チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)

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ゼンディカーに辿り着くと、ちょうどウラモグが面晶体の牢獄に捕えらえ歓喜に沸くその瞬間だった。チャンドラは安堵したが、その時謎の悪魔が飛来して装置の上空に静止し面晶体からエネルギーを吸収し始めた。その悪魔に対してチャンドラは火弾を放つも面晶体の力線に吸収されて消滅し届かず、装置が崩壊し始める。崩壊が巻き起こした大波を熱線で蒸発させながら群衆の撤退をサポートすると、解き放たれたウラモグに対しても炎を斉射するが全く効き目はなかった。騒乱の中でジェイスやギデオンを発見することもかなわず無力感を噛みしめる中で、チャンドラはさらに恐ろしい光景を目撃する。
 
ゼンディカーに辿り着くと、ちょうどウラモグが面晶体の牢獄に捕えらえ歓喜に沸くその瞬間だった。チャンドラは安堵したが、その時謎の悪魔が飛来して装置の上空に静止し面晶体からエネルギーを吸収し始めた。その悪魔に対してチャンドラは火弾を放つも面晶体の力線に吸収されて消滅し届かず、装置が崩壊し始める。崩壊が巻き起こした大波を熱線で蒸発させながら群衆の撤退をサポートすると、解き放たれたウラモグに対しても炎を斉射するが全く効き目はなかった。騒乱の中でジェイスやギデオンを発見することもかなわず無力感を噛みしめる中で、チャンドラはさらに恐ろしい光景を目撃する。
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===[[ゲートウォッチの誓い]]===
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[[コジレック/Kozilek]]は謎の悪魔――オブ・ニクシリスにより地上に呼び寄せられ、ウラモグと共にゼンディカーを蹂躙していた。ギデオン達がニクシリスに攫われたことを知ったチャンドラは、ニクシリスの潜む洞窟へと彼らを救出に向かう。デーモンの圧倒的な力と、ドローンを用いた精神攻撃で追い詰められるも、ジェイスの援護もありギデオン達の拘束を解くことに成功する。ニクシリスを退けて知人を救い、新たな仲間ニッサ・レヴェインと知り合ったチャンドラは、彼らと共に[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]を結成し、エルドラージを始めとした多元宇宙の脅威に立ち向かうことを誓う。
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ゼンディカーの抵抗勢力と合流したゲートウォッチは、ニッサの力でエルドラージ巨人の「本体」をこの次元に引きずり込み、総攻撃をかけるという賭けに出た。しかし巨人の力は想像以上に大きく、ゼンディカーへの束縛は長く持ちそうにない。チャンドラは炎で巨人を焼き尽くそうとするも、彼女一人の火力ではまるで効果がなかった。だがニッサが[[力線]]から引き出した膨大なマナを受けとると、炎は大きく勢いを強め、ついに二柱の巨人は灰へと還った。
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エルドラージとの戦いが終わって数日後。ゼンディカー復興のため種を蒔くニッサの元に、チャンドラが現れる。彼女はニッサとしばし語らった後、再会を約束しレガーサへと戻っていった。
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===[[異界月]]===
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ゲートウォッチ達はジェイスの招集を受け、[[エムラクール/Emrakul]]の脅威から次元を守るべくイニストラードに降り立つ。だがエムラクールへと続く道は無尽蔵に湧き出る[[落とし子]]に阻まれ、一行は苦戦を強いられる。あわや全滅かと思われたその時、彼女らを救ったのは[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]であった。
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===[[カラデシュ]]===
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イニストラードでの戦いを終えたゲートウォッチ一行は、ラヴニカでしばしの休息をとっていた。ある日、一行の前にカラデシュ領事府の役人、[[ドビン・バーン/Dovin Baan (ストーリー)|ドビン・バーン/Dovin Baan]]が現れ、[[発明博覧会/Inventors' Fair|発明博覧会/The Inventors' Fair]]の警備に協力を依頼される。しかし[[カラデシュ/Kaladesh#改革派/Renegade|改革派/Renegade]]を蔑むドビンに、親を殺した領事府の仲間に、彼女はひどく気分を害し退出してしまう。ニッサが彼女を心配しに向かうも、お互いにどこかぎこちない会話を繰り広げたまま、チャンドラはドビンから逃げるように外へ飛び出す。
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ラヴニカの街角でうずくまるチャンドラに声をかけたのは、リリアナ・ヴェスであった。彼女にそそのかされ、チャンドラは仲間に黙って故郷カラデシュへと帰還する。改革派の仲間を守るため、自分達を苦しめた領事府へ復讐するために。
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ギラプールに辿り着いた二人は、街路で意外な人物同士が対峙しているのを目撃する。それは発明博覧会の審判長となった[[テゼレット/Tezzeret]]と、改革派の長になったピア・ナラーであった。だがピアは娘を危険事から遠ざけるため、領事府に投降してしまう。チャンドラは警備のため訪れていたニッサや、かつての恩人[[オビア・パースリー/Oviya Pashiri]]と合流すると、母を奪還するため[[ギラプール/Ghirapur#ボーマット/Bormat|ドゥーンド監獄/The Dhund]]へ向かう。しかしそこでは父の仇バラルが、チャンドラを始末するための罠を張っていた。毒ガスが部屋に充満していくなか、チャンドラはニッサにプレインズウォークで逃げるように呼び掛ける。だが彼女に友を見捨てることはできなかった。チャンドラもまた、パースリー夫人を置いて逃げることはできなかった。
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死を待つばかりだった三人は、改革派に協力していた[[アジャニ/Ajani]]によって救出される。監獄を脱出したチャンドラは、翌日にはピア・ナラーが発明対決にかこつけた公開処刑にかけられてしまうことを知る。次元規模の陰謀を知って駆けつけたゲートウォッチの協力もあり、ついに彼女は母を救い出し、安堵の再会を果たす。しかしその裏では、領事府の手により博覧会の展示品が次々と没収されており――
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===[[霊気紛争]]===
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領事府は戒厳令を発して人々の動きを制限し、霊気塔にて極秘の計画を進めていた。ゲートウォッチは領事府の、テゼレットの野望を挫くべく改革派に協力することを決める。
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改革派としての仕事に忙殺される母に対し、チャンドラはうまく接することができなかった。母とうまくいかないのは、自分がかつて領事府の人間を呼び寄せてしまい、父が死ぬきっかけを生んでしまったからではないか?自分を責めるチャンドラに対し、ギデオンは旧知の仲として慰めの言葉をかける。しかしその直後、ナラー家を侮辱するバラルの放送が街に響く。怒りに燃え滾ったチャンドラは、ニッサと共に過去の因縁に決着をつけに向かう。
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チャンドラはバラルに攻撃をしかけるも、ことごとくを打ち消され、逆に自分が重傷を負ってしまう。遠くでは改革派が追い詰められており、バラルは陽動に乗ったチャンドラの愚かさを嘲笑う。無力さと憤りに飲まれたチャンドラは、魔力を全力で解き放ち、自分ごとバラルを焼きつくそうとする。だがニッサの必死の呼びかけにより炎は収まり、辛くもその場を脱出する。バラルは彼女達を追おうとするも、挑発の言葉の中で違法な投獄・殺人を犯していたことが露呈してしまい、ドビンに逮捕された。一方、拠点に帰還したチャンドラは自分のふがいなさを嘆くも、母は彼女を優しく抱きしめ、「あなたをまた失うなんてできない」と囁くのであった。
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苦戦しながらも領事府の防衛網を崩した改革派とゲートウォッチは、敵の計画の要である発明品[[次元橋/Planar Bridge#ストーリー|次元橋/Planar Bridge]]を破壊しようと試みる。撹乱装置を搭載した飛行機械「[[ギラプールの希望/Hope of Ghirapur#ストーリー|ギラプールの希望/Hope of Ghirapur]]」を使い、次元橋の内部構造を焼き切る計画であったが、ドビンの手により撹乱装置が破壊されてしまう。そこでチャンドラは自らギラプールの希望に乗り込み、次元橋へ特攻をかけた。こうして次元橋は瓦礫の山と化した……だが、チャンドラは死ななかった。同乗していたギデオンの防護魔法により、衝撃から守られたからだ。
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ゲートウォッチの活躍によりテゼレットの野望は砕かれたものの、その背後ではニコル・ボーラスが糸を引いているということがわかった。彼らはボーラスの計画を突き止めるため、彼の膝元である次元[[アモンケット/Amonkhet]]へ向かうことを決める。チャンドラはピアを思い、彼女の元に残ろうとするも、母は娘の力が世界の役に立つことを信じ、優しく送り出した。
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===[[アモンケット]]===
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[[アモンケット/Amonkhet#ナクタムン/Naktamun|ナクタムン/Naktamun]]に潜入したチャンドラ達は、この次元の人々がある種理想的な暮らしをしていることに気づく。あらゆる労務は死者が行い、生者は[[神 (アモンケット・ブロック)#ストーリー|神々]]の庇護のもと鍛錬をするだけでいいという暮らしである。だが[[サムト/Samut|一人の女性]]が、試練も神々も刻も欺瞞なのだと叫びながら連行されていく様子を見て、チャンドラはここがボーラスの支配下にある次元なのだと思い出す。
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ギデオンの静止もありその場では介入はしなかったものの、調査を進めるにつれ、この次元の歴史や神々がボーラスにより歪められたこと、人々が試練により次々と死んでいくことが発覚する。チャンドラは[[アモンケット/Amonkhet#造反者/Dissenter|造反者/Dissenter]]として捕らえられていたサムト達を救出するも、ついに予言された「刻」が到来してしまう。
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===[[破滅の刻]]===
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「刻」が始まるとともに、[[デーモン/Demon#アモンケット|悪魔]]の[[ラザケシュ/Razaketh]]が現れ、ナクタムンの水を死の川へと変えた。リリアナはゲートウォッチとの協力でラザケシュを倒すも、彼女がラザケシュ討伐というこの次元に来た本当の目的を隠していたこと、そのせいで助けられる人を助けられなかったことに対し、チャンドラ達は不信感を抱く。
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異形の神々によりナクタムンが蹂躙される中、ついに王神ことニコル・ボーラスが姿を現す。チャンドラは灼熱の炎を放つも、王神には一切通用せず、プレインズウォークでの敗走を余儀なくされる。
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===[[ドミナリア]]===
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アモンケットに攻め込んだ5人は敗走し、ジェイスを除いた4人はアジャニとの待ち合わせ場所、ドミナリアに到着した。しかしニッサのリリアナに対する不信感が爆発し、彼女はゲートウォッチを脱退してしまう。リリアナはチャンドラに対し、この地を荒らす[[ベルゼンロック/Belzenlok]]――リリアナと契約した悪魔のうち、最後の一人――を倒そうと呼びかけるも、彼女はそれを断る。チャンドラはゲートウォッチを辞めるつもりはないが、ボーラスとの戦いで自分の力不足を感じたため、修行に出るつもりであった。
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ドミナリアにヤヤ・バラードのものと思われる霊気の痕跡を発見したチャンドラは、一度ケラル砦に戻り、ルチ修道院長の静止も聞かず[[紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles|ヤヤのゴーグル]]を持ち出す。ケラルから来たという証拠としてゴーグルを彼女に返せば、きっと新たな技を伝授してくれるに違いないと思ったからだ。チャンドラはヤヤの噂を追いかけ、[[ヤヴィマヤ/Yavimaya]]にある[[カーン/Karn]]の発掘現場に辿り着く。だがそこにいたのはルチであった。彼女こそヤヤ・バラードその人であったのだ。
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チャンドラはヤヤに教えを乞うも、「ルチ」の教えをことごとく聞き流してきた問題児への反応は冷ややかだった。その直後、カーンの掘削作業に反応し、侵入者を排斥しようと[[ムルタニ/Multani]]が半ば無意識状態のまま暴れ出す。[[ウェザーライト/Weatherlight (ストーリー)|ウェザーライト/Weatherlight]]で駆け付けた[[テフェリー/Teferi]]が撤退を呼び掛けるも、チャンドラはムルタニを説得することで解決しようと試みる。彼女はニッサのような言葉でムルタニに語りかけ、彼の理性を取り戻すことに成功した。
