ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will

提供:MTG Wiki

2024年10月4日 (金) 14:25時点におけるブラー (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内, 検索

Yawgmoth's Will / ヨーグモスの意志 (2)(黒)
ソーサリー

ターン終了時まで、あなたは、あなたの墓地から、土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。
このターン、あなたの墓地にいずれの領域からでもカードが置かれるなら、代わりにそれを追放する。


Mark Rosewaterをして「最大の過ち」と言わしめた[1][2]マジック史上最強と謳われるカード墓地のカードをここまで自在に操れる呪文は他に類を見ない。

1ターン限定とはいえ、実質的に墓地のカードをすべて手札に加えるような効果によるアドバンテージは、ゲームバランスを崩壊させるに十分なものである。ゲームの後半に撃てば、わずか3マナで10枚以上のアドバンテージを得ることも可能であり、そのままゲーム終了となることも珍しくない。

このカードの強さはその性質上カード・プールの広さに依存する。軽くて強力な呪文、特に強力なマナ加速手段が多ければそれだけこのカードも強力に変貌を遂げる。当時のスタンダードでは、水蓮の花びら/Lotus Petal暗黒の儀式/Dark Ritualで0マナから唱えることができ、このカードの効果でそれらを使い回すことでフリースペルのような芸当が可能となっていた。ヴィンテージに至ってはブラック・ロータス/Black LotusMox等の凶悪なマナ・アーティファクトを筆頭に軽くて強烈な呪文が蔓延しているので、単純なカードパワーパワー9をも上回る。ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondとのシナジーも抜群である。

スタンダードでは黒ウィニー黒コントロールの後半の息切れ防止手段といったごく一般的な使い方から、ピットサイクルにおいて5枚目の魂の饗宴/Soul Feastを撃つために使用するなど絡みのデッキでは大抵投入されていたが、カード・プールの狭さのおかげで禁止カード入りは免れた。また、後半ほど強力になる、二度目の使用は効果が薄いなどといった性質から1、2枚挿しが一般的だったので、強力さの割にはシングルカード価格もそこまで高くはなかった。

  • このカードが登場した当時、タイプ1制限カードに指定されていた新たな芽吹き/Regrowthと比較しても、たった1マナ増えただけで墓地のカード全てに手を出せる。このカードがいかに強力かがわかるだろう。
    • 本項冒頭の、「Mark Rosewaterが「最大の過ち」と言った」理由もここにあり、オーバーパワーである事が予想できたにもかかわらず作ってしまった事を反省している。
    • むしろ調整の結果さらにシンプルに強くなっており、MaRoのコラムによれば、Mike Elliottがデザインした当初は(1)(黒)(黒)で、もともとの手札はターン終了時まで使えなくなる効果がついていたそうである。

1999年10月1日、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードエクステンデッドタイプ1.5禁止カードに指定される。2004年09月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止となっている。

[編集] ルール

[編集] 旧ルール

[編集] 主な亜種

あなたの墓地のカードを唱えられるようにするカード。ヨーグモスの意志と同じく使ったカードが追放されるのは太字のみ。唱えられるのがインスタントソーサリーに限るものは瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageの項を、土地に限るものは世界のるつぼ/Crucible of Worldsの項をそれぞれ参照。

[編集] 脚注

  1. Make No MistakeMaking Magic 2003年11月10日) - その6
  2. M:tGやっちまった小咄集(個人サイト「Braingeyser」、上の記事の和訳)

[編集] 参考

QR Code.gif