イニストラード/Innistrad
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**[[グリセルブランド/Griselbrand (ストーリー)|'''グリセルブランド'''/''Griselbrand'']] - 最も強大なデーモン。男性。スカースダグの最大の信奉対象で、リリアナと契約を交わしたデーモンの一体。 | **[[グリセルブランド/Griselbrand (ストーリー)|'''グリセルブランド'''/''Griselbrand'']] - 最も強大なデーモン。男性。スカースダグの最大の信奉対象で、リリアナと契約を交わしたデーモンの一体。 | ||
+ | **[[飢饉の祖、シルゲンガー/Shilgengar, Sire of Famine#ストーリー|'''シルゲンガー'''/''Shilgengar'']] - 数千年前のデーモン。男性。[[エドガー・マルコフ/Edgar Markov (ストーリー)|エドガー・マルコフ/Edgar Markov]]を唆し、イニストラードに吸血鬼をもたらした元凶。 | ||
**[[オーメンダール/Ormendahl|'''オーメンダール'''/''Ormendahl'']] - 新興のデーモン。男性。グリセルブランドに代わり、新たにスカースダグの信奉対象となった。 | **[[オーメンダール/Ormendahl|'''オーメンダール'''/''Ormendahl'']] - 新興のデーモン。男性。グリセルブランドに代わり、新たにスカースダグの信奉対象となった。 | ||
**[[束縛の刃、エルブラス/Elbrus, the Binding Blade|'''ウィゼンガー'''/''Withengar'']] - 短剣に封印されたデーモン。男性。トラフトを罠にかけて殺した。 | **[[束縛の刃、エルブラス/Elbrus, the Binding Blade|'''ウィゼンガー'''/''Withengar'']] - 短剣に封印されたデーモン。男性。トラフトを罠にかけて殺した。 | ||
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==その他== | ==その他== | ||
*[[カード名]]や[[フレイバー・テキスト]]における固有名詞の日本語訳には[[誤訳/名訳|誤訳]]も多く、特に音写すべきところで逐語訳しているものが散見される。例えば「流城」と訳されている[[吸血鬼/Vampire#種の発祥と存続|Stromkirk]]は姓なので「ストロムカーク」などとすべきであり、「近野」と訳されている[[ガヴォニー/Gavony#近野(ニアヒース)|Nearheath]]も地名なので「ニアヒース」の方がよいだろう。人狼の吠え群れも[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]と[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|モンドロネン/The Mondronen]]のように統一されていない。 | *[[カード名]]や[[フレイバー・テキスト]]における固有名詞の日本語訳には[[誤訳/名訳|誤訳]]も多く、特に音写すべきところで逐語訳しているものが散見される。例えば「流城」と訳されている[[吸血鬼/Vampire#種の発祥と存続|Stromkirk]]は姓なので「ストロムカーク」などとすべきであり、「近野」と訳されている[[ガヴォニー/Gavony#近野(ニアヒース)|Nearheath]]も地名なので「ニアヒース」の方がよいだろう。人狼の吠え群れも[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]と[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|モンドロネン/The Mondronen]]のように統一されていない。 | ||