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ウェザーライトに乗り込んだチャンドラはギデオン・リリアナと再会すると、共にベルゼンロック打倒へ向けて歩みを進めることを決めた。途中、合流したジェイスがリリアナは信用できないと語るも、彼女はそれでもリリアナ側に着くこととした。弟子の成長を認めたヤヤもまた、ウェザーライト・クルーと共にベルゼンロックに立ち向かうつもりであった。
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[[アーボーグ/Urborg]]の[[要塞/Stronghold]]に乗り込んだチャンドラ達は激闘の末にベルゼンロックを撃破し、打倒ボーラスに備え一度ドミナリアを離れる。だが、一緒にいたはずのリリアナの姿がどこにも見当たらず――
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===[[灯争大戦]]===
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ピアの家を拠点とし戦いに備えるゲートウォッチであったが、待てど暮らせどリリアナはやってこなかった。そんな中、ラヴニカからプレインズウォーカーを引き寄せる信号のようなものが発せられる。ボーラスの罠の可能性を疑いながらも、一同はニッサとリリアナを欠いたまま[[次元間の標/Interplanar Beacon#ストーリー|次元間の標/Interplanar Beacon]]に導かれプレインズウォークする。
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一同がラヴニカに辿り着いた直後、次元橋が開かれ無数の[[永遠衆/Eternal|戦慄衆/Dreadhorde]]が解き放たれる。ボーラスの侵略が始まったのだ。そして、戦慄衆を指揮していたのは何とリリアナであった。チャンドラが人々を逃がすため戦慄衆と戦う中、突如[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave#ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi|ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi]]が動き出して彼女に加勢した。そこには、同じく標に導かれて来たニッサ・レヴェインの姿があった。
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ボーラスの狙いはプレインズウォーカーを一箇所に集め、[[不滅の太陽/The Immortal Sun (ストーリー)|不滅の太陽/The Immortal Sun]]で次元渡りを封じたうえで灯を奪い取るということであると発覚した。チャンドラはプレインズウォーカーを解放するため、太陽を守るドビン・バーンと戦うことを決める。だがチャンドラの手の内を熟知したドビンに対し、彼女の目論見は失敗した……はずであった。ドビンの背後で爆発が起こると、そこには太陽の守りを溶かし落とす、もう一人のチャンドラがいた。困惑するドビンに対し、目の前の「チャンドラ」……もとい、チャンドラに変身していた[[ラザーヴ/Lazav]]は目潰しを行うと、その隙に本物のチャンドラは太陽を機能停止させた。
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そしてプレインズウォーカーとラヴニカ市民の共闘の末、ついにボーラスは打ち倒された。だが犠牲も大きかった。ギデオンがリリアナの契約を肩代わりし、自らの命と引き換えに彼女がボーラスに逆らう自由を与えたのだ。かつて恋していた人間の死に涙を流すチャンドラに、ニッサは暖かい手を差し伸べるのであった。
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===[[War of the Spark: Forsaken]]===
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[[テーロス/Theros]]にてギデオンの追悼を終えたプレインズウォーカー達は、それぞれ目的の次元へと帰っていった。残されたニッサは、共にゼンディカーを見ようとチャンドラを誘う。チャンドラはヤヤと話をした後に合流すると約束し、別れのキスをした。
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ヤヤへ会いにラヴニカへ戻ったチャンドラであったが、ギルドやヤヤが自分達に内緒で不審な動きをしているとジェイスに告げられる。調査の結果、ギルドはボーラスに与したプレインズウォーカー……すなわち、ドビン、テゼレット、そしてリリアナを抹殺するために刺客を送り込んだということが発覚する。チャンドラは自分もドビンを殺そうと躍起になるが、君は殺人鬼ではないとジェイスになだめられる。
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どうしてよいかわからず、酒場で途方に暮れるチャンドラの前に[[ヴラスカ/Vraska]]が現れる。彼女こそドビン暗殺を請け負った刺客であり、その任務に協力を求められる。自分は盲目の相手を無慈悲に殺す人間だったかと苦悩しながらも、彼女はヴラスカについていき、レガーサの溶岩湖でドビンを追い詰める。ヴラスカに腕を切り落とされ逃亡しようとするドビンに対し、チャンドラは火球を放ち追撃する。爆風が晴れるとドビンの姿はなく、チャンドラは彼がプレインズウォークで逃亡したのだろうと思っていた……炭化した亡骸が、溶岩に沈んでいくのを見るまでは。憎き相手を殺したはずなのに、なぜか強い罪悪感を覚えたまま、彼女はレガーサを後にする。
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ラヴニカでうなだれる彼女の耳に飛び込んできたのは、ジェイスよりもたらされた衝撃的な知らせだった。ヤヤ・バラードがリリアナ暗殺のため、[[ケイヤ/Kaya]]に協力していたというのだ。師匠が自分に黙って暗殺に手を貸したことへ憤りも覚えながら、彼女はヤヤを問い詰めリリアナの居場所を聞き出す。だがそこには、"暴君"リリアナ・ヴェスの遺体を焼き払うドミナリアの住民がいた。――実のところ、殺されたリリアナ・ヴェスは[[陰謀団/The Cabal]]の扮する偽物であったのだが、彼女達に知る由もなかった。
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ひどく憔悴したまま、彼女はゼンディカーへと向かった。愛しのニッサとの再会をすれば、自分の心は再び躍るのではないか――そう思っていたチャンドラであったが、彼女の心は動かなかった。このまま付き合っていても相手を疲れさせるだけだと察した二人は、最後に別れのハグをして、それぞれの故郷に戻っていった。
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===[[イニストラード:真夜中の狩り]]/[[イニストラード:真紅の契り]]===
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エムラクールの一件以降、イニストラードの昼夜のバランスは歪んでしまっていた。[[アーリン・コード/Arlinn Kord (ストーリー)|アーリン・コード/Arlinn Kord]]の要請を受け、チャンドラ達ゲートウォッチは均衡を取り戻すための儀式を手伝うこととなる。途中、[[狼男/Werewolf|人狼/Werewolf]]や[[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren (ストーリー)|オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren]]の妨害を受けるも、ゲートウォッチは無事に当初の目的を達成することができた。
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===[[兄弟戦争]]===
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ドミナリアは[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の攻撃を受けた。その戦いの中でカーンは拉致され、アジャニは敵に改造され、そしてヤヤ・バラードは死亡した。ゲートウォッチは激化する新ファイレクシアとの戦いに備え、多元宇宙中から戦力を招集した――チャンドラもまたゼンディカーに向かい、ニッサに協力を要請した。
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チャンドラはヤヤの師匠である[[ジョダー/Jodah]]と出会い、彼女の思い出話を語り合った。だが一方、ニッサとの間には未だに小さなわだかまりがあった。ニッサや[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス/Elspeth]]達が新ファイレクシア次元に攻撃を仕掛ける間、チャンドラは[[レン/Wrenn]]やリリアナと共にドミナリアの拠点で待機することになった。
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===[[機械兵団の進軍]]===
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ニッサ達が発った後、彼女はレンに稽古をつけて時間を潰していた。だが一週間の後、酷く傷ついたケイヤ達三人が現れ、かの次元で何があったのかを語った。新ファイレクシアへの攻撃は失敗したこと。[[次元壊し/Realmbreaker]]は多元宇宙に枝を伸ばし、あらゆる次元が新ファイレクシアの魔手に晒されようとしていること。そして、ニッサやエルズペス達、攻撃隊の半数以上のプレインズウォーカーが失われてしまったこと。
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まるで全てが終わってしまったかのような空気に包まれる中、チャンドラは自分が新ファイレクシアへと乗り込み、彼らの野望を砕くことを宣言する。だがケイヤ達はそれを静止した。自分達は十分な作戦を練り11人で向かったが何の成果も得られなかった、一人で飛び込んでも無駄死にするだけだと。一方チャンドラは、奴らから逃げているだけでは絶対に勝てないと叫び、衝動的に拠点を飛び出した……そこにはレンがいた。彼女もまた、テフェリーを、そして苦しむ次元壊しを救うために新ファイレクシアへ向かうつもりであった。こうして二人のプレインズウォーカーは、新ファイレクシアへと突入を決意する。
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新ファイレクシアに侵入した二人は[[ミラディン/Mirrodin]]の抵抗軍と合流し、次元壊しの足元までたどり着く。だが彼女達の前に、[[完成化]]されファイレクシアの傀儡と化したニッサが立ちはだかる。チャンドラは衝撃を受けながらも、完成化の誘いを拒みニッサと戦う道を選ぶが、あえなく敗れてしまう。捕らえられ絶体絶命の危機に陥ったチャンドラ達を救ったのは、天使として復活を果たしたエルズペスであった。エルズペスの治癒を受けたチャンドラは、七番を失い歩けなくなったレンを背負い、次元壊しの中枢へと走っていく。レンが次元壊しと融合して樹の制御を試みると、逆に[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]の抵抗を受け飲み込まれそうになるが、チャンドラの言葉で自分を保つことに成功する。そして次元壊しの力で[[ザルファー/Zhalfir]]と新ファイレクシアを繋げ、テフェリー達を援軍として呼び寄せた。
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ザルファー軍とエルズペスにより新ファイレクシアは滅ぼされ、抵抗軍はザルファー次元へと脱出していた。多元宇宙中で油の機能が停止し、ファイレクシアの侵略も終息した――だがそれゆえに、油に侵蝕されたニッサとアジャニは仮死状態のまま目を覚まさなくなった。抵抗軍の[[メリーラ/Melira]]は最期の力を振り絞り、二人の中に残った油を浄化するという賭けに出る――そして奇跡は起き、二人は目を覚ました。チャンドラはニッサと強く抱きしめあい、涙を流すのであった。
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===[[機械兵団の進軍:決戦の後に]]===
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新ファイレクシアとの戦いは多元宇宙の構造そのものに大きな傷を与え、結果としてニッサ達多くのプレインズウォーカーの灯が消滅した。だがチャンドラ・ナラーは未だに灯を保ち続けていた。彼女は同じく灯を保っている者として、どこかに去ってしまったアジャニを連れ戻そうとしていた。しかしそれは灯を失ったニッサの寂しさとコンプレックスを刺激してしまう。
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チャンドラが留守にしている間、ニッサはザルファーで見たことのない、奇妙な獣を目撃する。それは次元同士を繋ぐ未知の[[ポータル/Portal]]――後に[[領界路/Omenpath]]と呼ばれるようになる――から現れたものだった。ニッサは獣を村から遠ざけるべく戦うも、力線に繋がれなくなったこともあり苦戦を強いられる。窮地に陥った彼女を助けたのは、ザルファーに戻ってきたチャンドラであった。チャンドラは炎を獣に放とうとするも、ニッサに静止される。寂しさを吐露し、自分一人で問題を解決したいと叫ぶニッサを見て、チャンドラはニッサが変わったことを理解してあげられなかったと謝罪する。チャンドラはニッサと手を重ね、再び彼女が力線に繋がる手助けをした。そしてニッサが新たな力――別の次元に由来した蒸気の[[エレメンタル]]を呼び出すと、チャンドラは熱でそれを活性化させ、獣を討伐することに成功した。
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戦いの後、チャンドラとニッサは互いを大切に思う気持ちを打ち明けた。チャンドラはプレインズウォーク出来なくなったニッサも受け入れ、互いに愛の口づけをした。二人はゼンディカーを目指し、手を取り合いながら領界路に足を踏み入れていった。
  
