両面カード
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両面カード/Double-Faced Cardとは、表裏両面に表面を持つカード群の総称。
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、エストワルドの村人を変身させる。
2/3Howlpack of Estwald / エストワルドの吠え群れ
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、エストワルドの吠え群れを変身させる。
4/6クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) 戦士(Warrior)
トランプル
4/5Akoum Teeth / アクームの歯
土地
アクームの歯はタップ状態で戦場に出る。
(T):(赤)を加える。
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解説
1枚のカードの表と裏、両方にマジックのカードの表面があるカードであり、定型のマジックのカードで初の裏が「デッキマスター」デザインになっていないカードである。イニストラード・ブロックで初登場して以降、いくつものカード・セットで登場しているメカニズムである。
「裏面では区別できない」というトレーディングカードゲームの基本原理に反する仕様である。当然、裸のままで通常のカードと混ぜて使うと不都合が生じるため、スリーブか差し替えカードの使用が必須となる。フレイバーとしては単純明快で美しいが、ゲームにおける扱いはかなり特殊。
両面カードには大きく分けて2つの種類があり、それぞれ変身する両面カード/Transforming Double-Faced Card, TDFC、モードを持つ両面カード/Modal Double-Faced Card, MDFCと呼ばれる。
- さらなる変種として合体カードというカード群も存在するが、合体カードは両面カードではない。詳細は同項目を参照。
共通ルール
両面カードの2つの面は対等ではなく、第1面と第2面として明確に区別されている。カードの両面の左上にはそのカードの第1面/第2面を表すシンボルが描かれている。このシンボルは、変身する両面カードにおいてはカード・セットやカードごとに異なる。モードを持つ両面カードにおいてはカード・セットによらず共通である。詳細は第1面、および第2面の項を参照。
デッキに入れるに際して
両面カードがライブラリーや手札といった非公開領域にあるとき、同じ領域にある他のカードと区別が付かないようにしなければならない。それゆえ両面カードをデッキに入れる場合、完全に不透明なスリーブを用いるか、差し替えカードを使わなければならない。
- 差し替えカードに関する基本的なルールは差し替えカード#ルールを参照。
- 特定の両面カードを差し替えカードで表す場合、その特定のカードについてデッキ内のすべての両面カードを差し替えカードで表さなければならない[1]。
- デッキに4枚の差し替えカードを入れて1枚しか所持していない両面カードを使いまわすような水増しはできない。差し替えカード1枚が両面カード1枚の代用品である。
- チェックリストカードのチェックや差し替えカードのカード名ははっきりと誰にでもわかる形で書かなければならない。
- トーナメントでは、スリーブが透けていて区別がつく状態になっていると、故意の違反として失格処分となる可能性があるので注意[2]。
特性
両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の特性を持ち、呪文、能力、効果、あるいはルールが両面パーマネントの情報を必要とする場合、それは現在有効になっている面が与える情報のみを見る(統率者戦の固有色の決定を除く)。戦場およびスタック以外の領域にある両面カードは原則として第1面の特性を持つ。
第1面と第2面のカードはそれぞれ別のカード名を持つため、カード名を参照する効果はそれぞれ片一方のみに発揮される。
- 例:ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyを指定した真髄の針/Pithing Needleは束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unboundの能力の起動を禁止できず、逆も同じである。
両面カードのコピー
両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。
裏向きの両面カード
第1面か第2面かということと、表向きか裏向きかということは別のものである。両面カードは裏向きになる事は有り得る。ただし、既に表向きになっている両面パーマネントは裏向きにする事はできない。効果やルールがそうするよう指示した場合、それを無視する。また裏向きである間は両面カードは変身する事は無い。
- イクシドロン/IxidronのETB能力は、両面のクリーチャーには何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
- 予示などで裏向きの状態で戦場に出す場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。クリーチャーの両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで位相を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。
その他のルール
- 両面カードを見ることができるプレイヤーは、その両方の面を見ることができる。
- 統率者戦での固有色を決定する際、第1面と第2面の両方を考慮する。
- 例:情け知らずのガラク/Garruk Relentlessはその第1面は緑だが、第2面は黒緑の色指標を持っているため、その固有色は黒緑である。