− | *全次元でイニストラードの[[人間/Human]]こそが最強という俗説が存在する。次元内における人間を脅かす存在も人間由来であること、モチーフであるホラーの定番の1つである「怪異より人間が一番怖い」というイメージ、[[イニストラード・ブロック]]及び[[イニストラードを覆う影ブロック]] | + | *全次元でイニストラードの[[人間/Human]]こそが最強という俗説が存在する。次元内における人間を脅かす存在も人間由来であること、モチーフであるホラーの定番の1つである「怪異より人間が一番怖い」というイメージ、[[イニストラード・ブロック]]及び[[イニストラードを覆う影ブロック]]でのトーナメント・シーンで人間の[[タイプ的]][[デッキ]]が活躍したこと、イニストラードを舞台としたセットでずっと健在である[[物騒な群衆/Unruly Mob]]など様々な印象によるものだろう。[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]戦争に置いても「人間と夜の怪物が手を取り合うことにはならなかったものの、断片的で協調性に欠ける防衛はそれでも他の次元より難なくファイレクシアを食い止めてみせた。」と言わしめている。 |
==参考== | ==参考== |
2024年9月16日 (月) 14:43時点における最新版
イニストラード/Innistradは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeのひとつ。イニストラード・ブロックおよびイニストラードを覆う影ブロック、イニストラード:真夜中の狩り、イニストラード:真紅の契りの舞台となった。
目次 |
[編集] 世界観
イニストラードで陽が翳り月が昇るとき、人間/Humanは例外なく獲物となる。
人狼/Werewolfの群れが人間性を獣の怒りで洗い流し、月に惹かれて満ち潮のように現れる。吸血鬼/Vampireの一族が、人間の血の匂いに牙を剥く。グール/Ghoulと呼ばれる歩く死体の大群が、生者への本能的な飢えに衝き動かされ、荘園や荒野をよろめき進む。錬金術で作られた忌まわしきスカーブ/Skaabが、術師の研究室でピクピクと悶えて生を得る。死者の霊/Geistが、人間が身を寄せ合う町に出没し、町と町を結ぶ暗い交差路で旅人を脅かす。イニストラードのさらに深い裂け目では、強大なデーモン/Demonと悪戯なデビル/Devilが人類の没落を企み、人間社会のあらゆる階層へと影響力を広げている。
- モチーフは「ゴシック・ホラー」。幽霊、ゾンビ、吸血鬼、人狼、悪魔、フランケンシュタインの怪物といった定番のモンスターに加え、小説『ジキル博士とハイド氏』の二重人格者、小説『透明人間』の透明人間、映画『ハエ男の恐怖』の昆虫人間、映画『マックイーンの絶対の危機』のスライム状の生命体、映画『悪魔のいけにえ』の殺人鬼など、その題材は多岐にわたる。
- 一方、イニストラードを覆う影ブロックのモチーフは「コズミック・ホラー」となっている。これはクトゥルフ神話に代表される、「対話も理解もできない宇宙の超常的存在に対する恐怖」を意味する。
- 舞台のモチーフは中世ヨーロッパだろう。特に固有名詞にはゲルマン語派の諸言語の影響が見られる(Geist、Grafなど)。
[編集] 種族
- 人間
- 人間/Human - 人型種族。アヴァシン教会/The Church of Avacynを中心とした共同体の中で、多種多様な闇の怪物に怯え、戦いながら生きている。
- 闇の怪物
- 霊/Geist - 人間の霊魂。かつては人間に悪意を持った霊しかいなかったが、アヴァシン/Avacynの導きによって生者を守護するために現世に残る霊が現れるようになった。
- グール/Ghoul - 屍術/Necromancyによって蘇った動く死体。グール呼び/Ghoulcallerに呼び起こされ、生前の行動を模して生者を脅かす。
- スカーブ/Skaab - 屍錬金術/Necro-alchemyで、死体を繋ぎ合せて作られる人工の怪物。スカーブを作る者はスカーブ師/Skaberen(縫い師/Stitcher)と呼ばれる。
- 吸血鬼/Vampire - 血魔術の儀式で変質した人間を祖先とする種族。独自の貴族的な文化を有する。人間を食糧とし、人間に自らの血を流し込むことで仲間に変える。
- 人狼/Werewolf - 獣性の呪いに囚われた人間。月の満ち欠けや感情の爆発によって獣人の姿に変化し、理性や人間性を失い、狩りと殺戮を繰り返す怪物となる。
- デーモン/Demon - 地獄/Hellに住まう強大な存在。殺されても黒マナに還るだけで、やがて再び新たな存在となって現れる。悪魔とも。
- デビル/Devil - デーモンの小間使いとして働く小型の怪物。小悪魔、悪魔とも。
- 人間の味方