 
==登場==
 
==登場==

2025年1月13日 (月) 00:32時点における版

チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarローウィンで初めてのプレインズウォーカーカードとして登場したキャラクター。ストーリーではウェブコミックで初登場し、それに続く小説The Purifying Fireでは主人公を務め、後のゼンディカー・ブロックのストーリーにも関わった。さらにマジック・オリジンでは主要プレインズウォーカーの1人として取り上げられた。

目次

解説

カラデシュ/Kaladesh出身の人間/Humanプレインズウォーカー/Planeswalker。女性。レガーサ/Regathaを根城としている紅蓮術士/Pyromancer。コンピューターゲームデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」によると年齢20歳、2016年公開のカラデシュ公式ストーリーでは23歳である。(現実世界と同じだけ歳をとっている計算になる)身長168cm、体重58kg。イラスト

彼女が紅蓮術を使う時、その赤毛は炎と化す。ラヴニカ/Ravnica産のマナ増幅装置を右腕に装備している。

情熱的かつ衝動的で短気な性格であり、自由と独立を愛する。権威や束縛を嫌っており、それらで彼女を縛ろうとすれば、後には荒々しい炎による破滅の光景のみが残るだろう。

ヤヤ・バラード/Jaya Ballard

ヤヤ・バラード/Jaya Ballardを崇拝し、その知識と言葉を伝えるケラル・キープ/Keral Keepの僧院にチャンドラは滞在している。偉大なる紅蓮術士にして同じプレインズウォーカーのヤヤは、彼女にとっても心の指針になっている模様。

チャンドラの最後の手段/Chandra's Ultimate

ウェブコミック「チャンドラの最後の手段/Chandra's Ultimate[1]プレインズウォーカー・コミック一覧には現在載っておらず、アンソロジー「Path of the Planeswalker」にも収録されなかった。 後に加筆されて「炎に注ぐ油/Fuel for the Fire 第一部」としてリメイクされた。

燃え尽きぬ炎

日本では、電撃マ王にはチャンドラが主役の小説「The Purifying Fire」を原案とした漫画「燃え尽きぬ炎」が連載されていた。漫画における彼女は原作よりも日本の漫画的なかわいらしさを持つキャラクターに設定されている[2]

冒頭の青のプレインズウォーカーとの戦闘は省略されて回想シーンのみとなっており、その代わりかケファライ/Kephalaiで戦った青の女魔道士がオリジナルキャラクターとして取り上げられた。ブラノン/Brannon少年は登場せず、サミール・ミア・カウディ/Samir Mia Kauldiの村にオリジナルキャラクターの幼いドルイド姉妹が登場する。全体として描かれた事件と結末そのものは小説と共通しているが、チャンドラとケラル・キープの関係性に重点を置いてプロットが見直されており、ケラル・キープの先輩に当たるシスター達もオリジナルキャラクターとして追加されている。

経歴

「オリジン」:炎の道理/Origin:Fire Logic

チャンドラ・ナラーはカラデシュのギラプール/Ghirapurで育った。ギラプールは精緻な機械に満ちた都市で、彼女の家族も代々工匠だった。しかし短気で喧嘩っ早い彼女はその才能を欠いていた。11歳のある日、彼女は自身に炎の魔法の才能があることを発見した。カラデシュでは機械を用いずに魔法を使える者が非常に稀で迫害されており、その時に意図してではないが鋳造所を破壊したこともあって、彼女と父キラン/Kiran、母ピア/Pia達は統治者である領事府/The Consulateに追われる身となった。

