噛みつき

提供：MTG Wiki

2021年1月29日 (金) 21:40時点における版

一方的格闘(one-sided fight)は、赤と緑のカードが持つ「クリーチャー1体は、それのパワーに等しい点数のダメージを別のクリーチャー1体に与える。」能力の俗称。色の役割では第1色は緑、第2色は赤と定められている^[1]。

解説

その名が示す通り格闘の派生的な除去能力とされ、格闘は相手を殴るとこちらも殴り返される殴り合いのイメージであるのに対し、一方的格闘は殴り返されずに相手を一方的に殴りつけるイメージである。噛みつき(biting)とも呼ばれる^[2]。

「あなたのコントロールするクリーチャー1体は、それのパワーに等しい点数のダメージをあなたのコントロールしていない（対戦相手のコントロールする）クリーチャー1体に与える。」が基本的な効果だが、カードによっては複数体が1体に対してダメージを与えたり、プレイヤーやプレインズウォーカーにダメージを与えられるカードもある。

沿革

クリーチャーが、そのパワーに等しいダメージを与える初めての効果はフォールン・エンパイアの白のFarrel's Mantleだが、主に猛火の精霊/Flame Elementalや投げ飛ばし/Flingのような「投げる」も含めた赤の役割として位置付けられていた。

緑のカードとして初めて登場した一方的にパワー分のダメージを与えるカードは赤緑のスカルガンの空砕き/Skarrgan Skybreakerだがこれは自身の生け贄を必要とする一種の「置き火力」であり、次に登場した緑単色の鋸歯傷の射手/Jagged-Scar Archersは飛行対策カードとして作られたものであった。

イニストラードで格闘が緑のクリーチャー除去手段として制定され、恒常的に緑に格闘カードが与えられるようになる。しかし格闘は自軍のクリーチャーをコストにする一面があり、緑の弱点を補うには不足していた。そこで赤に使われていた一方的格闘を緑にも認め、そして赤よりも緑にこそ必要な能力であるとして、イニストラードを覆う影以降、第1色は緑、第2色は赤と定められた^[3]。

該当カード

統率者レジェンズまで対応。 対象の選定の有無などは省略しているので詳細な効果は個別ページを参照。

※セルの背景色が濃いカードはエターナル・フォーマットでのみ使用可能なカードです。（禁止カード、制限カードは考慮しない）

一方的格闘

特筆しない限り「あなたのコントロールするクリーチャーが、あなたがコントロールしていないクリーチャーに前者のパワーに等しい点数のダメージを与える。」カード。

亜種

ダメージの発生源や、対象の条件が制限されているカード。対戦相手のクリーチャーをダメージの発生源にできるカードは反発/Backlashの項を参照。

内蔵したクリーチャー

自身のパワーに等しいダメージを与える能力を持つクリーチャー・カード。自身の生け贄を要するカードは猛火の精霊/Flame Elementalを、死亡誘発型はゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonistを参照。

脚注

1. ↑ Mechanical Color Pie 2017/メカニズム的カラー・パイ 2017年版（Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著）
2. ↑ Ikoria of the Beholder, Part 1/『イコリア』の目　その１（Making Magic 2020年4月20日 Mark Rosewater著）
3. ↑ 都からの話（Making Magic 2018年9月24日）

参考

• 格闘
• 色の役割
• 用語集