指輪物語:中つ国の伝承

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我々にとっては神話の時代の中つ国/Middle-earthの第三紀/The Third Ageが舞台。温厚なホビット族/Hobbitが暮らす[[ホビット庄/The Shire]]で奇人として知られるビルボ・バギンズ/Bilbo Bagginsは百十一歳の誕生パーティーで衆目の前で姿を消し、当て度のない旅に出た。ビルボの養子フロド・バギンズ/Frodo Bagginsはビルボが過去の冒険の途中で手に入れたという、姿を消せる魔法の指輪を受け継ぐ。だがその指輪こそ、かつて中つ国を支配しようとした冥王サウロン/Sauronの力そのものであり、所有者を堕落させ支配する[[一つの指輪/The One Ring]]であった。魔法使いガンダルフ/Gandalfにその秘密を明かされ復活しつつあるサウロンに狙われている事を知ったフロドは、故郷を守るため、そして指輪を手放すために仲間と共に冒険へ旅出つ。
 
我々にとっては神話の時代の中つ国/Middle-earthの第三紀/The Third Ageが舞台。温厚なホビット族/Hobbitが暮らす[[ホビット庄/The Shire]]で奇人として知られるビルボ・バギンズ/Bilbo Bagginsは百十一歳の誕生パーティーで衆目の前で姿を消し、当て度のない旅に出た。ビルボの養子フロド・バギンズ/Frodo Bagginsはビルボが過去の冒険の途中で手に入れたという、姿を消せる魔法の指輪を受け継ぐ。だがその指輪こそ、かつて中つ国を支配しようとした冥王サウロン/Sauronの力そのものであり、所有者を堕落させ支配する[[一つの指輪/The One Ring]]であった。魔法使いガンダルフ/Gandalfにその秘密を明かされ復活しつつあるサウロンに狙われている事を知ったフロドは、故郷を守るため、そして指輪を手放すために仲間と共に冒険へ旅出つ。
  
新規メカニズムとして[[指輪]][[指輪があなたを誘惑する]][[動員]]のバリエーションであるオーク動員<ref>これにより、従来の[[動員]]は「ゾンビ動員」に変更される。</ref>が登場。また、長らくルール上のみの存在だった[[伝説のインスタント]]が初めて登場した。再録メカニズムは[[英雄譚]]、[[伝説の土地]]、[[食物]]、[[歴史的]][[タイプ・サイクリング]]
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新規[[キーワード処理]]として[[指輪があなたを誘惑する]]が登場、また[[動員]]がルールを若干変更されて再登場した。そのほか再録メカニズムとして、[[フェイズ・アウト]][[タイプ・サイクリング]][[上陸]]、[[食物]]、[[英雄譚]]、[[キーワード・カウンター]]を扱うカードが登場している。
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[[指輪があなたを誘惑する]]とは、ストーリーのキーアイテムである[[一つの指輪/The One Ring]]の魔力を表した[[キーワード処理]]である。あなたは指輪/The Ringという[[紋章]]を得て、あなたの[[クリーチャー]]1体を指輪所持者/Ring Bearerとして選ぶ。指輪はそのクリーチャーに様々な恩恵を与える。指輪の力は指輪があなたを誘惑するたびに強まっていく。
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モルドール/Mordorのオークの軍勢を表すメカニズムとして動員が再登場した。[[オーク]][[動員]]Nを行うとは、[[オーク]]・[[軍団]]・クリーチャー・[[トークン]]を[[生成]]しその上にN個の[[+1/+1カウンター]]を置くことを意味する。既に軍団がいるなら、その上にN個の+1/+1カウンターを置く。
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[[コラボレーション]]セットとして、指輪物語の多くのキャラクターやアイテムが[[伝説のパーマネント]]として登場している。[[伝説]]であることを参照する[[カード]]も多く収録されている他、歴史設定が厚い同作品を象徴するものとして[[英雄譚]]も登場し、[[歴史的]]も再登場している。また[[伝説のインスタント]]が初登場した。
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食事はホビットの何よりの楽しみであり、[[食物]]・トークンに関するカードも数多く収録されている。中には[[ウンゴリアントの末裔、シェロブ/Shelob, Child of Ungoliant|おぞましい食物]]もあるが。
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[[占術]]は[[エルフ]]達のメカニズムとして設定され、占術を行うことで[[誘発]]する[[誘発型能力]]を持つカードも収録されている。
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[[クリーチャー・タイプ]]としては、ホビットは[[ハーフリング]]として登場している。また指輪物語では[[ゴブリン]]はオークの別名であり同種族という設定だが、[[赤]][[単色]]の場合はゴブリンとして登場し、オークとゴブリン双方を参照する[[部族カード]]も収録されている。また[[エルフ]]は[[緑]]だけでなく[[青]]の[[種族]]として割り振られている。
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*翻訳時期の関係か、[[任意の対象]]の[[テンプレート]]が[[機械兵団の進軍]]より前の「[[クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]や[[プレイヤー]]」という表記になっているので注意。英語で「any target」となっていればそれは[[バトル]]も[[対象]]に選ぶことができる。
 
