黒赤コントロール
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2023年10月11日 (水) 02:02時点における版
黒赤コントロール(Black-Red Control)は、黒赤の2色で構成されるコントロールデッキ。
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概要
黒と赤はいずれもクリーチャー除去に長けた色なので、ビートダウンには強い。また手札破壊や土地破壊など、コントロールデッキに対する妨害手段も豊富。火力やドレインなどで直接本体を攻めやすいことも特徴の一つ。
戦場に出てしまったエンチャントに対処することができないことは大きな弱点であり、プロテクションクリーチャーも苦しい。これらに事前に対処できる手札破壊は、デッキにおいて重要な役割を占める。ドローや全体除去など、優秀なアドバンテージカードの存在も重要。
黒赤の2色で純粋なコントロールデッキが組まれることは少なく、色を足して青黒赤や黒赤緑となることの方が多い。2色で組まれる場合、除去や手札破壊、土地破壊などを補助的に用いる、ビート・コントロールの形になりやすい。
エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期
ゼンディカーの夜明け参入後、墓地利用を中心とする黒赤デッキが登場した。フィニッシャーであるクロクサの脱出を活かす構成からラクドス・エスケープ(Rakdos Escape)とも呼ばれる。
マグマの媒介者/Magmatic Channeler、ぬかるみのトリトン/Mire Triton、ティマレット、死者を呼び出す/Tymaret Calls the Deadで積極的に墓地を肥やし、死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hungerを素早く脱出させて戦う。モードを持つ両面カードも含めてインスタントおよびソーサリーが多数採用されており、マグマの媒介者の自己強化条件の達成も狙うことができる。
サンプルリスト
- 備考
- Red Bull Untapped フランス予選 優勝(参考)
- 使用者:Noham Maubert
- フォーマット
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
破滅の刻参入後、黒赤2色のコントロールないしミッドレンジ系のデッキが登場した。
マグマのしぶき/Magma Sprayや闇の掌握/Grasp of Darknessなどで対戦相手のクリーチャーを除去し、最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hopeや反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceでアドバンテージを稼ぐ。最後はプレインズウォーカーの奥義や、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetやゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellersなどの中~高マナ域のクリーチャーで勝負を決める。
ビートダウンに対して効果的なカードがデッキの大部分を占めるが、コントロールデッキやコンボデッキにも手札破壊や没収/Dispossessである程度対抗できる。特にモードを持つ削剥/Abradeと大災厄/Doomfallはデッキの柔軟性を高める重要な存在。
サンプルリスト
- 備考
- グランプリミネアポリス17 ベスト8(参考)
- 使用者:Nathan Lothamer
- フォーマット
BR Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 闇の掌握と最後の望み、リリアナがメインデッキから4枚積みされるなど、前週のプロツアー「破滅の刻」で活躍したラムナプ・レッドを強く意識した構成になっている。
ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
ラクドスコントロール(Rakdos Control)、デーモン&ドラゴン(Demons & Dragons)などと呼ばれる黒赤2色のコントロールデッキが少数ながら存在している。
黒と赤の豊富なクリーチャー除去で盤面を対処し、冒涜の悪魔/Desecration Demonや嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonで勝負を決める。コントロールに対しては手札破壊、特にラクドスの復活/Rakdos's Returnが強力な武器となる。
テーロス参入直後から存在するデッキだが、ほとんど環境に顔を出すことはなかった。その後神々の軍勢から悪意の神殿/Temple of Maliceなどを獲得し、グランプリブエノスアイレス14でベスト8入賞という成果を上げている。
サンプルリスト
- 備考
- グランプリブエノスアイレス14 ベスト8(参考)
- 使用者:Sebastian Martinez Beltrane
- フォーマット
Rakdos Control [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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時のらせん・ブロック構築
時のらせんブロック構築では、タイムシフトとして再録された虚空/Voidを用いたVoidが復活した。
詳細はVoidを参照。
オデッセイ・ブロック構築
オデッセイ・ブロック構築において、同環境の黒コントロールにゾンビの横行/Zombie Infestationとマッドネス火力を投入したゾンビバーンが存在した。
詳細はゾンビバーンを参照。
インベイジョン・ブロック期
インベイジョン・ブロックを含むスタンダードおよびインベイジョン・ブロック構築においては、虚空/VoidをキーカードとしたVoidが活躍。
ジョークルホープス/Jokulhaupsと抹消/Obliterateを軸としたマス・デストラクションデッキであるターボジョークルも存在した。
ビート・コントロールでは、マシーンヘッドの活躍も有名。
黎明期のエクステンデッド
初期エクステンデッドにおいては、強力なドローエンジンであるネクロポーテンス/Necropotenceを軸としたネクロデッキの一部に、赤を足したデッキが存在した。特に炎の嵐/Firestormを組み込んだストームネクロが有名。
詳細はストームネクロを参照。
パウパー
歴代の優秀なコモンカードを使うことができるパウパーにも存在している。
稲妻/Lightning Boltや終止/Terminate、チェイナーの布告/Chainer's Edictといった除去で盤面を制御、騒がしいネズミ/Chittering Ratsやカラスの罪/Raven's Crimeの手札破壊で相手の抵抗手段を削る。手札は夜の囁き/Night's Whisperやファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager、黒薔薇の棘/Thorn of the Black Roseの統治者能力で回復し、最後はグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerなどでライフを削りきる。
クリーチャー主体のデッキが多いパウパーなので除去が腐るということがほぼ無く、手札破壊により青系のコントロールデッキ相手にも戦うことができる。
サンプルリスト
Black-Red Control [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- チェイナーの布告/Chainer's Edictは単純な除去だけでなく呪禁オーラ対策、マグマのしぶき/Magma Sprayは除去対策で投入される嵐縛りの霊/Stormbound Geistや若き狼/Young Wolfと言った不死クリーチャー対策でもある。