マス・デストラクション
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マス・デストラクション(Mass Destruction)は、全体除去を多用し、1対多交換によりボード・アドバンテージを獲得しつつ、盤面を掌握して勝利するデッキタイプ。
デッキタイプ名は日本語で「大量破壊」を意味する。
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[編集] 概要
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれX点のライフを失い、各プレイヤーはそれぞれカードをX枚捨て、各プレイヤーはそれぞれクリーチャーをX体生け贄に捧げ、その後、各プレイヤーはそれぞれ土地をX個生け贄に捧げる。
基本的にはコントロールデッキに分類され、通常のコントロールデッキと同様に全体除去によるリセット後にフィニッシャーで勝利する基本戦術をとる。大きな違いは、リセットカードや複数枚をまとめて除去できるカードの採用枚数が極端に多かったり、クリーチャー以外のパーマネントも巻き込めるリセット範囲の広いカードを主軸に据える点にある。何らかのカードと組み合わせて一方的に全体除去を押し付けたり、リセットによる損失を何らかの方法で膨大なアドバンテージに変換したり、全体除去後の高速リカバリーや勝利手段を組み込んだりするコンボデッキ的な側面を持つデッキも多い。
マス・デストラクション系のデッキを成立させるには、まずプレイアブルなリセットカードに恵まれたカードプールであることが前提条件となる。さらにリセットカードだけを大量に採用しても勝利には直結しないため、自分の損失よりも相手の損失を大きくする工夫、自分だけ素早くリカバリーを行うギミック、相手にリカバリーの隙を与えずに瞬殺・制圧する手段が存在すること、それらを無理なく組み込めることが求められる。PIG能力や除去耐性、自らを墓地から戦場に戻す能力を持つクリーチャーは相性がいい反面、そういったカードが環境で流行してしまうと逆風になる。
リセットカードは大振りになりやすく、打ち消しに非常に弱い。コンボを狙う場合は打ち消しだけでなく手札破壊も苦手となる。パーマネントを積極的に展開しない重コントロールデッキも相性は悪いが、土地を大量破壊する手段がある場合は脅威として立ち回れる。リセットに巻き込みにくいプレインズウォーカーの存在も無視できない。
- 相手の行動をことごとくリセットしてしまうため、やる気デストラクションデッキにも該当する。
[編集] デッキカラーの傾向
- 白は神の怒り/Wrath of Godに代表されるクリーチャーの全体除去、次元の浄化/Planar Cleansingのような万能リセット、天秤/Balanceのような平等化カードなどが与えられるため、大量破壊は得意とする分野。古くはハルマゲドン/Armageddon系のカードで土地のリセットまで行えた。
- 青はリセットカードを確保するドローや打ち消しでの補助に使用されるが、激動/Upheavalのような強力な全体バウンスカードが登場すれば主軸となり得る。厳密に言えば破壊ではないため、リカバリーの時間を与えずに瞬殺・制圧を狙うことになる。
- 黒はもぎとり/Mutilateなどクリーチャーの全体除去は得意。死の雲/Death Cloudのようなリソースの生け贄を強要する大量破壊手段も存在する。
- 赤は全体火力のほか、燎原の火/Wildfireのような土地を巻き込んでマナ基盤を崩壊させるカード、ジョークルホープス/Jokulhaups・抹消/Obliterateといった豪快なリセットカードが時折登場する。
- 緑は色の役割上リセットカード自体がほとんど存在しないが、重いリセットカードを素早く唱えるためにマナ加速や、リセット後のフィニッシャーのために補色として使用されることがある(→アーニーゲドンなど)。
[編集] 代表的なデッキ
[編集] 白系
[編集] 青系
[編集] 黒系
[編集] 赤系
[編集] 参考
- Finding the Tinker Deck(Internet Archive)/Tinkerデッキへの探究(WotC、文:Mike Flores)(この記事ではPrisonとして紹介されている。)
- デッキ集