- 天使/Angel - 人間の守護者である神聖な存在。アヴァシンが創り出される以前から存在していたが、イニストラードの邪悪に立ち向かうためには時と場所を選ばなければならなかった。アヴァシンによって信仰体系が創造され、人々の信仰が直接天使の力になるようになった。
- グリフィン/Griffin - イニストラードの中で数少ない人間の味方のクリーチャー。
- グリフ/Gryff - 鷺の頭と翼に馬のような体を持つグリフィンの亜種(ヒポグリフ)。聖戦士/Catharの中には彼らをパートナーとして戦う者もいる。
- ウルフィー/Wolfir - アヴァシンの呪い黙らせの令によって、人狼の獣性と人間性を融合させた新しい姿。人間の姿へ戻れなくなった代わりに、彼らは人間の守護者として祝福の下で生きられるようになった。
この他にも、ドラゴン、ワーム、ドライアド、ツリーフォークといった怪物や、熊、狼、狐といった多様な野生動物も生息している。他の次元でおなじみのエルフ/Elfやゴブリン/Goblinといった人型種族は登場しない(ゴブリンはフレイバー・テキストでのみ言及されており、存在しているか、または伝承が伝わっている)。
[編集] 地理
[編集] 既知の大陸
イニストラードの既知の大陸は、州/Provinceと呼ばれる四つの地域に分かれている。
[編集] ガヴォニー/Gavony
アヴァシン教会の本拠地であり、人間の生存が最も強固に守られている州。
[編集] ケッシグ/Kessig
森林と緩やかに起伏する農地からなる州。
[編集] ネファリア/Nephalia
海に面した州。商取引が盛んであり、中には違法な品物や人間そのものも含まれる。
[編集] ステンシア/Stensia
山脈に囲まれ、吸血鬼に支配された州。
[編集] 地獄/Hell
イニストラードの人間は死後の世界を信じていない。イニストラードで地獄/Hellと言った場合、それは悪魔や小悪魔の棲む世界を指す。ステンシアの灰口/Ashmouthなど、地獄に通じる裂け目はいくつか存在する。
[編集] 歴史
[編集] アヴァシンの誕生
数千年前、錬金術師エドガー・マルコフ/Edgar Markovが行った血魔術の儀式によってこの次元に吸血鬼が誕生し、闇の勢力と人間勢力の均衡が崩れた。エドガーの孫、ソリン・マルコフ/Sorin Marcovは人間の絶滅と、それに伴う吸血鬼の絶滅を回避するため、次元の守護者となる大天使、アヴァシン/Avacynを創造した。
圧倒的な力を持つアヴァシンと、彼女が率いる天使たちやアヴァシン教会の加護により、人類は再び繫栄した。吸血鬼や人狼が数を減らすと、今度はその隙間を埋めるようにデーモンやデビルが台頭してきたが、アヴァシンはこれにも対応した。デーモンを殺してもやがて復活することに気づいたアヴァシンは、獄庫/The Helvaultと呼ばれる銀の牢獄に彼らを封印した。
[編集] アヴァシンの失踪
アヴァシンが突如として姿を消した。防護魔法は弱まり、天使たちは姿を見せなくなった。これに乗じて闇の怪物たちが勢力を拡大していき、人類は窮地に陥った。
ほとんどの人間は知らないことだったが、実はグリセルブランド/Griselbrandと相打ちになる形で、アヴァシン自身が獄庫に封印されてしまっていたのだ。
[編集] アヴァシンの帰還
リリアナ/Lilianaの策によって獄庫は破壊され、アヴァシンが解き放たれた。防護魔法は力を取り戻し、天使たちが再び姿を現すようになった。アヴァシンは怪物たちを討つとともに、人狼を無害なウルフィー/Wolfirへと変えた。人類に平和が訪れた。
[編集] 大患期/The Travails
光の時代は長くは続かなかった。アヴァシンと天使たちが狂気に陥り、守護対象であるはずの人間を殺戮するようになったのだ。ソリンはやむなくアヴァシンを破棄し、人間は最大の守護者を失うこととなった。
やがてエルドラージ/Eldraziの巨人たるエムラクール/Emrakulがその姿を現し、人間たちは、肉体と精神を変質させる恐るべき異界の怪物たちとの戦いを余儀なくされた。これはアヴァシンと同時に獄庫から解放されたナヒリ/Nahiriの仕業であった。ゲートウォッチ/The Gatewatchの活躍により、エムラクールは銀の月に封印され、事態は収束した。
この一連の出来事は、後に大患期/The Travailsと呼ばれるようになった。この言葉は行儀の良い婉曲表現だ。誰も当時の恐怖を追体験したくはないので、「大患期」は礼儀正しい会話における気遣いのある言い方となっている。
[編集] 組織・集団
- アヴァシン教会/The Church of Avacyn - 信仰の中心たる宗教団体。アヴァシンの強大な力を背景に、人々を守護している。