チャンドラ達は郊外の小さな村を転々とし逃走を続けた。しかし彼女がバナラート/Bunarat村の近くで森の獣に炎を振るったことが村民の反感を買ったか、バラル/Baralが率いる追手に居場所を掴まれてしまった。バラル達はバナラートに火を放ち、キランをその場で殺害し、チャンドラを捕らえた。ピアも火災に巻き込まれた。茫然自失としたチャンドラはギラプールの広場に連れ戻され、バラルの手で処刑されそうになった。しかしその刃が振り下ろされる寸前、チャンドラは自身の内にある紅蓮術士の本質を見つけ出し、憤怒とともにそれを解き放った。その時彼女のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点り、周囲を焼き払いながら彼女はレガーサ/Regathaにプレインズウォークした。

レガーサで出会ったケラル僧院/Keralian Monasteryの修道士は彼女の紅蓮術の才能を賞賛し、彼女を受け入れた。彼女は故郷カラデシュと家族の記憶を封じて誰にも話さず、ケラルを本拠として自身の炎の魔法を磨いていった。だが、記憶の奥底にある罪悪感は悪夢となって彼女を苦しめ続けた。

  • 以前、小説The Purifying Fireではこの過去が本人の告白として語られていたが、「出身地が兵士の占領下にある山村」「兄と妹がいた」「村で結婚を強いられそうになった」「その時引き起こした大爆発が兵士の目を引いた」など、事件の過程にかなりの差異がある。

炎に注ぐ油/Fuel for the Fire

ケファライ/Kephalaiの博物館より、重要な炎の巻物を盗み出すチャンドラ。衛兵たちやガーゴイルに追われ、ついにガーゴイルに捕まってしまう。空高くから川に落とされてしまったチャンドラはヤヤ・バラードの教えを思い出し、炎の呪文による大爆発を引き起こす。川からは遺体が揚がらなかったために追跡は打ち切りになる所だったが、衛兵の指揮官はチャンドラはまだ生きていることに気が付いた。炎で追っ手の目を眩ませていた間にチャンドラはプレインズウォークしていたのだった。

レガーサに帰還したチャンドラは、世話人の女性二人とブラノン少年にケファライや巻物についての土産話をしていた。そこにケファライの星の聖域/The Sanctum of the Starsの僧院長/The Prelateに雇われたプレインズウォーカー、ジェイス・ベレレン/Jace Belerenが現れる。ブラノンたちに避難勧告をし、チャンドラはジェイスに立ち向かう。チャンドラはジェイスが彼女の精神を読もうとした隙に、炎の呪文による爆発を引き起こす。ジェイスを吹き飛ばして撃退したかと思ったチャンドラだが、彼は傷一つ負っておらず、逆にブラノンを人質に取られてしまった。

ブラノンの身柄と引き換えに巻物を要求され、チャンドラは従おうとする。しかし、彼女がブラノンに呼びかけると別の場所から少年が現れた。人質がジェイスによる幻影であることが発覚し、二人は再び闘いを繰り広げる。一度はジェイスを撃退してブラノンの安全を確保したと思ったチャンドラだったが、そのブラノンもジェイスの幻影であった。隙をつかれてジェイスに倒されたチャンドラは巻物を奪われその内容の記憶も消されてしまった[3]。しかし、彼女は既にケラル・キープの僧院に大量の巻物の複製を作らせていたのだった。

The Purifying Fire(燃え尽きぬ炎)

レガーサではヘリウド騎士団/the Order of Heliudとそのリーダーであるウォルバート3世/Walbert IIIが世界を彼らの規律によって統べようとその勢力を伸ばしていた。そのことにより騎士団とケラル僧院および西のグレートウェスタンウッド/The Great Western Woodの森の住人たちとの間には軋轢が生じており、政治的に緊張した状態となっていた。そんな中、チャンドラは友人のサミール・ミア・カウディ/Samir Mia Kauldiを守るため、森に侵入した騎士団の手の者と衝突しその過程で森に火災を引き起こし、結果として森のアウフの怒りを買ってしまう。ケラル僧院を治める修道院長/Motherのルチ/Lutiは、アウフ達の怒りのほとぼりを冷ますために、またチャンドラの引き渡しを要求したウォルバートから時間を稼ぐために、チャンドラを再びケファライに赴かせる。かつてジェイスに奪還された巻物の複製の解読は行き詰っており、完全な解読にはオリジナルの巻物が必要だと思われたのだ。

ケファライではジェイスの警告により星の聖域が警備を強化していた。チャンドラは星の聖域の建物自体を吹き飛ばすほどの大爆発を放ち一旦は巻物を奪って逃れたが、ギデオン・ジュラ/Gideon Juraと名乗る謎の男のせいで結局捕まり、巻物を奪われてしまう。彼女は牢獄からプレインズウォークすることで何とか難を逃れたが、体力の消耗と集中の不足のため意図せずして闇の次元ディラデン/Diradenにプレインズウォークしてしまう。そこで彼女はギデオンと再会した。彼もプレインズウォーカーだったのだ。

ギデオンはチャンドラを「追ってきた」のだと告げた。彼女はジェイスと同じように星の聖域に雇われた賞金稼ぎか何かだろうと推測した。ディラデンでは黒以外のマナとの繋がりがほぼ絶たれており、2人とも魔法が使えず、プレインズウォークも出来なくなっていた。ギデオンは協力してこの次元を脱出することを提案し、彼女もしぶしぶこれを受け入れた。2人は旅の途上で互いがプレインズウォーカーとして目覚めた時のことを話した。双方が命の危機に陥りながらも、最終的に2人は次元の支配者ベルラブ/Velravを殺し、レガーサへとプレインズウォークした。

サミールの村のそばに出現した2人はサミールに一旦匿われた。そこでギデオンは正体を明かした。彼はヘリウド騎士団に属しており、ウォルバートの命によりチャンドラをレガーサに連れ戻し捕らえるために彼女を追っていたのだ。チャンドラは激怒し彼を罵ったが、ディラデンで互いの過去の一端を知り、互いの命を助け合った2人はもはや殺しあう事はできなかった。また、レガーサでのチャンドラの立場も悪化していた。森の部族会議は既に騎士団との取引に応じてチャンドラの確保に同意しており、騎士団はケラル僧院へも同じ要求を突きつけていた。ギデオンは騎士団の正義とチャンドラの行動の危険性を語り、彼女にレガーサを去るように求めたがチャンドラはそれを拒んだ。サミールの協力でチャンドラはケラルに、ギデオンはジナラ/Zinaraにそれぞれ帰還した。チャンドラが戻った後、騎士団はケラル僧院を包囲した。ウォルバートの意図についてルチと話しあったチャンドラは、再び故郷の仲間を自分のせいで死なせることはできないと思い、僧院から手を引くことを条件として、命を捨てる覚悟で騎士団に投降した。

チャンドラは遣わされたギデオンとともにジナラの寺院でウォルバートと面会した。ウォルバートは君がここに来ることは分かっていたと言った。自分の予見の通り、今日プレインズウォーカーの紅蓮術士は浄化の炎/The Purifying Fireに投じられ魔力を永遠に失い、これ以降混沌と災厄がレガーサを苛むことはなくなると。彼女は激怒したが、もはや抵抗は無力だった。その夜ギデオンは牢獄のチャンドラの元を訪れ浄化の炎について彼が知り得たことを教えた。浄化の炎は魂の罪を清める、もし穢れのない魂をもって浄化の炎の中に入るのならば、無事に出られるかもしれないと。ギデオンは彼女を苦しめる悪夢について話すように促した。チャンドラは過去、自分の炎のせいで家族と村の住民が目の前で焼け死んだことをギデオンに話した。話し終えた所で、彼女は心の重荷がずいぶん軽くなったことに驚いた。吹っ切れたチャンドラは寺院地下の洞窟へと下り、ウォルバートと側近の前で、躊躇わずに浄化の炎の中に入った。白マナの奔流が彼女を飲み込み、魂の罪を探り、そして彼女を暖かく包み込んだ。浄化の炎は彼女を許した。歩み出たチャンドラは彼女の憤怒を解き放ち、周囲の側近もろともウォルバートを灰になるまで焼き尽くし、洞窟と寺院の一部を破壊した。直後、現場に着いたギデオンはこの惨事に衝撃を受けてチャンドラを責めた。チャンドラはウォルバートこそが予見の解釈を誤り、レガーサを誤った方向へ導こうとしていたのだと言ったが、ギデオンは認めなかった。別れを告げたチャンドラに、ギデオンはまた会おうと言った。そしてチャンドラはゼンディカー/Zendikarへ向かうためプレインズウォークした。

Journey to the Eye

巻物の写しを持ってゼンディカー/Zendikarへと赴いたチャンドラ。アクーム/Akoum山脈のアーファ/Affaの町の探検協会の酒場において、主人にゼンディカーの現在の不安定な状況によって魔法は当てにならないという警告と、遺跡の賢者として名高いアノワン/Anowonについての情報を得る。アノワンのベースキャンプまでの案内者を雇うが何度も失敗してしまうが、多くの犠牲を出しつつ四度目の正直でようやく目的地にたどり着く。

