ゴブリン (デッキ)

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2011年3月4日 (金) 01:07時点におけるKamereon (トーク | 投稿記録)による版
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ゴブリンGoblins)は、ゴブリンを主体とした部族ウィニーデッキの総称。特にオンスロート参入直後に登場したものを指し、それ以前のものは「ゴブリン・スライ」などと呼んで区別する場合も多い。

目次

概要

かつてはマーフォークなどと同じくファンデッキ扱いのものが多かったが、オンスロート・ブロックで優秀なゴブリンが多く登場したことで躍進。エクステンデッドエターナルでも通用する本格的なアーキタイプとなった。



並のコンボデッキよりも複雑な流れで展開を進めるものも多く、プレイングは非常に難しい場合もある。

オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期

環境有数の高速ビートダウンとして、引き続きメタの主流を占め続けた。特にダークスティール参入後は頭蓋骨絞め/Skullclampの登場によりゴブリン召集は最盛期を迎えることになる。また、頭蓋骨絞めの禁止後も勢力を維持し続け、最終的にオンスロート・ブロック退場までメタに残り続けることとなった。

なお、電結親和華やかなりし頃のスタンダードでは、のみならずアーティファクト破壊までもが投入されていた(藤田剛史日本選手権04を制したバージョンなど)。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (33)
4 火花鍛冶/Sparksmith
4 スカークの探鉱者/Skirk Prospector
4 ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
4 ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
4 つつき這い虫/Clickslither
3 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
2 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
呪文 (4)
4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt
土地 (23)
19 山/Mountain
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
サイドボード
4 秘宝の障壁/Relic Barrier
3 硫黄の渦/Sulfuric Vortex
2 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
2 弧炎撒き/Arc-Slogger
2 火と氷の剣/Sword of Fire and Ice
2 ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher

オンスロート・ブロック構築

メタゲームの中心にあるアストログライドメタったデッキに対して有利であることから、ゴブリンもまたメタの一角を占めることとなった(⇒#初期型)。

優秀な火力が少ないためショック/Shock程度しか採用されず、クリーチャー除去火花鍛冶/Sparksmith宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorに頼るクリーチャー偏重型が主である。

スカージゴブリンの戦長/Goblin Warchief包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderを獲得したことで、他の部族デッキを圧倒する存在へと成長した(⇒#スカージ後)。

また、総帥の召集/Patriarch's Biddingを使用したゴブリン召集も登場し、その強さを見せつけた。

スカージ参入後

メインデッキ (60)
クリーチャー (34)
4 スカークの探鉱者/Skirk Prospector
4 ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 つつき這い虫/Clickslither
4 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
4 ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
4 ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
4 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
2 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
呪文 (1)
1 炭化/Carbonize
土地 (25)
22 山/Mountain
3 ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows
サイドボード
2 炭化/Carbonize
2 ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon
4 星の嵐/Starstorm
4 波停機/Stabilizer
3 硫黄の渦/Sulfuric Vortex

スカージ参入後の後期型ゴブリン。

初期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (30)
4 スカークの探鉱者/Skirk Prospector
4 ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 火花鍛冶/Sparksmith
4 つつき這い虫/Clickslither
4 ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon
4 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
2 脅迫するオーガ/Menacing Ogre
呪文 (4)
4 ショック/Shock
土地 (26)
18 山/Mountain
4 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
4 ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows
サイドボード
4 星の嵐/Starstorm
2 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
4 スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal
4 思考繋ぎのプライモック/Thoughtbound Primoc
1 脅迫するオーガ/Menacing Ogre
  • 最初期のゴブリン。

オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期

オンスロート部族強化で生まれたビートダウンデッキ

初期はスライないしそれに準ずるデッキ構造をしており、比較的火力炎の稲妻/Fireboltなど)の採用が多かった。また、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerなどのゴブリンでないクリーチャーも若干使用された。しかしレギオンスカージで強力なゴブリンが追加されたため、以後はゴブリン召集などのクリーチャー偏重型が主流となった。

当時メタゲームの主流にあったウェイクアストログライドなどの遅いコントロールデッキに対抗するため、土地破壊要素を足したものも存在した(⇒ゴブリンランデス)。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (23)
4 怒り狂うゴブリン/Raging Goblin
4 ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 スカークの匪賊/Skirk Marauder
3 火花鍛冶/Sparksmith
4 焦熱の火猫/Blistering Firecat
呪文 (16)
4 炎の稲妻/Firebolt
3 ショック/Shock
3 激発/Violent Eruption
4 火山の鎚/Volcanic Hammer
2 怒鳴りつけ/Browbeat
土地 (21)
11 山/Mountain
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 蛮族のリング/Barbarian Ring
2 石化した原野/Petrified Field
サイドボード
4 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
3 巣立つドラゴン/Fledgling Dragon
3 脅しつけ/Threaten
2 鋭い痛み/Flaring Pain
3 罠の橋/Ensnaring Bridge

インベイジョン・ブロック構築

アポカリプスで登場したゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderを活かした部族ウィニーが組まれた。


ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaireゴブリンの塹壕/Goblin Trenchesといった強力カードを使用するため赤白で構成される。