- 聖戦士/Cathar - アヴァシン教会の兵士。様々な専門職がある。
- スカースダグ/The Skirsdag - スレイベンを本拠地とする悪魔崇拝教団。全盛期にはアヴァシン教会を事実上乗っ取った。
- 聖トラフト騎士団/The Order of Saint Traft - 堕落したアヴァシン教会に代わってサリア/Thaliaが結成した騎士団。
- 垣魔女/Hedgewitch - 遥か昔に栄えた民間魔法の実践者たち。アヴァシンの誕生により表舞台から姿を消したが、大患期を経て復権した。
- ドーンハルトの集会/The Dawnhart Coven - 垣魔女の集会の一つ。セレスタス/The Celestusを起動し、昼夜の平衡を取り戻すことを目指す。
[編集] 季節
イニストラードの季節には月の名前が付けられている。月の姿は季節によって異なり、それが世界に奇妙な影響を及ぼしているように思われるからである。
[編集] 収穫月/The Harvest Moon
秋に相当する季節は収穫月/The Harvest Moonと呼ばれる。橙色〜血赤色の巨大な月が夜空にかかる。次第に昼は短くなり、気温も下がっていく。森は鮮やかな色に染まる。
収穫月は吸血鬼が最も強くなる季節だと考えられている。農作物の収穫の時期には農作業が日暮れを回ることもあるため、焚き火がよく見られるようになる。焚き火は吸血鬼を遠ざけると考えられている。
[編集] 狩り月/The Hunter's Moon
冬に相当する季節は狩り月/The Hunter's Moonと呼ばれる。大気は昼も夜も凍えるように冷たく、太陽は地平線近くまでしか昇らない。狩り月は最も長い季節であり、同時に食糧が最も不足する季節でもある。
狩り月は狼男が最も強くなる季節だと考えられている。この時期は食糧を求めて森に分け入る狩人や森を突っ切る旅人が多くなり、その結果狼男による襲撃の頻度は増加する。狼男の数は年間を通して特に変わらないが、彼らの襲撃は季節そのものに関係していると人間たちは信じている。
- 公式記事では「狩人月」とも訳されている。
[編集] 新月/The New Moon
春に相当する季節は新月/The New Moonと呼ばれる。新月は最も短い季節だが、昼は最も長く、太陽の光も最も強い(それでも他の次元と比べれば弱い方ではあるが)。森には新たな草木が芽生える。
人間は新月を自分たちの季節と見なしており、新たな生命と誕生に関連付けている。新月の季節に生まれた子供はより神聖な存在となり、祝福された眠り/The Blessed Sleepを得られる可能性が高くなると考えられている。
[編集] キャラクター
- イニストラード出身者
- ソリン・マルコフ/Sorin Markov - 古き吸血鬼。男性。吸血鬼の始祖エドガーの孫で、人間と吸血鬼双方を守るためにアヴァシンを創造した。
- ティボルト/Tibalt - デビルと融合した元人間。男性。苦痛の研究に魅了された嗜虐的な人物。
- ヴロノース/Vronos - 元審問官の人間。男性。エスパー/Esperに渡り、損傷した顔をエーテリウム/Etheriumで修復した。
- アーリン・コード/Arlinn Kord - 自在に変身できる人狼。女性。人狼と人間双方の安寧のために尽力している。
- 他次元からの訪問者
- リリアナ・ヴェス/Liliana Vess - ドミナリア/Dominaria出身の人間/Humanの屍術師。女性。契約を交わしたグリセルブランドを葬るため、イニストラードに赴く。
- ガラク/Garruk - 呪われた狩人。男性。宿敵リリアナを追って訪れたイニストラードで、呪い黙らせにより一時的に正気を取り戻す。
- タミヨウ/Tamiyo - 神河/Kamigawa出身の空民/Soratamiの学者。女性。イニストラードの銀の月に魅せられ、それが及ぼす影響を研究している。
- ダク・フェイデン/Dack Fayden - フィオーラ/Fiora出身の人間/Humanの盗賊。男性。仇敵シファを追ってイニストラードに渡る。
- シファ・グレント/Sifa Grent - グリクシス/Grixis出身者。女性。己の目的のために様々な次元を混乱に陥れる。
- ナヒリ/Nahiri - ゼンディカー/Zendikar出身のコー/Korの石術師。女性。ソリンへの復讐として、イニストラードにエムラクールを呼び寄せる。