- 第2面がクリーチャーである変身する両面カードには、第1面の文章欄右下に第2面のP/Tが灰色の文字で印刷されている(カード画像)。これは注釈文であり、ルールに影響しない。
- モードを持つ両面カードの両方の面の左下隅には、もう一方の面に関する情報を含むヒントバーが描かれている(カード画像)。これは注釈文であり、ルールに影響しない。
- テーブルトップのドラフトにおいて、一部のルール適用度(REL)「プロ」のイベントを除く、両面カードは公開情報となる。通常のドラフトと同じように、ピックした両面カードは次のピックまでの間、ピックしたカードの束の一番上に置いておかなければならない。なお、ピックした両面カードは、好きな面を上にして置くことができる。
- 両面カードを含むセットのREL「プロ」のドラフトにおいて、使用したブースターパックの両面カードの出現率によりさらなるルールが追加される。
- イニストラードを覆う影ブロックドラフトの場合、事前にジャッジによりパックが開封され、マーキング終了後スリーブに収めた形でプレイヤーに配布され、全カードは非公開情報となった[3][4]。
- イクサラン・ブロック、基本セット2019のドラフトの場合、プレイヤーによりパックが開封され、各自が開封したパックに入っていた両面カードをすべてのプレイヤーに公開し、その後、通常ドラフトと同じように進行した。
- 両面カードの発表当初は「公開してもよいし、適切な手段(束の一番下に置くなど)で隠してもよい」というルールであったが、プレイヤーの物理的な能力による有利不利が生じないよう、イニストラード発売を待たずしてルールが変更された。
- 両面カードを含むセットのREL「プロ」のドラフトにおいて、使用したブースターパックの両面カードの出現率によりさらなるルールが追加される。
- コンピューターゲームにおけるドラフトでは、両面カードは非公開情報である。
変身する両面カードに関するルール
両面カードのうち、第1面か第2面のどちらか、あるいは両方に、「そのカードを変身させる」、あるいは「そのカードを変身した状態で戦場に出す」という能力を持つものを、変身する両面カードと呼ぶ。
変身する両面カードを唱える場合、それは第1面でスタックに置かれる。また、戦場に出る場合、「変身させた状態で戦場に出す」効果でない限り、第1面で戦場に出る。
変身する両面カードで表されるパーマネントが変身した場合、それは新たに戦場に出たのではなく変身後も同一のオブジェクトのままである。ついているオーラや装備品、負ったダメージ、配置されているカウンター、受けている修整などはそのまま残り続ける。詳細は変身の項を参照。
変身する両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)が、第2面の点数で見たマナ・コストを参照する場合のみ、第1面のマナ・コストに基づいた値を参照する。ただしオブジェクトが第2面のコピーとなった場合は、(それが変身する両面カードだったとしても)その点数で見たマナ・コストは0である。
- 例1:束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unboundの点数で見たマナ・コストは、第1面のヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyのものを参照するため、2である。
- 例2:賢いなりすまし/Clever Impersonatorが束縛なきテレパス、ジェイスのコピーになった。その点数で見たマナ・コストは0である。
変身する両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。また上述の通り、第2面のコピーとなった場合はコピーになっているパーマネント自身が変身する両面カードだったとしても、その点数で見たマナ・コストは0である。
変身する両面カードではないカードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は無視される(CR:701.25c)。変身する両面カードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は実際にそのカードを変身させるが、その特性はコピーされた特性のままである。モードを持つ両面カードは変身しないことに注意。
- 例1:クローン/Cloneが戦場に出る際、コピー先として第2面であるガツタフの咆哮者/Gatstaf Howlerを選んだ場合、クローンは第1面のガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherdではなく、現在表になっているガツタフの咆哮者のコピーとして戦場に出る。ガツタフの咆哮者であるクローンがアップキープに変身することになっても、それは変身する両面カードではないので変身することはない。
- 例2:ガツタフの羊飼いが無謀な浮浪者/Reckless Waifのコピーになった場合、その後変身しガツタフの咆哮者の面が表になってもその特性はガツタフの咆哮者でも無慈悲な捕食者/Merciless Predatorでもなく、コピーされた無謀な浮浪者の特性のままになる。
オブジェクトが特定の特性を持つオブジェクトに「変身した」ときに誘発する誘発型能力は、そのオブジェクトが変身し、変身した直後にその指定された特性を持っている場合に誘発する(CR:701.25e)。
- 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsのコピーになっている、変身する両面カードではないカードと変身する両面カードがある。アップキープにそれぞれの変身する能力が誘発し解決された場合、どちらも変身後の特性は高原の狩りの達人のままであることは変わりないが、変身する両面カードではない方のコピーは実際に変身しないので自身の「このクリーチャーが《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》に変身するたび」という能力を誘発させることは無い。変身する両面カードであるコピーは変身するので「変身するたび」の能力が誘発する。