チャンドラの協力要請を手厳しく断るアノワンだが、彼女がウギンの目/Eye of Uginへの地図を持っていることに言及すると態度を変えて案内を引き受ける。アノワンは案内のために地図を見せるように要求するが、チャンドラは今はそれを持っておらず暗記してあると嘘をつく。二人は谷でキャンプを張って一晩過ごすことにするが、地図を見ている所をアノワンに見られてしまうことによって彼女の嘘が露見した。それを奪おうとするアノワンに寝込みを襲われ、反撃するもチャンドラの炎の呪文は上手く発動しなかった。探検協会での警告を思い出すも時すでに遅く、アノワンに押さえ込まれてしまう。死を認識しかけたチャンドラの危機は、突然アノワンを後ろから殴り倒した人物によって救われる。その人物は意外にもサルカン・ヴォル/Sarkhan Volだった。

Awakenings

アノワンから救われたはずが、今度はサルカンに襲われるチャンドラ。サルカンに放った彼女の炎の呪文は上手く制御できずに途中で爆発してしまう。その炎に反応したサルカンは攻撃をやめ、ウギンの名を口にする。チャンドラはウギンの目への案内を頼むとサルカンは了承し、面晶体/Hedronの洞窟の中へ彼女を導いた。目的の場所にたどり着くと、彼女を目の生け贄に捧げるためにサルカンはドラゴン変化/Form of the Dragon[4]して再び襲い掛かる。

ドラゴンからの攻撃を必死に回避している最中、別の入り口からジェイスが目に到達する。呪文が面晶体に吸収されていることと巻物の暗号に気付いたジェイスの助言により、チャンドラは透明な炎(Sheer Fire)を使い、さらにジェイスの双つ術/Twincastによって二度目を放ちドラゴンを倒す。

巻物が示す場所を誰から聞いたのかの記憶をジェイスに読まれる前に、チャンドラはその人物に報復するために何処かへプレインズウォークした。

マジック2014―デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ

チャンドラは協力者と共に、巻物について彼女を唆した男、ラマーズ/Ramazを追って次元を駆けまわった。イニストラード/Innistradではラマーズに渡されたアヴァシン/Avacynの聖印つきペンダントのせいでアヴァシン教会/The Church of Avacynの信徒たちに盗賊として襲われ、騎士シギスムンド/Sigismundを倒して彼の外套の留め具を得た。ゼンディカーでは情報を得ようとエルフの魔道士ギランダー/Girunderを痛めつけて壊れた杖を奪った。シャンダラー/Shandalar奇妙な生物の事をラマーズが語っていたことから掘り出し物を求めて向い、スリヴァーの群れのシャーマンであるエス・ニーレック/Ess-Nelekの手からスリヴァーの化石を奪いとった。かつてラマーズが語ったジャンド/Jundのゴブリン竜術師/dracomancerのクラファ/Krufaからサングライト/Sangriteの欠片を奪い、ラヴニカではラマーズの仲間であるディミーア家/House Dimirギルド魔道士のゾリスラヴ/Zorislavからディミーアの思考帯/the Dimir thought ribbonを得た。これらの手がかりによってラマーズの居場所をカルドハイム/Kaldheimだと特定したチャンドラと協力者は彼を倒すものの逃げられてしまった。

チャンドラは協力者に礼を言って何処かへとプレインズウォークした。

プレインズウォーカー達の現状

その後、チャンドラはラマーズの背後にいるのがニコル・ボーラス/Nicol Bolasであることを突き止めたものの、ボーラスを追跡するまでには至らず、現在はレガーサのケラル・キープの僧院に帰還しているようである。

炎への献身/Offers to the Fire

紅蓮術師としてさらなる高みを目指すためチャンドラはレガーサの溶岩原で、修道士長セレノックから詠唱の手ほどきを受けていた。訓練の途中に現れたヘリオンに対し、彼女はとっさに他の見習い僧たちに自分に向って火球を撃ち込ませ、それを紡ぎ合わせてヘリオンの頭部を貫くという荒業で撃退する。今までヤヤしか出来なかったことを成し遂げたその姿を見てセレノックは微笑むと、高齢で病魔に侵されていた彼は翌日息を引き取った。

チャンドラは次期修道士長に選ばれ亡きセレノックのローブを託された。自分がその地位に相応しいかを迷っているその時に、かつて敵として渡り合った事も共闘した事もある二人の男、ジェイスとギデオンが現れゼンディカーの危機を救うために力を貸して欲しいと頼まれる。自分の力が必要とされている事を喜び、そして新たなる冒険の予感に心が揺れたが、自分が一番必要されているのはここレガーサだと心に言い聞かせ同行を断ると修道士長就任の式に向かった。

プレインズウォーカー達の現状2015

修道士長となったチャンドラは修道院で穏やかで心地よい日々を送っているが、心の中では新たなる冒険や敵と渡り合うことを渇望しており、ゼンディカーの件に対しても後ろ髪を引かれる思いである。

守るべき約束/Promises to Keep

少し様子を見に行くだけのつもりで、チャンドラはゼンディカーにプレインズウォークする。海門/Sea Gateで活動しているギデオンの姿を高台から遠目で確認し、さらに襲いかかってきたエルドラージ/Eldraziドローンを焼き払うと、自分がいなくてもここは大丈夫そうだ、私は必要ないと心に言い聞かせレガーサに戻るための次元渡りを始める。だがその最中に彼女は恐ろしいもの、遠くから近づいてくる山のような存在、ウラモグ/Ulamogの姿を確認する。その姿が心に焼き付いたまま修道士長としての演説に臨むが、その最中に心の迷いを払拭してローブを脱ぎ、自分には成すべき事があると告げると演壇を降りてルチ修道院長にそれを手渡しゼンディカーに向かった。

ゼンディカーに辿り着くと、ちょうどウラモグが面晶体の牢獄に捕えらえ歓喜に沸くその瞬間だった。チャンドラは安堵したが、その時謎の悪魔が飛来して装置の上空に静止し面晶体からエネルギーを吸収し始めた。その悪魔に対してチャンドラは火弾を放つも面晶体の力線に吸収されて消滅し届かず、装置が崩壊し始める。崩壊が巻き起こした大波を熱線で蒸発させながら群衆の撤退をサポートすると、解き放たれたウラモグに対しても炎を斉射するが全く効き目はなかった。騒乱の中でジェイスやギデオンを発見することもかなわず無力感を噛みしめる中で、チャンドラはさらに恐ろしい光景を目撃する。

ゲートウォッチの誓い

コジレック/Kozilekは謎の悪魔――オブ・ニクシリスにより地上に呼び寄せられ、ウラモグと共にゼンディカーを蹂躙していた。ギデオン達がニクシリスに攫われたことを知ったチャンドラは、ニクシリスの潜む洞窟へと彼らを救出に向かう。デーモンの圧倒的な力と、ドローンを用いた精神攻撃で追い詰められるも、ジェイスの援護もありギデオン達の拘束を解くことに成功する。ニクシリスを退けて知人を救い、新たな仲間ニッサ・レヴェインと知り合ったチャンドラは、彼らと共にゲートウォッチ/The Gatewatchを結成し、エルドラージを始めとした多元宇宙の脅威に立ち向かうことを誓う。

ゼンディカーの抵抗勢力と合流したゲートウォッチは、ニッサの力でエルドラージ巨人の「本体」をこの次元に引きずり込み、総攻撃をかけるという賭けに出た。しかし巨人の力は想像以上に大きく、ゼンディカーへの束縛は長く持ちそうにない。チャンドラは炎で巨人を焼き尽くそうとするも、彼女一人の火力ではまるで効果がなかった。だがニッサが力線から引き出した膨大なマナを受けとると、炎は大きく勢いを強め、ついに二柱の巨人は灰へと還った。

エルドラージとの戦いが終わって数日後。ゼンディカー復興のため種を蒔くニッサの元に、チャンドラが現れる。彼女はニッサとしばし語らった後、再会を約束しレガーサへと戻っていった。

異界月

ゲートウォッチ達はジェイスの招集を受け、エムラクール/Emrakulの脅威から次元を守るべくイニストラードに降り立つ。だがエムラクールへと続く道は無尽蔵に湧き出る落とし子に阻まれ、一行は苦戦を強いられる。あわや全滅かと思われたその時、彼女らを救ったのはリリアナ・ヴェス/Liliana Vessであった。

カラデシュ

イニストラードでの戦いを終えたゲートウォッチ一行は、ラヴニカでしばしの休息をとっていた。ある日、一行の前にカラデシュ領事府の役人、ドビン・バーン/Dovin Baanが現れ、発明博覧会/The Inventors' Fairの警備に協力を依頼される。しかし改革派/Renegadeを蔑むドビンに、親を殺した領事府の仲間に、彼女はひどく気分を害し退出してしまう。ニッサが彼女を心配しに向かうも、お互いにどこかぎこちない会話を繰り広げたまま、チャンドラはドビンから逃げるように外へ飛び出す。

ラヴニカの街角でうずくまるチャンドラに声をかけたのは、リリアナ・ヴェスであった。彼女にそそのかされ、チャンドラは仲間に黙って故郷カラデシュへと帰還する。改革派の仲間を守るため、自分達を苦しめた領事府へ復讐するために。

