コウモリ男爵、ティモサー/Timothar, Baron of Bats
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伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 貴族(Noble)
護法 ― カード1枚を捨てる。
あなたがコントロールしていてこれでもトークンでもない吸血鬼(Vampire)1体が死亡するたび、あなたは「(1)を支払いそれを追放する。」を選んでもよい。そうしたなら、飛行を持つ黒の1/1のコウモリ(Bat)・クリーチャー・トークン1体を生成する。それは「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えたとき、これを生け贄に捧げ、その追放されているカードをタップ状態で戦場に戻す。」を得る。
他の吸血鬼が死亡するたび、それをコウモリ・クリーチャー・トークンに変換できる伝説の吸血鬼・貴族。トークンは1/1で飛行を持ち、対戦相手に戦闘ダメージを与えると元の吸血鬼に戻る。
死亡したクリーチャーを追放してマナを払って取り戻せるという構造的にはセンギアの吸血魔/Sengir Nosferatuと煉獄/Purgatoryのミックスという趣。煉獄と違い、これ自体が除去されても全員帰って来れなくなるという危険は無いが、コウモリの攻撃が通せない盤面になると回収プラン丸ごと崩壊の危機があるので、飛行ブロッカーの突破手段も別途用意しておきたい。死亡を挟んでから追放するか選べるため、死亡誘発シナジーと併用してもPIGと回収の両方同時良い所取りが出来る。
死亡した時点で1マナ使う必要があるので全体除去などからの大量リカバリーを果たすにはかなりマナを構えている必要がある。よって対戦相手から来る除去への対策としては取り回しの悪い所があり、通常は戦闘や生け贄コストなどでこちらから能動的に死亡させるタイミングを図る方が回しやすい。しかし同構築済みデッキの富豪の世継ぎ/Scion of Opulenceがいるなら同時にスタックに乗る双方の死亡誘発から、あちらの宝物生成を先に解決する事でコウモリ生成のマナをまかなうコンボが可能。こちらから全体火力などを放って自軍吸血鬼だけ復活させていく事すらできる。
これ自体は重さの割にマナレシオは悪く、回避能力なども特に無いシステムクリーチャー。自分自身をコウモリで復活させる事もできない。代わりに、手札を要求する護法を備えており、黒お得意の手札破壊と組み合わせればある程度は除去耐性を得られる。
- どのコウモリがどの吸血鬼に対応したトークンかは明確にされなければならない。トークンの下に敷いておくと忘れないで済むだろう。
[編集] ルール
- 2番目の能力は、2番目の能力がコウモリ・トークンに与える能力と関連している能力である。コウモリ・トークンが得た能力は、そのトークンを生成した解決の間に追放されたカードのみを参照する。
- コウモリ・トークンが倍増の季節/Doubling Seasonなどによって2体以上生成される場合、それらすべてがこの能力と関連した能力になる。
- 2番目の能力はコウモリ・トークンを生成した後に、そのトークンに誘発型能力を与えている。この誘発型能力はコウモリ・トークンのコピー可能な値ではない。
- 2番目の能力で追放できる吸血鬼はあなたがコントロールしてさえいれば、あなたがオーナーであるものに限らない。
- 2番目の能力が移動させるカードについて、吸血鬼であることは誘発条件でのみ問われている。墓地や追放領域で吸血鬼でなくなっていても、追放したり戦場に戻すことは可能である。
- コウモリ・トークンが得る誘発型能力には、戻すカードのコントローラーの指定がない。この場合、戻す動作を行ったプレイヤー(=この能力を解決したプレイヤー)がコントロールする(CR:110.2a)。戻すカードのオーナーが誰であるかは関係がない。
- コウモリ・トークンのコントローラーが変更され、その新たなコントローラーの元で能力が誘発し解決したなら、その新たなコントローラーが戦場に出すカードもコントロールする。
- コウモリ・トークンが得る誘発型能力の効果はいずれも強制である。生け贄に捧げないことや、カードを戻さないことは選べない。
- コウモリ・トークンが得る誘発型能力で、生け贄に捧げることと追放することの間には関係がない。解決時にコウモリ・トークンを生け贄に捧げられなくても、追放したカードを戦場に戻す。何らかの理由で追放領域にカードが存在していなくても、コウモリ・トークンを生け贄に捧げる。
[編集] ストーリー
ティモサー・マルコフ/Timothar Markov(イラスト)はイニストラード/Innistradに住む吸血鬼/Vampire。四大血統の一つマルコフ/Markov家に属し、オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldarenの元恋人。
ティモサー・マルコフは残忍にして強大な吸血鬼であり、戦場を飾る最高の戦士のひとりでもある。そのティモサー・マルコフは今、苦難の時を過ごしている。かつての恋人が結婚するという知らせを耳にするのは辛いものだ、それも相手を諦めきれていないとあれば。確かにティモサーがオリヴィア・ヴォルダーレンと付き合っていたのはほんの数百年間に過ぎないが、彼は本気だった。結婚式に参列することは決してないが、招待状を受け取るのは嬉しいことだ――噂によれば、彼は親友にそう語っていたという。