白青黒ビートダウン
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白青黒ビートダウン(White-Blue-Black Aggro)は、その名の通り白青黒3色で構成されるビートダウンの総称。
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概要
コントロール色の強いデッキカラーであり(→青白黒コントロールも参照)、ビートダウンとして組まれることは稀な部類に入る。白・黒のウィニー・クリーチャーに青のカウンターや黒の手札破壊などを織り交ぜたビート・コントロールないしクロック・パーミッションの形態をとるのが普通である。
この色にはハンド・アドバンテージや柔軟なコントロール要素を持つウィニーが複数存在するため(闇の腹心/Dark Confidantや翻弄する魔道士/Meddling Mageはその代表例)、特にエターナルではそれらを活用するためにこのデッキカラーを選ぶ場合も多い。
イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・マナ総量が3以下のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
各対戦相手はそれぞれ、自分がソーサリーを唱えられるときにのみ呪文を唱えられる。
[+1]:あなたの次のターンまで、あなたはソーサリー呪文をそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
[-3]:アーティファクトかクリーチャーかエンチャント、最大1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。カードを1枚引く。
暴君の嘲笑/Tyrant's Scornや灯の燼滅/Desparkに加え、時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerなどの優秀なプレインズウォーカーを獲得。クリーチャーの数を絞り、プレインズウォーカーを多くした構成に変わった。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリカンザスシティ19 優勝(参考)
- 使用者:Ben Friedman
- フォーマット
- メインデッキのクリーチャー数を8枚まで絞ったタイプ。
イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期
ラヴニカの献身で神聖なる泉/Hallowed Fountainと神無き祭殿/Godless Shrine、および多数の戦力を獲得したことでエスパー・ミッドレンジ(Esper Midrange)が登場した。第1管区の勇士/Hero of Precinct Oneをキーカードとしたものはエスパー・マルチカラー(Esper Multicolor)あるいはエスパー・ヒーロー(Esper Hero)等と呼称される。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
あなたが多色の呪文を唱えるたび、白の1/1の人間(Human)クリーチャー・トークンを1体生成する。
2/2クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
正気泥棒がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリーの一番上からカードを3枚見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りをそのプレイヤーの墓地に置く。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれを見てもよく、あなたはそれを唱えてもよく、あなたはその呪文を唱えるために任意のタイプのマナを支払ってもよい。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
聖堂の鐘憑きが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨て、あなたは3点のライフを得る。
3/4思考消去/Thought Erasure・聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Hauntといった手札破壊で反撃の芽を摘み取り、正気泥棒/Thief of Sanityで有効札を弾きながらアドバンテージを獲得。戦場に出されてしまったものは人質取り/Hostage Takerや拘留代理人/Deputy of Detentionおよび各種優秀な除去呪文で対処していく。最終的に第1管区の勇士でずらりと並べた兵士トークン、正気泥棒や人質取りで奪ったクリーチャー、破滅を囁くもの/Doom Whisperer等のフィニッシャーでビートダウンする。
継続的なアドバンテージ源としてドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaを採用するほか、虚報活動/Disinformation Campaignを使った諜報シナジーを取り入れる場合もある。見ようによってはディミーア諜報に不足していたパーツを白を足して補った形と言えるだろう。
青を含むためサイドボードから打ち消しが採用でき、手札破壊と併せて全体除去に対する耐性が高いのが特徴。
サンプルレシピ
Esper Multicolor [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ヒーロー型。虚報活動を使った諜報シナジーを取り入れている。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
同環境のマルドゥ機体・ジェスカイ機体や白青フラッシュの派生として、エスパー機体(Esper Vehicles)と呼ばれる白青タッチ黒のクロック・パーミッションデッキが登場した。
クリーチャー — ドワーフ(Dwarf) 工匠(Artificer)
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがアーティファクトをコントロールしている場合、ターン終了時まで、模範的な造り手は+2/+1の修整を受ける。あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、ターン終了時まで、これは先制攻撃も得る。
1/1アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
屑鉄場のたかり屋ではブロックできない。
(1)(黒),あなたの墓地から他のクリーチャー・カード1枚を追放する:あなたの墓地から屑鉄場のたかり屋を戦場に戻す。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
瞬速
飛行
呪文捕らえが戦場に出たとき、マナ総量が4以下の呪文1つを対象とし、それを追放する。
呪文捕らえが戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーはそのカードをそれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