ギラプールに辿り着いた二人は、街路で意外な人物同士が対峙しているのを目撃する。それは発明博覧会の審判長となったテゼレット/Tezzeretと、改革派の長になったピア・ナラーであった。だがピアは娘を危険事から遠ざけるため、領事府に投降してしまう。チャンドラは警備のため訪れていたニッサや、かつての恩人オビア・パースリー/Oviya Pashiriと合流すると、母を奪還するためドゥーンド監獄/The Dhundへ向かう。しかしそこでは父の仇バラルが、チャンドラを始末するための罠を張っていた。毒ガスが部屋に充満していくなか、チャンドラはニッサにプレインズウォークで逃げるように呼び掛ける。だが彼女に友を見捨てることはできなかった。チャンドラもまた、パースリー夫人を置いて逃げることはできなかった。

死を待つばかりだった三人は、改革派に協力していたアジャニ/Ajaniによって救出される。監獄を脱出したチャンドラは、翌日にはピア・ナラーが発明対決にかこつけた公開処刑にかけられてしまうことを知る。次元規模の陰謀を知って駆けつけたゲートウォッチの協力もあり、ついに彼女は母を救い出し、安堵の再会を果たす。しかしその裏では、領事府の手により博覧会の展示品が次々と没収されており――

霊気紛争

領事府は戒厳令を発して人々の動きを制限し、霊気塔にて極秘の計画を進めていた。ゲートウォッチは領事府の、テゼレットの野望を挫くべく改革派に協力することを決める。

改革派としての仕事に忙殺される母に対し、チャンドラはうまく接することができなかった。母とうまくいかないのは、自分がかつて領事府の人間を呼び寄せてしまい、父が死ぬきっかけを生んでしまったからではないか?自分を責めるチャンドラに対し、ギデオンは旧知の仲として慰めの言葉をかける。しかしその直後、ナラー家を侮辱するバラルの放送が街に響く。怒りに燃え滾ったチャンドラは、ニッサと共に過去の因縁に決着をつけに向かう。

チャンドラはバラルに攻撃をしかけるも、ことごとくを打ち消され、逆に自分が重傷を負ってしまう。遠くでは改革派が追い詰められており、バラルは陽動に乗ったチャンドラの愚かさを嘲笑う。無力さと憤りに飲まれたチャンドラは、魔力を全力で解き放ち、自分ごとバラルを焼きつくそうとする。だがニッサの必死の呼びかけにより炎は収まり、辛くもその場を脱出する。バラルは彼女達を追おうとするも、挑発の言葉の中で違法な投獄・殺人を犯していたことが露呈してしまい、ドビンに逮捕された。一方、拠点に帰還したチャンドラは自分のふがいなさを嘆くも、母は彼女を優しく抱きしめ、「あなたをまた失うなんてできない」と囁くのであった。

苦戦しながらも領事府の防衛網を崩した改革派とゲートウォッチは、敵の計画の要である発明品次元橋/Planar Bridgeを破壊しようと試みる。撹乱装置を搭載した飛行機械「ギラプールの希望/Hope of Ghirapur」を使い、次元橋の内部構造を焼き切る計画であったが、ドビンの手により撹乱装置が破壊されてしまう。そこでチャンドラは自らギラプールの希望に乗り込み、次元橋へ特攻をかけた。こうして次元橋は瓦礫の山と化した……だが、チャンドラは死ななかった。同乗していたギデオンの防護魔法により、衝撃から守られたからだ。

ゲートウォッチの活躍によりテゼレットの野望は砕かれたものの、その背後ではニコル・ボーラスが糸を引いているということがわかった。彼らはボーラスの計画を突き止めるため、彼の膝元である次元アモンケット/Amonkhetへ向かうことを決める。チャンドラはピアを思い、彼女の元に残ろうとするも、母は娘の力が世界の役に立つことを信じ、優しく送り出した。

アモンケット

ナクタムン/Naktamunに潜入したチャンドラ達は、この次元の人々がある種理想的な暮らしをしていることに気づく。あらゆる労務は死者が行い、生者は神々の庇護のもと鍛錬をするだけでいいという暮らしである。だが一人の女性が、試練も神々も刻も欺瞞なのだと叫びながら連行されていく様子を見て、チャンドラはここがボーラスの支配下にある次元なのだと思い出す。

ギデオンの静止もありその場では介入はしなかったものの、調査を進めるにつれ、この次元の歴史や神々がボーラスにより歪められたこと、人々が試練により次々と死んでいくことが発覚する。チャンドラは造反者/Dissenterとして捕らえられていたサムト達を救出するも、ついに予言された「刻」が到来してしまう。

破滅の刻

「刻」が始まるとともに、悪魔ラザケシュ/Razakethが現れ、ナクタムンの水を死の川へと変えた。リリアナはゲートウォッチとの協力でラザケシュを倒すも、彼女がラザケシュ討伐というこの次元に来た本当の目的を隠していたこと、そのせいで助けられる人を助けられなかったことに対し、チャンドラ達は不信感を抱く。

異形の神々によりナクタムンが蹂躙される中、ついに王神ことニコル・ボーラスが姿を現す。チャンドラは灼熱の炎を放つも、王神には一切通用せず、プレインズウォークでの敗走を余儀なくされる。

ドミナリア

アモンケットに攻め込んだ5人は敗走し、ジェイスを除いた4人はアジャニとの待ち合わせ場所、ドミナリアに到着した。しかしニッサのリリアナに対する不信感が爆発し、彼女はゲートウォッチを脱退してしまう。リリアナはチャンドラに対し、この地を荒らすベルゼンロック/Belzenlok――リリアナと契約した悪魔のうち、最後の一人――を倒そうと呼びかけるも、彼女はそれを断る。チャンドラはゲートウォッチを辞めるつもりはないが、ボーラスとの戦いで自分の力不足を感じたため、修行に出るつもりであった。

ドミナリアにヤヤ・バラードのものと思われる霊気の痕跡を発見したチャンドラは、一度ケラル砦に戻り、ルチ修道院長の静止も聞かずヤヤのゴーグルを持ち出す。ケラルから来たという証拠としてゴーグルを彼女に返せば、きっと新たな技を伝授してくれるに違いないと思ったからだ。チャンドラはヤヤの噂を追いかけ、ヤヴィマヤ/Yavimayaにあるカーン/Karnの発掘現場に辿り着く。だがそこにいたのはルチであった。彼女こそヤヤ・バラードその人であったのだ。

チャンドラはヤヤに教えを乞うも、「ルチ」の教えをことごとく聞き流してきた問題児への反応は冷ややかだった。その直後、カーンの掘削作業に反応し、侵入者を排斥しようとムルタニ/Multaniが半ば無意識状態のまま暴れ出す。ウェザーライト/Weatherlightで駆け付けたテフェリー/Teferiが撤退を呼び掛けるも、チャンドラはムルタニを説得することで解決しようと試みる。彼女はニッサのような言葉でムルタニに語りかけ、彼の理性を取り戻すことに成功した。

ウェザーライトに乗り込んだチャンドラはギデオン・リリアナと再会すると、共にベルゼンロック打倒へ向けて歩みを進めることを決めた。途中、合流したジェイスがリリアナは信用できないと語るも、彼女はそれでもリリアナ側に着くこととした。弟子の成長を認めたヤヤもまた、ウェザーライト・クルーと共にベルゼンロックに立ち向かうつもりであった。

アーボーグ/Urborg要塞/Strongholdに乗り込んだチャンドラ達は激闘の末にベルゼンロックを撃破し、打倒ボーラスに備え一度ドミナリアを離れる。だが、一緒にいたはずのリリアナの姿がどこにも見当たらず――

灯争大戦

ピアの家を拠点とし戦いに備えるゲートウォッチであったが、待てど暮らせどリリアナはやってこなかった。そんな中、ラヴニカからプレインズウォーカーを引き寄せる信号のようなものが発せられる。ボーラスの罠の可能性を疑いながらも、一同はニッサとリリアナを欠いたまま次元間の標/Interplanar Beaconに導かれプレインズウォークする。

一同がラヴニカに辿り着いた直後、次元橋が開かれ無数の戦慄衆/Dreadhordeが解き放たれる。ボーラスの侵略が始まったのだ。そして、戦慄衆を指揮していたのは何とリリアナであった。チャンドラが人々を逃がすため戦慄衆と戦う中、突如ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghaziが動き出して彼女に加勢した。そこには、同じく標に導かれて来たニッサ・レヴェインの姿があった。

ボーラスの狙いはプレインズウォーカーを一箇所に集め、不滅の太陽/The Immortal Sunで次元渡りを封じたうえで灯を奪い取るということであると発覚した。チャンドラはプレインズウォーカーを解放するため、太陽を守るドビン・バーンと戦うことを決める。だがチャンドラの手の内を熟知したドビンに対し、彼女の目論見は失敗した……はずであった。ドビンの背後で爆発が起こると、そこには太陽の守りを溶かし落とす、もう一人のチャンドラがいた。困惑するドビンに対し、目の前の「チャンドラ」……もとい、チャンドラに変身していたラザーヴ/Lazavは目潰しを行うと、その隙に本物のチャンドラは太陽を機能停止させた。