*翻訳時期の関係か、[[任意の対象]]の[[テンプレート]]が[[機械兵団の進軍]]より前の「[[クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]や[[プレイヤー]]」という表記になっているので注意。英語で「any target」となっていればそれは[[バトル]]も[[対象]]に選ぶことができる。
 
*[[MTGアリーナ]]でもリリースされ、[[アルケミー]]及び[[ヒストリック]]で使用可能となる。
 
*[[MTGアリーナ]]でもリリースされ、[[アルケミー]]及び[[ヒストリック]]で使用可能となる。
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;[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]
 
;[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]
 
:[[統率者戦]]用の[[構築済みデッキ]]。全4種類が存在する。独立した製品であり新規カードを含む収録カードは'''モダン使用可能セットに同名のカードが含まれていない限りモダンでは使用できない'''。MTGアリーナにも実装されない。
 
:[[統率者戦]]用の[[構築済みデッキ]]。全4種類が存在する。独立した製品であり新規カードを含む収録カードは'''モダン使用可能セットに同名のカードが含まれていない限りモダンでは使用できない'''。MTGアリーナにも実装されない。
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==主な開発スタッフ==
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*[[Ben Hayes]]([[展望デザイン・チーム]]リーダー)
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*[[Glenn Jones]]([[セット・デザイン・チーム]]リーダー)
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その他のスタッフについては米国版公式サイトセットアーカイブのクレジットを参照。
  
 
==公式特集ページ==
 
==公式特集ページ==
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*[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-battle-of-the-pelennor-fields The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™ Battle of the Pelennor Fields Statement]/[https://magic.wizards.com/ja/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-battle-of-the-pelennor-fields 『指輪物語:中つ国の伝承™』シーン・カード「ペレンノール野の合戦」に関する声明]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月30日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-battle-of-the-pelennor-fields The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™ Battle of the Pelennor Fields Statement]/[https://magic.wizards.com/ja/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-battle-of-the-pelennor-fields 『指輪物語:中つ国の伝承™』シーン・カード「ペレンノール野の合戦」に関する声明]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月30日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/whats-new-on-the-list-for-the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth What's New on The List for The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036980/ 『指輪物語:中つ国の伝承』における「ザ・リスト」の新情報]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月31日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/whats-new-on-the-list-for-the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth What's New on The List for The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036980/ 『指輪物語:中つ国の伝承』における「ザ・リスト」の新情報]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月31日)
*[https://magic.wizards.com/en/news/card-preview/the-tokens-of-the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth THE TOKENS OF THE LORD OF THE RINGS: TALES OF MIDDLE-EARTH™]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036989/ 『指輪物語:中つ国の伝承』のトークン]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/card-preview/the-tokens-of-the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth The Tokens of The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036989/ 『指輪物語:中つ国の伝承』のトークン]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
*[https://magic.wizards.com/en/news/card-image-gallery/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-art-cards THE LORD OF THE RINGS: TALES OF MIDDLE-EARTH™ ART CARDS]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036990/ 『指輪物語:中つ国の伝承』のアート・カード]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/card-image-gallery/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-art-cards The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™ Art Cards]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036990/ 『指輪物語:中つ国の伝承』のアート・カード]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
*[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-jumpstart-booster-contents THE LORD OF THE RINGS: TALES OF MIDDLE-EARTH™ JUMPSTART BOOSTER CONTENTS]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036988/ 『指輪物語:中つ国の伝承』ジャンプスタート・ブースターの内容]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-jumpstart-booster-contents The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™ Jumpstart Booster Contents]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036988/ 『指輪物語:中つ国の伝承』ジャンプスタート・ブースターの内容]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-release-notes THE LORD OF THE RINGS: TALES OF MIDDLE-EARTH™ RELEASE NOTES]/[https://mtg-jp.com/img_sys/common/JP_MTGLTR_ReleaseNotes_20230601.pdf 『指輪物語:中つ国の伝承』リリースノート(PDF文書)]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-release-notes The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™ Release Notes]/[https://mtg-jp.com/img_sys/common/JP_MTGLTR_ReleaseNotes_20230601.pdf 『指輪物語:中つ国の伝承』リリースノート(PDF文書)]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
 