- ジェイス・ベレレン/Jace Beleren - ヴリン/Vryn出身の人間/Humanの精神魔道士。男性。ソリンを探してイニストラードを訪れ、この地の異変を調査する。
- ギデオン・ジュラ/Gideon Jura - テーロス/Theros出身の人間/Humanの神聖術師。男性。ゲートウォッチ/The Gatewatchの一員としてエムラクールと戦う。
- チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar - カラデシュ/Kaladesh出身の人間/Humanの紅蓮術師。女性。ゲートウォッチの一員としてエムラクールと戦う。
- ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane - ゼンディカー出身のエルフ/Elfの精霊信者。女性。ゲートウォッチの一員としてエムラクールと戦う。
- ダブリエル・ケイン/Davriel Cane - 出身次元不明の悪魔学者。男性。デーモンやデビルと契約を交わし、使役する。
- テフェリー/Teferi - ドミナリア出身の人間の魔道士。男性。時間魔法の専門家として、イニストラードの昼夜の平衡を取り戻すべく奔走する。
- ケイヤ/Kaya - トルヴァダ/Tolvada出身の幽霊暗殺者。女性。アーリンの要請を受け、テフェリー、チャンドラとともにイニストラードを訪れる。
- レン/Wrenn - ツリーフォークと一体化したドライアド。女性。イニストラードで相棒の六番/Sixと別れ、新たな相棒、七番/Sevenと出会った。
- イニストラードの住人
- 人間
- アヴァシン教会関係者
- ミケウス・セカーニ/Mikaeus Cecani - アヴァシン教会の月皇。男性。ゲラルフに殺害され、リリアナの手でグールとなって蘇る。
- サリア/Thalia - 若き聖戦士。女性。その知略で、ギサとゲラルフの連合軍からスレイベンを守った。
- レム・カロラス/Rem Karolus - 最も恐れられる審問官。男性。大患期には天使殺し、エルドラージ殺しとして名を馳せた。
- オドリック/Odric - 初老の聖戦士。男性。優れた指揮官で、正義のためなら容赦はしない性格。
- ジェレン/Jerren - 邪悪な司教/Bishop。男性。月皇評議会/The Lunarch Councilの名目上の長だが、実はスカースダグの長でもある。
- エーデリン/Adeline - 聖戦士。女性。イニストラードの昼夜の平衡を取り戻すアーリンたちの旅に同行した。
- トーレンズ/Torens - 元聖戦士。男性。かつては悪事も厭わない人物だったが、数奇な運命の果てに貧民の庇護者となった。
- カイラー/Kyler - 元アヴァシン教会の僧侶/Priest。男性。アヴァシンの死後、シガルダの言葉を大衆に最初に伝えた者の一人。
- ローダ/Rhoda - 聖戦士。女性。霊のティミンと協力する。
- エバハート/Eberhart - 聖戦士の隊長。男性。船乗り集団スキフサング/The skifsangに所属する船長でもある。
- ゾンビ製作者
- ギサ・セカーニ/Gisa Cecani - 若きグール呼び。女性。弟ゲラルフと、アンデッドの軍団を用いた「戦争」を行った。
- ゲラルフ・セカーニ/Geralf Cecani - 若きスカーブ師。男性。姉ギサと、アンデッドの軍団を用いた「戦争」を行った。
- ルーデヴィック/Ludevic - 狂気の錬金術師。男性。スカーブ作りに加え、数々の邪悪な実験に手を染めている。
- ジャダー/Jadar - ネファリアに住むグール呼び。男性。かつては医師だったが、未知の疫病を治療するために屍術に傾倒し、狂気に堕ちた。
- その他の人間
- ハラナ/Halana - ケッシグに住むレインジャー。女性。同性の恋人でもあるアレイナとともに、森の人狼から人々を守っている。
- アレイナ/Alena - ケッシグに住む罠師。女性。同性の恋人でもあるハラナとともに、森の人狼から人々を守っている。
- ジェンリク/Jenrik - ネファリアに住む星術師/Astronomancer。男性。タミヨウとともに銀の月を研究している。
- ヴァドリック/Vadrik - ネファリアに住む星術師。男性。月の研究で知られる一方で、星図を描くアマチュアの芸術家でもある。
- カティルダ/Katilda - ドーンハルトの集会の主導者。女性。セレスタスを起動すれば昼夜の平衡を取り戻せると考えている。