そしてプレインズウォーカーとラヴニカ市民の共闘の末、ついにボーラスは打ち倒された。だが犠牲も大きかった。ギデオンがリリアナの契約を肩代わりし、自らの命と引き換えに彼女がボーラスに逆らう自由を与えたのだ。かつて恋していた人間の死に涙を流すチャンドラに、ニッサは暖かい手を差し伸べるのであった。

War of the Spark: Forsaken

テーロス/Therosにてギデオンの追悼を終えたプレインズウォーカー達は、それぞれ目的の次元へと帰っていった。残されたニッサは、共にゼンディカーを見ようとチャンドラを誘う。チャンドラはヤヤと話をした後に合流すると約束し、別れのキスをした。

ヤヤへ会いにラヴニカへ戻ったチャンドラであったが、ギルドやヤヤが自分達に内緒で不審な動きをしているとジェイスに告げられる。調査の結果、ギルドはボーラスに与したプレインズウォーカー……すなわち、ドビン、テゼレット、そしてリリアナを抹殺するために刺客を送り込んだということが発覚する。チャンドラは自分もドビンを殺そうと躍起になるが、君は殺人鬼ではないとジェイスになだめられる。

どうしてよいかわからず、酒場で途方に暮れるチャンドラの前にヴラスカ/Vraskaが現れる。彼女こそドビン暗殺を請け負った刺客であり、その任務に協力を求められる。自分は盲目の相手を無慈悲に殺す人間だったかと苦悩しながらも、彼女はヴラスカについていき、レガーサの溶岩湖でドビンを追い詰める。ヴラスカに腕を切り落とされ逃亡しようとするドビンに対し、チャンドラは火球を放ち追撃する。爆風が晴れるとドビンの姿はなく、チャンドラは彼がプレインズウォークで逃亡したのだろうと思っていた……炭化した亡骸が、溶岩に沈んでいくのを見るまでは。憎き相手を殺したはずなのに、なぜか強い罪悪感を覚えたまま、彼女はレガーサを後にする。

ラヴニカでうなだれる彼女の耳に飛び込んできたのは、ジェイスよりもたらされた衝撃的な知らせだった。ヤヤ・バラードがリリアナ暗殺のため、ケイヤ/Kayaに協力していたというのだ。師匠が自分に黙って暗殺に手を貸したことへ憤りも覚えながら、彼女はヤヤを問い詰めリリアナの居場所を聞き出す。だがそこには、"暴君"リリアナ・ヴェスの遺体を焼き払うドミナリアの住民がいた。――実のところ、殺されたリリアナ・ヴェスは陰謀団/The Cabalの扮する偽物であったのだが、彼女達に知る由もなかった。

ひどく憔悴したまま、彼女はゼンディカーへと向かった。愛しのニッサとの再会をすれば、自分の心は再び躍るのではないか――そう思っていたチャンドラであったが、彼女の心は動かなかった。このまま付き合っていても相手を疲れさせるだけだと察した二人は、最後に別れのハグをして、それぞれの故郷に戻っていった。

イニストラード:真夜中の狩り/イニストラード:真紅の契り

エムラクールの一件以降、イニストラードの昼夜のバランスは歪んでしまっていた。アーリン・コード/Arlinn Kordの要請を受け、チャンドラ達ゲートウォッチは均衡を取り戻すための儀式を手伝うこととなる。途中、人狼/Werewolfオリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldarenの妨害を受けるも、ゲートウォッチは無事に当初の目的を達成することができた。

兄弟戦争

ドミナリアは新ファイレクシア/New Phyrexiaの攻撃を受けた。その戦いの中でカーンは拉致され、アジャニは敵に改造され、そしてヤヤ・バラードは死亡した。ゲートウォッチは激化する新ファイレクシアとの戦いに備え、多元宇宙中から戦力を招集した――チャンドラもまたゼンディカーに向かい、ニッサに協力を要請した。

チャンドラはヤヤの師匠であるジョダー/Jodahと出会い、彼女の思い出話を語り合った。だが一方、ニッサとの間には未だに小さなわだかまりがあった。ニッサやエルズペス/Elspeth達が新ファイレクシア次元に攻撃を仕掛ける間、チャンドラはレン/Wrennやリリアナと共にドミナリアの拠点で待機することになった。

機械兵団の進軍

ニッサ達が発った後、彼女はレンに稽古をつけて時間を潰していた。だが一週間の後、酷く傷ついたケイヤ達三人が現れ、かの次元で何があったのかを語った。新ファイレクシアへの攻撃は失敗したこと。次元壊し/Realmbreakerは多元宇宙に枝を伸ばし、あらゆる次元が新ファイレクシアの魔手に晒されようとしていること。そして、ニッサやエルズペス達、攻撃隊の半数以上のプレインズウォーカーが失われてしまったこと。

まるで全てが終わってしまったかのような空気に包まれる中、チャンドラは自分が新ファイレクシアへと乗り込み、彼らの野望を砕くことを宣言する。だがケイヤ達はそれを静止した。自分達は十分な作戦を練り11人で向かったが何の成果も得られなかった、一人で飛び込んでも無駄死にするだけだと。一方チャンドラは、奴らから逃げているだけでは絶対に勝てないと叫び、衝動的に拠点を飛び出した……そこにはレンがいた。彼女もまた、テフェリーを、そして苦しむ次元壊しを救うために新ファイレクシアへ向かうつもりであった。こうして二人のプレインズウォーカーは、新ファイレクシアへと突入を決意する。

新ファイレクシアに侵入した二人はミラディン/Mirrodinの抵抗軍と合流し、次元壊しの足元までたどり着く。だが彼女達の前に、完成化されファイレクシアの傀儡と化したニッサが立ちはだかる。チャンドラは衝撃を受けながらも、完成化の誘いを拒みニッサと戦う道を選ぶが、あえなく敗れてしまう。捕らえられ絶体絶命の危機に陥ったチャンドラ達を救ったのは、天使として復活を果たしたエルズペスであった。エルズペスの治癒を受けたチャンドラは、七番を失い歩けなくなったレンを背負い、次元壊しの中枢へと走っていく。レンが次元壊しと融合して樹の制御を試みると、逆にファイレクシアの油/Phyrexian oilの抵抗を受け飲み込まれそうになるが、チャンドラの言葉で自分を保つことに成功する。そして次元壊しの力でザルファー/Zhalfirと新ファイレクシアを繋げ、テフェリー達を援軍として呼び寄せた。

ザルファー軍とエルズペスにより新ファイレクシアは滅ぼされ、抵抗軍はザルファー次元へと脱出していた。多元宇宙中で油の機能が停止し、ファイレクシアの侵略も終息した――だがそれゆえに、油に侵蝕されたニッサとアジャニは仮死状態のまま目を覚まさなくなった。抵抗軍のメリーラ/Meliraは最期の力を振り絞り、二人の中に残った油を浄化するという賭けに出る――そして奇跡は起き、二人は目を覚ました。チャンドラはニッサと強く抱きしめあい、涙を流すのであった。

機械兵団の進軍:決戦の後に

新ファイレクシアとの戦いは多元宇宙の構造そのものに大きな傷を与え、結果としてニッサ達多くのプレインズウォーカーの灯が消滅した。だがチャンドラ・ナラーは未だに灯を保ち続けていた。彼女は同じく灯を保っている者として、どこかに去ってしまったアジャニを連れ戻そうとしていた。しかしそれは灯を失ったニッサの寂しさとコンプレックスを刺激してしまう。

チャンドラが留守にしている間、ニッサはザルファーで見たことのない、奇妙な獣を目撃する。それは次元同士を繋ぐ未知のポータル/Portal――後に領界路/Omenpathと呼ばれるようになる――から現れたものだった。ニッサは獣を村から遠ざけるべく戦うも、力線に繋がれなくなったこともあり苦戦を強いられる。窮地に陥った彼女を助けたのは、ザルファーに戻ってきたチャンドラであった。チャンドラは炎を獣に放とうとするも、ニッサに静止される。寂しさを吐露し、自分一人で問題を解決したいと叫ぶニッサを見て、チャンドラはニッサが変わったことを理解してあげられなかったと謝罪する。チャンドラはニッサと手を重ね、再び彼女が力線に繋がる手助けをした。そしてニッサが新たな力――別の次元に由来した蒸気のエレメンタルを呼び出すと、チャンドラは熱でそれを活性化させ、獣を討伐することに成功した。

戦いの後、チャンドラとニッサは互いを大切に思う気持ちを打ち明けた。チャンドラはプレインズウォーク出来なくなったニッサも受け入れ、互いに愛の口づけをした。二人はゼンディカーを目指し、手を取り合いながら領界路に足を踏み入れていった。