- 変身する両面カードが起動型能力または誘発型能力でそれ自身を変身させる場合、そのパーマネントはその能力がスタックに置かれている間に変身していない場合にのみ変身する。
- 例:神出鬼没な拷問者/Elusive Tormentorの起動型能力を何度も起動しスタックに乗せた場合、最初に解決した能力はそれを変身させるが、2つ目以降については何もしない。
- 変身させた状態で戦場に出す効果により変身する両面カードでないカードが戦場に出ようとする場合、それは代わりに元の領域に留まる。
- 例:忠実な聖戦士/Loyal Catharのコピーであるクローン/Cloneが死亡した場合、それは戦場に戻ることはなく、墓地に留まる。
旧ルール
イニストラードを覆う影での両面カードの再登場に際し、いくつか重要なルールの変更が行われた。以下に変更前のルールを記す。
- 両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)であるため、戦場にある第2面を向いた両面カードの点数で見たマナ・コストは0であった。
- 両面カードが起動型能力または誘発型能力でそれ自身を変身させる場合、そのパーマネントはその能力がスタックに置かれている間にすでに変身している場合でも再度変身できた。
- これにより起動型能力をコピーする事で礼儀正しい識者/Civilized Scholarを無限に変身させ続けるなどといったプレイングが可能であった。
- 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsが持つ「《カード名》に変身するたび」に誘発する能力は、変身する前と後で別々の名前でなければ能力が誘発しなかった。そのため両面カードがコピーしても能力を使用する事ができなかった。
モードを持つ両面カードに関するルール
両面カードのうち、「そのカードを変身させる」または「そのカードを変身した状態で戦場に出す」という能力を持たないもの(=変身する両面カードでないもの)を、モードを持つ両面カードと呼ぶ。
モードを持つ両面カードは両面ともに土地またはマナ・コストを持つ呪文である。(通常は手札から)プレイする際には、唱え始める時にどちらかを選んでプレイする。
モードを持つ両面カードをプレイすることが適正であるかどうかを判定するには、あなたがプレイしようとしている面の特性のみを考慮し、他の面の特性は無視する。
- 「あなたのライブラリーの一番上からクリーチャー呪文を唱えてもよい。」を持つガラクの大軍/Garruk's Hordeがあるとき、ライブラリーの一番上が星界の神、アールンド/Alrund, God of the Cosmosであった場合、第1面も第2面もクリーチャーであるためあなたはそれをどちらの面でも唱えることができる。だが一番上が戦闘の神、ハルヴァール/Halvar, God of Battleであった場合、クリーチャーであるハルヴァールとして唱えることはできるが、アーティファクトである領界の剣/Sword of the Realmsとして唱えることはできない。
何らかの効果がプレイヤーにモードを持つ両面カードをプレイさせるなら、どちらの面をプレイすることを選んだかに応じて、それを呪文として唱えても土地としてプレイしてもよい。効果がモードを持つ両面カードを(「プレイする」のではなく)唱えさせるなら、それを土地として唱えることはできない。
- 第1面/第2面を選択できるのはプレイする際だけで、それ以外では両面カード共通のルールである「普段の特性は第1面」「単に戦場に出る際は第1面」に従うことに注意。
- 例1:自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathなどの「土地カードを戦場に出す」とする効果では、第1面がクリーチャー、第2面が土地であるスカイクレイブの僧侶/Skyclave Cleric/スカイクレイブの列柱廟/Skyclave Basilicaは戦場に出すことはできない。また両方の面が土地である枝重なる小道/Branchloft Pathway/石重なる小道/Boulderloft Pathwayも、第1面で戦場に出すことしかできず、第2面で出すことはできない。
- 例2:戦場に出ている第2面の石重なる小道/Boulderloft Pathwayを一時的に追放するカードで追放した場合、第1面の枝重なる小道/Branchloft Pathwayとして戦場に戻る。戦場に出ている第2面のセジーリの氷河/Sejiri Glacierを同様に追放した場合、第1面はパーマネントでないセジーリの防護/Sejiri Shelterであるため、戦場に戻ることができず追放されたままになる(CR:304.4、CR:307.4)。
モードを持つ両面カードの点数で見たマナ・コストは、考慮している面の特性に基づいて決まる。スタックと戦場では、表向きの面を考慮する。他のすべての領域では、第1面のみを考慮する。変身する両面カードとは第2面の点数で見たマナ・コストの決定方法が異なるので要注意。
変身させたり変身させた状態で戦場に出したりできるのは、変身する両面カードのみである。モードを持つ両面カードを変身させたり変身させた状態で戦場に出したりするという指示は無視する。
その他
- デュエル・マスターズからの逆輸入システムである。もっとも、あちらはデッキの外部の領域に用意して特別なカードで場に出すカードであるのに対し、こちらはメインデッキに入れて使うカードであるため、かなり事情が違う。
- 開発中には反転カードのシステムを使用することも検討されていたが、最終的に両面カードを用いることとなった。そのためこの2つのシステムには似ている部分が多い。
