[編集] 脚注
- ↑ A Divine Gift/神からの贈り物(Arcana 2014年4月28日 Wizards of the Coast著)
- ↑ @syaba3(X/Twitter 2022年9月9日 射場本正巳)
- ↑ Gods, 4 devotion, and entering the battlefield(Magic Jugde Rules Blog 2013年10月21日)
- ↑ Planeswalker's Guide to Theros, Part 1/プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その1(Making Magic 2013年8月21日 The Magic Creative Team著)