ウルザ・ブロック期

ウルザ・ブロック構築ではゴブリン・バーンスタンダードラッキースライなどが存在する。当時はそれほど大きな成果を残していないが、これらのデッキは、後にオンスロート・ブロック参入後のエクステンデッドで活躍することとなる。


エクステンデッド

オンスロート参入直後は、ラッキースライなどのスライ型が主流であり、使われるゴブリンモグの狂信者/Mogg Fanaticなど軽いものが主体だった。

その後、スカージの参入後に、ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderコンボを活用する超高速ビートダウンデッキゴブヴァンテージが登場し、世界選手権03プロツアーニューオーリンズ03などで活躍を見せた。



キーカードのゴブリン徴募兵はすぐさま禁止カードに指定され、それ以後はクリーチャー偏重型のタイプや生ける屍/Living Deathを使用したDeath Goblin Wishなどが活躍した。

2005年ラヴニカ:ギルドの都参入に伴うローテーションでも主力となるオンスロート・ブロックには影響が無く、引き続き活躍するかに見えたが、エンジンとなる霊気の薬瓶/AEther Vial禁止されてしまい、一時期勢力は急速に衰退を余儀なくされる。

しかし、時のらせんで新たに巣穴からの総出/Empty the Warrensを獲得し、マナ加速からストームをためて大量のトークンを並べるゴブリンストームが登場、再び活躍を見せ始めている。


サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (34)
4 スカークの探鉱者/Skirk Prospector
4 モグの狂信者/Mogg Fanatic
2 ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
4 ゴブリンの女看守/Goblin Matron
4 ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader
1 ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
1 火花鍛冶/Sparksmith
1 ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon
3 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
2 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
呪文 (6)
2 金属モックス/Chrome Mox
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
土地 (20)
8 山/Mountain
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
3 カープルーザンの森/Karplusan Forest
1 森/Forest
4 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
4 紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar
4 帰化/Naturalize
2 過負荷/Overload
2 火花鍛冶/Sparksmith
1 ゴブリンの模造品/Goblin Replica
1 ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
1 ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer

ヴィンテージ

ゴブヴァンテージ、及びその発展形の食物連鎖ゴブリンが存在する。


MoxBlack Lotusなどのヴィンテージ特有のマナ加速がこれらのデッキを旧エクステンデッドのものよりさらに凶悪に仕上げている。

レガシー

Type1.5からレガシーの移行に伴いゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter禁止カードに指定されたものの、メタの主流に存在している。



このデッキの活躍は、エクステンデッドでは禁止されたゴブリンの従僕/Goblin Lackey霊気の薬瓶/AEther Vialの力によるところが大きい。このデッキに対抗するため、メインデッキ仕組まれた疫病/Engineered Plagueを採用するデッキも存在するほどである。

その驚異的なスピードにより、常にレガシーのトップメタ級に位置しているデッキであるが、ダークスティールで霊気の薬瓶が追加されて以来、デッキの基本構成がほとんど変化していない点も特徴的といえる。

最近ではメインのにもう1タッチして対応力を上げるのが一般的である。タッチする色によって以下のような特徴がある。

ローウィン後

メインデッキ (60)
クリーチャー (30)
2 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
4 ゴブリンの従僕/Goblin Lackey
4 ゴブリンの女看守/Goblin Matron
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader
2 ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
4 ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
4 モグの狂信者/Mogg Fanatic
2 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
呪文 (7)
3 Pyrokinesis
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
土地 (23)
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 山/Mountain
3 Plateau
4 リシャーダの港/Rishadan Port
4 不毛の大地/Wasteland
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
サイドボード
3 解呪/Disenchant
2 ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer
3 真髄の針/Pithing Needle
4 赤霊破/Red Elemental Blast
3 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt

初期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (34)
4 ゴブリンの従僕/Goblin Lackey
4 モグの狂信者/Mogg Fanatic
4 ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver
4 ゴブリンの女看守/Goblin Matron
4 ゴブリンの戦長/Goblin Warchief
4 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
4 ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader
3 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
1 ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter
1 ゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer
1 スカークの探鉱者/Skirk Prospector
呪文 (4)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
土地 (22)
6 山/Mountain
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
4 不毛の大地/Wasteland
4 リシャーダの港/Rishadan Port
サイドボード
4 Pyrokinesis
4 真髄の針/Pithing Needle
1 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
2 悪忌の守護神/Patron of the Akki
1 ゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer
3 発展の代価/Price of Progress

Pauper

メタゲームの状況にもよるが一定程度存在する。


ゴブリンの戦長/Goblin Warchiefのように爆発力を持たせるカードや、ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderのようなアドバンテージをとれるカードが軒並みアンコモン以上であることから複雑な動きはできないため、デメリット持ちに目をつぶってもゴブリンの群勢/Goblin Cohortモグの徴集兵部隊/Mogg Conscriptsモグの下働き/Mogg Flunkiesのようなマナレシオの高いクリーチャーが使用される傾向にある。軽いゴブリンを大量に並べたあと、ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhackerの全体強化から相手を殴り倒すのが理想的な流れとなる。

宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorなどもないため、除去に関しては基本的には火力頼みである。

主なゴブリンデッキ

参考

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