土地
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土地/Landは、カード・タイプの1つ。マナを発生させるために必要であり、マジックの根底を支える重要なカードである。
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解説
ほとんどの土地がマナ能力を持ち、無条件に手札からプレイすることができるため、マナ基盤の基本となる。
土地はマナ・コストの無いカードであるため、原則として(そのマナ能力とは関係なく)無色のオブジェクトであり、マナ総量は0として扱う。マナ・コストの無いカードも参照。
- 少数ではあるが、無色でない土地(ドライアドの東屋/Dryad Arbor)や、マナ総量が0でない土地(一番砦、アダント/Adanto, the First Fortなど)も存在する。
「基本土地」は、基本という特殊タイプを持つ土地のことである。この特殊タイプを持たない土地は、まとめて「基本でない土地」と呼ぶ。土地が持つサブタイプは土地タイプと呼ばれ、そのうち平地、島、沼、山、森の5つは基本土地タイプと呼ばれるが、これらを持つからといって基本土地であるとは限らない(例:つぶやき林/Murmuring Bosk)。また、逆に基本土地タイプを持たない基本土地も存在する(荒地/Wastes)。詳細は基本土地、基本でない土地、基本土地タイプの各項を参照のこと。
ルール
土地のプレイに関するルール
プレイヤーは、自分のターンのメイン・フェイズで優先権を持っていて、かつスタックが空のとき(ソーサリー・タイミング)、(通常は手札から)土地をプレイすることができる。プレイされた土地は戦場に出る。土地をプレイすることは呪文を唱えることではなく特別な処理であり、スタックに積まれず即座に処理される。1ターンにプレイできる回数は通常は1回だが、継続的効果によって増減する場合がある。
- 上記の手順で土地を戦場に出すことが「土地のプレイ」である。土地のマナ能力を起動することは土地のプレイではない。
- 呪文や能力の効果によって、土地を直接戦場に出すことがある。これは土地のプレイに含まれない。
- このターン中に土地をプレイした回数が、このターン中に土地をプレイできる回数未満の場合に、土地をプレイすることができる。
- プレイヤーに追加で土地をプレイすることを許可する効果が存在する(→一覧)。その効果がパーマネントからの常在型能力によるものだった場合、そのパーマネントが戦場を離れたら土地をプレイできる回数はその分減少する。
- 例:あなたは踏査/Explorationを1つコントロールしており、このターン中に土地を1回プレイしている。踏査が戦場を離れた場合、あなたはこのターン中、新たに土地をプレイすることはできない。
- 例:あなたは踏査/Explorationを1つコントロールしており、このターン中に土地を2回プレイしている。あなたは踏査を一旦手札に戻し、再び戦場に出した。しかしあなたは既に土地を2回プレイしているので、このターン中に新たに土地をプレイすることはできない。
- プレイヤーに追加で土地をプレイすることを許可する効果が存在する(→一覧)。その効果がパーマネントからの常在型能力によるものだった場合、そのパーマネントが戦場を離れたら土地をプレイできる回数はその分減少する。
- プレイヤーに追加で土地をプレイすることを許可する効果は、土地をプレイできないタイミングでのプレイを許可するわけではない。
- 例:ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orreryが出ている状態で探検/Exploreを他のプレイヤーのターンに唱えたとしても、他のプレイヤーのターンには土地はプレイできないので、追加の土地のプレイの効果は意味がない。
- 土地が何らかの理由で瞬速を持つ(もしくは瞬速を持つかのようにプレイできる)場合、タイミングの条件である「自分のメイン・フェイズで優先権を持ちスタックが空のとき」(CR:305.1)を無視でき、インスタント・タイミングでプレイできる。しかし自分のターン以外ではプレイできないし、決められた回数を超えてプレイする事はできない。(CR:305.2b、CR:305.3)
その他のルール
- 土地は呪文として唱えられることはない。あるオブジェクトが土地でもあり、なおかつ他のカード・タイプを持っていたとしても、それは土地としてプレイされる(CR:305.9)。
- 具体的には、アーティファクト・土地や土地・クリーチャーなどが該当する。
- マナ総量や色など、マナ・コストの無いカードとしての特性に関する基本的なルールはマナ・コストの無いカード#ルールを参照。
旧ルール
2013年7月以前のルールでは、土地をプレイできる回数を増やす効果(踏査/Explorationなど)がある場合、土地をプレイする際にどの効果によって土地をプレイするのか宣言する必要があった。また土地をプレイした回数ではなく何の効果によってプレイしたかによって土地をプレイできるか決定されるので、踏査の効果で土地をプレイした後、その踏査を一旦手札に戻してプレイし直す事でさらにもう1枚土地を追加でプレイするというプレイングが可能だった。
サイクル一覧
複数種類の色マナを生み出すものについては2色土地および3色土地を参照。
- 基本土地
- ウルザランド
- 基本氷雪土地
- 貯蔵ランド
- ミシュラランド
- サイクリングランド
- 枯渇ランド
- サクリファイスランド
- スレッショルドランド
- フェッチランド
- オンスロートの部族ランド
- アーティファクト・土地
- 神河物語の、伝説のクリーチャーを対象とする土地
- 本拠地ランド
- 時のらせんと次元の混乱の伝説の土地
- 未来予知の単色土地
- 秘匿ランド
- シャドウムーアの基本土地タイプを持つ土地
- 全景
- ゼンディカーのETB土地
- ゼンディカーのレアのタップインランド
- ワールドウェイクのETB土地
- イニストラード・ブロックの起動型能力を持つ土地
- 荒廃した土地
- 戦乱のゼンディカーのETB土地
- 破滅の刻のサイクリング砂漠
- 破滅の刻のペイン砂漠
- ドミナリアの記念像
- エルドレインの王権の僻境の土地
- エルドレインの王権の城