- サリス/Saryth - 垣魔女。女性。毒と復讐を司る蛇の神を崇めており、森の神を崇めるドーンハルトを離反した。
- レノール/Leinore - 元農民。女性。ドーンハルトにより、魔女と庶民を結ぶ「収穫祭の君主/Harvesttide Sovereign」に任命される。
- エロイーズ・ウィッカー/Eloise Wicker - 探偵。女性。調査対象の霊が自分の雇い主に関する秘密を知っていると気づいた。
- ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken - 探偵。男性。その霊を知覚する能力により、数々の事件を解決してきた。
- エルス/Eruth - 予言者。女性。夢の中で未来を幻視することができるが、そのために異端者として処刑されそうになった。
- ラトスタイン/Rutstein - 行商を営む老人。男性。怪物と戦うための装備を専門とし、杭から聖水まであらゆるものを調達する。
- リーア/Lier - 吸血鬼のルノが設立した教団の司祭。男性。海と嵐を司る古の神を崇拝している。
- リンディ/Lynde - 何百年も生きる魔女。女性。自分にかけられた呪いを一時的に他者に押しつけることができる。
- ドナール/Donal - 男性。鳥や鳥の霊魂と交流を持つことのできる老人。
- ロリーン/Laurine - 女性。カンバーと共に盗賊を働いている。
- アヴァシン教会関係者
- 天使
- アヴァシン/Avacyn - ソリンが創造した大天使。女性。イニストラードの人間たちの守護者で、強大な力を持つ。
- シガルダ/Sigarda - 天使の四姉妹の一人。空翔ける白鷺/The Flight of Heronsの長。
- ブルーナ/Bruna - 天使の四姉妹の一人。空翔ける雪花石/The Flight of Alabasterの長。
- ギセラ/Gisela - 天使の四姉妹の一人。空翔ける黄金夜/The Flight of Goldnightの長。
- リーサ/Liesa - 天使の四姉妹の一人。遥か昔、闇の勢力と交わる異端者として、アヴァシンに粛清された。
- デーモン
- グリセルブランド/Griselbrand - 最も強大なデーモン。男性。スカースダグの最大の信奉対象で、リリアナと契約を交わしたデーモンの一体。
- シルゲンガー/Shilgengar - 数千年前のデーモン。男性。エドガー・マルコフ/Edgar Markovを唆し、イニストラードに吸血鬼をもたらした元凶。
- オーメンダール/Ormendahl - 新興のデーモン。男性。グリセルブランドに代わり、新たにスカースダグの信奉対象となった。
- ウィゼンガー/Withengar - 短剣に封印されたデーモン。男性。トラフトを罠にかけて殺した。
- ガットモーン/Gutmorn - ダブリエルに仕える従僕の一人。
- 霊
- トラフト/Traft - デーモン殺しで名高い聖人の霊。男性。死後もデーモンと戦い続けている。
- デニック/Dennick - 名家の非嫡出子の霊。男性。幼い頃から聖戦士に憧れており、死後も人々を守るために現世に留まっている。
- ミレシント/Millicent - 消えた都市の町長/Mayorの霊。女性。死んだ市民の霊と再び共同体を作り、各々の復讐を遂行する。
- ドロテア/Dorothea - 女性。オリヴィアに殺された邪術師の霊。
- ティミン/Timin - 聖戦士のローダに協力する霊。
- グールとスカーブ
- グリムグリン/Grimgrin - ゲラルフが作り上げたスカーブ。ギサとゲラルフのアンデッド連合軍の将軍を務めた。
- オーラグ/Olag - ルーデヴィックが人生の集大成として作り上げた異形の怪物。見た目に反して優しい心を持つため、地下室に閉じ込められている。
- ウィルヘルト/Wilhelt - 人間のグール。男性。一目惚れしたギサへの強い愛によって蘇り、彼女への贈り物とすべくアンデッドの軍隊を築いている。
- ゴーレックス/Gorex - 巨大な亀のグール。死体の輸送手段を求めていたジャダーが、亀の死体を魔法で大きくして蘇らせた。
- 吸血鬼
- エドガー・マルコフ/Edgar Markov - 元人間の錬金術師。男性。血魔術の儀式を行い、この次元最初の吸血鬼となった。
- オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren - ヴォルダーレン家の始祖。女性。謎めいた変わり者で、自己中心的な人物。