登場

登場カード

カード名に登場

アーチエネミー
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2011
チャンドラの吐火/Chandra's Spitfireチャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2012
チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenixチャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2012 BOX特典カード
チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix
基本セット2013
チャンドラの憤怒/Chandra's Fury
基本セット2014
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrageチャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix
マジック・オリジン
チャンドラの憤怒/Chandra's Furyチャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition
ゲートウォッチの誓い
チャンドラの誓い/Oath of Chandra
カラデシュ
チャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelix
霊気紛争
チャンドラの革命/Chandra's Revolution
破滅の刻
チャンドラの敗北/Chandra's Defeat
ドミナリア プレインズウォーカーデッキ
チャンドラの激高/Chandra's Outburst
灯争大戦
チャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelixチャンドラの勝利/Chandra's Triumph
基本セット2020
チャンドラの火炎猫/Chandra's Embercatチャンドラの憤慨/Chandra's Outrageチャンドラの調圧器/Chandra's Regulatorチャンドラの吐火/Chandra's Spitfire
基本セット2020 プレインズウォーカーデッキ
チャンドラの炎波/Chandra's Flame Wave
基本セット2021
チャンドラのマグムット/Chandra's Magmuttチャンドラの紅蓮獣/Chandra's Pyrelingチャンドラの焼却者/Chandra's Incineratorチャンドラの火大口/Chandra's Firemaw

フレイバー・テキストに登場

ジェイスvsチャンドラ
炎の印章/Seal of Fire
アーチエネミー
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2010
業火の精霊/Inferno Elemental
ゼンディカー
地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudderマグマの裂け目/Magma Rift
ワールドウェイク
遺跡の賢者、アノワン/Anowon, the Ruin Sage轟く余震/Rumbling Aftershocks
基本セット2011
紅蓮地獄/Pyroclasm
基本セット2012
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage炎の円/Circle of Flame火葬/Incinerate
基本セット2013
火口化/Craterize炬火の炎/Flames of the Firebrand
基本セット2014
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage炬火の炎/Flames of the Firebrand
基本セット2015
炎の円/Circle of Flame
マジック・オリジン
チャンドラの憤怒/Chandra's Furyチャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition極上の炎技/Exquisite Firecraft残虐無道の猛火/Ravaging Blaze紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles領事の鋳造所/Foundry of the Consuls
ゲートウォッチの誓い
溶滓のへリオン/Cinder Hellion食い荒らす炎/Devour in Flames巨人の陥落/Fall of the Titansチャンドラの誓い/Oath of Chandra
異界月
錬金術師の挨拶/Alchemist's Greeting焼夷流/Incendiary Flow炎の散布/Spreading Flames
カラデシュ
絶妙なタイミング/Impeccable Timing失跡/Disappearing Act劇的な逆転/Dramatic Reversal魔性の教示者/Diabolic Tutorチャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelix猛然たる報復/Furious Reprisal
カラデシュ プレインズウォーカーデッキ
炎の鞭打ち/Flame Lash
霊気紛争
チャンドラの革命/Chandra's Revolution飲み込む炎/Hungry Flames
アモンケット
信者の確信/Faith of the Devoted力ずく/By Force
破滅の刻
チャンドラの敗北/Chandra's Defeat業火の噴流/Inferno Jet
ドミナリア プレインズウォーカーデッキ
カープルーザンの猟犬/Karplusan Hound
灯争大戦
チャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelixドビンの拒否権/Dovin's Veto精鋭護衛魔道士/Elite Guardmage
基本セット2020
チャンドラの火炎猫/Chandra's Embercatチャンドラの憤慨/Chandra's Outrageチャンドラの吐火/Chandra's Spitfire
基本セット2020 プレインズウォーカーデッキ
チャンドラの炎波/Chandra's Flame Wave火砕の精霊/Pyroclastic Elemental野火の精霊/Wildfire Elemental
Signature Spellbook: Chandra
炎の儀式/Rite of Flame
基本セット2021
チャンドラのマグムット/Chandra's Magmuttチャンドラの紅蓮獣/Chandra's Pyrelingテフェリーの永遠の洞察/Teferi's Ageless Insight
イニストラード:真夜中の狩り
スレイベンの除霊/Thraben Exorcism
機械兵団の進軍
灼熱の突撃/Coming In Hot炎の中へ/Into the Fire
Unfinity
失敗しました/Mistakes Were Made衣装ショップ/Costume Shop(2・5・6点灯版)、占いマシン/Fortune Teller(3・5・6点灯版)

イラストに登場

ジェイスvsチャンドラ
火葬/Incinerate炎の印章/Seal of Fire
アーチエネミー
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
プレインチェイス2012
空間の接合/Spatial Merging
ゼンディカー
マグマの裂け目/Magma Rift
基本セット2011
チャンドラの吐火/Chandra's Spitfireチャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2012
チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenixチャンドラの憤慨/Chandra's Outrage
基本セット2012 BOX特典カード
チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix
基本セット2013
チャンドラの憤怒/Chandra's Fury炬火の炎/Flames of the Firebrand
基本セット2014
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrageチャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix炬火の炎/Flames of the Firebrand若き紅蓮術士/Young Pyromancer(ペンダント)
基本セット2015
衝動的な行動/Act on Impulse
マジック・オリジン
チャンドラの憤怒/Chandra's Furyチャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition極上の炎技/Exquisite Firecraft焦熱の衝動/Fiery Impulse残虐無道の猛火/Ravaging Blaze
ゲートウォッチの誓い
ゲートウォッチ招致/Call the Gatewatch食い荒らす炎/Devour in Flames巨人の陥落/Fall of the Titansチャンドラの誓い/Oath of Chandraゼンディカーの復興者/Zendikar Resurgent
異界月
集団的抵抗/Collective Defiance焼夷流/Incendiary Flow炎の散布/Spreading Flamesエムラクールの影響/Emrakul's Influence
カラデシュ
魔性の教示者/Diabolic Tutor安堵の再会/Cathartic Reunionチャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelix猛然たる報復/Furious Reprisal行き詰まりの罠/Deadlock Trap
カラデシュ プレインズウォーカーデッキ
炎の鞭打ち/Flame Lash解き放たれた焔/Liberating Combustion
霊気紛争
チャンドラの革命/Chandra's Revolution
アモンケット
驚異への入り口/Open into Wonder力ずく/By Force
破滅の刻
破滅の刻/Hour of Devastationチャンドラの敗北/Chandra's Defeat業火の噴流/Inferno Jet
ドミナリア
焦熱の介入/Fiery Intervention
ドミナリア プレインズウォーカーデッキ
チャンドラの激高/Chandra's Outburst
灯争大戦
悪への引き渡し/Deliver Unto Evilチャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelixチャンドラの勝利/Chandra's Triumph
基本セット2020
チャンドラの憤慨/Chandra's Outrageチャンドラの吐火/Chandra's Spitfireチャンドラの調圧器/Chandra's Regulator (プロモーション・カード版)
基本セット2020 プレインズウォーカーデッキ
チャンドラの炎波/Chandra's Flame Wave
Signature Spellbook: Chandra
焦熱の合流点/Fiery Confluence炎の中の過去/Past in Flames紅蓮破/Pyroblast紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension炎の儀式/Rite of Flame
基本セット2021
チャンドラのマグムット/Chandra's Magmuttチャンドラの火大口/Chandra's Firemaw
統率者レジェンズ
勝利の算段/Triumphant Reckoning
イニストラード:真夜中の狩り
夜を照らす/Light Up the Night
Pride Across the Multiverse
集団的航海/Collective Voyage
Secret Lair Drop Series: In Memoriam: Jaya Ballard
紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Goggles(手)
機械兵団の進軍
灼熱の突撃/Coming In Hot炎の中へ/Into the Fire衝撃的な啓示/Traumatic Revelation
機械兵団の進軍統率者デッキ
紅蓮術師の道/Path of the Pyromancer
機械兵団の進軍:決戦の後に
道を開けよ/Open the Way
統率者マスターズ
ゲートウォッチの標/Gatewatch Beacon(手)
Media Inserts (PMEI) 2023
紅蓮術士の篭手/Pyromancer's Gauntlet (ソース情報)
Unfinity
ぼったくり店はスルーして退出/Exit Through the Grift Shop(ウィッグ)、ボローピティビロープボープ大使/Ambassador Blorpityblorpboop(通常版、ぬいぐるみ)、衣装ショップ/Costume Shop(コスプレ)、忘れ物探し、ディー・ケイ/Dee Kay, Finder of the Lostショーケース・フレーム版、ぬいぐるみ)、プライズウォール/Prize Wall(ぬいぐるみ)、Zombie Cheese Magician(ぬいぐるみ、アート・ステッカー)、Demonic Tourist Laser(ウィッグ、アート・ステッカー)
Heroes of the Realm
War of the Spark

登場デッキ

デュエルデッキ
プレインズウォーカーデッキ
Signature Spellbook

登場作品

プレインズウォーカー・シリーズ
ゼンディカー・ブロック
基本セット2014
マジック・オリジン
戦乱のゼンディカー・ブロック
イニストラードを覆う影ブロック
カラデシュ・ブロック
アモンケット・ブロック
ドミナリア
灯争大戦
ゼンディカーの夜明け
イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り
団結のドミナリア
兄弟戦争

登場記事

脚注

  1. 次元渡りの覗き見:モーニングタイドの風景(Internet Archive)
  2. 燃え尽きぬ炎(1) あとがき
  3. Card of the Day - Wednesday, March 10, 2010
  4. Card of the Day - Thursday, March 11, 2010

参考

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