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*[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth-starter-kit-decklists The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™ Starter Kit Decklists]([[Daily MTG]] [[2023年]]6月9日)
  
 
===開発コラム===
 
===開発コラム===
 
[[Making Magic]] -マジック開発秘話- - [[Mark Rosewater]]によるコラム。
 
[[Making Magic]] -マジック開発秘話- - [[Mark Rosewater]]によるコラム。
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036967/ 『指輪』作り その1]([[Making Magic]] [[2023年]]5月30日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036967/ 『指輪』作り その1]([[Making Magic]] [[2023年]]5月30日)
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*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036976/ 『指輪』作り その2]([[Making Magic]] [[2023年]]6月5日)
 
その他。
 
その他。
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036966/ 『指輪物語:中つ国の伝承』の世界観を作る]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月29日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036966/ 『指輪物語:中つ国の伝承』の世界観を作る]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月29日)

2023年6月10日 (土) 12:19時点における版

指輪物語:中つ国の伝承/The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth
シンボル 一つの指輪
略号 LTR
発売日 MOArena;2023年6月20日
:2023年6月23日
セット枚数 全 種類

指輪物語:中つ国の伝承/The Lord of the Rings: Tales of Middle-earthサプリメント・セットの1つ。2023年6月発売予定。キャッチコピーは「旅の仲間に加わろう/Join the Fellowship 」。

目次

概要

小説「指輪物語」とコラボレーションしたユニバースビヨンド。初のブースターパックが展開されるユニバースビヨンド製品でもある。収録されたカードエターナルフォーマットだけでなくモダンで使用可能となる。

我々にとっては神話の時代の中つ国/Middle-earthの第三紀/The Third Ageが舞台。温厚なホビット族/Hobbitが暮らすホビット庄/The Shireで奇人として知られるビルボ・バギンズ/Bilbo Bagginsは百十一歳の誕生パーティーで衆目の前で姿を消し、当て度のない旅に出た。ビルボの養子フロド・バギンズ/Frodo Bagginsはビルボが過去の冒険の途中で手に入れたという、姿を消せる魔法の指輪を受け継ぐ。だがその指輪こそ、かつて中つ国を支配しようとした冥王サウロン/Sauronの力そのものであり、所有者を堕落させ支配する一つの指輪/The One Ringであった。魔法使いガンダルフ/Gandalfにその秘密を明かされ復活しつつあるサウロンに狙われている事を知ったフロドは、故郷を守るため、そして指輪を手放すために仲間と共に冒険へ旅出つ。

新規キーワード処理として指輪があなたを誘惑するが登場、また動員がルールを若干変更されて再登場した。そのほか再録メカニズムとして、フェイズ・アウトタイプ・サイクリング上陸食物英雄譚キーワード・カウンターを扱うカードが登場している。

指輪があなたを誘惑するとは、ストーリーのキーアイテムである一つの指輪/The One Ringの魔力を表したキーワード処理である。あなたは指輪/The Ringという紋章を得て、あなたのクリーチャー1体を指輪所持者/Ring Bearerとして選ぶ。指輪はそのクリーチャーに様々な恩恵を与える。指輪の力は指輪があなたを誘惑するたびに強まっていく。

モルドール/Mordorのオークの軍勢を表すメカニズムとして動員が再登場した。オーク動員Nを行うとは、オーク軍団・クリーチャー・トークン生成しその上にN個の+1/+1カウンターを置くことを意味する。既に軍団がいるなら、その上にN個の+1/+1カウンターを置く。

コラボレーションセットとして、指輪物語の多くのキャラクターやアイテムが伝説のパーマネントとして登場している。伝説であることを参照するカードも多く収録されている他、歴史設定が厚い同作品を象徴するものとして英雄譚も登場し、歴史的も再登場している。また伝説のインスタントが初登場した。

食事はホビットの何よりの楽しみであり、食物・トークンに関するカードも数多く収録されている。中にはおぞましい食物もあるが。

占術エルフ達のメカニズムとして設定され、占術を行うことで誘発する誘発型能力を持つカードも収録されている。

クリーチャー・タイプとしては、ホビットはハーフリングとして登場している。また指輪物語ではゴブリンはオークの別名であり同種族という設定だが、単色の場合はゴブリンとして登場し、オークとゴブリン双方を参照する部族カードも収録されている。またエルフだけでなく種族として割り振られている。