- ゼンディカーの夜明けのモードを持つ両面カードの第2面
- カルドハイムの領界の土地
- フォーゴトン・レルム探訪のミシュラランド
- 神河:輝ける世界の伝説の土地
- ニューカペナの街角の一家のフェッチランド
- ファイレクシア:完全なる統一のコモン球層
- イクサラン:失われし洞窟の隠された洞窟
- アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲートの門(MTGアリーナ専用)
その他
- 過去にはイス卿の迷路/Maze of Ithのような、マナ能力とは全く関係のない能力のみを持つ土地も存在したが、現在ではマナ能力や、それにつながる能力(フェッチランドなど)を持たない土地は作られないことになっている(十人だけで参照)。
- 例外として、土地をテーマにしたゼンディカー・ブロックでは、マナ能力も土地サーチ能力も持たないウギンの目/Eye of Uginが登場した(一応、マナ・コスト軽減能力という形でマナ関連の能力を備えてはいる)。
- 土地を破壊する呪文は数が少なく、総じてコストが高めに設定されているため、他のパーマネントに比べて土地は破壊されにくい(→土地破壊)。ただし、エターナル環境では不毛の大地/Wastelandが多用されているため、基本でない土地に関しては一概には言えない。
- ほぼあらゆるデッキで使われるカード・タイプであるため、各フォーマットのトーナメントシーンで有用となる土地はシングルカード価格が高くなる傾向にある。デュアルランドはその筆頭。
- 土地のみを収録した特殊セットは多数存在し、From the Vault:Realms、Zendikar Expeditions、Secret Lair: Ultimate Edition、Secret Lair Drop Series: The Godzilla Lands、ゼンディカーの夜明けエクスペディションなどが存在する。
参考
- Real Estate Management 101/実践土地管理・基礎編(Beyond the Basics 2017年9月28日 Gavin Verhey著)
- Do(n't) Play Lands/土地をプレイして(はいけない)(Beyond the Basics 2018年10月11日 Gavin Verhey著)
- 基本土地
- 基本でない土地
- 土地タイプ
- 伝説の土地
- 土地事故
- 多色土地
- アーティファクト・土地
- 土地・クリーチャー
- 土地・エンチャント
- 複数マナを出せる土地カード
- マナを出さない土地カード
- 非マナ能力を持つ土地
- 土地サーチカード
- 「1ターンに1度しか土地をプレイできない」の制限を破るカード
- From the Vault:Realms
- Zendikar Expeditions
引用:総合ルール 20231117.0
- 3 カード・タイプ
- 305 土地
- 305.1 優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、土地・カードを手札からプレイすることができる。土地をプレイすることは特別な処理であり、スタックを用いない(rule 116 参照)。土地をプレイする場合、プレイヤーはそれを単に戦場に出す。土地はスタックに乗らず、呪文ではなく、また、インスタントや起動型能力で対応することはできない。
- 305.2 通常、プレイヤーは、自分のターンの間に 土地を1つだけプレイすることができる。継続的効果によって、この数が増加することがありうる。
- 305.3 プレイヤーは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地をプレイすることはできない。プレイヤーにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている全ての土地のプレイを済ませているプレイヤーは、土地をプレイすることはできない。プレイヤーにそうさせるように指示している部分は無視する。
- 305.4 土地を戦場に「出す/put」ことができる効果が存在する。これは土地のプレイとは違い、そのターンに既にプレイした土地の枚数には数えない。
- 305.5 土地のサブタイプは常に1単語であり、土地タイプとも呼ばれる。土地は複数の土地タイプを持つことがありうる。土地タイプの一覧は rule 205.3i 参照。
- 305.6 基本土地タイプは、平地、島、沼、山、森である。「基本土地タイプ/Basic land type」が参照される場合、これらのサブタイプのうちいずれかを意味する。土地というカード・タイプと基本土地タイプを持つオブジェクトは、文章欄が空欄であったりそもそも存在しなかったりしたとしても、「{T}:[[[マナ・シンボル]]]を加える。」という固有の能力を持つ。能力内のマナ・シンボルは、平地は{W}、島は{U}、沼は{B}、山は{R}、森は{G}である。rule 107.4a、ならびに rule 605〔マナ能力〕参照。
- 305.7 何らかの効果により土地タイプがいずれかの基本土地タイプに定められた場合、その土地は以降古い土地タイプを持たない。ルール・テキスト、元の土地タイプ、その土地に影響しているコピー可能な効果によって得られていた能力を全て失い、その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになる。ただし、これは他の効果によりその土地が得た能力を取り除くわけではない。土地タイプの設定は、その土地が持つカード・タイプ(「クリーチャー」など)や特殊タイプ(「基本」や「伝説の」「氷雪」など)を変更しない。土地が現在の土地タイプに加えて新たな土地タイプを得た場合、それはこれまでの土地タイプとルール・テキストを持ち、それに加えて新しい土地タイプとマナ能力を得る。
- 305.8 「基本/Basic」という特殊タイプをもつ土地は基本 土地である。基本土地タイプを持っていても、この特殊タイプを持たない土地は基本でない土地である。
- 305.9 あるオブジェクトが土地であり、かつ他のカード・タイプでもある場合、それは土地としてプレイされる。呪文として唱えられることはない。
- 305 土地