- 流城のルノ/Runo Stromkirk - 流城家の始祖。男性。海と嵐を司る神を崇拝している。
- エインジー・ファルケンラス/Anje Falkenrath - ファルケンラス家の末裔の一人。女性。同族の基準に照らしても残忍な性格。
- ジェリーヴァ/Jeleva - ネファリアに住む吸血鬼。女性。獲物の血を吸う前にその精神を喰らう。
- ヘンリカ・ダムナティ/Henrika Domnathi - ダムナティ家の始祖。女性。デーモンと取引を行い、その愛と引き換えにデーモンの強力な血を得る。
- ストレイファン・マウアー/Strefan Maurer - マウアー家の始祖。男性。ステンシア州の辺境の谷/Outland Valleysを統べている。
- フロリアン・ヴォルダーレン/Florian Voldaren - ヴォルダーレン家の一員。男性。魅了魔法を用いて、人間に定期的に血を差し出させている。
- ティモサー・マルコフ/Timothar Markov - マルコフ家の一員。男性。オリヴィアのかつての恋人。
- カンバー/Kamber - 吸血鬼になってしまった男性。ロリーンと共に盗賊を働いている。
- 人狼
- トヴォラー/Tovolar - 元モンドロネン/The Mondronenの頭目。男性。すべての吠え群れを支配下に置くことを目指している。
- ウルリッチ/Ulrich - 爪の群れ/The Krallenhordeの頭目。男性。人間の姿でいるときにも仲間とともに林野を駆け回っている。
- ラヒルダ/Rahilda - ヴィルディン群れ/The Vildin Packの頭目。女性。脱獄した殺人犯。
- その他の怪物
- オグロール/Oglor - ゲラルフあるいはルーデヴィックに仕える助手のホムンクルス。主人が不在の間は同族のホムンクルスを作っては殺している。
- ギトラグ/The Gitrog - ネファリアの湖に棲むカエルのような怪物。長い舌で人間さえも食べてしまう。
- イシュカナ/Ishkanah - 大蜘蛛。
- 年経た枝指/Old Stickfingers - 恐ろしい存在。遥か昔から存在する守護霊とされるが、今ではわらべ歌に登場するただのお化けと見なされている。
- ウンブリス/Umbris - 影のような怪物。小村トラウブラッセンに囚われ、村人たちの悲しみや苦しみの記憶を喰らっていた。
- スローグルク/Slogurk - ネファリアの沼地に棲むウーズ。沼地の水全体に自らの体を広げており、船が通ると一箇所に凝集して襲撃する。
- クルビス/Kurbis - 最初の収穫祭の君主の一人の霊が宿ったツリーフォーク。その心は人間の精神とツリーフォークの凶暴な本能との間で揺れている。
- グロルナク/Grolnok - カエルのような怪物。
- トクスリル/Toxrill - ナメクジのような怪物。
- イニストラードのその他のキャラクター
- エムラクール/Emrakul - ゼンディカーに封印されていたエルドラージの巨人の一体。ナヒリに呼び寄せられ、イニストラードに狂気をもたらした。
- ブリセラ/Brisela - エムラクールの影響で生まれたエルドラージの一体。ブルーナとギセラが融合した姿。
- ハンウィアー/Hanweir - エムラクールの影響で生まれたエルドラージの一体。町そのものと住民たちが融合した姿。
[編集] 登場
[編集] 登場作品・登場記事
- INNISTRAD - PLANES/イニストラード - 次元(公式サイト)
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Introduction/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 序説(Savor the Flavor 2011年8月24日 Magic Creative Team著)
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Gavony and Humans/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ガヴォニーと人間(Savor the Flavor 2011年9月28日 Magic Creative Team著)
- Planeswalker's Guide to Innistrad: Kessig and Werewolves/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ケッシグと狼男(Savor the Flavor 2011年10月5日 Magic Creative Team著)
