塵へのしがみつき/Cling to Dust
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墓地のカードを追放し、そのカード・タイプに応じてライフかドローを得られる墓地対策インスタント。脱出も持つ。
対象がクリーチャー・カードならば影餌付け/Shadowfeed、そうでなければ死体焼却/Cremateと同性能。棺の追放/Coffin Purgeのように墓地からも唱えられるが、フラッシュバックでなく脱出により繰り返し利用でき、上手く運用すれば単体でカード・アドバンテージを稼ぐこともできる。
肝心の脱出コストの重さが大きな難点。支払う4マナも追放する5枚のカードも手軽に用意できるものではないため、複数回唱えることはおろか、単に脱出で唱えること自体が困難。
結果としてスタンダードの墓地対策としては、より手軽な魂標ランタン/Soul-Guide Lanternや死より選ばれしティマレット/Tymaret, Chosen from Deathなどが優先され、あまり活躍の場を見いだせていなかったが、ゼンディカーの夜明けで登場した対戦相手の墓地の枚数を参照して強化されるならず者デッキへの対策として採用されるようになった。いずれにせよ重めで悠長なので主にコントロールデッキでの採用となるが、ミラーマッチのために同デッキが扱うにも適している。対戦相手の墓地利用を助けてしまう構造上の欠点の対策になるのでミラー以外でも腐りにくく、瞬速を多用するクロック・パーミッションなどで余裕がある時に唱えるドローソースとしての運用もしやすい。
パイオニアでは黒単ミッドレンジが主な居場所の1つ。黒単色デッキなので脱出の墓地コストも用意しやすい。
モダンにおいてはラクドス果敢に居場所を見つけている。単純に1マナキャントリップであるのに加えて、元々フェッチランドやキャノピーランドが多い上に火力や手札破壊を多用する関係上墓地が溜まりやすい。さらに夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denでミシュラのガラクタ/Mishra's Baubleを使い回すために土地も伸びやすく、上記の欠点が解決されている。果敢や窯の悪鬼/Kiln Fiendの誘発を複数回狙うこともできるため、メインデッキから4枚投入されることも珍しくない。 ヴィンテージではDoomsday Comboのキャントリップの追加枠をのぞき見/Peekなどと争っている。
- 対戦相手が脱出で呪文を唱えることに対して、脱出呪文を追放したりコストの支払いを妨害することはできない。優先権を持つプレイヤーが呪文を唱えることを宣言してそのコストを支払い唱える手順を完了するまで、他のプレイヤーは行動する機会は無い。