ブースター・ファン

一つの指輪/The One Ring

一つの指輪/The One Ringには、通常版とは異なるイラストボーダーレスフォイル仕様の、カードのテキストがテングワール/Tengwar文字でサウロンの暗黒語/the Black Speech of Sauronで書かれたカードが存在する。これは世界で1枚しか印刷されず、英語版のコレクター・ブースターのみに封入される。イラスト部分にシリアルナンバー001/001が入っており、文章欄に書かれているのはルール文章ではなく指輪に刻まれた言葉である。コレクター番号は存在せず「1 of 1 Ring」とだけ書かれている。

力の指輪/Rings of Power

全言語のコレクター・ブースターからは、カードのテキストがテングワール文字で上のエルフ/the High Elfの言語クウェンヤ/Quenyaで書かれた太陽の指輪/Sol Ringが登場することがある。これは収録セットは指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ扱いなので発売時のモダンでは使用できない。それぞれイラストが異なるエルフ/Elf版、ドワーフ/Dwarf版、人間/Human版が存在し、各カードには非フォイル版の他にダブルレインボウ・フォイル/Double Rainbow Foil仕様のものがある。これらにも印刷上限が存在し、ダブルレインボウ・フォイル仕様のものはイラスト部分にシリアルナンバーが入っている。印刷数内訳はエルフ非フォイル版が3,000枚、ダブルレインボウ版が300枚、ドワーフ非フォイル版が7,000枚、ダブルレインボウ版が700枚、人間非フォイル版が9,000枚、ダブルレインボウ版が900枚となっている。この数字は原作でエルフ達が鋳造し、3つの種族に渡された力の指輪の数が元となっている。

『王国と遺物』ボックストッパー/Realms and Relic Box Topper

ドラフト/セット/コレクター・ブースターのボックスには、フォイル仕様のボーダーレス版カードがボックストッパーとして全30種類から無作為に1枚封入されている。これらはマジックの既存のアーティファクト土地カードに指輪物語由来の別名が付けられたもので、収録セットは統率者デッキ扱いなのでモダン使用可能セットに同名のカードが含まれていない限りモダンでは使用できない。

コレクター・ブースターからも、非フォイル版やサージ・フォイル版が出現する。

全30種類の内訳はカード個別評価:指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ#王国と遺物を参照。

ボーダーレス版シーン・カード/borderless scene card

カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたカード。特定のカードを並べると指輪物語の1シーンを描いた1枚のイラストになる。組み合わせは2x2から6x3まで様々なサイズが存在する。ドラフト/セット・ブースターから出現するものと、コレクター・ブースターからしか出現しないものがある。

その他

  • ショーケース・フレームとして、特定の伝説のクリーチャー・カードにはキャラクターの重要な場面を描いた通常版とは異なるイラストが描かれた指輪フレーム版カードが存在する。
  • 基本土地は通常版の他に中つ国の地図を描いた『地図』フルアート版基本土地/Full-Art Map Basic Landが存在する。
  • レア以上の土地カードには通常版とは異なるイラストのボーダーレス版土地カードなどが存在する。
  • ナズグル/Nazgûlには通常版を含めて9種類の異なるイラストが存在する。

事前情報

本格的なプレビュー開始前にMark RosewaterのBlog「Blogatog」で収録カードの事前情報が公開された[1]

イベント

プレリリース

2023年6月16日から22日の間に開催される。

参加者にはプレリリース・パックが配布され、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。

プレリリース・パックの内容は

  • 「指輪物語:中つ国の伝承」ドラフトブースターx6
  • プレリリース・カード(レアか神話レアからランダムに1枚)
  • スピンダウン・ライフカウンター1個(5色の内からランダムに1個、文字が金のスペシャルダイスも稀に封入されている)
  • フォイル版の「ビルボの誕生日」ボーダーレス・シーン版カードいずれか1枚。プレリリースでは使用できない。