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Nephalia and the Undead/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ネファリアとアンデッド(Savor the Flavor 2011年10月19日 Magic Creative Team著)
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Stensia and Vampires/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ステンシアと吸血鬼(Savor the Flavor 2011年11月2日 Magic Creative Team著)
- その他の作品・記事については背景世界/読み物/イニストラード・ブロックを参照。
- Planeswalker's Guide to Innistrad: Midnight Hunt/プレインズウォーカーのための『イニストラード:真夜中の狩り』案内(Feature 2021年9月9日 Doug Beyer and Ari Zirulnik著)
- その他の作品・記事については背景世界/読み物/イニストラード:真夜中の狩り〜イニストラード:真紅の契りを参照。
- その他
- Odric, Master Tactician/熟練の戦術家、オドリック(Uncharted Realms 2012年6月27日 Jenna Helland著)
- Beast/獣(Uncharted Realms 2014年6月18日 Tom LaPille著)
- The Hunter Cannot Pity/狩人は憐れむなかれ(Uncharted Realms 2014年7月16日 Jennifer Clarke-Wilkes著)
- The Lunarch's Journal/月皇の手記(Uncharted Realms 2014年8月13日 Colin Kawakami著)
- The Worlds of Magic Origins(Feature 2015年7月9日 Magic Creative Team著)
- Children of the Nameless(小説 2018年12月12日 Brandon Sanderson著)
- March of the Machine | Innistrad: Family Game Night/サイドストーリー・イニストラード編 家族遊戯の夜(Daily MTG 2023年3月22日)
- Planeswalker's Guide to March of the Machine: The Phyrexian Invasion of the Multiverse/プレインズウォーカーのための『機械兵団の進軍』案内:ファイレクシアによる多元宇宙侵略(Daily MTG 2023年4月11日)
[編集] その他
- カード名やフレイバー・テキストにおける固有名詞の日本語訳には誤訳も多く、特に音写すべきところで逐語訳しているものが散見される。例えば「流城」と訳されているStromkirkは姓なので「ストロムカーク」などとすべきであり、「近野」と訳されているNearheathも地名なので「ニアヒース」の方がよいだろう。人狼の吠え群れも爪の群れ/The Krallenhordeとモンドロネン/The Mondronenのように統一されていない。
- 全次元でイニストラードの人間/Humanこそが最強という俗説が存在する。次元内における人間を脅かす存在も人間由来であること、モチーフであるホラーの定番の1つである「怪異より人間が一番怖い」というイメージ、イニストラード・ブロック及びイニストラードを覆う影ブロックでのトーナメント・シーンで人間のタイプ的デッキが活躍したこと、イニストラードを舞台としたセットでずっと健在である物騒な群衆/Unruly Mobなど様々な印象によるものだろう。新ファイレクシア/New Phyrexia戦争に置いても「人間と夜の怪物が手を取り合うことにはならなかったものの、断片的で協調性に欠ける防衛はそれでも他の次元より難なくファイレクシアを食い止めてみせた。」と言わしめている。