- 反転カードが没となった理由については、Mark Rosewaterはコラム(#参考参照)で、「市場調査で反転カードの評価が低く、R&Dは失敗作とみなしている。そのため失敗を繰り返すよりも新規開拓を選択した」と回答している。
- 非常に評価の高いメカニズムであることを何度も公式に言及されている。両面カードのストーム値は2とされ(変身は3)、マジック史上最も愛されたメカニズムの最高位とまで言われている[5]。一方、それほどの高評価でありながら毎セットに入れない理由についても幾つか挙げられている[6][7]。
- 異界月以外の狼男はすべて同じ変身条件を持つ。文章量削減のために変身条件をキーワード化することも検討されたが、既に「変身」がキーワード処理であるため、キーワード内にキーワードを含んでしまうとルール上の問題になりやすいため避けられた。
- イラストが両面にあるトークン・カードもある。詳細はトークン・カードの項を参照。
- 当然ながら、エラーカードではない。
- 登場当初のルールでは裏向きになる事はできなかったが、予示の登場により2015年1月23日の総合ルール更新で裏向きの位相になれるようになった。
- イニストラード・ブロックでは両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していたため、闇の隆盛発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。マジック・オリジンの両面カードはプレインズウォーカー・シンボルが用いられているため、現在の訳語に変更された。
- マジック・オリジンや基本セット2019の伝説のクリーチャー/プレインズウォーカー・カードは、月霧/Moonmistなどで変身させる場合、忠誠カウンターは置かれない。そのため、変身後には忠誠度0であるため状況起因処理で墓地に置かれる。
関連項目
脚注
- ↑ マジックイベント規定
- ↑ Feature: ジャッジ、世界の舞台で(Event Coverage)
- ↑ Update to Pro Tour Shadows over Innistrad Draft(GatheringMagic.com)
- ↑ Double-Faced Cards Procedure for Professional REL Drafts(News 2016年5月25日 WotC著)
- ↑ Storm Scale: Innistrad and Shadows over Innistrad/ストーム値:『イニストラード』『イニストラードを覆う影』(Making Magic 2017年3月27日 Mark Rosewater著)
- ↑ Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1(Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Odds & Ends: Ixalan, Part 2/こぼれ話:『イクサラン』 その2(Making Magic 2017年10月16日 Mark Rosewater著)
参考
- Every Two Sides Has a Story/両面それぞれの物語(Feature 2011年8月29日 Mark Rosewater著)
- Werewolves Gone Wild/狼男、猛る(Latest Developments 2011年9月16日 Tom LaPille著)
- Unanswered Questions: Innistrad/未回答問題:イニストラード(Feature 2011年10月10日 Mark Rosewater著)
- 『イニストラード』両面カード よくある質問集
- 両面カード よくある質問集 2017 年 9 月 25 日更新(WPN、PDF文書)
- Zendikar Rising Release Notes(
- From the Vault:Transform
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 711 Lv系カード
- 711.1 各Lv系カードは、横方向に分割された文章欄と3つのパワー/タフネス枠を持つ。Lv系カードの文章欄は、2つのLvシンボルを含んでいる。
- 711.2 Lvシンボルは、常在型能力を表すキーワード能力である。Lvシンボルは数の範囲(「N1-N2」など)か、あるいは数字1つとプラス記号(「N3+」など)を含む。Lvシンボルと同じ横縞に書かれている能力は、その常在型能力の一部である。その横縞に書かれているパワー/タフネスの書かれた箱も同じである。
- 711.3 横方向に分割された文章欄は、どのLvシンボルと能力やパワー/タフネスが対応しているかを明確にする以外に、ゲーム上の意味はない。Lv系カードの文章欄自体は1つである。
- 711.4 Lv系カードの各能力のうち、Lvシンボルが前に無い部分の能力は、通常通り扱う。特に、各Lv系パーマネントは常にLvアップ 能力(rule 702.87 参照)を持つ。これは、そのパーマネントにLvカウンターがいくつ乗っていても起動できる。
- 711.5 Lv系クリーチャーの上のLvカウンターの数がN1({Lv N1-N2}シンボルに記載されている最初の数)未満である場合、そのパワーとタフネスは最も上のパワー/タフネス枠で規定される。
- 711.6 戦場以外の各領域では、Lv系カードは最も上のパワー/タフネス枠で規定されるパワーとタフネスを持つ。
- 711.7 エンチャントの中に、クラスというサブタイプを持ち、自身にクラス・レベルを与える能力を持つものがある。これらはLvアップ 能力ではなく、クラス・レベルはLvカウンターと相互作用しない。rule 716〔クラス・カード〕参照。
- 711 Lv系カード