変異

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2020年9月24日 (木) 17:46時点における0503 (トーク | 投稿記録)による版
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変異/Morph
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.37

変異(へんい)/Morphオンスロート・ブロック初出のキーワード能力。それを持つカードプレイできるときに機能する常在型能力であり、そのカードを本来の特性を隠して裏向きクリーチャーとして唱えることを許可する。


War Behemoth / 軍用ビヒモス (5)(白)
クリーチャー — ビースト(Beast)

変異(4)(白)(あなたはこのカードを、(3)で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてもよい。)

3/6


Zoetic Cavern / 生けるものの洞窟
土地

(T):(◇)を加える。
変異(2)(あなたはこのカードを、(3)を支払うことで2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。その変異コストを支払うことで、それをいつでも表向きにしてよい。)


定義

変異 [コスト]/Morph [コスト]は、「あなたはこのカードを、本来のマナ・コストではなく()を支払うことで、裏向きで2/2の、文章カード名クリーチャー・タイプやマナ・コストを持たないクリーチャーとして唱えられる。」を意味する。

また、あなたが優先権を持っているとき(インスタント・タイミング)ならいつでも、その(表向きの時点での)変異コストを支払うことで表向きにすることができる。この処理は特別な処理であり、スタックを使用しない。

解説

ルール

裏向きの項も参照のこと。

  • 裏向きにした時点でマナ・コストの無いカードになるが、「(3)を支払う」という部分が代替コストを意味するため、唱えることができる。その際の性質は、「点数で見たマナ・コストが0である、無色のクリーチャー呪文」である。打ち消しコスト増加カードコスト減少カードの影響は通常と同じく受ける。
  • 裏向きクリーチャーは「カード名を持たない」ので、例えば翻弄する魔道士/Meddling Mageなどで指名することはできないし、残響する真実/Echoing Truth撲滅/Eradicateを食らってもほかのカードを巻き添えにしない(カード名がないのだから「同じカード名を持つカード」は存在しない)。
  • クリーチャー・タイプも持たないので、旗印/Coat of Arms仕組まれた疫病/Engineered Plagueなどのクリーチャー・タイプを参照するカードの影響も受けない。
  • 変異コストを払って表向きになるのは優先権を持っているときに行える特別な処理であり、スタックを用いず直ぐに実行される。起動型能力ではないので呪われたトーテム像/Cursed Totemなどで禁止できないし、対応してなにかすることもできない。逆に、何かされたことに対応して表向きになることはできる。特別な処理の項も参照。
    • 表向きにしたときに変異コストを参照できない場合、変異コストは支払えないため、表向きになることに失敗する。このような状況は、戦場謙虚/Humilityがある場合や変異を持たないクリーチャーが裏向きになっている場合などに起きる。ルール上厳密には、変異コストは少し未来の時点(表向きになったときの特性)を参照することになる。
  • 裏向きのクリーチャーが表向きになることは、オブジェクト位相が変化するだけで継続して同一のオブジェクトである。それは新たに戦場に出たわけではないし、裏向きの状態でつけられていたオーラ、置かれていたカウンター、適用されている継続的効果などは引き続き残る。新たに戦場に出たわけではないので「戦場に出たとき」の誘発型能力を誘発させることもない。
  • 裏向きのクリーチャーをちらつき/Flickerなどを用いて一時的に追放すると、表向きで追放され、そのまま戦場に戻ってくる。これによって変異コストを踏み倒すテクニックが存在する。
  • 裏向きのまま戦場を離れる場合、それはルールにより表を公開することになるが表向きになってから戦場を離れるわけではない。死亡誘発や戦場を離れることによる誘発型能力は、戦場を離れる直前の状態を見て誘発するか決まる(領域変更誘発)。
  • 変異を持つカードが予示によって裏向きとなっている場合、そのカードのマナ・コストではなく変異コストを支払って表向きにしてもよい。
  • 当然ながら、変異を持たないカードを裏向きクリーチャーとして唱えることは違反行為(イカサマ)である。これを防止するため、裏向きクリーチャーが戦場を離れるときやゲーム終了時には、カードの表をすべて公開して、適正なプレイであったことを証明しなければならない。

過去のルール

その他

開発秘話

オンスロート・ブロック

変異は、Illusionary MaskCamouflageのような裏向きを扱うマジック黎明期のカードを、ルール的に整理する過程で誕生したメカニズムである。当時のルール・チームは、裏向きのカードの特性を不明とするのではなく、裏向きである限りルールで定められた特性を持つようにした。そしてこのルールを使えば、既存のカードの問題を解決できるだけでなく、新たなメカニズムを作れることに気づいたのだ。オンスロートのメカニズムを探していたMark Rosewaterはこれに興味を示し、2マナ1/1を十分な脅威となる3マナ2/2にするなど、いくつかの変更を加えて採用した[1][2]

タルキール覇王譚ブロック

タルキール龍紀伝では変異の亜種として、様々なメカニズムが試された[3]

  • オーラ変異/Auramorph - オーラが持つ変異で、表向きになる際にクリーチャーにつけられる。
  • 熊異/Borph - (2)を支払うことで、2/2のクリーチャーとして裏向きで唱えられる。2マナ2/2の俗称である熊(Bear)から。
  • 超異/Smorph - (4)を支払うことで、+1/+1カウンターが1個置かれた2/2のクリーチャーとして裏向きで唱えられる。

最終的にこのメカニズムは大変異となったが、結果として大変異がプレイヤーに不評だったことから、Mark Rosewaterは超異をもっと推しておけばよかったと述べている[2][4]

また熊異は、タルキール覇王譚ブロック全体で採用するべきか否かという議論にまで発展した。変異を丸ごと熊異に置き換えたタルキール覇王譚のコピーを作って変更とテストプレイを繰り返すという大実験の結果、環境が高速化する、裏向きのクリーチャーが表になることが少ない、氏族/Clanの独自性が減るなど多数の問題点があることが分かり、熊異は不採用になった[1]

脚注

  1. 1.0 1.1 Phooey/フーイMaking Magic 2015年5月11日 Mark Rosewater著)
  2. 2.0 2.1 Need I Say Morph/その話はこのヘン(イ)で(Making Magic 2019年8月5日 Mark Rosewater著)
  3. Imagine Dragons, Part 1/龍を描け その1(Making Magic 2015年3月2日 Mark Rosewater著)
  4. State of Design 2015/デザイン演説2015(Making Magic 2015年8月24日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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