提供:MTG Wiki
エルドラージ(Eldrazi)は、エルドラージ・クリーチャーとエルドラージの部族カードおよび無色支援カードのシナジーを活用するビートダウンデッキの総称。
概要
Eldrazi Mimic / エルドラージのミミック (2)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
他の無色のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、ターン終了時まで、あなたはエルドラージのミミックの基本のパワーとタフネスをそのクリーチャーのパワーとタフネスに変更してもよい。
2/1
エルドラージ覚醒において最初にエルドラージが登場した際、エルドラージを中心としたデッキはマナ加速から重いが強力な伝説のエルドラージを素早く唱えて単体で勝負を決めるエルドラージ・ランプが主流であり、部族カードはマナ加速となるエルドラージの寺院/Eldrazi Templeかウギンの目/Eye of Uginくらいしか使われなかった。
その後、戦乱のゼンディカーで欠色持ちも含めて優秀な小型から中堅のエルドラージと、無色であることを参照するカードが多く登場。それらを採用したよりビートダウン寄りのエルドラージデッキが成立するようになった。
タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
Dimensional Infiltrator / 次元潜入者 (1)(青)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
欠色(このカードは無色である。)
瞬速
飛行
(1)(◇):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを追放する。それが土地カードであるなら、あなたは次元潜入者をオーナーの手札に戻してもよい。((◇)は無色マナを表す。)
2/1
Hangarback Walker / 搭載歩行機械 (X)(X)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
搭載歩行機械は、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
搭載歩行機械が死亡したとき、これの上に置かれている+1/+1カウンター1個につき、飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(1),(T):搭載歩行機械の上に+1/+1カウンターを1個置く。
0/0
戦乱のゼンディカー・ブロックとスタンダードで共存するタルキール覇王譚ブロックには無色支援カードが少数存在し、またマジック・オリジンの青と赤は飛行機械・トークンとアーティファクト支援をテーマとしていたため、それらとエルドラージを組み合わせたデッキが構築された。
これらのデッキでは、マジック・オリジンで再録されたペインランドが重要である。色マナの支払いにも無色マナ・シンボルの支払いにも使えるため、単色のデッキであっても採用される。
サンプルレシピ
黒単
Mono Black Eldrazi Aggro [1]
|
|
|
青単
Mono Blue Eldrazi Aggro [2]
|
|
|
モダン
Eye of Ugin / ウギンの目 伝説の土地
あなたが唱える無色のエルドラージ(Eldrazi)呪文は、それを唱えるためのコストが(2)少なくなる。
(7),(T):あなたのライブラリーから無色のクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
ゼンディカー・ブロックと戦乱のゼンディカー・ブロックの両方が使えるモダンでは、戦乱のゼンディカー登場直後から存在したデッキタイプ。2マナを生み出せるエルドラージの寺院/Eldrazi Templeとコスト軽減により実質的に2マナ以上を生み出すウギンの目/Eye of Uginを採用し、素早く多数のエルドラージを展開して一気に勝利する。
ゲートウォッチの誓い登場後はさらに強化され、モダンにおけるトップメタとなった。支配的になりすぎ環境の健全性を損なうと判断され、2016年4月8日(Magic Onlineでは2016年4月13日)よりモダンでウギンの目は禁止カードに指定された。(参考/翻訳)。
戦乱のゼンディカーまで
Blight Herder / 荒廃を招くもの (5)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) 昇華者(Processor)
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたは追放領域からあなたの対戦相手がオーナーであるカードを2枚、それらのオーナーの墓地に置いてもよい。そうしたなら、無色の1/1のエルドラージ(Eldrazi)・末裔(Scion)クリーチャー・トークンを3体生成する。それらは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ。
4/5
最初に注目されたのは、黒単エルドラージ(Mono Black Eldrazi)と呼ばれるタイプで、ウギンの目からマナが出せるようになるヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothを採用し、高速でエルドラージクリーチャーを展開する。
採用されるクリーチャーはマナを延ばせるコジレックの媒介者/Kozilek's Channelerや忘却蒔き/Oblivion Sower、CIP能力に優れた昇華者である荒廃を招くもの/Blight Herderや不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler、それ以外には絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerや果てしなきもの/Endless Oneなど。また、昇華者のために大祖始の遺産/Relic of Progenitusやボジューカの沼/Bojuka Bogといった追放する手段が採用される。
黒単の他、赤や白をタッチして軽量除去や苦手とする親和への対策カードを足したタイプなどが存在する。初期は様々なクリーチャーが試されたが、次第に昇華者を主力としクリーチャーの数を絞ったタイプが主流となっていった。
黒単
- 備考
- Modern Constructed League on 12/11/2015 5-0 (参考)
- 使用者:FantasticMrFox
- フォーマット
Mono Black Eldrazi(Modern) [3]
|
|
|
タッチ赤
- 備考
- Modern Constructed League on 11/30/2015 5-0 (参考)
- 使用者:EternallyRamza
- フォーマット
- 公式記事Daily Deck(参考/翻訳)も参照。
タッチ白
- 備考
- StarCityGames.com Modern Open on 1/2/2016 第10位 (参考)
- 使用者:Matthew Dilks
- フォーマット
タッチ青
- 備考
- Modern Constructed League on 12/24/2015 5-0 (参考)
- 使用者:xthebloodyninex
- フォーマット
心なき召喚型
- 備考
- Modern Constructed League on 01/05/2015 5-0 (参考)
- 使用者:beena
- フォーマット
Mono Black Heartless Eldrazi(Modern) [7]
|
|
|
ゲートウォッチの誓い以降
Thought-Knot Seer / 難題の予見者 (3)(◇)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
((◇)は無色マナを表す。)
難題の予見者が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選び、そのカードを追放する。
難題の予見者が戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引く。
4/4
Reality Smasher / 現実を砕くもの (4)(◇)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
((◇)は無色マナを表す。)
トランプル、速攻
現実を砕くものが対戦相手がコントロールする呪文1つの対象となるたび、その呪文のコントローラーがカードを1枚捨てないかぎり、それを打ち消す。
5/5
ゲートウォッチの誓いではエルドラージのミミック/Eldrazi Mimic、難題の予見者/Thought-Knot Seer、現実を砕くもの/Reality Smasherなど強力な無色のエルドラージ・クリーチャーが登場したため大幅に強化された。プロツアー「ゲートウォッチの誓い」 ではトップ8のうち優勝者を含む6人、構築部門で24pt以上獲得した20人のうち8人を占め、一大旋風を巻き起こした。(参考/翻訳)。また、昇華者ギミックを採用したタイプも引き続き存在し、こちらは昇華者エルドラージ(Processor Eldrazi) と呼ばれる。その時点では青赤と無色が主流だったが、その後は白青や赤緑が登場しそちらが主流となっている。
青赤
無色
Colorless Eldrazi(Modern) [9]
|
|
|
昇華者型
Sultai Eldrazi(Modern) [10]
|
|
|
- 構築部門では6-4とやや振るわなかったが、ドラフト部門で6-0と快勝しベスト8に入っている。
白青
赤緑
レガシー
レガシーにもモダンと同様のデッキが存在する。
サンプルレシピ
- 備考
- Legacy Constructed League on 4/29/2016 5-0 (参考)
- 使用者:Zam_
- フォーマット
White Eldrazi Aggro(Legacy) [13]
|
|
|
参考