また、プレリリース・パックとは別に参加賞としてマジック30周年記念プロモが1枚配布される。

発売記念パーティー

2023年6月23日から6月25日の間に開催される。

コマンダー・パーティー

2023年7月21日から7月23日の間に開催される。

プロツアー・指輪物語

2023年7月28日から30日までバルセロナで開催されるプロツアー

ストアチャンピオンシップ

2023年8月5日から8月13日の間に開催される。店舗ごとにモダンシールドブースター・ドラフトのうちのいずれかで競われる。

製品ラインナップ

ドラフト・ブースター
リミテッドプレイ用のブースターパック
36パック入りのブースターボックスには#『王国と遺物』ボックストッパー/Realms and Relic Box Topper1枚が封入されている。またウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードとしてフォイル版ロリアンのブローチ/Lórien Broochが配布される。
封入内容は以下のマジックのカード15枚+特殊カード1枚。
セット・ブースター
ドラフトではなくパック開封を楽しみたい人向けのブースターパック。
ドラフト・ブースターと同様に、30パック入りのブースターボックスには『王国と遺物』ボックストッパーが1枚封入され、ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入するとBOX特典カードが配布される。
封入内容は以下のマジックのカード12枚+特殊カード2枚。
  • アート・カード(10パックに1枚の割合でアーティストの箔押しスタンプ入り)
  • レアもしくは神話レア1枚。
  • いずれかの稀少度のフォイル1枚。
  • いずれかの稀少度のカード2枚。
  • コモンかアンコモンのボーダーレス・シーンか指輪ショーケース・カード1枚。
  • アンコモン3枚。
  • コモン3枚。
  • 基本土地か『地図』フルアート版基本土地1枚(20%の確率でフォイルになる)。
  • 広告/トークン/指輪補助カード、あるいはザ・リストのカード。
コレクター・ブースター
主に拡張アート枠やプレミアム・カードが封入されたコレクター向けのブースターパック。
ドラフト・ブースターと同様に、12パック入りのブースターボックスには『王国と遺物』ボックストッパーが1枚封入され、ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入するとBOX特典カードが配布される。
封入内容は以下のマジックのカード15枚+特殊カード1枚。
  • 次のいずれかの仕様のカード1枚。
    • フォイル版のレアか神話レアの指輪フレーム版カードか、ボーダーレス・シーン版カード(プレリリース・パックやバンドル限定を除く)か、ボーダーレス版土地カード1枚(特殊仕様が複数あるカードは、各仕様でそうでないカードに比べて半分の確率で出現する)。
    • フォイル版の神話レアの拡張アート仕様の統率者デッキのカード1枚。
    • サージ・フォイル版『王国と遺物』カード1枚。
  • フォイル版のコモンかアンコモンの指輪フレーム版カード、あるいはボーダーレス・シーン版カード(プレリリース・パックやバンドル限定を含む)、9種類のナズグル/Nazgûlのいずれか1枚(他に特殊仕様があるカードはそうでないカードに比べて半分の確率で出現する)。
  • いずれかの稀少度のボーダーレス・シーン版カード1枚。プレリリース・パックやバンドル限定を含む(他に特殊仕様があるカードはそうでないカードに比べて半分の確率で出現する)。
  • レアか神話レアのボーダーレス版土地カードか、指輪フレーム版カードか、『王国と遺物』カード1枚(他に特殊仕様があるカードはそうでないカードに比べて半分の確率で出現する)。
  • フォイル版のアンコモンの指輪フレーム版カードか、9種類のナズグルのいずれか1枚。
  • レアか神話レアの拡張アート仕様の、統率者デッキ(英雄譚を除く)か、ジャンプスタート・ブースターか、スターターデッキのカード1枚。
  • レアか神話レアの拡張アート仕様のカード1枚。
  • フォイル版レアか神話レア1枚。
  • フォイル版アンコモン2枚(ナズグルを除く)。
  • フォイル版コモン、あるいは#力の指輪/Rings of Power、あるいは#一つの指輪/The One Ring(英語版のみ)1枚。
  • フォイル版コモン3枚。
  • フォイル版『地図』フルアート版基本土地1枚。
  • フォイル版両面トークン・カード1枚。
ジャンプスタート・ブースター
手軽にリミテッドを楽しむためのブースターパック。一定のテーマに沿ったカード群が封入されており、2パックを開封して組み合わせてプレイすることができる。
ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で18パック入りのブースターボックスを早期購入するとBOX特典カードが配布される。他のボックスと異なり『王国と遺物』ボックストッパーは封入されないため注意。
封入内容はジャンプスタート独自のレアを加えたマジックのカード20枚。
バンドル(日本語版なし)
以下の内容が封入された大型商品。
Gift Bundle(日本語版なし)
以下の内容が封入された大型商品。7月7日発売。
スターターキット
構築済みデッキ2つが入った入門者用セット。新規カードも封入されており、それらはモダンで使用可能となる。MTGアリーナで同様のデッキを入手できるコードも2人分入っている。
指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ
統率者戦用の構築済みデッキ。全4種類が存在する。独立した製品であり新規カードを含む収録カードはモダン使用可能セットに同名のカードが含まれていない限りモダンでは使用できない。MTGアリーナにも実装されない。

主な開発スタッフ

その他のスタッフについては米国版公式サイトセットアーカイブのクレジットを参照。

公式特集ページ

製品情報

開発コラム

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

その他。

その他

動画

マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル

脚注

  1. Maro’s The Lord of the Rings Teaser(Blogatog 2023年5月23日)

参考

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