模範的な造り手/Toolcraft Exemplarや栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiateなどの軽量クリーチャー、キランの真意号/Heart of Kiranなどの機体、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarでビートダウンを行い、対戦相手の行動は呪文捕らえ/Spell Quellerや金属の叱責/Metallic Rebukeで妨害する。
黒をタッチする最大の目的は屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger。このカードを含む多数のアーティファクトにより、模範的な造り手の自己強化能力や金属の叱責の即席を活かしやすい構成になっている。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリマニラ17 準優勝 (参考)
- 使用者:Qi Wentao
- フォーマット
Esper Vehicles [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
エスパーミッドレンジ(Esper Midrange)などの名で呼ばれる白青黒のミッドレンジデッキが存在する。
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
飛行
リーヴの空騎士が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールする土地でないパーマネント1つを対象とし、それを留置する。(あなたの次のターンまで、そのパーマネントでは攻撃もブロックもできず、その起動型能力を起動できない。)
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) アドバイザー(Advisor)
幽霊議員オブゼダートが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたは幽霊議員オブゼダートを追放してもよい。そうした場合、あなたの次のアップキープの開始時に、これをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。これは速攻を得る。
序盤は万神殿の兵士/Soldier of the Pantheonなどの軽量クリーチャーと各種除去呪文で盤面を支え、最後は幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Councilでゲームを決める。ベースは白黒だが、青を足したことで優秀なクリーチャーであるリーヴの空騎士/Lyev Skyknightや、神や群れネズミ/Pack Ratなどの厄介なパーマネントを対処できる拘留の宝球/Detention Sphereを使えるようになっている。
元は高尾翔太がデザインしたオリジナルデッキで、グランプリ静岡13においてメタ外から準優勝という成果を上げたことでその強さが知れ渡り、環境の一角となった。この頃は人間クリーチャーとのシナジーを持つザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerが採用されており、エスパー人間(Esper Humans)の名で呼ばれることも多かった。
その後神々の軍勢からはオレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskosや都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polisを獲得し、強化された。
サンプルレシピ(初期型)
Esper Midrange [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サンプルレシピ(神々の軍勢後)
Esper Midrange [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
闇の隆盛参入後のスタンダードで、青白のDelver-Bladeに未練ある魂/Lingering Soulsのために黒を足しスピリットの部族シナジーを加えた白青黒スピリットが登場した。
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
クリーチャー — スピリット(Spirit) 兵士(Soldier)
飛行
あなたがコントロールする他のスピリット(Spirit)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに呪禁を持つ。(それらは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
アラーラの断片ブロック構築
アラーラの断片ブロック構築では、白青黒エスパーカラーのアーティファクト系ビートダウンデッキ、エスパービートダウンが登場した。
アーティファクト クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
飛行
あなたのコントロール下で他のアーティファクトが戦場に出るたび、霞の悪鬼はターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
アーティファクト
(1),トークンでないアーティファクト1つを生け贄に捧げる:飛行を持つ青の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは1点のライフを得る。
ジャンドコントロールに強いとされ、プロツアーホノルル09でもベスト8に二人を輩出している。詳細はエスパービートダウンを参照。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ:ギルドの都参入後のスタンダードでは、白・黒のウィニー・クリーチャーを青のカウンターで守るクロック・パーミッションの一種、スノウ・ストンピィが登場した。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりにオーナーの手札に加える。
カードを1枚引く。
紅蓮地獄/Pyroclasmなどの軽量除去に弱いという欠点があったため、ギルドパクト参入後は青赤緑のシー・ストンピィへと変化していく。
エターナル
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(白),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。
(黒),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは1点のライフを失う。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
闇の腹心/Dark Confidantなどのアドバンテージ・ウィニーや嵐景学院の弟子/Stormscape Apprenticeなどのボードコントロールを持つものを利用するためにこのデッキカラーになることが多い。